JPH06246507A - 主軸割出・クランプ装置 - Google Patents
主軸割出・クランプ装置Info
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- JPH06246507A JPH06246507A JP6291093A JP6291093A JPH06246507A JP H06246507 A JPH06246507 A JP H06246507A JP 6291093 A JP6291093 A JP 6291093A JP 6291093 A JP6291093 A JP 6291093A JP H06246507 A JPH06246507 A JP H06246507A
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- clamping
- helical gear
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- spindle
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構成で主軸の割出・クランプを可能に
し、しかも微小角度の割出・クランプを可能にする主軸
割出・クランプ装置を提供すること。 【構成】 主軸に固定されたハスバ歯車と、上記ハスバ
歯車の外周側に主軸の軸心方向に平行に配置されハスバ
歯車の軸心方向に進退自在に設けられた複数個の割出・
クランプ用ピンと、を具備し、任意の割出・クランプ用
ピンをハスバ歯車の任意の歯溝に噛合させることによ
り、主軸の割出・クランプを行うようにしたものであ
る。
し、しかも微小角度の割出・クランプを可能にする主軸
割出・クランプ装置を提供すること。 【構成】 主軸に固定されたハスバ歯車と、上記ハスバ
歯車の外周側に主軸の軸心方向に平行に配置されハスバ
歯車の軸心方向に進退自在に設けられた複数個の割出・
クランプ用ピンと、を具備し、任意の割出・クランプ用
ピンをハスバ歯車の任意の歯溝に噛合させることによ
り、主軸の割出・クランプを行うようにしたものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動旋盤等の
工作機械において、主軸の回転位置を割り出した後その
位置を固定するべくクランプする主軸割出・クランプ装
置に係り、特に、簡単な構成により微小角度の割出・ク
ランプを可能にするように工夫したものに関する。
工作機械において、主軸の回転位置を割り出した後その
位置を固定するべくクランプする主軸割出・クランプ装
置に係り、特に、簡単な構成により微小角度の割出・ク
ランプを可能にするように工夫したものに関する。
【0002】
【従来の技術】自動旋盤等の工作機械において、主軸オ
リエンテーション等により所定角度近傍に割り出された
主軸を、正確な位置に割り出してこれをクランプする場
合には、図5及び又は図6に示すような割出・クランプ
手段がとられている。まず、図5に示すものは、自動旋
盤において、主軸101に割出・クランプ用フランジ部
材103が固定されていて、この割出・クランプ用フラ
ンジ部材103には複数個の貫通孔105が周方向等間
隔に形成されている。一方、上記割出・クランプ用フラ
ンジ部材103に対向する側には割出・クランプ用シリ
ンダ機構107が設置されている。この割出・クランプ
用シリンダ機構107の先端には割出・クランプ用ピン
109が図中左右方向に進退自在に取付けられている。
そして、上記割出・クランプ用ピン109を割出・クラ
ンプ用フランジ部材103の任意の貫通孔105に差し
込むことにより、主軸101の位置を正確に割り出して
これをクランプするものである。
リエンテーション等により所定角度近傍に割り出された
主軸を、正確な位置に割り出してこれをクランプする場
合には、図5及び又は図6に示すような割出・クランプ
手段がとられている。まず、図5に示すものは、自動旋
盤において、主軸101に割出・クランプ用フランジ部
材103が固定されていて、この割出・クランプ用フラ
ンジ部材103には複数個の貫通孔105が周方向等間
隔に形成されている。一方、上記割出・クランプ用フラ
ンジ部材103に対向する側には割出・クランプ用シリ
ンダ機構107が設置されている。この割出・クランプ
用シリンダ機構107の先端には割出・クランプ用ピン
109が図中左右方向に進退自在に取付けられている。
そして、上記割出・クランプ用ピン109を割出・クラ
ンプ用フランジ部材103の任意の貫通孔105に差し
込むことにより、主軸101の位置を正確に割り出して
これをクランプするものである。
【0003】次に、図6に示す場合であるが、まず、主
軸201には割出・クランプ用歯車203が固定されて
いる。この割出・クランプ用歯車203の外周部には複
数個の歯205が所定のピッチで形成されている。この
割出・クランプ用歯車203の側方(図中上方)には割
出・クランプ用シリンダ機構207が設置されている。
この割出・クランプ用シリンダ機構207には割出・ク
ランプ用ピン209が図中上下方向に進退自在に取付け
られている。そして、上記割出・クランプ用ピン209
を割出・クランプ用歯車203の任意の歯溝に噛合させ
ることにより、主軸201の位置を正確に割り出してこ
れをクランブするものである。
軸201には割出・クランプ用歯車203が固定されて
いる。この割出・クランプ用歯車203の外周部には複
数個の歯205が所定のピッチで形成されている。この
割出・クランプ用歯車203の側方(図中上方)には割
出・クランプ用シリンダ機構207が設置されている。
この割出・クランプ用シリンダ機構207には割出・ク
ランプ用ピン209が図中上下方向に進退自在に取付け
られている。そして、上記割出・クランプ用ピン209
を割出・クランプ用歯車203の任意の歯溝に噛合させ
ることにより、主軸201の位置を正確に割り出してこ
れをクランブするものである。
【0004】又、図5及び図6に示した割出・クランプ
手段以外にも、例えば、実公昭63−22038号公報
に記載されているものがある。これは、主軸に割出・ク
ランプ用歯車を固定しておくとともに、該割出・クラン
プ用歯車の外周側に複数個(n個)の割出・クランプ用
ピンを配置しておく。これらn個の割出・クランプピン
を、(0以上の整数+1/n)ピッチずつずらして配置
する。そして、それら複数個の割出・クランプ用ピンの
中から任意の割出・クランプ用ピンを選択して、これを
割出・クランプ用歯車の歯溝に噛合させることにより、
主軸の位置を正確に割り出してこれをクランプするもの
である。この場合には、割出・クランプ用歯車の歯数に
よって決定される最小割出角度より更に微小な角度で割
り出すことができる。
手段以外にも、例えば、実公昭63−22038号公報
に記載されているものがある。これは、主軸に割出・ク
ランプ用歯車を固定しておくとともに、該割出・クラン
プ用歯車の外周側に複数個(n個)の割出・クランプ用
ピンを配置しておく。これらn個の割出・クランプピン
を、(0以上の整数+1/n)ピッチずつずらして配置
する。そして、それら複数個の割出・クランプ用ピンの
中から任意の割出・クランプ用ピンを選択して、これを
割出・クランプ用歯車の歯溝に噛合させることにより、
主軸の位置を正確に割り出してこれをクランプするもの
である。この場合には、割出・クランプ用歯車の歯数に
よって決定される最小割出角度より更に微小な角度で割
り出すことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。まず、図5及び図6に示し
たような構成の割出・クランプ手段の場合には、微小角
度の割出・クランプができないという問題があった。す
なわち、図5に示す割出・クランプ手段の場合には、複
数個の貫通孔105のピッチにより割出角度は決定さ
れ、又、図6に示す割出・クランプ手段の場合には、割
出・クランプ用歯車203の歯の数によって割出角度が
決定され。そのため、割出角度の微小化には自ずと限界
があった。又、実公昭63−22038号公報に記載さ
れている割出・クランプ手段の場合には、割出・クラン
プ用歯車の歯数により決定される最小割出角度よりもさ
らに微小角度の割出・クランプが可能であるが、それで
も限界があり、例えば、「93.3」度といったレベル
の割出・クランプは不可能であった。
と次のような問題があった。まず、図5及び図6に示し
たような構成の割出・クランプ手段の場合には、微小角
度の割出・クランプができないという問題があった。す
なわち、図5に示す割出・クランプ手段の場合には、複
数個の貫通孔105のピッチにより割出角度は決定さ
れ、又、図6に示す割出・クランプ手段の場合には、割
出・クランプ用歯車203の歯の数によって割出角度が
決定され。そのため、割出角度の微小化には自ずと限界
があった。又、実公昭63−22038号公報に記載さ
れている割出・クランプ手段の場合には、割出・クラン
プ用歯車の歯数により決定される最小割出角度よりもさ
らに微小角度の割出・クランプが可能であるが、それで
も限界があり、例えば、「93.3」度といったレベル
の割出・クランプは不可能であった。
【0006】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、簡単な構成で主軸の割
出・クランプを可能にし、しかも微小角度の割出・クラ
ンプを可能にする主軸割出・クランプ装置を提供するこ
とにある。
ものでその目的とするところは、簡単な構成で主軸の割
出・クランプを可能にし、しかも微小角度の割出・クラ
ンプを可能にする主軸割出・クランプ装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明による主軸割出・クランプ装置は、主軸に固定
されたハスバ歯車と、上記ハスバ歯車の外周側に主軸の
軸心方向に平行に配置されハスバ歯車の軸心方向に進退
自在に設けられた複数個の割出・クランプ用ピンと、を
具備し、任意の割出・クランプ用ピンをハスバ歯車の任
意の歯溝に噛合させることにより、主軸の割出・クラン
プを行うようにしたことを特徴とするものである。その
際、複数個の割出・クランプ用ピンの取付間隔(Δx)
とハスバ歯車の捩じれ角(β)とにより割出可能な角度
を決定することが考えられる。
本願発明による主軸割出・クランプ装置は、主軸に固定
されたハスバ歯車と、上記ハスバ歯車の外周側に主軸の
軸心方向に平行に配置されハスバ歯車の軸心方向に進退
自在に設けられた複数個の割出・クランプ用ピンと、を
具備し、任意の割出・クランプ用ピンをハスバ歯車の任
意の歯溝に噛合させることにより、主軸の割出・クラン
プを行うようにしたことを特徴とするものである。その
際、複数個の割出・クランプ用ピンの取付間隔(Δx)
とハスバ歯車の捩じれ角(β)とにより割出可能な角度
を決定することが考えられる。
【0008】
【作用】すなわち、本発明の場合には、まず、主軸にハ
スバ歯車を固定し、一方、ハスバ歯車の外周側に主軸の
軸心方向に平行に配置されハスバ歯車の軸心方向に進退
自在な複数個の割出・クランプ用ピンを設け、任意の割
出・クランプ用ピンをハスバ歯車の任意の歯溝に噛合さ
せることにより、主軸の割出・クランプを行うようにし
たものである。
スバ歯車を固定し、一方、ハスバ歯車の外周側に主軸の
軸心方向に平行に配置されハスバ歯車の軸心方向に進退
自在な複数個の割出・クランプ用ピンを設け、任意の割
出・クランプ用ピンをハスバ歯車の任意の歯溝に噛合さ
せることにより、主軸の割出・クランプを行うようにし
たものである。
【0009】
【実施例】以下、図1乃至図4を参照して本発明の一実
施例を説明する。これは本発明を自動旋盤の主軸の割出
・クランプに適用した例を示すものである。まず、主軸
1があり、この主軸1にはハスバ歯車3が固定されてい
る。尚、ハスバ歯車3は主軸1側のキー5とハスバ歯車
3側のキー溝7とにより主軸1と同期回転するように固
定されている。又、上記主軸1は軸受部材9、11によ
り回転可能に支持されている。又、主軸1は主軸オリエ
ンテーションによって最小角度検出単位「0.088 °」で
割出可能に構成されている。又、上記ハスバ歯車3はそ
の外周部に、複数個(本実施例の場合には180個)の
歯13を備えたものであり、歯13相互間には歯溝14
が形成されている。
施例を説明する。これは本発明を自動旋盤の主軸の割出
・クランプに適用した例を示すものである。まず、主軸
1があり、この主軸1にはハスバ歯車3が固定されてい
る。尚、ハスバ歯車3は主軸1側のキー5とハスバ歯車
3側のキー溝7とにより主軸1と同期回転するように固
定されている。又、上記主軸1は軸受部材9、11によ
り回転可能に支持されている。又、主軸1は主軸オリエ
ンテーションによって最小角度検出単位「0.088 °」で
割出可能に構成されている。又、上記ハスバ歯車3はそ
の外周部に、複数個(本実施例の場合には180個)の
歯13を備えたものであり、歯13相互間には歯溝14
が形成されている。
【0010】上記ハスバ歯車3の外周側には、2個の割
出・クランプ用シリンダ機構15、17が設置されてい
て、これら割出・クランプ用シリンダ機構15、17
は、その先端に割出・クランプ用ピン19、21を進退
自在に備えている。これら割出・クランプ用シリンダ機
構15、17は、図2に示すように、主軸1の軸心方向
に平行な状態で設置されており、ハスバ歯車3の捩じれ
角(β、図3に示す)に対応づけて、ハスバ歯車3の1
/2ピッチ分だけずらした位置にそれぞれ配置されてい
る。よって、ハスバ歯車3の歯数(180個)より決定
される最小割出角度(2°、360/180)のさらに
1/2(1°)までの割出が可能な構成になっている。
出・クランプ用シリンダ機構15、17が設置されてい
て、これら割出・クランプ用シリンダ機構15、17
は、その先端に割出・クランプ用ピン19、21を進退
自在に備えている。これら割出・クランプ用シリンダ機
構15、17は、図2に示すように、主軸1の軸心方向
に平行な状態で設置されており、ハスバ歯車3の捩じれ
角(β、図3に示す)に対応づけて、ハスバ歯車3の1
/2ピッチ分だけずらした位置にそれぞれ配置されてい
る。よって、ハスバ歯車3の歯数(180個)より決定
される最小割出角度(2°、360/180)のさらに
1/2(1°)までの割出が可能な構成になっている。
【0011】次に、例えば、従来例の説明で述べた「9
3.3°」といった割出角度に対応する場合について説
明する。このような割出角度に対応するためには、上記
したような構成では不可能であり、割出・クランプ用シ
リンダ機構15、17、すなわち、割出・クランプ用ピ
ン19、21の取付間隔(Δx、図3に示す)を変える
必要がある。そこで、まず、上記取付間隔(Δx)と最
小割出角度(Δθ)との関係について説明する。割出・
クランプ用シリンダ機構15、17の間隔、すなわち、
割出・クランプ用ピン19、21の取付間隔(Δx)は
次のようにして決定される。すなわち、図3及び図4に
示すように、ハスバ歯車3の捩じれ角を(β)、歯数を
(z)、歯直角モジュールを(m)とすると、割出・ク
ランプ用ピン19、21の取付間隔(Δx)と、ハスバ
歯車3のピッチ円周方向の変化量(Δy、図4に示す)
とは、次の式(I)に示すような関係にある。 Δy=Δx・tan β----(I) 又、ハスバ歯車3のピッチ円周方向の変化量(Δy)
と、角度変化量(既に述べた最小割出角度に相当する)
(Δθ、図4に示す)との間には、次の式(II) に示す
ような関係が成立する。 Δy=Δθ・d/2=Δθ・z・m/2cos β----(II) 但し d:ハスバ歯車3のピッチ円直径 d=z・m/2cos β とする。上記式(I)と式(II) より次の式(III)が成
立する。 Δx=Δθ・z・m/2sin β----(III )
3.3°」といった割出角度に対応する場合について説
明する。このような割出角度に対応するためには、上記
したような構成では不可能であり、割出・クランプ用シ
リンダ機構15、17、すなわち、割出・クランプ用ピ
ン19、21の取付間隔(Δx、図3に示す)を変える
必要がある。そこで、まず、上記取付間隔(Δx)と最
小割出角度(Δθ)との関係について説明する。割出・
クランプ用シリンダ機構15、17の間隔、すなわち、
割出・クランプ用ピン19、21の取付間隔(Δx)は
次のようにして決定される。すなわち、図3及び図4に
示すように、ハスバ歯車3の捩じれ角を(β)、歯数を
(z)、歯直角モジュールを(m)とすると、割出・ク
ランプ用ピン19、21の取付間隔(Δx)と、ハスバ
歯車3のピッチ円周方向の変化量(Δy、図4に示す)
とは、次の式(I)に示すような関係にある。 Δy=Δx・tan β----(I) 又、ハスバ歯車3のピッチ円周方向の変化量(Δy)
と、角度変化量(既に述べた最小割出角度に相当する)
(Δθ、図4に示す)との間には、次の式(II) に示す
ような関係が成立する。 Δy=Δθ・d/2=Δθ・z・m/2cos β----(II) 但し d:ハスバ歯車3のピッチ円直径 d=z・m/2cos β とする。上記式(I)と式(II) より次の式(III)が成
立する。 Δx=Δθ・z・m/2sin β----(III )
【0012】そして、任意の割出角度(例えば、上記し
た93.3°)を割り出す場合には、上記任意の割出角
度(例えば、上記した93.3°)をハスバ歯車3の1
歯当たりの割出角度(α、α=2π/z、例えば、当初
の説明で述べた例の場合には2°)で割った余りの角度
(これが最小割出角度に相当する)(Δθ)を上記式
(III)に代入して、算出される取付間隔(Δx)を割出
・クランプ用ピン19、21の取付間隔とすることによ
り実現することができる。しかしながら、実際には、割
出・クランプ用ピン19、21の取付間隔(Δx)が、
上記余りの角度(Δθ)やハスバ歯車3の仕様により微
小となり、割出・クランプ用ピン19、21を構成でき
ない場合が生じてしまうために、ハスバ歯車3の1歯当
たりの割出角度(α、α=2π/z、例えば、2°)に
相当する割出・クランプ用ピン19、21の取付間隔
(p、p=π・m/sin β)の整数倍を取付間隔(Δ
x)に加え、これを位置決めピン19、21の取付間隔
としている。よって、任意の割出角度(例えば、93.
3°)をハスバ歯車3の1歯当たりの割出角度(α、α
=2π/z、例えば、2°)で割った余りの角度(Δ
θ)と割出・クランプ用ピン19、21の取付間隔(Δ
x)との間には、次の式(IV) が成立することになる。 Δx=Δθ・z・m/2sin β+(n・π・m/2sin β)----(IV) 但し n:0又は整数
た93.3°)を割り出す場合には、上記任意の割出角
度(例えば、上記した93.3°)をハスバ歯車3の1
歯当たりの割出角度(α、α=2π/z、例えば、当初
の説明で述べた例の場合には2°)で割った余りの角度
(これが最小割出角度に相当する)(Δθ)を上記式
(III)に代入して、算出される取付間隔(Δx)を割出
・クランプ用ピン19、21の取付間隔とすることによ
り実現することができる。しかしながら、実際には、割
出・クランプ用ピン19、21の取付間隔(Δx)が、
上記余りの角度(Δθ)やハスバ歯車3の仕様により微
小となり、割出・クランプ用ピン19、21を構成でき
ない場合が生じてしまうために、ハスバ歯車3の1歯当
たりの割出角度(α、α=2π/z、例えば、2°)に
相当する割出・クランプ用ピン19、21の取付間隔
(p、p=π・m/sin β)の整数倍を取付間隔(Δ
x)に加え、これを位置決めピン19、21の取付間隔
としている。よって、任意の割出角度(例えば、93.
3°)をハスバ歯車3の1歯当たりの割出角度(α、α
=2π/z、例えば、2°)で割った余りの角度(Δ
θ)と割出・クランプ用ピン19、21の取付間隔(Δ
x)との間には、次の式(IV) が成立することになる。 Δx=Δθ・z・m/2sin β+(n・π・m/2sin β)----(IV) 但し n:0又は整数
【0013】ここで、任意の割出角度を「93.3°」
として実際に取付間隔(Δx)を求めてみる。尚、ハス
バ歯車3の歯数は180個とする。まず、ハスバ歯車3
の1歯当たりの割出角度(α)は次の式(V)に示すよ
うなものとなる。 α=360/180=2°----(V) 又、任意の割出角度「93.3°」を上記割出角度
(α)で割った余り(Δθ)は次の式(VI) に示すよう
なものとなる。 Δθ=1.3°----(VI) 但し 93.3°/2=46+1.3° よって、式(IV) の(Δθ)に(1.3°)を代入する
ことにより、割出・クランプ用ピン19、21の取付間
隔(Δx)を算出することができる。
として実際に取付間隔(Δx)を求めてみる。尚、ハス
バ歯車3の歯数は180個とする。まず、ハスバ歯車3
の1歯当たりの割出角度(α)は次の式(V)に示すよ
うなものとなる。 α=360/180=2°----(V) 又、任意の割出角度「93.3°」を上記割出角度
(α)で割った余り(Δθ)は次の式(VI) に示すよう
なものとなる。 Δθ=1.3°----(VI) 但し 93.3°/2=46+1.3° よって、式(IV) の(Δθ)に(1.3°)を代入する
ことにより、割出・クランプ用ピン19、21の取付間
隔(Δx)を算出することができる。
【0014】以上本実施例によると次のような効果を奏
することができる。まず、簡単な構成の割出・クランプ
手段により主軸1の割出・クランプを行うことができる
ようになるとともに、微小角度の割出・クランプに対し
ても容易に対応できるようになった。特に、割出・クラ
ンプ用シリンダ機構15、17は、主軸1の軸心に対し
て平行に配置されているので、レイアウト上も単純な構
成となり、各部の加工が容易になるという利点がある。
又、主軸1側に固定される割出・クランプ部材としてハ
スバ歯車3を使用し、その外周に2個の割出・クランプ
用ピン19、21を配置し、これら割出・クランプ用ピ
ン19、21の取付間隔(Δx)を適宜設定することに
より、微小角度の割出・クランプが可能になった。
することができる。まず、簡単な構成の割出・クランプ
手段により主軸1の割出・クランプを行うことができる
ようになるとともに、微小角度の割出・クランプに対し
ても容易に対応できるようになった。特に、割出・クラ
ンプ用シリンダ機構15、17は、主軸1の軸心に対し
て平行に配置されているので、レイアウト上も単純な構
成となり、各部の加工が容易になるという利点がある。
又、主軸1側に固定される割出・クランプ部材としてハ
スバ歯車3を使用し、その外周に2個の割出・クランプ
用ピン19、21を配置し、これら割出・クランプ用ピ
ン19、21の取付間隔(Δx)を適宜設定することに
より、微小角度の割出・クランプが可能になった。
【0015】尚、本発明は前記一実施例に限定されるも
のではない。まず、ハスバ歯車3の径、歯数(z)、捩
じれ角(β)等についてはこれを特に限定するものでは
ない。又、割出・クランプ用シリンダ機構の個数、取付
間隔(Δx)についてもこれを限定するものではなく、
特に、取付間隔(Δx)については割出最小角度に応じ
て任意に決定すればよい。
のではない。まず、ハスバ歯車3の径、歯数(z)、捩
じれ角(β)等についてはこれを特に限定するものでは
ない。又、割出・クランプ用シリンダ機構の個数、取付
間隔(Δx)についてもこれを限定するものではなく、
特に、取付間隔(Δx)については割出最小角度に応じ
て任意に決定すればよい。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による主軸ク
ランプ装置によると、主軸側に固定される割出・クラン
プ部材としてハスバ歯車を使用し、その外周に割出・ク
ランプ用ピンを配置することにより、簡単な構成で主軸
の割出・クランプが可能となり、特に、割出・クランプ
用ピンの取付間隔を適宜変更することにより任意の微小
角度の割出・クランプに容易に対応できるようになっ
た。
ランプ装置によると、主軸側に固定される割出・クラン
プ部材としてハスバ歯車を使用し、その外周に割出・ク
ランプ用ピンを配置することにより、簡単な構成で主軸
の割出・クランプが可能となり、特に、割出・クランプ
用ピンの取付間隔を適宜変更することにより任意の微小
角度の割出・クランプに容易に対応できるようになっ
た。
【図1】本発明の一実施例を示す図で主軸クランプ装置
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図で図1のII-II 矢視
図である。
図である。
【図3】本発明の一実施例を示す図で位置決めピンの取
付間隔と割り出し角度との関係を説明するための図であ
る。
付間隔と割り出し角度との関係を説明するための図であ
る。
【図4】本発明の一実施例を示す図で位置決めピンの取
付間隔と割り出し角度との関係を説明するための図であ
る。
付間隔と割り出し角度との関係を説明するための図であ
る。
【図5】従来例を示す図で自動旋盤における主軸クラン
プ装置の構成を示す断面図である。
プ装置の構成を示す断面図である。
【図6】従来例を示す図で自動旋盤における主軸クラン
プ装置の構成を示す断面図である。
プ装置の構成を示す断面図である。
1 主軸 3 ハスバ歯車 13 歯 14 歯溝 15 位置決めシリンダ機構 17 位置決めシリンダ機構 19 位置決めピン 21 位置決めピン
Claims (2)
- 【請求項1】 主軸に固定されたハスバ歯車と、上記ハ
スバ歯車の外周側に主軸の軸心方向に平行に配置されハ
スバ歯車の軸心方向に進退自在に設けられた複数個の割
出・クランプ用ピンと、を具備し、任意の割出・クラン
プ用ピンをハスバ歯車の任意の歯溝に噛合させることに
より、主軸の割出・クランプを行うようにしたことを特
徴とする主軸割出・クランプ装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の主軸割出・クランプ装置
において、複数個の割出・クランプ用ピンの取付間隔
(Δx)とハスバ歯車の捩じれ角(β)とにより割出可
能な角度を決定するようにしたことを特徴とする主軸割
出・クランプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6291093A JPH06246507A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 主軸割出・クランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6291093A JPH06246507A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 主軸割出・クランプ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06246507A true JPH06246507A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=13213890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6291093A Pending JPH06246507A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 主軸割出・クランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06246507A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102335863A (zh) * | 2011-09-30 | 2012-02-01 | 上海三一精机有限公司 | 抛光机及其主轴松紧装置 |
US8826506B2 (en) | 2010-12-01 | 2014-09-09 | Hyundai Motor Company | Common jig apparatus for mounting fender of multifarious vehicle |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5074277A (ja) * | 1973-11-06 | 1975-06-18 |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP6291093A patent/JPH06246507A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5074277A (ja) * | 1973-11-06 | 1975-06-18 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8826506B2 (en) | 2010-12-01 | 2014-09-09 | Hyundai Motor Company | Common jig apparatus for mounting fender of multifarious vehicle |
US9725123B2 (en) | 2010-12-01 | 2017-08-08 | Hyundai Motor Company | Common jig apparatus for mounting fender of multifarious vehicle |
CN102335863A (zh) * | 2011-09-30 | 2012-02-01 | 上海三一精机有限公司 | 抛光机及其主轴松紧装置 |
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