JPH0624407Y2 - 浮遊式構造物 - Google Patents

浮遊式構造物

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JPH0624407Y2
JPH0624407Y2 JP8948988U JP8948988U JPH0624407Y2 JP H0624407 Y2 JPH0624407 Y2 JP H0624407Y2 JP 8948988 U JP8948988 U JP 8948988U JP 8948988 U JP8948988 U JP 8948988U JP H0624407 Y2 JPH0624407 Y2 JP H0624407Y2
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JP
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floating body
inverted
floating
wave
shaped pontoon
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JP8948988U
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忠夫 菅原
和寛 藤原
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、海上空港、浮消波堤等の多目的に使用可能な
海上に係留される浮遊式構造物に関するものである。
〔従来の技術〕
陸上に敷地を求めることが困難な本邦では、近年、浮遊
式構造物(以下の説明で浮体と略称する)を海上に係留
し、それを空港その他の多目的の設備に使用することが
各地で検討されているが、そのような浮体に浮消波堤と
しての機能を備えさせようとする場合、波浪による浮体
の動揺が小さいこと及びそれ自体高い消波性能を有する
ことが要求される。
しかしながら、上記の2つの要求は相反することが多
く、特に上部構造物にその目的を満足するに十分な広さ
が要求される場合、その浮体の形状の選択が困難である
という問題があった。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案は、前記従来の問題点を解消するためになされた
ものであり、その上部構造物に十分な広さが要求される
場合でも、波浪による動揺が少なく、かつ消波性能の良
好な浮遊式構造物を提供することを目的としたものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するための本考案の浮遊式構造物は、
水面下に水平部分を有する逆T字形ポンツーン及び水中
に垂設された複数のカラムの浮力により水面上に支持さ
れる上部構造物に適宜な係留装置を設けると共に、上記
逆T字形ポンツーンの水平部分の下部に適宜な間隔をお
いて水平バリアを取付けることにより構成され、上部構
造物を逆T字形ポンツーン及びカラムの浮力により支持
した半没水式の浮体構造により、その浮体の動揺を小さ
くする一方、水線面積の小さい逆T字形ポンツーン及び
水平バリアの作用により良好な消波性能をもたせること
ができる。
〔実施例〕
以下図面を参照して本考案の実施例を説明するが、第1
図は本考案の実施例1における浮体の側面図、第2図は
第1図のA−B方向の部分断面図で示す平面図、第3図
は第1図のC−C方向の正面図、第4図は第3図の水平
バリアの要部斜視図である。
まず、この実施例1の浮体は、第1図及び第2図に示す
ごとく、水面L上にある上部構造物1をその長さ方向に
沿って設けられた逆T字形ポンツーン3及びその両側に
垂設された複数のカラム2のそれぞれの浮力によって支
持されながら、係留装置6を介して図示されていないア
ンカー等に係留されている。
次に、第3図のごとく、この逆T字形ポンツーン3はそ
の垂直部分が水面Lの水線位置にあり、かつ水平部分が
水面Lの下方の位置にあって、第4図のごとくその水平
部分の下部に適当な間隔をおいて水平バリア4を支柱5
によって取付けている。
なお、上記実施例1は、浮体の中央部に逆T字形ポンツ
ーン3を設けた場合であるが、第3図と同じ部品は同じ
部品番号で示す第5図の実施例2のごとく、浮体の両側
下部に逆T字形ポンツーン3を設け、その内側にカラム
2を設けて同様な機能をもたせても良い。
次に、上記の構成からなる本考案の浮体の構造を採用し
た理由につき説明すると、まず、この浮体の動揺時に上
下方向の動きを押えるためには、水線面積が小さいこと
が必要で、また同時に消波機能を持たせるためには、波
Wをさえぎることが必要であり、そこで第6図に示すご
とく、波Wをさえぎり、かつ水線面積が小さくなる逆T
字形ポンツーン3を浮体1の長手方向に縦通して設けて
おり、これにより入射波をさえぎるようにしている。
次に、第6図のごとき形状では、例えば海上空港等、広
い上部構造物1を有する場合には不安定であるので、第
7図のごとく動揺に悪影響を及ぼさない複数の柱状要素
のカラム2を逆T字形ポンツーン3の両側部に付加して
いる。
さらに、この浮体の消波性能を向上させるため、第4図
のごとく、逆T字形ポンツーン3の下部に水平バリア4
を追加し、支柱5により取付けている。
ここで、消波性能向上のためには入射波をさえぎること
に加え、浮体が波Wと共に揺れないこと、すなわち動揺
が小さいことが必要である。
本考案の浮体は、波動運動による力を逆T字形ポンツー
ン3の側面及び上下面で十分に受けるが水線面積が小さ
いことにより、揺れ難くなっており、さらに波動運動に
よる力をあまり受けない深さに設置された水平バリア4
を設けることにより揺れを非常に小さくしている。
このことにより波Wの運動を受け、それを阻止すること
になるので消波性能が優秀であるといえる。
一方、浮体の動揺を小さくするためには、浮体の質量を
増加させれば良いが、やみくもに質量を増加させること
は、経済上不利である。そこで、質量を増加させること
なく簡易な構造物の付加によりあたかも質量が飛躍的に
増加したと同等の効果を出すために設けたのが水平バリ
ア4である。
即ち、逆T字形ポンツーン3と水平バリア4との間の流
体が第8図のごとく浮体に上下揺れ(X)、横揺れ
(Y)が生ずる場合、浮体とともに動揺し、あたかも浮
体の質量が増加したと同等の効果を与える。
また、本考案の浮体では逆T字形ポンツーン3の上面に
おける砕波等による波エネルギーを消散させる機能を有
している。
さらに、第9図に示すごとく、水面Lの直下におかれた
逆T字形ポンツーン3の下面と海底Bとの間の斜線部分
で示す水塊の質量に作用する力Fは、その前後に作用す
る力F,Fの合力であり、その力F=F+F
作用する時間は入射波の周期であるから、周期が短い場
合には、水塊に加わる運動量が小さくなり、結果として
逆T字形ポンツーン3の下面と海底Bとの間の第9図の
斜線で示す領域IIIの水塊は剛体に近づくことになる。
その結果、水塊があたかも剛体として作用するため、逆
T字形ポンツーン3の下面に占める入射波のエネルギー
を殆んど反射してしまうので消波機構として有効に働く
ことになる。
〔考案の効果〕
以上に説明したごとく、本考案の浮遊式構造物は、浮体
重量に比べて逆T字形ポンツーンの水線面積を小さくし
ていることと、その逆T字形ポンツーンの下部に水平バ
リアを設けていることにより、波による動揺、特に上下
方向の動揺が少なく、かつ良好な消波性能が得られると
いう効果がある。
一方、この浮体に設けた逆T字形ポンツーン及び水平バ
リアにより浮体の動揺が少なくなると共に、入射波を効
果的に反射し、消散させうるので、その浮体背後に静穏
な海域を創出することができるという利点がある。
従って、本考案の浮体は浮防波堤としての機能を持ち、
かつ浮体の動揺が小さいため、海上空港その他の海上浮
遊設備としての機能を十分に満足することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例1における浮体の側面図、第2
図は第1図のA−B方向の部分断面で示す平面図、第3
図は第1図のC−C方向の正面図、第4図は第3図の水
平バリアの要部斜視図、第5図は本考案の実施例2の浮
体の正面図、第6図、第7図、第8図及び第9図は第1
図の実施例1の浮体の構造を採用した理由の説明図であ
る。 1……上部構造物、2……カラム、3……逆T字形ポン
ツーン、4……水平バリア、6……係留装置、L……水
面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水面下に水平部分を有する逆T字形ポンツ
    ーン及び水中に垂設された複数のカラムの浮力により水
    面上に支持される上部構造物に係留装置を設けると共
    に、上記逆T字形ポンツーンの水平部分の下部に適宜な
    間隔をおいて水平バリアを取付けた浮遊式構造物。
JP8948988U 1988-07-07 1988-07-07 浮遊式構造物 Expired - Lifetime JPH0624407Y2 (ja)

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JP8948988U JPH0624407Y2 (ja) 1988-07-07 1988-07-07 浮遊式構造物

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Publication Number Publication Date
JPH0211829U JPH0211829U (ja) 1990-01-25
JPH0624407Y2 true JPH0624407Y2 (ja) 1994-06-29

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