JPH0624637U - 電気貯湯容器のシール構造 - Google Patents
電気貯湯容器のシール構造Info
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- JPH0624637U JPH0624637U JP6612492U JP6612492U JPH0624637U JP H0624637 U JPH0624637 U JP H0624637U JP 6612492 U JP6612492 U JP 6612492U JP 6612492 U JP6612492 U JP 6612492U JP H0624637 U JPH0624637 U JP H0624637U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 内容器の口部と内蓋との間のシールを万全な
ものとし、内容液を加圧注出するにも空気漏れを起こさ
ないようにする。 【構成】 蓋体7に金属製の内蓋8を設け、この内蓋8
のフランジ33に内容器2の口部31内周と間隙Aをも
って嵌合される環状の垂下壁51を形成し、この垂下壁
51の上部外側フランジ52に前記シールパッキン53
を装着し、このシールパッキング53に前記内蓋8への
装着基部54から外径側に延び再び内径側に屈曲して下
方に延びる断面ほぼくの字状の環状シールリップ55
を、前記内容器2の外側フランジ52の基部に圧接する
ように形成し、シールパッキン53の内蓋8への装着基
部54の前記環状シールリップ55よりも内側部分から
内蓋8の前記垂下壁51側へ下向きに延び内蓋8の外側
フランジ52および垂下壁51間に空間Dをもって垂下
壁51に圧接する内向きシールリップ57を形成したこ
とを特徴とするものである。
ものとし、内容液を加圧注出するにも空気漏れを起こさ
ないようにする。 【構成】 蓋体7に金属製の内蓋8を設け、この内蓋8
のフランジ33に内容器2の口部31内周と間隙Aをも
って嵌合される環状の垂下壁51を形成し、この垂下壁
51の上部外側フランジ52に前記シールパッキン53
を装着し、このシールパッキング53に前記内蓋8への
装着基部54から外径側に延び再び内径側に屈曲して下
方に延びる断面ほぼくの字状の環状シールリップ55
を、前記内容器2の外側フランジ52の基部に圧接する
ように形成し、シールパッキン53の内蓋8への装着基
部54の前記環状シールリップ55よりも内側部分から
内蓋8の前記垂下壁51側へ下向きに延び内蓋8の外側
フランジ52および垂下壁51間に空間Dをもって垂下
壁51に圧接する内向きシールリップ57を形成したこ
とを特徴とするものである。
Description
【0001】
本考案は、電気貯湯容器のシール構造、詳しくは器体の外装体の上部を形成す る肩部の開口縁に上向きの環状段部を形成し、この上向き環状段部の水平面に外 装体に収容した金属製の内容器の口部の外側フランジを受止めて接続し、器体の 蓋体に内容器の口部に当接して内容器との間をシールするシールパッキングを設 けた電気貯湯容器のシール構造に関するものである。
【0002】
この種の電気貯湯容器は、例えば実開昭54−47967号公報や実開昭55 −143127号公報で知らされている。
【0003】 前者は電気ポット、後者は電気炊飯器である。どちらも内蓋とそれに設けられ たシールパッキングを持っている。電気ポットのシールパッキングは内蓋の外周 に沿って設けられ、これが内容器の口部に単に圧接されただけのものである。電 気炊飯器のシールパッキングは内容器ヘの圧接部を環状のチューブ部分に形成し たものである。また前記チューブ部分の内周にスリットを形成したものも開示し ている。
【0004】 前記電気ポットのシール形式では、内容液が加熱されて蒸気等により内圧が上 昇し内蓋を少しでも押し上げると、シールパッキングは内容器の口部から押し離 され易く、不特定個所への蒸気洩れの原因となって危険や非耐熱部材の損傷・熱 損失を招く。
【0005】 また電気炊飯器のシール形式では、チューブ部分が断熱部分としての作用を持 っているので、その分だけ熱効率が向上するように思える。しかし前記のような 内圧の上昇により内蓋が内容器から押し離されようとするとき、前記チューブ部 分の収縮率が前記電気ポットの場合より高いために、押え代を多く取ったところ で、チューブ部分を押し縮めながら蒸気が外部に抜けてしまうことがあり、結果 として前記電気ポットの場合と変わらない。
【0006】 さらにチューブ部分にスリット状の開口を環状に形成したものの場合、開口縁 が上下に対向しているものであるので、全体の寸法精度や組み立て精度のバラツ キによって、あるいは内圧による内蓋の押し上げ度合いによって上下の開口縁同 士が離接し開口度合いが不同となる。このためスリット状の開口が閉じてしまえ ば前記チューブ部分を持ったものと同様の問題点が生じ、開口が大きくなるとチ ューブ部分に回った内圧がシールパッキングのスリットの下開口縁部を内容器に 押し付けるので、内蓋の内圧による押し上げに係わりなくシール性は向上するが 、チューブ部分の内部も内容器内の空気の自由な対流の空間となるので、断熱空 間とはならず、保温性が低下する。
【0007】 したがってシール性や断熱性が安定しない。さらに電気炊飯器のシール形式で は、チューブ部分に耐熱性を必要とし、チューブ部分が複雑で大きな形状である ことにより高価につく。
【0008】 そこで本出願人は、前記従来のような問題を解消するものとして実公平3−9 38号公報に開示のものを提供した。
【0009】 このものは、器体の外装体の上部を形成する肩部の開口縁に上向きの環状段部 を形成し、この上向きの環状段部の水平面に外装体内に収容した金属製の内容器 の外側フランジを受止めて接続し、器体の蓋体に内容器の口部に当接して内容器 との間をシールするシールパッキングを設けた電気加熱容器において、蓋体に金 属製の内蓋を設け、この内蓋の外周に容器の内容器の口部内周と間隙を、持って 嵌合される環状の垂下壁を形成し、この垂下壁の上部外周に前記シールパッキン グを装着し、このシールパッキングに前記内蓋への装着基部から外径側下方に延 びる断面ほぼくの字状シールリップを、前記肩部の開口縁に形成した環状段部の 立ち上がり部をなす内周面よりも小さい外径にてこの内周面との間に間隙をなす ように形成し、この環状シールリップの前記垂下壁と対向する向きの下方先端が 内容器の口部の外側フランジに内接されるようにし、内蓋の垂下壁とシールパッ キングおよび内容器の口部との間を内容器の口部と内蓋の垂下壁との間の間隙を 通じて内容器内に通じる断熱空間としたことを特徴とするものである。
【0010】 このような構成によれば、くの字状のシールリップは、内蓋への装着基部に対 し極く自由に屈伸変形することができ、蓋体の閉じ位置や閉じ具合にバラツキが あっても、これらに係りなく容器の内容器の口部外側フランジの基部に無理なく 自然な状態のまま圧接されて密着することができ、しかも内圧はシールリップの 内面に均等に働いて内圧が上昇してもかえってシールリップの先端部を前記フラ ンジに押し付けるように働くので、シールリップのフランジへの密着性を高めて 従来の場合に比しシール性を格段に向上することができるし、内蓋の垂下壁とシ ールパッキングおよび内容器の口部との間の断熱空間が内容器の口部と内蓋の垂 下壁との間による規定の隙間で内容器内と通じるだけであるので、内容器内と前 記断熱空間内との空気の交流を伴っての自由な対流を阻止して対流による熱の逃 げを防止することができ、保温効率が向上する。
【0011】
しかし本出願人による先の提案のものでは、内容液を加圧して押し出し注出す るようにした加圧注出式の貯湯容器の場合には、ときとして内容液の注出不良の 問題が生じる。
【0012】 これにつき本考案者らが種々に実験し研究を重ねた結果、内容液を加圧する空 気の空気洩れに原因していることが判明した。これをさらに詳細に検討したとこ ろ、内蓋とこの内蓋に嵌め合わせて装着したシールパッキングの装着基部との間 にて空気洩れが生じている。
【0013】 これは内容器内にて上昇した内圧が、シールリップとフランジとの間のシール が万全なため、他のシール性の弱い部分に逃げ場を求めたものであると思われる 。
【0014】 本考案は、上記のような新たな知見に基づき、内蓋に装着するシールパッキン グと内蓋との関係構造を改良することにより、前記のような従来の問題を解消す ることができる電気貯湯容器のシール構造を提供することを課題とするものであ る。
【0015】
本考案は上記のような課題を達成するために、器体の外装体の上部を形成する 肩部の開口縁に外装体に収容した金属製の内容器の口部の外側フランジを受止め て接続し、器体の蓋体に内容器の口部に当接して内容器との間をシールするシー ルパッキングを設けた電気貯湯容器のシール構造において、 蓋体に金属製の内蓋を設け、この内蓋の外周に内容器の口部内周と間隙をもっ て嵌合される環状の垂下壁を形成し、この垂下壁の上部外側フランジに前記シー ルパッキングを装着し、このシールパッキングに前記内蓋への装着基部から外径 側に延び再び内径側に屈曲して下方に延びる断面ほぼくの字状の環状シールリッ プを、前記内容器の外側フランジの基部に圧接するように形成し、シールパッキ ングの内蓋への装着基部の前記環状シールリップよりも内側部分から内蓋の前記 垂下壁側へ下向きに延び内蓋の外側フランジおよび垂下壁間の隅角部との間に空 間をもって垂下壁に圧接する内向きシールリップを形成したことを第1の特徴と するものである。
【0016】 シールパッキングの装着基部からの立ち上がり壁に連続して環状シールリップ が形成されると好適であるし、立ち上がり壁は厚肉であるのがよい。
【0017】
本考案の上記構成によれば、くの字状の環状シールリップは、内蓋への装着基 部に対し極く自由に屈伸変形することができ、蓋体の閉じ位置や閉じ具合にバラ ツキがあっても、これらに係りなく内容器の口部の外側フランジ基部に無理なく 自然な状態のまま圧接されて密着することができ、しかも内圧は内容器の外側フ ランジの基部に圧接する環状シールリップの内面に均等に働いて内圧が上昇して もかえってシールリップの先端部を前記外側フランジの基部に押し付けるように 働くので、環状シールリップの内容器外側フランジ基部への密着性を高めて従来 の場合に比しシール性を格段に向上することができし、内向きシールリップはシ ールパッキングの装着基部から内蓋の外側フランジおよび垂下壁間との間に空間 をもって下向きに延びて垂下壁に圧接しているので、前記空間により高い自由度 を与えられて、内圧によく応動し垂下壁に強力に押し付けられるので、シールパ ッキングと内蓋との間の密着性を高めて従来の場合よりもシール性を格段に向上 することができる。
【0018】 この場合に、シールパッキングの装着基部からの立ち下がり壁に連続して環状 シールリップが形成されていると、環状シールリップと装着基部との間に屈伸の ための余裕スペースができ、環状シールパッキングの屈伸自由度が増大するので 環状シールリップによるシール性をさらに向上することができる。立ち下がりが 厚肉であると環状シールリップの余裕のある自由度の高い屈伸に確固な変形支点 を与え、形状誤差や寸法誤差等を吸収し、内向きシールリップの変形による影響 を受けない高精度なシール性能を発揮することができる。
【0019】
図1、図2に示す本考案の第1の実施例について説明する。本実施例は図1に 示すように器体4の蓋体7に内蔵したベローズポンプ12によって内容液を加圧 し注出できるようにした電気ポットとしての電気貯湯容器の場合を示している。
【0020】 器体4は図1に示すように、内容器2を外装ケース3に収容し、外装ケース3 の上端に装着された肩部材5が形成する器体4の口部31の上向き環状段部32 に内容器2の外向きフランジ33をシールパッキング100を介して受止め、内 容器2の底部と外装ケース3の下端部に当てがった底部材34とを図示しない金 具により連結して、内容器2と外装ケース3とを一体化し前記器体4を形成して いる。
【0021】 底部材34の下部には回転座35が設けられ、器体4を定着したとき回転座3 5上にて器体4が回転できるようになっている。
【0022】 器体4の上端には蓋体7が装着され、蓋体7は後部を軸6と肩部材5の軸受部 9とによって開閉および着脱可能に取り付けられている。蓋体7の着脱は軸受部 9の開口部を利用して蓋体7が所定量以上に開かれているときに行われる。
【0023】 蓋体7のベローズポンプ12の内蔵部の下には金属製の内蓋8が設けられ、ね じ36にて取り付けられている。内蓋8と蓋体7との間にはベローズポンプ12 からの吐出空気を内容器2内に導く給気通路13と、この給気通路13から分岐 穴14を介し分岐して内容器2内で発生する蒸気を蓋体7の上面へ逃がす蒸気通 路15が設けられている。
【0024】 又蓋体7の上面の中央には前記ベローズポンプ12を押圧操作する押圧板10 が設けられ、押圧板10がベローズポンプ12を押圧操作するのに連動して前記 分岐穴14を閉じる弁37が設けられ、ベローズポンプ12を押圧操作して内容 液を加圧注出する際の加圧空気が前記蒸気通路15を通じて漏れ出るのを防止す るようになっている。
【0025】 内容器2の底部には前記加圧される内容液を器体4外に導いて注出可能とする 。内容液注出路17が設けられ、内容器2と外装ケース3との間を立ち上がり、 肩部材5の前部に設けた嘴状部5a内に位置する逆U字管18に継ぎ管16を介 し接続され、吐出口19を下向きに開口している。逆U字管18内には転倒時に 閉じる転倒時止水弁86が内蔵されている。逆U字管18にはパイプカバー20 が施され、このパイプカバー20の底部に着脱可能に設けられた注液ガイド21 によって吐出口19から吐出される内容液を一旦大気に開放した後受入れて、下 方へ静かに流下させて安全に注液出来るようにしてある。
【0026】 パイプカバー20の前面には、操作パネル兼用の表示部25が設けられ、各種モ ードの設定や必要な動作状態の表示が行われる。
【0027】 内容器2の底部下面には湯沸かしや保温を設定モードにしたがって行うヒータ 1が当てがわれ、底部材34に一体形成された回路ボックス41内に設けられる 制御回路42によって通電制御されるようにしてある。
【0028】 内容器2の底部には内容液の温度を検出する温度センサ211が、また前記蒸 気通路15の一部には蒸気の温度により内容液の沸騰を検出する蒸気センサ30 が設けられ、前記ヒータ1の各種モードに応じた通電制御が行われるようにして いる。もっとも温度センサ211によって内容液の沸騰を検出することもできる 。38は温度ヒューズである。
【0029】 前記内蓋8の外周に内容器2の口部内周と間隙Aをもって嵌合される環状の垂 下壁51を形成し、この垂下壁51の上部外周フランジ52にシールパッキング 53を装着し、このシールパッキング53に前記内蓋8への装着基部54からの 立ち下がり壁54aに続いて外径側に延び再び内径側に屈曲して下方に延びる断 面ほぼくの字状の環状シールリップ55を、前記肩部材5が形成する口部31に 形成した環状段部32の立ち上がり部をなす内周面56よりも小さい外径にてこ の内周面56との間に間隙Bをなして外向きフランジ33の屈曲基部に圧接する ように形成し、内蓋8の垂下壁51とシールパッキング53およに内容器2の口 部との間を内容器2の口部と内蓋8の垂下壁51との間の間隙Aを通じて内容器 2内に通じる断熱空間Cとし、シールパッキング53の内蓋8への装着基部54 の前記環状シールリップ55よりも内側部分から内蓋の前記垂下壁51側へ下向 きに延び内蓋8の外周フランジ52および垂下壁間の隅角部との間に空間Dを持 って前記垂下壁51側に下向きに延びて圧接する内向きシールリップ57を形成 してある。
【0030】 これにより、くの字状のシールリップ55は、内蓋8への装着基部54に対し て極く自由に屈伸変形することができ、蓋体7の閉じ位置や閉じ具合にバラツキ があっても、前記隙間Bによって、器体4の内容器2の口部内周との干渉もなし に、内容器2の口部の外向きフランジ33の屈曲基部に無理なく自然な状態のま ま圧接されて密着することができ、しかも内圧はシールリップ55の内面に均等 に働いて内圧が上昇してもかえってシールリップ55の先端部を前記フランジ3 3の屈曲基部に押し付けるように働くので、シールリップ55のフランジ33へ の密着性を高めて従来の場合に比しシール性を格段に向上することができるし、 内蓋8の垂下壁51とシールパッキング53および内容器2の口部との間の断熱 空間Cが内容器2の口部と内蓋8の垂下壁51との間による規定の隙間Bで内容 器2内と通じるだけであるので、内容器2内と前記断熱空間C内との空気の交流 を伴っての自由な対流を阻止して対流による熱の逃げを防止することができ、保 温効率が向上する。 間隙Aはシールリップ55の下端が内蓋8の垂下壁51の下端よりもHだけ高 いことにより適正に確保される。 特にシールリップ55はシールパッキング53の装着基部54との間に立ち下 がり壁54aにより形成される空間Eを有することによって、前記屈伸変形の自 由度を高められ外向きフランジ33への密差性がさらに高められる。
【0031】 また、シールパッキング53の内蓋8への装着基部54から内蓋8の外周フラ ンジ52および垂下壁51間に空間Dをもって下向きに延びて垂下壁51に圧接 していることによりシールリップ57を空間Dにより高い自由度を与えられて内 容器2内の内圧によく応動し強力に押し付けられるので、シールパッキング53 と内蓋8との密着性が従来の場合より向上して内圧が内蓋8とこれに装着された シールパッキング53の装着基部54との間に入り込み外部へ抜けるのを内圧が 高いほど防止することができ、シールリップ55と外向きフランジ33との間の シール性向上と相俟って、内容液を加圧して注出する際の加圧空気が働いてもこ れを外部に漏れ出させることはなく内容液を確実に加圧注出することができる。
【0032】 図3は本考案の第2の実施例を示し、立ち下がり壁54aを厚肉にしてある。 これによりシールリップ55の前記自由度の高い屈伸に確固な変形支点を与え、 形状誤差や寸法誤差を吸収し、内向きシールリップ57の変形による影響を受け ない高精度なシール性能を発揮することができる。また、シールリップ55がフ ランジ33の屈曲基部コーナ面に沿う長い延長部55aを有し、これが前記コー ナ面に内圧によって圧着されること、および内向きシールリップ57は垂下壁5 1に沿う延長部57aを有し、これが内圧により垂下壁51に密着されることに よりさらにシール性が向上する。 図4は本考案の第3の実施例を示し、前記第1の実施例における内向きのシー ルリップ57に加えて、蓋体7の内蓋8におけるフランジ52に環状凸条61を 形成し、この環状凸条61によってシールパッキング53の装着基部54をフラ ンジ52に押し付けるようにしてある。
【0033】 これによって、シールパッキング53は内蓋8への装着基部54を、内蓋8を 設けている蓋体7の一部に設けられた環状凸条61によって内蓋8のフランジ5 2側に押圧されていて、相互間を機械的に確固に圧着させており、内容液を加圧 注出する際の内容器2内の内圧の上昇によって内圧が内蓋とこれに装着されてい るシールパッキング53の装着基部54との間を抜けようとしてもさらに強くこ れを防止して内容液を確実に加圧注出することができる。
【0034】 第5図、第6図は本考案の第4実施例を示し、環状シールリップ55の途中に 形成される外向き屈曲突部55Cを有し、外蓋が内蓋8を内容器2に押し付ける 際にシールリップ55がフランジ33、52間にて上下方向に圧縮させられ、前 記屈曲突部55Cがシールパッキング100に圧接し、この圧接部が先端55d のフランジ33基部上面への圧接によるシールに加え補助シール部をなし、シー ル効果がさらに高いものとなる。さらにフランジ33のシールリップ先端55d が圧接する基部部分に若干凹陥したリップ受部33aに形成されており、これに 圧接するリップ先端55Cが他へ逃げ難いようにし、これによってもシール効果 を高めている。
【0035】
本考案によれば、くの字状の環状シールリップは、内蓋への装着基部に対し極 く自由に屈伸変形することができ、蓋体の閉じ位置や閉じ具合にバラツキがあっ ても、これらに係りなく内容器の口部の外側フランジの基部に無理なく自然な状 態のまま圧接されて密着することができ、しかも内圧は内容器の外側フランジの 基部に圧接する環状シールリップの内面に均等に働いて内圧が上昇してもかえっ てシールリップの先端部を前記外側フランジの基部に押し付けるように働き、環 状シールリップの内容器外側フランジ基部への密着性を高めて従来の場合に比し シール性を格段に向上し、内向きシールリップはシールパッキングの装着基部か ら内蓋の外側フランジおよび垂下壁間との間に空間をもって下向きに延びて垂下 壁に圧接しており、前記空間により高い自由度を与えられて、内圧によく応動し 垂下壁に強力に押し付けられて、シールパッキングと内蓋との間の密着性を高め 従来の場合よりシール性を格段に向上するので、シールパッキングの横断面形状 と若干変えるだけで、したがって、コスト上昇の原因とならないで電気貯湯容器 の口部と蓋との間のシールを確固なものとし、内容液を加圧注出する場合でもこ れを確実に達成することができる。 この場合に、シールパッキングの装着基部からの立ち下がり壁に連続して環状 シールリップが形成されていると、環状シールリップと装着基部との間に屈伸の ための余裕スペースができ、環状シールパッキングの屈伸自由度が増大するので 環状シールリップによるシール性をさらに向上することができる。立ち下がり壁 が厚肉であると環状シールリップの余裕のある自由度の高い屈伸に確固な変形支 点を与え、形状誤差や寸法誤差を吸収し、内向きシールリップの変形による影響 を受けない高精度なシール性能を発揮することができる。
【図1】本考案が適用された第1の実施例としての電気
貯湯容器の断面図である。
貯湯容器の断面図である。
【図2】図1のシールパッキングの装着部の拡大断面図
である。
である。
【図3】本考案の第2の実施例を示す拡大断面図であ
る。
る。
【図4】本考案の第3の実施例を示す拡大断面図であ
る。
る。
【図5】本考案の第4の実施例を示す蓋の中途閉じ状態
を示す拡大断面図である。
を示す拡大断面図である。
【図6】図5の状態から蓋を完全に閉じた状態を示す拡
大断面図である。
大断面図である。
2 内容器 52 フランジ 4 器体 53 シールパッ
キング 7 蓋体 54 装着基部 8 内蓋 54a 立ち下が
り壁 31 口部 55 シールリッ
プ 32 環状段部 57 内向きシー
ルリップ 33 フランジ A 隙間 51 垂下壁 D 空間
キング 7 蓋体 54 装着基部 8 内蓋 54a 立ち下が
り壁 31 口部 55 シールリッ
プ 32 環状段部 57 内向きシー
ルリップ 33 フランジ A 隙間 51 垂下壁 D 空間
Claims (3)
- 【請求項1】 器体の外装体の上部を形成する肩部の開
口縁に外装体に収容した金属製の内容器の口部の外側フ
ランジを受止めて接続し、器体の蓋体に内容器の口部に
当接して内容器との間をシールするシールパッキングを
設けた電気貯湯容器のシール構造において、 蓋体に金属製の内蓋を設け、この内蓋の外周に内容器の
口部内周と間隙をもって嵌合される環状の垂下壁を形成
し、この垂下壁の上部外側フランジに前記シールパッキ
ングを装着し、このシールパッキングに前記内蓋への装
着基部から外径側に延び再び内径側に屈曲して下方に延
びる断面ほぼくの字状の環状シールリップを、前記内容
器の外側フランジの基部に圧接するように形成し、シー
ルパッキングの内蓋への装着基部の前記環状シールリッ
プよりも内側部分から内蓋の前記垂下壁側へ下向きに延
び内蓋の外側フランジおよび垂下壁間の隅角部との間に
空間をもって垂下壁に圧接する内向きシールリップを形
成したことを特徴とする電気貯湯容器のシール構造。 - 【請求項2】 シールパッキングの装着基部からの立ち
下がり壁に連続して環状シールリップが形成されている
請求項1に記載の電気貯湯容器のシール構造。 - 【請求項3】 立ち下がり壁は厚肉である請求項2に記
載の電気貯湯容器のシール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6612492U JPH075779Y2 (ja) | 1992-08-08 | 1992-08-08 | 電気貯湯容器のシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6612492U JPH075779Y2 (ja) | 1992-08-08 | 1992-08-08 | 電気貯湯容器のシール構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0624637U true JPH0624637U (ja) | 1994-04-05 |
JPH075779Y2 JPH075779Y2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=13306818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6612492U Expired - Fee Related JPH075779Y2 (ja) | 1992-08-08 | 1992-08-08 | 電気貯湯容器のシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH075779Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010158380A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 湯沸かし器の蓋体 |
JP2015136475A (ja) * | 2014-01-22 | 2015-07-30 | ピーコック魔法瓶工業株式会社 | 食品保温容器 |
-
1992
- 1992-08-08 JP JP6612492U patent/JPH075779Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2010158380A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 湯沸かし器の蓋体 |
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JPH075779Y2 (ja) | 1995-02-15 |
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