JPH06237120A - 多ビームアンテナ装置 - Google Patents
多ビームアンテナ装置Info
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- JPH06237120A JPH06237120A JP30199693A JP30199693A JPH06237120A JP H06237120 A JPH06237120 A JP H06237120A JP 30199693 A JP30199693 A JP 30199693A JP 30199693 A JP30199693 A JP 30199693A JP H06237120 A JPH06237120 A JP H06237120A
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Abstract
物を小型化することのできる多ビームアンテナ装置を提
供する。 【構成】 ひとつのアンテナ面で二つの等角度間隔のビ
ームを形成し、それを複数面組み合わせることにより多
ビームを発生させる。 【効果】 装置を小型化してアンテナが受ける風圧荷重
を少なくすることができ、それに伴って一つの支持構造
物に多くのアンテナを搭載することが可能となり、実質
的に支持構造物の軽量化を図ることができる。
Description
動無線通信方式におけるアンテナ装置に利用する。特
に、ひとつのアンテナで複数のビームを発生させること
のできる多ビームアンテナ装置に関する。
ら、ひとつのゾーンを複数のセクタゾーンに分割して回
線容量を増やす方法が用いられている。このような例を
図27に示す。この例では、サービスゾーン20が複数
のセクタゾーン21.1、21.2、…に分割される。
サービスゾーン20内の基地局22には複数のビームを
発生することのできる多ビームアンテナ装置23が設け
られ、この多ビームアンテナ装置23の主ビーム24.
1、24.2、…が、それぞれセクタゾーン21.1、
21.2、…に向けられる。
面内の半値幅を狭くしたアンテナを複数設けたものが用
いられる。具体的な従来例を図28および図29に示
す。図28は斜視図であり、図29は断面図である。こ
の従来例は、アレーアンテナを複数面用い、それぞれの
面が多角形の一辺をなすように配列したものである。す
なわち、アンテナ面30.1〜30.4にそれぞれ複数
の放射素子31を配列させて複数のアレーアンテナを構
成し、これらのアレーアンテナを、それぞれが多角形の
一辺をなすように、この例では四つの面で六角形の四つ
の辺をなすように、配置する。これにより、アンテナ面
30.1〜30.4が60度ずつ異なる方向に向き、そ
れぞれの方向に主ビーム32.1〜32.4が得られ
る。主ビーム32.1〜32.4の半値幅は60度に設
定される。放射素子31としては、平面放射素子あるい
は反射板付きダイポールアンテナが用いられる。
の構成例を示す。アンテナ面40に横方向に並んで配置
された二つの放射素子41.1、41.2に、電力分配
器42から等振幅かつ等位相の電力を与える。このと
き、放射素子41.1、41.2の素子間隔dを調整す
ることで、任意の半値幅のビームを成形できる。このよ
うな放射素子対をひとつの面に配列し、それを複数面組
み合わせることにより、多ビームアンテナ装置を構成で
きる。図28および図29に示した従来例では、半値幅
が60度となるように設定した放射素子対を4面に配置
し、4ビームを形成している。
用いて6ビームを形成する場合の構成例を図28および
図29と同様に示す。アンテナ面30.5〜30.10
は六角形に配置され、それぞれの面に複数の放射素子3
1が配列される。
の多ビームアンテナ装置は、ビームの数と同数のアンテ
ナ面を必要とすることから、装置全体が大型化して占有
体積が大きくなってしまう。また、それに伴って風圧荷
重が大きくなるため、支持構造物が大型化する問題があ
る。
かつ軽量で風圧荷重が少なく、支持構造物を小型化する
ことのできる多ビームアンテナ装置を提供することを目
的とする。
ナ装置は、多角形の少なくとも二つの辺に沿って、その
辺ごとに、その多角形の外側方向に指向性ビームを形成
するアンテナ素子が配置された多ビームアンテナ装置に
おいて、各々のアンテナ素子が二つの指向性ビームを形
成することを特徴とする。
間隔に形成でき、装置およびその支持構造物を小型化す
ることができる。また、小型化に伴って、アンテナ素子
の受ける風圧荷重を少なくすることができる。
としてだけでなく、受信用として利用することもでき
る。したがって、「指向性ビームが形成される」とは、
ある特定の方向に電波を放射できることだけでなく、そ
の方向から電波を受信できることを含む。
のビーム方向を互いに外側に向けて、開き角度β〔度〕
(β<180度)で互いに連結された構造であることが
よい。
「ビームの方向」とは、そのビームにより送受信を行う
範囲の中心方向をいう。したがって、単独のビームの場
合には、放射電力が最大となる方向(ピーク点)に対し
て−3dB低下する範囲(3dB幅)の中心方向をビー
ム方向と定義することができる。この定義によると、ビ
ームの形状がピーク点に対して対称のときには、そのピ
ーク点の方向がビーム方向となる。二つのビームが存在
する場合でも、それぞれの3dB幅にオーバーラップが
なければ、それぞれを単独ビームとみなし、同様の定義
を用いることができる。しかし、実用上は二つの指向性
ビームの3dB幅が互いに接していることが望ましく、
ある程度のオーバーラップが許容される。その場合、オ
ーバーラップの中心で送受信範囲が分割されることにな
る。そこで、このような場合には、二つのビームの中心
点(二つの最大ピーク点の中間の点)からピーク点を挟
んで反対側の方向の−3dB点までの角度範囲を本明細
書では「半値幅」と定義し、その中心方向をビーム方向
と定義する。
の二つの放射素子に相対的な給電位相角を設定する手段
とを備えることがよい。給電位相角を設定する手段とし
ては、第一および第二のアンテナ側端子と第一および第
二の装置側端子とを含み、この第一および第二の装置側
端子のそれぞれの信号について第一および第二のアンテ
ナ側端子に互いに位相が90度異なる信号となるような
分岐結合特性を有するハイブリッド回路が用いられる。
ハイブリッド回路と放射素子の少なくとも一方との間に
位相器を備えることもできる。位相器を設けない場合に
は、二つの指向性ビームが、二つの放射素子の中心点を
結ぶ線分を含む面(これを以下「アンテナ面」という)
の垂線方向に対して対称に形成される。これに対して位
相器を設けた場合には、二つの放射素子の相対的な給電
位相角の変化によりビーム方向を変化させることがで
き、アンテナ面の垂線方向に対して指向性の中心方向が
非対称となるようにビームを形成できる。
からなるアレーアンテナを用いることもできる。
ムがそのアンテナ面の垂線方向に対して対称に形成され
る場合には、その二つの指向性ビームの相対角度(ビー
ム方向のなす角度)をα〔度〕とするとき、開き角度β
が、実質的に、 β=180−2α となるように二つのアンテナ素子を配置することがよ
い。このような配置にすると、四つの指向性ビームを互
いに角度αで等角度間隔に配置できる。
性ビーム方向がそのアンテナ面の垂線方向に対して非対
称に形成される場合には、二つのアンテナ素子の連結方
法として、互いの指向性ビームが回転対称となるような
配置と、開き角度βを2等分する面に対して鏡面対称と
なるように配置する方法とが考えられる。前者の場合
は、二つの指向性ビームが対称の場合と同様に、開き角
度βが、実質的に、 β=180−2α となるように二つのアンテナ素子を配置する。後者の場
合には、二つの指向性ビームのなす角を2等分する直線
の傾きの角度をδ(ただしアンテナ面の垂線から連結部
の方向への傾きを正とする)とするとき、開き角度β
が、実質的に、 β=180−2(α+δ) となるように二つのアンテナ素子を配置する。いずれの
場合にも、四つの指向性ビームが互いに角度αで等角度
間隔に配置される。
二組の放射素子群を用い、アンテナ面の垂線方向に対し
て非対称に二つの指向性ビームを形成する場合には、二
つの指向性ビームのレベル差が生じないように、個々の
放射素子をその素子面の垂線が二つの指向性ビームのな
す角を2等分する直線とほぼ平行になるように、すなわ
ちアンテナ面に対して放射素子の面をほぼ角度δだけ回
転させて、配置することがよい。
置してもよいが、すべての辺に配置することもできる。
その場合、多角形として正n角形を用い、各アンテナ素
子における二つの指向性ビームの相対角度αが、 α=180/n 〔度〕 となるように設定することがよい。
て説明する。
図、図2はその断面および主ビームの放射状態を示す図
である。
え、この二つのアンテナ素子が、三角形の二つの辺に沿
って、その三角形の外側方向に指向性ビーム(「主ビー
ム」ともいう)を形成するように配置される。この実施
例ではアンテナ素子としてアレーアンテナを用いてお
り、それぞれのアンテナ面2.1、2.2が、ビーム方
向を互いに外側に向けて、開き角度β〔度〕(β<18
0度)で互いに連結される。アンテナ面2.1、2.2
にはそれぞれ、複数の放射素子1が鉛直方向に2列に配
置される。横方向に並んだ一対の放射素子1は、その組
み合わせごとに、給電線路5を介してハイブリッド回路
4のアンテナ側端子に接続される。このハイブリッド回
路4は、装置側端子6.1、6.2のそれぞれの信号に
ついて、二つのアンテナ側端子に互いに位相が90度異
なる信号となるような分岐結合特性を有する。したがっ
て、例えばビーム放射時には、装置側端子6.1に入力
された信号Aがアンテナ面の垂直方向から角度α/2だ
け傾いた主ビーム3.1を形成する一方で、装置側端子
6.2に入力された信号Bはアンテナ面から逆方向に角
度α/2だけ傾いた主ビーム3.2を形成する。また、
ビーム受信時には、主ビーム3.1による受信信号が装
置側端子6.1に出力され、主ビーム3.2による受信
信号が装置側端子6.2に出力される。
いはスロットアンテナなどの平面アンテナを用いること
ができる。
て、二つの指向性ビームがそのアンテナ面の垂線方向に
対して対称に形成されている。各アンテナ素子における
二つの主ビームの相対角度(ビーム中心間の開き角)が
α〔度〕であるとすると、アンテナ面2.1、2.2の
開き角度βは、実質的に、 β=180−2α …(1) となるように設定される。このような配置にすると、4
つのビームを互いに等角度間隔で配置することができ
る。各ビームの半値幅γがγ=α〔度〕であれば、4つ
のビームによりカバーされる領域が連続となる。
つの放射素子で二つのビームを形成する方法を説明する
図である。ビーム放射時には、装置側端子6、1、6.
2にそれぞれ信号A、Bが入力される。ハイブリッド回
路4は、装置側端子6.1に入力された信号Aについ
て、電力分配比が1:aとなるように二つのアンテナ側
端子7.1、7.2に分配する。このとき、アンテナ側
端子7.1における位相がアンテナ側端子7.2のそれ
に比べて90度進む。逆に、装置側端子6.2から入力
された信号Bについては、電力分配比がa:1となり、
アンテナ側端子7.2における位相がアンテナ側単位
7.1のそれに比べて90度進む。
接続される二つの放射素子1の間隔をd〔mm〕、波長
をλ〔mm〕とすると、図3に示したアンテナの電力指
向性は、放射素子1が無指向性の場合には次式で与えら
れる。
号Aを表す。式(2)において
ムの開き角αは次式で与えられる。
開き角を任意に設定することができることがわかる。
ここでは、ハイブリッド回路4の電力分配比1:1と
し、放射素子1の半値幅を150°とした。放射素子1
の間隔が0.5波長の場合には、ビーム開き角、半値幅
ともにほぼ60°となることがわかる。このように、二
つの放射素子1にハイブリッド回路4を接続して放射素
子1の間隔を適切に選ぶことにより、ビーム開き角と半
値幅がほぼ等しい二つのビームを形成することができ
る。このようにして形成したアンテナを一つの面とし
て、式(1)で示す開き角で配置することにより四つの
ビームを等間隔で形成することができる。
素子アレーアンテナのビームの開き角や半値幅は式
(4)で示す値よりも若干小さくなる。この場合には、
放射素子1の間隔やハイブリッド回路4の電力分配比を
変えることでビーム開き角が所望の値となるように調整
することができる。
であり、マイクロストリップラインを用いて実現した場
合の構成を示す斜視図である。この回路は、銅箔4.3
が下面に貼着された誘電体基板4.2の上面に銅箔4.
1が配置固定されて構成される。
回路の電力分配比を説明する図である。Yは線路の特性
アドミッタンスを示し、 Y0 2 =Ya2 −Yb2 となり、その電力分配比aは、
図であり、図8はその断面図である。
イポールアンテナを用いたものであり、ダイポールアン
ナテ8が反射板9に一列に取り付けられ、それが2組で
アンテナ素子を構成する。これらのアンテナ素子は、そ
のアンテナ面の開き角βが例えば60°になるように配
置される。本実施例でも第一実施例と同様に、同一方向
を向いている二つの反射板付きダイポールアンテナにつ
いて、そのビームをハイブリッド回路4により合成し、
これを2面組み合わせることで、ビームの開き角が等間
隔となる4ビームを形成することができる。
に対して対称に二つのビームを形成する場合について説
明した。二つのビームが非対称に形成される場合でも、
各アンテナ素子で同じ回転方向に同じ角度だけ偏るので
あれば、アンテナ素子間の開き角度βを式(1)のよう
に設定することで、ビームを等間隔に配置できる。しか
し、アンテナ素子間でビームの偏りが鏡面対称の場合に
は、式(1)のような設定ではビームを等間隔に配置す
ることはできない。そのような場合の実施例について以
下に説明する。
図であり、図10はその断面および主ビームの放射状態
を示す図である。
ては図1に示した第一実施例と同等である。ただし、ア
ンテナ素子による二つのビーム(図10では一方のアン
テナ素子による主ビーム3.3、3.4を示す)がアン
テナ面の垂線方向に対して非対称であり、二つのアンテ
ナ素子間でビームの偏りが鏡面対称となっていることが
第一実施例と異なる。すなわち、二つの指向性ビームを
発生する二組のアンテナ素子が相対角度が180度より
小さい開き角度βで結合され、その開き角度βは、二つ
の指向性ビームの相対角度をαとし、この相対角度αを
2等分する直線とアンテナ素子の面の垂線11.1との
角度をδ(ただしアンテナ面の垂線から連結部の方向へ
の傾きを正とする)とするときに、 β=180−2(α+δ) 〔度〕 …(5) に設定される。このような配置にすると、4つのビーム
を互いに等角度間隔で配置することができる。また、各
ビームの半値幅がα〔度〕であれば、4つのビームによ
りカバーされる領域が連続となる。
を非対称に形成する方法を説明する図である。二つのビ
ームを非対称に形成するには、ハイブリッド回路4と二
つの放射素子1.1、1.2との少なくとも一方との
間、この例では放射素子1.2との間に、位相器10を
設ける。ビーム放射時について説明すると、装置側端子
6.1から入力された信号Aは、電力分配比が1:aと
なるようにアンテナ側端子7.1、7.2に分けられ
る。このとき、アンテナ側端子7.1における位相はア
ンテナ側端子7.2のそれに比べて90°遅れる。逆
に、装置側端子6.2から入力された信号Bは、電力分
配比a:1となり、アンテナ側端子7.1における位相
がアンテナ側端子7.2のそれに比べて90°進む。ア
ンテナ側端子7.2側に位相器10を挿入した場合に
は、位相器10の移相量がφ〔度〕であるとすると、装
置側端子6.1から入力したときの放射素子1.1上の
位相が、放射素子1.2上の位相に比べて(90+φ)
°だけ進む。逆に、装置側端子6.2から入力したとき
には、放射素子1.2上の位相が放射素子1.1上の位
相に比べて(90−φ)°だけ進むことになる。
と、図11に示すアンテナの電力指向性は、放射素子
1.1、1.2が無指向性の場合、式(2)と同様の式
を用いて次式で与えられる。
号Aを表す。角度の単位は度である。式(6)におい
て、f(θ)は、
り、アンテナ面の垂線より放射素子1.2側に傾いたピ
ーク位置、すなわち図11における右側のピーク位置θ
max rは、
位置θmax lは、
わち相対角度αは、
似できる。
1)、(8.2)より、偏位角δが次式で与えられる。
間隔dおよび位相量φ〔度〕を適切に選ぶことにより、
開き角αや偏位角δを任意に設定できる。大まかな開き
角αや偏位角δを求めるためには式(10)、(11)
を用いればよい。
指向性の実例を示す。ここで、ハイブリッド回路4の電
力分配比を1:1とし、素子間隔を0.5波長、放射素
子の半値幅を150°とすると、半値幅、ビーム開き角
ともにほぼ60°となることがわかる。また、偏位角δ
はほぼ10°となっている。このように、二つの素子に
ハイブリッド回路4と位相器10とを接続して素子間隔
を適切に選ぶことにより、ビーム開き角と半値幅がほぼ
等しい二つのビームを任意の偏位角で傾けて形成するこ
とができる。このアンテナを一つの面として、式(5)
で示す開き角で配置することにより、四つのビームを等
間隔で形成することができる。
素子アレーアンテナのビームの開き角、半値幅および偏
位角は式(8.1)、式(8.2)、式(9)で示す値
よりも若干小さくなる。その場合には、素子間隔やハイ
ブリッド回路4の電力分配比を変えることで、ビーム開
き角が所望の値となるように調整することができる。
視図であり、図14はその断面図である。
イポールアンテナを用いたものであり、その構成は第二
実施例と同等である。すなわち、ダイポールアンナテ8
が反射板9に一列に取り付けられ、それが2組でアンテ
ナ素子を構成する。これらのアンテナ素子は、そのアン
テナ面の開き角βが例えば60°になるように配置され
る。また、その動作は第三実施例と同様である。すなわ
ち、同一方向に向いている二つの反射板付きダイポール
アレーアンテナをハイブリッド回路4と位相器10で合
成し、これを2面組み合わせることで、ビームの開き角
が等間隔となる4ビームを形成する。
視図であり、図16はその断面および主ビームの放射状
態を示す図である。
おけるアンテナ面を縦に二つに分割し、それぞれの放射
素子面12.1〜12.4の中心点がアンテナ面13.
1、13.2上にあるように配置したものである。
は、偏位角δを大きくすると、偏位した方向の主ビーム
3.1の利得が大きく低下する。これは、放射素子1の
指向性により放射レベルが垂線11.1に対して±90
°となる方向で低下するためである。そこで第五実施例
では、放射素子面12.1〜12.4の主ビーム方向が
アンテナ面13.1からの垂線11.2に対して水平方
向にδ〔度〕だけずれるように、放射素子面12.1〜
12.4が傾けて配置されている。このようにすると放
射素子1の指向性の最大方向が主ビーム3.5側に偏位
するため、主ビーム3.6の利得が改善され、主ビーム
3.5と3.6の利得がほぼ同じになる。
状態で、2つのアンテナ面13.1、13.2が角度β
だけ開いた状態で配置し、この開き角βが β=180−2(α+δ) となるようにすることによって、四つのビームが等角度
間隔で放射されるようにしている。
視図であり、図18はその断面図である。この実施例
は、放射素子として反射板付きダイポールアンテナを用
いたことが第五実施例と異なる。すなわち、ダイポール
アンテナ8が反射板9に一列に取り付けられ、それが2
組でアンテナ素子を構成する。ダイポールアンテナ8お
よび反射板9による主ビーム方向は、アンテナ面13.
3、13.4の垂線11.3、11.4から水平方向に
角度δだけずれるよう配置される。
視図であり、図20はその断面および主ビームの放射状
態を示す図である。
素子を設けたことが上述の実施例と異なる。すなわち、
相対角度が180〔度〕より小さい二つの主ビーム3.
7を発生するアンテナ素子が正三角形の各面に設けら
れ、これらのアンテナ素子は、それぞれアンテナ面2.
1、2.2、2.3上に複数の放射素子1が配置されて
構成される。放射素子1としてはパッチアンテナあるい
はスロットアンテナなどの平面アンテナが用いられ、ア
ンテナ面2.1、2.2および2.3からは主ビーム
3、7が放射される。二つのビーム中心間の開き角はα
=60°となるように設定される。
れ正n角形の一辺の位置に外向きに設置して、2nビー
ムを等間隔に配置するためには、各面の2ビームの開き
角αを次式で与えられる値に設定する必要がある。
=3なので、α=180/3=60度となり、隣合うア
レーアンテナの開き角αを60度とする。このような指
向性は、第一実施例で説明したように、二つの放射素子
1を0.5波長の間隔で配置し、ハイブリッド回路4で
合成することができる。ビームの開き角αと素子間隔d
との関係は、第一実施例で説明したように、式(4)で
表される。ハイブリッド合成による2ビームアンテナで
2nビームを配置する場合、各アンテナ面における2素
子間の間隔dは、式(4)、(12)より、
有し、ビームの開き角は式(4)で示す値よりも若干小
さくなる。この場合には、素子間隔やハイブリッド回路
4の電力分配比を変えることでビームの開き角αが所望
の値となるように調整できる。
を示す。このようなアンテナを用いることで、一つのゾ
ーンを6個のセクタゾーンに等分割することができる。
視図であり、図23はその断面および主ビームの放射状
態を示す図である。
置に相対角度が180度より小さい二つの主ビーム3.
8を発生するアンテナ素子をそれぞれ設けたもので、こ
れらのアンテナ素子は、それぞれアンテナ面2.1、
2.2、2.3、2.4上に放射素子1が配置されて構
成される。その他の構成は第七実施例と同等である。こ
の例では8つの主ビーム3.8が形成され、隣り合う二
つの主ビーム3.8間の角度はα=180/4=45
〔度〕に設定される。主ビーム3.8のそれぞれの半値
幅もまた45度である。
視図であり、図25はその内部構成を示す図である。
位置に、一対の反射板9にダイポールアンテナ8を取付
けたものを二組ずつ配置し、その二組で構成されるアン
テナ素子にそれぞれハイブリッド回路4を接続して構成
したものである。この構成により、図19および図20
に示した第七実施例と同様に、6ビームを形成すること
ができる。
の関係を説明する図である。ひとつのアンテナ素子によ
り形成される二つの主ビームにオーバーラップがある場
合には、それぞれの半値幅γが、その二つのビームの中
心点からピーク点を挟んで反対側の方向の−3dB点ま
での角度範囲として定義される。また、主ビームの方向
は半値幅γの中心方向となる。したがって、この場合に
は、二つの主ビームの相対角度αと半値幅γとの間に、
常に、 α=γ の関係がある。したがって、上述の実施例によれば、互
いの主ビームの半値幅を接するように複数のアンテナ素
子が配置され、連続的な領域をカバーできるようにな
る。
ひとつのアンテナ面で二つの等角度間隔のビームを形成
し、それを複数面組み合わせることにより多ビームを発
生させることができる。これにより、装置を小型化する
ことができ、アンテナが受ける風圧荷重を少なくするこ
とができ、それに伴って一つの支持構造物に多くのアン
テナを搭載することが可能となり、実質的に支持構造物
の軽量化を図ることができる。
示す図。
子で二つのビームを形成する方法を説明する図。
イクロストリップラインを用いて実現した場合の構成を
示す斜視図。
を示す図。
形成する方法を説明する図。
例を示す図。
を示す図。
を示す図。
を示す図。
図。
クタゾーンに分割した例を説明する図。
視図。
示す図。
視図。
Claims (11)
- 【請求項1】 多角形の少なくとも二つの辺に沿って、
その辺ごとに、その多角形の外側方向に指向性ビームを
形成するアンテナ素子が配置された多ビームアンテナ装
置において、 各々のアンテナ素子が二つの指向性ビームを形成するこ
とを特徴とする多ビームアンテナ装置。 - 【請求項2】 隣り合う二つのアンテナ素子が、それぞ
れのビーム方向を互いに外側に向けて、開き角度β
〔度〕(β<180度)で互いに連結された請求項1記
載の多ビームアンテナ装置。 - 【請求項3】 各アンテナ素子は、二つの放射素子と、
この二つの放射素子に相対的な給電位相角を設定する手
段とを備えた請求項1または2記載の多ビームアンテナ
装置。 - 【請求項4】 給電位相角を設定する手段は、第一およ
び第二のアンテナ側端子と第一および第二の装置側端子
とを含み、この第一および第二の装置側端子のそれぞれ
の信号について第一および第二のアンテナ側端子に互い
に位相が90度異なる信号となるような分岐結合特性を
有するハイブリッド回路を含む請求項3記載の多ビーム
アンテナ装置。 - 【請求項5】 ハイブリッド回路と放射素子の少なくと
も一方との間に位相器を備えた請求項4記載の多ビーム
アンテナ装置。 - 【請求項6】 各アンテナ素子は二組の放射素子群から
なるアレーアンテナを含む請求項1ないし5のいずれか
記載の多ビームアンテナ装置。 - 【請求項7】 各アンテナ素子において二つの指向性ビ
ームがそのアンテナ面の垂線方向に対して対称に形成さ
れ、その二つの指向性ビームの相対角度をα〔度〕とす
るとき、二つのアンテナ素子の間の開き角度βが、実質
的に、 β=180−2α 〔度〕 に設定された請求項1ないし6のいずれか記載の多ビー
ムアンテナ装置。 - 【請求項8】 各アンテナ素子において二つの指向性ビ
ームがそのアンテナ面の垂線方向に対して非対称に形成
され、その二つの指向性ビームの相対角度がα〔度〕で
あり、二つの指向性ビームのなす角を2等分する直線が
前記アンテナ面の垂線方向からそのアンテナ素子の連結
部の方向へδだけ傾いて設定されるとき、二つのアンテ
ナ素子の間の開き角度βが、実質的に、 β=180−2(α+δ) 〔度〕 に設定された請求項1ないし6のいずれか記載の多ビー
ムアンテナ装置。 - 【請求項9】 各アンテナ素子は二つの放射素子または
二組の放射素子群を含み、 個々の放射素子または放射素子群が、その素子面の垂線
が二つの指向性ビームのなす角を2等分する直線とほぼ
平行になるように配置された請求項8記載の多ビームア
ンテナ装置。 - 【請求項10】 アンテナ素子が多角形のすべての辺に
それぞれ配置された請求項1ないし9のいずれか記載の
多ビームアンテナ装置。 - 【請求項11】 多角形は正n角形であり、 各アンテナ素子における二つの指向性ビームの相対角度
αが、 α=180/n 〔度〕 に設定された請求項10記載の多ビームアンテナ装置。
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JP32210892 | 1992-12-01 | ||
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JP2981096B2 JP2981096B2 (ja) | 1999-11-22 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1993
- 1993-12-01 JP JP5301996A patent/JP2981096B2/ja not_active Expired - Fee Related
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