JPH06243051A - アービタ装置 - Google Patents

アービタ装置

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JPH06243051A
JPH06243051A JP5054989A JP5498993A JPH06243051A JP H06243051 A JPH06243051 A JP H06243051A JP 5054989 A JP5054989 A JP 5054989A JP 5498993 A JP5498993 A JP 5498993A JP H06243051 A JPH06243051 A JP H06243051A
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bus
arbiter
circuit
module
modules
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JP5054989A
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Masatoshi Umeyama
正利 梅山
Takashi Minohara
隆 蓑原
Riyuuichi Onoo
隆一 小野尾
Koji Harada
幸治 原田
Yoshihiro Toma
喜弘 当麻
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Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分散式アービタ方式を採用するマルチプロセ
ッサ・システムのアービタ回路を二重化して、モジュー
ルがバス権を獲得できなくなる事態を解消する。 【構成】 アービタ回路を同一構成で、かつ同期して調
停を行う一対のアービタ回路とするとともに、各マイク
ロプロセッサのモジュールの一方のアービタ回路同志を
一つのアービタバスに接続し、他方のアービタ回路同志
を他の一つのアービタバスに接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バス結合型マルチプロ
セッサ・システムのバスの調停を行うアービタ装置に係
り、特に、各プロセッサのモジュール内にローカルアー
ビタ回路を有する分散式のアービタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアービタ装置は、図3に
示されるように、システムバスSBに接続されている各
プロセッサのモジュール(以下、モジュールという)M
0 〜Mm には、システムバスSBの使用権を獲得するた
めのローカルアービタ回路(以下、アービタ回路とい
う)L0 〜Lm がそれぞれ設けられている。
【0003】各アービタ回路L0 〜Lm は、アービタバ
スABにそれぞれ接続されている。そして、各アービタ
回路L0 〜Lm は、他のアービタ回路のバス使用要求信
号を入力して、自己がシステムバスSBを使用できるか
否かを判定できる回路構成を有している。つまり、分散
式のアービタ装置においては、各モジュールM0 〜Mm
が自らバス使用権を調停する機能を有している。
【0004】図4は、3ビットのアービタ回路であり、
ここにはモジュールM0 のアービタ回路L0 とモジュー
ルMm のアービタ回路Lm とが示されている。
【0005】各モジュールM0 〜Mm には、バス使用権
を獲得できる優先順位、いわゆるID番号が付されてい
るが、ここに示されるモジュールM0 のID番号は
「3」(以下、ID=3のように記す)で、他方、モジ
ュールMm のID番号はID=4である。
【0006】ID番号は、数値の大きい方が優先順位が
高く決められている。したがって、図4の例では、モジ
ュールMm の順位がモジュールM0 より高くなってい
る。
【0007】ID番号は、バイナリーコードに変換され
てバス使用権要求信号とともに、アービタバスABを介
して他のモジュールに送出されるとともに、自己のバス
使用権獲得信号出力端子(以下、バス権獲得端子とい
う)Wに送出されるように構成されている。
【0008】ID=3のモジュールM0 のアービタ回路
0 を例にさらに説明すると、ID番号の「3」は、バ
イナリーコードで(0,1,1)となり、これら各デー
タは3つのID端子a0 ,a1 ,a2 から入力され、ま
たバス使用権要求信号(以下、バス権要求信号という。
なお、バス使用権を要求するときは「1」、それを要求
しないときは「0」のデータ)は、バス権要求端子Cか
ら入力されるように構成されている。
【0009】すなわち、バス権要求信号及び各ID番号
のデータ(0,1,1)は、バス権要求端子C及びID
端子a0 〜a2 からそれぞれ入力され、ナンド回路1a
〜1c及びオープンコレクタ2a〜2cを介してアービ
タバスABの各線AB0 〜AB2 にそれぞれ出力される
ように構成されている。また、他の各モジュール(図4
の例ではモジュールMm )からの信号は、アービタバス
ABの各線AB0 〜AB2 から、それぞれノン・インバ
ータ3a〜3C、オア回路4a〜4c及びアンド回路5
a〜5cを介してバス権獲得端子Wに出力されるように
構成されている。
【0010】モジュールMm のアービタ回路Lm も上記
モジュールM0 のアービタ回路L0と同様に構成され、
図示しないモジュールM1 ,M2 …の各アービタ回路L
1 ,L2 …も同様に構成されている。
【0011】上述の構成のアービタ回路において、自己
以外のモジュールがバス権要求信号を送出していないと
きは、自己のバス権獲得端子Wに「1」が出力されて、
自モジュールがシステムバスSBを使用できるので問題
は生じない。
【0012】また、2以上のモジュールが同時にバス権
要求信号を送出したときは、ID番号により調停される
ので、問題を生じることがない。これを図4を例にさら
に説明する。
【0013】図4の例では、モジュールM0 とモジュー
ルMm とが同時にバス権要求端子C,Cに出力「1」が
入力されている状態を示している。この場合、M0 のア
ービタ回路L0 のID端子a0 〜a2 には、(1,1,
0)が、またモジュールMmのアービタ回路Lm のID
端子a0 〜a2 には(0,0,1)が入力されるため
に、アービタ回路L0 のバス権獲得端子Wには「0」
が、他方、アービタ回路Lm のバス権獲得端子Wには
「1」が出力され、結局ID番号の大きいモジュールM
m 、つまり優先順位の高いモジュールMm がシステムバ
スSBを使用することができる。
【0014】上述のようなシステムバスSBの使用権獲
得は、他のモジュール同志でも行なわれ、競合した場合
は、ID番号の大きい方が優先してシステムバスSBの
使用権を得るように調停される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のアービタ装置は、ID番号で優先順位を付けて各モ
ジュールがシステムバスを使用できるように調停される
が、一つのモジュールのアービタ回路が故障すると、正
常なモジュールもシステムバスを使用できずにマルチプ
ロセッサ・システムがダウンする欠点があったり、ある
いは、複数のモジュールが同時にシステムバスを使用す
るという異常状態が生じる欠点があった。
【0016】上述の欠点を図5及び図6を用いて説明す
る。先ず、図5において、モジュールM0 のアービタ回
路L0 のID端子a0 のラインの×印の箇所が「0」に
縮退故障(「0」を出力した状態に固定しての故障)を
起こしたとする。
【0017】この場合、モジュールM0 よりもID番号
の大きいモジュールMm がバス権要求信号を出力してい
るので、モジュールM0 がシステムバスSBを使用でき
ないアービタ回路L0 のバス権獲得端子Wが出力「0」
で問題はないが、アービタバスABのラインAB0
「0」に保持されるために、モジュールMm のアービタ
回路Lm のバス権獲得端子Wも「0」となり、本来なら
システムバスSBを使用できるはずのモジュールMm
ダウンしてしまう。つまり、全モジュールが駆動でき
ず、マルチプロセッサ・システムがダウン状態となって
しまう。
【0018】次に、図6を用いて、モジュールMm のア
ービタ回路Lm の×印の箇所が「1」に縮退故障
(「1」を出力した状態に固定しての故障)を起こした
とする。なお、この場合のモジュールMm はID=4
で、モジュールM0 はID=5に設定されているものと
する。
【0019】したがって、両モジュールM0 ,Mm が競
合した場合、アービタ回路が正常状態のときは、モジュ
ールM0 がシステムバスSBを使用できて、モジュール
mは使用できないが、上述の「1」に縮退故障時に
は、アービタ回路Lm のバス権獲得端子Wにも「1」が
出力されてしまう。
【0020】この結果、システムバスSBが両モジュー
ルM0 ,Mm が同時に使用するという異常事態が生じて
しまう。
【0021】このような異常事態を防止するために、調
停を2段階で行うセルフテスティング方式のアービタ装
置が提案されている(1992年1月 電子情報通信学
会論文誌D−I vol.J75−D−I No.1 PP.3
0〜40)。
【0022】図7は、上記提案に係るアービタ装置の回
路図である。図7中、10a〜10cはオア回路、11
a〜11cはアンド回路、C′は補助バス権要求端子及
びW′は補助バス権獲得端子であって、上記した図4〜
図6に付加されている。
【0023】すなわち、補助バス権要求端子C′からの
バス権要求信号は、各オア回路10a〜10cを介して
各ナンド回路1a〜1cにそれぞれ入力されるように構
成されている。また、補助バス権獲得端子W′には、各
アンド回路11a〜11cを経てバス権獲得信号が出力
されるように構成されている。
【0024】上記構成のアービタ装置において、第1段
階(以下、フェーズ1という)では、バス権要求端子C
と各ID端子a0 〜a2 から信号(データ)を入力して
バス権獲得端子W及び補助バス権獲得端子W′に出力を
得る。次いで、フェーズ2では補助バス権要求端子C′
と各ID端子a0 〜a2 にフェーズ1の時のデータを反
転したデータを入力してバス権獲得端子W及び補助バス
権獲得端子W′に出力を得る。
【0025】このセルフテスティング方式のアービタ装
置では、2つのバス権獲得端子W,W′に得られる出力
がフェーズ1とフェーズ2で相反関係(フェーズ1で
W,W′=1,0、フェーズ2でW,W′=0,1)が
得られればアービタ回路は正常と判定されて調停は有効
となるが、例えば、上記図6の×印の箇所で「1」に縮
退故障したときには、モジュールM0 では、フェーズ1
でW,W′=1,0、フェーズ2でW,W′=0,0と
なり、モジュールM0 はバス権を獲得できず、同時にシ
ステムバスの使用権を得るという異常事態は防止でき
る。しかし、この場合は、正常なアービタ回路L0 を有
するモジュールM0 がバス権を獲得できなくなるという
問題点を含んでいる。
【0026】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、各モジュール
が可能な限りシステムバスを確保することのできるアー
ビタ装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明装置は、上記目的
を達成するために、一つのシステムバスに使用権の優先
順位が予め定められている複数のモジュールが接続さ
れ、それら各モジュール内に、そのシステムバスの使用
権獲得を調停するアービタ回路をそれぞれ備えている分
散式のアービタ装置において、前記アービタ回路を同一
構成で、かつ同期して調停を行う一対のアービタ回路と
するとともに、前記各モジュールの一方のアービタ回路
同志を一つのアービタバスに接続し、他方のアービタ回
路同志を他の一つのアービタバスに接続することを特徴
としている。
【0028】また、一対のアービタ回路の一方がバス使
用権を獲得し、かつ他方のアービタ回路がバス使用権を
獲得しないときに、その一対のアービタ回路に係るモジ
ュールのバス使用権獲得を、他の全てのモジュールがシ
ステムバスを使用しないときまで一時保留する保留手段
を設けたことを特徴としている。
【0029】さらに、一時保留時に、その一時保留に係
るモジュールのバス使用権の優先順位を全てのモジュー
ルのうち最も小さく設定するとともに、他の全てのモジ
ュールがシステムバスを使用しなくなったとき、その一
時保留に係るモジュールがそのシステムバスを獲得する
獲得手段を設けたことを特徴としている。
【0030】そして、診断信号入力端子(T)と診断信
号出力端子(S)と優先順位を示すID入力端子
(a0 ,a1 ,a2 )とを有するとともに、バス権要求
端子(C)への信号と同じ信号がその診断信号入力端子
(T)に印加されたとき、そのアービタ回路が正常なと
きにそのアービタ回路のバス権獲得端子(W)への出力
信号と同じ出力信号をその診断信号出力端子(S)に出
力する診断回路と、前記アービタ回路が診断モードのと
きに、前記診断信号入力端子(T)と前記バス権要求端
子(C)と前記ID入力端子(a0 ,a1 ,a2 )とに
所定の診断用信号を入力して、前記診断信号出力端子
(S)と前記バス権獲得端子(W)から診断信号を抽出
する抽出手段と、その、前記抽出手段が抽出した診断信
号と予め定められた所定の診断信号とを比較して、前記
アービタ回路の正常又は異常を判定する判定手段とを有
することを特徴としている。
【0031】
【作用】上記構成において、各モジュール内のアービタ
回路は2重化構成となり、一対のアービタ回路でシステ
ムバスの使用権獲得の調停が可能となるので、いずれか
一方のアービタ回路が正常であれば、モジュールはバス
使用権を獲得することができる。
【0032】また、一対のアービタ回路が相反するバス
獲得信号を出力したときは、他のモジュールがシステム
バスを使用しなくなるまで、システムバスの使用が保留
される。さらに、このようなときは、モジュールのバス
使用権の優先順位が最下位となり、他のモジュールとバ
ス使用権が競合したときにシステムバスの使用は制限さ
れる。
【0033】アービタ回路に診断回路が付加されたとき
は、診断モード時に診断信号によりアービタ回路の状態
がチェックされる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、従来と同一構成要素には同一符号を用い、
これら構成要素については説明が重複するため新規な部
分のみについて異なる符号を付して説明する。
【0035】図1は、上記図3に該当する一実施例装置
の概略構成図であって、各モジュールM0 〜Mm には、
同一構成で、かつ同期して作動する一対の第1,第2ア
ービタ回路L01,L02がそれぞれ設けられている。そし
て、各第1アービタ回路L01,L11…は第1アービタバ
スABに、また各第2アービタ回路L02,L12…は第2
アービタバスAB′にそれぞれ接続されている。
【0036】図2は、モジュールM0 における第1,第
2アービタ回路L01,L02の回路図であって、他のモジ
ュールM02〜Mm も同様に構成されている。また、第
1,第2アービタ回路L01,L02も同一構成であるの
で、ここでは第1アービタ回路L01のみ詳細に示されて
いる。
【0037】診断信号入力端子(以下、テスト端子とい
う)Tは、ここから入力されるテスト信号と、第1アー
ビタバスABからノン・インバータ20a〜20c、イ
クスクルーシブオア回路21a〜21c、アンド回路2
2a〜22cをそれぞれ介して入力される信号とで診断
信号出力端子(以下、診断端子という)Sに出力を出さ
せるように構成されているとともに、上位ビット以外の
アンド回路22b,22cの出力側には、オア回路23
a,23bが介在されている。そして、これらオア回路
23a,23bにはID端子a1 ,a0 及びバス権要求
端子Cからの信号が、ノア回路24a,24b及びアン
ド回路25a,25bを介してそれぞれ信号が入力され
るように構成されている。
【0038】次に、本実施例装置の調停動作について、
モジュールM0 を中心にして説明する。先ず、最初に両
アービタ回路L01,L02が正常であるものとし、モジュ
ールM0 のID番号が他のモジュールM1 〜Mm より大
きいか、又は、他のモジュールM1 〜Mm がバス権要求
信号を送出していない状態、つまり、モジュールM0
バス権を獲得できる状態にあるものとする。
【0039】このとき、ID端子a0 〜a2 から所定の
データ(例えばID=3であれば0,1,1)を入力す
るとともに、バス権要求端子C及びテスト端子Tに
「1」の信号を入力して、モジュールM0 がシステムバ
スSBを獲得しようとしているものとする。なお、これ
ら入力は、第1,2アービタ回路L01,L02と同時に行
なわれる。また、テスト端子Tには、後述の自己診断時
以外はバス権要求端子Cと同一の信号が印加される。し
たがって、バス権獲得端子W及び診断端子Sに「1」が
それぞれ出力される(後述の表1の※1参照)。
【0040】モジュールM0 がバス権を要求しないと
き、つまり、バス権要求端子C及びテスト端子Tに
「0」がそれぞれ印加されると、バス権獲得端子W及び
診断端子Sに「0」がそれぞれ出力される(後述の表1
の※4参照)。また、バス権を要求しているが、同時
に、優先度の高いモジュールがバス権を要求していると
きもバス権獲得端子W及び診断端子Sは「0」が出力さ
れる。
【0041】上述の動作説明は、両アービタ回路L01
02が正常状態のときであって、アービタ回路の状態に
よっては、バス権獲得端子Wと診断端子Sに様々な出力
が得られる。
【0042】表1は、第1アービタ回路L01におけるバ
ス権獲得端子Wと診断端子Sの起こり得る出力状態と、
この出力状態に対する回路の評価を示している。この表
は第2アービタ回路L02も全く同様である。
【0043】
【表1】 表1中、※1及び※4は上述したように正常状態である
が、※2,※3は、回路異常を示していて、評価の欄に
「f」が付されている。すなわち、※2では、バス権要
求信号によりバス権獲得端子Wに「1」が出力されてい
るにもかかわらず、診断端子Sには回路異常により
「1」の出力がなく「0」の出力がでている。また※3
は、バス権要求信号が印加されないにもかかわらず診断
端子Sに「1」が出力されていることを示している。
【0044】表2は、モジュールM0 が一対のアービタ
回路L01,L02の状態でバス権を獲得できるか否かを示
している。
【0045】
【表2】 この表2には、※1〜※7の7個の可否しか示されてい
ないが、各アービタ回路L01,L02は、表1に示される
ように、それぞれ4個の評価があるので、本来なら表2
は16個の可否の判断が行なわれなければならないが、
2つのアービタ回路L01,L02が同時に故障を起こすこ
とは考慮しなくともよく、つまり、単一縮退故障を前提
とすると、「○f,○f」等の組合せは考慮する必要が
ないので、表2に示される数の可否となっている。
【0046】先ず、モジュールM0 がバス権を獲得でき
る場合について説明すると、表2の※1は、両アービタ
回路L01,L02共に正常で、両アービタ回路L01,L02
のバス権獲得端子W,Wから「1」が出力されているこ
とを示している。この場合、どちらかの回路L01,L02
ともシステムバスSBを獲得したことを示しているの
で、モジュールM0 はバス権を獲得することとなる。
【0047】表2の※2は、両アービタ回路L01,L02
のバス権獲得端子W,Wに「1」の出力があり、第2ア
ービタ回路L02の診断端子Sが「0」の出力の場合であ
る。この場合は、第2アービタ回路L02はバス権獲得を
示しているが、同時に回路に異常があることを示してい
る。また、第1アービタ回路は回路正常でかつバス権獲
得を示していることから、回路正常を優先しバス権を獲
得する。なお、第1アービタ回路L01が「○f」で第2
アービタ回路L02が「0」のときも同様である。また
「f」の評価を含むとき、つまり、回路異常のときは、
当然のことながら、オペレータにその旨が報知される。
【0048】表2の※3は、第1アービタ回路L01がバ
ス権を獲得し、第2アービタ回路L02は回路異常で、し
かもバス権を獲得していないときである。この場合、第
1アービタ回路L01が正常動作中と判定できるので、モ
ジュールM0 はバス権を獲得することができる。
【0049】表2の※4は、第1アービタ回路L01が回
路異常であるにもかかわらず、バス権獲得信号を出力し
ており、しかも第2アービタ回路L02は、バス権を獲得
していない場合である。このときは第1アービタ回路L
01のバス権獲得信号は信頼性に乏しいので、モジュール
0 はバス権を獲得することができない。なお、第2ア
ービタ回路L02が「○f」で第1アービタ回路L01
「×」の場合も同様である。
【0050】表2の※5は、第1アービタ回路L01が回
路異常でバス権を獲得していないときに、第2アービタ
回路L02が回路正常でバス権を獲得していないときであ
る。この場合は、第2アービタ回路L02の評価が優先で
きるから、モジュールM0 はバス権を獲得することはな
い。なお、第1アービタ回路L01が「×」で第2アービ
タ回路L02が「×f」のときも同様である。
【0051】表2の※6は、両アービタ回路L01,L02
が共に正常で、しかもバス権を獲得していないときであ
るから、当然、モジュールM0 はバス権を獲得しなくて
よい。
【0052】表2の※7は、第1アービタ回路L01が正
常でバス権を獲得できる状態にあるにもかかわらず、第
2アービタ回路L02が正常でバス権を獲得していない状
態を示している。
【0053】この場合、モジュールM0 は、即システム
バスSBを使用することなく、他のモジュール(M1
m )の使用状態の関係で使用可能となる保留状態に置
かれる。
【0054】保留状態のモジュールM0 は、他のモジュ
ールM1 〜Mm がシステムバスSBを使用していなけれ
ば、使用しても不都合はないので、他のモジュールM1
〜Mm が不使用を条件に使用可となる。
【0055】また、保留と判定されたときのモジュール
0 のID番号は、全モジュールのうち最少(ID=
0)に設定される。つまり、バス使用権の優先順位が最
も低く設定される。
【0056】したがって、他のモジュールM1 〜Mm
使用権が競合したときは相手が使用権を獲得することと
なり、結局、モジュールM0 は、他のモジュールM1
mが不使用のときのみシステムバスSBを使用するこ
ととなる。
【0057】なお、この保留状態の調停動作は、第1ア
ービタ回路L01が「×」で第2アービタ回路L02
「○」のときも同様である。
【0058】モジュールM0 のバス権獲得は、表2の※
1,2,3でほぼ十分に確保でき、さらに※7を加味す
れば、実用上、何ら問題なくバス権を獲得できるので、
アービタ回路の故障でモジュールM0 がダウンするとい
う事態は解消される。なお、上述の例は、モジュールM
0 を示したが、他のモジュールM1 〜Mm でも同様であ
る。
【0059】次に、本実施例装置の自己診断機能につい
て説明する。
【0060】自己診断は、各アービタ回路L01,L02
m1,Lm2毎に個別に行なわれる。この自己診断を図2
のモジュールM0 の第1アービタ回路L01を例に説明す
る。
【0061】先ず、自己診断に当っては、モジュールM
0 がバス権を要求していないときに、アービタ回路L01
をテストモードに設定することにより行なわれる。この
テストモードの設定は、モジュールM0 の図示しない演
算装置により行なわれ、診断の結果の判定もその演算処
理により行なわれる。
【0062】自己診断は、バス権要求端子C,テスト端
子C及び各ID端子a0 〜a2 に所定のテスト用(診断
用)信号を入力したときにバス権獲得端子W及び診断出
力端子Sに所定の正しい出力が得られるか否かにより行
なわれる。
【0063】自己診断時におけるバス権獲得端子W及び
診断出力端子Sの出力は、自己診断に係るモジュール
(この場合はM0 )以外のモジュールM1 〜M0 がシス
テムバスABの使用権を獲得しているときと、していな
いときとで異なるので、2種類の診断が行なわれる。表
3は、自己診断時の各端子における入,出力状態を表し
ている。
【0064】
【表3】 上述の自己診断において、出力信号は、予めモジュール
0 のメモリに格納されている所定の正常信号と比較さ
れ、その比較の結果、所定の正常な出力が得られていな
いときは、モジュールM0 の図示しない表示画面やアラ
ーム機構等を介してオペレータに報知される。
【0065】なお、上述の自己診断は、モジュールM0
の一方のアービタ回路L01の例であるが、同様に他方の
アービタ回路L02も行なわれる。さらに、モジュールM
1 〜Mm も同様に行なわれる。また、上述の実施例で
は、各モジュールM0 〜Mm のバス使用権の優先順位の
ID番号は3ビットとしたが、2ビットとしてもよい。
【0066】以上のように、本実施例装置は、自己診断
機能を有しているので、アービタ回路の故障を事前に知
ることが可能となる。
【0067】
【発明の効果】本発明に係るアービタ装置は、アービタ
回路を2重化にしたので、仮に一方のアービタ回路が故
障しても、他方のアービタ回路でバス権を獲得できる特
長を有している。
【0068】また、一対のアービタ回路が相反するバス
権獲得信号を出力したときに、そのアービタ回路に係る
モジュールのバス使用権を他のモジュールがバス権を有
しなくなるまで保留するようにしたときは、他のモジュ
ールへの影響をなくしてシステムバスを使用することが
できる。
【0069】さらに、同様の相反する出力があったとき
に、そのアービタ回路に係るモジュールのバス使用権の
優先順位を最下位としたときは、バス使用権が競合して
も、相手のモジュールにバス使用権が与えられるので円
滑な調停を行うことができる。
【0070】そして、本発明装置は、自己診断機能を有
しているので、アービタ回路の故障を事前に知ることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置の概略構成図である。
【図2】一実施例装置のアービタ回路図である。
【図3】従来装置の概略構成図である。
【図4】従来装置のアービタ回路の正常時作動の説明図
である。
【図5】従来装置のアービタ回路の“0”縮退故障時の
説明図である。
【図6】従来装置のアービタ回路の“1”縮退故障時の
説明図である。
【図7】従来装置のアービタ回路の説明図である。
【符号の説明】
0 〜Mm マイクロプロセッサのモジュール(モジ
ュール) L01,L02〜Lm1,Lm2 第1,第2ローカルアービ
タ回路(アービタ回路) C バス使用権要求端子(バス権要求端子) T 診断信号入力端子(診断入力端子,テスト端子) W バス使用権獲得信号出力端子(バス権獲得端子) S 診断信号出力端子(診断出力端子) SB システムバス AB,AB′ 第1,第2アービタバス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】追加
【補正内容】
【発明の名称】 アービタ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 幸治 東京都目黒区大岡山2の12の1 東京工業 大学内 (72)発明者 当麻 喜弘 東京都目黒区大岡山2の12の1 東京工業 大学内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つのシステムバスに使用権の優先順位
    が予め定められている複数のマイクロプロセッサのモジ
    ュールが接続され、それら各マイクロプロセッサのモジ
    ュール内に、そのシステムバスの使用権獲得を調停する
    ローカルアービタ回路をそれぞれ備えている分散式のア
    ービタ装置において、 前記ローカルアービタ回路を同一構成で、かつ同期して
    調停を行う一対のアービタ回路とするとともに、前記各
    マイクロプロセッサのモジュールの一方のアービタ回路
    同志を一つのアービタバスに接続し、他方のアービタ回
    路同志を他の一つのアービタバスに接続することを特徴
    とするアービタ装置。
  2. 【請求項2】 一対のアービタ回路の一方がバス使用権
    を獲得し、かつ他方のアービタ回路がバス使用権を獲得
    しないときに、その一対のアービタ回路に係るマイクロ
    プロセッサのモジュールのバス使用権獲得を、他の全て
    のマイクロプロセッサのモジュールがシステムバスを使
    用しないときまで一時保留する保留手段を設けたことを
    特徴とする請求項1記載のアービタ装置。
  3. 【請求項3】 一時保留時に、その一時保留に係るマイ
    クロプロセッサのモジュールのバス使用権の優先順位を
    全てのマイクロプロセッサのモジュールのうち最も小さ
    く設定するとともに、他の全てのマイクロプロセッサの
    モジュールがシステムバスを使用しなくなったとき、そ
    の一時保留に係るマイクロプロセッサのモジュールがそ
    のシステムバスを獲得する獲得手段を設けたことを特徴
    とする請求項2記載のアービタ装置。
  4. 【請求項4】 一つのシステムバス(SB)に使用権の
    優先順位が予め定められている複数のマイクロプロセッ
    サのモジュール(M0 〜Mm )が接続され、それら各マ
    イクロプロセッサのモジュール(M0 〜Mm )内に、そ
    のシステムバス(SB)の使用権獲得を調停するローカ
    ルアービタ回路(L01〜L0m)をそれぞれ備えている分
    散式のアービタ装置において、 診断信号入力端子(T)と診断信号出力端子(S)と優
    先順位を示すID入力端子(a0 ,a1 ,a2 )とを有
    するとともに、バス使用権要求信号入力端子(C)への
    信号と同じ信号がその診断信号入力端子(T)に印加さ
    れたとき、そのローカルアービタ回路が正常なときにそ
    のローカルアービタ回路のバス使用権獲得信号出力端子
    (W)への出力信号と同じ出力信号をその診断信号出力
    端子(S)に出力する診断回路と、 前記ローカルアービタ回路が診断モードのときに、前記
    診断信号入力端子(T)と前記バス使用権要求信号入力
    端子(C)と前記ID入力端子(a0 ,a1 ,a2 )と
    に所定の診断用信号を入力して、前記診断信号出力端子
    (S)と前記バス使用権獲得信号出力端子(W)から診
    断信号を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段が抽出した診断信号と予め定められた所定
    の診断信号とを比較して、前記ローカルアービタ回路の
    正常又は異常を判定する判定手段と、 を有することを特徴とするアービタ装置。
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