JPH06237047A - 半導体発光素子 - Google Patents

半導体発光素子

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JPH06237047A
JPH06237047A JP2276993A JP2276993A JPH06237047A JP H06237047 A JPH06237047 A JP H06237047A JP 2276993 A JP2276993 A JP 2276993A JP 2276993 A JP2276993 A JP 2276993A JP H06237047 A JPH06237047 A JP H06237047A
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JP
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clad
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JP2276993A
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English (en)
Inventor
Shoichi Ukita
昌一 浮田
Akira Ishibashi
晃 石橋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 室温等の比較的高温での緑色ないしは青色発
光を効率良く行う半導体発光素子を構成する。 【構成】 格子定数が5.62Å〜5.68Åの単結晶
基体1上に、少なくとも第1導電型のZnX Mg1-X
Y Se1-Y からなる第1のクラッド層2と、II−VI族化
合物半導体からなる活性層3と、第2導電型のZnX
1-X Y Se1- Y からなる第2のクラッド層4とを有
してなり、活性層の屈折率がn0 ,厚さがdで、発光波
長をλ,閉じ込め係数をΓとするとき、上記クラッド層
2及び4のZnX Mg1-X Y Se1-Y のX及びYの値
を、式1,2に選定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体発光素子、特に
II−VI族化合物半導体による短波長発光例えば青色、緑
色発光の半導体レーザあるいは発光ダイオードに係わ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば光ディスク、光磁気ディスクに対
する記録再生の高密度、高解像の要求から、緑色ないし
は青色発光の半導体レーザの要求が高まっている。
【0003】活性層にZnSe,ZnSSe,ZnCd
Se等のII−VI族化合物半導体を用い、クラッド層とし
てZnX Mg1-X Y Se1-Y を用いることにより、短
波長の半導体発光素子としてレーザ発振することが知ら
れている 。
【0004】この場合、ZnX Mg1-X Y Se1-Y
料においてそのMg比率を高めれば、その屈折率が小さ
くなり、活性層における光の閉じ込めを効果的に行うこ
とができることが定性的には知られており、実際に、低
温(77K)では、レーザ発振が得られている。
【0005】しかしながら、このレーザ発振を比較的高
温例えば室温で行うことができるようにするには、クラ
ッド層による光の閉じ込めをより強くすることが必要で
ある。つまり、クラッド層と活性層との屈折率の差をよ
り大とする必要がある。
【0006】そのためには、従来の知見では、Mg比率
をできるだけ高めることにによりクラッド層の屈折率を
より小さくするようにしている。
【0007】ところが、このようにMgの比率を高める
と、アクセプタのドープが困難になり、その結果キャリ
ア密度が減少し、電流注入がうまく行われず、レーザ発
振に到らなくなるという問題が生じてくる。
【0008】すなわち、従来ZnMgSSe系化合物半
導体において、屈折率に係わる定量的考察、究明が充分
なされていないものであり、このため、光閉じ込めに必
要な屈折率を示すに最適なMg比率、充分なアクセプタ
のドーピング可能なMg比率等が求められていない状態
にあり、安定して発光効率の高いレーザ発振が望めない
状況にある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、室温
等の比較的高温での緑色ないしは青色発光を効率良く行
うことのできる半導体発光素子を構成することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、図1に
その一例の略線的断面図を示すように、格子定数が5.
62Å〜5.68Åの単結晶基体1上に、少なくとも第
1導電型のZnX Mg 1-X Y Se1-Y からなる第1の
クラッド層2と、II−VI族化合物半導体からなる活性層
3と、第2導電型のZnX Mg1-X Y Se1-Y からな
る第2のクラッド層4とを有してなり、活性層の屈折率
がn0 ,厚さがdで、発光波長をλ,閉じ込め係数をΓ
とするとき、上記クラッド層2及び4のZnX Mg1-X
Y Se 1-Y のX及びYの値が、下記数3(数1)及び
数4(数2)に選定した組成とする。
【0011】
【数3】
【0012】
【数4】
【0013】第2の本発明は、上記単結晶基体1をGa
Asとする。
【0014】第3の本発明は、上記活性層がZnSeと
する。
【0015】
【作用】上述の本発明によるときは、格子定数が5.6
2〜5.68Åの単結晶基体、すなわち、一般に化合物
半導体装置として良く用いられる結晶性にすぐれた基体
として供給されている例えばGaAs,ZnSe基体に
対して良く整合するもので、これによって結晶性に優れ
た半導体発光素子を構成できると同時に、レーザ発振に
要する閉じ込め係数Γの最小値及び活性層の厚さdの最
大値を与えると、Mg比率が最低のZnX Mg1-X Y
Se1-Y の組成が決定できることから、この組成のZn
MgSSeをクラッド層2及び4とすることによって、
いずれか一方のp型クラッド層において充分なアクセプ
タドーピングを可能にし、これによって低抵抗化をはか
ることができて、安定した高効率のレーザ発振と、更に
長寿命化をはかることができる。
【0016】
【実施例】図1を参照して本発明による半導体発光素
子、例えば半導体レーザの実施例を詳細に説明する。
【0017】本発明では、格子定数が5.62〜5.6
8Åの単結晶基体の第1の導電型(p型またはn型)の
GaAs基体1上に、順次必要に応じて基体1と同導電
型のバッファ層5を介して、同様に第1の導電型の第1
のクラッド層2、アンドープもしくは低不純物濃度の活
性層3、第2の導電型の第2のクラッド層4、これと同
導電型のキャップ層6とをエピタキシャル成長し、キャ
ップ層6にストライプ状にオーミックに電極7を被着
し、基体1の裏面に他方の対向電極8を設ける。
【0018】つまり、この構造では、ダブルヘテロ構造
のpn接合ダイオード構成で、その接合位置に活性層3
が配置された構造である。
【0019】第1及び第2のクラッド層2及び4は、前
記(1)式及び(2)式を満たす組成のZnX Mg1-X
Y Se1-Y によって構成する。
【0020】活性層3は例えばZnSe,ZnSSe,
ZnCdSe等のII−VI族によって構成する。
【0021】この構成による半導体レーザは、電極7及
び8間に電源Sを投入することによって室温程度で安定
した緑色ないしは青色のレーザ発振がなされた。
【0022】次に、前記(1)式及び(2)式の組成に
よってレーザ発振がなされることについて説明する。
【0023】今、GaAs基体に格子整合するZnX
1-X Y Se1-Y の波長λ=465nmにおける屈折
率nを、そのバンドギャップエネルギーEgに対してプ
ロットすると図2に示すように、直線9上に良くのる。
そしてこの直線9は、数5の(3)式で表される。
【0024】
【数5】 n=5.6973−1.0208Eg……(3)
【0025】一方、おおよそ0.5<x≦1,0≦y≦
1の範囲でのZnX Mg1-X Y Se1-Y のEgの測定
値は、図3中に示した通りである。ここで図3中直線a
がGaAsに格子整合する組成である。
【0026】このGaAsに格子整合する直線aは、
(x−1)≪1において次の数6の関係となる。
【0027】
【数6】y=1.679−1.619x ……(4)
【0028】また、この(4)式の直線a上でエネルギ
ーギャップEgはxに対して次の数7で表せることが、
図3から分かる。
【0029】
【数7】 Eg=4.405−1.579x ……(5)
【0030】(3)式及び(5)式よりEgを消去すれ
ば下記数8となる。
【0031】
【数8】 n=1.2007+1.6118x ……(6)
【0032】他方、光閉じ込め係数Γは、活性層の屈折
率n0 とZnMgSSeクラッド層の屈折率nとの差を
Δnとすると、数9として与えられる。
【0033】
【数9】
【0034】この数9の(7)式は、下記数10(H.C.
Casey,Jr.and M.B. Panish,"Heterostructures", pp56
(1978,Academic Press,New York)参照)において、Δn
≪n 0 とした場合である。
【0035】
【数10】 Γ≒2π2(n0 2−n2)d2 /λ2 ……(8)
【0036】Δnについて(7)式を解くと、下記数1
1になる。
【0037】
【数11】
【0038】これが光閉じ込め係数Γを得るのに必要な
Δnを与えることになる。
【0039】上記(4)(6)(9)式から、活性層よりも
Δnだけ屈折率の小さなZnX Mg 1-X Y 1-Y のx
値及びy値を求めることができる。
【0040】すなわち、n=n0 −Δnとおき、これに
上記(6)式及び(9)式を代入して整理すると、数1
2となる。
【0041】
【数12】
【0042】そして、これを(4)式に代入すると下記
数13となる。
【0043】
【数13】
【0044】尚、以上の説明においては、格子定数5.
6533ÅのGaAsに対して、格子整合することを前
提としたものであるが、実用上の基体1としては、その
格子定数が5.62Å〜5.68Åであり、このとき、
式(1a)及び(1a)は、前記式(1)(数1、数
3)及び式(2)(数2、数4)となる。
【0045】次に、数値例を挙げて説明すると、Γ値
は、レーザの目的とする特性等に応じて選定するもので
あるが、今、仮に、技術的に確立されている III−V族
化合物半導体レーザのGaInP活性層−AlGaIn
Pクラッド層によるレーザについてみると、 活性層の屈折率n0 =3.6 クラッド層の屈折率n=3.41 Δn=3.6−3.41=0.19 活性層の厚さd=600Å λ=680 であり、この場合を計算すると、0.20となる。
【0046】一方、ZnSe活性層−ZnMgSSeク
ラッド層のII−VI族化合物半導体についてみると、 n0 =2.92 n=n0 −Δn d=400Å λ=465nm とし、前述の III−V族レーザにおけるΓ=0.20を
このII−VI族レーザで実現するには、前記(9)式より
Δn=0.23が必要であり、その場合のZnMgSS
eの組成は、前記(1a)式及び(2a)式から x=0.92 y=0.19 となる。
【0047】尚、図1に示した例では、活性層に接して
クラッド層が設けられた場合であるが活性層とクラッド
層間にいわゆるガイド層が設けられて高出力化をはかっ
たレーザや、MQW(Multi-Quantum Well)型,SCH(Se
parate Confinement Heterostructure )型等種々の構
成を採ることができる。
【0048】又、本発明は、レーザ発振する発光素子の
みならず、発光ダイオードとして使用することもでき
る。
【0049】
【発明の効果】上述の本発明によれば、格子定数が5.
62〜5.68Åの単結晶基体、すなわち、一般に化合
物半導体装置として良く用いられる結晶性にすぐれた基
体として供給されている例えばGaAs,ZnSe基体
に対して良く整合するもので、これによって結晶性に優
れた半導体発光素子を構成できると同時に、レーザ発振
に要する閉じ込め係数Γの最小値及び活性層の厚さdの
最大値を与えると、Mg比率が最低のZnX Mg1-X
Y Se1-Y の組成が決定できることから、この組成のZ
nMgSSeをクラッド層2及び4とすることによっ
て、いずれか一方のp型クラッド層において充分なアク
セプタドーピングを可能にし、これによって低抵抗化を
はかることができて、安定した高効率のレーザ発振と、
更に長寿命化をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発光素子の一例の略線的斜視図であ
る。
【図2】本発明の説明に供する屈折率とバンドギャップ
エネルギーとの関係の測定結果を示す図である。
【図3】ZnX Mg1-X Y Se1-Y のII−VI族組成と
バンドギャップエネルギーとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 基体 2,4 クラッド層 3 活性層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 格子定数が5.62Å〜5.68Åの単
    結晶基体上に、 少なくとも第1導電型のZnX Mg1-X Y Se1-Y
    らなる第1のクラッド層と、 II−VI族化合物半導体からなる活性層と、 第2導電型のZnX Mg1-X Y Se1-Y からなる第2
    のクラッド層とを有してなり、 上記活性層の屈折率がn0 ,厚さがdで、発光波長を
    λ,閉じ込め係数をΓとするとき上記ZnX Mg1-X
    Y Se1-Y のX及びYの値を、下記数1及び数2に選定
    してなることを特徴とする半導体発光素子。 【数1】 【数2】
  2. 【請求項2】 上記単結晶基体がGaAsであることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 【請求項3】 上記活性層がZnSeであることを特徴
    とする請求項1または2に記載の半導体発光素子。
JP2276993A 1993-02-10 1993-02-10 半導体発光素子 Pending JPH06237047A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100576892B1 (ko) * 2001-03-30 2006-05-03 스미토모덴키고교가부시키가이샤 발광장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100576892B1 (ko) * 2001-03-30 2006-05-03 스미토모덴키고교가부시키가이샤 발광장치

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