JPH0624070U - シャワー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 ヘッドの流路から落下する流体を直
流と散水流に切替えるシャワー装置であって、流路が切
替わったことをボタンから手に伝わる感触で容易に判断
できるようにする。 【構 成】 弁体１３の底面部１４には直流吐水
部１１の弁座１１ａに着座する環状の平坦部１５と、該
平坦部１５の内側で弁口１２に嵌入する傾斜部１６を設
けたので、ボタン１８の操作により弁体１３を直流吐水
部１１の弁口１２を閉塞するように平行移動させると、
弁体１３の平坦部１５が弁座１１ａに着座した際に傾斜
部１６の突部１７が弁座１１ａに当接することでその感
触がボタン１８から使用者の手に伝わる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０１】

【産業上の利用分野】

この考案は、水栓の吐水管先端に取付けて流体を直流と散水流に切替えること のできるシャワー装置に関するものである。

【０２】

【従来の技術】

従来、水栓の吐水管から落下する流体を直流と散水流に切替えることのできる シャワー装置として、実開昭６３−９５７７８号公報の第３図（本願図面の図５ ）のものがある。上記図５に就いて簡単に説明すると、蛇口に取り付けられた蛇 口用水流切替器４０は、本体内に切替室４１を形成し、この切替室４１の導入側 には導水孔４２を設けるとともに、吐出側には前記導入孔４２の直下に臨む直流 吐出部４３と、その周囲に形成される散流吐出部４４とを設け、前記直流吐出部 ４３の上端に設けた弁座４５に操作片４６を介して外部から操作できる弁体４７ を対応させ、該弁体４７が直流吐出部４３を閉塞していれば流体は弁体４７の上 面の案内面４８によって直流吐出部４３の周囲、即ち散流吐出部４４に案内され 、細孔４９から散水状に流出し、操作片４６の操作で弁体４７が直流吐出部４３ を開放すれば流体は直流で流出されるものである。 〔０３〕 上記のものにあっては、直流の流体を流出している状態から散水流を流出する ように切替えるには、操作片を操作して弁体により直流吐出部を閉塞すればよい が、弁体は単に直流吐出部の上に位置しているだけであるから直流から散水流に 流路が切替わったことは操作片を操作した際の手の感触からは全く伝わらず、使 用者は流路の切替わりを目視により判断するしかなく操作性の悪いものであった 。 〔０４〕 〔考案が解決しようとする課題〕 本考案が解決しようとする課題は、流体の流路が切替わったことをボタンから 手に伝わる感触で容易に認識できるようにすることで、シャワー装置の操作性を 向上させることである。 〔０５〕 〔課題を解決するための手段〕 本考案は、ヘッド内に設けられた流路の下部に切替室を形成し、該切替室には 中央に直流吐水部を備えた分岐筒と、前記直流吐水部の周囲に多数の小孔を有す る散水板とを取付け、ボタンと連繋した弁体が前記直流吐水部の弁口を開閉する ことで流体を直流と散水流に切替えるシャワー装置に於いて、前記弁体の底面部 には前記直流吐水部の弁座に着座する環状の平坦部と、該平坦部の内側で前記弁 口に嵌入する傾斜部を設けたものであり、前記傾斜部は、弁体が弁口を閉塞する ように平行移動する際に最初に弁座に当接する突部を設けたものである。 〔０６〕 〔作 用〕 本考案のシャワー装置では、ボタンの操作により弁体を直流吐水部の弁口を閉 塞するように平行方向へ移動させると、弁体の底面部に設けた平坦部が弁座に着 座した際に傾斜部先端の突部が弁座に当接することでその感触がボタンから使用 者の手に伝わるうえ、散水から直流へ流路を切替える場合は弁体は底面部を傾斜 させているため、この傾斜部により弁座上を円滑に移動する。 〔０７〕 〔実 施 例〕 以下、本考案の実施例を図に基づいて詳細に説明する。 この実施例は、図１に示すようにヘッド１は一端に水栓類（図示省略）の吐水 管２の先端に嵌挿してビス３により結合する連結部４及び該連結部４の内部に設 けられた横長の流路５を備え、該流路５の先端下部には仕切壁６に穿設した導水 孔７を介して前記流路５とほぼ直角方向に連通する切替室８を形成している。 〔０８〕 該切替室８外周の雌ねじ部９に螺着する分岐筒１０は、図１に示すように中心 部に前記導水孔７の直下に開口する円筒状の直流吐水部１１を備え、図３に示す ように該直流吐水部１１の弁口１２を開閉する弁体１３を平行方向へ移動自在に 臨ませている。

〔０９〕 前記弁体１８は図４に示すように、底面部１４に前記直流吐水部１１の弁座１ １ａに着座する環状の平坦部１５と、該平坦部１５の内側に傾斜部１６を設け、 該傾斜部１６は弁体１３が弁口１２を閉塞するように鎖線の位置から実線の位筺 へ平行移動する際に、最初に弁座１１ａに当接する所を最も厚みのある突部１７ とし、左側（図に於いて）へ向かうにつれ徐々に厚みをなくし、左端では平坦部 １５と同一の厚みとなるように傾斜させている。 〔１０〕 シーソー式のボタン１８は図１に示すように前記ヘッド１の側面に形成した開 口部１９に一部が外部へ露出するように介在させ、軸体２０により前記弁体１３ と連結し、このボタン１８の突出している部分を押すことで弁体１３が平行方向 へ移動し、前記直流吐水部１１の弁口１２を開閉するように連繋している。 〔１１〕 円形の散水板２１は図２に示すように周面に多数の小孔２２を微細に穿設する ことにより流体が散水状に吐出するように構成し、図１に示すように中央に前記 直流吐水部１１に嵌挿する挿孔２３を開口し、この散水板２１を前記分岐筒１０ の下端面に介在させたパッキング２４に当接させ、フランジ部２６及び螺合部２ ７を有したカバ−２５をもって前記分岐筒１０の雄ねじ部２８に螺着されている 。 〔１２〕 上記の構成において、図１では弁体１３は直流吐水部１１の弁口１２を開放し た所に位置している。この際流体は導水孔７から真下に落下し、直流吐水部１１ の弁口１２を経て直流として外部へ流出することができる。流路を直流から散水 流に切替えるためヘッド１から突出している側のボタン１８を押すと、図４に示 すように弁体１３は軸体２０を介して鎖線の位置から実線の位置へ移動し、傾斜 部１６が弁口１２内に嵌入する。なお、弁体１３の平坦部１５が弁座１１ａに着 座すると同時に傾斜部１６先端の突部１７が弁座１１ａに当接することで、その 感触がボタン１８から使用者の手に伝わり、流路が散水側へ切替わったことを容 易に認識することができる。この時弁体１３は図３の鎖線で示すように直流吐水 部１１の弁口１２を閉塞した所に位置しているため、導水孔７から落下する流体 は弁体１３の周囲に案内され、散水板２１の小孔２２からシャワー状の散水流が 流出する。 〔１３〕 次に散水流から直流へ流路が切替わるように再びボタン１８を押すと、弁体１ ３は図４の実線の位置から鎖線の位置へ平行移動するが、この際たとえ散水流を 流出中で弁体１３の上面に導水孔７から落下する流体の水圧が加わっていても、 該弁体１３は底面部１４に設けた傾斜部１６が弁座１１ａに沿って円滑に移動す ることができる。 〔１４〕 〔考案の効果〕 この考案は、上記の構成であるから次の利点を有する。 （１） ヘッド内に設けられた流路の下部に切替室を形成し、該切替室には中央 に直流吐水部を備えた分岐筒と、前記直流吐水部の周囲に多数の小孔を有する散 水板とを取付け、ボタンと連繋した弁体が前記直流吐水部の弁口を開閉すること で流体を直流と散水流に切替えるシャワー装置に於いて、前記弁体の底面部には 前記直流吐水部の弁座に着座する環状の平坦部と、該平坦部の内側で前記弁口に 嵌入する傾斜部を設けたので、ボタンの操作で弁体が平行移動し直流吐水部の弁 口を閉塞すると、弁体の平坦部が弁座に着座すると同時に、弁口に嵌入する傾斜 部が弁座に当接することでその感触がボタンを介して使用者の手に伝わり、流路 の切替わりを容易に認識することができる。 （２） 弁体の底面部には傾斜部を設けているので、直流と散水流の切替え時に 弁体はこの傾斜部が弁座に摺接しながら円滑に平行移動することができる。 （３） 従来のシャワー装置と比較して、弁体の底面部の形状を変更するだけで 切替時の操作性を著しく向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

〔図１〕本案シャワー装置の側断面図である。 〔図２〕本案シャワー装置の底面図である。 〔図３〕図１に於けるＡ−Ａ線の平断面図である。 〔図４〕本案弁体の弁口との対応関係を示す説明図であ
る。 〔図５〕従来技術の説明図である。 〔符号の説明〕 １ ヘ ッ ド ５ 流 路 ８ 切 替 室 １０ 分 岐 筒 １１ 直流吐水部 １１ａ 弁 座 １２ 弁 口 １３ 弁 体 １４ 底 面 部 １５ 平 坦 部 １６ 傾 斜 部 １７ 突 部 １８ ボ タ ン ２１ 散 水 板 ２２ 小 孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ヘッド内に設けられた流路の下部に切
   替室を形成し、該切替室には中央に直流吐水部を備えた
   分岐筒と、前記直流吐水部の周囲に多数の小孔を有する
   散水板とを取付け、ボタンと連繋した弁体が前記直流吐
   水部の弁口を開閉することで流体を直流と散水流に切替
   えるシャワー装置に於いて、前記弁体の底面部には前記
   直流吐水部の弁座に着座する環状の平坦部と、該平坦部
   の内側で前記弁口に嵌入する傾斜部を設けたことを特徴
   とするシャワー装置。
2. 【請求項２】 前記傾斜部は、弁体が弁口を閉塞する
   ように平行移動する際に最初に弁座に当接する突部を設
   けたことを特徴とする請求項１記載のシャワー装置。