JPH06240718A - 管内清掃器具 - Google Patents

管内清掃器具

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JPH06240718A
JPH06240718A JP5049941A JP4994193A JPH06240718A JP H06240718 A JPH06240718 A JP H06240718A JP 5049941 A JP5049941 A JP 5049941A JP 4994193 A JP4994193 A JP 4994193A JP H06240718 A JPH06240718 A JP H06240718A
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cleaning
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pipe
front body
fixing
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JP5049941A
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Makoto Azuma
眞 東
Fumio Mukouzato
二三夫 向里
Takeo Matsuzaki
武夫 松崎
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  • Cleaning In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 給水管路や排水管路に於て、その除去が困難
であった管内壁に付着した垢滓を除去するために適切で
あり、屈曲部を形成する管継ぎ手を多数有する管路にお
いても支障なく管内壁の清掃を行うことが可能な管内清
掃器具を提供すること。 【構成】 管内清掃器具は、フレキシブルワイヤ1前端
に接合される接合部材7と、これに一端が固着される弦
巻バネ部材13と、弦巻バネ部材13の他端に固着され
ると共に弾力性を有する鋼線の圧着螺旋体で製作されそ
の中央部分が外方に位置するように曲成されその両端部
が周上の近接位置に穿設された一組の固着用通孔に挿通
固着される環状の清掃ループ19の複数個が周方向に適
宜間隔で放射状に設けられている取付部材15を有する
清掃ヘッド14とよりなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物内の給水管、配水
管等の管路内に挿入して、管屈曲部を形成する管継ぎ手
部を含む管路内壁に付着した垢滓を除去するための管内
清掃器具に関する。
【0002】
【従来の技術】建物内の給水管、配水管等の内部に挿通
し、管路内を推進しながら清掃する器具には、例えば特
開昭58−189086号に開示されているように、そ
の挿入するスネークワイヤの先端に、スネークワイヤよ
り大きい直径とした螺旋コイル状の清掃ヘッドをスネー
クワイヤと同心状に取付け、このような器具を管内に向
け回転を加えながら挿入し、清掃ヘッドの先端エッジに
管路を閉塞する詰り物をに突刺して保持させ、器具を引
出して詰り物を除去したり、又詰り物がグリス状の物の
場合には、螺旋コイル状の清掃ヘッドに替えて、スネー
クワイヤの先端に中心部から放射状前方に延びる細長の
数本の爪を有するカッターブレードヘッドを取付け、か
かる器具でグリスカットをするものが知られている。こ
のような器具において、螺旋コイル状ヘッドを使用する
ときには、管路に於ける詰り物が単体状をなす場合には
その除去に支障を生じないが、詰り物が管路に一体的に
付着している垢滓の場合には、清掃ヘッドの先端エッジ
に突刺して除去する事は極めて困難であり、又前記グリ
ス状詰り物用のカッターブレードヘッドを使用するとき
には、垢滓を取除く場合にカッターブレードが管路内壁
全面に充分に密着状に接触しないので垢滓の取残しを生
じ、完全な管内清掃を行うことが不可能であるばかりで
なく、金属製のカッターブレードは、清掃中管路に接触
して激しい騒音を発生することにより居住者に多大の不
快感を与えていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、前記従来の管内清掃器具が有する問題点を
解決し、給水管路や排水管路に於て、その除去が困難で
あった管内壁に付着した垢滓を除去する為に適切であ
り、屈曲部を形成する管継ぎ手を多数有する管路におい
ても支障なく管内壁の清掃を行うことが可能である共
に、清掃中低騒音である管内清掃器具を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の管内清掃器具は、回転力及び軸方向力が伝
達されるフレキシブルワイヤ前端に固着された連結部材
に相互回転不可の状態で接合される接合部材と、該接合
部材に一端が固着される弦巻バネ部材と、前側胴部とこ
れに一体的に形成され該弦巻バネ部材の他端に固着され
る後側胴部とを備えた取付部材を有すると共に弾力性を
有する鋼線の圧着螺旋体で製作されその中央部分が該取
付部材の軸心に対して外方に位置するように曲成されそ
の両端部が該前側胴部の周上の近接位置に穿設された一
組の固着用通孔に挿通固着される環状の清掃ループの複
数個が該前側胴部の周方向に適宜間隔で放射状に設けら
れている清掃ヘッドとよりなることを主な特徴とする。
【0005】
【作用】管路内に回転を加えながら清掃器具を前進又は
後進させることにより、取付部材に固着された複数の清
掃ループは、その突出中央部分が管内壁に沿って弾性的
に屈曲して管内壁全周に亘って管内壁に清掃ループ突出
中央部分を圧着状態で接触しながら回転を伴った軸方向
移動を行うことになるから、鋼線の圧着螺旋体で形成さ
れた清掃ループの螺旋体の凹凸面は管内壁に強制的に接
触させられ、管内壁全周に亘って付着する垢滓を管周方
向に削り取り管内を充分に清掃することが出来る。管路
の管屈曲部を形成する管継ぎ手部に清掃ヘッドが差掛か
った場合にも、清掃ヘッドに於いて管内壁に接触する箇
所は清掃ループのみであり、管屈曲部に於いて増加する
研削抵抗に応じて弾性を有する清掃ループは容易にその
突出中央部分を内方に向けて弾性変形して管内通過のた
めの抵抗を減じることになるから、清掃ヘッドは容易に
管屈曲部を通過することが出来るので、管屈曲部に於い
て清掃ヘッドの前進又は後進が停滞してしまうような事
態を生じることがない。清掃ループは、鋼線の圧着螺旋
体で形成されているので、管内壁との接触は滑らかであ
り、清掃時に清掃ループの突出中央部分が管内壁に圧着
状態で接触するのにも拘らず、騒音の発生を少なくする
ことができる。
【0006】清掃ループは、取付部材に対して、いずれ
の方向にも弾性的に屈曲させることが可能であるから、
清掃器具を管路内にその清掃ヘッドを前方として前進さ
せて管内清掃を行う場合にも、又清掃ヘッドを後方とし
て後進させて管内清掃を行う場合にも有効に利用でき
る。清掃ループは、鋼線の圧着螺旋体であり、又他の部
品も簡単な構造を有するものであるから全体的に安価に
製造することが可能である。そして清掃ループの固定
は、清掃ループの両端を取付部材の前側胴部に設けられ
た固定用透孔に挿通固定するものであって、簡単な固定
手段にも拘らず、清掃ループに充分な削り取りの応力を
取付部材から伝達させることができる。更に清掃ループ
はその両端を取付部材に固定することにより、安定した
固定状態を維持することができ、破損を僅少にすること
ができる。清掃ループの取付けられた取付部材と接合部
材の間には弦巻バネ部材が介在されているから、清掃ル
ープの突出中央部分がフレキシブルワイヤに接触して損
傷を与えることがなく、又弦巻バネ部材は清掃ループに
加わる研削抵抗の変化に対して伝達する応力の緩衝部材
として役立つ。清掃器具は、フレキシブルワイヤ前端に
固着された連結部材に対して接合部材によって接合され
ているから、清掃器具全体の交換や、本発明にかかる清
掃器具に替えて他種類の清掃器具を取付けたりすること
が容易である。
【0007】
【実施例】本発明の詳細な特徴について、添付図面に記
載された実施例により説明する。図1及び図6に於いて
符号1は、本発明の清掃器具に回転力及び軸方向力を伝
達するフレキシブルワイヤである。フレキシブルワイヤ
1は、一般的にバネ鋼線により製造され、先端に設けら
れる後述する清掃ヘッドに回転力及び軸方向力を与える
ために充分な強度を有すると共に、推進する管路の屈曲
部に於いて弾性変形により屈曲部に沿うように屈曲可能
な可撓性を有する。図6で明らかなようにフレキシブル
ワイヤ1内には軽金属製の連接弦巻可撓管1aが挿入さ
れている。符号2は、連結部材であって、真鍮等の金属
材料で製造され、その外周は円形状をなし、その中央部
には円形透孔3が穿孔され、後面には円形透孔3を連通
するように、スリーブ4が突設されている。又前面に
は、後述する清掃ヘッドと接合した場合に、係合して回
転力及び前後の軸方向力を伝達するために、直径方向の
鳩尾状突条5が突設されている。更に、連結部材2の外
周付近には一対の螺子止用透孔6が穿孔されている。
【0008】支持板2後面に突設したスリーブ4外周に
は、フレキシブルワイヤ1の前端がそのワイヤの弾発力
を利用して挟着状態で固着されている。この固着を確実
にするために、スリーブ4外周にはワイヤの凹凸に沿う
螺旋溝が設けられることが望ましい。本発明にかかる清
掃器具に於いて、符号7は連結部材2に接合される接合
部材である。接合部材7は一般的には連結部材2と同様
に、真鍮等の金属材料で製造され、その外周は円形状を
なしており、又前面にはボス8が突設されている。接合
部材7の後端には、連結部材2に対して密着状に接合す
る平面状の接合端面9が形成されると共に、連結部材2
に於ける鳩尾条突条5に嵌合して連結部材2に加えられ
た回転力及び前後の軸方向力を後述する清掃ヘッドに伝
達するための鳩尾状凹溝10が凹設されている。又連結
部材2の一対の螺子止用透孔6の位置に対応して一対の
螺子止用螺孔11が前後に貫通して穿設されている。図
中符号12は一組の接合用螺子であって、連結部材2に
接合部材7を接合する場合に、それぞれ一対の螺子用透
孔6から挿入して、一対の螺子止用螺孔11に螺着する
ものである。
【0009】接合部材7の前面に突設したボス8外周に
は、弦巻バネ部材13の後端がその弾発力を利用して挟
着状態で固着されている。この固着を確実にするため
に、ボス8の外周には弦巻バネ部材13の凹凸に沿う螺
旋溝が設けられることが望ましい。弦巻バネ部材13
は、バネ鋼線によって製造され、後述する清掃ループの
長さよりも大きい長さを有する。弦巻バネ部材13の前
端は清掃ヘッド14に固着される。清掃ヘッド14は主
として清掃ループ19と清掃ループ19が取付けられる
取付部材15とより構成され、弦巻バネ部材13との固
着は、図4及び図6で明らかなように、鋼製で外形が円
形状をなす取付部材15の後側胴部16の外周に対して
弦巻バネ部材13の弾発力を利用して挟着させることに
より行うものである。この固着を確実にするために、後
側胴部16の外周には弦巻バネ部材13の凹凸に沿う螺
旋溝が設けられることが望ましい。
【0010】本実施例の取付部材15に於いて、図2及
び図3に示されるように、前側胴部17は後側胴部16
よりも太径とされ、前側胴部17にはその外周上の近接
位置に軸心に向って穿孔された一組の固着用通孔18が
周方向に複数組穿孔されており、本実施例では、一組の
固着用通孔18は周方向に4組穿孔されている。図で明
らかなように、一組の固着用通孔18は、前側胴部17
の周上前後方向及び周方向に間隔があけられた位置、即
ち取付部材15の軸心に対して斜め方向の位置から、前
側胴部17の前後方向中心及び軸心に向って穿孔されて
いる。符号19は、清掃ループであって、管内壁に接触
して清掃を司る部品である。清掃ループ19は弾力性を
有する鋼線の圧着螺旋体で製作され、その中央部分20
が取付部材15の軸心に対して外方に位置するよう曲成
され、その両端部は一組の固着用通孔18に挿通され、
接着剤により固着されている。図2及び図3では清掃ル
ープ19はその1個のみについて取付状態が示されてい
るが、周方向の4組の固着用通孔18に対して、4組の
清掃ループ19が固着されることは云うまでもない。清
掃ループ19は、鋼線の圧着螺旋体であるから安価に製
造することが可能であり、清掃ループ19の固定は、簡
単な手段にも拘らず、清掃ループ19に充分な削り取り
の応力を取付部材15から伝達させることができる。又
清掃ループ19はその両端を取付部材15に固定するこ
とにより、安定した固定状態を維持することができ、破
損を僅少にすることができる。
【0011】このように固着された清掃ループ19の中
央部分20は取付部材15の軸心に対して斜め方向をな
すように配設されることになるから、このような配設状
態により、管内に清掃ヘッド14が挿入された場合に、
清掃ループ19の中央部分20は、与えられる所定の回
転方向に対して、管内壁に斜め方向に接触して回転進行
することになり、清掃効率を高めると同時に清掃ループ
19の円滑な進行に役立つ接触状態を得ることができ
る。前記した清掃ループ19の配設位置以外に、一組の
固着用通孔18を前側胴部17の周上前後方向に間隔を
あけた位置から、前側胴部17の前後方向中心に向けて
穿設し、清掃ループ19の中央部分20を軸線方向に向
ける態様や、一組の固着用通孔18を前側胴部17の周
上周方向に間隔をあけた位置から、前側胴部17の軸心
に向けて穿設し、清掃ループ19の中央部分20を軸線
と垂直方向に向ける態様が採用される場合もある。又、
前記実施例では、取付部材15に4個の清掃ループ19
が配設されているが、更に多数の清掃ループが配設され
てもよい。更に、前側胴部17に穿設された一組の固着
用通孔18は、対向位置に設けられた他の一組の固着用
通孔18と軸心部で連通させることできるが、そのよう
にした場合には、清掃ループ19を製作する際に、長い
圧着螺旋体を用意し、一方の固着用通孔18から軸心部
を通過させて対向する固着用通孔18まで挿通させるこ
とにより、1本の圧着螺旋体で2組の清掃ループ19を
製作することが可能であり、製作工程を簡略化すること
ができる。
【0012】前記したように、接合部材7と清掃ヘッド
14との間には弦巻バネ部材13が介在されている。後
述するように、清掃中に清掃ループ19は撓んだ状態で
使用されることになるが、その際、弦巻バネ部材13は
清掃ループ19とフレキシブルワイヤ1の間に間隔をあ
け、撓んだ清掃ループ19の先端がフレキシブルワイヤ
1に接触して損傷を与えることを防止している。又弦巻
バネ部材13は清掃ループ19に加わる研削抵抗の変化
に対してフレキシブルワイヤ1から伝達する応力の緩衝
部材として役立つ。本発明にかかる管内清掃器具をフレ
キシブルワイヤ1に取付けるのには、フレキシブルワイ
ヤ1端部に於ける連結部材2の鳩尾状突条5を接合部材
7の鳩尾状凹溝10に嵌合させて接合端面9を連結部材
2に密着させると同時に、連結部材2の後面から一対の
螺子止用透孔6を貫通させた一組の接合用螺子12を対
応する位置に配置した接合部材7の一対の螺子止用螺孔
11に螺合させ締付ければよい。この締付けによって、
連結部材2と管内清掃器具とは一体的な接合状態とな
る。このように、管内清掃器具は、フレキシブルワイヤ
1前端に固着された連結部材2に対して、接合部材7に
よって分離可能に接合されているから、管内清掃器具全
体の交換や、本発明にかかる清掃器具に替えて他種類の
清掃器具を取付けることができる。
【0013】このように構成された本発明にかかる清掃
器具は、図7に示されるように、清掃すべき給水管路又
は排水管路等の管路21の管端開口から挿入される。挿
入には、人力又は機械力によってフレキシブルワイヤ1
に対し軸方向推進力と回転力とが与えられて行われる。
管路21に挿入された清掃器具は、図5に示されるよう
に、その清掃ループ19の中央部分20が管路21の内
壁に沿って弾性的に屈曲し、清掃ループ19の中央部分
20は管路21の内壁に押圧状態で接触する。従って清
掃ヘッド14に軸方向力及び回転力が加われば、鋼線の
圧着螺旋体で形成された清掃ループ19の凹凸面は、管
内壁全周に亘って付着する垢滓を管周方向に削り取り、
管内清掃を行いながら軸方向に移動する。尚清掃作業
は、通常清掃ヘッド14部分に流水しながら行われる。
又、清掃ループ19は鋼線の圧着螺旋体で形成されてい
るので、管内壁との接触は滑らかであり、清掃時に清掃
ループ19の突出中央部分が管内壁に圧着状態で接触す
るのにも拘らず、騒音の発生を僅少にとどめることがで
きる。
【0014】本発明にかかる清掃器具は、直線的な管路
の場合のみならず、エルボ22やT字管チーズ23等の
管路21の屈曲部を形成する管継ぎ手に差掛かった場合
にも優れた清掃機能を発揮する。即ち、管路21の管屈
曲部を形成する管継ぎ手部に清掃ヘッド14が差掛かっ
ても、清掃ヘッド14に於いて管内壁に接触する箇所は
清掃ループ19のみであり、管屈曲部に於いて増加する
研削抵抗に応じて弾性的な可撓性を有する清掃ループ1
9は容易にその中央部分20を内方に向けて弾性変形し
て管内通過のための抵抗を減じることになるから、清掃
ヘッド14は容易に管屈曲部を通過することができるの
で、管屈曲部に於いて清掃ヘッド14の前進又は後進が
停滞してしまうような事態を生じることがない。清掃ル
ープ19は、取付部材15に対していずれの方向にも可
撓であるから、図7に示されるように、清掃器具を管路
21内にその清掃ヘッド14を前方として前進させて管
内清掃を行う場合にも、又図8に示されるように、清掃
ヘッド14を後方として後進させて管内清掃を行う場合
にも有効に利用できる。更に清掃中清掃ヘッド14を前
後往復動作せながら管内清掃を行うことも可能である。
【0015】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を奏する。 A.管路内に回転を加えながら清掃器具を前進又は後進
させることにより、取付部材に固着された複数の清掃ル
ープは、その突出中央部分が管内壁に沿って弾性的に屈
曲して管内壁全周に亘って管内壁に清掃ループ突出中央
部分を圧着状態で接触しながら回転を伴った軸方向移動
を行うことになるから、鋼線の圧着螺旋体で形成された
清掃ループの螺旋体の凹凸面は管内壁に強制的に接触さ
せられ、管内壁全周に亘って付着する垢滓を管周方向に
削り取り管内を充分に清掃することが出来る。 B.管路の管屈曲部を形成する管継ぎ手部に清掃ヘッド
が差掛かった際にも、清掃ヘッドに於いて管内壁に接触
する箇所は清掃ループのみであり、管屈曲部に於いて増
加する研削抵抗に応じて弾性を有する清掃ループは容易
にその突出中央部分を内方に向けて弾性変形して管内通
過のための抵抗を減少させることになるから、清掃ヘッ
ドは容易に管屈曲部を通過することが出来るので、管屈
曲部に於いて清掃ヘッドの前進又は後進が停滞してしま
うような事態を発生させることがない。 C.清掃ループは、鋼線の圧着螺旋体で形成されている
ので、管内壁との接触は滑らかであり、清掃時に清掃ル
ープの突出中央部分が管内壁に圧着状態で接触するのに
も拘らず、騒音の発生を少なくすることができる。
【0016】D.清掃ループは、取付部材に対して、い
ずれの方向にも弾性的に屈曲させることが可能であるか
ら、清掃器具を管路内にその清掃ヘッドを前方として前
進させて管内清掃を行う場合にも、又清掃ヘッドを後方
として後進させて管内清掃を行う場合にも有効に利用で
きる。 E.清掃ループは、鋼線の圧着螺旋体であり、又他の部
品も簡単な構造を有するものであるから全体的に安価に
製造することが可能である。そして清掃ループの固定
は、清掃ループの両端を取付部材の前側胴部に設けられ
た固定用透孔に挿通固定するものであって、簡単な固定
手段にも拘らず、清掃ループに充分な削り取りの応力を
取付部材から伝達させることができる。更に清掃ループ
はその両端を取付部材に固定することにより、安定した
固定状態を維持することができ、破損を僅少にすること
ができる。 F.清掃ループの取付けられた取付部材と接合部材の間
には弦巻バネ部材が介在されているから、清掃ループの
突出中央部分がフレキシブルワイヤに接触して損傷を与
えることがなく、又弦巻バネ部材は清掃ループに加わる
研削抵抗の変化に対して伝達する応力の緩衝部材として
役立つ。 G.清掃器具は、フレキシブルワイヤ前端に固着された
連結部材に対して接合部材によって接合されているか
ら、清掃器具全体の交換や、本発明にかかる清掃器具に
替えて他種類の清掃器具を取付けたりすることが容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる管内清掃器具の実施例を示す斜
視図である。
【図2】清掃ループ一組についての取付状態を示す清掃
ヘッドの横方向からの側面図である。
【図3】同様に清掃ヘッドの前方向からの側面図であ
る。
【図4】図1の実施例の縦断面図である。
【図5】管内清掃器具の清掃状態を示す説明図である。
【図6】フレキシブルワイヤと管内清掃器具との接合部
分を示す一部欠截分解斜視図である。
【図7】前進によって清掃を行う場合の管内清掃器具の
清掃状況を示す説明図である。
【図8】後進によって清掃を行う場合の管内清掃器具の
清掃状況を示す説明図である。
【符号の説明】
1 フレキシブルワイヤ 2 連結部材 7 接合部材 13 弦巻バネ部
材 14 清掃ヘッド 15 取付部材 16 後側胴部 17 前側胴部 18 固着用通孔 19 清掃ルー
プ 20 中央部分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転力及び軸方向力が伝達されるフレキ
    シブルワイヤ前端に固着された連結部材に相互回転不可
    の状態で接合される接合部材と、該接合部材に一端が固
    着される弦巻バネ部材と、前側胴部とこれに一体的に形
    成され該弦巻バネ部材の他端に固着される後側胴部とを
    備えた取付部材を有すると共に弾力性を有する鋼線の圧
    着螺旋体で製作されその中央部分が該取付部材の軸心に
    対して外方に位置するように曲成されその両端部が該前
    側胴部の周上の近接位置に穿設された一組の固着用通孔
    に挿通固着される環状の清掃ループの複数個が該前側胴
    部の周方向に適宜間隔で放射状に設けられている清掃ヘ
    ッドとよりなることを特徴とする管内清掃器具。
  2. 【請求項2】 前記一組の固着用通孔は、前記前側胴部
    の周上前後方向に間隔があけられた位置から、前記前側
    胴部の前後方向中心に向けて穿設されていることを特徴
    とする請求項1記載の管内清掃器具。
  3. 【請求項3】 前記一組の固着用通孔は、前記前側胴部
    の周上周方向に間隔があけられた位置から、前記前側胴
    部の軸心に向けて穿設されていることを特徴とする請求
    項1記載の管内清掃器具。
  4. 【請求項4】 前記一組の固着用通孔は、前記前側胴部
    の周上前後方向及び周方向に間隔があけられた位置か
    ら、前記前側胴部の前後方向中心及び軸心に向けて穿設
    されていることを特徴とする請求項1記載の管内清掃器
    具。
  5. 【請求項5】 前記一組の固着用通孔は、対向位置に設
    けられた他の一組の固着用通孔と前記前側胴部中心部に
    於いて連通していることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれか1項記載の管内清掃器具。
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