JPH06241627A - 自動製氷装置 - Google Patents

自動製氷装置

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JPH06241627A
JPH06241627A JP15879993A JP15879993A JPH06241627A JP H06241627 A JPH06241627 A JP H06241627A JP 15879993 A JP15879993 A JP 15879993A JP 15879993 A JP15879993 A JP 15879993A JP H06241627 A JPH06241627 A JP H06241627A
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匡章 藤田
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万壽夫 神高
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータの逆転が不要でそのための検知手段を
必要としないか、または製氷皿2個使用して一方向のみ
の正逆回転を行なわせるか、さらには製氷皿の回転半径
を小さくすることによって、貯氷箱の容積効率を高める
かあるいは冷蔵庫等のコンパクト化をはかり、または利
用者の好みに応じて、得られる氷塊の選択を可能とした
自動製氷装置を提供すること。 【構成】 基本構成として、製氷皿と、ピン付カムと、
ゼネバ歯車と、ピン付カムの所定部の検知センサーと、
製氷皿を水平位置に復帰する復帰手段ならびに各種制御
手段を備え、さらに、製氷皿を複数列の単連構造とする
とともに各製氷皿を小半径で回動可能に軸支することに
よって容積効率の向上もしくはコンパクト化をはかり、
または、製氷皿を少なくとも大小2種類の容器群に分割
するとともに給水パイプとの相対位置を進退自在に変更
する手段を設けることにより氷塊寸法の選択を可能と
し、さらには、製氷皿へ別々に自動給水できるような手
段も設けられた自動製氷装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動製氷装置に係り、さ
らに詳しくは製氷皿内で氷を自動的に連続製造するに際
し、該製氷装置に備えられる離氷装置の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動製氷装置ならびにこれに
使用される離氷装置に関しては、各種の提案が家庭用冷
蔵庫用などとして多数なされている。たとえば特開平3
−158669号公報には、製氷時には製氷皿の上面を
蓋によって覆うことにより透明且つ良質な氷が得られ、
さらに製氷皿反転の際、蓋の係止部を設けることによっ
て離氷動作が確実に行われるように構成された自動製氷
装置が開示されている。この技術はそれなりの効果を発
揮するものと思われるが、離氷を行なうに際して、製氷
皿を反転するのみならず、蓋の開放に伴って製氷皿と同
幅以上の幅を有する蓋を製氷皿の片側に突出させること
が必須であり、従って製氷皿周辺のかなりの空間が占有
されることになる。しかしながら、近年では冷蔵庫のコ
ンパクト化の動きも見られるようになって来ており、そ
のような見地からは、これは不利と言うことができる。
【0003】一方、本出願人は製氷機のコンパクト化を
はかるために先に特願平3−216110号により新規
な離氷装置についての提案を行なっている。この技術
は、貯氷箱内の貯氷量を検出して、その量が少なければ
製氷皿を反転して捻りを加え離氷を行なってから水平位
置に戻し、また貯氷量が多ければ捻りを加えずに水平位
置まで復帰するよう、夫々検出手段が備えられているも
のである。この場合、製氷皿の回転ならびに復帰は駆動
モータにより行なわれるが、この駆動モータの運転のタ
イミングは、前記製氷皿の外縁部の所定位置に突出部等
を有するカムを連結させ、マイクロスイッチがこの突出
部に当接することにより、製氷皿の回転角度を検出し、
これにより駆動モータを制御するものである。
【0004】しかしながら上記技術においては、離氷に
要する駆動モータのトルクは大きいが製氷皿を水平の位
置に復帰するための駆動モータのトルクは小さいので、
回転数が高くなり、このためモータのコア或いは減速装
置の慣性力を充分配慮して駆動モータの停止位置を設定
する必要があるが、駆動モータ或いは減速手段には摩擦
等のバラツキがあり、従って製氷皿が完全に水平復帰し
ない状態で停止し、または製氷皿が水平になり、ストッ
パーがかかった状態でも駆動モータが運転しており、駆
動モータ或いは減速手段に過負荷がかかることがある。
このため、過負荷時のモータ停止手段を要し、また、正
逆運転完了位置を検出するマイクロスイッチも必要とな
るなど各種部品を多く必要とするので、必然的に製氷皿
周辺に大きな空間を要することになり、冷蔵庫等のコン
パクト化がはかり難い上、部品点数が多いことからコス
ト高にもつながる。
【0005】また、一回の製氷毎に多量の氷を得ようと
する試みも各種なされている。たとえば図12(a)
(b)に複数個の製氷皿を併設した従来の自動製氷装置
に用いられる離氷装置の一態様例の概略説明図を示す。
まず図12(a)において、1は駆動モータであり、減
速装置2を介して終端部ギヤ15により駆動されるべく
連結されたギヤ20a,20bを設けた製氷皿4a,4
bが、夫々ギヤ20aおよび20bの中心により軸支さ
れた4連構造の製氷皿として例示されている。また図1
2(b)は同図(a)の製氷皿4a,4bへの給水手段
の一例を示すものであって、給水タンク60から給水ポ
ンプ50を経由して給水通路40により各製氷皿4a,
4bに夫々給水するよう構成されているものである。
【0006】この場合、図12(a)については、夫々
の製氷皿4aまたは4bは、中心軸で支えられて該軸を
中心として回転するものであるが、その際、離氷動作に
よって得られる氷は図示しない貯氷箱に貯蔵される。図
13はその一態様を示す斜視図であって、同図において
30は駆動装置であって、先の図12(a)に示された
ギヤ20a、終端部ギヤ15、減速装置2、駆動モータ
1などを含む総称的なものである。4は製氷皿であっ
て、図13の場合は2連構造の製氷皿を例示したもので
ある。この製氷皿4は回転軸70を中心にして回動自在
に設けられており、製造された氷は製氷皿4を反転した
のちこれに捻りを加えるなどの公知の手段によって離氷
し、貯氷箱101に貯蔵されるよう構成されている。
【0007】図14(a),(b)はこのような製氷皿
4の反転および離氷動作を説明するための概略説明図で
あって、図14(a)は製氷時の製氷皿4の位置を、ま
た図14(b)は離氷時の製氷皿4の位置を夫々示すも
のである。ところで、これらの図において貯氷箱101
の高さをH、幅をL1とした場合、先の図13の斜視図
からも明らかな如く、製氷皿4の離氷復元途中におい
て、図14(b)のように製氷皿を約160°程度反転
させる回転時に、製氷皿4の底部と貯氷箱101の上縁
との間のクリアランスHCが充分に保たれていないと、
前記両者が貯氷箱101の矢印方向への引き出しの際に
衝突するという不具合が生じる。そのため製氷皿4の回
転直径と貯氷箱101の高さHとの総高L2は大きいも
のとなり、冷蔵庫等のコンパクト化をはかるには不利で
あることが明らかである。さらに、貯氷量は貯氷箱10
1の高さHのみにより支配され、クリアランスHCの占
める部分は無効容積となるので、貯氷効率も悪くなる。
【0008】また、先に述べた図12(a)に示す製氷
装置においては、図12(b)に示すように左右2つの
製氷皿4a,4bに同時に給水しても、製氷皿に当る冷
気風量の変動や、貯氷量の変動等により、製氷室の気流
が変わり、2つの製氷皿4a,4bの氷結時間にかなり
の時間差が発生することがある。このため氷結時間の長
い方に合せて製氷皿を反転離氷させるため、製氷時間が
長くなる。また、図12(b)に示すように、給水通路
40と、給水ポンプ50と給水タンク60より成る一つ
の給水装置で2つの製氷皿4a,4bに給水するので給
水時間が長くなり、このため給水通路内で氷結する等の
問題防止のため、給水能力の高いポンプが使用されてい
る。
【0009】一方、従来の自動製氷装置においては、一
般に前記製氷皿4の内側は同容量の区画により等分に分
割した容器群で形成されており、従って、得られる氷塊
はいずれもほぼ同寸法形状に統一されている。図15は
従来の自動製氷装置の断面を模式的に示した概略説明図
であって、60は給水タンクであり、一定量受水する受
水カップ65内の水を給水ポンプ50により給水パイプ
45を介して製氷皿4に供給するよう構成されている。
一方、80は製氷スイッチであり、これを押すことによ
って製氷装置が動作する。氷結が完了したか否かは、時
間、温度などの検知をもってマイクロコンピュータ85
が行なうものであり、これにより駆動装置30に内蔵さ
れたモータにより、製氷皿4を捻って離氷動作が行なわ
れる如く構成されてなるものであって、離氷した氷10
0は貯氷箱に落下、貯氷される。
【0010】以上述べた図15の従来の自動製氷装置の
動作を図16のフローチャートにより説明する。まずス
タートに当ってステップ1(S1)として給水タンク6
0に給水したのち、製氷スイッチ80をONにし、ステ
ップ2(S2)において受水カップ65における水量が
定量に達した(YES)か否か(NO)を調べ、YES
であれば、ステップ4(S4)に進んで給水ポンプ50
の稼動による給水を給水パイプ45から製氷皿4に行な
い、NOであれば水量不足を示す給水ランプがステップ
3(S3)において点灯するので、その場合は給水タン
ク60が空であることを意味するものであるから給水タ
ンク60に給水を行なう。次にマイクロコンピュータ8
5によりステップ5(S5)において製氷皿4の温度を
検知し、−12℃以下になっていれば(YES)、氷結
が完了していることになるため、自動的に駆動装置30
を稼動させてステップ6(S6)において製氷皿4に捻
りを加えて離氷を行ない、得られた氷塊100を貯氷箱
101内に落下させる。以上の動作を繰り返えし行ない
貯氷箱101が満氷となれば自動的に装置が停止する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた如く、従来
技術は、夫々それなりの効果を発揮するものの、いずれ
の場合においても製氷皿の回転半径が大きい分、貯氷に
関しては無効容積もそれに応じて大きくなっているの
で、貯氷に関する容積効率が低く、限られたスペース内
での貯氷量には自ら限度がある。さらに、基本的には、
製氷皿の反転離氷構造について見ると、従来の構成では
冷蔵庫について近年要望のあるコンパクト化の問題を解
決し得るものとは言い難い。さらに、従来の製氷手段で
は、製氷装置毎に一定の寸法形状の氷塊のみしか得るこ
とができなかった。そこで本発明の目的は、従来の製氷
装置における如き駆動モータの逆転が不要で、従ってそ
のための検知手段を必要とせず、さらに駆動モータある
いは減速手段に対する過負荷防止対策を必要とせず、ま
た製氷皿2個を使用する場合は、反転方向が一方向とな
るよう正逆回転して給水、離氷する構成とし、製氷能率
ならびに貯氷に関する容積効率が高く、ひいては冷蔵庫
等のコンパクト化にもつながり、しかも利用者の好みに
応じて寸法形状の異なる氷塊を得ることもできる自動製
氷装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであって、その要旨とするとこ
ろは次の通りである。まず、要旨とするところの最初の
ものは、製氷皿内で氷を自動的に連続製造し、回転・離
氷せしめる離氷装置と、離氷した氷を貯氷せしめる貯氷
箱とを有する自動製氷装置において、前記離氷装置が駆
動モータにより駆動されるピン付カムと、このピン付カ
ムの駆動に伴なってピン付カムのピンに係合して駆動
し、製氷皿に駆動力を伝達するゼネバ歯車と、上記ピン
付カムの所定部を検知して駆動モータを駆動し所定位置
で停止させる検知センサーと、製氷皿を水平位置に復帰
させる復帰手段と、を有する自動製氷装置にある。
【0013】また、その要旨とするところの次のもの
は、製氷皿内で氷を自動的に連続製造し、回転・離氷せ
しめる離氷装置と、離氷した氷を貯氷せしめる貯氷箱と
を有する自動製氷装置において、前記離氷装置が正逆回
転可能の駆動モータにより駆動される1個のピン付カム
と、このピン付カムのピンの駆動に伴なって、ピン付カ
ムのピンに係合して駆動し、2個の製氷皿に、駆動力を
伝達する各製氷皿にそれぞれ対応して設けられた2個の
ゼネバ歯車と、上記ピン付カムの所定部を検知して駆動
モータを駆動させて所定位置で停止させるための2個の
検知センサーと、氷結が完了した製氷皿と、ピン付カム
の停止位置を検知して、駆動モータの正回転、逆回転の
何れかを決定する制御手段と、2個の製氷皿の反転方向
がそれぞれ常に一方向になるようにゼネバ歯車の駆動力
を伝達するゼネバ歯車と製氷皿との間に設けられた連結
手段と、製氷皿を水平位置に復帰させる復帰手段とを有
する自動製氷装置にある。
【0014】さらに、本発明の他の要旨は、製氷皿内で
氷を自動的に連続製造し、回転・離氷せしめる離氷装置
と、離氷した氷を貯氷せしめる貯氷箱とを有する自動製
氷装置において、前記製氷皿を複数列の単連構造とする
とともに、夫々の製氷皿に対し、小半径での回転可能な
回転軸を設けた自動製氷装置にある。
【0015】次に、本発明のさらに他の要旨とするとこ
ろは、製氷皿内で氷を自動的に連続製造し、回転・離氷
せしめる離氷装置と、離氷した氷を貯氷せしめる貯氷箱
とを有する自動製氷装置において、前記離氷装置が駆動
モータにより駆動されるピン付カムと、このピン付カム
の駆動に伴なってピン付カムのピンに係合して駆動し、
製氷皿に駆動力を伝達するゼネバ歯車と、上記ピン付カ
ムの所定部を検知して駆動モータを駆動し所定位置で停
止させる検知センサーと、製氷皿を水平位置に復帰させ
る復帰手段と、を有し、さらに前記製氷皿を複数列の単
連構造とするとともに、夫々の製氷皿に対し、小半径で
の回動可能な回転軸を設けた自動製氷装置にある。
【0016】また、本発明の別の要旨は、製氷皿内で氷
を自動的に連続製造し、回転・離氷せしめる離氷装置
と、離氷した氷を貯氷せしめる貯氷箱とを有する自動製
氷装置において、前記離氷装置が駆動モータにより駆動
されるピン付カムと、このピン付カムの駆動に伴なって
ピン付カムのピンに係合して駆動し、製氷皿に駆動力を
伝達するゼネバ歯車と、上記ピン付カムの所定部を検知
して駆動モータを駆動し所定位置で停止させる検知セン
サーと、製氷皿を水平位置に復帰させる復帰手段と、を
有し、さらに前記製氷皿を少なくとも大小2種類の容器
群に分割するとともに、給水パイプと前記容器群との相
対位置を進退自在に変更せしめる移動調整手段を設けた
自動製氷装置にある。
【0017】さらに、本発明のさらに別の要旨とすると
ころは、製氷皿内で氷を自動的に連続製造し、回転・離
氷せしめる離氷装置と、離氷した氷を貯氷せしめる貯氷
箱とを有する自動製造装置において、前記離氷装置が駆
動モータにより駆動されるピン付カムと、このピン付カ
ムの駆動に伴なってピン付カムのピンに係合して駆動
し、製氷皿に駆動力を伝達するゼネバ歯車と、上記ピン
付カムの所定部を検知して駆動モータを駆動し所定位置
で停止させる検知センサーと、製氷皿を水平位置に復帰
させる復帰手段と、を有し、さらに前記製氷皿を複数列
の単連構造とするとともに、夫々の製氷皿に対し、小半
径での回転可能な回転軸を設け、かつ、前記製氷皿を少
なくとも大小2種類の容器群に分割するとともに、給水
パイプと前記容器群との相対位置を進退自在に変更せし
める位置調整手段を設けた自動製氷装置にある。
【0018】この場合、複数列の単連構造の製氷皿の少
なくとも2列以上に単独の駆動源を用いて回動動作を与
えるよう、任意の連結手段を用いることが有効であり、
また、製氷皿に給水する給水通路の途中に電磁弁等で形
成する給水分岐手段を設けることも有効である。
【0019】
【作用】本発明によれば、駆動モータの駆動により、こ
れに連結されたピン付カムが駆動し、ピン付カムの駆動
に伴なってピンも移動し、このピンに係合してゼネバ歯
車が駆動する。ゼネバ歯車の駆動により、ゼネバ歯車と
一体で形成された平歯車及び製氷皿と同軸の平歯車を介
して製氷皿が反転され捻られて、所定の角度にて製氷皿
内の氷が離氷する。さらに、ゼネバ歯車がなおも駆動
し、カムのピンがゼネバ歯車から離れた時、ゼネバ歯車
はカムのピンから拘束をとかれて、バネ等からなる復帰
手段により製氷皿が水平位置に復帰する。また、ピン付
カムはさらに駆動し、ピン付カムの外縁に設けた所定部
が検知センサーの直前に来た時、検知センサーがこれを
検知して駆動モータの駆動を停止する。このため、従来
のように駆動モータの逆転駆動が不必要となり、従って
その逆転のための検知手段をも不必要とする。
【0020】また、本発明によれば、製氷皿を複数列の
単連構造とするとともに、夫々の製氷皿に対し、小半径
での回動可能な回転軸が設けられているので、製氷皿の
回転半径を、たとえば従来の2連構造の製氷皿であれば
1/2に減少せしめることが可能となり、しかも製氷皿
の容量については全く変化がないので、製氷量を減少せ
しめることは生じない。しかも、回転半径が小さくなっ
た分だけ回転中心を上方に移動せしめ得るので、これに
よって製氷皿下方の有効空間を大きく確保することが可
能となり、一方では貯氷箱の大型化、貯氷量の増加をは
かることができ、他方においては貯氷箱は同容量に止め
る代りに製氷皿周辺の空間を圧縮し、これによって冷蔵
庫等のコンパクト化をはかることもできる。
【0021】さらに本発明においては、製氷皿の区画を
従来の如き等分の容量に分割するのではなく、たとえば
前半分を小容量、後半分を大容量の容器群の容器列とす
るとともに、前記製氷皿もしくはこれに対して給水を行
なう給水パイプのいずれかを、両者の相対位置が変更せ
しめられるように進退自在に移動する移動調整手段を設
けているので、製氷装置の利用者が給水パイプの先端と
製氷皿との相対位置をマイクロコンピュータにより選ぶ
ことで所望の氷塊寸法の選択を行なうことが可能とな
る。なお、大型の氷塊はたとえばロックアイスとして使
用可能であり、一方、小型の氷塊は従来同様多数貯氷可
能である上、総表面積が大となるので、他の食品と共存
させる際、当該食品への冷却効果が増大する。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。まず、図1は本発明の自動製氷装置に
用いられる離氷装置の一態様例を示す概略説明図であっ
て、図1(a)はその平面図また図1(b)は製氷皿の
動作を示す正面図である。図1において、1は駆動モー
タであり、ピン3aを備えたピン付カム3を減速装置2
を介して低回転速度で駆動するよう構成されている。ま
た、7はゼネバ歯車であって、後述するように、前記ピ
ン3aと係合しうる溝が設けられており、また該ゼネバ
歯車7には歯車7aが同軸に一体成形され、製氷皿4の
回転軸70の一端に駆動力伝達可能に取り付けられた所
定の歯車比の歯車5と噛合し、製氷皿4を反転自在に連
結している。
【0023】また、歯車5と、製氷皿4との間の部分の
回転軸70には、反転した製氷皿4を水平位置に復帰さ
せるためのバネ9等の復帰手段が設けられており、製氷
皿4はその長手方向両端を回転軸70により反転可能に
軸支され、その周囲に製氷枠11が設けられているが、
図1(b)に示す如く、該製氷枠の一端には、製氷皿4
が水平復帰した際の係止用段部を設け、緩衝、騒音防止
などの目的で緩衝材14を前記段部に配置することが有
効である。
【0024】さらに、図2(a)〜(c)は図1(a)
におけるA−A線矢視部分の構成ならびに動作を示す概
略説明図であって、3は前述のピン付カムであり、ピン
3aを有するとともに、前記駆動モータの運転/停止の
信号を発するための検知スイッチ8に当接して検知を行
わせるための外周突起部3bが設けられており、一方7
は前述のゼネバ歯車であって、ピン3aと係合すべき溝
90を備えている。なお、復帰手段は製氷皿4と歯車5
とを連結する回転軸70に巻装したコイルバネ9と、こ
のコイルバネ9の一端9bを製氷皿4に、他端9aを製
氷枠11に固定することにより形成されている。
【0025】以上の本発明の実施例における離氷装置の
一態様例の動作について、図面に基いて説明する。ま
ず、図2(a)はピン付カム3の外周突起部3bが検知
スイッチ8に当接し、駆動モータ1及びそれに係合して
ピン付カム3が駆動を停止している状態を示す図であ
る。図2(b)はゼネバ歯車7がピン3aと溝90の部
分に係合して駆動中の状態を示しており、従って図示は
省略したが製氷皿も回転中である状態にある。また、図
2(c)はピン付カム3がなおも回転、駆動しピン3a
がゼネバ歯車7より開放されて、ゼネバ歯車7を前記製
氷皿の復帰手段により駆動前の位置に復帰したことを溝
90の位置により示している。なおこの時点ではピン付
カム3は駆動している。この場合、図2(a)に示すピ
ン3aaは、前述の図1(a)におけるピン3aの位置
が図2(a)ではピン3aaの位置に当ることを説明す
るためのものである。
【0026】以上のような動作が行なわれるので、製氷
皿4内に給水された水が氷結すると、図示しない氷結セ
ンサーがこれを検知して駆動モータ1を駆動、回転させ
る。駆動モータ1の回転に伴ない駆動モータ1に連結し
た減速装置2を介してピン付カム3が設定された速度で
駆動を開始する。ピン付カム3が駆動し、図2(a)が
示すようにピン付カム3のピン3aが3aaの位置に移
動してゼネバ歯車7の溝90に係合する。なおもピン付
カム3の駆動に伴ないピン3aの移動によりゼネバ歯車
7が図2(b)に示すようにピン3aとともに、駆動を
開始する。
【0027】ゼネバ歯車7の駆動に伴ってゼネバ歯車7
と一体に形成された歯車7a、及びこの歯車7aと所定
の歯数比を有する歯車5とを介して、歯車5に連結され
た製氷皿4を回転させる。製氷皿4が所定の角度まで回
転すると製氷皿4は捻られて、製氷皿4内に氷結した氷
は貯氷室内に落下する。なおもピン付カム3が駆動し図
2(c)に示す位置に近づくと、ピン3aがゼネバ歯車
7の溝90から開放されるので、ゼネバ歯車7は、図1
(a)に示す歯車5と製氷皿4との間に設けられたバネ
9等から成る復帰手段により、図1(c)に示すように
元の図2(a)と同じ位置に戻る。
【0028】さらにピン付カム3が同方向に駆動し再び
図2(a)の位置に来ると、ピン付カム3aの外縁に設
けられた外周突出部3bが検知センサー8に当接し、検
知センサー8は図示しない駆動モータ1の制御部に送信
して駆動モータ1の駆動を停止させる。以上の動作が貯
氷室(図示せず)に氷が満杯となるまで繰り返される。
上述のように、図1、図2に示された本発明の実施例の
自動製氷装置に使用される離氷装置によれば、従来の離
氷装置のように駆動モータを逆転する必要がなくなり、
従って駆動モータの逆転のための検知手段や、逆転のた
めの駆動モータや、減速手段への過負荷防止対策・手段
を必要としなくなり、安価な製氷機の離氷装置を提供す
ることができる。
【0029】次に図3は本発明の他の実施例である自動
製氷装置に用いられる離氷装置の一態様例を示す概略説
明図であって、基本的には先に述べた図1(a)の装置
の製氷皿4ならびにそのための反転機構を左右鏡面対称
で2個設けたものであるが、駆動モータを正逆回転可能
とし、該モータにより1個のピン付カムを駆動して左右
の製氷皿4a,4bの反転・復帰を行なえる如く構成さ
れている点を骨子とするものである。すなわち、図3に
おいて、21は正逆回転可能の駆動モータであり、ピン
3aを備えたピン付カム3を減速装置2を介して駆動す
るよう構成されている。また、7Aおよび7Bは前記減
速装置2を中心に左右対称に設けられたゼネバ歯車であ
って、後述の図4に見られるように前記ピン3aと係合
しうる溝90が設けてある。
【0030】また、図3に見られるように、該ゼネバ歯
車7A,7Bには夫々平歯車7aAおよび7aBが同軸
に一体成形され、製氷皿4a,4bの回転軸の一端に駆
動力伝達可能に夫々取り付けられた歯車12Aおよび1
2Bとの間に後述する連結ギヤ6Aa,6Ab,6Ac
ならびに6Ba,6Bb,6Bcが夫々挿入されてお
り、これらによって駆動モータ21の正逆回転が製氷皿
4A,4Bに伝達される。この場合、ピン3aとゼネバ
歯車7A,7Bの溝90との係合の手順に対応して製氷
皿4A,4Bの夫々に別個に駆動力が伝達されるもので
あることは言うまでもない。その他、図3において製氷
枠11Aおよび11Bの構成、あるいは、コイルバネ9
Aおよび9B等からなる復帰手段の構成、すなわち両端
9a,9bを有し、製氷皿4の回転軸70に巻装する
点、などについては図1の場合と同様である。なお、図
3において、駆動モータ21、減速装置、ならびに一連
のカムならびに歯車、ギヤの類を収容する部分を駆動装
置30とする。
【0031】次に図4(a)〜(c)は図3におけるA
−A線矢視部分の構成ならびに動作を示す概略説明図で
あって、3は前述のピン付カムであり、ピン3aを有す
るとともに、該カム3の上下に180°を隔てて設けら
れた2個の検知センサ8Aおよび8Bに当接して検知を
行なわせるための外周突起部3bが設けられている。こ
れら検知センサ8A,8Bはいずれも前記駆動モータ2
1の運転/停止のための製氷皿位置を検出するスイッチ
であり、夫々突起部8aを検出子として出没自在に設け
るとともに、前記スイッチよりの信号によって製氷皿4
Aあるいは4Bのいずれを回転させるか図示しない制御
手段を介して駆動モータ21に正逆回転の指令が行なわ
れるよう構成される。この場合、当然乍ら氷結の完了し
た側の製氷皿4Aあるいは4Bのいずれかが反転・離氷
されるものであり、そのために図示しない氷結完了検知
センサが設けられ、前記の制御手段に対し、位置信号と
併せて、氷結完了した製氷皿が反転・離氷されるよう構
成される。なお90はゼネバ歯車に設けられた溝であり
ピン3aと係合するため設けられている。
【0032】さらに、図5は図3におけるB−B線矢視
部分の構成ならびに動作を示す概略説明図であって、ゼ
ネバ歯車7Aと一体成形された平歯車7aAと製氷皿4
Aの回転軸70の一端に軸着された平歯車12Aとの間
を連結する連結ギヤ6Aa,6Ab,および6Acの連
結構成を示したものである。同図において105aなら
びに105bは夫々連結ギヤ6Aaならびに6Abの回
転軸であって、これら回転軸105aおよび105bは
夫々、前記図3に示した駆動装置30の収納ケースに設
けられた長孔30aおよび30bにより上下方向に移動
可能に支持されている。以上の説明は製氷皿4A側の反
転機構について述べたものであるが、製氷皿4B側につ
いても同様の反転機構を有し、これによって2個の製氷
皿の反転方向を常に一方向とすることができる。
【0033】以上述べた本発明の他の実施例における離
氷装置の動作について、図面に基いて説明する。まず、
図4(a)に示す位置にピン付カム3が停止し、待機の
状態にあるとき、ピン付カム3の外周突出部3bが検知
センサ8Aに当接し、検知センサ8Aが作動し駆動モー
タ21の制御部(図示せず)に信号を送り、駆動モータ
21の駆動を停止し、待機させる。次に製氷皿4A又は
4Bからの氷結完了の検知センサの信号により、制御部
は表1に示す駆動モータの回転方向設定基準により駆動
モータ21の回転方向を決定し駆動させる。
【0034】
【表1】
【0035】図4は図4(a)の位置でピン付カム3a
が停止、待機している時に製氷皿4Aが氷結完了した場
合の動作例を示している。上記の条件の場合には表1の
基準により駆動モータ21は正回転し、よってピン付カ
ム3は図4(b)に示すように反時計回りに駆動する。
ピン付カム3の移動に伴ない前記実施例に記述したと同
様に、ピン3aはゼネバ歯車7Aの溝90に係合し、図
4(b)に示すようにゼネバ歯車7Aを駆動させる。さ
らに、ゼネバ歯車7Aの駆動に伴って図5に示したよう
にゼネバ歯車7Aと一体に形成された平歯車7aA及び
連結ギヤ6Aa,6Ab,6Ac、ならびに平歯車12
Aを介して平歯車12Aに連結された製氷皿4Aを回転
させる。製氷皿4Aが所定の角度まで回転すると製氷皿
4Aは捻られて、製氷皿内に氷結した氷は貯氷室内に落
下する。
【0036】なお製氷皿4Aの回転方向は、連結ギヤ6
Aa,6Ab,6Acを設けたことにより、ゼネバ歯車
7A、平歯車7aAの回転方向が、反時計廻りの場合と
時計廻りの場合の何れの場合でも常に一方向(たとえば
右)となる。なおもピン付カム3が駆動し図2(c)に
示す位置に近づくと、ピン3aがゼネバ歯車7Aの溝9
0から開放されるので、ゼネバ歯車7Aは製氷皿4Aと
平歯車12Aとを連結する軸に巻装したコイルバネ9A
と、このコイルバネ9Aの一端9bを製氷皿4Aに、他
端9aを製氷枠11Aに固定して形成された前述の復帰
手段によりゼネバ歯車7Aおよび製氷皿4Aは水平位置
に復帰する。
【0037】さらにピン付カム3が駆動し、図4(c)
の位置に来てピン3aが検知センサ8Bの直前になると
ピン付カム3の外周突起部3bが検知センサ8Bの突起
部8Baに当接し検知センサ8Bを作動させて、この信
号により駆動モータ21を停止する。その後、製氷皿4
A,4Bの何れかが氷結完了すると、製氷皿4A,4B
への給水は別々に行われ、同時に氷結することはないの
で、氷結が完了した製氷皿の氷結検知センサよりの信号
と、検知センサ8Bよりの信号とにより、駆動モータ2
1の制御部は前記表1に示した基準により駆動モータ2
1の駆動回転方向を決定し、前述と同様の離氷操作が繰
り返される。以上図4によりゼネバ歯車7Aの動作につ
いて説明したが、ゼネバ歯車7Bの動作についても、ゼ
ネバ歯車7Aと全く同様に別個に行なわれる。
【0038】ところで図1ならびに図3に示した自動製
氷装置の製氷皿4,4Aあるいは4Bは、いずれも回転
軸70を中心とする多連構造、前記図においては4連構
造を有するものであり、従って、先の図13に関して述
べた如く、離氷装置全体としては現状のまま、製氷皿4
等の周辺の有効容積を拡大して貯氷箱30の貯氷量の増
大をはかるか、乃至は貯氷量は従来通りとする代りに無
効容積を減少せしめて冷蔵庫等のコンパクト化をはかる
か、いずれの目的に対しても、製氷皿4等の回転半径が
大である点で有利とは言い難い。そこで本発明において
は、他の実施例として、図6の斜視図の如く、自動製氷
装置に用いられる離氷装置の一態様として、製氷皿4等
を複数列の単連構造、たとえば図6においては2列の単
連構造、とし、夫々の製氷皿4等が小半径での回動可能
となっているものを示すものである。
【0039】すなわち図6において、30は駆動装置で
あって、図3の場合と同様、駆動モータ、減速装置、歯
車類、ギヤ類、あるいはスイッチ類等を内蔵するもので
ある。4は製氷皿であって、同図においては単連の2列
をもって構成されており、夫々その一端を回転軸70を
介して駆動装置30により回動自在に設けられている。
駆動装置30には氷結センサなどが接続されており、そ
の信号に応じて製氷皿4等に回転、捻り等が加えられ、
離氷が行なわれるよう構成されている。101はそのよ
うにして離氷した氷を貯蔵するための貯氷箱である。
【0040】図7(a),(b)は、図6の製氷皿4の
反転および離氷動作を説明するための概略説明図であっ
て、図7(a)は製氷時の製氷皿4の位置を、また図7
(b)は離氷時の製氷皿4の位置を夫々示すものであ
る。まず図7(a)の位置において給水がなされたの
ち、製氷が完了すると、図示しないセンサからの電気信
号により駆動装置30を作動させ、図7(b)に見られ
るように2列の単連製氷皿4を夫々約160°程度回
転、捻りを加えて離氷を行ない、しかるのち、反転せし
めて元の製氷位置に復帰せしめるものである。
【0041】なお、ここで2列の単連製氷皿4を1個の
駆動源により回転あるいは捻りを加える手段としては、
たとえば図8(a)〜(d)の概略説明図に示されるよ
うな公知の手段を適宜選択して用いることができる。こ
れらの図8(a)〜(d)の手段について簡単に述べる
と、先ず図8(a)は駆動装置30の内部に一方の列の
製氷皿4回転用の駆動用歯車30Aと該歯車30Aに従
動して他列の製氷皿4を回転する従動用歯車30Bとを
設けるとともに、両歯車を連動せしめると同時に両者の
回転方向を同方向とするための中間歯車30Cが噛合さ
れている。このように構成されているので、駆動モータ
(図示せず)により歯車30Aを回転せしめると中間歯
車30Cを介して歯車30Bも同方向に回転し、2列の
製氷皿4,4が同方向に同時に回転する。
【0042】また図8(b)は、図8(a)の中間歯車
30Cに代えてチェーン30Dを連動手段として介装せ
しめた以外は図8(a)と同様な構成、動作を示す。さ
らに図8(c)は、図8(a),(b)の歯車30A,
30Bに代えて駆動側回転板30Fと従動側回転板30
Gを用い、両者をリンク30Eにより連結したものであ
って、図8(d)の斜視図に示す如く、回転板30F,
30Gの所定の位置にピン102を立設する一方、リン
ク30Eの両端部に穴103を穿設し、前記ピン102
を該穴103に回転自在に挿入してから前記ピン102
の先端をかしめるなどして、リンク30Eの脱落を防止
することができる。
【0043】この場合、前述の図11の構成と対比して
明らかなように、図7の構成においては、製氷皿4,4
を軸支する回転軸70の中心が夫々の単連の製氷皿4の
ほぼ中心にあり、従って製氷皿4は前述の図13の場合
と比較してはるかに小半径で回動せしめることが可能と
なる。たとえば図13の如き構成の場合に対しては回転
半径はほぼ1/2となり、また先の図1に示すような4
連構造の製氷皿4に対しては、回転半径はほぼ1/4に
もなる。そこで従来の貯氷箱101の高さをHとする
と、図7(a),(b)に見られるように、図中の一点
鎖線で示された製氷皿4,4の回転範囲が小さくなる
分、従来は無効容積部分となる高さHcの部分の活用が
可能となる。よって、この場合、貯氷箱の高さをH+H
cとして貯氷量の増大をはかるか、または貯氷箱の高さ
はHのままとし、その代り高さHc分だけ離氷装置を小
型化して、冷蔵庫等のコンパクト化をはかるか、いずれ
かの利点を目的に応じて選ぶことができる。
【0044】なお、以上述べた実施例においては、2列
の単連構造の製氷皿4,4に回動動作を与える例につい
て示したが、図8(a)〜(d)の如き公知の手段は、
2列の単連構造のみに限定されるものではなく、複数列
の単連構造の製氷皿の少なくとも2列以上に単独の駆動
源を用いて回動動作を与えるような任意の連結手段とす
ることは勿論可能であり、さらに連結手段としては図8
(a)〜(d)に例示された以外にも一般に使用される
公知の連結手段を任意に選択して使用しうることは言う
迄もないことである。さらにたとえば図1(a)に示す
製氷皿4を夫々回転軸を有する4列の単連構造とし、任
意の連結構造を用いて歯車5の回転駆動を夫々の製氷皿
に伝達するように構成することは可能である。
【0045】ところで、本発明において以上述べてきた
製氷皿4としては、前記の従来技術に準じて、その内側
を同容量の区画により等分に分割した容器群で構成する
ことができ、これによって同一寸法・形状の氷塊を効率
よく製氷することが可能となるものであって、先に示し
た図1、図3、図6の製氷皿4,4a,4bはいずれも
このような従来に準じた態様のものである。しかしなが
ら前述の如く、この手段では一つの製氷手段について1
種類の寸法形状の氷塊のみ得られるため、利用者が各種
寸法等の異なる氷塊を同一製氷手段で得ることはできな
い。そこで本発明においては、他の実施例として、以上
述べてきた種々の構成に加えて、さらに、製氷皿4を少
なくとも大小2種類の容器群4c,4dに分割するとと
もに、給水パイプ45と前記容器群4c,4dとの相対
位置を進退自在に変更せしめる移動調整手段30Hもし
くは30Iが設けられているものである。
【0046】すなわち、図9(a)〜(d)はこのよう
な移動調整手段30Hもしくは30Iと寸法の異なる容
器群4c,4dを設けた製氷皿4を有する本発明の他の
実施例である自動製氷装置の部分概略説明図である。図
9において、30はモータ、歯車等を内蔵した前述の駆
動装置、45は給水パイプであり、さらに図9(a),
(b)において、30Hは、固定した小さい容器群4
c、大きい容器群4dを設けた製氷皿4と相対的に給水
パイプ45側の進退を行なわせる給水パイプ移動調整装
置、また、図9(c),(d)において30Iは、固定
した給水パイプ45と相対的に、小さい容器群4c、大
きい容器群4dを設けた製氷皿4側の進退を行なわせる
製氷皿移動調整装置である。
【0047】この図9において、前記図9(a)および
(c)は大きい容器群4dに給水されるように給水パイ
プ45と製氷皿4との相対位置を、調整装置30Hもし
くは30Iにより調整するものであり、また図9(b)
および(d)は小さい容器群4cに給水されるように給
水パイプ45と製氷皿4との相対位置を調整装置30H
もしくは30Iにより調整するものである。これらの氷
の寸法・形状の選択については、先に従来技術の説明の
際に示した図15の製氷装置の製氷スイッチ80に、氷
塊の寸法選択機能、たとえば「大」、「小」ボタン、を
併設することにより、内蔵する公知のマイクロコンピュ
ータ85の判断によって、前記調整装置30Hもしくは
30Iが作動して、給水パイプ45もしくは製氷皿4を
相対的に移動せしめ、これによって利用者の求める寸法
等の氷塊を得ることができる。
【0048】次に図9に示した本発明の自動製氷装置の
動作について、図10のフローチャートにより説明す
る。なお、同フローチャートにおいて、ステップ7(S
7)からステップ9(S9)までが本発明に付随して行
なわれるステップであって、ステップ1(S1)からス
テップ6(S6)までの動作については、先に図16の
フローチャートに基いて説明した従来の自動製氷装置の
動作と略同様である。まず、図10において、スタート
に当って製氷装置を使用する者が、氷の寸法、この例で
は大・小を、製氷スイッチ80により、ステップ7(S
7)において選択する。この選択信号はマイクロコンピ
ュータ85により、ステップ8(S8)において判断さ
れ、製氷皿移動調整装置30Iもしくは給水パイプ移動
調整装置30Hのいずれかを前後に進退させることをス
テップ9(S9)において行なって、容器群4cもしく
は4dのいずれかの上に給水パイプ45の先端が臨むよ
う位置せしめる。
【0049】ステップ9(S9)以後は、先の図16の
フローチャートに準じ、ステップ1(S1)乃至ステッ
プ4(S4)における給水動作、ステップ5(S5)に
おけるマイクロコンピュータ85の温度検知による製氷
皿4での氷結の判断、さらに氷結が完了していた場合
(YES)、駆動装置30による捻りを製氷皿4に加え
て離氷を行なうステップ6(S6)の離氷工程を経て、
貯氷箱101が所望寸法形状の氷塊で満氷となるまでス
テップ2(S2)乃至ステップ6(S6)の動作を繰り
返えし行なうものである。なお、上記図9、図10によ
り説明した本発明の態様は、これまでに述べた本発明の
他の態様のものと併せて用いられることは言うまでもな
いことである。
【0050】最後に本発明においては、給水手段とし
て、図11に示す如く、給水タンク60より給水ポンプ
50を作動させて給水通路40を経て製氷皿4A,4B
に給水を行なうに際し、電磁弁16などの給水分岐手段
を設けることが有効である。すなわち、前述の図12
(b)の如く、すべての製氷皿に同時に給水する手段が
取られると、給水に時間がかかり、給水通路40が途中
で氷結するなどの恐れがあるため、給水ポンプ50とし
て必要以上に強力なポンプを使用せねばならないなどの
不都合があったことは既に説明したが、この場合、図1
1に示す如き電磁弁などの給水分岐手段を設けることに
より給水を行なうことにより、製氷皿4Bが依然製氷中
の間に製氷皿4Aが既に離氷を終了して元の位置に復帰
していれば、ただちに給水を行なって次の製氷作業に備
えることが可能であり、製氷能率が向上するのみならず
給水ポンプ50も比較的小容量のもので済み、経済性に
も優れることになる。
【0051】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかな如く、本発
明によれば、駆動モータの逆転駆動が不必要となり、従
って逆転のための検知手段や、逆転のための駆動モータ
あるいは減速手段への過負荷防止対策を必要としない安
価な離氷装置を備えた自動製氷装置の提供が可能とな
り、あるいはまた、2個の製氷皿を別個に給水、離氷す
ることを可能とすることによって製氷効率が高く、従っ
て製氷量の向上のはかり得る自動製氷装置の提供が可能
になる。さらに、製氷皿の回転半径を小半径化すること
によって、製氷皿周辺の無効容積部分を大幅に減少せし
めることが可能となり、これによって、限られたスペー
ス内での貯氷量の増大をはかることが可能となるか、ま
たは同じ貯氷量に対しコンパクト化された冷蔵庫等を得
ることができる自動製氷装置の提供が可能になる。ま
た、利用者の要望に応じて寸法、形状の異なる氷塊を供
給することも可能となる。さらにまた、小容量の給水ポ
ンプを使用することによって効率的な給水が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の自動製氷装置に用いられる
離氷装置の一態様例を示す概略説明図である。
【図2】図1(a)におけるA−A線矢視部分の概略説
明図である。
【図3】本発明の他の実施例の自動製氷装置に用いられ
る離氷装置の一態様例を示す概略説明図である。
【図4】図3におけるA−A線矢視部分の概略説明図で
ある。
【図5】図3におけるB−B線矢視部分の概略説明図で
ある。
【図6】本発明のさらに別の実施例の自動製氷装置に用
いられる離氷装置の一態様例を示す斜視図である。
【図7】図6の製氷皿における離氷動作を説明する概略
説明図である。
【図8】図6の製氷皿の駆動装置に用いられる連結手段
を示す概略説明図である。
【図9】本発明の自動製氷装置の他の実施例の部分概略
説明図である。
【図10】図9の装置の動作を説明するフローチャート
である。
【図11】本発明の自動製氷装置に用いられる給水手段
の一実施例を示す概略説明図である。
【図12】従来の自動製氷装置に用いられる離氷装置の
一態様例を示す概略説明図である。
【図13】図12の自動製氷装置に用いられる離氷装置
の一態様例を示す斜視図である。
【図14】図13の製氷皿における離氷動作を説明する
概略説明図である。
【図15】従来の自動製氷装置の断面を模式的に示す概
略説明図である。
【図16】図15の装置の動作を説明するフローチャー
トである。
【符号の説明】
1,21 駆動モータ 2 減速装置 3 ピン付カム 3a,3aa,102 ピン 4,4a,4b,4A,4B 製氷皿 5,7a,7aA,7aB,12A,12B,15,2
0a,20b,30 A,30B,30C 歯車(ギヤ) 6Aa,6Ab,6Ac,6Ba,6Bb,6Bc 連
結ギヤ 7,7A,7B ゼネバ歯車 8,8A,8B 検知スイッチ(センサ) 9,9A,9B コイルバネ 11,11A,11B 製氷枠 16 電磁弁 30 駆動装置 30D チェーン 30E リンク 30F,30G 回転板 30H 給水パイプ移動調整装置 30I 製氷皿移動調整装置 40 給水通路 45 給水パイプ 50 給水ポンプ 60 給水タンク 65 受水カップ 70 回転軸 80 製氷スイッチ 85 マイクロコンピュータ 90 溝 100 氷 101 貯氷箱 103 穴

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製氷皿内で氷を自動的に連続製造し、回
    転・離氷せしめる離氷装置と、離氷した氷を貯氷せしめ
    る貯氷箱とを有する自動製氷装置において、 前記離氷装置が駆動モータにより駆動されるピン付カム
    と、 このピン付カムの駆動に伴なってピン付カムのピンに係
    合して駆動し、製氷皿に駆動力を伝達するゼネバ歯車
    と、 上記ピン付カムの所定部を検知して駆動モータを駆動し
    所定位置で停止させる検知センサーと、 製氷皿を水平位置に復帰させる復帰手段と、を有するこ
    とを特徴とする自動製氷装置。
  2. 【請求項2】 製氷皿内で氷を自動的に連続製造し、回
    転・離氷せしめる離氷装置と、離氷した氷を貯氷せしめ
    る貯氷箱とを有する自動製氷装置において、 前記離氷装置が正逆回転可能の駆動モータにより駆動さ
    れる1個のピン付カムと、 このピン付カムのピンの駆動に伴なって、ピン付カムの
    ピンに係合して駆動し、2個の製氷皿に、駆動力を伝達
    する各製氷皿にそれぞれ対応して設けられた2個のゼネ
    バ歯車と、 上記ピン付カムの所定部を検知して駆動モータを駆動さ
    せて所定位置で停止させるための2個の検知センサー
    と、 氷結が完了した製氷皿と、ピン付カムの停止位置を検知
    して、駆動モータの正回転、逆回転の何れかを決定する
    制御手段と、 2個の製氷皿の反転方向がそれぞれ常に一方向になるよ
    うにゼネバ歯車の駆動力を伝達するゼネバ歯車と製氷皿
    との間に設けられた連結手段と、 製氷皿を水平位置に復帰させる復帰手段とを有すること
    を特徴とする自動製氷装置。
  3. 【請求項3】 製氷皿内で氷を自動的に連続製造し、回
    転・離氷せしめる離氷装置と、離氷した氷を貯氷せしめ
    る貯氷箱とを有する自動製氷装置において、前記製氷皿
    を複数列の単連構造とするとともに、夫々の製氷皿に対
    し、小半径での回動可能な回転軸を設けたことを特徴と
    する自動製氷装置。
  4. 【請求項4】 製氷皿内で氷を自動的に連続製造し、回
    転・離氷せしめる離氷装置と、離氷した氷を貯氷せしめ
    る貯氷箱とを有する自動製氷装置において、前記離氷装
    置が駆動モータにより駆動されるピン付カムと、 このピン付カムの駆動に伴なってピン付カムのピンに係
    合して駆動し、製氷皿に駆動力を伝達するゼネバ歯車
    と、 上記ピン付カムの所定部を検知して駆動モータを駆動し
    所定位置で停止させる検知センサーと、 製氷皿を水平位置に復帰させる復帰手段と、を有し、さ
    らに前記製氷皿を複数列の単連構造とするとともに、夫
    々の製氷皿に対し、小半径での回動可能な回転軸を設け
    たことを特徴とする自動製氷装置。
  5. 【請求項5】 製氷皿内で氷を自動的に連続製造し、回
    転・離氷せしめる離氷装置と、離氷した氷を貯氷せしめ
    る貯氷箱とを有する自動製氷装置において、前記離氷装
    置が駆動モータにより駆動されるピン付カムと、 このピン付カムの駆動に伴なってピン付カムのピンに係
    合して駆動し、製氷皿に駆動力を伝達するゼネバ歯車
    と、 上記ピン付カムの所定部を検知して駆動モータを駆動し
    所定位置で停止させる検知センサーと、 製氷皿を水平位置に復帰させる復帰手段と、を有し、さ
    らに前記製氷皿を少なくとも大小2種類の容器群に分割
    するとともに、給水パイプと前記容器群との相対位置を
    進退自在に変更せしめる移動調整手段を設けたことを特
    徴とする自動製氷装置。
  6. 【請求項6】 製氷皿内で氷を自動的に連続製造し、回
    転・離氷せしめる離氷装置と、離氷した氷を貯氷せしめ
    る貯氷箱とを有する自動製造装置において、前記離氷装
    置が駆動モータにより駆動されるピン付カムと、 このピン付カムの駆動に伴なってピン付カムのピンに係
    合して駆動し、製氷皿に駆動力を伝達するゼネバ歯車
    と、 上記ピン付カムの所定部を検知して駆動モータを駆動し
    所定位置で停止させる検知センサーと、 製氷皿を水平位置に復帰させる復帰手段と、を有し、さ
    らに前記製氷皿を複数列の単連構造とするとともに、夫
    々の製氷皿に対し、小半径での回転可能な回転軸を設
    け、かつ、前記製氷皿を少なくとも大小2種類の容器群
    に分割するとともに、給水パイプと前記容器群との相対
    位置を進退自在に変更せしめる位置調整手段を設けたこ
    とを特徴とする自動製氷装置。
  7. 【請求項7】 複数列の単連構造の製氷皿の少なくとも
    2列以上に単独の駆動源を用いて回動動作を与えるよう
    任意の連結手段が用いられることを特徴とする請求項3
    〜6記載の自動製氷装置。
  8. 【請求項8】 製氷皿に給水する給水通路の途中に電磁
    弁等で形成する給水分岐手段を有することを特徴とする
    請求項1〜7記載の自動製氷装置。
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