JPH06235639A - 軽量コンクリ−ト杭 - Google Patents

軽量コンクリ−ト杭

Info

Publication number
JPH06235639A
JPH06235639A JP4180693A JP4180693A JPH06235639A JP H06235639 A JPH06235639 A JP H06235639A JP 4180693 A JP4180693 A JP 4180693A JP 4180693 A JP4180693 A JP 4180693A JP H06235639 A JPH06235639 A JP H06235639A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
pile
core material
carbon fiber
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4180693A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuaki Fukunaga
克明 福永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Mining Co Ltd filed Critical Mitsui Mining Co Ltd
Priority to JP4180693A priority Critical patent/JPH06235639A/ja
Publication of JPH06235639A publication Critical patent/JPH06235639A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な耐久性を有しながら、軽量で、しかも
据付け、埋設作業が容易な軽量コンクリ−ト杭を提供す
る。 【構成】 炭素繊維強化コンクリ−トよりなる外殻の内
側に軽量芯材を充填した構造を有する軽量コンクリ−ト
杭。 【効果】 従来使用されている鉄筋コンクリ−ト製の杭
と比較して重量が約5割程度と極めて軽量であり、運搬
及び設置作業が容易である。また、軽量の芯材を使用す
ることにより、極めて簡単な作業で、内部を中空にした
ものと同様の効果のある軽量コンクリ−ト杭を製造する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路や鉄道等において
各種の標識などに使用されるコンクリ−ト製の杭に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】道路、鉄道、山林あるいは農地等におい
ては、その境界線を示す基準点、基点からの距離、各種
測量における基準点などを示す標識用の杭が大量に使用
されている。これらの杭はその大部分を地中に埋め込ん
だ形で使用されるのでその材料には長期にわたって変
質、変形を起さず、衝撃、振動等によって簡単に破損し
たり位置がずれないことが要求される。従来この目的に
合った材料としては、極めて高い耐久性を有する鉄筋コ
ンクリ−トが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの杭が設置され
る場所は、人里離れた山地や鉄道線路沿い、新たに建設
される道路沿いあるいは新開発地など、運搬や設置作業
等に十分機械力を活用できないような場所が多い。とこ
ろが、従来使用されている鉄筋コンクリ−トは高い強度
と耐久性を有するものであるが、重量が重く、運搬や設
置作業に大きな労力を必要とするという問題があった。
このことは、近年の人手不足や重労働忌避といった状況
下では特に大きな問題となってきている。本発明の目的
は、このような従来技術の問題点を解決し、十分な耐久
性を有しながら、軽量で、しかも据付け、埋設作業が容
易な軽量コンクリ−ト杭を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため、各種の標識などに使用される杭の材料
として種々の材料について検討した結果、構造材料とし
て炭素繊維強化コンクリ−トを使用し、内部を空洞化す
ることによって強度や耐久性、標識としての特性を損な
うことなく軽量化の目的が達成できることを見出した。
内部を空洞化した杭は、通常二重構造の型枠中にフレッ
シュコンクリ−トを流し込んで硬化させる方法、型枠中
に空洞部に近い形状の芯材を置き、その周囲にフレッシ
ュコンクリ−トを流し込んで硬化させたのち芯材を取除
く方法あるいは遠心成形法などによって製造できる。
【0005】直径が大きく長さの短い杭はこれらの方法
によって比較的容易に製造できる。しかしながら、通常
使用される杭は、長さの割には断面積の小さいものが多
く、このような形状の杭を前記の方法によって製造する
のは難しく、大量に使用する杭としてはなお問題があ
る。更に、鉄筋コンクリ−トにより中空構造の杭を製造
しようとすると、薄肉部材中の鉄筋はコンクリ−トの中
性化により発錆し、その時の体積膨張によりコンクリ−
トを破壊させることがある。そのため、鉄筋コンクリ−
トの場合には、鉄筋から表面までの厚みを20〜30m
mとる必要があり、杭のように断面積の小さい構造物を
製造するのは困難である。
【0006】そこで本発明者らは更に検討を進め、内部
に発泡プラスチックなどの軽量の芯材を充填することに
より、製造作業も容易になり、内部を空洞化させたのと
同様な効果が得られることを見出し、本発明に到達し
た。すなわち本発明は、炭素繊維強化コンクリ−トより
なる外殻の内側に軽量芯材を充填した構造を有する軽量
コンクリ−ト杭である。本発明でいう炭素繊維強化コン
クリ−トとは、セメントと水を混練し硬化させたペ−ス
トあるいは更にこれに細骨材を配合したモルタルに、炭
素短繊維を添加して補強したセメント系材料を主体とす
るものである。また、フレッシュコンクリ−トとは、セ
メント、水、細骨材、炭素短繊維等を混練した、未硬化
のコンクリ−トを意味する。
【0007】次に本発明の軽量コンクリ−ト杭について
図面を参照して説明する。図1は、本発明の軽量コンク
リ−ト杭の1例についての形状を示す斜視図であり、図
2は図1の軽量コンクリ−ト杭の縦断面図である。この
軽量コンクリ−ト杭1は、内側に軽量芯材3を充填した
炭素繊維強化コンクリ−トの外殻2により構成されてい
る。軽量コンクリ−ト杭及び軽量芯材の大きさ、形状、
炭素繊維強化コンクリ−トの厚み等は、軽量コンクリ−
ト杭の使用目的、必要とする耐久性等に応じて適宜定め
ればよい。また、用途によっては頂部に基準点を示す+
印を刻印したり、+印や管理番号等を標示した金属標を
埋め込むこともできる。更に側面にも矢印その他の文
字、記号等を刻印してもよい。本発明の軽量コンクリ−
ト杭の内部に充填される軽量芯材の材質としては、軽量
で吸水性の少ないものであることが要求される。吸水性
が高いと、吸収された水が、寒冷時に凍結し、軽量コン
クリ−ト杭を破壊する虞があるので好ましくない。この
ような軽量芯材の例としては、発泡ポリスチレン、発泡
ポリプロピレン等の発泡プラスチック類が挙げられる。
【0008】本発明の軽量コンクリ−ト杭は、好ましく
は次のような方法によって製造される。先ず、通常の普
通セメントあるいはその微粉砕品、早強セメント、超早
強セメントなどのセメントに適量の硅砂、シラスバル−
ン、超微粉シリカなどの細骨材及び減水剤、AE剤、消
泡剤などの混和剤を配合し、1〜5mm程度の長さに切
断した炭素繊維を分散混合させて混練する。得られたフ
レッシュコンクリ−トを、図3の型枠への充填状況を示
す縦断面図に準じて型枠中に充填する。すなわち、目的
とする軽量コンクリ−ト杭の形状に合わせた型枠4の底
部に軽量コンクリ−ト杭の底部2aに相当する厚みのフ
レッシュコンクリ−トを流し込み、軽量芯材3が沈まな
い程度に硬化させる。この上に軽量芯材を載せ、その周
囲に軽量コンクリ−ト杭の側面2bを構成する量のフレ
ッシュコンクリ−トを流し込み、次いで必要により一部
硬化させたのち、軽量コンクリ−ト杭の上部2cを構成
する量のフレッシュコンクリ−トを流し込んで硬化させ
る。このとき、軽量芯材の左右へのずれや浮力による浮
き上がりを防止するため、図に示すようにプラスチック
等で作製したスペ−サ−5及び押え装置6により固定し
ておけば、フレッシュコンクリ−トの流し込みを段階的
に行う必要がなく、製造工程がより簡略化できる。
【0009】得られた硬化体をオ−トクレ−ブ養生、蒸
気養生、気中養生、水中養生など任意の養生方法により
養生し、硬化させて製品とする。軽量コンクリ−ト杭の
形状は、図に示した4角柱に限定されるものではなく、
多角柱、円柱など任意の形状をとることができる。本発
明の軽量コンクリ−ト杭は軽量でしかも優れた強度と耐
久性を有しており、道路や鉄道などにおいて、その境界
線を示す基準表示用あるい基点からの距離を示す標識、
山林や農地、宅地等の境界を示す標識その他の土木、建
築用の標識などとして使用するのに好適なものである。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。
【0011】(実施例)図1、2に示した形状の断面が
150mm×150mm、高さ1200mmの杭を作製
し、各種物性値を測定し、従来の鉄筋コンクリ−ト製の
杭と比較した。先ず、普通セメント(C)、細骨材とし
ての微粒硅砂(S)、減水剤(P)、直径約20μm、
長さ約3mmの炭素繊維(F)及び水(W)をW/C=
0.96、S/C=2.0、F/C=0.05、P/C
=0.01となるような割合で混合、混練しフレッシュ
コンクリ−トを調製した。このフレッシュコンクリ−ト
を型枠の底部に60mmの厚さ(図3の2aの厚みに相
当)に流し込み、芯材が沈まない程度に硬化させ、形状
の断面が100mm×100mm、高さ1080mmの
発泡ポリスチレン製の芯材を載置し、プラスチック製の
スペ−サ−8個と押え装置を使用して固定し、周囲の厚
みが25mm(図3の2bの厚みに相当)、上部の厚み
が60mm(図3の2cの厚みに相当)となるようにフ
レッシュコンクリ−トを流し込んで硬化させた。この硬
化体を更に蒸気養生して、本発明の軽量杭を作製した。
得られた軽量杭の重量は32kgであり、従来の鉄筋コ
ンクリ−ト製の同一寸法の杭の重量が約68kgである
のに比較対して著しく軽量化されていることが分かる。
また、作製した杭の曲げ耐力をJISA6204に準拠
して、支点開スパン300mmで測定した。その結果、
曲げ耐力7.0tonと十分実用に耐える強度であるこ
とが判明した。更に、作製した軽量杭と同一の材質の試
料について、JIS A1108 圧縮強度試験法及び
JIS A1106 曲げ強度試験法による強度試験並
びにJIS A6204 凍結融解試験法による凍結融
解試験を行った。強度試験の結果を表1に、凍結融解試
験の結果を表2に示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】表1及び表2の結果から、この軽量杭は、
約150kg/cm2以上の曲げ強度及び約600kg
/cm2以上の圧縮強度を有しており、また、凍結融解
試験においては、200サイクル経過後でもなんら変化
はなく十分な耐久性を有していることが認められ、各種
の標識などに用いられるコンクリ−ト製の杭として好適
なものであることが分かる。
【0015】
【発明の効果】本発明の軽量コンクリ−ト杭は、従来使
用されている鉄筋コンクリ−ト製の杭と比較して重量が
約5割程度と極めて軽量であり、運搬及び設置作業が容
易である。また、軽量の芯材を使用することにより、極
めて簡単な作業で、内部を中空にしたものと同様の効果
のある軽量コンクリ−ト杭を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の軽量コンクリ−ト杭の概要を示す斜
視図である。
【図2】 図1の軽量コンクリ−ト杭の縦断面図であ
る。
【図3】 本発明の軽量コンクリ−ト杭を製造する際の
型枠への充填状況を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1.軽量コンクリ−ト杭 2.炭素繊維強化コンクリ−トの外殻 2a.軽量コンクリ−ト杭の底部 2b.軽量コンクリ−ト杭の側面 2c.軽量コンクリ−ト杭の上部 3.軽量芯材 4.型枠 5.スペ−サ− 6.押え装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維強化コンクリ−トよりなる外殻
    の内側に軽量芯材を充填した構造を有する軽量コンクリ
    −ト杭。
JP4180693A 1993-02-08 1993-02-08 軽量コンクリ−ト杭 Pending JPH06235639A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4180693A JPH06235639A (ja) 1993-02-08 1993-02-08 軽量コンクリ−ト杭

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4180693A JPH06235639A (ja) 1993-02-08 1993-02-08 軽量コンクリ−ト杭

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06235639A true JPH06235639A (ja) 1994-08-23

Family

ID=12618576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4180693A Pending JPH06235639A (ja) 1993-02-08 1993-02-08 軽量コンクリ−ト杭

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06235639A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5657586A (en) * 1995-12-27 1997-08-19 All Mighty Building Products, Inc. Method and apparatus for supporting a tombstone
CN105541147A (zh) * 2015-12-14 2016-05-04 长安大学 氧化石墨烯提高碳纤维在水泥砂浆中的分散均匀性的应用
CN105906259A (zh) * 2016-04-13 2016-08-31 中国地质大学(武汉) 一种复掺鳞片石墨工程水泥基复合导电材料及其制备方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5657586A (en) * 1995-12-27 1997-08-19 All Mighty Building Products, Inc. Method and apparatus for supporting a tombstone
CN105541147A (zh) * 2015-12-14 2016-05-04 长安大学 氧化石墨烯提高碳纤维在水泥砂浆中的分散均匀性的应用
CN105906259A (zh) * 2016-04-13 2016-08-31 中国地质大学(武汉) 一种复掺鳞片石墨工程水泥基复合导电材料及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2671984C2 (ru) Композитный конструкционный материал
US20080184640A1 (en) Movable building and building foundation
JP6437150B2 (ja) コンクリート施工法
JP3762787B1 (ja) 既設床版の補強構造および既設床版の補強方法
JPH06235639A (ja) 軽量コンクリ−ト杭
WO1995035415A1 (en) A method of producing a reinforced concrete structure
US2315732A (en) Porous concrete construction and method of making the same
DE19644312A1 (de) Wärme- und schalldämmende Integralleichtbetonkonstruktionen und Verfahren zu deren Herstellung und Transport
JP2018150786A (ja) コンクリート施工法
JP6191936B1 (ja) コンクリート施工法
CN207538197U (zh) 局部采用纤维增强混凝土的型钢混凝土柱-钢梁节点
Lund et al. Experimental investigation of different fill materials in arch bridges with particular focus on Pearl-Chain Bridges
US12005607B2 (en) Airforming constructive system
JPH0530924B2 (ja)
US20220250278A1 (en) Airforming constructive system
JP2002089051A (ja) コンクリート構造物のひび割れ補強方法及びひび割れ補強構造
CN108221535A (zh) 一种预制抗滑耐磨路面混凝土结构、制备方法及施工方法
Fleischer et al. Recycled aggregates from old concrete highway pavements
JP3007940B2 (ja) 軟弱地盤上打設軽量地盤及びその構築方法
JPH0528286B2 (ja)
Setareh et al. Reinforced Concrete Technology
JP2000087556A (ja) 浮体コンクリートの打設方法
Mandish et al. Highway Barrier Method
JPH027018B2 (ja)
RU2057831C1 (ru) Способ укрепления основания преимущественно автомобильных дорог