JPH06238013A - 糸巻きゴルフボール - Google Patents

糸巻きゴルフボール

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JPH06238013A
JPH06238013A JP5343066A JP34306693A JPH06238013A JP H06238013 A JPH06238013 A JP H06238013A JP 5343066 A JP5343066 A JP 5343066A JP 34306693 A JP34306693 A JP 34306693A JP H06238013 A JPH06238013 A JP H06238013A
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solid center
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golf ball
center
thread
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Takashi Maruko
高志 丸子
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ソリッドセンターと糸ゴム層とカバーとから
構成される糸巻きゴルフボールにおいて、上記ソリッド
センターが単一構造を有し、かつ中心部から外側に向う
に従って漸次硬くなると共に、中心部と外表面から2m
m内側の部分との硬度差がJIS−C硬度で約4以上で
あることを特徴とする糸巻きゴルフボールを提供する。 【効果】 本発明の糸巻きゴルフボールは、ソリッドセ
ンタータイプの欠点であるフィーリング性が改善された
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センターボール(ソリ
ッドセンター)、糸ゴム層及びカバーから構成される糸
巻きゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
糸巻きゴルフボールとしては、図1に示すように、セン
ターボール1の外表面に巻き付けて糸ゴム層2を形成
し、更にカバー3を形成したものが用いられているが、
この場合センターボール1は、硬質のゴム球からなるソ
リッドセンターと、中空ゴム球に液体を圧入したリキッ
ドセンターとが知られている。
【0003】しかしながら、従来のソリッドセンターを
用いた糸巻きゴルフボールは、リキッドセンターを有す
るボールと異なり、低温においても反撥特性が低下せ
ず、反撥性において優れた温度特性を有し、しかも安価
であるという利点はあるが、リキッドセンターを用いた
糸巻きゴルフボールに比べてフィーリングが劣るという
問題があり、このためソリッドセンターを用いた糸巻き
ゴルフボールのフィーリングを可及的に向上させること
が望まれる。
【0004】従来、実開昭60−168852号におい
て、2重構造のソリッドセンターを用いてフィーリング
を改善することが提案されているが、この提案は、ソリ
ッドセンターの構造が複雑化しているので、余分な製造
工程を必要とし、このためソリッドセンターを用いる長
所である低コストという点を損なう。しかも、センター
ボール内に不連続な硬度境界を有するため、耐久性に劣
るという問題がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
ソリッドセンターを用いる利点を損なうことなくフィー
リング性を改善した糸巻きゴルフボールを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、ソリッド
センターとして単一構造のゴム球を用いると共に、その
単一構造ゴム球の硬度を中心部から外側に向うに従って
漸次硬くなり、しかも中心部と外表面から2mm内側の
部分との硬度差をJIS−C硬度で約4以上に形成する
ことにより、フィーリングを改善し得ることを知見した
ものである。
【0007】従って、本発明は、ソリッドセンターと糸
ゴム層とカバーとから構成される糸巻きゴルフボールに
おいて、上記ソリッドセンターが単一構造を有し、かつ
中心部から外側に向うに従って漸次硬くなると共に、中
心部と外表面から2mm内側の部分との硬度差がJIS
−C硬度で約4以上であることを特徴とする糸巻きゴル
フボールを提供する。
【0008】本発明の糸巻きゴルフボールは、このよう
にソリッドセンターが単一構造であり、硬度変化もゴム
の架橋条件等を選定するだけで良いので、余分な工程を
必要とせず安価に製造し得る。この場合、特に架橋剤と
して1分間半減期のための温度が低い有機過酸化物を使
用することにより、容易に外側が硬いソリッドセンター
を得ることができる。また、本発明のゴルフボールは、
このようにソリッドセンターの硬度が連続的に変化し、
境界を持たないので、耐久性が良く、そして上記のよう
な外硬内柔構造のソリッドセンターを有することによ
り、フィーリングが向上し、低スピン化が可能となり、
従ってソリッドセンターでありながらリキッドセンター
の特徴をも兼備したセンターボール特性を達成し得たも
のである。
【0009】以下、本発明につき更に詳述すると、本発
明の糸巻きゴルフボールは、図1に示す通りソリッドセ
ンター1と糸ゴム層2とカバー3とからなる構成を有す
る。
【0010】ここで、本発明においては、ソリッドセン
ターが、上述したように中心部から外側に向うに従って
漸次硬くなる外硬内柔構造を有し、かつ中心部と外表面
から2mm内側部分の硬度差がJIS−C硬度で約4以
上、好ましくは4〜9、より好ましくは5〜7であるこ
とを特徴とするものである。
【0011】この場合、このソリッドセンターの中心部
はJIS−C硬度で35〜45の範囲にあることが好ま
しく、またソリッドセンターの外径は約26〜31mm
の範囲にあることが好ましい。更に、ソリッドセンター
の重さは15〜22gであることが好ましい。
【0012】このようなソリッドセンターは、ゴム組成
物の組成、架橋条件を適宜選定することによって得るこ
とができる。具体的には、ソリッドセンターを形成する
ためのゴム組成物は、ハイシスポリブタジエン等のゴム
成分100部(重量部、以下同じ)に対し、アクリル酸
亜鉛,メタクリル酸亜鉛等の共架橋剤を約5〜15部、
有機過酸化物架橋剤を1〜4部、ステアリン酸等の分散
剤を約0.5〜2部、ZnO等の老化防止剤を約5〜1
0部、BaSO4等の重量調整剤を約80〜180部含有
したものを使用し得るが、かかるゴム組成物を用いる場
合、架橋剤として一分間の半減期温度が約150℃以
下、好ましくは130〜148℃の有機過酸化物、例え
ばパーヘキサ3M(1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン)やベンゾイ
ルパーオキサイド等を使用し、上記半減期温度より10
〜20℃以上高い温度、例えばパーヘキサ3Mの場合は
160〜170℃程度、ベンゾイルパーオキサイドの場
合は140〜150℃程度の架橋温度で15〜20分程
度架橋することにより、上記のようなソリッドセンター
を形成し得る。
【0013】また、上記ソリッドセンター上に形成され
る糸ゴム層は、通常の糸巻きゴルフボールに使用されて
いるものを用いることができ、カバーとしても通常のカ
バー材質、例えばバラタやアイオノマー樹脂を用いて形
成することができる。
【0014】ここで、ソリッドセンターの直径は上述し
たように26〜31mmであることが好ましいが、更に
好ましくは約30mmであり、またこのソリッドセンタ
ーに糸ゴム層を形成した後のボール(糸巻きコア)の直
径は39〜41mm、より好ましくは約40mmであ
り、本発明の糸巻きゴルフボールの直径は42.5〜4
5mm、好ましくは42.5〜44mm、更に好ましく
は約42.67mmであることがよい。
【0015】
【発明の効果】本発明の糸巻きゴルフボールは、ソリッ
ドセンタータイプの欠点であるフィーリング性が改善さ
れたものである。
【0016】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0017】[実施例]下記組成のゴム組成物を用い、
これを160〜170℃,15〜20分の条件で加硫し
て直径28mmのソリッドセンターを得た。
【0018】ソリッドセンター用ゴム組成物 ハイシスポリブタジエン 100重量部 アクリル酸亜鉛 10重量部 パーヘキサ3M 3重量部 ステアリン酸 1重量部 ZnO 10重量部 BaSO4 140重量部
【0019】次に、上記ソリッドセンターに糸ゴムを巻
きつけて糸ゴム層を形成し、更に厚さ2mmのカバーを
形成し、直径42.67mmのラージサイズ糸巻きゴル
フボールを得た。
【0020】[比較例]パーヘキサ3MをパークミルD
(ジクミルパーオキサイド)に代えた以外は実施例と同
じ組成のゴム組成物を用い、これを155℃,15分の
条件で加硫してソリッドセンターを得、以下実施例と同
様にして糸巻きゴルフボールを得た。
【0021】次に、実施例,比較例のソリッドセンター
をそれぞれカッターで2等分し、その切断面の硬度をJ
IS−C硬度計で測定した。その結果を図2に示す。
【0022】また、実施例,比較例のゴルフボールのフ
ィーリング、耐久性を評価した。
【0023】実施例のゴルフボールのフィーリングは実
打の結果、リキッドセンターを用いた糸巻きゴルフボー
ルに近く、比較例に対し大幅に改善されていた。また、
耐久性は実施例と比較例との差が出ず、従来のソリッド
センターを用いた糸巻きゴルフボールと同等の耐久性を
有することが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴルフボールの一例を示す断面図であ
る。
【図2】実施例,比較例のゴルフボールの切断面の硬度
分布を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ソリッドセンター 2 糸ゴム層 3 カバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソリッドセンターと糸ゴム層とカバーと
    から構成される糸巻きゴルフボールにおいて、上記ソリ
    ッドセンターが単一構造を有し、かつ中心部から外側に
    向うに従って漸次硬くなると共に、中心部と外表面から
    2mm内側の部分との硬度差がJIS−C硬度で約4以
    上であることを特徴とする糸巻きゴルフボール。
  2. 【請求項2】 ソリッドセンターの中心部の硬度がJI
    S−C硬度で35〜45である請求項1記載の糸巻きゴ
    ルフボール。
  3. 【請求項3】 ソリッドセンターの外径が約26〜31
    mmである請求項1又は2記載の糸巻きゴルフボール。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS60203280A (ja) * 1984-03-28 1985-10-14 マルマンゴルフ株式会社 ゴルフ用ボ−ル

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