JPH0623655Y2 - 布シ−トなどの隅角部強化構造 - Google Patents

布シ−トなどの隅角部強化構造

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JPH0623655Y2
JPH0623655Y2 JP2846687U JP2846687U JPH0623655Y2 JP H0623655 Y2 JPH0623655 Y2 JP H0623655Y2 JP 2846687 U JP2846687 U JP 2846687U JP 2846687 U JP2846687 U JP 2846687U JP H0623655 Y2 JPH0623655 Y2 JP H0623655Y2
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folding
cloth sheet
corner
folded
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楚 劉
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楚 劉
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、隅角部にロープ係止用の孔部を有する布シ
ートなどの隅角部強化構造に関するものである。
〔従来の技術とその問題点〕
従来のたて糸とよこ糸とで織つてなる布地では、その周
縁の糸端をふさふさにほぐれないようにさせるために通
常はふちを折つて袋縫いにしており、特にプラスチツク
シート又はズツクカンバス等織布の覆蓋又はテントとし
て使われるものでは、尚更その周辺の縁端部を折りこん
で縫合せ固定し、隅角端にロープ係止用の開口がある場
合は特に強化手段を設けていた。
例えば、第6図の従来例で示されるように、シート端縁
部1,2では一方を折り返し縫合固定され、隅角部では
ロープ係止用の円形開口3を強化するためのはとめリン
グ4が開口3の周縁に沿つて嵌め込まれており、ロープ
の引張りに堪えるようにしてある。ただ、この開口3の
穿設により、元来たてよこに織んだその部分の織糸繊維
が切断されるので、引張りを受けた場合には糸の組織が
弛みやすく、はなはだしくは、糸が離脱され、はとめリ
ング4もろとも開口3から引離されてしまう。
さらには、第6図にも見るように、布地端1,2を折り返
えして縫合固定すると一緒にその周辺に沿つてロープ5
を縫込み引張強度の増大を図つている場合もある。しか
しながら、これは使用者のロープ係止方式の影響を受け
ることが大きく、例えば一般使用者は第7図Aに示す如
く、二つ折りしたロープ6の両端を開口3に通しこれに
より折り曲げた他端の輪をさらに通してかがり風に係止
すれば引張りの作用力が平均化され、開口3とはとめリ
ング4の無理な作用が解消されるが、この係止法に通じ
ない一般人では、第7図Bに示すように、開口3に直接
ロープの一端を通すので、引張りの作用力が集中して補
強のはとめリング4と開口3に無理な力が働き、はとめ
リング4が開口3から引離されるという不都合を生じや
すい。そこで、従来は折り返して縫合後の隅角部にさら
に当地布地7を縫い付けて補強しているが、余計な縫合
作業による工程数の増加に伴なつて、生産性の低下、コ
ストの増大といつた不都合が生じている。勿論縫製の代
りに現在では熱圧着が考案され、速度上の欠陥をある程
度まで解消しているが、この方式でも厚さ的に制限をう
け、例えば従来のテント等線端部を折り返して縫合固定
するカンバスにおいては、シート自体がかなりな厚さに
加えて、正方形の当て布を二つ折にした三角形布を補強
用として縫付けるので厚さが否応なしにかさみ、もはや
高周波又はその他の熱圧手段では目的が達成できない欠
陥がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上述の問題点を解消するためになされたもの
で、その目的とするところは全体として縫合作業がなく
てすみ、容易に自動ライン化製造工程に組入れることが
でき、もつて生産効率を向上し、原価コストの大幅な低
減が可能で、しかもロープの係止時に力が均一にかかる
よな布シートなどの隅角部強化構造を提供することにあ
る。
すなわち、この考案に係る布シートなどの隅角部強化構
造は、ロープ係止用孔部を有する布シートなどの隅角部
を基板部とこれに一体に連設される折畳部とからなる強
化部材により折畳部を基板部に畳み合わせて前記隅角部
を挾着し、基板部、布シート、折畳部と三層にわたるロ
ープ係止用孔部を形成するとともに基板部と折畳部とを
それぞれの対向面に設けた結合手段により布シートなど
を介して重畳固定する構成となつている。
〔作用〕
一体に形成された基板部と折畳部とからなる強化部材
は、布シートの隅角部に沿つて折畳部を折り曲げ、布シ
ート隅角部を中にはさんで折り返えして畳み結合手段に
より基板部と折畳部を固着すると、強化部材と布シート
隅角部とは一体構造となり、ロープの引張りに対する引
張強度が向上する。
〔実施例〕
図面にもとづいて、この考案の実施例を説明する。
第1図ないし第3図はこの考案の一実施例を示す図であ
る。図において、10は強化プラスチック材からなる強
化部材で、基板部12とこの基板部12の両側にこれと
一体に形成される折畳部13,14とで構成されてい
る。
基板部12は、両斜辺部11,11がその延長上で直交
する等辺台形状をなしており、上辺近傍の中央部にロー
プ係止孔121が形成され、下辺近傍には、結合手段と
しての小突起122,123が設けられている。
折畳部13は、基板部12の一方の斜辺部11に延設さ
れる折畳部で、前記ロープ係止孔121に対応するロー
プ係止孔131および前記小突起122に嵌合する結合
手段としての小孔132を有している。また、折畳部1
4は基板部12の他方の斜辺部11に延設される折畳部
で、前記小突起123に嵌合する結合手段として小孔1
41を有している。
第2図は、折畳部13と折畳部14とを斜辺部11,1
1に沿つて折畳んだ状態を示す図で、基板部12と折畳
部13とのそれぞれのロープ係止孔121,131は重
合し、小孔132,141はそれぞれ基板部12上の小
突起122,123に嵌合しこれにより基板部12と折
畳部13,14とは固着されることとなる。なお、図示
のように各折畳部13と14は折畳んだ状態で、対向す
る端部を互いに接して全体として、台形状の基板部12
とほぼ同形状をなしている。
第3図は、強化部材10を布シートの隅角部に装着した
状態を示す図である。
布シートの隅角部には予め基板部12におけるロープ係
止孔121、小突起122,123に対応する位置に大
小それぞれの孔部を形成しておく。布シートの隅角部を
形成する辺部をそれぞれ基板部12の斜辺部11,11
にあてると、小孔部は小突起122,123に係合し、
大孔部はロープ係止孔121と重合する。
そこで、折畳部13と折畳部14とを折畳むと各折畳部
の小孔132,141が小突起122,123と嵌合す
る。(第3図A) 次いで、押圧プレスを施すことにより、強化部材10と
布シートとは強固に固着される。
そして、基板部12、折畳部13、布シートの三層を貫
通して形成されるロープ係止孔3の周縁に補強用のハト
メリング4を装着する。
このようにして、強化部材10が、最終的には図示のよ
うに台形の上辺15が、布シートの隅角部に三角形の切
欠部17を形成するので、従来の三角布を縫付ける際の
位置ぎめが熟練工を必要とするのと違つて強化部材10
の位置ぎめが容易である。
第4図および第5図はこの考案の他の実施例を示す図で
ある。
この実施例において、強化プラスチツクで形成される強
化部材20は、等辺台形状の基板部22とこの基板部2
2と全く同一形状である折畳部23とで構成されてい
る。
基板部22と折畳部23とは、それぞれの一方の斜辺部
21を折畳線として一体に形成されており、折畳部23
を折畳んだ状態で重合するロープ係止孔221,231
とをそれぞれ有している。
また、基板部22の両隅部には結合手段として小突起2
22,222が設けられており、これらに対応して折畳
部23の両隅部にも結合手段としての小孔232,23
2が設けられ折畳時に両者が嵌合固着する。
布シートの装着結、固着構造等は、前述の実施例と全く
同一である。
〔考案の効果〕
この考案は、以上述べた構成、作用により、ロープを係
止した場合、ロープの布シートなどに対する引っ張り作
用力は、ロープ係止孔部、結合手段部分に拡散されるの
で、隅角部における糸組織の弛み等が改善されるととも
に強化部材の装着には縫い工程を伴なわないので生産性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例における強化部材の展開
斜視図、第2図は同上の折畳状態を示す斜視図、第3図
(A)は、布シートの装着状態を示す図で、同図(B)は布シ
ート装着後ハトメリングを施こした場合を示す図、第4
図は他の実施例における強化部材の展開斜視図、第5図
は同上折畳み状態を示す斜視図、第6図ないし第7図は
従来技術を示す斜視図である。 10,20……強化部材 12,22……基板部 13,14,23…折畳部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】布シートなどの隅角部に強化部材を装着
    し、前記隅角部におけるロープ係止用孔部の周辺を補強
    するようにした布シートなどの隅角部強化構造におい
    て、前記強化部材をロープ係止用孔部および結合手段を
    有する基板部とこれと一体に形成され、折畳んだ際に基
    板部のロープ係止用孔部と対応するロープ係止用孔部お
    よび基板部の結合手段に対応する結合手段を有する折畳
    部とで構成し、基板部と折畳部とを畳み合わせて布シー
    トなどの隅角部、基板部、折畳部の各部におけるロープ
    係止用孔部がそれぞれ対応するように強化部材で布シー
    トなどを挾持するとともに、布シードなどを介して基板
    部および折畳部の結合手段を互いに結合するようにした
    ことを特徴とする布シートなどの隅角部強化構造。
  2. 【請求項2】前記基板部は、両斜辺がその延長上で直交
    するような台形形状に形成するとともに折畳部は基板部
    の両斜辺部に連接して一体に形成し、この両折畳部は折
    畳んだ際に対向端部が相互に接して台形形状の基板部と
    ほぼ同形となるようにしたことを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の布シートなどの隅角部強化構
    造。
  3. 【請求項3】前記基板部および折畳部を両斜辺がその延
    長上で直交するような台形形状に形成するとともに、折
    畳部は基板部の斜辺部を折畳線として折畳むようにした
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    布シートなどの隅角部強化構造。
  4. 【請求項4】前記結合手段は、基板上に設けた突起子と
    折畳部の折畳時に前記突起子に嵌合するように折畳部に
    設けた小孔とで構成したことを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項ないし第3項いづれか記載の布シート
    などの隅角部強化構造。
  5. 【請求項5】前記強化部材は強化合成樹脂材で形成した
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項ないし
    第4項いづれか記載の布シートなどの隅角部強化構造。
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JPS63174272U JPS63174272U (ja) 1988-11-11
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