JPH06246325A - 可動サイドガイド装置 - Google Patents

可動サイドガイド装置

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JPH06246325A
JPH06246325A JP3812893A JP3812893A JPH06246325A JP H06246325 A JPH06246325 A JP H06246325A JP 3812893 A JP3812893 A JP 3812893A JP 3812893 A JP3812893 A JP 3812893A JP H06246325 A JPH06246325 A JP H06246325A
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side guide
guide device
pair
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Masayuki Azezaki
正之 畦崎
Minoru Chiba
實 千葉
Takao Futaki
隆夫 二木
Katsumi Kawakami
勝己 川上
Toshio Onishi
寿雄 大西
Tetsuo Shima
哲郎 志摩
Haruyuki Ikeda
晴行 池田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】可動サイドガイド装置において、材料の幅形状
が先端から後端まで平行なものは勿論、テーパ形状のも
の及び平行部とテーパ部を併せ持つ形状のものまでセン
ターリング可能とする。 【構成】入出側ピニオンボックス8,9に伝えられたモ
ータ1からの回転は上ピニオン10a,10bを回転さ
せ、上ラックバー16a,16bと下ラックバー20
a,20bとは互いに反対方向に往復動させ、サイドガ
イド21,22を互いに同調して開閉動作する。油圧シ
リンダー装置14a,14bを単独で作動させると、上
ラックバー16a,16bと下ラックバー20a,20
bとは互いに反対方向に単独で往復動し、サイドガイド
21,22の出側を単独で開閉動作させて任意の傾斜が
与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機本体、サイジン
グプレスなどの入側に設置される可動サイドガイド装置
に係り、特に、材料の幅形状が先端から後端まで平行な
ものは勿論、テーパ形状のもの、平行部とテーパ部を併
せ持つ形状のものまで材料の幅方向のセンターリングに
好適な可動サイドガイド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の可動サイドガイド装置は、搬送さ
れる材料をセンターリングするため、搬送ラインの両側
に設置されたサイドガイドの入側及び出側を同時に開閉
し、搬送方向に対してサイドガイド面を平行に同調開閉
する同調開閉機構を備えたものが一般的であり、材料の
幅形状が、先端から後端まで平行なものにのみ適用可能
である。
【0003】熱間圧延設備のダウンコイラなどの入側に
設置される可動サイドガイド装置で、材料の幅形状でな
く、材料の蛇行や曲がりに対応するためサイドガイドを
傾斜させる一例として、特公平3−189010号公
報、特開平1−317614号公報等がある。これらの
従来技術は、ストローク位置の検出器を設けた油圧シリ
ンダーを、サイドガイドの入側及び出側にそれぞれ一
対、合計4本設け、サーボ弁によって油圧シリンダーの
ストローク位置を制御するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】圧延材料が連続鋳造設
備で生産されるスラブと呼ばれる材料の場合、スラブの
幅寸法は最終製品の生産に合わせて連続鋳造設備、竪ロ
ール型幅圧延機又はサイジングプレスなどで調整され
る。
【0005】連続鋳造設備でスラブの幅を変更する過程
では、テーパ形状のもの及び平行部とテーパ部を併せ持
つ形状のスラブが発生する。
【0006】従来技術のサイドガイド面がスラブの搬送
方向と平行に移動する可動サイドガイド装置では、連続
鋳造設備でスラブの幅を変更する過程で生産される、テ
ーパ形状及び平行部とテーパ部を併せ持つ形状のスラブ
をセンターリングした場合、スラブの最大幅部分だけを
センターリングするだけで、スラブの傾きを矯正するこ
とはできず、搬送ラインの中心に対してスラブの中心線
を合わせることができなかった。
【0007】また、この場合、サイドガイドによってス
ラブを押す力は、スラブの最大幅部分だけに作用し、ス
ラブの幅の狭い部分はサイドガイドとスラブ間に隙間が
存在する。このためサイドガイドとスラブが接するスラ
ブの最大幅部分を支点としてサイドガイドには大きな曲
げ力が作用する。最大重量のスラブをセンターリングす
るに十分な押し力を有する可動サイドガイド装置におい
ては、サイドガイドの1点を支点として作用する大きな
曲げ力に対しては、サイドガイド自体が強度的に耐えら
れない問題もあった。
【0008】従って、これらのスラブは、スラブの最小
幅寸法より幅の広い部分を切断し、平行な材料に加工し
てから圧延設備に流すことが実施されている。
【0009】この場合、スラブのテーパ部分を切断する
工程が追加となり、また切断された部分は廃棄されるた
め歩留まりが悪くなるほか、連続鋳造設備で生産された
高温のスラブを切断作業のために一旦冷却し、切断作業
後再び加熱炉で圧延温度まで加熱を必要とし熱エネルギ
の損失もある。
【0010】一方、特公平3−189010号公報、特
開平1−317614号公報等に記載の可動サイドガイ
ド装置は、両側のサイドガイドの入側及び出側に設けら
れた4本の油圧シリンダーのストローク位置を、それぞ
れ個別にサーボ弁で制御してサイドガイドを傾斜させる
構成である。このため、4本の油圧シリンダーを、材料
の形状に合わせて同調して動作させることは困難であ
り、材料の蛇行や曲がりには対応できても、上記のよう
なテーパ形状を有するスラブに対応し、平行サイドガイ
ドから傾斜サイドガイドまで可能とすることはできなか
った。
【0011】本発明の目的は、サイドガイド面を搬送方
向に対して任意の角度を与え、平行サイドガイド及び傾
斜サイドガイドを可能とすることにより、材料の幅形状
が先端から後端まで平行なものは勿論、テーパ形状のも
の及び平行部とテーパ部を併せ持つ形状のものまで、サ
イドガイドに大きな曲げ力を作用させることなくセンタ
ーリング可能とする可動サイドガイド装置を提供するこ
とにある。
【0012】本発明の他の目的は、サイドガイド面を搬
送方向に対して任意の角度を与え、平行サイドガイド及
び傾斜サイドガイドを可能とすることにより、スラブの
テーパ部を切断する作業を不要として設備の稼働率を向
上させると共に、歩留まり向上と、熱エネルギの節約を
可能とし、省力化及び省エネルギ効果を達成する可動サ
イドガイド装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、搬送されてくる材料を、搬送ライ
ンの両側に設置された1対のサイドガイドで搬送方向に
対してセンターリングする可動サイドガイド装置におい
て、(a)前記1対のサイドガイドの両方を同時に駆動
しかつその入側及び出側を同時に開閉する第1の同調開
閉手段と;(b)前記1対のサイドガイドの両方を同時
に駆動しかつその入側及び出側をそれぞれ独立して開閉
する1対の第2の同調開閉手段と;を備えることを特徴
とする可動サイドガイド装置が提供される。
【0014】上記可動サイドガイド装置において、好ま
しくは、前記第1の同調開閉手段は、モータと、前記1
対のサイドガイドの入側を互いに反対方向に往復動作さ
せる入側開閉機構と、前記1対のサイドガイドの出側を
互いに反対方向に往復動作させる出側開閉機構と、前記
モータの回転を前記入側開閉機構及び出側開閉機構に伝
え前記1対のサイドガイドの入側及び出側を同時に開閉
する動力伝達機構とを有し、前記1対の第2の同調開閉
手段は、それぞれ、前記第1の同調開閉手段の入側開閉
機構及び出側開閉機構に組み込まれた駆動手段を有す
る。また、前記第2の同調開閉手段の1対の駆動手段
は、好ましくはそれぞれ、前記第1の同調開閉手段の入
側及び出側操作部に組み込まれた油圧シリンダー装置で
ある。この油圧シリンダー装置は、好ましくは、小スト
ロークの第1のシリンダーと大ストロークの第2のシリ
ンダーを直列に連結した親子シリンダーである。
【0015】また、上記可動サイドガイド装置は、好ま
しくは、前記1対のサイドガイドのそれぞれのサイドガ
イド面から単独で出入り可能に設けられ、材料の搬送方
向に配列された少なくとも2列のセンターリングガイド
を更に備える。
【0016】また、上記可動サイドガイド装置は、好ま
しくは、前記1対のサイドガイドのそれぞれの長手方向
の途中に設けられ、サイドガイド面を傾斜させるときに
回転支点として作用する支点ピンを更に備える。この場
合、上記可動サイドガイド装置は、好ましくは、前記1
対のサイドガイドと前記第1及び第2の同調開閉手段と
を連結するピン接続部分を更に備え、前記ピン接続部分
はサイドガイドの傾斜方向の長穴を有し、更に好ましく
は、前記支点ピンの下部に配置されたV字型ローラと、
このV字型ローラが走行する山形レールとを更に備え
る。
【0017】
【作用】第1の同調開閉手段は、1対のサイドガイドの
両方を同時に駆動しかつその入側及び出側を同時に開閉
することにより、1対のサイドガイドの相対角度を変え
ることなく、即ち、1対のサイドガイドが平行サイドガ
イドのときは平行サイドガイドのまま、傾斜サイドガイ
ドのときはその傾斜の角度を保ったまま、1対のサイド
ガイドの開度を調整する。1対の第2の同調開閉手段
は、1対のサイドガイドの両方を同時に駆動しかつその
入側及び出側をそれぞれ独立して開閉することにより、
平行サイドガイドから傾斜サイドガイドへの変更または
その逆の変更を可能としかつ傾斜サイドガイドでのサイ
ドガイド面を搬送方向に対して任意の角度を与えること
ができ、平行サイドガイド及び傾斜サイドガイドが可能
となる。これにより、搬送される材料の形状に合わせて
サイドガイド面を設定することができ、材料の幅形状が
先端から後端まで平行なものは勿論、テーパ形状のもの
及び平行部とテーパ部を併せ持つ形状のものまで、サイ
ドガイドに大きな曲げ力を作用させることなくセンター
リング可能とする。その結果、スラブのテーパ部を切断
する作業を不要として設備の稼働率を向上させると共
に、歩留まり向上と、熱エネルギの節約を可能とし、省
力化及び省エネルギ効果を達成する。
【0018】第1の同調開閉手段は、モータと、1対の
サイドガイドの入側を互いに反対方向に往復動作させる
入側開閉機構と、1対のサイドガイドの出側を互いに反
対方向に往復動作させる出側開閉機構と、前記モータの
回転を入側開閉機構及び出側開閉機構に伝え1対のサイ
ドガイドの入側及び出側を同時に開閉する動力伝達機構
とを有することにより、1対のサイドガイドの両方を同
時に駆動しかつその入側及び出側を同時に開閉する。ま
た、1対の第2の同調開閉手段は、それぞれ、第1の同
調開閉手段の入側開閉機構及び出側開閉機構に組み込ま
れた駆動手段を有することにより、1対のサイドガイド
の両方を同時に駆動しかつその入側及び出側をそれぞれ
独立して開閉する。
【0019】第2の同調開閉手段の1対の駆動手段を油
圧シリンダー装置とすることにより、センターリング動
作によってサイドガイドで材料を挾み込んだ時、サイド
ガイドと材料との衝突による衝撃が緩和される。また、
搬送される材料の重さに合わせて油圧力を制御すること
又は油圧シリンダーの負荷圧を検出して油圧を制御する
ことで過分な締め込みを防止することが可能となる。更
に、油圧シリンダーの負荷圧の変化を検出することで、
センターリングが完了したことを判別したり、材料搬送
中に材料とサイドガイドの間に形成した隙間以上に材料
が蛇行したことを検知し、再度センターリングするなど
の制御が可能となる。
【0020】油圧シリンダー装置を、小ストロークの第
1のシリンダーと大ストロークの第2のシリンダーを直
列に連結した親子シリンダーとすることにより、小スト
ロークの第1のシリンダーと大ストロークの第2のシリ
ンダーが協働して、サイドガイド面を搬送方向に対して
任意の角度を与え、サイドガイドの傾斜を自在に設定す
ることを可能とする。また、小ストロークの第1のシリ
ンダーは、材料のセンターリング後、材料とサイドガイ
ドの間に僅かな隙間をつくり、材料搬送時の抵抗を排除
すると共に、材料とサイドガイドが無用に擦り合うこと
を防止する。この場合、油圧シリンダー装置を単一のシ
リンダーで構成してもその単一のシリンダーを僅かに開
方向にストロークさせることで当該隙間を作ることは可
能であるが、小ストロークの油圧シリンダーを使用する
と、簡単な制御で速やかに安定した隙間が得られる。
【0021】1対のサイドガイドのそれぞれのサイドガ
イド面から単独で出入り可能に少なくとも2列のセンタ
ーリングガイドを設けることにより、材料のセンターリ
ング後、センターリングガイドが材料に接触して材料と
サイドガイドの間に僅かな隙間をつくり、材料搬送時の
抵抗を排除して、材料とサイドガイドが無用に擦り合う
ことが防止される。また、平行部とテーパ部を併せ持つ
材料をサイドガイドで挾んだ場合に生じるサイドガイド
と材料の間の隙間に対しては、センターリングガイドを
サイドガイド面から単独で出入りさせることにより、サ
イドガイドと材料との間の隙間があってもセンターリン
グガイドが材料に接触し、平行部とテーパ部を併せ持つ
形状の材料のセンターリングがより確実となる。これに
より、材料の幅形状が材料の中心に対し対象なもの全て
を確実にセンターリング可能とし、材料を押すことによ
ってサイドガイドに作用する曲げモーメントを材料の形
状に左右されずに定め、過大な曲げ力が作用することが
更に効果的に防止される。
【0022】1対のサイドガイドのそれぞれの長手方向
の途中に、サイドガイド面を傾斜させるときに回転支点
として作用する支点ピンを設けることにより、サイドガ
イドの入側又は出側を開閉したときサイドガイド面は搬
送方向に対して任意の角度で傾斜する。
【0023】1対のサイドガイドと第1及び第2の同調
開閉手段とを連結するピン接続部分にサイドガイドの傾
斜方向の長穴を設けることにより、サイドガイドが傾斜
により生じた当該ピン接続部分の寸法偏差が吸収され
る。
【0024】支点ピンの下部にV字型ローラを配置し、
このV字型ローラを山形レール上で走行させることによ
り、サイドガイドは搬送方向に対して平行又は任意に傾
斜角を有したまま、開閉動作が可能となる。また、サイ
ドガイドの入側及び出側共、ピン接続部分を長穴にした
場合は、サイドガイドは同調開閉手段との連結部で材料
の搬送方向に対して拘束されないこととなる。上記V字
型ローラと山形レールを設けることにより、サイドガイ
ドに作用する搬送方向の力を受け、サイドガイドを材料
の搬送方向に対して拘束する。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図12によ
り説明する。
【0026】図1〜図4において、本実施例の可動サイ
ドガイド装置は、搬送ラインの両側に設置された左右1
対のサイドガイド21,22と、動力源であるモータ1
と、1対のサイドガイド21,22の入側を互いに反対
方向に往復動作させる入側開閉機構50と、1対のサイ
ドガイド21,22の出側を互いに反対方向に往復動作
させる出側開閉機構51と、モータ1の回転を入側開閉
機構50及び出側開閉機構51に伝え1対のサイドガイ
ド21,22の入側及び出側を同時に開閉する動力伝達
機構52とを備えている。
【0027】動力伝達機構52は、カップリング2、減
速機3、カップリング4、ウォーム減速機5、カップリ
ング6a,6b、連結シャフト7及びカップリング6c
を有し、モータ1の回転は、これらカップリング2、減
速機3、カップリング4、ウォーム減速機5、カップリ
ング6a,6b、連結シャフト7及びカップリング6c
を介して入側開閉機構50及び出側開閉機構51に伝え
られる。
【0028】入側開閉機構50及び出側開閉機構51は
それぞれ入側ピニオンボックス8及び出側ピニオンボッ
クス9を有し、モータ1の回転はこの入側ピニオンボッ
クス8及び出側ピニオンボックス9に伝えられる。
【0029】入側ピニオンボックス8には、上ピニオン
10a及び下ピニオン18aが収納され、上ピニオン1
0aの軸端には回転検出器35aが連結されている。上
ピニオン10aと下ピニオン18aの間には、上ピニオ
ン10aに噛合うラック11aを取付けた摺動フレーム
12a、ピン13aで摺動フレーム12aに連結した油
圧シリンダー装置14a、ピン15aで油圧シリンダー
装置14aに連結した上ラックバー16aが設けられ、
上ラックバー16aに取付けられたラック17aが下ピ
ニオン18aに噛合っている。摺動フレーム12aと上
ラックバー16aとの間にはガイドローラ55aが介在
している。上ラックバー16aはサイドガイド22の入
側部分にピン46で連結されている。下ピニオン18a
は下ラックバー20aに取付けられたラック19aと噛
合っており、下ラックバー20aはサイドガイド21の
入側部分にピン46連結されている。下ラックバー20
aの下面はガイドローラ56aで案内される。
【0030】出側ピニオンボックス9も同様に構成され
ている。以下において、出側ピニオンボックス9の入側
ピニオンボックス8と同じ構成部品には同じ符号に添字
bを付して説明する。
【0031】上記のように、入側ピニオンボックス8及
び出側ピニオンボックス9に伝えられたモータ1の回転
は上ピニオン10a,10bを回転させる。上ピニオン
10a,10bのこの回転は摺動フレーム12a,12
bを往復動させ、この往復動は油圧シリンダー装置14
a,14bを介して上ラックバー16a,16bに伝え
られる。このとき、油圧シリンダー装置14a,14b
が作動していないものとすると、上ラックバー16a,
16bは摺動フレーム12a,12b一体に往復動す
る。この上ラックバー16aの往復動は下ピニオン18
aを介して下ラックバー20a,20bに伝えられ、上
ラックバー16a,16bと下ラックバー20a,20
bとは互いに反対方向に往復動する。これにより、サイ
ドガイド21,22は互いに同調して開閉動作する。
【0032】以上のように、モータ1、入側開閉機構5
0、出側開閉機構51及び動力伝達機構52は、1対の
サイドガイド21,22の両方を同時に駆動しかつその
入側及び出側を同時に開閉する第1の同調開閉機構を構
成する。
【0033】一方、入側ピニオンボックス8に収納され
た油圧シリンダー装置14aを単独で作動させると、油
圧シリンダー装置14aによる力はピン13aを介して
摺動フレーム12a、ラック11a、上ピニオン10a
に作用するが、上ピニオン10aの逆回転はウォーム減
速機5によって阻止されているので、油圧シリンダー装
置14aの伸縮動作に伴って上ラックバー16aが往復
動し、上ラックバー16aと下ラックバー20aとは互
いに反対方向に往復動する。これにより、サイドガイド
21,22の入側は単独で開閉動作する。出側ピニオン
ボックス9に収納された油圧シリンダー装置14bを単
独で作動させると、同様に油圧シリンダー装置14bの
伸縮動作に伴って上ラックバー16bが往復動し、上ラ
ックバー16bと下ラックバー20bとは互いに反対方
向に往復動する。これにより、サイドガイド21,22
の出側は単独で開閉動作し、任意の傾斜が与えられる。
【0034】以上のように、油圧シリンダー装置14
a,14bは、それぞれ、第1の同調開閉機構の入側開
閉機構50及び出側開閉機構51に組み込まれ、上ラッ
クバー16a、下ピニオン18a及び下ラックバー20
a、上ラックバー16b、下ピニオン18b及び下ラッ
クバー20bと共に、1対のサイドガイド21,22の
両方を同時に駆動しかつその入側及び出側をそれぞれ独
立して開閉する1対の第2の同調開閉機構を構成する。
【0035】サイドガイド21,22のそれぞれの長手
方向の途中には、サイドガイド21,22を傾斜させる
時の回転支点となる支点ピン41が設けられている。支
点ピン41は、図5に示すように、ブッシュ39を介し
てサイドガイド21,22を回転可能に軸持している。
支点ピン41の下にはブラケット45が取付けられ、ブ
ラケット45にはV字型ローラ40が取付けられてい
る。V字型ローラ40は、サイドガイド21,22の開
閉動作に伴って、山形レール38の上を自在に走行す
る。
【0036】サイドガイド21,22の入側部分及び出
側部部は、前述したようにそれぞれピン46で上ラック
バー16a,16b及び下ラックバー20a,20bと
連結されており、このサイドガイド21,22のピン4
6との連結部は、サイドガイド21,22の傾斜時に傾
斜分の寸法偏差を吸収し傾斜を可能とするため、長穴5
3になっている。また、このピン46との連結部が長穴
53であるため、材料からサイドガイド21,22に作
用する材料進行方向の力を何かで受け止めなければ、サ
イドガイド21,22は材料進行方向に動かされてしま
う。上記の支点ピン41の下部に設けられたブラケット
45、V字型ローラ40及び山形レール38の組み合わ
せはその力を受け止める手段としても機能する。即ち、
サイドガイド21,22に作用する材料進行方向の力
は、支点ピン41を介してV字型ローラ40に作用する
が、山形レール38によって拘束される。
【0037】また、サイドガイド21,22には、平行
部とテーパ部を併せ持つ材料をガイドするため、サイド
ガイド面から単独で出入り可能なセンターリングガイド
36が配置されている。センターリングガイド36は材
料の搬送方向に4列に配置されている。また、センター
リングガイド36は、図6に示すように、サイドガイド
21,22に回転自在に取付けられ、油圧シリンダー3
7によってサイドガイド面から単独で出入り可能に構成
されている。なお、センターリングガイド36は、材料
の形状、大きさなどに応じてその配置、配列数を選べば
よく、材料の前後左右に対応して最低2列あればよい。
【0038】次に、油圧シリンダー装置14a,14b
の構成及びその油圧回路の構成について図7により説明
する。
【0039】油圧シリンダー装置14a,14bは、そ
れぞれ単一のシリンダーでもよいが、好ましくは、小ス
トロークの第1のシリンダー(以下、小ストロークシリ
ンダーという)14−1、14−2と大ストロークの第
2のシリンダー(以下、大ストロークシリンダーとい
う)14−3,14−4を直列に連結した親子シリンダ
ーである。また、その油圧回路は、小ストロークシリン
ダー14−1,14−2を制御する電磁切換弁33、大
ストロークシリンダー14−3,14−4を制御する電
磁切換弁31,32、各シリンダーに供給する油圧を調
整する減圧弁42−1,42−2,42−3、材料の蛇
行などによりサイドガイドが無理に押され各シリンダー
に過負荷が発生したときに油圧を逃すリリーフ弁34−
1,34−2,34−3、各シリンダーを停止位置に拘
束するためのパイロットチェック弁43−1,43−
2,43−4,43−4,43−5,43−6、流量調
整弁44−1,44−2,44−3,44−4,44−
5,44−6を備えている。
【0040】電磁切換弁31を中立位置から切換える
と、出側の油圧シリンダー装置14bにおける大ストロ
ークシリンダー14−4が単独で伸縮し、これに対応し
てサイドガイド21,22の出側が単独で開閉動作し、
電磁切換弁32を中立位置から切換えると、入側の油圧
シリンダー装置14aにおける大ストロークシリンダー
14−3が単独で伸縮し、これに対応してサイドガイド
21,22の入側が単独で開閉動作する。即ち、サイド
ガイド21,22に任意の傾斜が与えられ、平行サイド
ガイド及び傾斜サイドガイドの選択と、傾斜サイドガイ
ドでの傾斜角度の設定が可能となる。
【0041】電機切換弁33を中立位置から切換える
と、入出側の油圧シリンダー装置14a,14bの小ス
トロークシリンダー14−1及び14−2が同時に伸縮
し、サイドガイド21,22の入側及び出側を同時に開
閉動作する。これにより、サイドガイド21,22は寸
動し、搬送されてくる材料の最大幅に対して片側δ0
隙間を設定する(図9参照)。
【0042】次に、本実施例の動作を説明する。図8
は、搬送される材料の幅形状を示すもので、材料の先端
から後端まで平行なもの23、テーパ形状のもの24,
25、及び平行部とテーパ部を併せ持つ形状のもの26
〜30がある。まず、センターリング方法が難しい材料
の例として、図8に24で示す先端の幅が広い材料につ
いて、本実施例によるセンターリング方法を説明する。
【0043】まず、図9の実線で示すように、搬送され
てくる材料24の最大幅に対して片側δ0 の隙間を有す
るように、サイドガイド21,22を設定する。これは
次のように行われる。
【0044】モータ1を駆動し、減速機3、ウォーム減
速機5、入側ピニオンボックス8、出側ピニオンボック
ス9を介してモータ1の回転を上ラックバー16a,1
6b及び下ラックバー20a,20bの往復運動に変
え、サイドガイド21,22の入側及び出側を同時に開
閉させ、材料の最大幅以上の開度に設定する。サイドガ
イド21,22の開度の検出は、入側及び出側の上ピニ
オン10a,10bの軸端に設けられた回転検出器35
a,35bでサイドガイド21,22の位置を検出する
ことによる行われる。なお、ストローク検出機構(図示
省略)付シリンダーなどを利用することによっても可能
である。
【0045】先端幅広がり材料24がサイドガイド2
1,22の中に搬送された後、一旦材料の搬送を停止さ
せ、次いで電磁弁31,32,33のa側のソレノイド
を励磁する。これにより電磁弁31,32,33は図示
左側の位置に切換えられ、小ストロークシリンダー14
−1,14−2及び大ストロークシリンダー14−3,
14−4がそれぞれ伸長方向に駆動される。このシリン
ダーの伸長は、上記のように上ラックバー16a,16
b及び下ラックバー20a,20bを同時に反対方向に
動かし、サイドガイド21,22を開度を狭める方向に
移動させる。このサイドガイドの移動によりサイドガイ
ド21,22は材料24のテーパ形状に沿って傾きを形
成し、センターリングを行う。このとき、小ストローク
シリンダー14−1,14−2がまず最初にフルストロ
ークまで伸長し、次いで、サイドガイド21,22の出
側が材料24の先端幅広部に接触すると大ストロークシ
リンダー14−4の伸長が停止し、最後にサイドガイド
21,22の入側が材料24の後端幅狭部に接触しセン
ターリングが完了すると大ストロークシリンダー14−
3の伸長が停止する。油圧回路内に発生した過負荷の圧
力はリリーフ弁34−1,34−2,34−3から逃が
される。
【0046】センターリングが完了したら電磁弁31,
32を中立位置に戻し、電磁弁33のb側のソレノイド
を励磁して小ストロークシリンダー14−1,14−2
をそのストロークエンドまで収縮させる。これによりサ
イドガイド21,22と材料24との間には小ストロー
クシリンダー14−1,14−2のストロークに対応す
るδ0 の隙間が形成され、図9の実線の状態が得られ
る。
【0047】以上のようにして材料24とサイドガイド
21,22との間にδ0 の隙間を形成した状態でセンタ
ーリングが完了すると、材料24の搬送を再開する。材
料24が搬送されると、図9に示すように隙間はδ0
らがδ1 に変化する。このため、材料24のテーパ量と
搬送速度から得られる隙間の増加量に合わせてモータ1
を低速又は間歇的に駆動する。これにより、サイドガイ
ド21,22の傾きを材料24のテーパに合わせたま
ま、サイドガイド21,22の開度を狭めることがで
き、隙間をδ0 に保ったまま材料24をガイドすること
ができる。
【0048】先端幅狭の材料25のセンターリング方法
は、材料25の停止状態でのセンターリングまでは上記
と同様であるが、センターリング後材料25を搬送する
ときには、サイドガイド21,22を開く方向にモータ
1を低速又は間歇的に駆動する。これにより、サイドガ
イド21,22の傾きを材料25のテーパに合わせたま
まガイドが可能である。
【0049】なお、材料のテーパ量が小さい場合は、セ
ンターリング後材料を搬送する前に電磁弁32のb側の
ソレノイドを励磁してサイドガイド21,22の出側を
材料の最大幅+αの幅まで開放してもよい。
【0050】次に、平行部とテーパ部を併せ持つ材料2
6〜30の場合について説明する。図10及び図11に
示すように、平行部とテーパ部を併せ持つ材料をサイド
ガイド21,22で挾むと、サイドガイド21,22と
材料の間に隙間が生じる。このとき、サイドガイド2
1,22を押す入側及び出側の点と材料にサイドガイド
21,22が接する点とが一致しない場合は、サイドガ
イド21,22に曲げ力が作用する。サイドガイド2
1,22を曲げ力に対して十分強固にすることも可能で
はあるが、可動部の重量が大きくなり、モータや油圧シ
リンダーなどの駆動力も大きくする必要があり、経済的
でない。
【0051】本実施例では、このような平行部とテーパ
部を併せ持つ材料に対しては、センターリングガイド3
6を用いてセンターリングを行う。すなわち、図12に
示すように、サイドガイド21,22の長手方向に2対
以上配置されたセンターリングガイド36を、シリンダ
ー37(図6参照)によってサイドガイド面から単独で
出入りさせることにより、サイドガイド21,22と材
料との間の隙間があってもセンターリングガイド36が
材料に接触し、平行部とテーパ部を併せ持つ形状の材料
のセンターリングを可能とする。
【0052】以上のように本実施例では、第1の同調開
閉機構の入側開閉機構50及び出側開閉機構51に、1
対のサイドガイド21,22の両方を同時に駆動しかつ
その入側及び出側をそれぞれ独立して開閉する1対の第
2の同調開閉機構として油圧シリンダー装置14a,1
4bを組込んだので、平行サイドガイドから傾斜サイド
ガイドへの変更またはその逆の変更を可能としかつ傾斜
サイドガイドでのサイドガイド面を搬送方向に対して任
意の角度を与えることができ、平行サイドガイド及び傾
斜サイドガイドが可能となる。これにより、搬送される
材料の形状に合わせてサイドガイド面を設定することが
でき、材料の幅形状が先端から後端まで平行なものは勿
論、テーパ形状のもの及び平行部とテーパ部を併せ持つ
形状のものまで、サイドガイドに大きな曲げ力を作用さ
せることなくセンターリングすることができる。
【0053】その結果、連続鋳造設備で生産される材料
の中、材料の幅変更過程で発生するテーパ材をもガイド
することが可能であるため、従来行われていたテーパ部
の切断工程を省略することができ、省力化すると共に、
従来切断、廃棄されていたテーパ部分を圧延工程に送る
ことが可能となり、歩留まり向上に効果がある。
【0054】更に、従来は連続鋳造設備から生産された
高温の材料を、テーパ部の切断をするために作業できる
温度まで一旦冷却し、切断工程終了後、再び圧延温度ま
で再加熱する必要があったが、本実施例によりこれらの
熱エネルギの損失を防止でき、省エネルギ効果を達成で
きる。
【0055】また、第2の同調開閉機構の駆動源として
油圧シリンダー装置14a,14bを採用したので、セ
ンターリング動作によってサイドガイド21,22で材
料を挾み込んだ時、サイドガイドと材料との衝突による
衝撃が緩和される。また、搬送される材料の重さに合わ
せて油圧力を制御することも可能であり、この場合は過
分な締め込みを防止することができる。
【0056】また、油圧シリンダー装置14a,14b
を、小ストロークシリンダー14−1,14−2と大ス
トロークシリンダー14−3,14−4を直列に連結し
た親子シリンダーとしたので、小ストロークシリンダー
と大ストロークシリンダーが協働して、サイドガイド面
を搬送方向に対して任意の角度を与え、サイドガイド2
1,22の傾斜を自在に設定することが可能となると共
に、材料のセンターリング後は、小ストロークシリンダ
ーを動作させることで材料とサイドガイドの間に僅かな
隙間をつくり、材料搬送時の抵抗を排除すると共に、材
料とサイドガイドが無用に擦り合うことが防止される。
この場合、油圧シリンダー装置14a,14bを単一の
シリンダーで構成してもその単一のシリンダーを僅かに
開方向にストロークさせることで当該隙間を作ることは
可能であるが、小ストロークシリンダー14−1,14
−2を使用することにより、簡単な制御で速やかに安定
した隙間を得ることができる。
【0057】更に、1対のサイドガイド21,22のそ
れぞれのサイドガイド面から単独で出入り可能に少なく
とも2列のセンターリングガイド36を設けたので、材
料のセンターリング後、センターリングガイド36が材
料に接触して材料とサイドガイドの間に僅かな隙間をつ
くり、材料搬送時の抵抗を排除して、材料とサイドガイ
ドが無用に擦り合うことが防止される。また、平行部と
テーパ部を併せ持つ材料26〜30をサイドガイドで挾
んだ場合に生じるサイドガイドと材料の間の隙間に対し
ては、センターリングガイド36をサイドガイド面から
単独で出入りさせることにより、サイドガイドと材料と
の間の隙間があってもセンターリングガイド36が材料
に接触し、平行部とテーパ部を併せ持つ形状の材料26
〜30のセンターリングがより確実となる。その結果、
材料の幅形状が材料の中心に対し対象なもの全てが確実
にセンターリング可能となり、材料を押すことによって
サイドガイドに作用する曲げモーメントを材料の形状に
左右されずに定め、過大な曲げ力が作用することがより
効果的に防止される。
【0058】また、1対のサイドガイド21,22のそ
れぞれの長手方向の途中に支点ピン41を設け、入側及
び出側開閉機構50,51とのピン接続部分にサイドガ
イドの傾斜方向の長穴53を設け、支点ピン41の下部
にV字型ローラ40を配置し、このV字型ローラを山形
レール上38で走行させるので、サイドガイド21,2
2は搬送方向に対して搬送方向に対して任意の角度で傾
斜することができると共に、平行又は任意に傾斜角を有
したまま、開閉動作が可能となる。また、サイドガイド
21,22の入側及び出側共、ピン接続部分を長穴53
にしたので、サイドガイド21,22は材料の搬送方向
に対してこのピン接続部では拘束されないが、V字型ロ
ーラ10と山形レール38がサイドガイドに作用する搬
送方向の力を受け、サイドガイドを材料の搬送方向に対
して拘束することができる。
【0059】なお、以上の実施例では、センターリング
の過程及びセンターリング完了時にサイドガイドと材料
とが接触することで油圧回路に発生する過負荷の圧力は
リリーフ弁から逃がすようにしたが、例えば大ストロー
クシリンダー14−3,14−4のそれぞれの負荷圧力
を検出する圧力検出器を設け、負荷圧力が所定値を越え
ると電磁弁14−2,14−3を中立位置に戻し、大ス
トロークシリンダー14−4,14−3の伸長を停止さ
せてもよい。この場合は、負荷圧力の上昇がリリーフ弁
の設定圧力以下に制限されるので、過分な締め込みを更
に効果的に防止することが可能となる。また、油圧シリ
ンダーの負荷圧の変化を検出することで、センターリン
グが完了したことを判別したり、材料搬送中に材料とサ
イドガイドの間に形成した隙間以上に材料が蛇行したこ
とを検知し、再度センターリングするなどの制御が可能
となる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、平行な材料は勿論、テ
ーパ状の材料及び平行部とテーパ部を併せ持った材料も
サイドガイドに大きな曲げ力を作用させることなくセン
ターリング可能となる。
【0061】また、スラブのテーパ部を切断する作業を
不要として設備の稼働率を向上させると共に、歩留まり
向上と、熱エネルギの節約を可能とし、省力化及び省エ
ネルギ効果を達成できる。
【0062】また、油圧シリンダー装置でセンターリン
グ動作させるので、サイドガイドと材料との衝突による
衝撃が緩和されると共に、搬送される材料の重さに合わ
せて油圧力を制御することができ、過分な締め込みを防
止することができる。
【0063】更に、親子シリンダーを用いるので、小ス
トロークシリンダーの動作でサイドガイドの間に僅かな
隙間をつくり、材料搬送時の抵抗を排除することができ
ると共に、材料とサイドガイドが無用に擦り合うことが
防止され、また簡単な制御で速やかに安定した隙間を得
ることができる。
【0064】また、材料のセンターリング後、センター
リングガイドが材料に接触して材料とサイドガイドの間
に僅かな隙間をつくるので、材料搬送時の抵抗を排除し
て、材料とサイドガイドが無用に擦り合うことが防止さ
れる。更に、平行部とテーパ部を併せ持つ材料に対して
もセンターリングガイドが接触し、センターリングがよ
り確実となり、過大な曲げ力が作用することがより効果
的に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による可動サイドガイド装置
の平面図である。
【図2】図1に示す可動サイドガイド装置の正面図であ
る。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】図1のVI−VI線断面図である。
【図7】油圧シリンダー装置を駆動する油圧回路を示す
図である。
【図8】材料の幅形状の説明図である。
【図9】本実施例によるセンターリングガイドの動作を
説明する図である。
【図10】平行部とテーパ部を併せ持った材料を従来の
可動サイドガイド装置でセンターリングした状態を示す
平面図である。
【図11】平行部とテーパ部を併せ持った材料を従来の
可動サイドガイド装置でセンターリングした状態を示す
平面図である。
【図12】平行部とテーパ部を併せ持った材料を本実施
例の可動サイドガイド装置でセンターリングする場合の
動作を示す平面図である。
【符号の説明】
1 モータ 8,9 ピニオンボックス 10a,10b 上ピニオン 18a,18b 下ピニオン 11a,17a,19a,11b,17b,19b ラ
ック 14a,14b 油圧シリンダー装置 16a,16b 上ラックバー 20a,20b 下ラックバー 21,22 サイドガイド 36 センターリングガイド 38 山形レール 40 V字形ローラ 41 支点ピン 46 ピン 50 入側開閉機構 51 出側開閉機構 52 動力伝達機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 實 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 二木 隆夫 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 川上 勝己 岡山県倉敷市水島川崎通一丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 大西 寿雄 岡山県倉敷市水島川崎通一丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 志摩 哲郎 岡山県倉敷市水島川崎通一丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 池田 晴行 岡山県倉敷市水島川崎通一丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送されてくる材料を、搬送ラインの両
    側に設置された1対のサイドガイドで搬送方向に対して
    センターリングする可動サイドガイド装置において、 (a)前記1対のサイドガイドの両方を同時に駆動しか
    つその入側及び出側を同時に開閉する第1の同調開閉手
    段と; (b)前記1対のサイドガイドの両方を同時に駆動しか
    つその入側及び出側をそれぞれ独立して開閉する1対の
    第2の同調開閉手段と;を備えることを特徴とする可動
    サイドガイド装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の可動サイドガイド装置に
    おいて、前記第1の同調開閉手段は、モータと、前記1
    対のサイドガイドの入側を互いに反対方向に往復動作さ
    せる入側開閉機構と、前記1対のサイドガイドの出側を
    互いに反対方向に往復動作させる出側開閉機構と、前記
    モータの回転を前記入側開閉機構及び出側開閉機構に伝
    え前記1対のサイドガイドの入側及び出側を同時に開閉
    する動力伝達機構とを有し、前記1対の第2の同調開閉
    手段は、それぞれ、前記第1の同調開閉手段の入側開閉
    機構及び出側開閉機構に組み込まれた駆動手段を有する
    ことを特徴とする可動サイドガイド装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の可動サイドガイド装置に
    おいて、前記第2の同調開閉手段の1対の駆動手段は、
    それぞれ、前記第1の同調開閉手段の入側及び出側操作
    部に組み込まれた油圧シリンダー装置であることを特徴
    とする可動サイドガイド装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の可動サイドガイド装置に
    おいて、前記油圧シリンダー装置は、小ストロークの第
    1のシリンダーと大ストロークの第2のシリンダーを直
    列に連結した親子シリンダーであることを特徴とする可
    動サイドガイド装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の可動サイドガイド装置に
    おいて、前記1対のサイドガイドのそれぞれのサイドガ
    イド面から単独で出入り可能に設けられ、材料の搬送方
    向に配列された少なくとも2列のセンターリングガイド
    を更に備えることを特徴とする可動サイドガイド装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の可動サイドガイド装置に
    おいて、前記1対のサイドガイドのそれぞれの長手方向
    の途中に設けられ、サイドガイド面を傾斜させるときに
    回転支点として作用する支点ピンを更に備えることを特
    徴とする可動サイドガイド装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の可動サイドガイド装置に
    おいて、前記1対のサイドガイドと前記第1及び第2の
    同調開閉手段とを連結するピン接続部分を更に備え、前
    記ピン接続部分はサイドガイドの傾斜方向の長穴を有す
    ることを特徴とする可動サイドガイド装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の可動サイドガイド装置に
    おいて、前記支点ピンの下部に配置されたV字型ローラ
    と、このV字型ローラが走行する山形レールとを更に備
    えることを特徴とする可動サイドガイド装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100660219B1 (ko) * 2005-12-23 2006-12-21 주식회사 포스코 자동조심형 바 센터링 장치
KR101251884B1 (ko) * 2011-04-08 2013-04-10 에스엠메탈(주) 압연강판 생산라인용 가이드장치
KR20190075584A (ko) * 2017-12-21 2019-07-01 주식회사 포스코 슬래브 이송장치
CN115382928A (zh) * 2022-10-10 2022-11-25 江苏格尔金成套设备制造有限公司 一种精轧机组高精度导位装置
WO2024075233A1 (ja) * 2022-10-06 2024-04-11 Primetals Technologies Japan株式会社 制御装置、制御ユニット、サイドガイド装置、圧延設備及び制御方法

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