JPH06239731A - 油性外用剤 - Google Patents
油性外用剤Info
- Publication number
- JPH06239731A JPH06239731A JP5473793A JP5473793A JPH06239731A JP H06239731 A JPH06239731 A JP H06239731A JP 5473793 A JP5473793 A JP 5473793A JP 5473793 A JP5473793 A JP 5473793A JP H06239731 A JPH06239731 A JP H06239731A
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- JP
- Japan
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- oily
- oil
- skin
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明は水溶性であるジプロピレングリコー
ル及びヘキシレングリコールの少なくとも１種と非水溶
性で且つ油溶性である１価アルコールの少なくとも１種
とを含み界面活性剤を含まないことを特徴とする油性外
用剤である。 【効果】 本発明は製造方法が簡単で熱、光に対する保
存安定性に優れ、べたつきや肌への異和感が少なく、肌
の乾燥を防ぐ湿潤効果が大きく、その効果の持続性に優
れる油性外用剤を提供する。
ル及びヘキシレングリコールの少なくとも１種と非水溶
性で且つ油溶性である１価アルコールの少なくとも１種
とを含み界面活性剤を含まないことを特徴とする油性外
用剤である。 【効果】 本発明は製造方法が簡単で熱、光に対する保
存安定性に優れ、べたつきや肌への異和感が少なく、肌
の乾燥を防ぐ湿潤効果が大きく、その効果の持続性に優
れる油性外用剤を提供する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は本来水溶性であり、油に
は不溶であるジプロピレングリコール及びヘキシレング
リコールが特定の油溶性１価アルコールには可溶である
ことを見出だし、この混合物を乳化技術によらず通常の
方法で配合してなる製造方法が簡単で保存安定性に優
れ、べたつきや肌への異和感が少なく、肌の乾燥を防ぐ
湿潤効果が大きく、その効果の持続性に優れる油性外用
剤に関する。
は不溶であるジプロピレングリコール及びヘキシレング
リコールが特定の油溶性１価アルコールには可溶である
ことを見出だし、この混合物を乳化技術によらず通常の
方法で配合してなる製造方法が簡単で保存安定性に優
れ、べたつきや肌への異和感が少なく、肌の乾燥を防ぐ
湿潤効果が大きく、その効果の持続性に優れる油性外用
剤に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
油性外用剤は肌への付着性に優れその持続性も良いが、
使用時の油性感が強く、べたつきや異和感を覚えやすい
為、従来はシリコーン油や流動パラフィン等の油性感の
少ない液状油性原料を多量に配合する等の工夫をして油
特有のべたつきや異和感の軽減をしていた。又、水や水
溶性多価アルコールを系の中に乳化技術をもって配合
し、使用時の油性感を軽減していた。しかし、シリコー
ン油や流動パラフィン等の油性感の少ない液状油性原料
を多量に配合する方法ではべたつきや肌への異和感は若
干軽減される程度である。乳化技術を用いて水や水溶性
多価アルコールを配合する場合、確かに使用時の油性感
は軽減されるため多くはこの方法を用いているのである
が、一般に乳化物を製造する為にはかなり高度な製造技
術と製造装置を必要とする。又、乳化物は熱、光等によ
り変質、変性しやすく長期間の保存に対してはそれ相応
の配慮をしなければならない。
油性外用剤は肌への付着性に優れその持続性も良いが、
使用時の油性感が強く、べたつきや異和感を覚えやすい
為、従来はシリコーン油や流動パラフィン等の油性感の
少ない液状油性原料を多量に配合する等の工夫をして油
特有のべたつきや異和感の軽減をしていた。又、水や水
溶性多価アルコールを系の中に乳化技術をもって配合
し、使用時の油性感を軽減していた。しかし、シリコー
ン油や流動パラフィン等の油性感の少ない液状油性原料
を多量に配合する方法ではべたつきや肌への異和感は若
干軽減される程度である。乳化技術を用いて水や水溶性
多価アルコールを配合する場合、確かに使用時の油性感
は軽減されるため多くはこの方法を用いているのである
が、一般に乳化物を製造する為にはかなり高度な製造技
術と製造装置を必要とする。又、乳化物は熱、光等によ
り変質、変性しやすく長期間の保存に対してはそれ相応
の配慮をしなければならない。
【０００３】本発明は本来水溶性であり、油には不溶で
あるジプロピレングリコール及びヘキシレングリコール
が特定の油溶性１価アルコールには可溶であることを見
出だし、この混合物を乳化技術によらず通常の方法で配
合してなる製造方法が簡単で保存安定性に優れ、べたつ
きや肌への異和感が少なく、肌の乾燥を防ぐ湿潤効果が
大きく、その効果の持続性に優れる油性外用剤を提供す
ることを目的としている。
あるジプロピレングリコール及びヘキシレングリコール
が特定の油溶性１価アルコールには可溶であることを見
出だし、この混合物を乳化技術によらず通常の方法で配
合してなる製造方法が簡単で保存安定性に優れ、べたつ
きや肌への異和感が少なく、肌の乾燥を防ぐ湿潤効果が
大きく、その効果の持続性に優れる油性外用剤を提供す
ることを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明はジプロピレング
リコール及びヘキシレングリコールの少なくとも１種と
非水溶性で且つ油溶性である１価アルコールの少なくと
も１種とを含み界面活性剤を含まないことを特徴とする
油性外用剤である。
リコール及びヘキシレングリコールの少なくとも１種と
非水溶性で且つ油溶性である１価アルコールの少なくと
も１種とを含み界面活性剤を含まないことを特徴とする
油性外用剤である。
【０００５】本発明に言う水溶性であるジプロピレング
リコール及びヘキシレングリコールは公知の物質であ
る。
リコール及びヘキシレングリコールは公知の物質であ
る。
【０００６】本発明に言う非水溶性で且つ油溶性である
１価アルコールは公知の物質であり、セタノール、ラウ
リルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアル
コール、セトステアリルアルコール、２−ヘキシルデカ
ノール、２−オクチルドデカノール、ベヘニルアルコー
ル、ホホバアルコール等がある。
１価アルコールは公知の物質であり、セタノール、ラウ
リルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアル
コール、セトステアリルアルコール、２−ヘキシルデカ
ノール、２−オクチルドデカノール、ベヘニルアルコー
ル、ホホバアルコール等がある。
【０００７】本発明に用いられる水溶性であるジプロピ
レングリコール及びヘキシレングリコールの一種以上と
非水溶性で且つ油溶性である１価アルコールとの好適な
混合比率は総量１００部とした時、水溶性である２価ア
ルコールは１０〜５０部、非水溶性で且つ油溶性である
１価アルコールは５０〜９０部である。本発明の油性外
用剤中に占める水溶性であるジプロピレングリコール及
びヘキシレングリコールの一種以上と油溶性である１価
アルコールの混合物の配合量は約２重量％〜１００重量
％であり、例えば、化粧油では３０重量％〜１００重量
％、サンオイルでは１０重量％〜１００重量％、固型口
紅では２重量％〜２０重量％、固型油性ファンデーショ
ンでは５重量％〜２０重量％である。尚、前述の油溶性
の油とはヒマシ油、ラノリン等の動植物抽出油、酸とア
ルコールとの合成により得られる合成エステル油、流動
パラフィンの様な炭化水素等を言い、新規なものではな
い。
レングリコール及びヘキシレングリコールの一種以上と
非水溶性で且つ油溶性である１価アルコールとの好適な
混合比率は総量１００部とした時、水溶性である２価ア
ルコールは１０〜５０部、非水溶性で且つ油溶性である
１価アルコールは５０〜９０部である。本発明の油性外
用剤中に占める水溶性であるジプロピレングリコール及
びヘキシレングリコールの一種以上と油溶性である１価
アルコールの混合物の配合量は約２重量％〜１００重量
％であり、例えば、化粧油では３０重量％〜１００重量
％、サンオイルでは１０重量％〜１００重量％、固型口
紅では２重量％〜２０重量％、固型油性ファンデーショ
ンでは５重量％〜２０重量％である。尚、前述の油溶性
の油とはヒマシ油、ラノリン等の動植物抽出油、酸とア
ルコールとの合成により得られる合成エステル油、流動
パラフィンの様な炭化水素等を言い、新規なものではな
い。
【０００８】本発明の油性外用剤には本発明の目的を損
なわない範囲で前記の必須成分以外にパラフィン、セレ
シン等の固形油性原料やワセリン、重質流動イソパラフ
ィン等のペースト状油性原料や流動パラフィン、スクワ
ラン、トリ（カプリル・カプリン酸）グリセリン等の液
状油性原料や抗酸化剤、防腐剤、香料及びタルク、マイ
カ、酸化チタン、酸化鉄、タール色素、シルクパウダ
ー、ナイロンパウダー等の粉体顔料を配合することがで
きる。
なわない範囲で前記の必須成分以外にパラフィン、セレ
シン等の固形油性原料やワセリン、重質流動イソパラフ
ィン等のペースト状油性原料や流動パラフィン、スクワ
ラン、トリ（カプリル・カプリン酸）グリセリン等の液
状油性原料や抗酸化剤、防腐剤、香料及びタルク、マイ
カ、酸化チタン、酸化鉄、タール色素、シルクパウダ
ー、ナイロンパウダー等の粉体顔料を配合することがで
きる。
【０００９】
【実施例】以下、実施例をあげ、本発明を具体的に示す
が、これに先立ち評価項目及び方法に関して詳述する。
が、これに先立ち評価項目及び方法に関して詳述する。
【００１０】＜安定性評価試験＞−１０℃、０℃、５
℃、３０℃、４５℃の恒温室及び日光照射にて下記項目
につき１年間観察し評価した。 全く変化なし 変化あり 色調 ○ × 臭い ○ × 外観性状 ○ × 使用感 ○ ×
℃、３０℃、４５℃の恒温室及び日光照射にて下記項目
につき１年間観察し評価した。 全く変化なし 変化あり 色調 ○ × 臭い ○ × 外観性状 ○ × 使用感 ○ ×
【００１１】＜官能評価試験＞女性パネラー２０名に使
用し下記項目につき評価した。 ある ややある ない べたつき × △ ○ 肌への異和感 × △ ○ しっとり感 ○ △ × しっとり感の持続性 ○ △ ×
用し下記項目につき評価した。 ある ややある ない べたつき × △ ○ 肌への異和感 × △ ○ しっとり感 ○ △ × しっとり感の持続性 ○ △ ×
【００１２】実施例１〜４，比較例１〜４ 表１に示す実施例１、比較例１の化粧油、及び実施例
２、比較例２のサンオイルは常温で攪拌混合し得たもの
で、実施例３、比較例３の固形口紅及び実施例４、比較
例４の油性固形ファンデーションは通常の方法で溶解混
合後、冷却固化し得たものである。表１中の数字は重量
％である。これらの用途の異なるものにつき前記評価試
験を行い官能評価試験については表２に結果を示した。
尚、実施例１〜４、比較例１〜４の安定性試験について
はいずれも変化が認められず良好な結果であった。
２、比較例２のサンオイルは常温で攪拌混合し得たもの
で、実施例３、比較例３の固形口紅及び実施例４、比較
例４の油性固形ファンデーションは通常の方法で溶解混
合後、冷却固化し得たものである。表１中の数字は重量
％である。これらの用途の異なるものにつき前記評価試
験を行い官能評価試験については表２に結果を示した。
尚、実施例１〜４、比較例１〜４の安定性試験について
はいずれも変化が認められず良好な結果であった。
【００１３】
【表１】
【００１４】
【表２】
【００１５】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明は油性原料に
不溶のジプロピレングリコール及びヘキシレングリコー
ルの少なくとも一種を乳化技術によらず通常の方法で配
合してなる製造方法が簡単で熱、光に対する保存安定性
に優れ、べたつきや肌への異和感が少なく、肌の乾燥を
防ぐ湿潤効果が大きく、その効果の持続性に優れる油性
外用剤を提供することは明らかである。
不溶のジプロピレングリコール及びヘキシレングリコー
ルの少なくとも一種を乳化技術によらず通常の方法で配
合してなる製造方法が簡単で熱、光に対する保存安定性
に優れ、べたつきや肌への異和感が少なく、肌の乾燥を
防ぐ湿潤効果が大きく、その効果の持続性に優れる油性
外用剤を提供することは明らかである。
Claims (1)
- 【請求項１】 ジプロピレングリコール及びヘキシレン
グリコールの少なくとも１種と非水溶性で且つ油溶性で
ある１価アルコールの少なくとも１種とを含み界面活性
剤を含まないことを特徴とする油性外用剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05473793A JP3318029B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 油性外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05473793A JP3318029B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 油性外用剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06239731A true JPH06239731A (ja) | 1994-08-30 |
| JP3318029B2 JP3318029B2 (ja) | 2002-08-26 |
Family
ID=12979105
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05473793A Expired - Fee Related JP3318029B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 油性外用剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3318029B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003012493A (ja) * | 2001-07-04 | 2003-01-15 | Kobayashi Pharmaceut Co Ltd | 油性半固形状外用剤 |
| WO2007138896A1 (ja) | 2006-05-31 | 2007-12-06 | Shiseido Company, Ltd. | 粘性化粧品 |
| JP2023507474A (ja) * | 2019-12-20 | 2023-02-22 | ロレアル | 少なくとも１種の極性油と、脂肪族モノアルコールと、ポリオール及び少なくとも１種の親水性活性剤の混合物とを含む化粧用組成物 |
-
1993
- 1993-02-18 JP JP05473793A patent/JP3318029B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003012493A (ja) * | 2001-07-04 | 2003-01-15 | Kobayashi Pharmaceut Co Ltd | 油性半固形状外用剤 |
| WO2007138896A1 (ja) | 2006-05-31 | 2007-12-06 | Shiseido Company, Ltd. | 粘性化粧品 |
| JP2023507474A (ja) * | 2019-12-20 | 2023-02-22 | ロレアル | 少なくとも１種の極性油と、脂肪族モノアルコールと、ポリオール及び少なくとも１種の親水性活性剤の混合物とを含む化粧用組成物 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3318029B2 (ja) | 2002-08-26 |
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Legal Events
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