JPH06241752A - Icリード曲り測定方法 - Google Patents

Icリード曲り測定方法

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JPH06241752A
JPH06241752A JP5291593A JP5291593A JPH06241752A JP H06241752 A JPH06241752 A JP H06241752A JP 5291593 A JP5291593 A JP 5291593A JP 5291593 A JP5291593 A JP 5291593A JP H06241752 A JPH06241752 A JP H06241752A
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plane
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gravity
center
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JP5291593A
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Masato Takayama
真人 高山
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 計算時間を短縮し測定時間の短縮を図るとと
もに計算コストの低減を図ったICリードの曲り測定方
法を提供する。 【構成】 IC1の側面に突出する多数のリード5を介
して該ICを基板上に搭載する場合における基板表面と
各リード接地部間の距離を求めるICリード曲り測定方
法において、前記多数のリードのうち3本のリードPM
2、PM3、PM4により形成される三角形を含む仮想
平面を、ICの重心PWが前記三角形内に含まれかつ前
記3本以外の全てのリードが該仮想平面に達しない条件
の下で定め、該仮想平面と各リード接地部間の距離を検
出することにより各リード5の高さを検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はICリードの検査方法に
関し、特にICの基板接地面(搭載面)からの各リード
の高さ(コプラナリティ)を非接触で測定するICリー
ド曲り測定方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】QFP型フラットパッケージICは、パ
ッケージモールド体の4方に突出する多数のリードを介
してプリント基板上に搭載され各リードが基板上に形成
されたパターン上に半田付け等により接合される。IC
の各リードは、矩形のモールド体の4側面から水平に突
出し下方に曲げられてさらに先端の基板接合部が水平に
曲げられ、この先端水平部を介してICが基板上に搭載
される。この場合、各リードの曲げ加工精度に応じて多
数突出するリードの垂直方向の高さにばらつきが生じ
る。このような基板搭載面からのリード高さの同一性
(コプラナリティ)が悪いと、基板搭載面に確実に接触
しないリードが生じ機能の信頼性を低下させる場合があ
る。このような問題を未然に防止するため、IC製造後
にリードのコプラナリティが検査される。この場合、リ
ードの変形を極力なくすために非接触でリード曲りの検
査を行うことが望ましい。
【0003】このように非接触でリードのコプラナリテ
ィを検査するために、従来ICモールド面からの各リー
ドの高さを測定し、各リードの高さデータに基づいて演
算によりICリードが基板に接地するであろう仮想平面
を求め、この仮想平面から各リードまでの距離を算出し
てリード検査を行う方法が考えられていた。
【0004】従来考えられていた仮想平面を求める方法
を図9および図10を参照して説明する。QFP型IC
1の4側面から多数のリード5が突出している。PWは
IC1の重心位置を示す。仮想平面は、多数のリード5
のうち3本のリードからなる三角形(点線)を含む平面
により構成される。この3本のリードを求める条件は以
下の2つとなる。
【0005】(1)その3本がICの重心PWを三角形
の内側に含む。 (2)その3本で構成される平面を越えて貫通する他の
リードが存在しない。 考えられる3本の組合せについて上記2つの条件を満た
す3本のリードをみつけ、それによってできる平面が求
める仮想平面である。
【0006】図10はこの仮想平面を求める手順を示す
フローチャートである。ステップ11でまずICの重心
PWおよび各リードのX、YおよびZ方向の位置を求め
る。次に、ステップ12で任意の3本のリードの組合せ
を考える。この3本のリードにより構成される三角形が
重心PWを内側に含むか否かをチェックし(ステップ1
3)、含まない場合には3本のリードの組合せを変えて
(ステップ14)ステップ12に戻る。
【0007】このシーケンスを、三角形内に重心が含ま
れる3本のリードの組合せがみつかるまで繰り返す。三
角形内に重心が含まれたならば、フローはステップ15
に進み、この三角形を含む平面の方程式を算出する。
【0008】続いて、ステップ16において、この三角
形を構成する3本のリード以外のリードが上記平面を超
えていないかをチェックする。即ち、他のリードがこの
平面に達してこれを貫通しているかどうかを判別する。
他のリードがこの平面に達して貫通している場合にはス
テップ14に進み、3本の組合せを変えてステップ12
からのフローを繰り返す。他のリードが平面を超えてい
ない場合には、この平面を仮想平面として決定する(ス
テップ17)。
【0009】以上のようにして前述の2つの条件(1)
(2)を満たす3本のリードを決定し、この3本のリー
ドにより形成される三角形を含む平面が仮想平面として
定められる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の仮想平面の算出方法では計算時間が非常に多くかか
り検査時間が長くなり計算コストも高くなるものであっ
た。さらに詳しく言うと、前記従来方法において想定さ
れる最長計算時間(秒)は、(A+B+C)×(全組合
せ数)=(A+B+C)×n3 となる。ここで、A、
B、Cはそれぞれ図10のステップ13、15および1
6のサブルーチンの計算時間(秒)であり、nは総リー
ド本数(本)である。上式で示される計算時間は、総リ
ード本数nが増えると時間が非常に多くかかることを示
す。例えば、A=B=C=1msecとした場合、n=
100本の時は最長計算時間=458.1秒かかり、n
=200本の時には最長時間=3940.0秒かかるこ
とになる。
【0011】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされ
たものであって、計算時間を短縮し測定時間の短縮を図
るとともに計算コストの低減を図ったICリードの曲り
測定方法の提供を目的とする。
【0012】上記目的を達成するため、本発明に係るI
Cリード曲り測定方法は、ICの側面に突出する多数の
リードを介して該ICを基板上に搭載する場合における
基板表面と各リード接地部間の距離を求めるICリード
曲り測定方法において、前記多数のリードのうち3本の
リードにより形成される三角形を含む仮想平面を、IC
の重心が前記三角形内に含まれかつ前記3本以外の全て
のリードが該仮想平面に達しない条件の下で定め、該仮
想平面と各リード接地部間の距離を検出することにより
各リードの高さを検査するものである。
【0013】本発明において、前記仮想平面を定める方
法は:(イ)前記ICの搭載面と反対側のモールド面か
らの各リードの高さおよび該ICの重心位置を計測する
ステップと;(ロ)前記ステップ(イ)で計測したリー
ドのうち最大高さの第1リードを支点として水平な平面
を前記重心方向に倒すステップと;(ハ)前記ステップ
(ロ)で最初に該平面に接触したリードを第2リードと
してその位置を検出するステップと;(ニ)前記第1お
よび第2のリードを結ぶ直線を軸として前記平面を重心
方向に倒すステップと;(ホ)前記ステップ(ニ)で最
初に該平面に接触したリードを第3リードとしてその位
置を検出するステップと;(ヘ)前記第1、第2および
第3のリードにより形成される三角形内に前記重心が含
まれるか否かを判別するステップと;(ト)前記ステッ
プ(ヘ)で三角形内に重心が含まれる場合に、該三角形
の平面を仮想平面として決定するステップと;(チ)前
記ステップ(ヘ)で三角形内に重心が含まれない場合
に、重心と対向する位置のリードを除き他の2つのリー
ドを結ぶ直線を軸として前記平面を重心方向に倒すステ
ップと;(リ)前記ステップ(チ)で最初に該平面に接
触したリードを第4リードとしてその位置を検出するス
テップと;(ヌ)前記第4リードおよび前記他の2つの
リードにより形成される三角形について前記ステップ
(へ)からの手順を繰り返すステップとにより構成され
る。
【0014】本発明においては、前記第2、第3および
第4のリードを求めるためのステップ(ハ)(ホ)およ
び(リ)のそれぞれに代えて、前記平面を所定の移動量
だけ下げ、2本以上のリードが該平面を越えた場合には
前記移動量より小さい移動量だけ該平面を上げ、1本の
リードのみが該平面を越える状態になるまで該平面を順
次小さくなる移動量だけ上下に繰り返し移動させるステ
ップを設け、該1本のリードをそれぞれ第2、第3およ
び第4のリードとして仮想平面を算出してもよい。
【0015】上記本発明に係る測定方法を実施するため
の好ましい装置は、測定すべきICをリード側を上にし
て搭載するXYステージと;前記XYステージ上に搭載
されたICの各リードについてZ方向高さ位置を検出す
る非接触検出手段と;各リードについて計測したX、
Y、Zの位置データおよび前記重心の位置データに基づ
いて前記仮想平面を演算する制御装置を備えている。
【0016】
【作用】本発明の基本原理を図1に示す。検査すべきI
C1は上下を反転され、即ちリード5を上側にして、そ
の反対側のモールド面を水平な基準面2に接触させてこ
の基準面2上に載置される。IC1の周囲にはリード5
の外形輪郭形状に対応したガイドストッパ3が設けられ
る。この状態で、同じくリード5の外形輪郭形状に対応
した仮想の平面ガラス4をIC1上に落下させる。平面
ガラス4はガイドストッパ3に案内されてリード5上に
落下する。
【0017】最初に平面ガラス4は、水平に(即ち基準
面2に平行に)配置され、この水平状態から落下を開始
する。IC1上に落下した平面ガラス4はまず基準面2
から1番高いリードに当る。次にそのリードを支点にし
てIC1の重心方向に回転移動して倒れ込む。さらにI
C周囲の多数のリードのうち2番目のリードに当る。こ
のリードは基準面2から2番目に高いリードとは限らな
い。続いて、1番目と2番目の2つのリードを支点とし
てさらに重心方向に倒れていく。次に平面ガラス4は3
番目のリードに当る。このとき、3本のリードで構成さ
れる三角形内に重心が含まれない場合には、重心と対向
するリードを除く2本のリードを支点としてさらに重心
方向に倒れ込んでいく。この動作を、重心が三角形内に
含まれるまで繰り返す。三角形がその内部にICの重心
を含んだとき、落下した平面ガラス4は3本のリードに
より安定してIC上に支えられたと考えられる。この状
態の平面ガラス4を仮想平面として定める。
【0018】この仮想平面は、ICを基板上に実装する
ときの基板搭載面を想定したものであり、この仮想平面
をシミュレーションにより求めればICを基板上に実装
したときの姿勢や各リードの接地状態を知ることができ
る。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例に係る
ICリード曲り測定方法について説明する。図2(A)
〜(G)は本発明の実施例に係る仮想平面のシミュレー
ション手順を順番に示す説明図であり、図3および図4
はそのフローチャートである。
【0020】まず、ステップ21(図3)において、I
Cの重心および各リードの座標位置を求める。この工程
は、前述の図1に示したように、IC1を上下反転させ
た状態で、測定検査すべきIC1の重心の位置およびリ
ード5と反対側のモールド面(背面)からリード5の先
端部までの高さを各リードについて測定する。この測定
は、例えばXYテーブル上にICを反転させて搭載し、
レーザ変位計等の非接触型の位置測定装置を用いて、各
リードについて基板との接触面となる先端の水平折曲げ
部分のZ方向の高さ(Z座標)を検出する。この場合、
各リードについてXY方向の位置は設計値により予め知
ることができるため、このXY方向の位置データに基づ
いてXYテーブルを順次移動して各リードについてZ方
向の高さを測定すれば、各リードについてのX、Y、お
よびZ方向の座標位置が検出される。また重心位置につ
いては、IC形状の設計値によるX、Yの座標データに
基づいてXY面内での位置が算出可能であり、またリー
ドを含めたX、Y、Zの座標データを用いてXYZ空間
内での位置を算出することができる。
【0021】次に、ステップ22において、測定したリ
ードのうちモールド面(背面)からの高さが一番高いリ
ードPM1(図2(A))を特定する。このリードPM
1は、図1で示した仮想の平面ガラス4を落下させたと
きに最初に当る第1のリードである。
【0022】次に、ステップ23において、第1のリー
ドPM1を支点として水平な平面(仮想平面ガラス4)
を重心PW方向に回転して倒し込む。この状態を図2
(B)に示す。平面は、重心PWとリードPM1を結ぶ
直線に対する直交線を軸として矢印Eのように回転して
倒される。この場合の回転移動量は、重心PWの位置で
平面がZ方向にΔZだけ下降する量である。このΔZは
Z方向の分解能であり、平面を下降させたときに1本の
リードのみが平面を超えるような微小な値に設定する。
【0023】続いて、ステップ24において、傾斜した
平面の方程式を求め、さらにステップ25において、こ
の平面に接触したリードがあるかどうかをチェックす
る。この平面に達するリードがないときには、平面をさ
らにΔZだけ倒して(ステップ26)、フローはステッ
プ24に戻る。このステップ24,25,26のループ
回数は接触リードのサーチ回数であり、接触リードが見
つかるまで繰り返される。
【0024】平面をΔZづつ段階的に下降させ、最初に
この平面に達したリードがあったならば、このリードを
第2のリードPM2とする(ステップ27)。続いて、
この第2のリードPM2と前記第1のリードPM1を支
点として、平面をΔZだけ倒す(ステップ28)。この
状態を図2(C)に示す。平面は、PM1とPM2を結
ぶ直線を軸として矢印Fのように重心方向に回転して倒
される。
【0025】続いて、ステップ29において、傾斜した
平面の方程式を求め、さらにステップ30において、こ
の平面に接触したリードがあるかどうかをチェックす
る。この平面に達するリードがないときには、平面をさ
らにΔZだけ倒して(ステップ31)、フローはステッ
プ29に戻る。このステップ29,30,31のループ
回数は接触リードのサーチ回数であり、接触リードが見
つかるまで繰り返される。
【0026】平面をΔZづつ段階的に下降させ、最初に
この平面に達したリードがあったならば、このリードを
第3のリードPM3とする(ステップ32)。この状態
を図2(D)に示す。ここでPM1、PM2およびPM
3を頂点として三角形を形成する(図2(E))。次
に、この三角形がIC1の重心PWを内側に含むかどう
かをチェックする(ステップ33)。重心PWが三角形
の内側に位置するならば、この三角形を含む平面を仮想
平面として決定する(ステップ34)。これにより仮想
平面算出シーケンスが終了する。
【0027】一方、ステップ33で三角形内に重心が含
まれない場合(図2(E)に示す状態)には、重心PW
と対向する点PM1を除き(ステップ35)、他の2点
PM2およびPM3を結ぶ直線を軸として平面を矢印G
(図2(F))のように重心PW方向に回転して倒す
(ステップ36)。
【0028】続いて、ステップ37において、傾斜した
平面の方程式を求め、さらにステップ38において、こ
の平面に接触したリードがあるかどうかをチェックす
る。この平面に達するリードがないときには、平面をさ
らにΔZだけ倒して(ステップ39)、フローはステッ
プ37に戻る。このステップ37,38,39のループ
回数は接触リードのサーチ回数であり、接触リードが見
つかるまで繰り返される。
【0029】平面をΔZづつ段階的に下降させ、最初に
この平面に達したリードがあったならば、このリードを
第4のリードPM4とする(ステップ40)。続いて、
フローはステップ33に戻り、この第4の点PM4と前
述の他の2点(この例ではPM2とPM3)で形成され
る三角形内に重心PWが含まれるかどうかがチェックさ
れる。ここでこの三角形内に重心PWが含まれるならば
(図2(G)の状態)、この三角形の平面を仮想平面と
して決定する(ステップ34)。三角形内に重心が含ま
れないならば、前述と同様にして、ステップ35〜40
を繰り返す。三角形内に重心が位置して仮想平面が決定
されるまで(即ちステップ34に達するまで)、このル
ープ(ステップ33およびステップ35〜40)が繰り
返される。
【0030】次に、上記仮想平面の演算時間について述
べる。ステップ33のサブルーチンに要する計算時間を
A(秒)とし、ステップ24,29,37のサブルーチ
ンに要する計算時間をそれぞれB(秒)とし、ステップ
25,30,38のサブルーチンに要する計算時間をそ
れぞれC(秒)とし、総リード本数をnとし、接触リー
ドサーチ回数をNとする。この場合最長計算時間Tは以
下の式で表される。 T≒2(B+C)×N+n{A+(B+C)×N} =nA+(n+2)×(B+C)×N
【0031】ここで、nが2に比べ非常に大きいとき
(例えば50以上のとき)は、最長計算時間Tは、 T≒(A+B+C)×n×N となる。この計算時間は前述の「発明が解決しようとす
る課題」の項で説明した従来の最長計算時間に比べ小さ
くなる。
【0032】次に本発明の別の実施例に係る仮想平面の
計測方法について説明する。この実施例は、前述の図3
および図4に示したフローチャートにおいて、接触リー
ドをサーチするループD(ステップ24〜26、ステッ
プ29〜31、およびステップ37〜39)を以下のよ
うに変更したものである。
【0033】図5は前述の実施例における接触リードサ
ーチのアルゴリズムを説明するための図である。H1、
H2、H3はあるリードがPM1、PM2、PWを含む
平面よりZ方向に上に突出した長さを表す。このPM
1、PM2およびPWにより定まる平面は、PM1、P
M2を固定し、PWをΔZづつステップ的に下降させる
ことにより徐々に倒されていく。この下降動作により、
リードが平面より上に突出するとそのリードが接触リー
ドとなる。ΔZを小さくすることにより、この接触リー
ドを1本に特定することができる。
【0034】このようにPWをΔZづつ下げていくこと
により1本の接触リードを特定する方法に代えて、図6
に示すアルゴリズムを用いて1本の接触リードを特定す
ることができる。このアルゴリズムは、最大レンジをR
とするサーチ領域内で最大曲りピン(リード)をみつけ
る手順を実行するものである。このアルゴリズムに基づ
くフローチャートを図7に示す。
【0035】まず、重心PWを最大レンジRの1/2だ
け下げて平面の方程式を求める(ステップ41)。ここ
でその平面を超えたリードがあるかどうかをチェックす
る(ステップ42)。図6に示すように、1回目の下降
動作では最大曲りピンに達しないときには、フローはス
テップ43に進み、重心PWを前回の下降移動量の1/
2、即ち最大レンジRの1/4だけさらに下降させる。
ここでその平面の方程式を求め、ステップ42に戻って
その平面を超えたリードがあるかどうかをチェックす
る。このステップ42,43のループは平面に達するリ
ードが求まるまで繰り返される。
【0036】平面を超えるリードがあったならば、それ
が1本かどうかが判別される。複数のリードが平面を超
えている場合、例えば図6のように4本のリード(ピン
番号4,5,6,7)が平面を超えている場合には、ス
テップ44に進み、重心PWを前回の移動量の1/2、
即ち最大レンジRの1/8だけ上昇させる。ここでその
平面の方程式を求め、ステップ42に戻って再び平面を
超えたリードがあるかをチェックする。このようなリー
ドサーチのループは、平面を超えるリードが1本だけに
なるまで、順次上下移動の移動量を所定量だけ減少させ
ながら上下に振動させて繰り返される。
【0037】平面を超えるリードが1本のみになったな
らば、そのリードを接触リードとして決定する(ステッ
プ45)。このようにして、前述の図3および図4のフ
ローチャートにおけるステップ27,32,40のそれ
ぞれにおいて第2、第3および第4のリードPM2、P
M3、PM4を別の方法で定めることができる。
【0038】上記図6および図7で示した方法によれ
ば、最大レンジをRとし、サーチ回数をmとすれば、Δ
Z=R/2m の分解能が得られる。例えば、R=500
μm、m=10回とすると、ΔZ≒0.5μmの分解能
となる。この場合、前述のサブルーチンに要する時間
A、B、Cについて、A=B=C=1msecとし、n
=100本とすれば、最長計算時間は3.0秒となり、
またn=200本とすれば、最長計算時間は6.0秒と
なる。これは従来技術による計算時間にくらべ大幅に短
縮された時間である。
【0039】図8は、上記本発明に係るICリード曲り
測定方法を実施するための装置システムの構成図であ
る。この装置は基本的に、Xステージ50とYステージ
51からなるXYテーブル63と、レーザ変位計61と
により構成される。Xステージ50はXステージモータ
52によりX方向に駆動される。Xステージモータ52
には、X方向の位置決め制御用のXエンコーダ53が連
結される。Yステージ51はYステージモータ56によ
りY方向に駆動される。Yステージモータ56には、Y
方向の位置決め制御用のYエンコーダ57が連結され
る。測定すべきIC1は、上下逆にして、即ちリード5
を上側にしてその反対面(背面)をYステージ51の上
面に接触させてXYテーブル63上に搭載される。
【0040】レーザ変位計61は、レーザ光62を各リ
ード5に照射してその反射光を検出しレーザ干渉手段等
を用いて各リード5のZ方向の高さを非接触で検出す
る。レーザ変位計61は、レーザ駆動制御装置60によ
り駆動制御されるとともに、この制御装置60を介して
Z方向の高さ検出信号がCPU55に送られる。CPU
55にはさらに、Xモータドライブ位置読取り回路54
およびYモータドライブ位置読取り回路58が接続さ
れ、それぞれXエンコーダ53およびYエンコーダ57
からのX位置情報、Y位置情報をCPU55に送り込
む。CPU55には、各検出情報および演算結果を表示
するためのディスプレイ59が接続される。
【0041】このようなリード曲り測定装置において、
IC1の設計値に基づいて各リード5のXY座標データ
を入力し、これに基づいてXYテーブル63を駆動して
各リード5の位置でレーザ変位計61により各リード5
の水平曲り先端部分(基板との接地部分)のモールド背
面からの高さを測定する。このときのXY座標位置は、
エンコーダ53、57により検出され、それぞれ位置読
取り回路54、58を介してCPU55に入力される。
またZ方向の位置データは制御装置60を介して同じく
CPU55に入力される。重心の座標は、設計値データ
に基づいて算出してもよいし、あるいは実測値に基づい
て算出してもよい。また、このような測定装置により、
各リード間のピッチを検出して製品検査を行うこともで
きる。CPU55は、これらのX、Y、Zの位置データ
に基づいて、前述のシーケンスに従って仮想平面の演算
を行う。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るIC
リード曲り測定方法においては、ICを逆さにして水平
基準面上に置き、ICの重心および基準面からのリード
高さを計測後、リード上に平面ガラスをシミュレーショ
ンにより落下させてその安定位置を求めて仮想平面を定
め、この仮想平面に基づいてIC実装時の基板からの各
リードの高さを計測しているため、仮想平面の演算時間
が短縮され、リード検査が効率よく行われるとともにコ
ストの低減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る仮想平面算出シミュレーション
の原理を概略的に示す原理説明図である。
【図2】 (A)〜(G)は本発明に係るリード曲り測
定方法のシーケンスを順番に示す説明図である。
【図3】 図2のシーケンスの前半部分のフローチャー
トである。
【図4】 図2のシーケンスの後半部分のフローチャー
トである。
【図5】 図3および図4のフローチャートにおける、
接触リードサーチのアルゴリズムの説明図である。
【図6】 接触リードサーチのアルゴリズムの別の実施
例を示す説明図である。
【図7】 図6のアルゴリズムによるシーケンスを示す
フローチャートである。
【図8】 本発明に係るICリード曲り測定方法を実施
するための装置構成を示す構成説明図である。
【図9】 従来の仮想平面算出方法の説明図である。
【図10】 従来のICリード曲り測定方法のシーケン
スを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1;IC、5;リード、PM1,PM2,PM3,PM
4;リード、PW;ICの重心。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/50 C 9272−4M

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICの側面に突出する多数のリードを介
    して該ICを基板上に搭載する場合における基板表面と
    各リード接地部間の距離を求めるICリード曲り測定方
    法において、前記多数のリードのうち3本のリードによ
    り形成される三角形を含む仮想平面を、ICの重心が前
    記三角形内に含まれかつ前記3本以外の全てのリードが
    該仮想平面に達しない条件の下で定め、該仮想平面と各
    リード接地部間の距離を検出することにより各リードの
    高さを検査することを特徴とするICリード曲り測定方
    法。
  2. 【請求項2】 前記仮想平面を定める方法は: (イ)前記ICの搭載面と反対側のモールド面からの各
    リードの高さおよび該ICの重心位置を計測するステッ
    プと; (ロ)前記ステップ(イ)で計測したリードのうち最大
    高さの第1リードを支点として水平な平面を前記重心方
    向に倒すステップと; (ハ)前記ステップ(ロ)で最初に該平面に接触したリ
    ードを第2リードとしてその位置を検出するステップ
    と; (ニ)前記第1および第2のリードを結ぶ直線を軸とし
    て前記平面を重心方向に倒すステップと; (ホ)前記ステップ(ニ)で最初に該平面に接触したリ
    ードを第3リードとしてその位置を検出するステップ
    と; (ヘ)前記第1、第2および第3のリードにより形成さ
    れる三角形内に前記重心が含まれるか否かを判別するス
    テップと; (ト)前記ステップ(ヘ)で三角形内に重心が含まれる
    場合に、該三角形の平面を仮想平面として決定するステ
    ップと; (チ)前記ステップ(ヘ)で三角形内に重心が含まれな
    い場合に、重心と対向する位置のリードを除き他の2つ
    のリードを結ぶ直線を軸として前記平面を重心方向に倒
    すステップと; (リ)前記ステップ(チ)で最初に該平面に接触したリ
    ードを第4リードとしてその位置を検出するステップ
    と; (ヌ)前記第4リードおよび前記他の2つのリードによ
    り形成される三角形について前記ステップ(へ)からの
    手順を繰り返すステップとからなることを特徴とする請
    求項1に記載のICリード曲り測定方法。
  3. 【請求項3】 前記第2、第3および第4のリードを求
    めるためのステップ(ハ)(ホ)および(リ)のそれぞ
    れに代えて、前記平面を所定の移動量だけ下げ、2本以
    上のリードが該平面を越えた場合には前記移動量より小
    さい移動量だけ該平面を上げ、1本のリードのみが該平
    面を越える状態になるまで該平面を順次小さくなる移動
    量だけ上下に繰り返し移動させるステップを設け、該1
    本のリードをそれぞれ第2、第3および第4のリードと
    したことを特徴とする請求項2に記載のICリード曲り
    測定方法。
  4. 【請求項4】 測定すべきICをリード側を上にして搭
    載するXYステージと;前記XYステージ上に搭載され
    たICの各リードについてZ方向高さ位置を検出する非
    接触検出手段と;各リードについて計測したX、Y、Z
    の位置データおよび前記重心の位置データに基づいて前
    記仮想平面を演算する制御装置を備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載の方法を実施するためのICリード曲
    り測定装置。
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