JPH06244471A - 電界効果型超電導トランジスタ - Google Patents

電界効果型超電導トランジスタ

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Publication number
JPH06244471A
JPH06244471A JP50A JP2644193A JPH06244471A JP H06244471 A JPH06244471 A JP H06244471A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 2644193 A JP2644193 A JP 2644193A JP H06244471 A JPH06244471 A JP H06244471A
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JP
Japan
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region layer
gate
layer
gate region
superconducting transistor
Prior art date
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Pending
Application number
JP50A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Matsui
俊之 松井
Hiroshi Kimura
浩 木村
Takeshi Suzuki
健 鈴木
Akihiko Oi
明彦 大井
Kazuo Koe
和郎 向江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP50A priority Critical patent/JPH06244471A/ja
Publication of JPH06244471A publication Critical patent/JPH06244471A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動作層に酸化物超電導体膜を用いた電界効果
型超電導トランジスタに関し、極薄い超電導体を用いる
ことなく、高速動作を可能とすること。 【構成】 基板12上にゲート領域層15が形成され、
ゲート領域層12の両側にソース領域層10及びドレイ
ン領域層11が形成され、ゲート領域層12上に絶縁膜
13を介してゲート電極14が形成された電界効果型超
電導トランジスタにおいて、ソース領域層10とドレイ
ン領域層11との少なくとも一方が第1導電型の酸化物
超電導体(例えば、YBCO)から成り、かつゲート領
域層15が逆導電型である第2導電型の半導電性物質
(例えばSTO)から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界効果型トランジス
タに関し、特に、ソース/ドレイン領域層が酸化物超電
導体からなる電界効果型超電導トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の酸化物超電導体を使った電界効果
型超電導トランジスタは、図4(a)に示すように、基
板4上に膜厚10nm程度の酸化物超電導体1が形成さ
れ、該酸化物超電導体1上の中央付近にゲート絶縁膜2
を介してゲート電極3が設けられており、さらにゲート
電極3の両側の酸化物超電導体1上に、ソース電極5,
ドレイン電極6が設けられてなる。
【0003】酸化物超電導体の臨界温度以下に冷却され
た状態で、ゲート電極3に電圧を印加すると、ゲート電
極3の直下の酸化物超電導体1中に空乏層や蓄積層が形
成される。これにより、ソース・ドレイン間に流れる超
電導電流を制御し、トランジスタとして動作させてい
た。その特性曲線は図4(b)に示すとおりである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電界効果型超電導トランジスタでは以下の問題点が
ある。従来技術に示した電界効果型トランジスタは、酸
化物超電導体1の内部に広がる空乏層によって、その内
部を流れる超電導電流を制御している。一般に、酸化物
超電導体のキャリア濃度は1020〜1021cm -3 程度で
あるため、該空乏層の広がりは数nm程度でしかない。
従って、膜厚の厚い酸化物超電導体を用いた場合には十
分に空乏層が広がりきらず、電流の制御が十分にできな
くなる。このため、酸化物超電導体を用いて素子を形成
するためには、膜厚が数nm程度の薄い酸化物超電導体
膜を用いなければならず、その機械的な強度が弱くなる
といった問題がある。
【0005】また、より厚い酸化物超電導体膜を用いた
場合、酸化物超電導体内部に十分に空乏層を広がらせる
ためには、最初から存在するキャリア濃度を打ち消すだ
けの多くの電荷を誘起する必要があり、従って、ゲート
絶縁膜の膜厚を薄くする等によりゲート容量を大きくす
る必要がある。このため、当該超電導トランジスタのス
イッチング動作が遅くなってしまうといった問題もあ
る。
【0006】そこで、本発明は上記問題点を解決するも
のであり、その課題は、酸化物超電導体の膜厚に関わり
なく電流を十分に制御し、かつ高速動作が可能な電界効
果型超電導トランジスタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明が講じた手段は、基板上にゲート領域層が
形成され、該ゲート領域層の両側にソース領域層及びド
レイン領域層が形成され、ゲート領域層上に絶縁膜を介
してゲート電極が形成された電界効果型超電導トランジ
スタにおいて、ソース領域層とドレイン領域層との何れ
か一方又は両方が第1導電型の酸化物超電導体から成
り、かつゲート領域層が第2導電型の半導電性物質から
成るものである。ここで、ゲート領域層としては1018
〜1020cm-3のキャリア濃度を持つ半導電性物質から成
るもの、例えば、Nbが注入されたSrTiO3 からな
るものを用いることができ、更にソース領域層とドレイ
ン領域層との両方か、あるいは、何れか一方の領域層は
YBa2 Cu3 7 からなるものを用いることが出来る
場合がある。
【0008】
【作用】一般に、第1導電型の酸化物超電導体と、第2
導電型の酸化物超電導体又は半導体性物質を接合する
と、その接合部分に障壁が形成される。このとき、電子
がこの障壁をトンネルする場合のトンネル抵抗Rnnは
次式で与えられる。
【0009】
【数1】
【0010】なお、上式でd,EB はそれぞれ障壁の膜
厚と高さであり、Sは接合部の接合面積である。
【0011】ここで、本発明は、基板上にゲート領域層
が形成され、該ゲート領域層の両側にソース領域層及び
ドレイン領域層が形成され、ゲート領域層上に絶縁膜を
介してゲート電極が形成された電界効果型超電導トラン
ジスタにおいて、ソース領域層とドレイン領域層との少
なくとも一方が第1導電型の酸化物超電導体から成り、
かつゲート領域層が第2導電型の半導体性物質から成
る。このため、ソース領域層とゲート領域層との境界層
に空乏層が形成されており、逆方向バイアスを印加した
場合、その印加電圧により障壁の高さや厚さを制御する
ことができるので、上式により、ソース領域層とゲート
領域層との間のトンネル抵抗Rnnを変化させることが
できる。例えば、ゲート領域層の材料としてキャリア密
度1018cm-3 程度の半導体性物質を使った場合には、
障壁の高さを1V程度とすると、障壁の厚さが数十nm
になるので、高抵抗状態になり、トンネル電流は流れな
い。
【0012】しかし、半導体性物質からなるゲート領域
層に絶縁体を介してゲート電極を設け、それに電圧を印
加することで、障壁の高さは増加し、かつその厚さは薄
くなるので、ソース領域層とゲート領域層との間にトン
ネル電流が流れる。更に、この電流は、高い導電率を有
するゲート領域層を経て、より低い電位を有するドレイ
ン領域層に流れ込む。従って、ゲート電極に印加する電
圧を変化させることによってソース領域層とドレイン領
域層との間に流れるトンネル電流を制御することができ
るので、当該装置をトランジスタとして動作させること
が可能になる。
【0013】また、上記のように、空乏層の広がりによ
り電流を制御する従来の場合と異なり、電流の流れる方
向に対して垂直方向のゲート領域層の膜厚によらず電流
を十分制御することができる。
【0014】更に、ゲート領域層に電位を伝達できる程
度の膜厚のゲート絶縁膜でよいため、そのゲート容量を
小さく保持できるので、高速動作可能な電界効果型トラ
ンジスタを提供することが可能になる。
【0015】
【実施例】次に、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。図1は本発明の実施例に係る電界効果型超電導
トランジスタの構造を示す断面図である。
【0016】この電界効果型超電導トランジスタは、図
1に示すように、シリコンからなる基板12上の中央領
域にNb(ニオブ)をドープしたSrTiO3 (以下S
TOと称する)からなるゲート領域層15(n型半導
体)が形成され、その両側にYBa2 Cu3 7 (以下
YBCOと称する)からなるソース領域層10と、YB
COからなるドレイン領域層11とがゲート領域層15
に接続されるように形成され、ゲート領域層15上に、
SiO2膜からなるゲート絶縁膜13を介してポリシリコン
からなるゲート電極14が形成されている。
【0017】なお、ゲート領域層15のキャリア密度は
ホール測定の結果、1018cm -3 であり、ゲート領域層
15の幅は500nmであった。当該装置を用いての実
験の結果、ソース領域層10とゲート領域層15との間
には、ゲート電圧VG =0Vの状態で、厚さ20nm、
高さ1Vの障壁が形成されることが確認された。
【0018】図2に同実施例に係る電界効果型超電導ト
ランジスタにおける動作時のバンドモデルを示す。ま
た、図3に同実施例に係る電界効果型超電導トランジス
タのソース・ドレイン間の電圧−電流特性を示す。
【0019】ゲート電圧VG =0の場合には、図2
(a),(b)に示すように、キャリアはソース・ゲー
ト間にある空乏層をトンネルできない。このとき、図3
に示すVG =0Vのグラフのように、通常のダイオード
で見られる逆方向特性が観測された。しかし、図2
(c)に示すように、ゲートバイアスを例えばVG
0.4V,0.6Vとなるように印加し、キャリアが空
乏層をトンネルできる程度に薄くすることで、図3に示
すように、ソース・ドレイン間にVG に対応したトンネ
ル電流が流れ、トランジスタとして動作するようになる
ことがわかる。
【0020】従って、ゲート電極直下の空乏層の広がり
により電流を制御する従来の場合と異なり、電流の流れ
る方向に対して垂直方向のゲート領域層15の膜厚によ
らず電流を十分制御することができる。
【0021】更に、ゲート領域層15に電位を伝達でき
る程度の膜厚のゲート絶縁膜13でよいため、そのゲー
ト容量を小さく保持できるので、高速動作可能な電界効
果型トランジスタを提供することが可能になる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、基板上
にゲート領域層が形成され、該ゲート領域層の両側にソ
ース領域層及びドレイン領域層が形成され、ゲート領域
層上に絶縁膜を介してゲート電極が形成された電界効果
型超電導トランジスタにおいて、ソース領域層とドレイ
ン領域層との少なくとも一方が第1導電型の酸化物超電
導体から成り、かつゲート領域層が第2導電型の半導体
性物質から成るので、以下の効果を奏する。
【0023】すなわち、ゲート電極に印加する電圧を変
化させることによってソース領域層とドレイン領域層と
の間に流れるトンネル電流を制御することができるの
で、本発明の装置をトランジスタとして動作させること
が可能になる。
【0024】また、上記のように、空乏層の広がりによ
り電流を制御する従来の場合と異なり、電流の流れる方
向に対して垂直方向のゲート領域層の膜厚によらず電流
を十分制御することができる。
【0025】更に、ゲート容量を小さく保持できるの
で、高速動作可能な電界効果型トランジスタを提供する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電界効果型超電導トラン
ジスタの構造を示す断面図である。
【図2】同実施例に係る電界効果型超電導トランジスタ
の作用効果の説明図である。
【図3】同実施例に係る電界効果型超電導トランジスタ
の実施例の動作特性を示すグラフである。
【図4】従来例に係る電界効果型超電導トランジスタを
説明する図である。
【符号の説明】
1 酸化物超電導体、 2,13 ゲート絶縁膜、 3,14,18 ゲート電極、 4 基板、 5,16 ソース電極、 6,17 ドレイン電極、 10 ソース領域層、 11 ドレイン領域層、 12 基板、 15 ゲート領域層、 Ef フェルミ準位、 VG ゲート電圧、 VSD ソース・ドレイン間電圧。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大井 明彦 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 向江 和郎 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にゲート領域層が形成され、該ゲ
    ート領域層の両側にソース領域層及びドレイン領域層が
    形成され、前記ゲート領域層上に絶縁膜を介してゲート
    電極が形成された電界効果型超電導トランジスタにおい
    て、 前記ソース領域層と前記ドレイン領域層との少なくとも
    一方が第1導電型の酸化物超電導体から成り、かつ前記
    ゲート領域層が第2導電型の半導電性物質から成ること
    を特徴とする電界効果型超電導トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記ゲート領域層は1018〜1020cm-3
    のキャリア濃度を持つ半導電性物質から成ることを特徴
    とする請求項1記載の電界効果型超電導トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記ゲート領域層はNbが注入されたS
    rTiO3 からなり、前記ソース領域層と前記ドレイン
    領域層との少なくとも一方はYBa2 Cu37 からな
    ることを特徴とする請求項2記載の電界効果型超電導ト
    ランジスタ。
JP50A 1993-02-16 1993-02-16 電界効果型超電導トランジスタ Pending JPH06244471A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102664153A (zh) * 2012-05-08 2012-09-12 肖德元 一种超导场效应晶体管、其制作方法及应用方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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