JPH06245063A - 色分解条件の設定方法 - Google Patents

色分解条件の設定方法

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JPH06245063A
JPH06245063A JP5312700A JP31270093A JPH06245063A JP H06245063 A JPH06245063 A JP H06245063A JP 5312700 A JP5312700 A JP 5312700A JP 31270093 A JP31270093 A JP 31270093A JP H06245063 A JPH06245063 A JP H06245063A
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JP
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density value
color separation
color
representative
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JP5312700A
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Yasuji Yonezawa
保治 米澤
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10024Color image

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の原画に対して共通に適用されるべき適
正な色分解条件を設定する。 【構成】 複数の原画のそれぞれに対し分析エリア設定
部222によって分析エリアを設定し、各分析エリアの
濃度信号に基づきヒストグラム処理部231において色
成分ごとの濃度分布特性を示すヒストグラムを求め、こ
れらのヒストグラムから平均濃度演算部234において
各分析エリアにおけるハイライト側とシャドウ側の代表
平均濃度値を算定する。この各分析エリアについての代
表平均濃度値を加重平均演算部236において加重平均
して上記複数の原画に共通に適用される代表濃度値を求
め、比較部238においてこの代表濃度値と個別の代表
平均濃度値の差が所定の範囲内にある場合に当該共通の
代表濃度値を用いて共通基準濃度値設定部240におい
て基準濃度値を色成分ごとに求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製版用スキャナなどの
画像を扱う画像処理装置において用いられる色分解条件
の設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】原画から網点画像(複製画)を作成する
画像処理装置として、たとえば本出願人が提案した特開
昭61−20042号公報等に開示される製版用カラー
スキャナが公知である。前記公報等に開示される製版用
カラースキャナは、図14に示すように、走査読取装置
101、画像処理装置102、走査記録装置103、表
示装置104および情報処理装置105を備えている。
【0003】前記走査読取装置101は、入力シリンダ
(あるいは原画テーブル)に装着した図示しない原画の
画像データを読み取る。
【0004】画像処理装置102は、正規化曲線を設定
するルックアップテーブル、画像データをB,G,R色
成分によるデータからY,M,C,K色成分によるデー
タに変換する色演算回路等を備えている。この画像処理
装置102は、前記走査読取装置101によって読み取
られた入力画像データを、前記ルックアップテーブルや
色演算回路等で処理することにより、出力画像データに
変更する。
【0005】走査記録装置103は、前記画像処理装置
102からの出力画像データを網点信号に変換するドッ
トジェネレータを備えており、前記網点信号に基づい
て、出力シリンダの上に貼り付けられた(或いは平面搬
送される)図示しない感光材に網点画像を露光記録す
る。
【0006】表示装置104はCRTディスプレイを表
示装置本体とするもので、このCRTディスプレイ上
に、前記画像処理装置102によって処理された出力画
像データに基づく画像を表示する。
【0007】情報処理装置105は、コンソール、CP
Uおよびメモリ等を備えるもので、前記走査読取装置1
01が読み取った入力画像データに基づいて、前記画像
処理装置102のルックアップテーブルに設定するため
の正規化曲線を求める。また、この情報処理装置105
は、コンソールを操作することにより、前記正規化曲線
を修正したり、あるいは前記表示装置104のCRTデ
ィスプレイに表示された画像中の任意の領域を指定する
ことができる。
【0008】従来、上記のような製版用カラースキャナ
では、正規化曲線を設定するにあたって、オペレータが
画像中のハイライト点および/またはシャドウ点(以
下、「基準点」と総称する。)とみなす基準濃度位置を
指定し、複製画において前記基準濃度位置に対応する画
素の濃度値が所定レベルの濃度信号となるように、正規
化曲線が通過すべき基準点を設定したり、あるいは、本
出願人による特開平2−157758号公報に示される
ように、原画中の最明部の濃度値(ハイライト濃度値)
と最暗部の濃度値(シャドウ濃度値)とに基づきB,
G,Rの各色成分毎に上記基準点を決定し、これらの濃
度値が所定の信号レベルになるように正規化曲線を設定
して画像データの濃度分布を正規化し、色分解条件を自
動的に設定するようにしている。
【0009】図13に、上記正規化曲線の一例を示す。
正規化曲線Cは、横軸に入力濃度信号DX (x =B ,G
,R )、縦軸に正規化後の濃度信号(正規化濃度信
号)DNX(x =B ,G ,R )をとった正規化座標におい
て、基準点としてのハイライト点HLとシャドウ点SD
の2点を結ぶ直線として形成される。
【0010】正規化濃度信号DNXにおけるDNSおよびD
NHは、すべての色成分に関して共通に固定された値であ
り、入力濃度信号DX におけるDHXは色成分B,G,R
ごとのハイライト濃度値を、DSXは色成分B,G,Rご
とのシャドウ濃度値をそれぞれ示しており、ハイライト
点HLとシャドウ点SDの座標は、それぞれ(DHX,D
NH)、(DSX,DNS)に設定されているので、入力濃度
信号DX は、この2点を結ぶ正規化曲線Cによって変換
され、DNHからDNSまでの所定レンジ内に納まった正規
化濃度信号DNXとして出力されることになる。このよう
な正規化曲線CをB,G,Rの色成分ごとに作成して、
それぞれの濃度信号DX を色成分ごとに正規化すること
により適正な色分解条件が設定される。
【0011】特に、処理対象となる複数の原画のフィル
ムや撮影条件に共通性がある場合(例えば、カタログ用
にまとめて撮影した原画の場合)には、同じ条件で色分
解すれば出力画像の調子を揃えることができるので、共
通の色分解条件を設定することが望まれる。このような
共通の色分解条件を設定する場合、従来はオペレータが
複数の原画の中から代表的な原画をまず選択し、その原
画に対する色分解条件を上述のような従来方法で設定し
た後、当該色分解条件を他の原画にも共通に適用して画
像処理を行なっていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにオペレータが特定の代表原画を選定してこの原画
に関して設定された色分解条件を他の原画にも共通に適
用するという方法には、次のような問題があった。
【0013】(1) 複数の原画の中から代表原画を選
定することは経験を要する作業であり、個人差が発生す
る可能性が高く、共通の色分解条件を安定して設定する
ことが困難である。
【0014】(2) 原画によっては色調がハイライト
側やシャドウ側に偏ったものがあり、そもそも特定の原
画の色分解条件を他の原画にも共通に適用することが困
難な場合がある。
【0015】本発明は、上述のような問題点を解決し、
複数の原画に対して共通して適用することができる色分
解条件を安定かつ容易に設定するための色分解条件の設
定方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の色分解条件の設定方法は、複数の処理対
象原画の画像を読み取って得られた画素ごとの濃度信号
を、所定の画像処理装置における画像処理に適した正規
化濃度レンジ内の値へ変換するための共通の色分解条件
を設定する方法であって、前記共通の色分解条件は、前
記複数の処理対象原画の画像について得られた個々の色
分解条件のパラメータに基づき、それらを平均化して求
めるようにしたことを特徴としており、請求項2の色分
解条件の設定方法においては、請求項1における平均化
の処理は、前記個々の色分解条件のパラメータに所定の
重み付けをした上で行われる。
【0017】また、請求項3の色分解条件の設定方法
は、請求項1または2記載の色分解条件の設定方法にお
いて、前記複数の画像に共通に適用されるべき色分解条
件のパラメータと、前記個々の色分解条件のパラメータ
とを比較し、前記共通の色分解条件のパラメータと前記
個々の色分解条件のパラメータのうち少なくとも一つの
パラメータとの隔たりが予め定めた範囲を越える場合に
警告を発するようにしたことを特徴とする。
【0018】なお、この明細書において「色分解条件の
パラメータ」とは、当該色分解条件を規定すべき正規化
曲線が通過すべき基準点を決定するための基準濃度値、
もしくはこの基準濃度値を決定する前提としての濃度分
布特性に関するデータを含む概念であり、また、「平均
化」とは、単純平均のみならず加重平均の処理をも含む
ものである。
【0019】
【作用】請求項1の発明では、複数の処理対象原画の画
像についての個々の色分解条件のパラメータについてこ
れらをそれぞれ平均化して共通の色分解条件を設定する
ので、特定の画像をオペレータが選定する必要はなく、
自動化が容易でしかも安定した色分解条件を設定でき
る。
【0020】請求項2の発明においては、前記平均化の
処理は、各画像に対する個々の色分解条件のパラメータ
に所定の重み付けをした上でなされるので、複数の処理
対象原画に優先順位を付けた上で共通の色分解条件を設
定できる。
【0021】請求項3の発明では、各画像について求め
られた個々の色分解条件と、複数の画像に共通に適用さ
れるべき色分解条件とを比較して両者の隔たりを求め、
予め定めた範囲を越えるものがあれば、警告を発するよ
うにしているので、オペレータは当該共通の色分解条件
を複数の原画の画像処理に適用することの可否について
知ることができる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照にして本発明の実施例を説
明するが、これにより本発明の技術的範囲が制限される
ものではない。
【0023】<A. 製版用カラースキャナの全体構成
と概略動作>
【0024】図1は、この発明の実施例が適用される一
例として製版用カラースキャナ100の全体の構成を示
すブロック図である。
【0025】原画1として複数のカラーの原画フィルム
F1,F2,F3が、原画ドラム2の周囲に巻回されて
おり、この原画ドラム2に対向してピックアップヘッド
3が設けられている。原画ドラム2のα方向(主走査方
向)の回転とピックアップヘッド3のβ方向(副走査方
向)の並進とによって原画1の主走査と副走査とが達成
され、原画フィルムF1,F2,F3の画像がピックア
ップヘッド3によって走査線順に画素ごとに光電的に読
み取られる。
【0026】原画フィルムF1,F2,F3の画像情報
は、ブルー(B),グリーン(G)およびレッド(R)
のそれぞれの色成分ごとに対数変換器4において対数変
換された後、A/D変換回路5においてB,G,Rごと
のデジタルの濃度信号DB ,DG ,DR へと変換され
る。
【0027】各画素に対応して得られた色成分ごとの濃
度信号DX (X =B ,G ,R 、以下この明細書において
は簡略化のため、添字の「X 」は、全て「X =B ,G ,
R 」を意味するものとし、「X 」についての説明は省略
する。)は、正規化変換部200に与えられる。
【0028】正規化変換部200は、分岐回路201と
正規化曲線作成部210と、ルックアップテーブル(L
UT)202とからなる。プリスキャン時には分岐回路
201は正規化曲線作成部210側にも接続され、正規
化曲線作成部210は、入力された各原画フィルムF
1,F2,F3における各画素の濃度値(濃度信号D
X)や出現度数に基づいて、後述する方法により共通の
色分解条件(ハイライト濃度値およびシャドウ濃度値)
を設定し、これにより図13に示した正規化曲線Cを作
成する。当該正規化曲線Cに関する情報は、色成分ごと
に数値データとしてLUT202にロードされる。
【0029】本スキャン時には、分岐回路201は、正
規化曲線作成部210側を開放してLUT202側に切
換えられ、読み取られた各画素の濃度信号DX は、上記
LUT202内に格納されたデータに基づいて正規化の
処理がなされ、正規化濃度信号DNXとなって、次段の第
1の色演算部6へ与えられる。
【0030】第1の色演算部6では、上記正規化濃度信
号DNXに基づく色演算を行い、Y,M,C,Kの各色版
信号が生成されて適正な網パーセントに設定される。こ
の各色版信号は、網点発生部7においてY,M,C,K
網点信号に変換され、セレクタ8によって時分割的に組
み合わされて出力回路9へ与えられる。
【0031】レコーディングヘッド10は、レーザ光源
を内蔵しており、出力回路9から与えられた変調信号に
よってレーザビームをON/OFF変調する。感光フィルム1
2はレコーディングドラム11の周囲に巻回されてお
り、ドラム11のα方向(主走査方向)の回転とレコー
ディングヘッド10のβ方向(副走査方向)の並進との
組合せによって、上記レーザビームによる感光フィルム
12の露光が走査順にかつ画素ごとに行われる。
【0032】一方、プリスキャン時、本スキャン時に拘
わらず、第1の色演算部6から出力されたY,M,C,
Kの各色版信号は、モニタ−用フレームメモリ13に画
素ごとに記憶され、第2の色演算部14において再び
B,G,Rの色信号に変換され、カラーモニター15に
表示される。これにより上記正規化変換部200および
第1の色演算部6での画像処理の様子をオペレータがモ
ニターしながら操作できるようになっている。
【0033】なお、情報処理装置16は、CPU17お
よびシステムプログラムを記憶するメモリ18とを備
え、上記正規化変換部200や第1の色演算部6、モニ
ター用フレームメモリ13、および第2の色演算部14
の各動作を制御する。また、コンソール19は、情報処
理装置16に対して各種のコマンドや、データをマニュ
アル入力するためのものである。
【0034】以下では、感光フィルム12上にY,M,
C,Kの各色版画像がポジ記録される場合について説明
する。
【0035】<B. 正規化曲線作成部の構成および動
作>
【0036】図2は、正規化変換部200(図1)にお
ける正規化曲線作成部210の一実施例の構造を示すブ
ロック図である。この正規化曲線作成部210は、大き
く分けて、入力部220、色分解条件設定部230、正
規化曲線設定部250からなっている。これらの具体的
な構成については、図3、図4および図5のフローチャ
ートによる正規化曲線作成の動作説明と併せて以下詳述
する。
【0037】[B−1. 共通の色分解条件の設定方
法]
【0038】本実施例における原画フィルムF1,F
2,F3の画像に対して共通に適用されるべき色分解条
件の設定は、まず、個別の色分解条件のパラメータとし
て原画フィルムF1,F2,F3の各濃度分布特性に基
づいて代表平均濃度値を求め、これらを平均化して共通
の色分解条件を設定するという方法をとる。
【0039】[B−1−1. 代表平均濃度値DAXの計
算]
【0040】原画フィルムF1,F2,F3をプリスキ
ャンすると、その画像信号は、上述のように対数変換器
4およびA/D変換回路5(図1)を介してデジタルの
濃度信号DX に変換され、分岐回路201を介して画素
単位で正規化曲線作成部210の入力部220のフレー
ムメモリ221(図2)に色成分B,G,Rごとに格納
される(図3のステップS1)。
【0041】この際、原画フィルムF1,F2,F3の
サイズ合計が大きいときには、濃度信号DX のフレーム
メモリ221への格納動作は、画素の間引きを行いつつ
実行される。
【0042】次に分析エリア設定部222によって、原
画フィルムF1,F2,F3のそれぞれについて色分解
条件を設定するための分析エリアを設定する(ステップ
S2)。この分析エリアは、各原画ごとの画像について
2点の座標を設定することにより当該2点を対角とする
矩形の範囲について形成される。たとえば、プリスキャ
ン時に原画フィルムF1,F2,F3の画像I1,I
2,I3が図6に示すようにカラーモニター15に表示
されたとする。オペレータは、各画像I1,I2,I3
について分析エリアとして設定したい矩形領域の左上と
右下の2点(XSj,YSj)、(XEj,YEj)(j =1,
2,3)を、画面上のカーソルKを見ながらコンソール
19により指定する。その結果、分析エリア設定部22
2において各画像I1,I2,I3内の破線で囲まれた
部分が分析エリアAj (j =1,2,3)として設定さ
れる。
【0043】ステップS3においては、分析エリア設定
部222内に設けられたカウンター222aのカウント
数jを「1」に設定して、分析エリアA1内の画素群の
濃度信号DX を画素ごとに次段の色分解条件設定部23
0に送り込んで行く。
【0044】次のステップS100は、上記分析エリア
設定部222から指定された分析エリアAjについて、
濃度分布特性としてのハイライト側平均濃度値DHAX ,
シャドウ側平均濃度値DSAX (以下、「代表平均濃度値
DAX」と総称する。)を求めるためのサブルーチンであ
る。この代表平均濃度値DAXを求める方法については上
述の特開平2−157758号公報に詳しく開示されて
いるので、ここではその概略のみ述べる。
【0045】図4は、当該ステップS100の内容を示
したフローチャートである。ステップS101において
は、上記濃度信号DX に基づき、ヒストグラム処理部2
31(図2)において、入力部220から順次送られて
くる画素ごとに平均濃度値DM (DM =(DB +DG +
DR )/3)を求める。この演算を入力部220から送
られてきた全ての画素の濃度信号DX について行うとと
もに、平均濃度値度数ヒストグラム作成部231Nにお
いて平均濃度値DM の範囲を示す階級を横軸に、画素数
NP を縦軸にして、各色成分ごとの平均濃度値度数ヒス
トグラムを作成する。図7は、当該平均濃度値度数ヒス
トグラムの一例を示すものであり、同図において階級の
中央値(階級値)はDMi(i=1〜n)で示されてい
る。
【0046】ステップS102では、各色成分毎の累積
濃度値ヒストグラム作成部231B,231G,231
Rにおいて、上記平均濃度値度数ヒストグラムの各階級
ごとに、その中に含まれる各画素の各色成分B,G,R
ごとの濃度信号DX を累積加算する。この演算を行った
あと、各階級値DMi(i=1〜n)を横軸に、各階級に
含まれる画素に対応した累積濃度値ΣDx を縦軸にし
て、各色成分ごとの累積濃度値ヒストグラムを作成す
る。図8はこの累積濃度値ヒストグラムの一例を示して
おり、色成分X=B,G,Rのそれぞれについて、この
ような累積濃度値ヒストグラムが得られる。なお、上記
ステップS101,S102は、実際には並列的に処理
される。
【0047】次に、ステップS103では、累積処理部
232において、図7に示す平均濃度値度数ヒストグラ
ムから、階級値DMi(i=1〜n)を横軸に、濃度の低
い方から累積加算した画素の相対度数RN(%)を縦軸
にして、図9に示すような累積相対度数ヒストグラムを
作成する。累積相対度数ヒストグラムは、最小および最
大発生濃度値DMmin,DMmax内の範囲で0%から100
%まで変化する形状となる。ただし、図9では、階級幅
が充分小さいという前提で、この累積相対度数ヒストグ
ラムを曲線で近似している。
【0048】図2の区間設定部233には、所定の累積
濃度出現率RNH,RNSが登録されており、この累積濃度
出現率RNH,RNSに基づき、上述の図9に示す累積相対
度数ヒストグラムから仮のハイライト平均濃度値DMH、
仮のシャドウ平均濃度値DMSをそれぞれ求める(ステッ
プS104)。この仮のハイライト平均濃度値DMH、シ
ャドウ平均濃度値DMSの値から平均濃度値を求めるべき
ハイライト側の濃度区間とシャドウ側の濃度区間に関す
る情報を作成し、平均濃度演算部234に与える。
【0049】なお、上記累積濃度出現率RNH,RNSの値
は、多数のサンプル原画の解析によって、統計的に最適
のハイライト点およびシャドウ点を与えるものとしてあ
らかじめ得られた値であり、例えば1%,98%程度の値
である。
【0050】平均濃度演算部234では、上記区間設定
部233から指示された濃度区間について色成分ごとに
画素平均して代表平均濃度値DAXを求める(ステップS
105)。
【0051】すなわち、図8で代表される各色成分ごと
の累積濃度値ヒストグラムのうち、図10に斜線を付し
て示すように、ハイライト側については、仮のハイライ
ト平均濃度値DMH以下の濃度区間(DMmin≦DM ≦DM
H)、シャドウ側については、仮のシャドウ平均濃度値
DMS以上の濃度区間(DMS≦DM ≦DMmax)にそれぞれ
着目し、その範囲内の累積濃度値ΣDX を色成分ごとに
平均する。
【0052】いま、ハイライト側の上記濃度区間に属す
る画素の総数をΣNPH、各色成分の当該濃度区間におけ
る累積濃度値の総和をΣ(ΣDX )H 、また、シャドウ
側の上記濃度区間に属する画素の総数をΣNPS、各色成
分の当該濃度区間における累積濃度値の総和をΣ(ΣD
X )S とすると、ハイライト側平均濃度値DHAX とシャ
ドウ側平均濃度値DSAX はそれぞれ次の数1、数2で定
義される。
【0053】
【数1】DHAX =Σ(ΣDX )H /ΣNPH
【0054】
【数2】DSAX =Σ(ΣDX )S /ΣNPS
【0055】たとえば、図10における「x」がB(ブ
ルー)であり、仮のハイライト平均濃度値DMHがDM5で
あるときには、数1からDHAB =(ΣDM1+ΣDM2+Σ
DM3+ΣDM4+ΣDM5)/(NP1+NP2+NP3+NP4+
NP5)となる。ただし、NPi(i=1〜5)は、平均濃度値D
M が階級DMiに属する画素の数であり、図7の平均濃度
値度数ヒストグラムから容易に求めることができる。
【0056】以上でステップS100に相当するサブル
ーチンが完了し、図3のメインルーチンへと戻る。
【0057】図3のステップS4では、ステップS10
0で求められた分析エリアAj についての代表平均濃度
値DAXをメモリ235に記憶させ、ステップS5におい
て上述の分析エリア設定部222のカウンター222a
のカウント数jが「3」以上であるかどうかを判断し、
「3」未満であればまだ未分析の分析エリアAj が残っ
ているので、ステップS6でカウント数jに「1」をイ
ンクリメントして、次の分析エリアA(j+1) についてス
テップS100の操作を行い、当該分析エリアA(j+1)
について代表平均濃度値DAXを求める。
【0058】[B−1−2. 代表濃度値DCXの設定]
【0059】ステップS5においてカウンター222a
のカウント数jが「3」以上であれば、すべての分析エ
リアAj について代表平均濃度値DAXが求められたこと
になるから、次のステップS7に移る。ここで、オペレ
ータは、重み設定部237において各原画フィルムFj
(j=1,2,3)についてどの色調を重視するかを検
討し、各原画フィルムFj について所定の重み付けを行
なう。そのために各原画フィルムFj について重みWj
(j=1,2,3)をコンソール19から設定する。
【0060】ステップS8では、当該重みWj を用いて
加重平均演算部236によって次の数3により個々の代
表平均濃度値DAXを加重平均して代表濃度値DCXを求め
る。
【0061】
【数3】DCX=Σ(Wj ・DAXj ) 但し、ΣWj =1、 (j=1,2,3) DAXj :分析エリアAj について得られた色成分ごとの
代表平均濃度値DAX
【0062】上記重みWj の決定にあたっては、たとえ
ばオペレータが分析エリアA1の画像の色調を最重視
し、その次に分析エリアA2,A3の順に重視したい場
合には、W1=0.5、W2=0.3、W3=0.2の
ようにしておけばよい。また、オペレータが各分析エリ
アAj を均等に評価したい場合にはW1=W2=W3=
1/3としておけばよい。後者の場合には各分析エリア
Aj についての代表平均濃度値DAXを単純平均すること
になる。
【0063】このようにして求められた代表濃度値DCX
は、各原画フィルムFj に対し共通性を有し、オペレー
タの個人差に左右されることが少なく、色分解条件の設
定についての自動化を容易にする。
【0064】次のステップS9においては、加重平均演
算部236において求められた上記代表濃度値DCXと、
メモリ235に記憶された各代表平均濃度値DAXを比較
して、その差の絶対値Dd (以下、単に「濃度差Dd 」
という。)が所定の閾値DL以下であるかどうかを判断
する。なお、閾値DL はハイライト側とシャドウ側で異
なることもある。
【0065】この閾値DL は多くのサンプル原画を解析
して経験的に求められた値であって、所定の濃度分布特
性を有する原画フィルムに対して適用される色分解条件
の限界を示すものである。
【0066】したがって、各代表平均濃度値DAXと代表
濃度値DCXの濃度差Ddのうちひとつでも上記閾値DL
より大きなものがあれば、当該代表濃度値DCXを全ての
原画フィルムF1,F2,F3の画像処理に共通に適用
することを断念しなければならない。この場合にはステ
ップS11に移り、警報部239においてその旨の警報
を発する。オペレータは、当該警報により色分解条件の
設定を一旦終了する。その後の処理についてはオペレー
タの判断に委ねられ、たとえば、次のように分析条件を
変更して再設定する。すなわち、(1)分析エリア設定
部222による分析エリアAj の再指定、(2)重み設
定部237における各原画フィルムごとの重みWj の変
更、などによって再度代表濃度値DCXを求める。
【0067】新たに代表濃度値DCXを設定しても、やは
り個々の代表平均濃度値DAXとの濃度差Ddが閾値DL
を越える場合には、もはや最初に与えられた全原画フィ
ルムについて共通の色分解条件を設定することが困難で
あると判断し、その作業を中止する。
【0068】[B−1−3. 基準濃度値の設定]
【0069】ステップS9において各代表平均濃度値D
AXと代表濃度値DCXとの濃度差Ddの全てが閾値DL よ
り小さければ、ステップS200において当該代表濃度
値DCXに基づいて、全原画フィルムF1,F2,F3に
対して共通に適用されるべきハイライト濃度値およびシ
ャドウ濃度値を設定する。
【0070】色分解条件は、上述したように濃度の正規
化座標において各色成分について正規化曲線Cが通過す
べき点であるハイライト点HL,シャドウ点SD(図1
3)を規定するハイライト濃度値DHXおよびシャドウ濃
度値DSX(以下「基準濃度値」と総称する。)を求める
ことにより設定される。上記代表濃度値DCXは、全原画
フィルムについて共通性を有し、ハイライト側またはシ
ャドウ側の濃度値を均一に代表した値といえるので、共
通のハイライト濃度値DHX・シャドウ濃度値DSXとして
そのまま全原画フィルムについて適用可能であるが、本
実施例では共通基準濃度値設定部240において以下の
ようにして代表濃度値DCXに対するグレーバランス補正
を含めた基準濃度値を色成分ごとに設定する。
【0071】図5は、上記基準濃度値の設定動作を示す
ステップS200の内容を示すフローチャートである。
なお、以下の説明においては、代表濃度値DCXをハイラ
イト側代表濃度値DHCX 、シャドウ側代表濃度値DSCX
の2つに分離する。
【0072】まず、ステップS201において、ハイラ
イト側代表濃度値DHCX 、シャドウ側代表濃度値DSCX
の各値に基づき、各色成分に共通に適用される濃度基準
値(ハイライト濃度基準値DH0、シャドウ濃度基準値D
S0)を求める。
【0073】この濃度基準値は、あらかじめ定められた
標準的なハイライト濃度値とシャドウ濃度値をそれぞれ
DHF,DSFとした場合に、ハイライト基準濃度値DH0
は、たとえばハイライト側代表濃度値DHCX の最小値と
標準ハイライト濃度値DHFとの所定の加重平均として与
えられ、シャドウ基準濃度値DS0は、シャドウ側代表濃
度値DSCX の最大値と標準シャドウ濃度値DSFとの所定
の加重平均として与えられる。
【0074】なお、これらのハイライト濃度基準値DH
0、シャドウ濃度基準値DS0の値は、それぞれ各色成分
のハイライト側代表濃度値DHCX の平均値、シャドウ側
代表濃度値DSCX を加重平均もしくは単純平均して求め
てもよい。
【0075】次に、ハイライト部における基準値補正量
ΔDHXと、シャドウ部における基準値補正量ΔDSXと
を、次の数4、数5を用いて求める(ステップS20
2)。
【0076】
【数4】ΔDHX=KH ・GH(DHCX −DH0)
【0077】
【数5】ΔDSX=KS ・GS(DSCX −DS0)
【0078】ただし、KH ,KS はあらかじめ実験的に
定められた正の定数であり、関数GH,GSは、たとえ
ば、
【0079】
【数6】 GH(DHCX −DH0) =(DHCX −DH0)/[1+{(DHmax−DHmin)/AH }m ]
【0080】
【数7】GS(DSCX −DS0)=DSCX −DS0 で定義される。
【0081】 ただし、DHmax=MAX(DHCB ,DHCG ,DHCR ) DHmin=MIN(DHCB ,DHCG ,DHCR ) AH :あらかじめ選択された正の定数、m:あらかじめ
選択された正の定数、(たとえば“3”)である。
【0082】数4から数7の式をみてわかるように、ハ
イライト部の補正量ΔDHXは、(DHCX −DH0)に、ま
た、シャドウ部の補正量ΔDSXは、(DSCX −DS0)
に、それぞれ比例する。(DHCX −DH0)は、ハイライ
ト部における色かぶり量を反映しており、(DSCX −D
S0)はシャドウ部における色かぶり量を反映している。
【0083】次のステップS203では、上記基準濃度
値DH0,DS0と補正量ΔDHX,ΔDSXとを用いて、色成
分ごとのハイライト濃度値DHXおよびシャドウ濃度値D
SXを、次の数8、数9を用いて計算する。
【0084】
【数8】DHX=DH0+ΔDHX
【0085】
【数9】DSX=DS0+ΔDSX
【0086】こうして得られた色成分ごとのハイライト
濃度値DHXおよびシャドウ濃度値DSXは、全原画フィル
ムF1,F2,F3について共通性を有するとともに、
色かぶりを押えてグレーバランスを保証した基準濃度値
となっている。
【0087】[B−2. 正規化曲線の設定]
【0088】正規化曲線設定部250においては、以上
のようにして得られた共通の基準濃度値(ハイライト濃
度値DHX,シャドウ濃度値DSX)を用いて、色成分ごと
の正規化曲線を特定する(ステップS10)。
【0089】この操作は、図13に示す正規化曲線Cの
ハイライト点HLとシャドウ点SDの、入力濃度信号D
X のハイライト濃度値DHX,シャドウ濃度値DSXの値に
上記基準濃度値を与えることにより設定される。このよ
うにして色成分ごとに全原画フィルムF1,F2,F3
について共通に適用される正規化曲線Cが特定される
と、当該正規化曲線Cの特性を表現する数値データを形
成し、そのデータを色成分ごとに図1のLUT202に
格納する。そして前述のように、本スキャン時に、各画
素の濃度信号DX が、このLUT202のデータに基づ
き正規化される。
【0090】< C. 変形例 >
【0091】(1) 図1の製版用カラースキャナ装置
100において、正規化曲線作成部210の一部または
全部を、情報処理装置16内のCPU17およびメモリ
18で共用させるようにしてもよい。
【0092】(2) 上記実施例では正規化処理をLU
T202を用いてデジタル的に行ったが、関数発生器を
用いてアナログ的に行ってもよい。
【0093】(3) 上記実施例においては、比較部2
38において各代表平均濃度値DAXと代表濃度値DCXを
比較した後、当該代表濃度値DCXに基づき共通基準濃度
値設定部240においてハイライト濃度値DHX,シャド
ウ濃度値DSXを設定して色分解条件を決定しているが、
このような構成に限られず、図11、図12に示すよう
な構成にすることも可能である。
【0094】図11に示すものは、図2における共通基
準濃度値設定部240を比較部238の前段に設けると
ともに、メモリ235の後段に、分析エリアAj ごとに
個別の基準濃度値を設定するための個別基準濃度値設定
部241を設けて、それぞれ共通の基準濃度値と個別の
基準濃度値を求め、これらの値を比較部238において
比較する。本実施例によると各基準濃度値を先に求めた
後に比較するので、比較部238での比較結果の信頼性
を増すことができる。
【0095】図12に示すものは、図11における共通
基準濃度値設定部240を省略し、個別基準濃度値設定
部241で求めた個々の基準濃度値を加重平均演算部2
36に与えて加重平均して共通の基準濃度値を求め、こ
の共通の基準濃度値と個々の基準濃度値を比較部238
において比較するように構成しているので、回路構成が
簡単になる。
【0096】(4) 色分解条件のパラメータとしての
ハイライト濃度値DHXおよびシャドウ濃度値DSXは上記
実施例のようにヒストグラム等を用いた統計的方法を通
じて決定することが望ましいが、各原画フィルムFI,
F2,F3にハイライト点とシャドウ点とが見出される
場合には、それらをオペレータが指定してその濃度を測
定し、測定された濃度値を個々のハイライト濃度値、シ
ャドウ濃度値として採用し、これを加重平均演算部23
6において加重平均して共通の基準濃度値を設定するよ
うにしてもよい。
【0097】なお、本実施例においては、共通の色分解
条件を適用する原画の枚数が3枚の場合について説明し
たが、もちろん2枚でも、4枚以上であってもよい。
【0098】(5) 上述の実施例ではB,G,Rの色
成分ごとに色分解条件を設定しているが、第1の色演算
部6においてY,C,M,Kの色成分の網パーセントに
変換する際に、当該Y,C,M,Kの色成分について色
分解条件を設定する場合にも適用できる。さらに、各色
成分ごとではなく、各色成分の平均の濃度値に基づいて
共通の色分解条件を設定し、これを各色成分に共通に適
用して正規化することも可能である。
【0099】(6) 本実施例においては、最終的に色
分解条件としてハイライト濃度値とシャドウ濃度値を設
定しているが、これだけに限定されるものではなく、色
分解条件を規定することができる全てのパラメータの設
定について適用可能である。例えば本出願人による特開
平3−21977号公報には、正規化曲線を規定するも
のとして上記ハイライト濃度値とシャドウ濃度値の他に
ダミーシャドウ濃度値を設定して、シャドウ部分のみの
色かぶりを補正する方法を提供しており、各原画につい
て共通に適用されるダミーシャドウ濃度値の設定につい
ても本発明を適用することができる。
【0100】(7) この発明は製版用カラースキャナ
に限らず、原画の画像について色分解その他の処理を行
う画像処理装置全般に適用可能である。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の色分解
条件の設定方法によれば、複数の処理対象原画の画像に
ついての個々の色分解条件のパラメータについて、これ
らを平均化して共通の色分解条件を設定するので、特定
の画像をオペレータが選定する必要はなく、自動化が容
易でしかも安定した色分解条件を設定できる。
【0102】請求項2の色分解条件の設定方法によれ
ば、前記平均化の処理は、各画像に対する色分解条件の
パラメータに所定の重み付けをした上でなされるので、
個々の処理対象原画に優先順位を付けた上で共通の色分
解条件を設定できる。そのため、オペレータの意図を重
視した色分解条件を設定することができる。
【0103】請求項3の色分解条件の設定方法によれ
ば、個々の画像について求められた色分解条件と複数の
画像に共通に適用されるべき色分解条件との隔たりのう
ち、予め定めた範囲を越えるものがあれば、その旨の警
告を発するので、オペレータは当該共通の色分解条件を
複数の画像の画像処理に共通に適用することに問題があ
ることを知ることができ、分析条件を変化させて当該色
分解条件を再設定し、より適正な色分解条件を設定する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される製版用カラースキャナの一
実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例における正規化曲線作成部の構成
を示すブロック図である。
【図3】図2の正規化曲線作成部の色分解条件設定部に
おける動作を示すフローチャートである。
【図4】図3のステップS100におけるデータ処理の
手順を説明するフローチャートである。
【図5】図3のステップS200におけるデータ処理の
手順を説明するフローチャートである。
【図6】複数の原画フィルムの画像について設定された
分析エリアの様子を示す図である。
【図7】平均濃度値度数ヒストグラムの例を示す図であ
る。
【図8】累積濃度値ヒストグラムの例を示す図である。
【図9】累積相対度数ヒストグラムの例を示す図であ
る。
【図10】ハイライト側の濃度区間とシャドウ側の濃度
区間において平均濃度値を求めるための説明図である。
【図11】図2の色分解条件設定部の第2の実施例を示
す図である。
【図12】図2の色分解条件設定部の第3の実施例を示
す図である。
【図13】正規化曲線の一例を示す図である。
【図14】従来の製版用スキャナの構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
200 正規化変換部 210 正規化曲線作成部 220 入力部 230 色分解条件設定部 250 正規化曲線設定部 DX 色成分ごとの濃度値(濃度信号) DNX 色成分ごとの正規化後の濃度値 DHX 色成分ごとのハイライト濃度値 DSX 色成分ごとのシャドウ濃度値 C 正規化曲線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の処理対象原画の画像を読み取って
    得られた画素ごとの濃度信号を、所定の画像処理装置に
    おける画像処理に適した正規化濃度レンジ内の値へ変換
    するための共通の色分解条件を設定する方法であって、 前記共通の色分解条件は、前記複数の処理対象原画の画
    像について得られた個々の色分解条件のパラメータに基
    づき、それらを平均化して求めるようにしたことを特徴
    とする色分解条件の設定方法。
  2. 【請求項2】 前記平均化の処理は、前記個々の色分解
    条件のパラメータに所定の重み付けをした上でなされる
    ことを特徴とする請求項1記載の色分解条件の設定方
    法。
  3. 【請求項3】 前記複数の画像に共通に適用されるべき
    色分解条件のパラメータと、前記個々の色分解条件のパ
    ラメータとを比較し、前記共通の色分解条件のパラメー
    タと前記個々の色分解条件のパラメータのうち少なくと
    も一つのパラメータとの隔たりが予め定めた範囲を越え
    る場合に、警告を発するようにしたことを特徴とする請
    求項1または2記載の色分解条件の設定方法。
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