JPH06239203A - 車両の侵入検出器 - Google Patents

車両の侵入検出器

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JPH06239203A
JPH06239203A JP1043794A JP1043794A JPH06239203A JP H06239203 A JPH06239203 A JP H06239203A JP 1043794 A JP1043794 A JP 1043794A JP 1043794 A JP1043794 A JP 1043794A JP H06239203 A JPH06239203 A JP H06239203A
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JP
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signal
vehicle
phase shift
frequency
phase difference
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Application number
JP1043794A
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English (en)
Inventor
David T Proefke
デーヴィッド・トッド・プローフク
Richard D Eaton
リチャード・デール・イートン
Frank B Wiloch
フランク・ブルース・ウィロック
John R Bolhuis
ジョン・リチャード・ボルフイス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Motors Liquidation Co
Original Assignee
Motors Liquidation Co
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R25/00Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles
    • B60R25/10Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles actuating a signalling device
    • B60R25/1004Alarm systems characterised by the type of sensor, e.g. current sensing means
    • B60R25/1009Sonic sensors; Signal treatment therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 改善された車両侵入検出システムを提供する
こと。 【構成】 車両の内部への侵入を検出するシステムにお
いて、第1の予め定めた周波数を持つ第1の周期的信号
を車両内部へ送信する第1の信号送信手段(18)と、
前記第1の周期的信号を受信する第1の信号受信手段
(16)と、送信された前記第1の周期的信号と受信さ
れた前記第1の周期的信号との間の第1の移相量を決定
する第1の決定手段(12)と、前記第1の移相量を第
1の予め定めた移相閾値と比較する第1の比較手段(1
2)と、前記第1の移相量が前記第1の予め定めた移相
閾値を越える時、車両内部への侵入が生じたことを決定
する処理手段(12)とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の内部への侵入を
検出する装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】激増する自動車の盗難は、車両の客室内
への侵入を伴う。車両のドア、ボンネットまたはトラン
クが開けられたことを、このような事象の発生時に動作
するスイッチを監視することにより検出するシステム
が、一般に入手可能である。車両内への強制的な侵入の
間に生じる車両の衝撃または震動を検出するシステムも
また入手可能である。しかし、これらのシステムは、ド
アの開放または車両の衝撃または震動を伴う如きあらゆ
る形態の客室内への侵入を検出するものではない。
【0003】車両内への侵入と同時に変化し得る電磁波
を車両内に伝播させて受信した電磁波の振幅を監視する
ことにより侵入を検出するシステムが米国特許第4,6
38,294号に開示されている。しかし、このような
システムは、車両に対して複雑な電磁波送受装置を付設
する付加的な経費を含む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、改善された
車両侵入検出システムおよび方法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の一特質によれ
ば、請求項1に記載される如き車両内への侵入を検出す
るためのシステムが提供される。
【0006】本発明の別の特質によれば、請求項7に記
載される如き車両内への侵入を検出するための方法が提
供される。
【0007】本発明は、既に多くの自動車に存在する簡
単かつ安価な部品を使用した総合的な車両侵入検出器を
提供することができる。
【0008】望ましい実施態様は、従来の音響スピーカ
を用いて、予め定めた周波数の音波を車両内部へ周期的
に伝搬させる車両用保全システムを提供する。この音波
は、従来の音響マイクロフォンを介して車両内部で受信
され、送信された信号と受信された信号との間の移相量
が決定される。侵入などにより車両の一部が瞬間的に開
けられると、前記移相量は較正された閉鎖状態の車両の
移相量から計測可能に偏位する。従って、信号の移相量
が監視下の車両に対して較正された移相閾値を越えるな
らば、侵入が検出される。
【0009】第1の音波が伝搬する時に、第2の周波数
における第2の音波が車両内へ送信される。この第2の
周波数は、侵入が生じた時小さな移相量しか生じない
が、第1の周波数において有意の移相量を生じる非侵入
条件のような誤報条件下では有意の移相量を生じるよう
に較正されている。この両周波数の移相を計測し、有意
の移相量が第1の周波数において検出され且つ第2の周
波数においては有意の移相量が検出されない時に、侵入
を検出することができる。
【0010】移相量は、周期的にのみ、例えば、前の計
測後予め定めた期間が経過した後、車両が衝撃または震
動を受けた後、あるいは車両内の雑音の有意の変化をマ
イクロフォンが変換した後に計測されることが望まし
い。このようにして、電力の需要を低減することができ
る。
【0011】本発明については、その一実施態様を例示
としてのみ添付図面に関して以下に記述する。
【0012】
【実施例】図1において、自動車10は、従来の後部に
取付けられたスピーカ18と、従来の前方に取付けられ
たマイクロフォン16とを含み、その双方はコントロー
ラ12と通信する信号処理回路8と接続されている。信
号処理回路8は、図2および図3に詳細に示される。ス
ピーカ18は、良好な低周波数応答特性を持つ公知の高
性能スピーカでよいが、マイクロフォン16は、Ele
ctret Omnidirectional Mic
rophone社のモデル270−090の如き、音響
範囲の音波を電気信号に変換することができる公知のマ
イクロフォンでよい。スピーカ18を駆動する信号は、
以下に詳細に述べる方法で信号処理回路8により与えら
れ、変換されたマイクロフォン信号は信号処理回路8へ
送られて、ここで以下に述べるように、該マイクロフォ
ン信号から適当な情報が取出されてコントローラ12へ
送られる。
【0013】図2および図3は、図1の信号処理回路8
の回路の詳細を示している。一般に、コントローラ12
は、一方が第1の較正周波数、他方が第2の較正周波数
の2つの方形波パルス列信号を出力する。これらパルス
列信号は、スピーカ18を駆動するため図2の回路の送
信部により使用され、かつマイクロフォン16から受取
る信号を処理するため該回路の受信部により使用され
る。
【0014】2つの周波数の送受信される信号間の位相
差は、車両の内部容積について信頼し得る情報を提供す
ることができる。例えば、内部に乗員がない閉鎖された
車両の移相量は、音波範囲におけるある周波数に対し
て、ドアまたは窓が開けられた状態の車両の如き開放さ
れた車両、あるいは内部に乗員が居る車両に対する移相
量とは著しく異なる。較正段階において所与の車両に対
する第1の周波数を、閉鎖状態、空の状態および開けら
れあるいは乗員の居る状態の間の計測可能な位相変化を
生じる周波数として適正に選択することにより、このよ
うな侵入は、保全システムが装備される時、車両におけ
る移相量を周期的に計測することにより診断することが
できる。第1の周波数は、車両10(図1)の内部容積
に従って20乃至50ヘルツ(Hz)の範囲内にある。
本例においては、この第1の周波数は32Hzに較正さ
れる。
【0015】しかし、侵入状態に感応する1つの位相を
持つある周波数に対して、侵入の誤った診断を生じるお
それがある関連する感度が存在することが判った。例え
ば、車両の外部に対する衝撃、例えば車両外部への打撃
は、実際の侵入において経験されるものと似た位相変化
を生じ得る。このような誤報の可能性のある条件は、こ
のような条件に感応し且つ実際の侵入に対して感応しな
い第2の周波数を決定することにより有効に診断するこ
とができる。上記の第1の周波数およびこのような第2
の周波数における移相量を監視することにより、侵入の
検出の感度を保持したまま、誤報を検出することができ
る。本例においては、第2の周波数は145Hzであ
る。この第2の周波数は、典型的には80乃至150H
zの範囲内にある。
【0016】図2において、送信部と受信部とが示され
る。送信部は、一般に、フィルタ30、32と、加算増
幅器34と、電力増幅器38と、スピーカ18とを含
む。上記の第1の周波数の第1のパルス列信号と第2の
周波数における第2のパルス列信号は、それぞれコント
ローラ12から、あるいは従来のパルス生成装置の如き
ある周辺装置から、フィルタ30、32の各々に対して
出力される。これらフィルタは、スピーカ18の駆動に
適合させるようにパルス列信号を遅延させるために設け
られる。当技術においては、コントローラ12から出力
される如き実質的に方形波のパルス列信号がスピーカの
駆動のためには適しないことが一般に知られている。第
1および第2のパルス列信号のエッジの勾配を減じるこ
とができる単純な遅延フィルタの如き従来のフィルタ
を、このような調整のために用いることができる。
【0017】濾波された信号は、次に、全てが本例にお
いては10KΩに設定される、入力抵抗R2、R2と、
フィードバック抵抗R8と、プルダウン抵抗R6を含む
利得が1である加算増幅器34へ送られる。従来の回路
設計において確立される如く、加算増幅器34の出力信
号は、第1および第2のパルス列信号の周波数成分を含
んでいる。この出力信号は、周知のスピーカ18を駆動
することができる電力増幅器の如き周知の電力増幅器3
8へ送られる。本例におけるこの増幅器は、SGS T
homsen社のTDA7360である。増幅器38
は、スピーカ18を加算増幅器の出力信号と比例する電
圧で駆動する。
【0018】マイクロフォン16は、先に述べたように
(図1)、車両10の前方に配置され、車両10の後部
に配置されることが望ましいスピーカ18からの出力の
如き一般に音響範囲の放射を変換する。この変換された
信号は、一般に前置増幅器40と、帯域通過フィルタ4
2と、低域通過フィルタ52と、ゼロ交差検出器44、
54と、排他的ORゲート46、56と、Dタイプ・フ
リップフロップ48、58と、ANDゲート50、60
とを含む信号処理回路に送られる。この信号処理回路
は、各々の持続時間が第1および第2の周波数において
検出された移相量に比例する2つの出力パルスを生じ
る。
【0019】特に、変換された信号は振幅を周波数の別
なく増大させる従来の前置増幅器40へ送られる。増幅
された信号は、2つの並列経路、即ち、帯域通過フィル
タ42で始まる第1の経路と低域通過フィルタ52で始
まる第2の経路へ送られる。帯域通過フィルタ42は、
通過帯域の上下の周波数を著しく減衰させるよう同調さ
れた周知の2次フィルタでよく、本例においては、前記
通過帯域は第2のパルス列信号の周波数付近を中心と
し、本例では145Hzである。
【0020】帯域通過フィルタ42の出力は、周知のゼ
ロ交差検出器44へ送られる。ゼロ交差検出器44は、
略々正弦波である帯域通過フィルタ42の出力信号を監
視して、帯域通過フィルタ42の出力信号が基準値より
高い時にハイ信号を、また帯域通過フィルタ42の出力
信号が基準値より低い時にロー信号を生じる。本例にお
ける基準値は、略々2.5ボルトに設定される。このよ
うなゼロ交差検出器44はコンパレータ形態の簡単な演
算増幅器でよく、この場合2.5ボルトの基準電圧は反
転入力に与えられ、帯域通過フィルタ42の出力信号は
非反転入力へ与えられる。
【0021】ゼロ交差検出器44の出力は、帯域通過フ
ィルタ42により通される信号の周波数を持つ略々方形
波である。この方形波は、プルアップ抵抗R18により
プルアップされ、次に排他的ORゲート46、Dタイプ
・フリップフロップ48およびANDゲート50へ送ら
れる。これら要素は、第2の周波数において送信信号と
受信信号との位相を比較するため設けられる。3つの要
素46、48、50は、移相量に比例する持続時間を有
する出力パルスを生じる。この出力パルスは、第2の周
波数の周期毎に1回、コントローラ12に対して送られ
る。
【0022】特に、プルアップ形のゼロ交差検出器44
の出力は、周知の2入力の排他的ORゲート46へ入力
される。排他的ゲート46に対する他の入力は、コント
ローラ12からの第2のパルス列信号自体である。排他
的ORゲート46の出力は、ゲート46に対する入力エ
ッジ毎に高低の電圧レベル間で切換わることになる。そ
の結果、第2のパルス列信号の周波数の2倍のパルス列
を生じ、正の各パルスは送受信信号間の位相の変化に比
例する持続時間を有する。
【0023】排他的ORゲート46の出力は、Dタイプ
・フリップフロップ48に対するクロック入力として与
えられる。Dタイプ・フリップフロップ48は、前記ク
ロック入力の各立上がりエッジ毎にその入力Dをその出
力Qに通す周知のDタイプ・フリップフロップでよい。
本例においては、出力Qを反転を入力Dへフィードバッ
クし、クロック入力の各立上がりエッジ毎に、Dタイプ
・フリップフロップ48の出力がディジタルな電圧レベ
ル間で切換わるようにする。このことは、立上がりエッ
ジのみを、レベル変化として次段へ送ることを保証す
る。Dタイプ・フリップフロップ48の出力は、第2の
パルス列信号の周期の略々半分の期間にはハイの状態と
なり、他の期間にはローとなる。
【0024】Dタイプ・フリップフロップ48の出力
は、周知の2入力のANDゲート50へ送られる。第2
の入力は、排他的ORゲート46からの出力である。従
って、(Dタイプ・フリップフロップ48の出力がハイ
である時)第2のパルス列信号の周期の約半分の期間の
みにおいて、第2の周波数における移相量を表わす排他
的ORゲート46の出力パルスがANDゲート50を通
ることになる。このANDゲート50の出力は、入出力
部14を経てコントローラ12の周知の入力捕捉ポート
IC1へ送られる。入力捕捉ポートIC1は、立上がり
エッジまたは立下がりエッジがこのポートで受取られる
時、ソフトウエア割込みを自動的に生じるように始動さ
れる。割込みが生じると、ROM22に予めセットされ
たベクトルはコントローラ12を図6に示された以下に
述べるルーチンへ進ませる。
【0025】前置増幅器40の出力は、帯域通過フィル
タ42へ送られることに加えて、以下に述べるように低
域通過フィルタ52へ送られる。低域通過フィルタ52
は単に、本例においては約50Hzである較正された遮
断周波数より上の周波数を減衰させるよう同調された1
次R−Cフィルタでよい。従って、低域通過フィルタ5
2により通される信号の周波数内容は、32Hzの第1
の周波数の如きマイクロフォン16により受取られる低
周波数信号が優勢となる。
【0026】テストの結果、この濾波動作が活動状態に
ある条件下では、車両における音響エネルギの低周波成
分はほとんど完全に、スピーカ18により発される第1
の周波数からなることが示された。このため、他の低周
波成分には実質的に影響を受けることなく、この第1の
周波数のみを通すには、簡単かつ安価な低域通過フィル
タ52で充分である。濾波動作が活動状態にある時に車
両に低周波数ノイズが実質的に存在する場合には、2次
帯域通過フィルタ動作の如き他の濾波動作の試みを採用
してもよい。このような代替策はコントローラ12に対
して当該周波数の移相を生じるため図2の実施例に組込
むことができる。
【0027】第1の周波数が優勢である低域通過フィル
タ52からの実質的に正弦波の信号は次にゼロ交差検出
器54へ送られる。ゼロ交差出器54はこの信号を二乗
して、ゼロ交差検出器44に対して述べた方法でその周
波数を保持する。この二乗された信号は、プルアップ抵
抗R20を介してプルアップされ、排他的ORゲート5
6、Dタイプ・フリップフロップ58およびANDゲー
ト60へ送られる。要素46、48、50について述べ
た方法で、これら3つの要素56、58、60は第1の
周波数の1周期期毎に1つのパルスをコントローラ12
へ与えるように働く。この場合、各パルスの持続時間は
第1の周波数における移相量に比例する。
【0028】3つの要素56、58、60の出力は、コ
ントローラ12の周知の入力捕捉ポートIC2へ送られ
る。この周知の入力捕捉ポートIC2は、以下に述べる
ように、立上がりエッジまたは立下がりエッジが前記ポ
ートIC2で受取られると自動的に割込みを始動する。
この割込みは、図7に示されるルーチンにより提供され
る。
【0029】図2の特定の回路以外にコントローラ12
に対して移相情報を提供するための代替策が多数あるこ
とに注意すべきである。例えば、周知のディジタル信号
プロセッサの如き高性能プロセッサは、他のハードウエ
アを用いることなく2つのゼロ交差検出器44、54か
らのデータを処理して移相量を決定する能力を有する。
【0030】電源の制限の如き実際の問題を考慮する
と、図2の回路の位相監視機能を連続的に実行すること
はない。むしろ、本システムは、車両の外に出て車両の
ドアをロックした時に自動的に始動するように車両の運
転者により活性化される時にのみ動作することが望まし
い。
【0031】更にまた、一旦活性化されると、侵入に対
して車両を周期的にのみ検査することにより、システム
の電力消費と車両の保全との間の有効な妥協が得られ
る。活性化されたシステムが保全検査を続ける条件は、
時間に基くかあるいは事象に基くものとすることができ
る。特に、コントローラ12は休止状態に置くことがで
きる。これは、本目的のためには、車両がオフ状態にあ
り保全システムが活性化される時、コントローラ12へ
の給電が停止されることを意味する。コントローラ12
は、ハードウエア・タイマーの時間切れにより、マイク
ロフォン16に入力される著しい音響ノイズにより、あ
るいは複数の周知の保全条件が明らかになることによっ
て「起動状態」になる。更にまた、コントローラ12
は、車両が「オン状態」に置かれる時、起動状態にな
る。
【0032】コントローラ起動回路の一実施例が、図3
に示される。起動入力120は、出力が電源モジュール
100へ送られるANDゲート96へ与えられる。ここ
で起動入力120は常時ハイであり、何らかの起動条件
が生じるとローに駆動される。このような起動条件は、
ドライバが車両の点火をその「オン」位置にセットする
場合、またはあり得る保全条件侵害を含む。起動条件の
どれか1つが存在する時、ANDゲート96に対する対
応する入力がローになりANDゲート出力をローに駆動
するように、適当な周知のハードウエアが車両に設けら
れる。ANDゲート96のロー出力は、電源モジュール
100を活性化するため与えられる。あり得る保全条件
侵害を表示する起動入力は、車両のドア、ボンネットま
たはトランクが開けられる時ローに駆動され、あるいは
車両が衝撃あるいは震動を受ける時ローに駆動される入
力を含む。
【0033】電源モジュール100がANDゲート96
からロー信号を受取ると、このモジュール100はコン
トローラ12へ点火電力を与えてコントローラ12を活
性化する。点火電力は、起動入力により一旦トリガーさ
れると、コントローラ12が休止状態に戻るまでオンを
維持する。コントローラ12の休止は、本例では、コン
トローラ12からのディスエーブル線98により電源モ
ジュール100へ指令され、電源モジュール100をソ
フトウエア指令によりローに駆動する。電源モジュール
100は周知の調整された電力供給源であり、その電力
出力は上記の入力によりオン/オフに切換えられる。
【0034】コントローラ12の活性化は、起動入力1
20からだけによる必要はない。本例においては、他の
2つの活性化源が提供され、これらは、(i)マイクロ
フォン16(図2)に対する有意な音響入力と、(ii)
時間切れである。
【0035】これらの活性化源の両方またはいずれか一
方が別の実施例において活動状態ではあるが、この望ま
しい実施例では、コントローラ12は任意の時に一方ま
たは他方を活動状態として選択することができる。例え
ば、有意な音響入力がマイクロフォン16により変換さ
れなければ、コントローラ12を活性化しないことによ
り、システムの電力要求を最小限に抑えることが望まし
い。あるいはまた、有意な音響入力が頻繁であり単なる
誤報であるならば、タイマーが適当な保全検査を行うた
め時間切れとなる時にコントローラ12が起動するとい
う時間に基く起動方式へ切換えることが望ましい。この
ような後者の例では、システムは、活性化される時、音
響入力起動方式を試み、必要に応じて、時間切れ方式に
切換わることになる。このような特徴を実施するため用
いられるステップについては、図4および図5により説
明することにする。
【0036】起動モードが用いられるべきかについての
コントローラ12の判定はモード選択出力線116によ
って生成される。この場合、モード選択出力線116に
おけるローの出力は時間に基く起動モードである「タイ
マー・モード」を表わし、ハイの出力はマイクロフォン
事象に基く起動モードである「マイクロフォン・モー
ド」を表わす。モード選択出力線116は、通常のDタ
イプ・フリップフロップであるラッチ102のデータ入
力Dに結合される。ラッチ102に対するクロック入力
CLKはコントローラ12の出力線114に結合され、
この線114にコントローラ12は休止モードへ戻る前
にパルスを送出する。このパルスにより、ラッチ102
の出力Qにラッチ102のデータ入力がラッチされる。
この出力Qは、通常の2入力のNANDゲート110へ
送られ、またインバータ106により反転されて入力と
して通常の2入力のNANDゲート108へ送られる。
【0037】コントローラ12の出力114はまた、遅
延回路104に対するトリガー入力として送られる。従
って、コントローラ12が休止モードに戻っている時、
線114に送られたパルスは予め定めた長さの遅延期間
を開始させる。例えば、この遅延回路104は、入力パ
ルスによりトリガーされた後ある設定時間だけハイの出
力信号の伝達を遅れさせる通常の「ワンショット」を含
む。本例においては、前記遅延回路104は、15乃至
30秒の範囲でハイの出力信号の伝送を遅れさせるよう
にセットされる。この遅延の後、ハイの出力信号は入力
としてNANDゲート108へ送られ、また線118を
介して入力としてコントローラ・ポートへ送られ、この
ハイの信号の結果として生じる起動源を表示する。この
パルスを受取ると、コントローラ12は、大抵は保全検
査に進むが、例えば保全検査がその時不要であれば、出
力線114により別の遅延期間を開始させる。出力線1
14にパルスが与えられると、遅延回路104の出力は
その不活性のロー、即ち休止状態へ戻される。
【0038】NANDゲート108は、インバータ10
6の出力がハイであってタイマー・モードが活動状態で
あることを示す時、および遅延回路104の出力がハイ
であって遅延期間の時間切れを示す時、ローの信号を出
力するに過ぎない。このローの信号は、ANDゲート9
6へ送られ、起動入力120に対して述べたように、A
NDゲート96の出力をローに駆動し、電源モジュール
100を活性化して点火電力をコントローラ12へ与え
る。
【0039】あるいはまた、マイクロフォン・モードに
ある時は、遅延回路104の時間切れはNANDゲート
108により阻止されて、電源モジュール100は活性
化されない。しかし、有意なマイクロフォン信号は電源
モジュール100をマイクロフォン・モードでは活性化
することになる。このような信号が存在する時を判定す
るため、マイクロフォン16(図2)の点Aにおける出
力は、10KΩの抵抗R34を介してコンパレータ11
2の非反転入力へ送られて、コンパレータ112の反転
入力に与えられる閾値電圧と比較される。この閾値電圧
は、反転入力からグラウンドへの電圧降下が、動作中の
システムが受ける周囲のノイズの予期されるレベルに対
して適当であるように、可変抵抗R32を調整すること
により設定される。このレベルは、車両がオフの時の予
期される周囲ノイズ条件下のマイクロフォン出力電圧の
測定により得ることができる。
【0040】前記閾値電圧は、単なる周囲ノイズによる
コントローラ12の起動を避けるために、周囲出力レベ
ル以上の量に設定されるべきである。しかし、この閾値
電圧は、侵入入力と両立するノイズ入力によりコントロ
ーラ12が起動されるほど高く設定すべきではない。マ
イクロフォンの感度、車両の雑音遮断および車両におけ
るマイクロフォン位置の如き諸要因は、閾値電圧の較正
の用途固有の性質に寄与する。
【0041】再びコンパレータ112において、マイク
ロフォン16の出力レベルが前記閾値電圧を越えるなら
ば、コンパレータ112の出力はハイに駆動されること
になる。当技術において知られるように、フィードバッ
ク抵抗R30および入力抵抗R34は、出力遷移速度を
増すと共にマイクロフォン16からの雑音入力の如き多
重トリガーの可能性を低減するためコンパレータ112
に設けられる。この実施例では、フィードバック抵抗R
30と入力抵抗R34は共に10KΩである。このコン
パレータ112の出力は、NANDゲート110へ入力
として送られる。従って、ラッチ102の出力Qがハイ
であるマイクロフォン・モードにおいて、有意なマイク
ロフォン入力がコンパレータ112の出力をハイにする
ならば、NANDゲート110の出力はローに駆動され
て、電源モジュール100を活性化しコントローラ12
を起動する。
【0042】ANDゲート96のロー入力が電源モジュ
ール100へ与えられてコントローラ12が起動する
と、RAM24および入出力装置14の如きコントロー
ラ12のハードウエアが通常の方法で初期設定される。
本例においては、コントローラ12は、図4および図5
示される始動ソフトウエア・ルーチンをステップ150
から開始する。このルーチンは次にステップ152へ進
み、ROM22の場所からRAM24の場所へデータ定
数を転送し、初期値をカウンタおよびポインタへ割当て
てフラグを初期設定することにより、ソフトウエアの初
期設定を実施する。このステップ152における、2つ
の割込みがエネーブルされる。入力捕捉1(IC1)割
込みと呼ばれる第1の割込みは、立上がりエッジ信号が
入力捕捉ポートIC1(図2)で受信される時に生じる
ようにエネーブルされる。割込みベクトルは、IC1割
込みが生じた時コントローラ12を適切な割込みサービ
ス・ルーチンへ導くようにROM22に設定される。I
C1割込みのサービス・ルーチンは、図6示されて以下
に記述する。
【0043】入力捕捉2(IC2)割込みと呼ばれる第
2の割込みは、立上がりエッジ信号が入力捕捉ポートI
C2(図2)で受取られる時に生じるよにエネーブルさ
れる。IC2割込みにに対するサービス・ルーチンは、
図7に示されて以下に記述する。
【0044】RAM24における割込みマスク・レジス
タは、入力捕捉ポートIC1およびIC2に対する立上
がりエッジの割込みを除く全てをマスクするように適切
に設定される。この初期設定ステップは更に、コントロ
ーラ12から図2の回路に対する第1および第2のパル
ス列信号の伝達を許容する。この伝達は、コントローラ
12が休止モードに戻るまで継続することになる。
【0045】前記ルーチンは次にステップ154へ進
み、起動源を決定する。線118(図3)からの信号を
受取るポートの如き適当なコントローラ12のポートを
検査することにより、コントローラ12は、ステップ1
54において、起動源がドア、ボンネットまたはトラン
クの開放、点火シリンダの回転、マイクロフォン入力、
遅延回路104(図3)からの時間切れ、などのいずれ
であったかを決定する。
【0046】起動源がステップ154において一旦識別
されると、ルーチンはステップ156へ進んで、車両へ
の適切な進入あるいは車両の始動如き不活性化条件が存
在するかどうかを決定する。これらは通常の方法に基い
て判定することができ、例えば、点火シリンダが回転さ
れる時は、車両のドアが開けられた後の短い時間に検出
される。通常の不活性化条件がステップ156において
存在するならば、ルーチンはステップ158へ進んで、
車両のドアが閉じられてロックされる時の如き次の起動
シーケンスまでは、予め定めた期間、保全システムを不
活性化状態にする。この不活性化条件は、例えば車両の
スタータ(図示せず)へ電流源を提供することにより車
両が始動され、警報をディスエーブルする。
【0047】ステップ158において保全システムを不
活性化状態にした後、ルーチンはステップ160へ進
み、以下に述べる誤報カウンタFLSALMCTをクリ
ヤする。ルーチンは次にステップ162へ進み、マイク
ロフォン・モードを活性化するようにモード選択出力1
16(図3)をハイに設定する。従って、本例の保全シ
ステムが再び起動状態になると、以下に述べるように、
マイクロフォン・モードはタイマー・モードが活動状態
になるまで活動状態にある。ステップ162でマイクロ
フォン・モードを活性化した後、ルーチンはステップ1
64へ進み、更に別の一般的な車両コントローラ動作を
実施するのに必要なステップを継続する。例えば、コン
トローラ12は、車両の運転中、保全プロセス以外の車
両プロセスを制御するため使用される。ステップ164
において、このような通常のルーチンが開始する。
【0048】ステップ156へ戻って、不活性化条件が
存在しなければ、ルーチンはステップ180へ進んで警
報条件が存在するかどうかを決定する。例えば、このよ
うな警報条件は電源モジュール100(図3)を活性化
した入力の種類に基く。点火シリンダ(図示せず)の以
後の回転を伴わずにドア、トランクまたはボンネットが
開いたことを示し、あるいは車両が衝撃または震動を受
けたことを示す入力は、ステップ180において警報条
件を構成する。このような場合、ルーチンはステップ1
82へ進んで通常の方法で警報を付勢する。車両のライ
トを点滅させ車両のホーン(図示せず)をある期間活性
化しながら車両のスタータ(図示せず)への給電線を開
くような公知の警報は、保全条件の侵害を示すため用い
られる。
【0049】ステップ182において警報を活性化した
後、ルーチンはステップ183へ進んで、最後の真の警
報以後、あるいはシステムが不活性化状態に置かれた最
後の時間以後の誤報回数を表示するカウンタであるFL
SALMCTをクリヤする。次に、ルーチンはステップ
194へ戻って出力線114(図3)上にパルスを発
し、先に述べた予め定めた期間後にコントローラ12を
起動する。ルーチンは次に休止モードへの戻りの用意を
するステップ196へ進み、ここでコントローラ12は
重要なRAM24の情報の不揮発性RAM(図示せず)
への記憶の如きその時の動作の仕上げを行う。ルーチン
は、ステップ197において、電源モジュール100を
ディスエーブルするためコントローラ12から線98
(図3)に信号を送出させ、それによりコントローラ1
2を不活性化する。
【0050】ステップ180に戻って、警報条件が存在
しないと決定されるならば、ルーチンはステップ184
へ進んで、予め定めた期間待機してからルーチンの別の
ステップを続ける。このような遅れは、図2のハードウ
エアにおける充分なタイムラグを許容するのに適当であ
る。例えば、コントローラ12が起動する時、このコン
トローラ12は上記の第1および第2のパルス列信号の
図2の回路への伝達を開始することになる。これらのパ
ルス列信号からの周波数情報は濾波され、加算され、増
幅されてからスピーカ18に達さねばならず、これらパ
ルス列信号は車両内に送信されてからマイクロフォン1
6により受信され、次いで濾波され調整されてから移相
量情報がコントローラ12により取得されねばならな
い。移相量情報がコントローラ12に入力されるまでの
このプロセスに含まれる大きなタイムラグは、入力捕捉
ポートが信頼し得る移相量情報を有するものとされるま
で、ステップ184の遅れにより補償される。
【0051】ステップ184の遅延期間中、コントロー
ラ12の入力捕捉ポートで受取られる移相量情報を提供
するため、より高い優先順位の割込みが生じる。これら
の割込みの最後の発生時に記憶される情報は、図4およ
び図5のルーチンにより用いられ、古い情報はこれらル
ーチンにより上書きされる。従って、ステップ184に
おける遅延が完了した時、移相量についての信頼し得る
情報が記憶されることになる。次に、図4のルーチンは
ステップ186において記憶情報を使用し、第1の周波
数の位相変化DLTAPHS1と第2の周波数の位相変
化DLTAPHS2とを、コントローラ12にエッジが
入力された時の差として計算する。図2において述べた
ように、1つの立上がりエッジと1つの立下がりエッジ
が、第1の周波数および第2の周波数の各期間毎にコン
トローラ12の入力捕捉ポートに入力され、これらエッ
ジにより規定される正のパルスの持続時間は移相量に比
例する。立上がりエッジと隣接する立下がりエッジとが
コントローラ12に入力される時間の間の差を計算する
ことにより、移相量に比例する値が得られる。
【0052】図4に戻り、ステップ186においてDL
TAPHS1およびDLTAPHS2を計算した後、ル
ーチンはステップ188へ進んでDLTAPHS1を、
較正された閾値移相値THRESH1(これは、侵入を
表示しないものとされる位相変化の最大量)と比較す
る。THRESH1は、窓の開放や破壊、ドアの開放な
どの種々の侵入形態に関して所与の車両に対する第1の
周波数の位相変化を監視し、侵入に対応する最小量の移
相を決定することによって較正することができる。ステ
ップ188において、DLTAPHS1がTHRESH
1を越えるならば、侵入が生じたことになり、ルーチン
はステップ190で始まる誤報検出へ進む(図5)。
【0053】先に述べたように、第2の周波数は、侵入
時に有意の移相量が生じることはないが、例えば車両の
外側に対する打撃により車両が衝撃または震動を受ける
時には有意の移相量が生じるものとして較正される。こ
のような条件は、侵入として現れるように第1の周波数
の移相量に影響を及ぼし得る。第1および第2の両周波
数を監視することにより、誤報の危険が著しく低減した
状態で侵入を検出することができる。
【0054】特に、本ルーチンは、ステップ190にお
いてDLTAPHS2をTHRESH2に比較する。T
HRESH2はTHRESH1の較正について先に述べ
た方法で較正され、この場合、車両の外側が衝撃あるい
は震動を受ける間のように当該条件が有効である間の第
2の周波数の移相量の測定値は、この条件と対応する移
相量を示している。THRESH2は、車両に対する誤
報条件に起因する選択された第2の周波数において最小
の移相量に設定されねばならない。ステップ190にお
いてDLTAPHS2がTHRESH2を越えなけれ
ば、第1の周波数における有意の移相量を生じた条件は
誤報ではく、従って実際の侵入であったものとされる。
次に、ルーチンはステップ192へ進んで、ステップ1
82において概略を述べた警報の如き、車両に与えられ
る通常の警報を活性化する。次にこのルーチンは、ステ
ップ193においてFLSALMCTをクリヤする。
【0055】あるいはまた、ステップ190において、
誤報条件が存在するかあるいはステップ188へ戻るも
のと決定され、第1の周波数に有意の移相量がなかった
ならば、侵入は生じなかったものと仮定され、ルーチン
はステップ198(図5)へ進み、不揮発性RAMに記
憶された誤報カウンタFLSALMCTを増分して、シ
ステムが何らかの誤報条件から起動したことを示す。次
に、ルーチンはステップ200へ進み、FLSALMC
Tを、誤報に対するシステムの公差を示すカウンタ閾値
であるTHRESHCTと比較する。FLSALMCT
がTHRESHCTを越えるかあるいはこれに等しけれ
ば、ルーチンはステップ202へ進み、モード選択出力
116(図3)をクリヤしてマイクロフォン・モードか
らタイマー・モードへ切換える。
【0056】真の警報の間あるいは例えばドライバの不
活性化指令により与えられるシステムの不活性化状態の
間の誤報数は、車両の電源に対する重荷であることを示
しているので、マイクロフォン・モードは望ましくな
い。例えば、車両が有意のレベルの周囲雑音を有する場
所でマイクロフォン・モードで動作するならば、システ
ムは頻繁に起動され、侵入をチェックするが、車両の保
全には何の利得もない。このような条件については、先
に述べたように、周囲の雑音入力に無関係に残る期間後
に車両が起動するタイマー・モードの方が更に適切であ
るものとされる。
【0057】マイクロフォン・モードからタイマー・モ
ードへのこのような切換えの手法は、本例においては簡
単にするために選択された。しかし、モードの変更を可
能にする色々な手法がある。例えば、誤報の時間的頻度
(ある期間における誤報回数)を監視することにより、
あるいは、保全システムを動作させて周囲雑音を直接監
視して、周囲雑音がコントローラ12を擾乱しないよう
にコンパレータ112(図3)の反転入力における閾値
電圧を調整することにより、マイクロフォン・モードの
利点が減殺される時、マイクロフォン・モードを避ける
こともできる。
【0058】ステップ202において、タイマー・モー
ドへの切換えの後、ルーチンはステップ204へ進み、
カウンタのオーバーフローを避けるためFLSALMC
TをTHRESHCTに制限する。次に、即ち、ステッ
プ200においてFLSALMCTがTHRESHCT
を越えなかったならば、ルーチンは先に述べたようにス
テップ194から197へ進む。
【0059】ステップ152(図4)において述べたよ
うに、起動時のコントローラ12の初期設定は、立上が
りエッジがいずれかの入力捕捉ポートに入力される時コ
ントローラ12の動作に割込みを掛けるように入力捕捉
ポートIC1およびIC2を設定することを含む。これ
らの割込みには、図4に示したルーチンを呼び込む割込
みよりも高い優先順位が割当てられるので、IC1割込
みまたはIC2割込みが生じる時図4の動作が停止さ
れ、割込みが完全に行われ、次いで図4のルーチンが停
止された点で再開される。
【0060】IC1割込みを提供するルーチンの一実施
例は図6に示され、ステップ220で始まる。一般に、
IC1割込みは、第1の周波数の信号の移相量を決定す
るのに使用するために交互の立上がりエッジおよび立下
がりエッジの発生時点をRAMに記憶する。
【0061】このルーチンは最初にステップ222へ進
み、RAM24(図2)における割込みマスク・ワード
からの如く、その時の割込みが入力捕捉ポートIC1
(図2)に入力された立上がりエッジまたは立下がりエ
ッジの結果として生じたかどうかを決定する。この割込
みが立上がりエッジから生じたならば、ルーチンはステ
ップ224へ進み、その時のコントローラ・クロック・
カウント値TCNTをRISTIM1の名前でRAMに
記憶させる。次いで、ルーチンはステップ226へ進
み、入力捕捉ポートIC1に立下がりエッジが入力され
た時にのみ割込みを許容するようにRAM24における
割込みマスク・フラグを切換える。次に、ルーチンは、
ステップ232を経て図4または図5のルーチンにおけ
る如き割込み前の動作へ戻る。
【0062】ステップ222において、割込みが入力捕
捉ポートIC1に入力された立下がりエッジによりトリ
ガーされたならば、ルーチンはステップ228へ進ん
で、立下がりエッジの割込み時間を表わすものとして、
その時のコントローラ・クロック・カウントTCNTを
FALTIM1の名前でRAM24(図2)に記憶させ
る。次いで、ルーチンはステップ230へ進み、入力捕
捉ポートIC1に立上がりエッジが入力された時にのみ
割込みを許容するようにRAM24における割込みマス
ク・フラグを切換える。次いで、ルーチンはステップ2
32を経て割込み前の動作へ戻る。
【0063】コントローラ12の入力捕捉ポートIC2
に入力されたエッジにより生じる割込みにより、コント
ローラ12は図7のルーチンを作動させる。一般に、こ
のルーチンは、図6のルーチンの機能を実施するが、第
2の周波数に適用される。最後の立上がりエッジおよび
立下がりエッジの時間は、先に述べたように、図4およ
び図5のルーチンにより移相量を決定するのに使用され
るようにRAM24に記憶される。特に、このルーチン
は、ステップ250でIC2割込みに入る時、ステップ
252へ進み、立上がりエッジ割込みが生じたかどうか
を決定する。もし生じていれば、ルーチンはステップ2
54へ進み、コントローラ・クロック・カウントTCN
Tを変更可能な名前RISTIM2でRAM24に記憶
させる。次いで、ルーチンはステップ256へ進んで、
入力捕捉ポートIC2に立下がりエッジが入力された時
にのみ割込みを許容するようにRAM24における割込
みマスク・フラグを設定する。次に、ルーチンは、ステ
ップ262を経てIC2割込みに先立つコントローラ動
作へ戻る。
【0064】ステップ252において、割込みが入力捕
捉ポートIC2における立下がりエッジからのものであ
ったならば、ルーチンはステップ258へ進み、コント
ローラ・クロック・カウントTCNTを変更可能な名前
FALTIM2でRAM24に記憶させる。次いで、ル
ーチンはステップ260へ進んで、入力捕捉ポートIC
2における立上がりエッジによる割込みのみを許容する
ように割込みマスク・フラグを設定する。次に、ルーチ
ンはステップ262へ進んで前の動作へ戻る。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る侵入
検出システム及び方法は、自動車内部への侵入を、車両
の保全システムが活動状態にあるとき車両内部の一部に
空中を伝搬する音響信号を送り、信号が車両を通過する
ときに信号の位相の変化を測定することにより検出す
る。該信号の第1の周波数成分の位相は車両内部への侵
入に感応し、第2の周波数成分は位相の誤報条件に感応
するが侵入には感応しないので、車両への侵入を確実に
検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車に組込まれた侵入検出システムの一実施
例を示す全体構成図である。
【図2】音響信号を処理するため使用される回路の一実
施例を示す図である。
【図3】図1の侵入検出システムを活性化するため使用
される回路の一実施例を示す図である。
【図4】図1の侵入検出システムに対するルーチンの一
実施例を示すフローチャートである。
【図5】図1の侵入検出システムに対するルーチンの一
実施例を示すフローチャートである。
【図6】図1の侵入検出システムに対するルーチンの一
実施例を示すフローチャートである。
【図7】図1の侵入検出システムに対するルーチンの一
実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
16 マイクロフォン 18 スピーカ 34 加算増幅器 48 Dタイプ・フリップフロップ 58 Dタイプ・フリップフロップ 100 電源モジュール 102 Dタイプ・フリップフロップ 112 コンパレータ 120 起動入力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチャード・デール・イートン アメリカ合衆国ミシガン州48308−0174, ロチェスター,ピー・オー・ボックス 174 (72)発明者 フランク・ブルース・ウィロック アメリカ合衆国インディアナ州46979,ロ シアヴィル,サウス・600・ストリート 2147 (72)発明者 ジョン・リチャード・ボルフイス アメリカ合衆国ミシガン州48087,ユーテ ィカ,ハンプシャー 4949

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の内部への侵入を検出するシステム
    において、第1の予め定めた周波数を持つ第1の周期的
    信号を車両内部へ送信する第1の信号送信手段(18)
    と、前記第1の周期的信号を受信する第1の信号受信手
    段(16)と、送信された前記第1の周期的信号と受信
    された前記第1の周期的信号との間の第1の移相量を決
    定する第1の決定手段(12)と、前記第1の移相量を
    第1の予め定めた移相閾値と比較する第1の比較手段
    (12)と、前記第1の移相量が前記第1の予め定めた
    移相閾値を越える時、車両内部への侵入が生じたことを
    決定する処理手段(12)とを具備することを特徴とす
    るシステム。
  2. 【請求項2】 車両内部に対して第2の予め定めた周波
    数を持つ第2の周期的信号を送信する第2の信号送信手
    段(18)と、該第2の周期的信号を受信する第2の信
    号受信手段(16)と、送信された前記第2の周期的信
    号と受信された前記第2の周期的信号との間の第2の移
    相量を決定する第2の決定手段(12)と、前記第2の
    移相量を第2の予め定めた移相閾値と比較する第2の比
    較手段(18)とを備え、前記処理手段が、前記第1の
    移相量が第1の予め定めた移相閾値を越える時、且つ、
    前記第2の移相量が前記第2の予め定めた移相閾値を越
    えない時、車両内部への侵入が生じたことを決定するよ
    う動作することを特徴とする請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】 前記第1の信号送信手段および前記第2
    の信号送信手段が、共通の信号送信機(18)を含むこ
    とを特徴とする請求項2記載のシステム。
  4. 【請求項4】 前記第1の信号受信手段および前記第2
    の信号受信手段が、共通の信号受信機(16)を含むこ
    とを特徴とする請求項2または3に記載のシステム。
  5. 【請求項5】 前記第2の周期的信号が車両内部へ送信
    された時、予め定めた誤報条件の発生時に前記第2の予
    め定めた周波数が実質的な移相を受ける大きさを持つこ
    とを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のシス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記第1の予め定めた周波数と前記第2
    の予め定めた周波数の内の少なくとも1つが音響周波数
    範囲内にあることを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    かに記載のシステム。
  7. 【請求項7】 自動車に対する侵入を検出する方法にお
    いて、第1の予め定めた周波数の第1の信号を車両内部
    へ送信するステップと、送信された該第1の信号を受信
    するステップと、送信された前記第1の信号と受信され
    た前記第1の信号との間の第1の位相差を測定するステ
    ップと、該第1の位相差を第1の位相差閾値と比較する
    ステップと、前記第1の位相差が前記第1の位相差閾値
    を越える時に自動車内部への侵入が生じたことを決定す
    るステップと、を含むことを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 第2の予め定めた周波数の第2の信号を
    車両内部へ送信するステップと、送信された前記第2の
    信号を受信するステップと、送信された前記第2の信号
    と受信された前記第2の信号との間の第2の位相差を測
    定するステップと、前記第2の位相差を第2の位相差閾
    値と比較するステップとを含み、前記第1の位相差が前
    記第1の位相差閾値を越える時、且つ前記第2の位相差
    が前記第2の位相差閾値を越えない時に、自動車内部へ
    の侵入が生じたと決定することを特徴とする請求項7記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 送信される前記第1の信号および前記第
    2の信号が空中を伝搬される音響信号であることを特徴
    とする請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記第2の信号が車両内部に送信され
    る時、予め定めた誤報条件の発生時に前記第2の予め定
    めた周波数が実質的な移相を受ける大きさを有すること
    を特徴とする請求項8または9に記載の方法。
JP1043794A 1993-02-01 1994-02-01 車両の侵入検出器 Pending JPH06239203A (ja)

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