JPH06242817A - 数値制御装置 - Google Patents

数値制御装置

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JPH06242817A
JPH06242817A JP2554793A JP2554793A JPH06242817A JP H06242817 A JPH06242817 A JP H06242817A JP 2554793 A JP2554793 A JP 2554793A JP 2554793 A JP2554793 A JP 2554793A JP H06242817 A JPH06242817 A JP H06242817A
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JP
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tool
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motion vector
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JP2554793A
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Hideaki Kawamura
英昭 川村
Takenobu Miura
健伸 三浦
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 数値制御装置に関し、停止した後の現在位置
に近接する位置を含む実行ブロック以後の工具等の動作
制御を自動的に再開する。 【構成】 ベクトル設定手段2は、記憶手段1に格納さ
れた加工プログラム1aに基づいて工具等の動作制御を
行う場合、現在の実行ブロックの動作方向を示す動作ベ
クトルV1を記憶手段1に格納する。現在位置設定手段
3は、オペレータから再開指令を受けると、工具等の現
在位置CPを記憶手段1に格納する。同時にベクトル検
索手段4は、上記動作ベクトルV1及び現在位置CPに
基づいて、加工プログラム1aの実行ブロックの中から
最も近接する動作ベクトルV2を有する実行ブロックを
検索する。その後、ベクトル検索手段4から動作ベクト
ルV2を受けた実行再開手段5は、動作ベクトルV2を
含む加工プログラム1aの実行ブロック以後の工具等の
動作信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一時的に停止した後に動
作制御を再開する数値制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の工作機械を備えた数値制御装置で
は、加工途中で工作機械に対して様々な操作が行えるよ
うに、オペレータからの指令に応じて加工プログラムの
停止及び再開機能を有する。
【0003】この加工プログラムの停止及び再開機能を
使用する例としては、研削盤での研削途中に工具の磨耗
がひどくなったため、所望の加工精度が得られない場合
が挙げられる。この場合には、オペレータはまず数値制
御装置へ停止指令を行うことにより工作機械を一時的に
停止する。そして、工作機械を手動で操作して、上記工
具をドレッサーのある位置まで移動させ、このドレッサ
ーを用いて工具を研磨する。その後、同様に一時的に停
止させた元の位置まで手動で工具を戻し、数値制御装置
へ再開指令を行うことにより加工を再開する。
【0004】こうして、加工途中に工作機械に対して様
々な操作が行えるとともに、所望の加工を行うことがで
きた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、工作機械を手
動で操作して工具等を移動させた後、元の位置まで戻し
ても厳密に一時的に停止させた位置まで戻すことは困難
であった。しかも、工具等の現在位置から適切な実行ブ
ロックを加工プログラムから探す必要があり、操作が煩
雑になるという問題点があった。
【0006】また、上記の例の場合には、ドレッサーを
用いて工具を研磨するために工具が小さくなり、従来の
工作機械を備えた数値制御装置によって加工を再開させ
た場合は空加工になることが多く、タクトタイムを短縮
することができないという問題点があった。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、工作機械を一時的に停止させた位置の近傍か
ら加工を再開する場合に、対応する加工プログラムの実
行ブロックから自動的に行う数値制御装置を、提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、加工途中で一旦加工を中断し、加工を再
開する数値制御装置において、実行指令を受けて、加工
プログラムにおける現在の実行ブロックの動作方向を示
す第1の動作ベクトルを記憶手段に格納するベクトル設
定手段と、再開指令を受けて、前記工具等の現在位置を
前記記憶手段に格納する現在位置設定手段と、前記再開
指令を受けて、前記第1の動作ベクトル及び前記現在位
置に基づいて、前記加工プログラムの実行ブロックの中
から最も近接する第2の動作ベクトルを有する実行ブロ
ックを検索するベクトル検索手段と、前記第2の動作ベ
クトルを受けて、前記第2の動作ベクトルに対応する前
記加工プログラムの実行ブロック以後の前記工具等の動
作信号を出力する実行再開手段と、を有することを特徴
とする数値制御装置が提供される。
【0009】
【作用】まず、実行指令を受けたベクトル設定手段は、
加工プログラムにおける現在の実行ブロックの動作方向
を示す第1の動作ベクトルを記憶手段に格納する。
【0010】そして、再開指令を受けた現在位置設定手
段は、工具等の現在位置を記憶手段に格納する。また、
ベクトル検索手段が第1の動作ベクトル及び現在位置に
基づいて、加工プログラムの実行ブロックの中から最も
近接する第2の動作ベクトルを有する実行ブロックを検
索する。
【0011】その後、実行再開手段がベクトル検索手段
によって検索された第2の動作ベクトルを受けて、第2
の動作ベクトルに対応する加工プログラムの実行ブロッ
ク以後の工具等の動作信号を出力する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の原理説明図であるとともに、実
施例を説明する図である。図1において、本発明の数値
制御装置は、記憶手段1、ベクトル設定手段2、現在位
置設定手段3、ベクトル検索手段4及び実行再開手段5
の各要素から構成される。
【0013】ベクトル設定手段2は、記憶手段1に格納
された加工プログラム1aにおける現在の実行ブロック
の動作方向を示す動作ベクトルV1を記憶手段1に格納
する。
【0014】現在位置設定手段3は、オペレータから再
開指令を受けると、工具等の現在位置CPを記憶手段1
に格納する。同時にベクトル検索手段4は、上記動作ベ
クトルV1及び現在位置CPに基づいて、加工プログラ
ム1aの実行ブロックの中から最も近接する動作ベクト
ルV2を有する実行ブロックを検索する。
【0015】なお、ベクトル検索手段4は、オペレータ
から検索を行う加工プログラム1aの実行ブロックの範
囲を指令する範囲指定指令を受けた場合は、この範囲内
の実行ブロックを対象として検索を行う。また、ベクト
ル検索手段4における実行ブロックの検索は、動作ベク
トルV1と動作ベクトルV2との内積が正の値であり、
かつ、現在位置CPと加工プログラム1aの実行ブロッ
クの指令位置との距離が最小となる動作ベクトルV2に
ついて行う。
【0016】その後、ベクトル検索手段4から動作ベク
トルV2を受けた実行再開手段5は、動作ベクトルV2
を含む加工プログラム1aの実行ブロック以後の工具等
の動作信号を出力する。
【0017】したがって、工作機械を手動で操作して工
具等の現在位置CPを変更しても、変更した現在位置に
近接する位置を含む実行ブロックから自動的に動作制御
を再開することができる。このため、再開するための実
行ブロックを指定する際のオペレータのミスを防止し、
さらに加工時間を短縮することができる。
【0018】次に、本発明を実施するための数値制御装
置のハードウェア構成について説明する。図2は、本発
明を実施する数値制御装置の一つである対話形数値制御
装置の全体構成を示すブロック図である。
【0019】プロセッサ11はROM12に格納された
システムプログラムに従って数値制御装置全体を制御す
る。ROM12にはEPROMあるいはEEPROMが
使用される。RAM13にはSRAM等が使用され、各
種のデータあるいは入出力信号が格納される。不揮発性
メモリ14には図示されていないバッテリによってバッ
クアップされたCMOSが使用され、電源切断後も保持
すべき加工プログラム、マクロ、パラメータ、ピッチ誤
差補正量及び工具補正量等が格納される。
【0020】なお、図1に示す各手段との関係におい
て、上記不揮発性メモリ14は記憶手段1に相当する。
また、ベクトル設定手段2、現在位置設定手段3、ベク
トル検索手段4及び実行再開手段5は、それぞれROM
12に格納されたシステムプログラム内の一つの処理プ
ログラムをプロセッサ11が実行することによって実現
される機能である。
【0021】グラフィック制御回路21はディジタル信
号を表示用の信号に変換し、表示装置22に与える。表
示装置22にはCRTあるいは液晶表示装置が使用され
る。表示装置22は対話形式で加工プログラムを作成し
ていくときに、形状、加工条件等を表示する。グラフィ
ック制御回路21に送られるディジタル信号は、不揮発
性メモリ14に格納されている加工プログラムについ
て、プロセッサ11がROM12に格納された画面表示
処理プログラムを実行することによって送られる信号で
ある。キーボード23はカーソルキー、形状要素キー及
び数値キー等からなり、必要な図形データ及び加工デー
タ等をこれらのキーを使用して入力する。ソフトウェア
キー24はシステムプログラム等によって機能が変化す
るキーである。これらのグラフィック制御回路21、表
示装置22、キーボード23及びソフトウェアキー24
の各要素はCRT/MDIパネル20に備えられる。
【0022】ここで、表示装置22に表示される対話形
データの入力画面は、ROM12に格納されている。こ
の対話形データの入力画面において、加工プログラム作
成時にバックグラウンドアニメーションとして、工具の
全体の動作軌跡などが表示される。また、表示装置22
にはその入力画面により設定可能な作業又はデータが、
メニュー形式で表示される。メニューのうちどの項目を
選択するかは、メニューに対応して、画面下部に配置さ
れたソフトウェアキー24により行う。ソフトウェアキ
ー24の意味は各画面毎に変化する。なお、対話用の各
種データはRAM13又は不揮発性メモリ14に格納さ
れる。
【0023】軸制御回路15はプロセッサ11から軸の
移動指令を受けて、軸の指令をサーボアンプ16に出力
する。サーボアンプ16はこの軸の指令を受けて、工作
機械30内に設けられたサーボモータを駆動する。
【0024】PMC(プログラマブル・マシン・コント
ローラ)18は加工プログラムの実行時に、T機能信号
(工具選択指令)等を受け取る。そして、この信号をシ
ーケンス・プログラムで処理するとともに動作指令を信
号で出力し、工作機械30の動作を制御する。また、工
作機械30から状態信号を受けて、シーケンス処理を行
い、プロセッサ11に必要な入力信号を転送する。
【0025】なお、上記各構成要素はサーボアンプ16
及び表示装置22を除いて、いずれもバス19に互いに
結合されている。上記構成において、入力されたデータ
はプロセッサ11により処理され、加工プログラムが作
成される。作成されたプログラムデータは、対話形式で
使用される表示装置22に、逐次にバックグラウンドア
ニメーション表示される。また、不揮発性メモリ14に
加工プログラムとして格納された加工プログラムは、工
作機械30の加工シミュレーションの際にも実行され、
フォアグラウンドアニメーション表示される。
【0026】次に、本発明の動作について、図3乃至図
8を用いて説明する。図3は加工プログラムの一例を示
す図であって、工具等に一軸(X軸)のみの移動を指令
するプログラムである。また、図4は図3の移動経路を
示す模式図である。なお、加工プログラム100は図1
に示す加工プログラム1aの一つである。
【0027】図3において、加工プログラム100は実
行ブロックL10,L11,・・・,L19からなる。
まず実行ブロックL10を実行すると、工具等は図4に
示す点P10へ移動する。次に、実行ブロックL11を
実行すると、工具等は点P11へ移動する。同様に、実
行ブロックL12,L13,・・・,L18を実行する
と、工具等は点P12,P13,・・・,P18へ移動
する。そして、実行ブロックL19によりプログラムス
トップになる。
【0028】ここで、オペレータから実行指令を受ける
と、ベクトル設定手段2は各実行ブロックL10,L1
1,・・・,L19ごとに、動作方向を示す動作ベクト
ルV1を記憶手段1に格納する。
【0029】図4において、この加工プログラム100
による加工途中に、例えば実行ブロックL13の実行中
にオペレータが停止指令を行なって工具等を停止させる
と、工具等は例えば点PA1で停止する。そして、工具
の研磨等の所望の操作のために、矢印101に示すよう
に工具等の位置を例えば点PA2へ移動させる。その
後、オペレータが再開指令を行うと、現在位置設定手段
3は工具等の現在位置CPとして点PA2の座標値を記
憶手段1に格納する。
【0030】次に、ベクトル検索手段4は、対象となる
加工プログラム100の各実行ブロックL10,L1
1,・・・,L19ごとに移動する位置を示す指令位置
及び工具等の動作方向を示す動作ベクトルV2を求め
る。その後、上記動作ベクトルV2と、ベクトル設定手
段2が設定した動作ベクトルV1との内積が正の値であ
り、かつ上記指令位置と点PA2との距離が最小となる
ような実行ブロックの検索を行う。図4から明らかなよ
うに、点P16への動作を制御する実行ブロックL16
を検索する。
【0031】なお、オペレータによって検索の範囲指定
が指令された場合、例えば実行ブロックL12乃至L1
6が指令された場合には、ベクトル検索手段4は点P1
6への動作を制御する実行ブロックL16を検索する。
【0032】そして、実行再開手段5は上記検索された
実行ブロックL16を実行する前に、矢印102に示す
ように工具等の位置を点PA2から実行ブロックL16
の指令位置である点P16へ移動させる。その後、実行
再開手段5は実行ブロックL16以後の実行ブロックを
実行し、対応する工具等の動作信号を出力する。
【0033】図5は他の加工プログラムの一例を示す図
であって、工具等に二軸(X軸及びY軸)の移動を指令
するプログラムである。また、図6は図5の移動経路を
示す模式図である。なお、加工プログラム200は図1
に示す加工プログラム1aの一つである。
【0034】図5において、加工プログラム200は実
行ブロックL20,L21,・・・,L29からなる。
この実行ブロックL20を実行すると、工具等は図6に
示す点P20へ移動する。また、実行ブロックL21を
実行すると、工具等は点P21へ移動する。同様に、実
行ブロックL22,L23,・・・,L28を実行する
と、工具等は点P22,P23,・・・,P28へ移動
する。そして、実行ブロックL29によりプログラムス
トップになる。
【0035】ここで、オペレータから実行指令を受ける
と、ベクトル設定手段2は各実行ブロックL20,L2
1,・・・,L29ごとに、動作方向を示す動作ベクト
ルV1を記憶手段1に格納する。
【0036】図6において、この加工プログラム200
による加工途中に、例えば実行ブロックL23の実行中
にオペレータが停止指令を行なって工具等を停止させる
と、工具等は例えば点PB1で停止する。そして、工具
の研磨等の所望の操作のために、矢印201に示すよう
に工具等の位置を例えば点PB2へ移動させる。その
後、オペレータが再開指令を行うと、現在位置設定手段
3は工具等の現在位置CPとして点PB2の座標値を記
憶手段1に格納する。
【0037】次に、ベクトル検索手段4は、対象となる
加工プログラム200の各実行ブロックL20,L2
1,・・・,L29ごとに移動する位置を示す指令位置
及び工具等の動作方向を示す動作ベクトルV2を求め
る。その後、上記動作ベクトルV2とベクトル設定手段
2が設定した動作ベクトルV1との内積が正の値であ
り、かつ、上記指令位置と点PB2との距離が最小とな
るような実行ブロックの検索を行い、図6から明らかな
ように点P26への動作を制御する実行ブロックL26
を検索する。
【0038】なお、オペレータによって検索の範囲指定
が指令された場合、例えば実行ブロックL23乃至L2
6が指令された場合には、ベクトル検索手段4は点P2
6への動作を制御する実行ブロックL26を検索する。
【0039】そして、実行再開手段5は上記検索された
実行ブロックL26を実行する前に、矢印202に示す
ように工具等の位置を点PB2から実行ブロックL26
の指令位置である点P26へ移動させる。その後、実行
再開手段5は実行ブロックL26以後の実行ブロックを
実行し、対応する工具等の動作信号を出力する。
【0040】次に、本発明を実施するための処理手順に
ついて説明する。図7は本発明の処理手順を示すフロー
チャートである。図において、Sの後に続く数字はステ
ップ番号を示す。 〔S11〕加工を実行する加工プログラム1aの実行ブ
ロックがあるか否かを判別する。もし、実行ブロックが
ある(YES)ならばステップS12に進み、実行ブロ
ックがない(NO)ならば本処理手順を終了する。 〔S12〕ステップS11で判別した加工プログラム1
aの実行ブロックについて、工具等の動作方向を示す動
作ベクトルV1を記憶手段1に設定(格納)する。 〔S13〕ステップS11で判別した加工プログラム1
aの実行ブロックについて、動作制御処理を行う。すな
わち、実行ブロックの指令内容に応じて、補間パルス等
を出力する。 〔S14〕オペレータから停止指令が指令されたか否か
を判別する。もし、停止指令が指令された(YES)な
らばステップS15に進み、停止指令が指令されない
(NO)ならば次の実行ブロックの処理を行うためにス
テップS11へ戻る。 〔S15〕オペレータから再開指令が指令されたか否か
を判別する。もし、再開指令が指令された(YES)な
らばステップS16に進み、再開指令が指令されない
(NO)ならばステップS15を繰り返す。 〔S16〕検索可能か否かを判別する。具体的には、パ
ラメータに設定された検索フラグがオンであるか否かを
判別する。もし、パラメータに設定された検索フラグが
オン(YES)ならばステップS16に進み、検索フラ
グがオフ(NO)ならば次の実行ブロックの処理を行う
ためにステップS11へ戻る。 〔S17〕検索処理を行う。具体的には、まず、対象と
なる加工プログラム1aの各実行ブロックごとに移動す
る位置を示す指令位置及び工具等の動作方向を示す動作
ベクトルV2を求める。そして、上記動作ベクトルV2
とステップS11で設定した動作ベクトルV1との内積
が正の値であり、かつ、上記指令位置と記憶手段1に格
納された現在位置CPとの距離が最小となるような加工
プログラム1aの実行ブロックの検索を行う。 〔S18〕加工再開のための内部設定処理を行う。具体
的には、ステップS17で検索された加工プログラム1
aの実行ブロックにポインタを設定し、ステップS11
へ戻る。
【0041】図8は本発明の他の処理手順を示すフロー
チャートであって、検索を行う実行ブロックの範囲指定
を行なった場合の処理手順である。図において、Sの後
に続く数字はステップ番号を示す。 〔S21〕加工を実行する加工プログラム1aの実行ブ
ロックがあるか否かを判別する。もし、実行ブロックが
ある(YES)ならばステップS22に進み、実行ブロ
ックがない(NO)ならば本処理手順を終了する。 〔S22〕ステップS21で判別した加工プログラム1
aの実行ブロックについて、オペレータから指令された
範囲指定内にあるか否かを判別する。もし、範囲指定内
にある(YES)ならばステップS23に進み、範囲指
定内にない(NO)ならばステップS24に進む。 〔S23〕ステップS21で判別した加工プログラム1
aの実行ブロックについて、工具等の動作方向を示す動
作ベクトルV1を記憶手段1に設定(格納)する。 〔S24〕ステップS21で判別した加工プログラム1
aの実行ブロックについて、動作制御処理を行う。すな
わち、実行ブロックの指令内容に応じて、補間パルス等
を出力する。 〔S25〕オペレータから停止指令が指令されたか否か
を判別する。もし、停止指令が指令された(YES)な
らばステップS26に進み、停止指令が指令されない
(NO)ならば次の実行ブロックの処理を行うためにス
テップS21へ戻る。 〔S26〕オペレータから再開指令が指令されたか否か
を判別する。もし、再開指令が指令された(YES)な
らばステップS27に進み、再開指令が指令されない
(NO)ならばステップS26を繰り返す。 〔S27〕検索可能か否かを判別する。具体的には、パ
ラメータに設定された検索フラグがオンであるか否かを
判別する。もし、パラメータに設定された検索フラグが
オン(YES)ならばステップS28に進み、検索フラ
グがオフ(NO)ならば次の実行ブロックの処理を行う
ためにステップS21へ戻る。 〔S28〕ステップS21で判別した加工プログラム1
aの実行ブロックについて、オペレータから指令された
範囲指定内にあるか否かを判別する。もし、範囲指定内
にある(YES)ならばステップS29に進み、範囲指
定内にない(NO)ならば次の実行ブロックの処理を行
うためにステップS21へ戻る。 〔S29〕検索処理を行う。具体的には、まず、対象と
なる加工プログラム1aの各実行ブロックごとに移動す
る位置を示す指令位置及び工具等の動作方向を示す動作
ベクトルV2を求める。そして、上記動作ベクトルV2
とステップS21で設定した動作ベクトルV1との内積
が正の値であり、かつ、上記指令位置と記憶手段1に格
納された現在位置CPとの距離が最小となるような加工
プログラム1aの実行ブロックの検索を行う。 〔S30〕加工再開のための内部設定処理を行う。具体
的には、ステップS27で検索された加工プログラム1
aの実行ブロックにポインタを設定し、ステップS21
へ戻る。
【0042】したがって、工作機械を手動で操作して工
具等を移動させた場合には、再開指令により現在位置に
近接する位置を含む実行ブロックから自動的に動作制御
を再開するので、再開するための実行ブロックを指定す
る際のオペレータのミスを防止することができる。
【0043】また、動作ベクトルV1と動作ベクトルV
2との内積が正の値であり、指令位置と現在位置CPと
の距離が最小となるような実行ブロックを検索するよう
にしたので、工具等を移動させた位置に最も近接する実
行ブロックから再開させることができる。
【0044】以上の説明では、本発明を一軸(X軸)及
び二軸(X軸,Y軸)における工具等の動作制御につい
て適用したが、三軸以上の工具等の動作制御についても
同様に適用することができる。
【0045】また、ベクトル検索手段4が行う検索可能
か否かを判別には、パラメータに設定された検索フラグ
を参照したが、これに限らず、外部入力信号やオペレー
タへの問い合わせ等によって判別するようにしてもよ
い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ベクト
ル設定手段が加工プログラムに基づいて第1の動作ベク
トルを記憶手段に格納し、再開指令を受けた現在位置設
定手段はが現在位置を記憶手段に格納し、ベクトル検索
手段が第1の動作ベクトル及び現在位置に基づいて第2
の動作ベクトルを有する実行ブロックを検索し、実行再
開手段が上記第2の動作ベクトルを有する実行ブロック
から工具等の動作制御を再開するように構成したので、
工作機械を手動で操作して工具等の現在位置を変更して
も、変更した現在位置に近接する位置を含む実行ブロッ
クから自動的に動作制御を再開することができる。この
ため、再開するための実行ブロックを指定する際のオペ
レータのミスを防止し、さらに加工時間を短縮すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】対話形数値制御装置の全体構成を示すブロック
図である。
【図3】加工プログラムの一例を示す図である。
【図4】図3の移動経路を示す模式図である。
【図5】他の加工プログラムの一例を示す図である。
【図6】図5の移動経路を示す模式図である。
【図7】本発明の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】本発明の他の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 記憶手段 1a 加工プログラム 2 ベクトル設定手段 3 現在位置設定手段 4 ベクトル検索手段 5 実行再開手段 CP 現在位置 V1 第1の動作ベクトル V2 第2の動作ベクトル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工途中で一旦加工を中断して、加工を
    再開する数値制御装置において、 実行指令を受けて、加工プログラムにおける現在の実行
    ブロックの動作方向を示す第1の動作ベクトルを記憶手
    段に格納するベクトル設定手段と、 再開指令を受けて、前記工具等の現在位置を前記記憶手
    段に格納する現在位置設定手段と、 前記再開指令を受けて、前記第1の動作ベクトル及び前
    記現在位置に基づいて、前記加工プログラムの実行ブロ
    ックの中から最も近接する第2の動作ベクトルを有する
    実行ブロックを検索するベクトル検索手段と、 前記第2の動作ベクトルを受けて、前記第2の動作ベク
    トルに対応する前記加工プログラムの実行ブロック以後
    の前記工具等の動作信号を出力する実行再開手段と、 を有することを特徴とする数値制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ベクトル検索手段は、範囲指定指令
    を受けて、前記範囲指定指令内の前記加工プログラムの
    実行ブロックの動作ベクトルの中から前記第2の動作ベ
    クトルを検索するように構成したことを特徴とする請求
    項1記載の数値制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ベクトル検索手段は、前記第1の動
    作ベクトルと前記第2の動作ベクトルとの内積が正の値
    であり、かつ、前記現在位置と前記加工プログラムの実
    行ブロックの指令位置との距離が最小となる前記第2の
    動作ベクトルを検索するように構成したことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の数値制御装置。
JP2554793A 1993-02-15 1993-02-15 数値制御装置 Pending JPH06242817A (ja)

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JP (1) JPH06242817A (ja)

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