JPH06242315A - 光偏光素子および光ピックアップ - Google Patents

光偏光素子および光ピックアップ

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JPH06242315A
JPH06242315A JP5026705A JP2670593A JPH06242315A JP H06242315 A JPH06242315 A JP H06242315A JP 5026705 A JP5026705 A JP 5026705A JP 2670593 A JP2670593 A JP 2670593A JP H06242315 A JPH06242315 A JP H06242315A
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JP
Japan
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light
refractive index
grating
optically anisotropic
ray
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JP5026705A
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English (en)
Inventor
Takako Okawa
貴子 大川
Yasuo Hiyoshi
康夫 日良
Tamaki Toba
環 鳥羽
Shigeru Nakamura
滋 中村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 格子溝を浅くして光偏光素子の加工性を向上
し、これを用いて光ディスク用光ヘッドを薄型化する。 【構成】 複屈折度の絶対値が0.1〜0.4の光学的
異方性結晶基板上に、ng=上記結晶基板の屈折率、n
t=格子溝材の屈折率、λ=光の波長、m1=整数とし
て、常光線もしくは異常光線のどちらか一方について、 |d(ng−nt)2π/λ−2πm1|<0.2π
(1) または、m2=奇数として、 |d(ng−nt)2π/λ−πm2|<0.2π
(2) なる関係式を満たす格子溝深さdが3μm以下の回折格
子を周期的に設ける。また、上記式(1)又は(2)を
満たす回折格子を基板の両面に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光を利用する各
種光学装置、とくに光ディスク装置用の光ピックアップ
に用いる光偏光板にかかわり、とくににその精密加工性
を向上した光偏光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のグラントムソンプリズムやロッシ
ョンプリズムの等の偏光分離素子を1/4波長板と組み
合わせたり、全反射プリズムの反射面に誘電体多層膜を
形成するようにした光ディスク装置用光ヘッドは、光軸
に対して45度以上の反射面を必要とするため、容積が
嵩み、光学系が複数という問題を抱えていた。
【0003】このため、ニオブ酸リチウム結晶やニオブ
酸タンタル結晶等の光学的異方性結晶を用いた薄型の回
折格子型光偏光素子が検討されている。特開平3−77
567号公報には回折格子型の光偏光素子を用いた図7
に示すような光ディスク装置用光ピックアップが開示さ
れている。
【0004】図7において、下側からのレ−ザ光は直線
的に光ディスク20に向かう必要があるので、光偏光素
子17は1次光を発生せず0次光のみを出射する。ま
た、光ディスク20からの反射光をフォトダイオ−ド2
1が受光する必要上、光偏光素子17は反射光にたいし
て1次光のみを出射する。したがって、半導体レーザ1
4の異常光を入射する場合には、回折格子16により異
常光のみを透過するようにしてこれを1/4波長板18
を介して光ディスク20に照射する。光ディスク20か
らの反射光は再び1/4波長板を通過して常光線に変換
され、光偏光素子17により回折されて二つのホトダイ
オード21に導かれる。
【0005】図8は上記光偏光素子17の一例を示す斜
視図である。複屈折性を有する光学的異方性結晶板1の
片面に格子溝2が設けられ、格子溝の凸部と凹部を透過
した常光線または異常光線の位相差が2πの整数倍にな
るようにして何れか一方を回折し偏光分離する。なお、
常光線とは光学的異方性結晶板1の結晶軸に直交する方
向に振動する偏光光であり、異常光線は結晶軸方向に振
動する偏光光のことである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の回折格子に
はLiNbO3結晶やTaNbO3結晶が用いられてい
た。これらの結晶は複屈折性が小さいため、回折角を大
きくするには格子間隔を狭め、溝を深くする必要があ
り、溝の加工が極めて困難という問題があった。例え
ば、LiNbO3結晶を用いると、溝をピッチ、深さは
ともに5μm程度になり、現状のフォトリソグラフィ技
術の加工速度は1μm/hr程度なので加工時間がかか
りすぎ、また、溝の深さが4μmを超えると形状がだ
れ、所要の回折効果が得られないという問題があった。
【0007】また、屈折率の波長依存性が大きいため光
ピックアップの特性変動が大きくなることも問題であっ
た。本発明の目的は、上記格子間隔や溝深さ等の加工条
件を緩和して製作を容易化することのできる回折格子型
の光偏光素子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、複屈折度の絶対値が0.1〜0.4の光学的異方性
結晶基板上に、ng=上記結晶基板の屈折率、nt=格
子溝材の屈折率、λ=光の波長、m1=整数として、常
光線もしくは異常光線のどちらか一方について 、 |d(ng−nt)2π/λ−2πm1|<0.2π (1) なる関係式を満たす格子溝深さdが3μm以下の回折格
子を周期的に設けるようにする。
【0009】また、上記光学的異方性結晶基板上に、m
2=奇数として、常光線もしくは異常光線のどちらか一
方について、 |d(ng−nt)2π/λ−πm2|<0.2π (2) なる関係式を満たす格子溝深さdが3μm以下の回折格
子を周期的に設けるようにする。
【0010】また、上記光学的異方性結晶基板の片面上
に、m1=整数として、常光線もしくは異常光線の一方
について、式(1)を満たす格子溝深さdが3μm以下
の回折格子を周期的に設け、さらに上記光学的異方性結
晶基板の他の面上に、m2=奇数として、常光線もしく
は異常光線の他方について、式(2)を満たす格子溝深
さdが3μm以下の回折格子を周期的に設けるようにす
る。
【0011】また、上記光学的異方性結晶基板の一方の
面に常光線について式(1)を満たし、また、他方の面
に異常光線について式(2)を満たす格子溝深さdが3
μm以下の回折格子をそれぞれ周期的に設けるようにす
る。さらに、上記光学的異方性結晶基板の両面に設けた
回折格子の方向を互いに直交するようにする。また、上
記光学的異方性結晶基板面の一方の回折格子を不等間隔
直線形状または楕円形とする。また、上記野光偏光素子
を光ディスク装置用の光ピックアップに用いるようにす
る。
【0012】
【作用】上記式(1)に従う光偏光素子は、入射光の0
次光を透過し1次光以上の不要光に対して10dB以上
の消光比を与え、また、3μm以下の格子溝深さdを与
える。また、上記式(2)に従う光偏光素子は、入射光
の0次光を消光比10dB以上で遮断して1次光を出射
し、また、3μm以下の格子溝深さdを与える。
【0013】また、片面に式(1)を満たす回折格子を
備え、他面に式(2)を満たす回折格子を備えた上記光
偏光素子は、常光線/異常光線の0次光を透過し、反対
面から入射される異常光線/常光線の0次光を遮断して
1次光を透過し、光ディスク装置用の光ピックアップに
好適な光偏光素子を与える。また、上記光学的異方性結
晶基板の一方の面に常光線について、また、他方の面に
異常光線についてそれぞれ式(1)を満たすようにした
光偏光素子はそれぞれの面に入射される光の0次光を透
過し、光ディスク装置用の光ピックアップに好適な光偏
光素子を与える。
【0014】さらに、上記光学的異方性結晶基板の両面
に設けた回折格子の方向を互いに直交させた光偏光素子
は、一方の面から入射される常光線/異常光線を透過
し、また、他方の面から入射される異常光線/常光線を
透過し、光ディスク装置用の光ピックアップに好適な光
偏光素子を与える。また、上記格子間隔を不等直線形状
または楕円形とした光偏光素子は、出射光を所定の位置
に集光する。
【0015】
【実施例】まず、回折格子の動作原理の概要を説明し、
次いで本発明に好適なTiO2結晶と従来のLiNbO3結晶の回
折格子溝の寸法を比較してその加工性の優劣について説
明する。図1は光学的異方性結晶板1に格子溝2を設け
た光偏光素子の断面図である。格子溝2の溝方向が光学
的異方性結晶板1の結晶軸方向に一致し、下側から入射
された入射光は0次光と正負の1次光に別れて出射す
る。
【0016】この光偏光素子の回折光強度は定性的に式
(3)のように表される。 I=1−cos(kW) (3) k:伝搬定数、k=2π/λ λ:波長 W=ΔN・L ΔN:回折格子を形成している結晶の屈折率と空気の屈
折率の差 L:回折格子の溝深さ
【0017】式(3)においてM1、M2を整数として、 kW=(2M1+1)π (4) のとき0次光はほぼゼロとなって強い1次光のみが現
れ、また、 kW=2πM2 (5) のときはI=0となって0次光のみが得られる。
【0018】したがって、常光線を回折し異常光線を透
過する場合は、常光線に対しては式(6)、異常光線に
対しては式(7)を満たす必要がある。 kW=k(No−1)・L=π(2Mo+1) (6) kW=k(Ne−1)・L=2πMe (7) ただし、No、Neはそれぞれ常光線と異常光線に対す
る光学的異方性結晶の屈折率、MoとMeはそれぞれ光
学的異方性結晶内の常光線と異常光線の波長数に比例す
る数値であり共に整数、または整数に近い値とする必要
がある。また、空気の屈折率は1としている。
【0019】光学的異方性結晶は偏光方向により屈折率
が異なるので、上記の式に従って偏光方向の異なる入射
光を分離することができる。このためには、上記Lの値
が式(6)と(7)を同時に満たすようにする必要があ
る。実際にはこのようなLの値が得られないことが多い
が、少なくとも式(6)と(7)より得られるたLの値
をできるだけ近付けるようにする。また、格子溝2には
ガラス、樹脂等の充填材21を充填しても良い。
【0020】また、±1次光の強度の和に対する0次光
強度の比(消光比)が10dB以上であれば偏光素子と
して実際に使用することができる。消光比を10dBと
すると、理想的な場合の位相差に対して略0.2πのず
れが許容できる。上記位相ずれの許容幅を満たす条件は
式(1)または(2)のようになる。
【0021】すなわち、光学的異方性結晶基板上に、n
g=上記結晶基板の屈折率、nt=格子溝材の屈折率、
λ=光の波長、m1=整数、m2=奇数として、常光線も
しくは異常光線のどちらか一方について、 |d(ng−nt)2π/λ−2πm1|<0.2π (1) または、 |d(ng−nt)2π/λ−πm2|<0.2π (2) なる関係式を満たす格子溝深さdが3μm以下の回折格
子を周期的に設けるようにする。
【0022】図2は上記式(1)又は(2)を満たす範
囲を計算した図である。常屈折率と異常屈折率の差を複
屈折度という。これより、格子溝深さL<0.3μm以
下に対して複屈折度の絶対値を0.1〜0.4の範囲内
に納めれば良いことがわかる。以下に説明するように、
このような条件は例えば酸化チタン(TiO2)を用いると
満たすことができる。図4、5はそれぞれ、酸化チタン
(TiO2)を用いて上記の条件満たすようにした光偏光素
子の常光線に対する消光比と異常光線に対する消光比の
計算結果である。
【0023】また、上記回折格子の方向を互いに直交し
てするようにし光学的異方性結晶基板の両面に設けた
り、また、その一方を不等間隔直線形状、または楕円形
にすることもできる。表1は酸化チタン(TiO2)につい
て、Mo≒Meを満たす条件下で最適なMoとこれに対
応するLを求めた結果である。
【表1】
【0024】これより、Mo=3を選定すると、51.
9%の異常光線に対する0次回折効率がえられる。ま
た、1次回折効率は0.005%である。したがって、
図5においてレ−ザ14からの異常光の51.9%を0
次光として透過し、その際の1次光は0.005%しか
発生しないことになる。これは、異常光線の位相差がほ
ぼ6πとなって回折光を発生しないことを意味してい
る。なお、Moの値が小さいほど溝深さLを浅くするこ
とができるので、最適なMoとは式(6)、(7)より
得られるMoの最小値に該当し、このときのLの値は
1.3017μmとなる。
【0025】一方、常光線の0次回折効率は1.7%と
低く、1次回折効率は26.1%なので、レ−ザ14か
らの常光線はほとんど透過せずに、1次光として回折さ
れることになる。これは常光線に対する位相差が5.0
8π≒5πとなるためである。以上より、図7に示した
光偏向素子17の出射側にλ/4波長板18を挿入する
と、光偏向素子17の出射異常光はλ/4波長板17を
往復して常光線となって戻ってくるので、光偏向素子1
7により回折されてフォトダイオ−ド21に導かれるこ
とになる。すなわち、レ−ザ14からの異常光は光ディ
スク20に向かって直進し、反射光は二つのフォトダイ
オ−ド21側に分岐される。
【0026】レ−ザ14の向きを90度変えると光偏向
素子17の入射光を異常光線から常光線に変えることが
できる。表2は入射光を常光線とした場合に用いる光偏
向素子17の設計値計算結果である。
【表2】 表1と同様に酸化チタン(TiO2)を用い、最適なMoを
選定するとその値は3となり、常光線に対する0次回折
効率は57.3%、1次回折効率は0.004%であ
る。したがって、レ−ザ14からの常光の57.3%を
0次光として透過し、その際の1次光は0.004%し
か発生しないことになる。
【0027】また、Mo=3に対するLの値は1.53
72μmである。一方、異常光線の0次回折効率は2.
0%と低く、1次回折効率は23.9%なので、レ−ザ
14からの異常光線はほとんど透過されずに1次光とし
て回折されることになる。したがって、表2の光偏向素
子17を図7に用いると、レ−ザ14からの常光は光デ
ィスク20に向かって直進し、光ディスク20からの反
射光は異常光となって二つのフォトダイオ−ド21側に
分岐されることになる。
【0028】また図3に示すように、光偏向素子17の
回折格子を両面に設け、結晶軸方向に振動する光(異常
光線)を回折し、結晶軸と垂直方向に振動する光(常光
線)は回折しないようにすることもできる。この光偏向
素子に酸化チタン(TiO2)を用いると、第1の回折格子
の溝深さLは0.5124μm、格子ピッチは60μm
となり、第2の回折格子の溝深さLは1.3017μ
m、格子ピッチは9μmとなり、同様に光ディスク用の
ピックアップに好適な光偏光素子を得ることができる。
【0029】表3は従来のLiNbO3単結晶ウエハ
(Xカット)を用いた光偏光素子における常光に対する
設計値計算結果であり、上記表1の左欄に対応する。
【表3】 Mo=7にて、0次回折効率は1.0%、1次回折効率
は31.1%となり、表1の左欄のMo=3における値
より若干良い値が得られる。なお、回折格子のピッチは
9μm、回折角は約5゜である。しかし、Lの値は4.
6342μmと表1の値の3.6倍となるので、作製容
易性が格段に悪くなることがわかる。
【0030】また、表4は同様のLiNbO3単結晶光
偏光素子の異常光に対する設計値計算結果であり、上記
表2の左欄に対応する。
【表4】 Mo=9にて、0次回折効率は0.36%、1次回折効
率は33.2%となり、表2の左欄のMo=3における
値より若干良い値が得られる。しかし、Lの値は5.5
808μmと表2の値の3.6倍となるので、作製容易
性が同様に格段に悪いことがわかる。
【0031】上記溝深さLの相違は、単結晶ウエハ(X
カット)の半導体レーザ光(波長0.78μm)に対す
る屈折率の相違に基づいている。すなわち、従来のLiNb
O3では常屈折率No=2.257895、異常屈折率N
e=2.178200であるのに対し、酸化チタン(Ti
O2)では常屈折率No=2.522229、異常屈折率
Ne=2.797679となり、いずれもLiNbO3
より大きな値が得られるためである。
【0032】現在のエッチング技術ではイオンミリング
ガスとしてCHF3用いる事が多く、そのフォトレジス
ト材に対するLiNbO3、TiO2等のエッチングレ−トの比、
即ち選択比の値は1.5〜1.7である。したがって、
高粘度のレジストを用いてスピンコ−トできるレジスト
厚は高々2.5μmであるから、選択比1.7でもミリ
ング量(溝深さ)は4.24μmが限度である。
【0033】また、レジスト厚が厚くなるとその断面形
状が台形になり、これによりミリングされる光学材料も
台形状にミリングされるので、高次光が発生しやすくな
る。とくに、本発明が対象とする格子ピッチの狭い偏光
素子(回折各5度以上が必要なため、10μm以下の格
子ピッチが必要)ではレジストを4μm以上加工すると
その形状が台形から三角形になってミリング中にレジス
トがなくなってしまうので、実際の加工限度は3μm程
度になる。
【0034】したがって、上記のように4.63μmと
か5.58μmの溝深さLを必要とする従来のLiNbO3
では本発明の偏光素子が得られないのである。これに対
しTiO2材では、上記のように溝深さLは0.5〜1.5
μmのオ−ダ−になるので、十分な性能の偏光素子を加
工することができる。
【0035】図6は上記酸化チタン(TiO2)を用いた回
折格子の製造工程図である。図6(a)に示すTiO2結晶
板1上にホトレジストを塗布して(b)のようにホトリ
ソグラフィによりホトレジストを紫外線露光、現像して
所定の回折格子パターンを形成する。次いで、ホトレジ
ストパターン8をマスクにしてイオンミリングあるいは
反応性イオンミリングによりTiO2表面をエッチングして
(c)のエッチング溝を形成し、レジストを除去して
(d)の回折格子型光偏光素子を得る。
【0036】
【発明の効果】本発明により、各種光学装置、とくに光
ディスク装置用の光ピックアップに好適な薄くて小型な
光偏光素子を提供することができる。また、本発明によ
り光偏光素子の回折溝の深さを3μm以下に薄くできる
ので、半導体プロセス技術により容易に加工することが
でき、これにより光偏光素子のを低価格化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回折格子型光偏光素子の断面図である。
【図2】本発明により計算された光偏光素子の複屈折度
の許容範囲を示す図である。
【図3】両面に回折格子を有する光偏光素子の斜視図で
ある。
【図4】酸化チタン(TiO2)を用いた本発明による光偏
光素子の常光線に対する消光比特性である。
【図5】酸化チタン(TiO2)を用いた本発明による光偏
光素子の異常光線に対する消光比特性である。
【図6】光偏光素子の製造プロセス図である。
【図7】光ディスク装置用光ヘッドの構成図である。
【図8】片面に回折格子を有する光偏光素子の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1…TiO2結晶板、2…格子溝、14…半導体レーザ、1
5…コリメータレンズ、16…回折格子、17…光偏光
素子、18…λ/4波長板、19…対物レンズ、20…
光ディスク、21…ホトダイオード 22…不均一溝深さ光偏光素子 23…両面光偏光素子
フロントページの続き (72)発明者 中村 滋 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複屈折度の絶対値が0.1〜0.4の光
    学的異方性結晶基板上に、ng=上記結晶基板の屈折
    率、nt=格子溝材の屈折率、λ=光の波長、m1=整
    数として、常光線もしくは異常光線のどちらか一方につ
    いて、 |L(ng−nt)2π/λ−2πm1|<0.2π なる関係式を満たす格子溝深さLが3μm以下の回折格
    子を周期的に設けるようにしたことを特徴とする光偏光
    素子。
  2. 【請求項2】 複屈折度の絶対値が0.1〜0.4の光
    学的異方性結晶基板上に、ng=上記結晶基板の屈折
    率、nt=格子溝材の屈折率、λ=光の波長、m2=奇
    数として、常光線もしくは異常光線の何れかについて、 |L(ng−nt)2π/λ−πm2|<0.2π なる関係式を満たす格子溝深さLが3μm以下の回折格
    子を周期的に設けるようにしたことを特徴とする光偏光
    素子。
  3. 【請求項3】 複屈折度の絶対値が0.1〜0.4の光
    学的異方性結晶基板の片面上に、ng=上記結晶基板の
    屈折率、nt=格子溝材の屈折率、λ=光の波長、m1
    =整数として、常光線もしくは異常光線の一方につい
    て、 |L(ng−nt)2π/λ−2πm1|<0.2π なる関係式を満たす格子溝深さLが3μm以下の回折格
    子を周期的に設け、さらに上記光学的異方性結晶基板の
    他の面上に、m2=奇数として常光線もしくは異常光線
    の他方について、 |L(ng−nt)2π/λ−πm2|<0.2π なる関係式を満たす格子溝深さLが3μm以下の回折格
    子を周期的に設けるようにしたことを特徴とする光偏光
    素子。
  4. 【請求項4】 複屈折度の絶対値が0.1〜0.4の光
    学的異方性結晶基板の一方の面に常光線について、ま
    た、他方の面に異常光線について、ng=上記結晶基板
    の屈折率、nt=格子溝材の屈折率、λ=光の波長、m
    1=整数として、 |L(ng−nt)2π/λ−2πm1|<0.2π なる関係式を満たす格子溝深さLが3μm以下の回折格
    子を周期的に設けたことを特徴とする光偏光素子。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、上記光学的
    異方性結晶基板の両面に設けた回折格子の方向を互いに
    直交するようにしたことを特徴とする光偏光素子。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5のいずれかにおいて、
    上記光学的異方性結晶基板面の一方の回折格子を不等間
    隔直線形状としたことを特徴とする光偏光素子。
  7. 【請求項7】 請求項3ないし5のいずれかにおいて一
    方の面の格子形状を楕円形としたことを特徴とする光偏
    光素子。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7に記載の光偏光素子を
    用いたことを特徴とする光ディスク装置用の光ピックア
    ップ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999018459A1 (fr) * 1997-10-02 1999-04-15 Asahi Glass Company Ltd. Tete optique et element de diffraction conçu pour cette tete optique, et procede de fabrication de l'element de diffraction et de la tete optique
US6385158B1 (en) 1997-10-29 2002-05-07 Sanyo Electric Co., Ltd. Optical pickup device having compatibility with tracking system, and optical disk recording/reproduction apparatus using the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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