JPH0623804A - バルブゲート式金型 - Google Patents

バルブゲート式金型

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JPH0623804A
JPH0623804A JP17859292A JP17859292A JPH0623804A JP H0623804 A JPH0623804 A JP H0623804A JP 17859292 A JP17859292 A JP 17859292A JP 17859292 A JP17859292 A JP 17859292A JP H0623804 A JPH0623804 A JP H0623804A
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富士男 村山
Kunio Yamamoto
国雄 山本
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/28Closure devices therefor
    • B29C45/2806Closure devices therefor consisting of needle valve systems

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バルブ装置の構造の簡略化と、バルブケーシ
ングと金型部材との間の断熱性の向上とを図る。 【構成】 バルブケーシング18の外周にバンドヒーター
21とこのバンドヒーター21の外周を覆うヒーターカバー
22とを設ける。このヒーターカバー22と固定金型材1の
取付け孔7Aとの間に空気断熱空間34を設ける。また、
固定金型部材1とバルブケーシング18との嵌合部分にセ
ラミック断熱部38,39,40を設ける。さらにバルブケー
シング18の先端とキャビティ部材11との間に、樹脂充填
空間41を設ける。 【効果】 空気断熱空間34と、セラミック断熱部38,3
9,40と、樹脂充填空間41に充填された樹脂により形成
される樹脂断熱層42とにより、バルブケーシング18と固
定金型部材1とが断熱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内部に樹脂通路とこの
樹脂通路に沿って進退するピン状のバルブとを備えたバ
ルブケーシングを金型部材の取付け孔に嵌合固定し、前
記金型部材のキャビティに開口するゲートを前記バルブ
の進退により開閉するバルブゲート式金型に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂の射出成形に用いられるホ
ットランナー金型は、成形能率を高めるために、スプル
ー、ランナーからゲート近傍までの樹脂を常時溶融状態
に保つものである。これに対して、製品形状のキャビテ
ィ内に充填した樹脂は、冷却して固化させなければなら
ないため、ホットランナー金型では何らかの手段により
ゲート部を開閉する必要がある。このゲート部の開閉方
式としては、ゲートをバルブにより機械的に開閉するバ
ルブゲート方式がある。ここで従来のバルブゲート式金
型装置の一例について図4を参照しながら説明する。1
は固定金型部材、2は可動金型部材であり、これら金型
部材1,2は、相互に図示上下方向に移動して開閉し、
締付時に内部にキャビティ3を形成するものである。前
記固定金型部材1は、受け板4およびスペーサブロック
(図示していない)を介して、射出成形機の固定側プラ
テンへの取付け用の固定側取付け板(図示していない)
に取付けられるものである。一方、前記可動金型部材2
は、図示していないが、受け板4およびスペーサブロッ
クを介して、射出成形機の可動側プラテンへの取付け用
の可動側取付け板に取付けられるものである。そして、
前記固定側の受け板4とスペーサーブロックと固定側取
付け板との間には、ヒーター(図示していない)を内臓
したマニホールド5が設けられている。このマニホール
ド5内には、固定側取付け板に埋め込み固定され射出成
形機のノズルが接続されるスプルーブッシュ内のスプル
ーに連通するランナー6が成形されている。前記固定金
型部材1は、前記受け板4に固定されキャビティ3を形
成するキャビティ部材11に、キャビティ3に臨ませて、
ゲートブッシュ12が埋め込み固定されている。このゲー
トブッシュ12は、図示上下方向を軸方向としキャビティ
3へ開口するゲート13を先端部に有している。また、前
記ゲートブッシュ12の上部外周面には、キャビティ部材
11内に形成された冷却通路14に連通する冷却用通路15が
形成されており、この冷却用通路15を挟んで、ゲートブ
ッシュ12とキャビティ部材11との間に一対のシール用O
リング16,17が設けられている。また、バルブケーシン
グ18を取付ける取付け孔7が、固定金型部材1の受け板
4とゲートブッシュ18に形成され、前記ゲートブッシュ
12内に図示下部が同軸的に嵌合固定されて筒状の前記バ
ルブケーシング18が前記取付け孔7に埋め込まれてい
る。このバルブケーシング18は、受け板4に嵌合固定さ
れたフランジ部19を図示上部に有するとともに、図示下
部に径小な内筒20を有し、この内筒20の外周側にバンド
ヒーター21が設けられるとともに、このバンドヒーター
21の外周側から筒状のヒーターカバー22によって覆わ
れ、さらに、このヒーターカバー22の外周面に外筒23が
設けられ、それらヒーターカバー22と外筒23との図示下
部が前記ゲートブッシュ12部分の取付け孔7に嵌合固定
されている。また、前記内筒20内の図示上部には、ガイ
ドブッシュ24が同軸的に嵌合固定されている。さらに、
前記内筒23の図示下部には、バルブホルダー25が嵌合さ
れているとともに、このバルブホルダー25を下方から固
定する筒状の押え具26が螺合されている。そして、前記
マニホールド5のランナー6が、前記内筒20の図示上部
に形成された樹脂通路27を介して内筒20内に連通すると
ともに、この内筒20および押え具26の内部が前記ゲート
13に同軸的に繋がっている。さらに、前記バルブケーシ
ング18内には、前記ゲート13と同軸的に位置しこのゲー
ト13を開閉するピン状のバルブ28が図示上下方向へ移動
可能に設けられている。このバルブ28は、マニホールド
5を貫通しており、前記固定側取付け板に設けられた油
圧シリンダー装置などにより駆動されるものである。な
お、前記バルブ28の図示下部は、前記バルブホルダー25
により摺動自在に保持されている。
【0003】次に、前記構成について、その作用を説明
する。成形に際しては、固定金型部材1と可動金型部材
2とを型締した状態で、かつ、実線に示すように、バル
ブ28を図示上昇させてゲート13を開放した状態で、射出
成形機のノズルから溶融した樹脂を射出させる。この樹
脂は、スプルー、マニホールド5内のランナー6および
バルブケーシング18内を順次通って、開放されたゲート
13からキャビティ3内に流れ込み、このキャビティ3内
に充填される。この充填終了後には、鎖線で示すよう
に、バルブ28が図示下降してゲート13に嵌合し、このゲ
ート13を閉鎖する。そして、キャビティ3内の樹脂が冷
却、固化した後、固定金型部材1と可動金型部材2とが
型開する。そして、バルブケーシング18は、このバルブ
ケーシング18内の樹脂を常時溶融状態に保つために、バ
ンドヒーター21により加熱され、これに対してゲート13
側は、該キャビティ3内に充填された樹脂を速やかに冷
却、固化させるために、冷却用通路14,15に流される水
により冷却される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、バルブケーシング18の外周に、バンドヒーター21
と、このバンドヒーター21を覆うヒーターカバー22と、
さらにこのヒーターカバー22の外周に設けられた外筒23
とを備えた構成であるため、固定金型部材1へのバルブ
ケーシング18の組付け構造が複雑になり、また、そのバ
ルブケーシング18をゲート13に正確に取付けるには各部
材間の寸法管理が必要となる。また、この種のバルブゲ
ート式金型では多数個取りのために複数のキャビティ3
を形成し、これらキャビティ3ごとにバルブゲート18を
設ける場合があるが、上述のようにヒーターカバー22の
外周をさらに外筒23で覆った構造では、バルブケーシン
グ18の取付け寸法が大型化し、固定金型部材1に形成す
る取付け孔7の直径寸法が大きくなると、複数のバルブ
ゲートを効率よく金型部材に配設することが難しくなる
面がある。さらに、成形に際しては、バルブケーシング
18内の樹脂は常時溶融状態に保ち、かつキャビティ3内
に充填した樹脂は速やかに冷却しなければならず、バル
ブケーシング18は高温に、金型部材は低温に保つために
両者間の断熱を図る必要があるのに対して、従来のバル
ブゲート18では、金型部材1にバルブケーシング18の上
部のフランジ部19を嵌合して固定しているため、この嵌
合部分からバルブケーシング18の熱が金型部材1に逃
げ、また、バルブケーシング18下部側のヒータカバー22
と外筒23とをゲートブッシュ12に嵌合しているため、そ
のバルブケーシング12の熱がキャビティ部材11に逃げ易
く、冷却用通路14を設けたゲートブッシュ12による射出
後の樹脂の冷却効果が劣る面があった。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、構造簡易にして、金型部材とバルブケー
シングの断熱性の向上を図ることができるバルブゲート
式金型装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、内部
に樹脂通路とこの樹脂通路に沿って進退するピン状のバ
ルブとを備えたバルブケーシングを金型部材の取付け孔
に嵌合固定し、前記金型部材のキャビティに開口するゲ
ートを前記バルブの進退により開閉するバルブゲート式
金型において、前記バルブケーシングの外周に設けたヒ
ーターと、このヒーターの外周を覆うヒーターカバー
と、このヒーターカバーと前記取付け孔との間に設けた
空気断熱空間と、前記バルブケーシングの先端側に設け
られ前記バルブが摺動自在に嵌合するバルブホルダー
と、前記金型部材のキャビティに臨むキャビティ部材に
形成され前記バルブが挿脱自在に嵌合するゲートとを具
備するものである。
【0007】また、請求項2の発明は、前記金型部材と
バルブケーシングとの嵌合部分にセラミック断熱部を設
け、前記バルブケーシングの先端と前記キャビティ部材
との間に、前記樹脂通路と連通する樹脂充填空間を設け
たものである。
【0008】
【作用】請求項1の発明では、上記構成により、バルブ
ゲート式金型装置の構造およびその組付け作業の簡略化
が図られ、また、ヒーターカバーと前記取付け孔との間
に設けた断熱空間により、バルブゲートと金型部材との
間が断熱される。
【0009】請求項2の発明では、金型部材とバルブケ
ーシングとの嵌合部分がセラミック断熱部によって断熱
され、また、成形の際には、樹脂が、バルブケーシング
の先端と前記キャビティ部材との間に設けた樹脂充填空
間に充填され、ここに樹脂断熱層が形成され、バルブケ
ーシングの先端とキャビティ部材とが断熱される。
【0010】
【実施例】以下、本発明のバルブゲート式金型の第1実
施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。な
お、本実施例のバルブゲート式金型装置は、図4に示す
従来の金型装置と共通する点があるので、共通する部分
には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点をの
みを説明する。本実施例のバルブケーシング18はその内
筒20の外周にバンドヒーター21を設け、このバンドヒー
ター21の外周をヒーターカバー22により覆い、このヒー
ターカバー22は、その筒状部22Aに縦線状に切込みを設
け、その切込み箇所の左右に小間隔を置いて鍔部22Bを
それぞれ設け、これら鍔部22Bをボルト、ナットなどの
止着部材31により止着している。また、前記バンドヒー
ター21は、コード21Aを介して外部の電源回路に電気的
に接続されるようになっており、また内周側にセンサー
32を有している。そしてこの例ではそのヒーターカバー
22の外周に、従来例で示した外筒を設けておらず、さら
に従来例で示したゲートブッシュに代えて、キャビティ
3冷却用のブッシュ33をキャビティ部材11に埋め込み固
定している。また、そのブッシュ33の下部外周面には、
キャビティ部材11内に形成された冷却通路14に連通する
冷却用通路15が形成されており、この冷却用通路15を挟
んで、ブッシュ12とキャビティ部材11との間に一対のシ
ール用Oリング16,17が設けられている。また、前記ブ
ッシュ33はバルブケーシング18の図示下部が挿通可能に
形成され、そのブッシュ33と受け板4内にバルブケーシ
ング18を遊挿する取付け孔7Aが形成され、この取付け
孔7Aとヒーターカバー22全周との間に空気断熱空間34
が設けられている。また、前記内筒20内の図示上部に
は、ガイドブッシュ24が同軸的に嵌合固定されている。
さらに、前記内筒20の図示下部には、バルブ28が摺動自
在に嵌合するバルブホルダー25が嵌合されているととも
に、このバルブホルダー25を下方から固定する筒状の押
え具26が螺合されている。そのバルブホルダー25は、図
2に示すように、内筒20の内周面に嵌合された外環部25
Aとバルブ28を嵌合保持する内環部25Bとが3枚の羽根
部25Cにより同心的に一体に連結された形状をなし、こ
れら羽根部25間の空洞部が樹脂通路27になっている。ま
た、バルブケーシング18と同軸的に図示下部のキャビテ
ィ部材11には、図示上下方向を軸方向としキャビティ3
へ開口するゲート35が形成され、また、このゲート35に
連通して上部に拡大するテーパー状孔36と、このテーパ
ー状孔36の上部に、円形でバルブケーシング18の図示下
部が嵌合する段差孔37が形成されている。
【0011】バルブケーシング18の図示上部のフランジ
部19には、受け板4との嵌合部分、すなわち外周下部お
よび下面周囲にセラミック溶射により0.5ミリ厚程度
の靭性の高いセラミック層からなるセラミック断熱部38
が設けられている。また、バルブケーシング18は、その
図示下部の先端を下方に延設した薄肉部20Aが一体に設
けられ、この薄肉部20Aの外周と前記段差孔37の内周と
に、それぞれセラミック溶射により厚さ0.5ミリ程度
の靭性の高いセラミック層からなるセラミック断熱部3
9,40を設けている。なお、これらセラミック断熱部3
9,40の内、どちらか一方のみを設けてもよい。前記セ
ラミック断熱部39は、バルブケーシング18先端部の外径
を例えば1ミリ程度径小に形成した後、その外周に0.
5ミリ厚程度のセラミック層を設けてなる。また、前記
各セラミック断熱部29,30,31は、各部にそれぞれセラ
ミックを仕上げ寸法より僅かに厚く溶射した後、その外
面あるいは内面を研磨して各部と同寸法になるように仕
上げを行う。さらに、前記キャビティ部材11に形成した
テーパー状孔36とバルブケーシング18の先端との間に
は、前記樹脂通路27と連通し、かつ外周側が前記薄肉部
20Aと段差孔37との嵌合部分により閉塞された樹脂充填
空間41が設けられ、成形時には樹脂通路27を通る樹脂が
充填されて前記樹脂充填空間41内に樹脂断熱層42が形成
される。
【0012】つぎに、前記構成について、その作用を説
明する。まず、バルブケーシング18の固定金型部材1へ
の組み付けに際しては、バルブケーシング18の外周にバ
ンドヒーター21を被せるとともに、このバンドヒーター
21をヒーターカバー22で覆い、これらを図示上方から固
定金型部材1の取付け孔7Aに挿入し、バルブケーシン
グ18の薄肉部20Aを段差孔37に嵌合するとともに、フラ
ンジ部19を受け板4に嵌合して固定し、また、図示して
いないがボルトによりフランジ部19を受け板4に固定す
る。そしてこの固定状態でヒーターカバー22の全周と取
付け孔7Aとの間に空気断熱空間34が設けられるととも
に、バルブケーシング18の先端とキャビティ部材11との
間に樹脂充填空間41が設けられる。このようにして上下
2箇所の嵌合部分によりバルブケーシング18が固定金型
部材1に位置決め固定されるため、ゲート35に対してバ
ルブケーシング18を正確に位置決めすることができ、か
つその取り付け作業も簡便に行うことができる。
【0013】つぎにこのバルブゲート式金型を用いた樹
脂製品の成形に際しては、固定金型部材1と可動金型部
材2とを型締した状態で、かつ実線に示すように、バル
ブ28を図示上昇させてゲート35を開放した状態で、射出
成形機のノズルから溶融した樹脂を射出させる。この樹
脂は、スプルー、マニホールド5内のランナー6および
バルブケーシング18を順次通って、開放されたゲート35
からキャビティ3内に充填される。この充填が終了した
後、バルブ28が図示下降してゲート35に嵌合し、このゲ
ート35を閉塞する。この場合、バルブ28はバルブケーシ
ング18内において、ガイドブッシュ24内とバルブホルダ
ー25内に常時摺動自在に嵌合しており、バルブ28の軸芯
とゲート35の軸芯とが正確に位置合わせされた状態で、
そのバルブ28が昇降する。そして、キャビティ3内の樹
脂が冷却、固化した後、固定金型部材1と可動金型部材
2とが型開きする。そしてバルブケーシング18は、この
バルブケーシング18内の樹脂を常時溶融状態に保つため
に、バンドヒーター21により加熱され、これに対して、
ブッシュ33は、キャビティ3内に充填された樹脂を速や
かに冷却、固化させるため、冷却用通路14,15に流され
る水により冷却される。このとき、ヒーターカバー22の
全周と固定金型部材1の取付け孔7Aとの間には、外筒
を設けない比較的広い空気断熱空間34が形成されている
ため、バルブケーシング18と固定金型部材1との間に十
分な断熱効果が得られる。また、バンドヒーター21によ
って加熱状態のバルブケーシング18は、そのフランジ部
19と受け板4とがセラミック断熱部38を介して嵌合して
いるため、この嵌合部分から受け板4への熱の移動が効
果的に抑制され、また、バルブケーシング18の先端側と
キャビティ部材11とがセラミック断熱部39,40を介して
嵌合しているため、この嵌合部分からキャビティ部材11
への熱の移動が効果的に抑制され、さらにバルブケーシ
ング18の先端部とキャビティ部材11との間に形成された
樹脂充填空間41に樹脂が充填され、その樹脂充填空間41
に樹脂断熱層42が形成されてバルブケーシング18の先端
とキャビティ部材11との熱の移動が効果的に抑制され
る。なお、その樹脂断熱層42にあっては、昇降するバル
ブ28によりバルブケーシング18とゲート35とを連通する
樹脂通路27が確保される。
【0014】このように本発明では、バルブケーシング
18の外周に設けたバンドヒーター21と、このバンドヒー
ター21の外周を覆うヒーターカバー22と、このヒーター
カバー22と取付け孔7Aとの間に設けた空気断熱空間34
と、バルブケーシング18の先端側に設けられバルブ28が
摺動自在に嵌合するバルブホルダー25と、固定金型部材
1のキャビティ3に臨むキャビティ部材11に形成されバ
ルブ28が挿脱自在に嵌合するゲート35とを具備するもの
であるから、ヒーターを備えたバルブケーシング18にお
いて、構造が簡略化され、かつバルブケーシング18の取
付け作業を簡便に行うことができ、しかも、複数の部材
を介して位置合せする従来のものに比べて、取り付け精
度の向上を図ることも可能となる。また、外筒を設けな
い構成により、取付け孔7Aを大きくすることなく、ヒ
ーターカバー22と取付け孔7Aとの間に比較的広い空気
断熱空間34を形成することができ、バルブケーシング18
と固定金型部材1との間に優れた断熱効果を得ることが
でき、しかも、取付け孔7Aを大きくせずかつバルブケ
ーシング18と固定金型部材1との良好な断熱構造が得ら
れるため、複数のバルブゲート18を効率よく金型に配設
することができる。さらに、バルブホルダー25により、
バルブケーシング18内を昇降するバルブ28をゲート35に
正確に位置合せすることができる。
【0015】また、本発明では、固定金型部材1とバル
ブケーシング18との嵌合部分にセラミック断熱部38,3
9,40を設け、バルブケーシング18の先端とキャビティ
部材11との間に、樹脂通路27と連通する樹脂充填空間41
を設けたものであるから、固定金型部材1とバルブケー
シング18との接触部分である嵌合部分がセラミック断熱
部38,39,40によって全て断熱され、また、成形の際に
は、樹脂が、バルブケーシング18の先端とキャビティ部
材11との間に設けた樹脂充填空間41に充填され、ここに
樹脂断熱層41が形成され、バルブケーシング18の先端と
キャビティ部材11とを断熱することができ、構造シンプ
ルにして高い断熱効果が得られる。さらに、バルブケー
シング18と固定金型部材1との嵌合部分を、金属に比べ
て比較的熱影響を受ずかつ靭性の高いセラミックにした
ことにより、バルブケーシング18の安定した取付け構造
が得られる。
【0016】また実施例上の効果として、バルブケーシ
ング18の先端に肉薄部20Aを形成し、この薄肉部20Aを
キャビティ部材11の段差孔37に嵌合することにより、バ
ルブケーシング18の熱が薄肉部20Aによって直接的にキ
ャビティ部材11に伝わらず、その嵌合部分の断熱効果を
高めることができ、しかもバルブケーシング18の先端外
周に薄肉部20Aを形成することにより、薄肉部20A内の
比較的広い部分を樹脂充填空間41として確保することが
でき、その樹脂充填空間41に形成される樹脂断熱層42に
より、高い断熱効果を得ることができる。さらに、調整
等のため仮に固定金型部材1からバルブケーシング18を
図示上方に取り外し、再度取付けを行っても、金属に比
べて対磨耗性の高いセラミックを用いれば、長期に渡り
高い取付け寸法精度を確保することも可能となる。
【0017】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変
形実施が可能である。例えば、上記実施例ではフランジ
部と受け板との嵌合部分には、フランジ部側にセラミッ
ク断熱部を設けたものを示したが、図3に示す第2実施
例として、嵌合部分の受け板4の内周面およびフランジ
部19下面が当接する部分に、セラミック断熱部43を設け
ることもでき、あるいは、フランジ部19と受け板4の両
方にセラミック断熱部38,43を設けてもよい。さらに、
バルブケーシング18の先端側とキャビティ部材11との嵌
合部分に設けるセラミック断熱部39,40は、どちらか一
方のみでもよい。さらにまたセラミック断熱部38,39,
40,43の厚さは0.5ミリに限るものではなく、適宜厚
さに設定可能である。
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、内部に樹脂通
路とこの樹脂通路に沿って進退するピン状のバルブとを
備えたバルブケーシングを金型部材の取付け孔に嵌合固
定し、前記金型部材のキャビティに開口するゲートを前
記バルブの進退により開閉するバルブゲート式金型にお
いて、前記バルブケーシングの外周に設けたヒーター
と、このヒーターの外周を覆うヒーターカバーと、この
ヒーターカバーと前記取付け孔との間に設けた空気断熱
空間と、前記バルブケーシングの先端側に設けられ前記
バルブが摺動自在に嵌合するバルブホルダーと、前記金
型部材のキャビティに臨むキャビティ部材に形成され前
記バルブが挿脱自在に嵌合するゲートとを具備するもの
であり、構造簡易にして、金型部材とバルブケーシング
の断熱性の向上を図ることができるバルブゲート式金型
装置を提供することができる。
【0019】請求項2の発明によれば、前記金型部材と
バルブケーシングとの嵌合部分にセラミック断熱部を設
け、前記バルブケーシングの先端と前記キャビティ部材
との間に、前記樹脂通路と連通する樹脂充填空間を設け
たものであり、構造簡易にして、金型部材とバルブケー
シングの断熱性に優れたバルブゲート式金型装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバルブゲート式金型の第1実施例を示
すバルブ装置部分の断面図である。
【図2】本発明のバルブゲート式金型のバルブホルダー
とバルブの断面図である。
【図3】本発明のバルブゲート式金型の第2実施例を示
すバルブ装置部分の断面図である。
【図4】従来のバルブゲート式金型の一例を示すバルブ
装置部分の断面図である。
【符号の説明】
1 固定金型部材(金型部材) 3 キャビティ 7A 取付け孔 11 キャビティ部材 18 バルブケーシング 21 バンドヒーター(ヒーター) 22 ヒーターカバー 25 バルブホルダー 28 バルブ 34 空気断熱空間 35 ゲート 38,39,40,43 セラミック断熱部 41 樹脂充填空間
フロントページの続き (72)発明者 小原 光博 新潟県新潟市小金町3番地1 三菱マテリ アル株式会社新潟製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に樹脂通路とこの樹脂通路に沿って
    進退するピン状のバルブとを備えたバルブケーシングを
    金型部材の取付け孔に嵌合固定し、前記金型部材のキャ
    ビティに開口するゲートを前記バルブの進退により開閉
    するバルブゲート式金型において、前記バルブケーシン
    グの外周に設けたヒーターと、このヒーターの外周を覆
    うヒーターカバーと、このヒーターカバーと前記取付け
    孔との間に設けた空気断熱空間と、前記バルブケーシン
    グの先端側に設けられ前記バルブが摺動自在に嵌合する
    バルブホルダーと、前記金型部材のキャビティに臨むキ
    ャビティ部材に形成され前記バルブが挿脱自在に嵌合す
    るゲートとを具備することを特徴とするバルブゲート式
    金型。
  2. 【請求項2】 前記金型部材とバルブケーシングとの嵌
    合部分にセラミック断熱部を設け、前記バルブケーシン
    グの先端と前記キャビティ部材との間に、前記樹脂通路
    と連通する樹脂充填空間を設けたことを特徴とする請求
    項1記載のバルブゲート式金型。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020025175A (ko) * 2002-03-18 2002-04-03 허남욱 밸브게이트팁의 교체가 가능한 플라스틱 성형용 핫런너시스템의 노즐
KR100488052B1 (ko) * 2002-03-18 2005-05-06 허남욱 가스나 수지의 역류방지용 밸브핀을 가진 핫런너 시스템
JP2008049679A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Ikegami Kanagata Kogyo Kk 射出成形金型
US7513772B2 (en) 2007-05-09 2009-04-07 Mold-Masters (2007) Limited Injection molding nozzle with valve pin alignment
US7955071B1 (en) * 2009-11-30 2011-06-07 Dme Company Llc Apparatus for injection molding

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