JPH06242627A - マイクロカプセルトナー、その表面改質方法および画像形成方法 - Google Patents

マイクロカプセルトナー、その表面改質方法および画像形成方法

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JPH06242627A
JPH06242627A JP5049927A JP4992793A JPH06242627A JP H06242627 A JPH06242627 A JP H06242627A JP 5049927 A JP5049927 A JP 5049927A JP 4992793 A JP4992793 A JP 4992793A JP H06242627 A JPH06242627 A JP H06242627A
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JP
Japan
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toner
fatty acid
particles
microcapsule
microcapsule toner
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Application number
JP5049927A
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English (en)
Inventor
Kazuya Furuta
和也 古田
Izuru Matsui
出 松井
Koichi Takashima
紘一 高島
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 添加された潤滑剤微粒子がトナーから脱離し
にくく、したがって、複写機やプリンターの機内汚れ、
キャリヤの汚染を生じることのないマイクロカプセルト
ナ−、およびそのための表面改質方法を提供する。 【構成】 液状材料を圧力定着性成分としてコアに含む
マイクロカプセルトナー粒子表面に、衝撃式打撃手段に
よって固着された潤滑剤を有し、該潤滑剤が脂肪酸、脂
肪酸金属塩、脂肪族アルコール、脂肪酸アミド、脂肪酸
ビスアミドおよび脂肪酸エステルから選択された少なく
とも1種よりなることを特徴とする。この表面改質マイ
クロカプセルトナーは、回転する衝撃式打撃手段(衝撃
ピン)14と、装置外周部に取り付けられた循環回路1
5とからなる改質装置を用い、該衝撃式打撃手段により
潤滑剤微粒子の固着処理を受けながら装置外周部に至っ
たトナー粒子を、該外部循環路を通過して該衝撃式打撃
手段の中央部に循環させて繰り返し処理することによっ
て製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真法、静電印刷法
あるいは磁気記録法等において、電気的あるいは磁気的
な潜像を現像するために用いられるマイクロカプセルト
ナー、その製造方法、およびそのマイクロカプセルトナ
ーを用いる画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、潜像担持体上に潜像を形成
し、その潜像をキャリアあるいは現像器の一部を構成す
る帯電部材等との摩擦により摩擦帯電電荷を得た絶縁性
トナーにより現像し、次いでそのトナー像を静電転写等
により記録紙などの媒体上に転写し、その後その媒体上
に定着する方式が公知であり、広く実用化されている。
しかしながら、静電転写をし、その後に定着する上記方
式では、転写装置と定着装置の両者を必要とするほか、
記録紙を転写装置から定着装置まで搬送する搬送装置も
必要となり、記録装置の構成要素数が増大し、構造が大
型化するとともに、構成が複雑化するという欠点はまぬ
がれなかった。
【0003】この欠点を解消するために、特表昭57−
501348号明細書に開示される圧力転写同時定着方
式や、特開昭63−106681号公報に開示される熱
補助圧力転写同時定着方式が提案されている。これらの
場合、静電転写をしないために、特開昭49−4532
号公報に開示されるような導電性トナーを用いた現像も
可能となる。導電性トナーを用いて現像を行った場合、
摩擦帯電量が外気の湿度等により左右され、安定な画像
が得られ難いという絶縁性トナーの問題を回避すること
ができる。圧力転写同時定着を行う場合、転写不良を起
こさせないためには、特開昭63−135980号公報
に開示されるように、脂肪酸金属塩、あるいはその他の
潤滑剤をトナーに添加するのが有効である。
【0004】また、より低い圧力で、転写同時定着を行
うには、特開昭59−184385号公報に開示される
ように、圧力定着性マイクロカプセルトナーを用いるの
が有効であり、さらに、より強い定着強度を得るには特
開昭59−162562号公報、特開昭58−1459
64号公報等に開示されるような、コア材として液状材
料を用いた圧力定着性マイクロカプセルトナーが好まし
い。しかしながら、このようなコア材として液状材料を
用いた圧力定着性マイクロカプセルトナーの場合、転写
同時定着時に、破壊されたカプセルから流れ出したコア
材の一部が潜像担持体に付着し、充分クリーニングされ
ないままに次の現像工程で、その部分にトナーが付着す
る、いわゆるゴースト現象が発生しやすい。この現象を
防止するためには、やはり、脂肪酸金属塩あるいはその
他の潤滑剤をトナーに添加するのが有効である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】脂肪酸金属塩或いはそ
の他の潤滑剤を添加剤としてトナーに添加した場合、複
写機あるいはプリンタ等の中で使用時に、その添加剤が
トナーから脱離し、複写機あるいはプリンタ等の内部を
汚染するという問題がある。また、トナーから分離しキ
ャリアや、現像ロールに付着した添加剤は、絶縁性トナ
ーの場合は摩擦帯電性を変化させ、導電性トナーの場合
は現像ロール表面の電気抵抗を高め、トナーへの電荷の
誘導を阻害することになるため、画質を劣化させる。ま
た、トナーから添加剤が脱離することにより、トナーの
摩擦帯電性や抵抗が変化し、安定した画像を得られな
い。
【0006】このような添加剤の脱離を防止するには、
添加剤をトナーに付着させる際に、強い力を加え強固に
固着することが有効である。しかしながら、強い力を加
えた場合、圧力定着性のカプセルトナーが破壊してしま
うという問題が生じる。特にコア材として液状材料を用
いた圧力定着性マイクロカプセルトナーの場合、その液
状材料がカプセルの破壊により流出してしまう。完全な
る破壊に至らない場合でも、カプセルの外殻にできたひ
び割れから液状材料が徐々に滲み出すことにより、トナ
ーの粉体流動性を悪化させ、あるいはトナーのブロッキ
ングを引き起こし、画像を劣化させるという問題があ
る。
【0007】すなわち、潤滑剤微粒子のトナーからの脱
離を防止するには、潤滑剤微粒子をトナーに混合し、付
着させる際に強い力を加え、充分固着させる必要があ
る。しかしながら、従来よく知られた混合器、例えば容
器回転型のV型混合器などの場合、潤滑剤微粒子とトナ
ーを長時間混合しても、潤滑剤微粒子を固着させる力が
不足しているために、充分な固着はできない。固着をさ
せるために、スチールボール等の媒体を加えた場合に
は、カプセルが破壊されてしまう。また、ヘンシェルミ
キサー等の羽根回転型の混合器の場合は、羽根の形状、
羽根回転速度、混合時間等のパラメーターを変化させる
ことにより、潤滑剤微粒子をトナーに固着させる力は変
化させることができるものの、力を強くしていくと潤滑
剤微粒子の充分な固着の起こる前に、カプセルの破壊が
始まり、潤滑剤微粒子の固着とカプセルの破壊防止が両
立する混合条件は存在しない。
【0008】本発明は、マイクロカプセルにおける上記
のような問題を解決することを目的としてなされたもの
である。すなわち、本発明の目的は、添加された潤滑剤
微粒子がトナーから脱離しにくいマイクロカプセルトナ
−を提供することにある。本発明の他の目的は、複写機
やプリンターの機内汚れを起さないマイクロカプセルト
ナ−を提供することにある。本発明の他の目的は、添加
された潤滑剤微粒子がキャリアや現像ロールへの付着を
おこさず、またトナーから脱離することなく、それによ
り経時での画質の劣化を起さないマイクロカプセルトナ
ーを提供することにある。本発明の他の目的は、潤滑剤
微粒子をトナー粒子表面に固着する際に、カプセルの破
壊、あるいはカプセル外殻のひびわれをおこさないでマ
イクロカプセルトナーを製造することができる表面改質
方法を提供することにある。本発明のさらに他の目的
は、良好な画質の画像が得られる画像形成方法を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の表面改質マイク
ロカプセルトナーは、液状材料を圧力定着性成分として
コアに含むマイクロカプセルトナー粒子表面に、衝撃式
打撃手段によって固着された潤滑剤を有し、該潤滑剤が
脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪族アルコール、脂肪酸アミ
ド、脂肪酸ビスアミドおよび脂肪酸エステルから選択さ
れた少なくとも1種よりなることを特徴とする。
【0010】上記表面改質マイクロカプセルトナーは、
本発明のマイクロカプセルトナー表面改質方法によって
製造することができる。すなわち、回転する衝撃式打撃
手段と、装置外周部に取り付けられた外部循環路とから
なる改質装置を用い、該衝撃式打撃手段により固体粒子
の固着処理を受けながら装置外周部に至ったトナー粒子
を、該外部循環路を通過して該衝撃式打撃手段の中央部
に循環させて繰り返し処理することによって、液状材料
を圧力定着性成分としてコアに含むマイクロカプセルト
ナー粒子表面に分滑剤微粒子を固着させることによって
製造することができる。
【0011】本発明の画像形成方法は、潜像担持体上に
形成された潜像を上記表面改質マイクロカプセルトナー
トナーを用いて現像する工程と、現像されたトナー像に
記録用紙を介して接触する押圧部材、または内部に加熱
手段を有する押圧部材を用いて加圧し、圧力転写と定着
を同時に行う工程とからなる。
【0012】以下、本発明について、詳細に説明する。
まず、本発明の表面処理マイクロカプセルトナーを製造
するための表面処理装置について説明する。図1は、回
転する衝撃式打撃手段を用い、かつ該衝撃式打撃手段の
外周部に至ったトナー粉体が外部循環路を通過し該衝撃
式打撃手段の中央部に循環されながら処理されるための
表面処理装置の一例の概略断面図を示す。11はケーシ
ング、12はステーター、13はケーシング11内にあ
って高速回転する回転盤、14は回転盤13の外周に所
定間隔を置いて放射状に周設された複数の衝撃ピン(ブ
レード)である。15は一端がステーター12の一部に
開口し、他端が回転盤13の中心部付近に開口して閉回
路を形成する循環回路、16は原料投入口、17は処理
粉体排出用開閉弁をそれぞれ示す。回転盤上に周設され
る衝撃ピン(ブレード)は打撃面が平面であるもの、曲
面であるもののいずれを使用してもよいが、打撃面が曲
面である方が、潤滑剤の固着に適度な力を加えやすいの
で、好ましい。図1中の衝撃ピン14は、打撃面が平面
であるものの1例を示す。また、図2は、衝撃ピンの打
撃面が曲面であるものの1例を示す。
【0013】原料投入口16よりマイクロカプセル粒子
および固体粒子を投入すると、それらは回転盤13の中
心部付近の開口から粉砕室内に導入され、高速回転する
衝撃ピン14の打撃面により固体粒子の固着処理を受け
る。遠心力により混合器外周部に至ったトナー粒子は、
混合器外周部に留まることなく、外部循環回路15を通
過して循環回路を通り、回転盤13の中心部付近の開口
から再び、粉砕室内に導入され、固着処理を受ける。こ
の固着処理が繰り返し行われることによって、マイクロ
カプセル粒子表面に固体粒子がマイクロカプセル粒子を
破壊することなく強固に固着される。
【0014】従来のヘンシェルミキサー等の羽根回転型
の混合器の場合は、潤滑剤微粒子をトナーに固着させる
力を増してゆくと、潤滑剤微粒子の充分な固着のおこる
前に、カプセルの破壊が始まり、潤滑剤微粒子の固着と
カプセルの破壊防止が両立する混合条件は存在しない
が、その理由は、トナーに加えられる力が、混合器外周
部で、極端に大きいためではないかと考えられる。すな
わち、混合操作中、トナーは遠心力により混合器外周部
に至るが、そこで、トナーは遠心力で混合器器壁に押し
つけられながら、最も周速度の大きい羽根先端部で、力
を加えられることになる。もちろん、混合器外周部に至
ったトナー粒子は、じゃま板等により羽根回転中心部に
向かって循環させられるが、繰り返しこの外周部で受け
る力によりトナー破壊が起こるものと予想される。すな
わち、潤滑剤微粒子がトナーに充分固着するだけ、例え
ば羽根回転速度をあげると、混合器外周部での力がトナ
ーを破壊する力以上になってしまうとみられる。
【0015】これに対して、本発明においては、上記の
ように、遠心力により混合器外周部に至ったトナーが、
混合器外周部に留まることなく、繰り返し混合操作を受
けることができるため、潤滑剤微粒子の固着とカプセル
の破壊防止を両立させることが可能になったものと思わ
れる。
【0016】つぎに、本発明のマイクロカプセルトナー
の表面に固着させる潤滑剤微粒子、およびマイクロカプ
セルトナーを構成する材料について説明する。潤滑剤微
粒子としては、脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪族アルコー
ル、脂肪族アミド、脂肪族ビスアミド、脂肪酸エステル
から選ばれる一種、あるいは二種以上の混合物が用いら
れる。脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リシノール酸、
アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セラコレイン
酸等およびこれらの混合物をあげることができる。脂肪
酸金属塩としては、ステアリン酸の亜鉛、カドミウム、
バリウム、鉛、鉄、ニッケル、コバルト、銅、アルミニ
ウム、マグネシウム等の金属塩、二塩基性ステアリン酸
鉛、オレイン酸の亜鉛、マグネシウム、鉄、コバルト、
銅、鉛、カルシウム等の金属塩、パルミチン酸とアルミ
ニウム、カルシウム等の金属塩、カプリル酸鉛、カプロ
ン酸鉛、リノール酸亜鉛、リノール酸コバルト、リシノ
ール酸カルシウム、リシノレイン酸と亜鉛、カドミウム
等の金属塩及びこれらの混合物等があげられる。脂肪族
アルコールとしては、一価アルコールでも多価アルコー
ルでもよく、例えば代表的なものとして、ラウリルアル
コール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘ
ニルアルコール等があげられる。脂肪酸アミドとして
は、ラウリン酸アミド、ミリスチン酸アミド、パルミチ
ン酸アミド、ステアリン酸アミド、アラキン酸アミド、
ベヘン酸アミド、オレイン酸アミド、リノール酸アミ
ド、リノレン酸アミド、カドレン酸アミド、エルカ酸ア
ミド、セラコレイン酸アミド等をあげられる。脂肪酸ビ
スアミドとしては、ビスラウリン酸アミド、ビスミリス
チン酸アミド、ビスパルミチン酸アミド、ビスステアリ
ン酸アミド等があげられる。脂肪酸エステルとしては、
脂肪酸と一価アルコールのエステル、脂肪酸と多価アル
コールのエステル、脂肪酸と多価アルコールの部分エス
テル等があげられる。
【0017】マイクロカプセルトナーのコアに含ませる
定着性成分としては、以下の樹脂等を用いることができ
る。すなわち、スチレン系重合体、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、エポキシ樹脂、ポリエステル、ゴム類、ポ
リビニルピロリドン、ポリアミド、クマロン・インデン
共重合体、メチルビニルエーテル・無水マレイン酸共重
合体、アミノ樹脂、ポリウレタン、ポリウレア、アクリ
ル酸エステルあるいはメタクリル酸エステルの重合体も
しくは共重合体、アクリル酸あるいはメタクリル酸とア
クリル酸エステルあるいはメタクリル酸エステルの共重
合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル等が用いられ
る。特に好ましいものは、スチレン系重合体、アクリル
酸エステルあるいはメタクリル酸エステルの重合体もし
くは共重合体である。これらは単独で用いても、混合し
て用いてもよい。これらのうち、常温で液状でないも
の、すなわち流動性のないものは、可塑剤を加えるか、
または各種高沸点溶剤の溶液もしくは分散液として用い
る必要がある。
【0018】可塑剤としては、以下のものをあげること
ができる。例えば、リン酸エステル類(例、リン酸トリ
ブチル、リン酸トリフェニル)、フタル酸エステル類
(例、フタル酸ジブチル、フタル酸ジ−n−オクチ
ル)、脂肪族一塩基酸エステル類(例、オレイン酸ブチ
ル、グリセリンモノオレイン酸エステル)、脂肪族二塩
基酸エステル類(例、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、セ
バシン酸ジブチル)、二価アルコールエステル類(例、
ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレング
リコールジ−2−エチルブチラート)、オキシ酸エステ
ル類(例、ブチルフタリルブチルグリコレート、アセチ
ルクエン酸トリブチル)、その他塩素化パラフィン、塩
素化ビフェニル、2−ニトロビフェニル、ジノニルナフ
タリン、o−,p−トルエンスルホンエチルアミド、シ
ョウ脳、アビエチン酸メチル等があげられる。
【0019】高沸点溶剤としては、フタル酸エステル
(例、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート)、脂
肪酸ジカルボン酸エステル類(例、マロン酸ジエチル、
シュウ酸ジメチル)、りん酸エステル類(例、トリクレ
ジルホスフェート、トリキシレリルホスフェート)、ク
エン酸エステル類(例、o−アセチルトリエチルシトレ
ート、トリブチルシトレート)、安息香酸エステル類
(例、ブチルベンゾエート、ヘキシルベンゾエート)、
脂肪酸エステル類(例、ヘキサデシルミリステート、ジ
オクチルアジペート)、アルキルナフタレン類(例、メ
チルナフタレン、モノイソプロピルナフタレン、ジイソ
プロピルナフタレン)、アルキルジフェニルエーテル類
(例、o−、m−、p−メチルジフェニルエーテル)、
高級脂肪酸または芳香族スルホン酸のアミド化合物
(例、N,N−ジメチルラウロアミド、N−ブチルベン
ゼンスルホンアミド)、トリメリット酸エステル類
(例、トリオクチルトリメリテート)、ジアリールアル
カン類(例、ジメチルフェニルフェニルメタン等のジア
リールメタン、1−フェニル−1−メチルフェニルエタ
ン、1−ジメチルフェニル−1−フェニルエタン、1−
エチルフェニル−1−フェニルエタン等のジアリールエ
タン)、脂肪族飽和炭化水素等をあげることができる。
液体材料を圧力定着性成分として含むマイクロカプセル
トナーを得る方法としては公知のカプセル化技術、例え
ば、界面重合法、相分離法、in−situ重合法等を
利用できるが、殻の形成が容易なこと、被覆の完全さ、
および外殻の機械的強度を考えると界面重合によるカプ
セル化方法が優れている。界面重合によるカプセルの製
造は、例えば、特開昭57−179860、同58−6
6948号、同59−148066号および同59−1
62562号公報に示されるような公知の方法を用いる
ことができる。界面重合法で得られる外殻成分として
は、重合の容易さ、外殻の性能から、ポリイソシアネー
トと、ポリオールまたはポリアミンから形成されるポリ
ウレタン、ポリウレアまたはその共重合物が特に望まし
い。
【0020】ポリイソシアネートとしては、2,4−ト
リレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシア
ネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメリ
ックジフェニルメタンジイソシアネート、水添ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソ
シアネート、3,3′−ジメチルジフェニル−4,4′
−ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、m−フェニレンジイ
ソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、トラ
ンスシクロヘキサン1,4−ジイソシアネート、ジフェ
ニルエーテルジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート、水添キシリレンジイソシアネート、2,6−ジ
イソシアネートカプロン酸、テトラメチル−m−キシリ
レンジイソシアネート、テトラメチル−p−キシリレン
ジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、ト
リス(イソシアネートフェニル)チオホスフェート、イ
ソシアネートアルキル2,6−ジイソシアネートカプロ
ネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネー
ト、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメ
チルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシ
アネート、ビシクロヘプタントリイソシアネートなどを
あげることができる。また、それらと、単量体ポリオー
ルを用いたウレタン変性体、トリメチロールプロパンと
のアダクト体、ポリエーテルポリオールあるいはポリエ
ステルポリオールを用いたウレタンプレポリマー、ウレ
チジオン変性体、イソシアヌレート変性体、カルボジイ
ミド変性体、ウレトンイミン変性体、アロハネート変性
体、ビュレット変性体も用いることができる。ポリオー
ルとしては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール、ビスフェノールA、水等、あるいはポリエ
ーテルポリオール、ポリエステルポリオール等をあげる
ことができる。
【0021】ポリアミンとしては、エチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、2−
メチルペンタメチレンジアミン、フェニレンジアミン、
キシリレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン、ジエ
チルトルエンジアミン、t−ブチルトルエンジアミン、
ピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、1,4(ビ
ス−3−アミノプロピルピペラジン)等をあげることが
できる。また、ポリオールの末端をアミノ基に変換して
得られるポリエーテルポリアミンも使用できる。これら
は例えば三石テキサコケミカル社から、ジェファーミン
D−230,D−400,D−2000,T−403と
して市販されている。
【0022】定着性成分、着色剤、ポリイソシアネート
等からなる油性混合物を、分散剤および機械力を用いて
水等の分散媒中に懸濁し、その後分散媒中にポリオー
ル、あるいはポリアミンを加えることにより、界面重合
法によるマイクロカプセルの形成はなされる。モノマー
を含むカプセルを形成しておき、その後モノマーを重合
し定着性成分としてもよい。
【0023】着色剤はマイクロカプセルトナーのコア中
あるいは殻に含まれてよく、また、マイクロカプセルの
外側に添加されていてもよく、カーボンブラック、ベン
ガラ、紺青、酸化チタン等の無機顔料、ファストイエロ
ー、ジスアゾイエロー、ピラゾロンレッド、キレートレ
ッド、ブリリアントカーミン、パラブラウン等のアゾ顔
料、銅フタロシアニン、無金属フタロシアニン等のフタ
ロシアニン顔料、フラバントロンイエロー、ジブロモア
ントロンオレンジ、ペリレンレッド、キナクリドンレッ
ド、ジオキサジンバイオレット等の縮合多環系顔料があ
げられる。また分散染料、油溶性染料などを用いること
もできる。また磁性粉を着色剤として使用してもよい。
また、トナーを磁性一成分現像に用いるために、磁性粉
を含有してもよい。トナーに含有させる磁性粉は芯材料
中あるいは殻に含まれてよく、マグネタイト、フェライ
ト、又はコバルト、鉄、ニッケル等の金属単体又はその
合金を用いることができる。それらの磁性粉を、シラン
カップリング剤、チタンカップリング剤、その他の有機
物無機物で表面処理して用いてもよい。
【0024】分散剤としては、例えば、ゼラチン、アラ
ビアゴム、アルギン酸ソーダ、カゼイン、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポ
リアクリル酸、ビニルベンゼンスルホン酸系共重合体、
でんぷん、ポリビニルアルコールなどの水溶性高分子、
コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、リン酸三カル
シウム、水酸化アルミニウム、水酸化第二鉄、炭酸カル
シウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、ベントナイト等
の無機微粒子を用いることができる。分散媒中もしくは
油性混合物中に界面活性剤を含有させてもよい。
【0025】分散媒となるものは通常水であるが、その
他、エチレングリコール、グリセリン、ブチルアルコー
ル、オクチルアルコール、あるいはそれらと水との混合
物等も用いることができる。
【0026】また、オフセット防止等の目的で、コア材
の一成分として、ワックスを含有させることもできる。
あるいはシリコーンオイルを含有させることもできる。
ワック類としては、みつろう、鯨ろう、中国ろう、ラノ
リン等の動物系ワックス、キャンデリラワックス、カル
ナウバワックス、木ろう、ライスワックス、さとうきび
ろう等の植物系ワックス、モンタンワックス、オゾケラ
イト、セレシン、リグナイトワックス等の鉱物系ワック
ス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス等の石油系ワックス、モンタンワックス誘導体、パラ
フィンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワックス
誘導体等の変性ワックス、カスターワックス、オパール
ワックス等の水素化ワックス、低分子量ポリエチレンお
よびその誘導体、アクラワックス、ジステアリルケトン
等の合成ワックス、カプロン酸アマイド、カプリル酸ア
マイド、ベラルゴン酸アマイド、カプリン酸アマイド、
ラウリン酸アマイド、トリデシル酸アマイド、ミリスチ
ン酸アマイド、ステアリン酸アマイド、ベヘン酸アマイ
ド、エチレンビスステアリン酸アマイド等の飽和脂肪酸
アマイド系ワックス、カプロレイン酸アマイド、ミリス
トレイン酸アマイド、オレイン酸アマイド、エライジン
酸アマイド、リノール酸アマイド、エルカ酸アマイド、
リシノール酸アマイド、リノレン酸アマイド等の不飽和
脂肪酸アマイド系ワックスが単独または組み合せて使用
できる。
【0027】上記のようにして作製したカプセルに、さ
らに、摩擦帯電性を付与するための帯電処理、あるいは
導電性を付与するための導電化処理をおこなってもよ
い。帯電処理には、公知の如何なる方法を用いてもよ
い。導電化するには、公知のいかなる方法を用いてもよ
いが、トナー表面に導電性微粒子を添加する方法が一般
的である。導電性微粒子としては、金、白金、銀、銅、
ニッケル、スズ、アルミニウム、パラジウム、鉄、鉛、
亜鉛、カーボンブラック、グラファイト、硫化モリブデ
ン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アルミニウ
ム、酸化インジウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、
酸化バリウム、酸化モリブデン、あるいはこれらの複合
酸化物等の微粉末があげられる。また、金属酸化物に、
異種原子を少量含むものも用いられる。例えば、酸化亜
鉛に対してアルミニウムまたはインジウム等、酸化チタ
ンに対してはニオブまたはタンタル等、酸化スズに対し
てはアンチモン、ニオブまたはハロゲン原子を含む微粉
末をあげることができる。導電性微粉末添加前のトナー
は絶縁性であってもよいし、それ自体導電性であっても
よい。さらに、粉体流動性の改善のために金属、金属酸
化物、金属塩、セラミック、樹脂、脂肪酸金属塩等の微
粒子が添加されてもよい。
【0028】これら、導電性微粒子や粉体流動性の改善
のための微粒子は、潤滑剤微粒子と同時に添加混合され
てもよいし、別に混合されてもよい。また、他の混合器
を用いてもかまわない。さらに、潤滑剤微粒子とトナー
を、本発明に述べる混合器での処理に先立ち、他の混合
器で予備混合してもよいし、また、他の混合器で後処理
をしてもよい。ただ、その場合、カプセルを破壊しては
いけないことは言うまでもない。
【0029】本発明の上記方法によって作製されたマイ
クロカプセルトナーは、潜像担持体上に形成された静電
潜像に対して適用され、常法により現像してトナー像を
形成する。形成されたトナー像は、転写、定着が行われ
るが、通常の圧力定着に用いても、定着時のオフセット
防止に効果があるし、また熱定着に用いても、有効であ
る。また、現像されたとトナー像に記録用紙を介して接
触する押圧部材、または内部に加熱手段を有する押圧部
材を用いて加圧し、圧力転写と定着を同時に行ってもよ
い。
【0030】図3は、転写と定着を同時に行う方式の画
像形成装置の一例の概略構成図である。回転する感光体
ドラム21上に、帯電器22により一様帯電し、光23
により露光して潜像が形成されるようになっている。2
4は現像器であって、本発明のマイクロカプセルトナー
が導入されている。感光体ドラム21の下方には、内部
にヒーター25を備えた圧力転写ロール26が配設さ
れ、感光体に対して圧接して感光体ドラムの回動に従動
して回動するようになっている。27はクリーナー、2
8は除電装置、29は記録紙である。感光体ドラム上に
形成された潜像は、現像器24によってトナー現像され
た後、転写部に達し転写定着が行われる。すなわち、搬
送されてくる記録紙29が感光体ドラムと圧力転写ロー
ルの間に挿入され、感光体ドラム上のトナー像と接触し
て転写定着ロールにより押圧される。それによって、記
録紙29上にトナー像が転写・定着される。
【0031】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。 実施例1−1 (カプセルの作製)2リットルのポリ容器に、メタクリ
ル酸ラウリル(GE−410:三菱瓦斯化学社製)12
0g、アゾビスイソブチロニトリル(ABN−R:日本
ヒドラジン工業社製)3.0g、液状ジフェニルメタン
ジイソシアネート(アイソネート143L:三菱化成ダ
ウ社製)50g、およびジクロロメタン20gを投入
し、ポリトロンホモジナイザー(キネマチカ社製)を用
いてよく撹拌混合した。ここにさらに、四三酸化鉄磁性
粉(EPT−1000:戸田工業社製)300gを加
え、ポリトロンホモジナイザー(キネマチカ社製)で強
力に混合し、磁性粉を分散した。ついで、ポリビニルア
ルコール(PVA220:クラレ社製)の0.15%水
溶液1Kgを加え、ポリトロンホモジナイザー(キネマ
チカ社製)を用い、毎分10,000回転で1分撹拌す
ることにより、平均粒径12ミクロンの油滴粒子を含む
O/Wエマルションを得た。この懸濁液を速やかに、3
リットルのフラスコに移し、ジエチレントリアミン(T
EXLIN DETA:三石テキサコケミカル社製)の
20%水溶液100gを加え、プロペラ型の撹拌羽根を
備えた撹拌機(スリーワンモータ:新東科学社製)で1
時間撹拌することにより油滴粒子の表面に外殻を形成
し、カプセル粒子を得た。ついで、撹拌しながら、オイ
ルバスで毎分1℃の速度で90℃まで昇温し、さらにそ
のまま5時間加熱を続け、カプセル粒子内のメタクリル
酸ラウリルモノマーを重合した。放冷後、カプセル粒子
の懸濁液を4リットルのビーカーに移しとり、イオン交
換水で4リットルになるまで希釈、撹拌後静置し、カプ
セル粒子が沈降した後、上澄みを取り除いた。この操作
をあと7回繰り返しカプセル粒子を洗浄し、さらに、7
5ミクロン目開きの篩で粗大粒子を取り除いた。得られ
たカプセル粒子懸濁液にイオン交換水を加え、懸濁液の
固形分濃度を20%に調製し、ついで、入口温度180
℃に設定したスプレードライヤー(ヤマト科学社製)で
乾燥し、カプセル粒子の乾燥粉体を得た。
【0032】(表面改質)カプセル粒子100gに、ヘ
ンシェルミキサーUM2C(三井三池化工機社製)でよ
く解砕しておいたカーボンブラック(バルカンP:キャ
ボット社製)を1g、およびステアリン酸亜鉛(ZnS
t:日東化成製)1.5gを加え、図1に示す装置、お
よび、衝撃ピン(ブレード)を用いて、衝撃式打撃手段
部分の周速100m/sで1分間表面改質を行った。さ
らに、75ミクロン目開きの篩で篩分し、表面改質マイ
クロカプセルトナーを得た。
【0033】(評価)この表面改質マイクロカプセルト
ナーの圧縮度を、ホソカワミクロンパウダーテスターを
用いて測定したところ、28%であった。このマイクロ
カプセルトナーをプリンター(4075プリンター:ゼ
ロックスコーポレーション社製)に入れ、高湿、中湿、
低湿下でそれぞれ10万枚連続プリントテストを行っ
た。経時による画質の変化はなく、画像濃度も変化しな
かった。脱離したステアリン酸亜鉛の粒子のプリンター
内の汚染は軽微であった。また、ステアリン酸亜鉛の粒
子の現像ロールへの付着は認められなかった。また、ゴ
ースト現象等の画質欠陥も認められなかった。また、室
温で3ヵ月保存した後、マイクロカプセルトナーを観察
したところ、ブロッキングは発生していなかった。圧縮
度も30%であり、実用上の変化はなかった。
【0034】実施例1−2 実施例1−1と同様にして作製した表面改質マイクロカ
プセルトナーを、特開昭63−106681号公報に記
載の画像記録方法にて、高湿、中湿、低湿下でそれぞれ
10万枚連続プリントテストを行った。経時による画質
の変化はなく、画像濃度も変化しなかった。脱離したス
テアリン酸亜鉛の粒子の装置内の汚染は軽微であった。
また、ステアリン酸亜鉛の粒子の現像ロールへの付着は
認められなかった。また、ゴースト現象等の画質欠陥も
認められなかった。
【0035】実施例2−1 図1中に示される衝撃ピン(ブレード)のかわりに図2
に示す衝撃ピン(ブレード)を用い、3分間の表面改質
を行った以外は、実施例1−1と同様にして表面改質マ
イクロカプセルトナーを作製し、評価を行った。圧縮度
は27%であった。このマイクロカプセルトナーをプリ
ンター(4075プリンター:ゼロックスコーポレーシ
ョン社製)に入れ、高湿、中湿、低湿下でそれぞれ10
万枚連続プリントテストを行った。経時による画質の変
化はなく、画像濃度も変化しなかった。脱離したステア
リン酸亜鉛の粒子によるプリンター内の汚染は全く認め
られなかった。また、ステアリン酸亜鉛の粒子の現像ロ
ールへの付着は認められなかった。また、ゴースト現象
などの画質欠陥も認められなかった。室温で3ヵ月保存
した後、マイクロカプセルトナーを観察したところ、ブ
ロッキングは発生していなかった。圧縮度も27%であ
り全く変化していなかった。
【0036】実施例2−2 実施例2−1と同様にして作製した表面改質マイクロカ
プセルトナーを、特開昭63−106681号公報に記
載の画像記録方法にて、高湿、中湿、低湿下でそれぞれ
10万枚連続プリントテストを行った。経時による画質
の変化はなく、画像濃度も変化しなかった。脱離したス
テアリン酸亜鉛の粒子による装置内の汚染は全く認めら
れなかった。また、ステアリン酸亜鉛の粒子の現像ロー
ルへの付着は認められなかった。また、ゴースト現象な
どの画質欠陥も認められなかった。
【0037】比較例1−1 実施例1で用いたカプセル粒子400gに、ヘンシェル
ミキサー(UM2C:三井三池化工機社製)でよく解砕
しておいたカーボンブラック(バルカンP:キャボット
社製)4g、およびステアリン酸亜鉛8gを加え、ヘン
シェルミキサー(UM2C:三井三池化工機社製)で羽
根最先端速度30m/sで1分間混合した。さらに、7
5ミクロン目開きの篩で篩分し、マイクロカプセルトナ
ーを得た。圧縮度を測定したところ28%であった。こ
のマイクロカプセルトナーをプリンター(4075プリ
ンター:ゼロックスコーポレーション社製)に入れ、高
湿、中湿、低湿下でそれぞれ10万枚連続プリントテス
トを行った。経時により画質が変化し、画像濃度が上が
った。脱離したステアリン酸亜鉛の粒子によりプリンタ
ー内が著しく汚染された。また、ステアリン酸亜鉛の粒
子の現像ロールへの付着が認められた。また、ゴースト
現象が発生した。また、室温で3ヵ月保存した後トナー
を観察したところ、ブロッキングは発生していなかっ
た。圧縮度を測定したところ29%であり粉体流動性は
実質上変化していなかった。
【0038】比較例1−2 比較例1−1と同様にして作製したマイクロカプセルト
ナーを、特開昭63−106681号公報に記載の画像
記録方法にて、高湿、中湿、低湿下でそれぞれ10万枚
連続プリントテストを行った。経時により画質が変化
し、画像濃度が上がった。脱離したステアリン酸亜鉛の
粒子により装置内が著しく汚染された。また、ステアリ
ン酸亜鉛の粒子の現像ロールへの付着が認められた。ま
た、ゴースト現象が発生した。
【0039】比較例2−1 ヘンシェルミキサー(UM2C:三井三池化工機社製)
を用い、羽根最先端速度30m/sの条件下で3分間混
合した以外は、比較例1−1と同様にして表面改質マイ
クロカプセルトナーを作製し、評価を行った。圧縮度は
29%であった。このマイクロカプセルトナーをプリン
ター(4075プリンター:ゼロックスコーポレーショ
ン社製)に入れ、高湿、中湿、低湿下でそれぞれ10万
枚連続プリントテストを行った。経時により画質が変化
し、画像濃度が上がった。脱離したステアリン酸亜鉛の
粒子によりプリンター内が著しく汚染された。また、ス
テアリン酸亜鉛の粒子の現像ロールへの付着が認められ
た。ゴースト現象が発生した。また、室温で3ヵ月保存
した後トナーを観察したところ、ブロッキングが発生し
ていた。圧縮度を測定したところ53%であり粉体流動
性の悪化が認められた。
【0040】比較例2−2 比較例2−1と同様にして作製したマイクロカプセルト
ナーを、特開昭63−106681号公報に記載の画像
記録方法にて、高湿、中湿、低湿下でそれぞれ10万枚
連続プリントテストを行った。経時により画質が変化
し、画像濃度が上がった。脱離したステアリン酸亜鉛の
粒子によりプリンター内が著しく汚染された。また、ス
テアリン酸亜鉛の粒子の現像ロールへの付着が認められ
た。また、ゴースト現象が発生した。
【0041】比較例3−1 ヘンシェルミキサー(UM2C:三井三池化工機社製)
を用い、羽根最先端速度30m/sの条件下で5分間混
合した以外は、比較例1−1と同様にしてマイクロカプ
セルトナーを作製し、評価を行った。圧縮度は29%で
あった。このマイクロカプセルトナーをプリンター(4
075プリンター:ゼロックスコーポレーション社製)
に入れ、高湿、中湿、低湿下でそれぞれ10万枚連続プ
リントテストを行った。経時により画質は変化せず、画
像濃度は変わらなかった。脱離したステアリン酸亜鉛の
粒子によるプリンター内の汚染は軽微であった。また、
ステアリン酸亜鉛の粒子の現像ロールへの付着は認めら
れなかった。また、ゴースト現象は発生しなかった。室
温で3ヵ月保存した後トナーを観察したところ、ブロッ
キングが発生していた。圧縮度を測定したところ68%
であり粉体流動性は悪化していた。
【0042】比較例3−2 比較例3−1と同様にして作製したマイクロカプセルト
ナーを、特開昭63−106681号公報に記載の画像
記録方法にて、高湿、中湿、低湿下でそれぞれ10万枚
連続プリントテストを行った。経時により画質は変化せ
ず、画像濃度は変わらなかった。脱離したステアリン酸
亜鉛の粒子によるプリンター内の汚染は軽微であった。
また、ステアリン酸亜鉛の粒子の現像ロールへの付着は
認められなかった。また、ゴースト現象は発生しなかっ
た。
【0043】比較例4−1 実施例1で用いたカプセル粒子400gに、ヘンシェル
ミキサー(UM2C:三井三池化工機社製)でよく解砕
しておいたカーボンブラック(バルカンP:キャボット
社製)4g、およびステアリン酸亜鉛(ZnSt:日東
化成製)8gを加え、V型ブレンダーで6時間混合し
た。さらに、75ミクロン目開きの篩で篩分し、マイク
ロカプセルトナーを作製した。圧縮度は29%であっ
た。このマイクロカプセルトナートナーをプリンター
(4075プリンター:ゼロックスコーポレーション社
製)に入れ、高湿、中湿、低湿下でそれぞれ10万枚連
続プリントテストを行った。経時により画質は変化し、
画像濃度が上昇した。脱離したステアリン酸亜鉛の粒子
によりプリンター内が著しく汚染された。また、ステア
リン酸亜鉛の粒子の現像ロールへの付着が認められた。
また、ゴースト現象が発生した。室温で3ヵ月保存した
後トナーを観察したところ、ブロッキングは発生してい
なかった。圧縮度を測定したところ32%であり粉体流
動性は実質上変化していなかった。
【0044】比較例4−2 比較例4−1と同様にして作製したマイクロカプセルト
ナーを、特開昭63−106681号公報に記載の画像
記録方法にて、高湿、中湿、低湿下でそれぞれ10万枚
連続プリントテストを行った。経時により画質は変化
し、画像濃度が上昇した。脱離したステアリン酸亜鉛の
粒子によりプリンター内が著しく汚染された。また、ス
テアリン酸亜鉛の粒子の現像ロールへの付着が認められ
た。また、ゴースト現象が発生した。
【0045】比較例5−1 V型ブレンダーで24時間混合した以外は、比較例4−
1と同様にしてマイクロカプセルトナーを作製し、評価
を行った。圧縮度は29%であった。このマイクロカプ
セルトナートナーをプリンター(4075プリンター:
ゼロックスコーポレーション社製)に入れ、高湿、中
湿、低湿下でそれぞれ10万枚連続プリントテストを行
った。経時により画質は変化し、画像濃度が上昇した。
脱離したステアリン酸亜鉛の粒子によりプリンター内が
著しく汚染された。また、ステアリン酸亜鉛の粒子の現
像ロールへの付着が認められた。また、ゴースト現象が
発生した。室温で3ヵ月保存した後トナーを観察したと
ころ、ブロッキングが発生していた。圧縮度を測定した
ところ45%であり粉体流動性が悪化していた。
【0046】比較例5−2 比較例5−1と同様にして作製したマイクロカプセルト
ナーを、特開昭63−106681号公報に記載の画像
記録方法にて、高湿、中湿、低湿下でそれぞれ10万枚
連続プリントテストを行った。経時により画質は変化
し、画像濃度が上昇した。脱離したステアリン酸亜鉛の
粒子によりプリンター内が著しく汚染された。また、ス
テアリン酸亜鉛の粒子の現像ロールへの付着が認められ
た。また、ゴースト現象が発生した。
【0047】比較例6−1 V型ブレンダーで72時間混合した以外は、比較例4−
1と同様にしてマイクロカプセルトナーを作製し、評価
を行った。圧縮度は29%であった。このマイクロカプ
セルトナートナーをプリンター(4075プリンター:
ゼロックスコーポレーション社製)に入れ、高湿、中
湿、低湿下でそれぞれ10万枚連続プリントテストを行
った。経時により画質は変化せず、画像濃度は変わらな
かった。脱離したステアリン酸亜鉛の粒子によるプリン
ター内の汚染は軽微であった。また、ステアリン酸亜鉛
の粒子の現像ロールへの付着が認められなかった。ま
た、ゴースト現象は発生しなかった。抵抗率は、室温で
3ヵ月保存した後トナーを観察したところ、ブロッキン
グが発生していた。圧縮度を測定したところ59%であ
り粉体流動性が悪化していた。
【0048】比較例6−2 比較例6−1と同様にして作製したマイクロカプセルト
ナーを、特開昭63−106681号公報に記載の画像
記録方法にて、高湿、中湿、低湿下でそれぞれ10万枚
連続プリントテストを行った。経時により画質は変化せ
ず、画像濃度は変わらなかった。脱離したステアリン酸
亜鉛の粒子によるプリンター内の汚染は軽微であった。
また、ステアリン酸亜鉛の粒子の現像ロールへの付着が
認められなかった。また、ゴースト現象は発生しなかっ
た。
【0049】実施例3 (カプセル粒子の作製)ラウリルメタクリレート50重
量部とスチレン50重量部からなる共重合体(MW =9
×104 、ガラス転移温度Tg=−10℃)400g
を、脂肪族飽和炭化水素系溶剤(Isopar H;エ
クソン化学社製)270g、酢酸エチル450gの混合
液に溶解させた。これに磁性粉(EPT−1000:戸
田工業社製)600gを入れ、ボールミルにて20時間
分散した。次にこの分散液1000gに対してイソシア
ナート(スミジュールL:住友バイエルウレタン社製)
150gおよび酢酸エチル150gを加え十分混合し
た。(この液をA液とする。)一方イオン交換水200
0gにヒドキシプロピルメチルセルロース(メトローズ
65H50:信越化学社製)100gを溶解させ、5℃
まで冷却した。(この液をB液とする。)乳化機(オー
トホモミクサー:特殊機化工業社製)でB液を攪拌し、
この中にA液をゆっくり投入して乳化を行った。このよ
うにして乳化液中の油滴粒子の平均粒径が約12μmの
O/Wエマルジョンを得た。つぎに乳化機のかわりにプ
ロペラ型の攪拌羽根を備えた攪拌機(スリーワンモー
タ:新東科学社製)に替え、400回転/分で攪拌し
た。10分後この中に5%のジエチレントリアミン水溶
液1000gを滴下した。滴下終了後、60℃に加温
し、酢酸エチルを脱気させながら3時間カプセル化反応
を行った。反応終了後、20リットルのイオン交換水に
あけ、充分攪拌して静置した。カプセル粒子が沈降した
後、上澄みを取り除いた。この操作をあと7回繰り返し
カプセル粒子を洗浄した。このようにして、本発明のカ
プセル粒子を得た。カプセル粒子にイオン交換水を加
え、固形分濃度40%の懸濁液に調製した。
【0050】(帯電処理)上記のように調製したカプセ
ル粒子の懸濁液1250g(カプセル粒子500gに相
当)に、イオン交換水1250gを加え、プロペラ型の
攪拌羽根を備えた攪拌機(スリーワンモータ:新東科学
社製)にて200回転/分で攪拌した。これに1Nの硝
酸50g、10%の硫酸セリウム水溶液40gを加えた
後、ジメタクリル酸エチレングリコールを5.0gを加
え、15℃で3時間反応を行った。反応終了後、10リ
ットルのイオン交換水にあけ、充分攪拌し、静置した。
カプセル粒子が沈降した後、上澄みを取り除いた。この
操作をあと2回繰り返しカプセル粒子を洗浄した。この
ようにしてジメタクリル酸エチレングリコールがカプセ
ル外殻の表面にグラフト重合したカプセル粒子を得た。
これを再びイオン交換水に再懸濁し、プロペラ型の攪拌
羽根を備えた攪拌機(スリーワンモータ:新東科学社
製)にて200回転/分で攪拌した。次にこの中に4.
0gの過硫酸カリウム、トリフルオロエチルメタクリレ
ート10g、1.6gの亜硫酸水素ナトリウムを順次添
加し、25℃で3時間反応を行った。反応終了後、20
リットルのイオン交換水にあけ、充分撹拌し、静置し
た。カプセル粒子が沈降した後、上澄みを取り除いた。
この操作をあと4回繰り返し、カプセル粒子を洗浄し
た。このようにしてトリフルオロエチルメタクリレート
がカプセル外殻の表面にグラフト重合したカプセルトナ
ーを得た。
【0051】(乾燥)得られたカプセル懸濁液をステン
レス鋼のバットにあけ、乾燥機(ヤマト科学社製)にて
60℃で10時間乾燥した。次にこのトナー400gに
対し、疎水性シリカ(R972:日本アエロジル社製)
を4.0g添加し、充分混合してカプセル粒子の乾燥粉
体を得た。 (表面改質)以上のように作製したカプセル粒子100
gにステアリン酸亜鉛(ZnSt:日東化成製)1.5
gを加え、図1に示す装置、および、衝撃ピン(ブレー
ド)を用いて、衝撃式打撃手段部分の周速100m/s
の条件下で1分間表面改質を行った。さらに、75ミク
ロン目開きの篩で篩分し、表面改質マイクロカプセルト
ナーを得た。
【0052】(評価)このマイクロカプセルトナーの圧
縮度を測定したところ、31%であった。このマイクロ
カプセルトナーを、帯電性トナーの絵だしができるよう
に改造したプリンター(4075プリンター、ゼロック
スコーポレーション社製)に入れ、高湿、中湿、低湿下
で、それぞれ10万枚連続プリントテストを行った。脱
離したステアリン酸亜鉛の粒子のプリンター内の汚染は
軽微であった。また、ステアリン酸亜鉛の粒子の現像ロ
ールへの付着は認められなかった。また、ゴースト現象
などの画質欠陥も認められなかった。また、室温で3ヵ
月保存した後トナーを観察したところ、ブロッキングは
発生していなかった。圧縮度も33%であり、粉体流動
性は実質上変化していなかった。
【0053】実施例4 図1中に示される衝撃ピン(ブレード)のかわりに、図
2に示す衝撃ピン(ブレード)を用い、3分間の表面改
質を行った以外は、実施例3と同様に表面改質マイクロ
カプセルトナーを作製し、評価を行った。表面改質マイ
クロカプセルトナーの圧縮度を測定したところ、30%
であった。このマイクロカプセルトナーを、帯電性トナ
ーの絵だしができるように改造したプリンター(407
5プリンター、ゼロックスコーポレーション社製)に入
れ、高湿、中湿、低湿下でそれぞれ10万枚連続プリン
トテストを行った。脱離したステアリン酸亜鉛の粒子の
プリンター内の汚染は全くなかった。また、ステアリン
酸亜鉛の粒子の現像ロールへの付着も認められなかっ
た。また、ゴースト現象等の画質欠陥も認められなかっ
た。また、室温で3ヵ月保存した後トナーを観察したと
ころ、ブロッキングは発生していなかった。圧縮度も3
0%であり、全く変わっていなかった。
【0054】比較例7 実施例3で用いたカプセル粒子400gに、ステアリン
酸亜鉛8gを加え、ヘンシェルミキサー(UM2C:三
井三池化工機社製)を用い、羽根最先端速度30m/s
の条件下で1分間混合した。さらに、75ミクロン目開
きの篩で篩分し、マイクロカプセルトナーを得た。圧縮
度を測定したところ31%であった。このマイクロカプ
セルトナーを、帯電性トナーの絵だしができるように改
造したプリンター(4075プリンター、ゼロックスコ
ーポレーション)に入れ、高湿、中湿、低湿下でそれぞ
れ10万枚連続プリントテストを行った。脱離したステ
アリン酸亜鉛の粒子によりプリンター内が著しく汚染さ
れた。また、ステアリン酸亜鉛の粒子の現像ロールへの
付着が認められた。また、ゴースト現象が発生した。ま
た、室温で3ヵ月保存した後トナーを観察したところ、
ブロッキングは発生していなかった。圧縮度を測定した
ところ34%であり、粉体流動性は実質上変化していな
かった。
【0055】比較例8 ヘンシェルミキサー(UM2C:三井三池化工機社製)
を用い、羽根最先端速度30m/sの条件下で3分間混
合した以外は、比較例7と同様にマイクロカプセルトナ
ーを作製し、評価を行った。圧縮度は30%であった。
このマイクロカプセルトナーを、帯電性トナーの絵だし
ができるように改造したプリンター(4075プリンタ
ー、ゼロックスコーポレーション社製)に入れ、高湿、
中湿、低湿下でそれぞれ10万枚連続プリントテストを
行った。脱離したステアリン酸亜鉛の粒子によりプリン
ター内が著しく汚染された。また、ステアリン酸亜鉛の
粒子の現像ロールへの付着が認められた。また、ゴース
ト現象が発生した。また、室温で3ヵ月保存した後トナ
ーを観察したところ、ブロッキングが発生していた。圧
縮度を測定したところ53%であり、粉体流動性は悪化
していた。
【0056】比較例9 ヘンシェルミキサー(UM2C:三井三池化工機社製)
を用い、羽根最先端速度30m/sの条件下で5分間混
合した以外は、比較例7と同様にトナーを作製し、評価
を行った。圧縮度は29%であった。このマイクロカプ
セルトナーを、帯電性トナーの絵だしができるように改
造したプリンター(4075プリンター、ゼロックスコ
ーポレーション社製)に入れ、高湿、中湿、低湿下でそ
れぞれ10万枚連続プリントテストを行った。脱離した
ステアリン酸亜鉛の粒子によるプリンター内の汚染は軽
微であった。また、ステアリン酸亜鉛の粒子の現像ロー
ルへの付着は認められなかった。また、ゴースト現象は
発生しなかった。室温で3ヵ月保存した後トナーを観察
したところ、ブロッキングが発生していた。圧縮度を測
定したところ71%であり粉体流動性は悪化していた。
【0057】比較例10 実施例3で用いたカプセル400gに、ステアリン酸亜
鉛(ZnSt:日東化成製)8gを加え、V型ブレンダ
ーで6時間混合した。さらに、75ミクロン目開きの篩
で篩分し、トナーとした。圧縮度は29%であった。こ
のマイクロカプセルトナーを、帯電性トナーの絵だしが
できるように改造したプリンター(4075プリンタ
ー、ゼロックスコーポレーション社製)に入れ、高湿、
中湿、低湿下でそれぞれ10万枚連続プリントテストを
行った。脱離したステアリン酸亜鉛の粒子によりプリン
ター内が著しく汚染された。また、ステアリン酸亜鉛の
粒子の現像ロールへの付着が認められた。また、ゴース
ト現象が発生した。室温で3ヵ月保存した後トナーを観
察したところ、ブロッキングは発生していなかった。圧
縮度を測定したところ31%であり粉体流動性は実質上
変化していなかった。
【0058】比較例11 V型ブレンダーで24時間混合した以外は、比較例10
と同様にしてマイクロカプセルトナーを作製し、評価を
行った。圧縮度は30%であった。このマイクロカプセ
ルトナーを、帯電性トナーの絵だしができるように改造
したプリンター(4075プリンター、ゼロックスコー
ポレーション社製)に入れ、高湿、中湿、低湿下でそれ
ぞれ10万枚連続プリントテストを行った。脱離したス
テアリン酸亜鉛の粒子によりプリンター内が著しく汚染
された。また、ステアリン酸亜鉛の粒子の現像ロールへ
の付着が認められた。また、ゴースト現象が発生した。
室温で3ヵ月保存した後トナーを観察したところ、ブロ
ッキングが発生していた。圧縮度を測定したところ45
%と粉体流動性は悪化していた。
【0059】比較例12 V型ブレンダーで72時間混合した以外は、比較例10
と同様にしてマイクロカプセルトナーを作製し、評価を
行った。圧縮度は29%であった。このマイクロカプセ
ルトナーを、帯電性トナーの絵だしができるように改造
したプリンター(4075プリンター、ゼロックスコー
ポレーション社製)に入れ、高湿、中湿、低湿下でそれ
ぞれ10万枚連続プリントテストを行った。脱離したス
テアリン酸亜鉛の粒子によるプリンター内の汚染は軽微
であった。また、ステアリン酸亜鉛の粒子の現像ロール
への付着が認められなかった。また、ゴースト現象は発
生しなかった。室温で3ヵ月保存した後トナーを観察し
たところ、ブロッキングが発生していた。圧縮度を測定
したところ59%と粉体流動性は悪化していた。
【0060】
【発明の効果】本発明の方法によれば、潤滑剤微粒子を
カプセルトナー粒子表面に固着する際に、カプセルの破
壊、あるいはカプセル外殻のひび割れを起こさないで、
潤滑剤微粒子をカプセルトナー粒子表面に強固に結合し
た表面改質マイクロカプセルトナーを製造することがで
きる。したがって、本発明の表面改質マイクロカプセル
トナーは、添加された潤滑剤微粒子がトナーから脱離し
にくいため、複写機やプリンターの機内汚れを起こすこ
とがなく、また、潤滑剤微粒子のキャリアや現像ロール
への付着を起こすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の表面改質マイクロカプセルトナーを
製造するための表面処理装置。
【図2】 本発明の表面改質マイクロカプセルトナーを
製造するための表面処理装置における他の衝撃ピンの一
例を示す説明図である。
【図3】 本発明に使用する画像形成装置の一例の概略
断面図である。
【符号の説明】
11…ケーシング、12…ステーター、13…回転盤、
14…衝撃ピン、15…循環回路、16…原料投入口、
17…処理粉体排出用開閉弁、21…感光体ドラム、2
2…帯電器、23…露光器、24…現像器、25…ヒー
ター、26…圧力定着ロール、29…記録紙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/24 6830−2H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状材料を圧力定着性成分としてコアに
    含むマイクロカプセルトナー粒子表面に、衝撃式打撃手
    段によって固着された潤滑剤を有し、該潤滑剤が脂肪
    酸、脂肪酸金属塩、脂肪族アルコール、脂肪酸アミド、
    脂肪酸ビスアミドおよび脂肪酸エステルから選択された
    少なくとも1種よりなることを特徴とする表面改質マイ
    クロカプセルトナー。
  2. 【請求項2】 表面改質マイクロカプセルトナーが、ト
    ナー像担持体に記録用紙を介して接触する押圧部材、も
    しくは内部に加熱手段を有する押圧部材を用いる圧力転
    写同時定着方式、または熱補助圧力転写同時定着方式を
    採用する画像記録装置に用いるためのものである請求項
    1記載の表面改質マイクロカプセルトナー。
  3. 【請求項3】 液状材料を圧力定着性成分としてコアに
    含むマイクロカプセルトナー粒子表面に潤滑剤微粒子を
    固着させるマイクロカプセルトナー表面改質方法におい
    て、回転する衝撃式打撃手段と、装置外周部に取り付け
    られた外部循環路とからなる改質装置を用い、該衝撃式
    打撃手段により潤滑剤微粒子の固着処理を受けながら装
    置外周部に至ったトナー粒子を、該外部循環路を通過し
    て該衝撃式打撃手段の中央部に循環させて繰り返し処理
    することを特徴とするマイクロカプセルトナー表面改質
    方法。
  4. 【請求項4】 潤滑剤微粒子が脂肪酸、脂肪酸金属塩、
    脂肪族アルコール、脂肪酸アミド、脂肪酸ビスアミドお
    よび脂肪酸エステルから選択された少なくとも1種であ
    ることを特徴とする請求項3記載のマイクロカプセルト
    ナー表面改質方法。
  5. 【請求項5】 潜像担持体上に形成された潜像をトナー
    を用いて現像する工程と、現像されたとトナー像に記録
    用紙を介して接触する押圧部材、または内部に加熱手段
    を有する押圧部材を用いて加圧し、圧力転写と定着を同
    時に行う工程とよりなる画像形成方法において、トナー
    として請求項1記載の表面改質マイクロカプセルトナー
    を使用することを特徴とする画像形成方法。
JP5049927A 1993-02-17 1993-02-17 マイクロカプセルトナー、その表面改質方法および画像形成方法 Pending JPH06242627A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6310117B1 (en) 1999-03-16 2001-10-30 Nof Corporation Method for coating wax or resin particles with metallic soap
US8426098B2 (en) 2010-03-23 2013-04-23 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image print and image forming method
US8431293B2 (en) 2009-04-30 2013-04-30 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Method of recycling image forming material

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US6310117B1 (en) 1999-03-16 2001-10-30 Nof Corporation Method for coating wax or resin particles with metallic soap
US8431293B2 (en) 2009-04-30 2013-04-30 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Method of recycling image forming material
US8426098B2 (en) 2010-03-23 2013-04-23 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image print and image forming method

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