JPH0623661A - レンズ研削装置 - Google Patents

レンズ研削装置

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JPH0623661A
JPH0623661A JP4178621A JP17862192A JPH0623661A JP H0623661 A JPH0623661 A JP H0623661A JP 4178621 A JP4178621 A JP 4178621A JP 17862192 A JP17862192 A JP 17862192A JP H0623661 A JPH0623661 A JP H0623661A
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JP
Japan
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lens
processed
grinding
grindstone
minimum value
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JP4178621A
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English (en)
Inventor
Susumu Hagiwara
進 萩原
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズが砥石の研削領域から外れないように
することである。 【構成】 基準位置からレンズの厚さ方向(X方向)に
おける、レンズR2面の周縁までの距離及びレンズR1
面の目的の研削形状の周縁までの距離を計測するレンズ
形状測定装置100と、基準位置を基準として測定され
た砥石3aの研削領域のX方向における距離の最大値X
TMAX及び最小値XTMINを記憶しておくデータメモリ83
と、レンズ形状測定装置100により計測されたレンズ
に関する距離のうち、最大値XMAX及び最小値XMINを求
め、この最大値XMAXを示す位置が砥石3aに関する最
大値XTMAX以内で、且つレンズに関する最小値XMIN
示す位置が砥石に関する最小値XTMIN以上の研削許容範
囲内に、X方向におけるレンズの位置を設定するための
プログラムが登録さているプログラムメモリ82と、こ
のプログラムを実行するCPU81と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工レンズを砥石に
対して相対的に移動させて、該被加工レンズを該砥石に
接触させ、該被加工レンズの周縁を研削するレンズ研削
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のレンズ研削装置としては、例え
ば、特開昭58−177256号公報に記載されたもの
がある。このレンズ研削装置は、被加工レンズを挾持す
るチャッキング機構を有するヘッドフレームを備えてい
る。このヘッドフレームは、研削砥石に対して被加工レ
ンズの厚さ方向及び半径方向に移動可能にベースに設け
られている。被加工レンズの周縁を研削する際は、ヘッ
ドフレームを移動させるパルスモータに制御部が所定の
パルス信号を送信し、ヘッドフレームと共に被加工レン
ズを移動させて、被加工レンズと研削砥石とを接触させ
ている。ところで、この被加工レンズの厚さ方向の位置
決めに関しては、当該公報に記載されていないものの、
チャッキング機構の先端部等と研削砥石の中心部とが一
致するように位置決めを行っていたと考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、メガネレンズの
大型化が進んでいる一方で、レンズ研削装置の小型化に
伴い研削砥石の幅に一定の制限か加えられている。この
ため、湾曲している大きなメガネレンズを研削砥石に接
触させる場合、メガネレンズの厚さ方向の位置決めをチ
ャッキング機構の先端部等と研削砥石の中心部とが一致
するように位置決めしていたのでは、メガネレンズの端
面と研削砥石の研削面とが接触しない場合があり、メガ
ネレンズを研削することができないことがあるという問
題点がある。
【0004】本発明は、このような従来の問題点につい
て着目してなされたもので、被加工レンズの端面を研削
砥石の研削面に確実に接触させ、確実に被加工レンズを
研削することができるレンズ研削装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
のレンズ研削装置は、所定の基準位置から被加工レンズ
の厚さ方向における、該被加工レンズの後側屈折面の周
縁までの距離及び該被加工レンズの前側屈折面の目的の
研削形状の周縁までの距離を計測する計測手段と、該計
測手段により計測された前記被加工レンズに関する距離
のうち、最大値及び最小値を求める最大・最小値算出手
段と、前記被加工レンズに関する前記最大値及び前記最
小値と、前記所定の基準位置を基準として測定された砥
石の研削領域の前記厚さ方向における距離の最大値及び
最小値と、を記憶しておく記憶手段と、前記被加工レン
ズに関する前記最大値を示す位置が前記砥石に関する前
記最大値以内に収まり、前記被加工レンズに関する前記
最小値を示す位置が前記砥石に関する最小値以上の研削
許容範囲内に、前記厚さ方向における該被加工レンズの
位置を設定する被加工レンズ位置設定手段と、設定され
た前記被加工レンズの位置に該被加工レンズが移動する
よう、前記移動機構を制御する制御手段と、を備えてい
ることを特徴とするものである。
【0006】ここで、前記レンズ研削装置において、被
加工レンズの研削中、該被加工レンズをその厚さ方向に
往復移動させてもよい。但し、この場合も、被加工レン
ズ位置設定手段が設定する前記研削許容範囲内である必
要がある。また、このように往復移動させる場合は、前
記砥石に関する最大値と最小値との差と、前記被加工レ
ンズに関する前記最大値と前記最小値との差と、の差を
ストローク量として求めるストローク量算出手段を設
け、前記被加工レンズ位置設定手段が、該被加工レンズ
が前記厚さ方向に前記ストローク量で且つ該研削許容範
囲内で往復移動可能な往復移動範囲を設定するようにす
ることが好ましい。
【0007】
【作用】所定の基準位置から被加工レンズの厚さ方向に
おける、被加工レンズの後側屈折面の周縁までの距離及
び該被加工レンズの前側屈折面の目的の研削形状の周縁
までの距離は、計測手段により計測される。計測手段に
より計測された被加工レンズに関する距離のうち、最大
値及び最小値が、最大・最小値算出手段により求められ
る。
【0008】被加工レンズ位置設定手段は、被加工レン
ズに関する最大値を示す位置が記憶手段に記憶されてい
る砥石に関する最大値以内に収まり、被加工レンズに関
する最小値を示す位置が記憶手段に記憶されている砥石
に関する最小値以上の範囲である研削許容範囲内で、前
記厚さ方向における被加工レンズの位置を定める。制御
手段は、定められた被加工レンズの位置に被加工レンズ
が移動するよう、移動機構を制御する。
【0009】以上のように、砥石に関する最小値及び最
大値、つまり砥石の研削領域の両端の位置と、被加工レ
ンズに関する最小値及び最大値、つまり被加工レンズの
レンズ加工幅の両端の位置とを考慮して、レンズ厚さ方
向における被加工レンズの砥石に対する相対的位置を定
めているので、湾曲しているレンズがたとえ大きくと
も、レンズが砥石の研削領域から外れることはなく、被
加工レンズの端面を砥石の研削面に確実に接触させるこ
とができる。また、ストローク量算出手段を有するもの
では、砥石幅の全体を利用して、研削を実行できるの
で、砥石の偏摩耗を防ぐことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係るレンズ研削装置の一実施
例について、図1から図7に基づき説明する。図1は、
本実施例のレンズ研削装置の全体構成を示す一部切開の
斜視図である。 本体フレーム1に固設された支持軸受
6a,6bには、支持軸7が固設されている。この支持
軸7には、レンズLEを支持するヘッドフレーム2の基
端部がスラスト方向に制限を受けて揺動自在に嵌合して
いると共に、ヘッドフレーム2の横移動部材8が嵌着し
ている。横移動部材8は、シャフト11によって支持軸
7の軸方向に摺動自在に支持されるとともに、ラック1
2が固着されている。シャフト11は、本体フレーム1
に固設された支持部材10に、支持軸7と平行に支持さ
れている。また、横移動部材8の側面に固設されたラッ
ク12は、パルスモータであるヘッドフレーム横移動用
モータ13の回転軸に嵌着されたピニオン13aと噛合
している。この構成により、横移動用モータ13が回転
すると、横移動部材8は、シャフト11の軸方向に移動
すると共に、横移動部材8と端面を一致させているヘッ
ドフレーム2も移動する。よって、ヘッドフレーム2
は、横移動用モータ13の回転方向に対応して支持軸7
の軸方向に移動する。
【0011】ヘッドフレーム2の基端側の側面には、支
持軸7を中心とするセクタギヤ61が固設されており、
セクタギヤ61には、横移動用部材8に設置した研削荷
重調整用モータ62に取り付けられたピニオン62a
と、同じく横移動部材8に設置した位置検出器70に取
り付けられたピニオン70aとが噛合している。本体フ
レーム1に固設された筒23には、上方向に摺動自在に
上下動軸20が嵌合している。上下動軸20の上端に
は、ローラー21が回転自在に取り付けられ、ヘッドフ
レーム2の先端側下部に固設された当て止め部材24と
当接している。上下動軸20には、ラック20aが形成
されており、パルスモータであるヘッドフレーム上下動
用モータ22の回転軸に嵌着されたピニオン22aと噛
合している。この構成により、上下動用モータ22が回
転すると、上下動軸20が上下方向に移動し、ローラ2
1および当て止め部材24を介してヘッドフレーム2が
支持軸7を中心に揺動する。
【0012】ヘッドフレーム2は、被加工レンズLEを
保持する部材を配置するための凹所が形成されている。
この凹所の内側には、レンズ押え軸30aとレンズ受け
軸30bとが同軸上にかつ回動自在に配されている。レ
ンズ押え軸30aは、図示しない公知の保持機構を有
し、レンズLEを軸30a,30bで挟持する。レンズ
受け軸30bには、プーリ31bが取り付けられてい
る。また、ヘッドフレーム2内には、プーリー33a,
33bを両端に有する回転軸36が設けられている。回
転軸36の一端には、歯車34が取り付けられ、パルス
モータであるレンズ回転モータ35の回転軸に取り付け
られたピニオン35aと噛合している。プーリー31
a,31bとプーリー33a,33b間には、それぞれ
ベルト32a,32bが掛け渡されている。これらの構
成によりレンズ回転モータ35が回転すると、レンズL
Eが回転する。
【0013】本体フレーム1には、砥石3および砥石回
転用モータ5が配設されており、両者にはそれぞれプー
リー51,52が取り付けられており、ベルト53によ
って連結されている。研削砥石3は、図1に示すよう
に、大まかな研削をする粗砥石3aと、被研削面を仕上
げかつそこにヤゲンをつけるための仕上げ砥石3bと、
を有している。
【0014】本体フレーム1には、レンズ形状測定装置
100が、所定位置に取り付けられている。ここで、レ
ンズ形状測定装置100について説明する。レンズ形状
測定装置100は、レンズLEの中心に対する周縁の位
置や、コバ厚、ヤゲン等を検出するためのものであり、
以下、図2および図3を基に説明する。
【0015】図2は、レンズ形状測定装置100の外観
を示す斜視図であり、図3は、図2のA−A線断面図で
ある。図3に示すように、基台フレーム101には、2
本のガイドレール102a,102bがY方向に互いに
平行に渡されており、その両端は基台フレーム101に
固設されている。このガイドレール102a,102b
には、摺動可能にY方向移動テーブル103が配設され
ている。Y方向移動テーブル103上には、2つの支持
部材110,111が固設されており、この支持部材1
10,111の間には、その両端を支持部材110,1
11に固設された平行レール113a,113bが渡さ
れている。この平行レール113a,113b上に摺動
可能にX方向移動テーブル112が配設されている。X
方向移動テーブル112には、Y方向にのびる測定軸1
21が回転自在に嵌挿され、軸方向の動きは測定軸12
1に取り付けられたリング123,127で制限されて
いる。リング127とX方向移動テーブル112との間
には、ウェーブワッシャ128が挟持されており、また
X方向移動テーブル112の下部には、スイッチ129
が取り付けられている。測定軸121が(−)Y方向に
動くと、リング127がスイッチ129に当接し、ON
状態になるよう構成されている。ただし、普段はリング
127がスイッチ129から遠ざかる方向にウェーブワ
ッシャ128の力を受けているので、スイッチ129は
OFF状態になっている。
【0016】測定軸121の先端には、測定子120が
固設されている。測定子120は、レンズ周縁測定部1
20a、コバ厚測定部120b、ヤゲン測定部120
c、周縁位置測定部120dから構成されている。Y方
向移動テーブル103と基台フレーム101との間に
は、Y方向移動テーブル103を(−)Y方向に付勢す
る引張りバネ104が掛け渡されている。Y方向移動テ
ーブル103のX方向の一端には、ラック107が形成
されており、クラッチ106を介してパルスモータであ
るY方向移動用モータ105と連結されている。クラッ
チ106の一方の回転軸には、ギヤ106aが嵌着さ
れ、モータ105の回転軸に嵌着されたピニオン105
aと噛合している。クラッチ106の他方の回転軸に嵌
着されたピニオン106bは、ラック107と噛合して
いる。この構成により、Y方向移動テーブル103は、
クラッチ106が遮断状態の時に、引張りバネ104の
力によって図面に対して左方向に引張られる。また、ク
ラッチ106が接続状態時は、Y方向移動用モータ10
5が駆動すると、Y方向移動テーブル103はY方向に
移動する。
【0017】Y方向移動テーブル103のX方向の他端
には、ラック108が設けられており、エンコーダ10
9の回転軸に嵌着されたピニオン108aと噛合してい
る。この構成により、エンコーダ109によって、Y方
向移動テーブル103の移動量が検出される。
【0018】X方向移動テーブル112と支持部材11
0,111との間には、4本の圧縮バネ114a,11
4b,114c,114dが渡されており、X方向移動
テーブル112は、X方向の中立位置に来るような力で
常に付勢されている。また、支持部材110,111と
の間には、支持部材110,111に両端を固設された
ラック115が配設されており、X方向移動テーブル1
12に取り付けられたエンコーダ116の回転軸に嵌着
されたピニオン116aと噛合している。この構成によ
り、X方向移動テーブル112の移動量がエンコーダ1
16によって検出できる。測定軸121の基端部には、
ギヤ126が嵌着されており、パルスモータである測定
軸回転用モータ125の回転軸に嵌着されたギヤ125
aと噛合している。この構成により、モータ125の回
転によって測定軸121を回転させることができる。ま
た、測定軸121の基端部に対向してソレノイド124
がY方向移動テーブル103に固着されており、ソレノ
イド124をONにすると測定軸121の基端部と合着
する。すならち、ソレノイド124をONすることによ
って、測定軸121を固定することができる。
【0019】レンズ研削装置の制御部80は、図1に示
すように、装置の前面側に設けられている。制御部80
は、図4に示すように、各種演算等を行なうCPU81
と、CPU81が演算等を行なうためのプロクラムが格
納されているプログラムメモリ82と、各種データが格
納されているデータメモリ83と、各種データの入力や
作動開始等の指示に関する入力キー84と、インタフェ
ース回路85と、研削終了を知らせるブザー86と、各
種モータを制御するための制御回路87とを有して構成
されている。インタフェース回路85には、ブザー86
と制御回路87の他に、レンズ形状測定装置100と、
ローラー21に設けられている研削終了センサ29とが
接続されている。なお、以上のレンズ研削装置におい
て、最大・最小値算出手段、ストローク量算出手段、被
加工レンズ位置設定手段は、プログラムメモリ82とこ
のプログラムメモリ82に記憶されているプログラムに
基づき各種演算を実行するCPU81とを有して構成さ
れている。また、制御手段は、CPU81とこのCPU
81から指示に従って各種モータを制御する制御回路8
7とを有して構成されている。
【0020】次に、本実施例の動作について、図5に示
すフローチャートに従って説明する。すでに測定済、ま
たは予め与えられてフレーム枠形状データ(ρn,θn
(n=0,1,2,…,n)及び砥石データ(XTMIN
TMAX)とは、制御部80のデータメモリ83に予め記
憶されており、これらをまず呼び出す(ステップ1)。
ここで、図6(b)に示すように、ρnはレンズLEの
光学中心から目的の研削形状の周縁上の点までの距離、
つまりレンズ動径長で、θnはレンズLEの光学中心を
通る基線から周縁上の点までの角度である。また、図7
に示すように、XTMINは、レンズLEの厚さ方向、つま
りX軸方向における本体フレーム1の所定の基準位置か
ら粗砥石3aまでの距離の最小値で、XTMAXはX軸方向
における本体フレーム1の所定の基準位置から粗砥石3
aまでの距離の最小値である。この粗砥石3aに関する
最小値XTMIN及び最大値XTMAXは、本装置の設計段階で
判るので、これをデータメモリ83に記憶させておく。
【0021】次に、呼び出したフレーム枠形状データ
(ρn,θn)に基づいて、レンズLEの前側屈折面(R
1面)における、目的形状の周縁のX軸方向の位置
10',X1 1',…,X1n'を計測する(ステップ2)。
ここで、ステップ2における計測手順について、以下に
説明する。まず、レンズ形状測定装置100のクラッチ
106を接続し、Y方向移動テーブル103を、測定部
120bがレンズR1面の第1番目のフレーム形状デー
タ(ρ。,θ。)に対応する位置まで、Y方向移動モー
タ105を駆動して、移動させる。次に、図6(a),
(b)に示すように、モータ13,22,35を駆動し
て、レンズR1面のS10(ρ。,θ。)がコバ厚測定部
120bに当接するところまでレンズLEを移動させ
る。そして、S10(ρ。,θ。)におけるX方向移動テ
ーブル112の移動量X10をエンコーダ116で読み取
る。
【0022】次に、レンズ回転用モータ35をθ1に対
応する分だけ駆動し、レンズLEを回転させると共に、
Y方向移動用モータ105をρ1に対応する分だけ駆動
し、コバ厚測定部120bを移動させて、測定子120
bをレンズR1面のS11(ρ1,θ1)に当接させる。そ
して、S11(ρ1,θ1)におけるX方向移動テーブル1
12の移動量X11をエンコーダ116で読み取る。な
お、目的の形状とは、このステップ2においては、最終
的な形状のことではなく、粗削り工程で得ようとしてい
る形状のことである。
【0023】以上の動作を繰り返し、S1n(ρn,θn
まで、つまりレンズLEの全周に渡ってX方向移動テー
ブル112の移動量X10,X11,…,X1nを測定する。
X方向移動テーブル112の移動量X10,X11,…,X
1nは、砥石データ(XTMIN,XTMAX)を得る際に基準と
なった粗砥石3aに関する本体フレーム1の所定の基準
位置からの距離X10',X11',…,X1n'に換算され
る。
【0024】X10',X11',…,X1n'が得られると、
最大・最小値算出手段がこれらの中の最小値XMINを抽出
し、これをデータメモリ83に登録する(ステップ
3)。
【0025】次に、レンズLEの後側屈折面(R2面)
における周縁のX軸方向の位置X2g 0',X2g1',…,X
2gn'を計測する(ステップ4)。ここで、ステップ4に
おける計測手順について、以下に説明する。レンズR1
面に関するデータをすべて測定した時点で、ヘッドフレ
ーム横移動用モータ33および上下動用モータ22を駆
動し、測定子120からレンズLEが離れる方向へヘッ
ドフレーム2を移動させる。その後、Y方向移動用モー
タ105を駆動し、測定子120が引っ込む方向へ一旦
Y方向移動テーブル103を移動させる。ここで、測定
軸回転用モータ125を駆動し、測定子120を180
°反転させる。次に、ヘッドフレーム横移動用モータ3
3を駆動し、レンズLEの周縁がレンズ周縁測定部12
0aへ近づくようヘッドフレーム22を移動させ、その
後、クラッチ106を切って、レンズ周縁測定部120
をレンズ周縁と接触させる。そして、ヘッドフレーム2
をX方向に移動させて、レンズR2面の周縁と周縁位置
測定部120dとを接触させる。
【0026】この状態で、レンズLEを回転させて、レ
ンズR2面の全周縁に対するX方向移動テーブル112
の移動量X2g0,X2g1,…,X2gnをエンコーダ116
で読み取る。このように得られた移動テーブル112の
移動量X2g0,X2g1,…,X2gnも、前述と同様に、砥
石データ(XTMIN,XTMAX)を得る際に基準となった粗
砥石3aに関する本体フレーム1の所定の基準位置から
の距離X2g0',X2g1',…,X2gn'に換算される。
【0027】X2g0',X2g1',…,X2gn'が得られる
と、最大・最小値算出手段がこれらの中の最大値XMAX
抽出し、これをデータメモリ83に登録する(ステップ
5)。 次に、ストローク量算出手段が、データメモリ
83に記憶されている値を用いて、レンズLEをX軸方
向に往復移動させる際のストローク量Jを求める(ステ
ップ6)。ここで、ステップ6におけるストローク量の
算出手順について、以下に説明する。まず、データメモ
リ83に記憶されているレンズデータ(XMIN,XMAX
を呼び出し、XMAXとXMINとの差、すなわち、F=X
MAX−XMINを求める。なお、このFは、X軸方向におけ
るレンズ加工幅の最大値を意味している。次に、データ
メモリ83に記憶さている砥石データ(XTMIN
TMAX)を呼び出し、XTMAXとXTMINとの差、すなわ
ち、砥石幅H=XTMAX−XTMINを求める。そして、砥石
幅Hからレンズ加工幅の最大値Fを引いた値、すなわ
ち、J=H−Fをストローク量として求める。
【0028】ストローク量Jが求められると、被加工レ
ンズ位置設定手段が、レンズLEを砥石に接触させる際
の初期位置と、レンズLEを砥石3aに接触させた後
に、レンズをX軸方向に往復移動させる往復移動範囲を
求める(ステップ7)。初期位置は、図7に示すよう
に、レンズR2面のXMAX点が砥石データのXTMA X以内
に収まり、かつレンズR1面のXMIN点が砥石データの
TMIN以上のところにくる範囲、つまり研削許容範囲内
に設定する。また、往復移動範囲としては、先に求めた
ストローク量Jで且つ前記研削許容範囲内でレンズLE
を往復移動可能な範囲を往復移動範囲とする。
【0029】以上のようにして、初期位置及び往復移動
範囲が設定されると、砥石回転用モータ5を駆動させ
て、レンズLEの粗削りを実行する(ステップ8)。レ
ンズLEの粗削りの際には、まず、CPU81から指示
で制御回路87が各種モータを駆動制御して、ヘッドフ
レーム2を移動させ、レンズLEを初期位置に移動させ
て、レンズLEと粗砥石3aとを接触させる。レンズL
Eと粗砥石3aとが接触すると、CPU81から指示で
制御回路87が横移動用モータ13を駆動制御して、レ
ンズLEがストローク量Jで且つ前記研削許容範囲内で
往復移動するようヘッドフレーム2を往復移動させ、レ
ンズLEの周縁を研削する。なお、この往復移動の周期
としては、レンズLEが1回転する間に、1往復するよ
うに定めることが好ましい。
【0030】以上のように、本実施例では、砥石幅H及
びレンズ加工幅の最大値Fを考慮して、X軸方向におけ
るレンズの相対的位置を定めているので、湾曲している
レンズがたとえ大きくとも、レンズが砥石3aの研削領
域から外れることはない。また、砥石幅Hからレンズ加
工幅の最大値Fを引いた値をストローク量Jとしていの
で、粗砥石3aの端から端まで研削に利用することがで
き、粗砥石3aの偏摩耗を防止することができる。但
し、砥石幅Hからレンズ加工最大幅Fを引いた値をスト
ローク量Jとしても、粗砥石3aの端よりも中央部の方
がレンズLEとの接触時間が長くなり、長時間研削する
と、粗砥石3aの偏摩耗が生じてくる。そこで、このよ
うな偏摩耗に対応するため、摩耗があまり進んでいない
粗砥石3aの端部のみで研削できるよう、入力キー84
などの指示手段で、レンズLEの往復移動範囲を作業者
が指定できるようにするとよい。
【0031】なお、本実施例では、レンズと粗砥石3a
との関係のみについて、本発明を適用したが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えば、仕上げ砥石3
bのうち、ヤゲン形成溝が形成されていない部分のみを
用いて、仕上げ研削する場合などにおいても、本発明を
適用できることは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、砥石の研削領域の幅及
びレンズ加工幅の最大値を考慮して、レンズ厚さ方向に
おける被加工レンズの砥石に対する相対的位置を定めて
いるので、湾曲しているレンズの径がたとえ大きくと
も、レンズが砥石の研削領域から外れることはなく、被
加工レンズの端面を砥石の研削面に確実に接触させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例のレンズ研削装置の要部
展開斜視図である。
【図2】本発明に係る一実施例のレンズ形状測定装置の
全体斜視図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】本発明に係る一実施例のレンズ研削装置の制御
部の回路ブロック図である。
【図5】本発明に係る一実施例のレンズ研削装置の動作
を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る一実施例におけるレンズ形状測定
を説明するための説明図である。
【図7】本発明に係る一実施例における粗砥石とレンズ
との位置関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1…本体フレーム、2…ヘッドフレーム、3…砥石、3
a…粗砥石、5…砥石回転用モータ、13…ヘッドフレ
ーム横移動用モータ、22…ヘッドフレーム上下動用モ
ータ、36…レンズ回転用モータ、80…制御部、81
…CPU、82…プログラムメモリ、83…データメモ
リ、84…入力キー、87…制御回路、100…レンズ
形状測定装置、120…測定し、120b…コバ厚測定
部、120d…周縁位置測定部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工レンズを研削する砥石と、該被加工
    レンズを回転可能に保持するヘッドフレームと、該被加
    工レンズを保持している該ヘッドフレームを該被加工レ
    ンズの厚さ方向および半径方向に該砥石に対して相対的
    に移動させる移動機構と、を備えているレンズ研削装置
    において、 所定の基準位置から前記厚さ方向における、該被加工レ
    ンズの後側屈折面の周縁までの距離及び該被加工レンズ
    の前側屈折面の目的の研削形状の周縁までの距離を計測
    する計測手段と、 前記計測手段により計測された前記被加工レンズに関す
    る距離のうち、最大値及び最小値を求める最大・最小値
    算出手段と、 前記被加工レンズに関する前記最大値及び前記最小値
    と、前記所定の基準位置を基準として測定された前記砥
    石の研削領域の前記厚さ方向における距離の最大値及び
    最小値と、を記憶しておく記憶手段と、 前記被加工レンズに関する前記最大値を示す位置が前記
    砥石に関する前記最大値以内で、且つ前記被加工レンズ
    に関する前記最小値を示す位置が前記砥石に関する最小
    値以上の研削許容範囲内に、前記厚さ方向における該被
    加工レンズの位置を設定する被加工レンズ位置設定手段
    と、 設定された前記被加工レンズの位置に該被加工レンズが
    移動するよう、前記移動機構を制御する制御手段と、 を備えていることを特徴とするレンズ研削装置。
  2. 【請求項2】被加工レンズを研削する砥石と、該被加工
    レンズを回転可能に保持するヘッドフレームと、該被加
    工レンズを保持している該ヘッドフレームを該被加工レ
    ンズの厚さ方向および半径方向に該砥石に対して相対的
    に移動させる移動機構と、を備えているレンズ研削装置
    において、 所定の基準位置から前記厚さ方向における、該被加工レ
    ンズの後側屈折面の周縁までの距離及び該被加工レンズ
    の前側屈折面の目的の研削形状の周縁までの距離を計測
    する計測手段と、 前記計測手段により計測された前記被加工レンズに関す
    る距離のうち、最大値及び最小値を求める最大・最小値
    算出手段と、 前記被加工レンズに関する前記最大値及び前記最小値
    と、前記所定の基準位置を基準として測定された前記砥
    石の研削領域の前記厚さ方向における距離の最大値及び
    最小値と、を記憶しておく記憶手段と、 前記砥石に関する最大値と最小値との差と、前記被加工
    レンズに関する前記最大値と前記最小値との差と、の差
    をストローク量として求めるストローク量算出手段と、 前記被加工レンズに関する前記最大値を示す位置が前記
    砥石に関する前記最大値以内で、且つ前記被加工レンズ
    に関する前記最小値を示す位置が前記砥石に関する最小
    値以上の研削許容範囲に、前記厚さ方向における該被加
    工レンズの初期位置を設定すると共に、該被加工レンズ
    が該厚さ方向に前記ストローク量で且つ該研削許容範囲
    内で往復移動可能な往復移動範囲を設定する被加工レン
    ズ位置設定手段と、 設定された初期位置に該被加工レンズが前記砥石に対し
    て相対的に移動するよう前記移動機構を制御すると共
    に、該被加工レンズと前記砥石とが接触すると、前記往
    復移動範囲で前記厚さ方向に該被加工レンズが相対的に
    往復移動するよう前記移動機構を制御する制御手段と、 を備えていることを特徴とするレンズ研削装置。
  3. 【請求項3】前記厚さ方向に前記被加工レンズが往復移
    動する範囲を指定する往復移動範囲指定手段を備えてい
    ることを特徴とする請求項2記載のレンズ研削装置。
JP4178621A 1992-07-06 1992-07-06 レンズ研削装置 Pending JPH0623661A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009241156A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Hoya Corp 眼鏡レンズの製造装置及びこの製造装置用の検出子
JP2009248239A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Hoya Corp 眼鏡レンズの製造装置及びこの製造装置用の検出子
JP2012250297A (ja) * 2011-05-31 2012-12-20 Nidek Co Ltd 眼鏡レンズ加工装置

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