JPH06238667A - 磁気テープの処理方法 - Google Patents
磁気テープの処理方法Info
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- JPH06238667A JPH06238667A JP4870793A JP4870793A JPH06238667A JP H06238667 A JPH06238667 A JP H06238667A JP 4870793 A JP4870793 A JP 4870793A JP 4870793 A JP4870793 A JP 4870793A JP H06238667 A JPH06238667 A JP H06238667A
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- tape
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 廃磁気テープの支持体部分と磁性体分部との
分離、回収を、連続して大量処理するとともに、処理液
を循環させて再利用して低コスト化を図る。 【構成】 裁断された廃磁気テープ片Tを、処理液Lが
貯蔵された剥離槽2内で攪拌した後、テープ片Tと処理
液Lとの混合物を分離促進手段5、次いで支持体選別手
段6、磁選機9に送液するとともに、処理液Lをフィル
ター16で浄化して、剥離槽2に還流する処理方法。
分離、回収を、連続して大量処理するとともに、処理液
を循環させて再利用して低コスト化を図る。 【構成】 裁断された廃磁気テープ片Tを、処理液Lが
貯蔵された剥離槽2内で攪拌した後、テープ片Tと処理
液Lとの混合物を分離促進手段5、次いで支持体選別手
段6、磁選機9に送液するとともに、処理液Lをフィル
ター16で浄化して、剥離槽2に還流する処理方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃磁気テープを原料回
収処理する際に用いて好適な磁気テープの処理方法に関
し、特に磁気テープの磁性体部分とその支持体部分とを
分離、回収する処理方法に関する。
収処理する際に用いて好適な磁気テープの処理方法に関
し、特に磁気テープの磁性体部分とその支持体部分とを
分離、回収する処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオテープやビデオテープ
等の磁気テープが大量に生産されているが、それに伴っ
て製造工程上の不合格品や使用済の廃棄品等の廃磁気テ
ープの量も多くなってきている。従来、このような廃磁
気テープは埋め立てや焼却等の方法によって廃棄されて
いた。しかし、これら廃磁気テープを、例えば土中に廃
棄した場合には、支持体を構成するポリエチレンテレフ
タレート(PET)やポリカーボネート等の合成樹脂は
自然分解し難く、好ましくない。また、これら廃磁気テ
ープを焼却した場合にも、資源の再利用という立場から
もその有効利用が望まれている。
等の磁気テープが大量に生産されているが、それに伴っ
て製造工程上の不合格品や使用済の廃棄品等の廃磁気テ
ープの量も多くなってきている。従来、このような廃磁
気テープは埋め立てや焼却等の方法によって廃棄されて
いた。しかし、これら廃磁気テープを、例えば土中に廃
棄した場合には、支持体を構成するポリエチレンテレフ
タレート(PET)やポリカーボネート等の合成樹脂は
自然分解し難く、好ましくない。また、これら廃磁気テ
ープを焼却した場合にも、資源の再利用という立場から
もその有効利用が望まれている。
【0003】そこで、これら廃磁気テープから支持体部
分と磁性体部分とを分離、回収する方法として、小片に
裁断した廃磁気テープをアルカリ水溶液等の薬液に浸漬
して処理液を攪拌することにより、支持体片と磁性層と
を剥離し、該支持体片を水洗い、脱水、乾燥して分離回
収する方法が、特開昭53−70404号、同58−1
66016号、同59−52433号及び同59−91
028号公報等に開示されている。また、関連して特開
昭58−219020号公報には、廃磁気テープ片の薬
液中での滞留時間を制御して、廃磁気テープ片を均等に
処理するとともに、処理済み廃磁気テープ片を一定量ず
つ、連続的に系外に排出する装置が開示されている。
分と磁性体部分とを分離、回収する方法として、小片に
裁断した廃磁気テープをアルカリ水溶液等の薬液に浸漬
して処理液を攪拌することにより、支持体片と磁性層と
を剥離し、該支持体片を水洗い、脱水、乾燥して分離回
収する方法が、特開昭53−70404号、同58−1
66016号、同59−52433号及び同59−91
028号公報等に開示されている。また、関連して特開
昭58−219020号公報には、廃磁気テープ片の薬
液中での滞留時間を制御して、廃磁気テープ片を均等に
処理するとともに、処理済み廃磁気テープ片を一定量ず
つ、連続的に系外に排出する装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような廃磁気テー
プの支持体部分と磁性体部分との分離においては、両者
を完全に分離しないと、例えば支持体部分の回収品を再
利用して製品を造る様な場合に、磁性層が残存する磁気
テープ片が回収品中に混入すると、その製品価値を半減
させたり、再利用のための後工程や廃棄する際の不純物
となるために処理しにくくする等の不都合が発生し、大
きな問題となる。
プの支持体部分と磁性体部分との分離においては、両者
を完全に分離しないと、例えば支持体部分の回収品を再
利用して製品を造る様な場合に、磁性層が残存する磁気
テープ片が回収品中に混入すると、その製品価値を半減
させたり、再利用のための後工程や廃棄する際の不純物
となるために処理しにくくする等の不都合が発生し、大
きな問題となる。
【0005】このため、従来技術では、廃磁気テープの
支持体部分と磁性体部分との分離、回収のために、先ず
裁断した廃磁気テープ片を長時間にわたって処理液中に
浸漬し、攪拌するという所謂バッチ洗浄を行い、攪拌後
に磁性体部分が分離された廃磁気テープの支持体部分を
処理槽から取り出し、清浄した後該支持体部分を回収す
るとともに、磁性体を含有する処理液から磁性体を分
離、回収するという工程が採用されていた。このために
廃磁気テープの処理に非常に長い時間と、大量の処理液
や洗浄水を必要とし、結果として廃棄処理にしても多大
な経費が必要となり、また再生品のコスト高という問題
を招いている。
支持体部分と磁性体部分との分離、回収のために、先ず
裁断した廃磁気テープ片を長時間にわたって処理液中に
浸漬し、攪拌するという所謂バッチ洗浄を行い、攪拌後
に磁性体部分が分離された廃磁気テープの支持体部分を
処理槽から取り出し、清浄した後該支持体部分を回収す
るとともに、磁性体を含有する処理液から磁性体を分
離、回収するという工程が採用されていた。このために
廃磁気テープの処理に非常に長い時間と、大量の処理液
や洗浄水を必要とし、結果として廃棄処理にしても多大
な経費が必要となり、また再生品のコスト高という問題
を招いている。
【0006】廃磁気テープを低コストで処理するために
は、廃磁気テープを大量に、しかも短時間で処理する方
が望ましく、加えて支持体部分と磁性体部分との分離、
回収を連続して行ったり、処理液や洗浄水を再利用する
ことにより可能となるが、既述したように廃磁気テープ
を効率的に、低コストで処理する方法は未だ確立されて
いないのが実情であった。
は、廃磁気テープを大量に、しかも短時間で処理する方
が望ましく、加えて支持体部分と磁性体部分との分離、
回収を連続して行ったり、処理液や洗浄水を再利用する
ことにより可能となるが、既述したように廃磁気テープ
を効率的に、低コストで処理する方法は未だ確立されて
いないのが実情であった。
【0007】すなわち、本発明の目的は、上記課題を解
消することにあり、廃磁気テープの支持体部分と磁性体
部分との分離、回収を、迅速にしかも連続処理すること
により低コストで行うことができる磁気テープの処理方
法を提供することにある。
消することにあり、廃磁気テープの支持体部分と磁性体
部分との分離、回収を、迅速にしかも連続処理すること
により低コストで行うことができる磁気テープの処理方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る上記目的
は、廃磁気テープから支持体と磁性体粉末とを分離、回
収する磁気テープの処理方法において、前記廃磁気テー
プの裁断片と処理液とを剥離槽内に投入して攪拌し、前
記廃磁気テープの裁断片と前記処理液との混合物を前記
剥離槽から連続的に分離促進手段に供給して、前記支持
体と前記磁性体粉末との分離を促進させ、その後、支持
体選別手段へ前記混合物を連続送液し、該混合物から前
記支持体と前記磁性体粉末含有溶液とを選別して該支持
体を回収する一方、前記磁性体粉末含有溶液を磁性体選
別手段に送液して前記磁性体粉末を回収するとともに、
前記磁性体粉末分離後の前記磁性体粉末含有溶液を浄化
して前記処理槽に還流させることを特徴とする磁気テー
プの処理方法より達成することができる。
は、廃磁気テープから支持体と磁性体粉末とを分離、回
収する磁気テープの処理方法において、前記廃磁気テー
プの裁断片と処理液とを剥離槽内に投入して攪拌し、前
記廃磁気テープの裁断片と前記処理液との混合物を前記
剥離槽から連続的に分離促進手段に供給して、前記支持
体と前記磁性体粉末との分離を促進させ、その後、支持
体選別手段へ前記混合物を連続送液し、該混合物から前
記支持体と前記磁性体粉末含有溶液とを選別して該支持
体を回収する一方、前記磁性体粉末含有溶液を磁性体選
別手段に送液して前記磁性体粉末を回収するとともに、
前記磁性体粉末分離後の前記磁性体粉末含有溶液を浄化
して前記処理槽に還流させることを特徴とする磁気テー
プの処理方法より達成することができる。
【0009】
【実施態様】以下、添付図面を参照して本発明に基づく
一実施態様を詳細に説明する。図1は、本発明に係る磁
気テープの処理方法を実施した処理設備の概略図であ
る。廃磁気テープTは、長尺の状態でコンベヤCにより
ロータリー裁断機等の裁断機1に送られ、数mm〜数c
m程度のテープ片Pに裁断されて剥離槽2に投入され
る。前記剥離槽2には、処理液Lとなる水酸化ナトリウ
ム水溶液等のアルカリ水溶液や、界面活性剤を含有する
溶液、有機溶剤或いはこれらの混合溶液等種々の薬液が
貯蔵されており、攪拌機3により攪拌されている。尚、
前記処理液Lは前記剥離槽2の外周に設けられた加熱手
段や断熱部材等により構成された保温槽19により一定
温度(70°C〜80°C)に保温されている。
一実施態様を詳細に説明する。図1は、本発明に係る磁
気テープの処理方法を実施した処理設備の概略図であ
る。廃磁気テープTは、長尺の状態でコンベヤCにより
ロータリー裁断機等の裁断機1に送られ、数mm〜数c
m程度のテープ片Pに裁断されて剥離槽2に投入され
る。前記剥離槽2には、処理液Lとなる水酸化ナトリウ
ム水溶液等のアルカリ水溶液や、界面活性剤を含有する
溶液、有機溶剤或いはこれらの混合溶液等種々の薬液が
貯蔵されており、攪拌機3により攪拌されている。尚、
前記処理液Lは前記剥離槽2の外周に設けられた加熱手
段や断熱部材等により構成された保温槽19により一定
温度(70°C〜80°C)に保温されている。
【0010】前記テープ片Pは、前記攪拌機3の攪拌に
より前記処理液L中を浮遊して前記剥離槽2の底部へと
沈降し、前記処理液Lとともに送液配管4を通って分離
促進手段5へと送液される。ここで、前記攪拌機3によ
る攪拌により、前記テープ片Pの磁性層の一部がその支
持体から剥離されるものの、この攪拌は、従来のような
支持体部分と磁性体部分とを完全に分離することを目的
としたものではなく、実質上の分離手段である前記分離
促進手段6に移送する際に、前記処理液Lと前記テープ
片Pとを均一に混合すること並びに分離がある適度始ま
っている状態を造ることを目的としたものである。
より前記処理液L中を浮遊して前記剥離槽2の底部へと
沈降し、前記処理液Lとともに送液配管4を通って分離
促進手段5へと送液される。ここで、前記攪拌機3によ
る攪拌により、前記テープ片Pの磁性層の一部がその支
持体から剥離されるものの、この攪拌は、従来のような
支持体部分と磁性体部分とを完全に分離することを目的
としたものではなく、実質上の分離手段である前記分離
促進手段6に移送する際に、前記処理液Lと前記テープ
片Pとを均一に混合すること並びに分離がある適度始ま
っている状態を造ることを目的としたものである。
【0011】従って、前記テープ片Pは、従来のように
剥離を目的とした10数時間という長時間にわたって前
記剥離槽2内に滞留して攪拌される必要はなく、前記テ
ープ片Pの自由沈降時間程度、通常数分間滞留しただけ
で前記カッターポンプ6へと連続的に送液される。前記
分離促進手段5は、例えば「サントクカッターポンプS
DK型;三和特殊製鋼社製」を用いることができる。前
記カッターポンプは、固体と液体との混合送液に適した
ポンプの一種で、前記処理液Lとともに送液された前記
テープ片Pをより微細に裁断して、後工程における送液
ラインの目づまりを防止するとともに、該ポンプ内で前
記処理液Lと前記テープ片Pとをより急激に攪拌、混合
して、前記テープ片Pの磁性体粉末と支持体との分離を
促進させる作用を備えるものである。前記分離促進手段
5により、前記剥離槽2での処理では除去できなかった
支持体上の残存磁性層は、処理液中における裁断工程と
でもいえる処理により完全に剥離される。
剥離を目的とした10数時間という長時間にわたって前
記剥離槽2内に滞留して攪拌される必要はなく、前記テ
ープ片Pの自由沈降時間程度、通常数分間滞留しただけ
で前記カッターポンプ6へと連続的に送液される。前記
分離促進手段5は、例えば「サントクカッターポンプS
DK型;三和特殊製鋼社製」を用いることができる。前
記カッターポンプは、固体と液体との混合送液に適した
ポンプの一種で、前記処理液Lとともに送液された前記
テープ片Pをより微細に裁断して、後工程における送液
ラインの目づまりを防止するとともに、該ポンプ内で前
記処理液Lと前記テープ片Pとをより急激に攪拌、混合
して、前記テープ片Pの磁性体粉末と支持体との分離を
促進させる作用を備えるものである。前記分離促進手段
5により、前記剥離槽2での処理では除去できなかった
支持体上の残存磁性層は、処理液中における裁断工程と
でもいえる処理により完全に剥離される。
【0012】次いで、磁性層が剥離された支持体と磁性
体粉末を含有する前記処理液Lとの混合物は、支持体選
別手段6へと送られ、支持体Sと磁性体粉末Mとに選別
される。前記支持体選別手段6は、固定された円筒状の
スクリーン7と、その内側に螺旋状のへら部材8が回転
可能に配設された構造となっており、導入された前記混
合物のうち、前記スクリーン7の目開きよりも小さい前
記磁性体粉末Mを前記処理液Lとともに後述する磁選機
9へと送り、また前記支持体Sを前記へら部材8により
装置の外に排出する。前記支持体選別手段6は、例えば
「セントリシフター;KASON社(米国)製」の構造
のものを用いることができる。
体粉末を含有する前記処理液Lとの混合物は、支持体選
別手段6へと送られ、支持体Sと磁性体粉末Mとに選別
される。前記支持体選別手段6は、固定された円筒状の
スクリーン7と、その内側に螺旋状のへら部材8が回転
可能に配設された構造となっており、導入された前記混
合物のうち、前記スクリーン7の目開きよりも小さい前
記磁性体粉末Mを前記処理液Lとともに後述する磁選機
9へと送り、また前記支持体Sを前記へら部材8により
装置の外に排出する。前記支持体選別手段6は、例えば
「セントリシフター;KASON社(米国)製」の構造
のものを用いることができる。
【0013】前記支持体選別機6から排出された前記支
持体Sは、コンベヤCによる搬送中にシャワー10から
噴射される洗浄水Wにより該支持体Sに付着残存する磁
性体粉末Mが清浄されて、支持体回収タンク11に貯蔵
される。一方、前記処理液Lと前記磁性体粉末Mとの混
合物は、前記磁選機9により選別され、前記磁性体粉末
Mは磁性体回収タンク12に貯蔵されるとともに、前記
処理液Lは中間タンク13に貯蔵される。なお、前記磁
選機9は例えば磁石等を内蔵したドラム9aにより前記
磁性体粉末Mを磁着し、回転させた該ドラム9aから磁
性体粉末Mをスクレーパー9bにより適宜はぎ取る構成
を有している。ここで、前記中間タンク13に貯蔵され
た前記処理液Lは、前記磁選機9において完全に選別さ
れなかった微量の磁性体粉末を含んでいるため、配管9
cは処理液の採り入れ口が磁選機9の底面よりも高い位
置となる構造が採用され、また移送ポンプ14により処
理液配管15を通ってフィルター16に送液されて、浄
化される。
持体Sは、コンベヤCによる搬送中にシャワー10から
噴射される洗浄水Wにより該支持体Sに付着残存する磁
性体粉末Mが清浄されて、支持体回収タンク11に貯蔵
される。一方、前記処理液Lと前記磁性体粉末Mとの混
合物は、前記磁選機9により選別され、前記磁性体粉末
Mは磁性体回収タンク12に貯蔵されるとともに、前記
処理液Lは中間タンク13に貯蔵される。なお、前記磁
選機9は例えば磁石等を内蔵したドラム9aにより前記
磁性体粉末Mを磁着し、回転させた該ドラム9aから磁
性体粉末Mをスクレーパー9bにより適宜はぎ取る構成
を有している。ここで、前記中間タンク13に貯蔵され
た前記処理液Lは、前記磁選機9において完全に選別さ
れなかった微量の磁性体粉末を含んでいるため、配管9
cは処理液の採り入れ口が磁選機9の底面よりも高い位
置となる構造が採用され、また移送ポンプ14により処
理液配管15を通ってフィルター16に送液されて、浄
化される。
【0014】浄化された処理液(クリーン液)は、クリ
ーン液配管17を通じて前記剥離槽2に還流されて、処
理液として再利用される。一方、磁性体粉末を含有する
処理液(ダーティ液)は、ダーティ液配管18を通じて
前記磁選機9へと還流されて、前記処理液Lと前記磁性
体粉末Mとに再選別される。この時、前記クリーン液の
還流量を、前記剥離槽2から前記分離促進手段5に送液
される液量と同量とすることにより、前記剥離槽2内の
前記処理液Lの液量を常に一定に維持することができ
る。
ーン液配管17を通じて前記剥離槽2に還流されて、処
理液として再利用される。一方、磁性体粉末を含有する
処理液(ダーティ液)は、ダーティ液配管18を通じて
前記磁選機9へと還流されて、前記処理液Lと前記磁性
体粉末Mとに再選別される。この時、前記クリーン液の
還流量を、前記剥離槽2から前記分離促進手段5に送液
される液量と同量とすることにより、前記剥離槽2内の
前記処理液Lの液量を常に一定に維持することができ
る。
【0015】以上により、本発明に係る磁気テープ処理
方法の処理設備によれば、投入された廃磁気テープT
と、分離、回収された支持体S及び磁性体粉末Mとの物
質収支を調べたところ、廃磁気テープT中の磁性体のう
ち、99%以上が分離、回収することができ、従来に比
べて多量に磁性体を回収することができる。同様に、回
収された支持体Sも磁性層を殆ど含まない高純度品であ
るため、焼却処理が容易であるとともに、他の製品、例
えば固形燃料等に転用して有効に再利用することができ
る。
方法の処理設備によれば、投入された廃磁気テープT
と、分離、回収された支持体S及び磁性体粉末Mとの物
質収支を調べたところ、廃磁気テープT中の磁性体のう
ち、99%以上が分離、回収することができ、従来に比
べて多量に磁性体を回収することができる。同様に、回
収された支持体Sも磁性層を殆ど含まない高純度品であ
るため、焼却処理が容易であるとともに、他の製品、例
えば固形燃料等に転用して有効に再利用することができ
る。
【0016】また、処理時間に関しても、従来のように
10数時間という長時間にわたる攪拌を必要としないた
め、極めて短時間で大量処理することができる。上記実
施態様の処理設備においては、前記剥離槽2、前記分離
促進手段5および前記支持体選別手段6等を一ずつ設け
た構造を採用したが、このような構造に限定されるもの
ではなく、これらの手段を複数直列に繋げた構成であっ
もよいことは勿論である。
10数時間という長時間にわたる攪拌を必要としないた
め、極めて短時間で大量処理することができる。上記実
施態様の処理設備においては、前記剥離槽2、前記分離
促進手段5および前記支持体選別手段6等を一ずつ設け
た構造を採用したが、このような構造に限定されるもの
ではなく、これらの手段を複数直列に繋げた構成であっ
もよいことは勿論である。
【0017】
【発明の効果】上記の如き本発明の磁気テープの処理方
法によると、支持体と磁性層との分離を完全に行うこと
ができるため、磁性層が残存する磁気テープ片が回収品
中に混入して、その価値を半減させたり、再利用のため
の後工程や廃棄する際の不純物となる等の問題を回避す
ることができる。
法によると、支持体と磁性層との分離を完全に行うこと
ができるため、磁性層が残存する磁気テープ片が回収品
中に混入して、その価値を半減させたり、再利用のため
の後工程や廃棄する際の不純物となる等の問題を回避す
ることができる。
【0018】特に、廃磁気テープ中の磁性体を、99%
以上という非常に高い割合で分離、回収することができ
るため、従来に比べて多量に磁性体を回収することがで
きる。同様に、支持体についても、磁性体を殆ど含まな
い高純度品が回収できるため、焼却処理が容易であり、
あるいは他の製品、例えば固形燃料等に転用して有効に
再利用することができる。
以上という非常に高い割合で分離、回収することができ
るため、従来に比べて多量に磁性体を回収することがで
きる。同様に、支持体についても、磁性体を殆ど含まな
い高純度品が回収できるため、焼却処理が容易であり、
あるいは他の製品、例えば固形燃料等に転用して有効に
再利用することができる。
【0019】また、処理液を循環して使用するために、
処理液の消費を低減できるという利点を備える。更に、
処理時間に関しても、従来のように10数時間という長
時間にわたる攪拌を必要としないため、極めて短時間で
処理することができる。このように、本発明の磁気テー
プの処理方法によると、廃磁気テープの支持体と磁性体
粉末との分離を、連続して大量に、しかも短時間で行う
ことができるとともに、回収される支持体部分及び磁性
体部分の純度も高く、高品質のものが得られる。
処理液の消費を低減できるという利点を備える。更に、
処理時間に関しても、従来のように10数時間という長
時間にわたる攪拌を必要としないため、極めて短時間で
処理することができる。このように、本発明の磁気テー
プの処理方法によると、廃磁気テープの支持体と磁性体
粉末との分離を、連続して大量に、しかも短時間で行う
ことができるとともに、回収される支持体部分及び磁性
体部分の純度も高く、高品質のものが得られる。
【0020】
【実施例】以下の実施例により、本発明に係る磁気テー
プの処理方法をより明確にすることができる。廃磁気テ
ープTを、ロータリー裁断機1により裁断して、1kg
/minの割合で、処理液Lである70℃に保温された
1wt%の水酸化ナトリウム水溶液100リットルが貯
蔵され、攪拌機3により100 rpmの速度で攪拌されて
いる剥離槽2に投入するとともに、前記剥離槽2底部か
ら処理液Lとともに100リットル/minの割合でカ
ッターポンプSDK型(三和特殊製鋼社製)5に送液
し、送液直後セントリシフター(KASON社製)6に
送り、支持体部分と磁性体部分とに選別する。また、処
理液はフィルターより浄化して、100リット ル/m
inの割合で剥離槽2に還流して再利用する。
プの処理方法をより明確にすることができる。廃磁気テ
ープTを、ロータリー裁断機1により裁断して、1kg
/minの割合で、処理液Lである70℃に保温された
1wt%の水酸化ナトリウム水溶液100リットルが貯
蔵され、攪拌機3により100 rpmの速度で攪拌されて
いる剥離槽2に投入するとともに、前記剥離槽2底部か
ら処理液Lとともに100リットル/minの割合でカ
ッターポンプSDK型(三和特殊製鋼社製)5に送液
し、送液直後セントリシフター(KASON社製)6に
送り、支持体部分と磁性体部分とに選別する。また、処
理液はフィルターより浄化して、100リット ル/m
inの割合で剥離槽2に還流して再利用する。
【0021】この処理設備を1時間連続して行った結
果、平均して毎分0.8 kgの支持体S及び毎分0.2 kg
の磁性体粉末Mが回収された。投入廃磁気テープTと、
回収された磁性体粉末M及び支持体Sとの収支を調べた
ところ、廃磁気テープ中の磁性体の回収率は、99%で
あった。 (比較例)比較例の処理設備を1時間の作業時間で処理
を行った結果、平均して毎分0.4kgの支持体S及び毎
分0.1 kgの磁性体粉末Mが回収された。投入廃磁気テ
ープTと、回収された磁性体粉末M及び支持体Sとの収
支を調べたところ、廃磁気テープ中の磁性体の回収率
は、約50%であった。
果、平均して毎分0.8 kgの支持体S及び毎分0.2 kg
の磁性体粉末Mが回収された。投入廃磁気テープTと、
回収された磁性体粉末M及び支持体Sとの収支を調べた
ところ、廃磁気テープ中の磁性体の回収率は、99%で
あった。 (比較例)比較例の処理設備を1時間の作業時間で処理
を行った結果、平均して毎分0.4kgの支持体S及び毎
分0.1 kgの磁性体粉末Mが回収された。投入廃磁気テ
ープTと、回収された磁性体粉末M及び支持体Sとの収
支を調べたところ、廃磁気テープ中の磁性体の回収率
は、約50%であった。
【0022】この比較例を本発明の実施例とから判るよ
うに、本発明によれば廃磁気テープの支持体部分と磁性
体部分との分離、回収を、迅速にできる。
うに、本発明によれば廃磁気テープの支持体部分と磁性
体部分との分離、回収を、迅速にできる。
【図1】本発明の磁気テープの処理方法の一実施態様の
概略図である。
概略図である。
1 裁断機 2 剥離槽 3 攪拌機 4 送液配管 5 分離促進手段 6 支持体選別手段 7 スクリーン 8 へら部材 9 磁選機 10 シャワー 11 支持体回収タンク 12 磁性体回収タンク 13 中間タンク 14 移送ポンプ 15 処理液配管 16 フィルター 17 クリーン液配管 18 ダーティ液配管 T 廃磁気テープ C コンべヤ P テープ片 L 処理液 S 支持体 M 磁性体
Claims (1)
- 【請求項1】 廃磁気テープから支持体と磁性体粉末と
を分離、回収する磁気テープの処理方法において、前記
廃磁気テープの裁断片と処理液とを剥離槽内に投入して
攪拌し、前記廃磁気テープの裁断片と前記処理液との混
合物を前記剥離槽から連続的に分離促進手段に供給し
て、前記支持体と前記磁性体粉末との分離を促進させ、
その後、支持体選別手段へ前記混合物を連続送液し、該
混合物から前記支持体と前記磁性体粉末含有溶液とを選
別して該支持体を回収する一方、前記磁性体粉末含有溶
液を磁性体選別手段に送液して前記磁性体粉末を回収す
るとともに、前記磁性体粉末分離後の前記磁性体粉末含
有溶液を浄化して前記処理槽に還流させることを特徴と
する磁気テープの処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4870793A JPH06238667A (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | 磁気テープの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4870793A JPH06238667A (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | 磁気テープの処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06238667A true JPH06238667A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12810795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4870793A Pending JPH06238667A (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | 磁気テープの処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06238667A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997007952A1 (de) * | 1995-08-30 | 1997-03-06 | Emtec Magnetics Gmbh | Kontinuierlich ablaufendes verfahren zur wiedergewinnung von rohmaterialien aus beschichteten folien sowie vorrichtung dafür und damit wiedergewonnenes folienmaterial |
JP2012076313A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Fujitsu Ltd | 樹脂基材回収方法および樹脂基材回収装置 |
-
1993
- 1993-02-16 JP JP4870793A patent/JPH06238667A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997007952A1 (de) * | 1995-08-30 | 1997-03-06 | Emtec Magnetics Gmbh | Kontinuierlich ablaufendes verfahren zur wiedergewinnung von rohmaterialien aus beschichteten folien sowie vorrichtung dafür und damit wiedergewonnenes folienmaterial |
US6223904B1 (en) | 1995-08-30 | 2001-05-01 | Emtec Magnetics Gmbh | Continuous process for recovering raw materials from coated foils, device for carrying out this process and foil materials recovered thereby |
JP2012076313A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Fujitsu Ltd | 樹脂基材回収方法および樹脂基材回収装置 |
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