JPH0623517B2 - 通電加熱による鉄筋コンクリ−ト構造物の解体工法 - Google Patents

通電加熱による鉄筋コンクリ−ト構造物の解体工法

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JPH0623517B2
JPH0623517B2 JP61159335A JP15933586A JPH0623517B2 JP H0623517 B2 JPH0623517 B2 JP H0623517B2 JP 61159335 A JP61159335 A JP 61159335A JP 15933586 A JP15933586 A JP 15933586A JP H0623517 B2 JPH0623517 B2 JP H0623517B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、主として鉄筋コンクリート構造物の一部に
開口部を設ける場合等において、解体範囲の鉄筋に通電
して加熱することにより、コンクリートを脆弱化して剥
離解体するようにした鉄筋コンクリート構造物の解体工
法に関するものである。
「従来の技術」 一般に、既設の鉄筋コンクリートアパート等においては
部屋数が少ない住居が多く、部屋数の増設を望むケース
が少なくない。
そこで、公団住宅等においては隣接住居間の壁の一部を
破壊して開口部を設け、両者を合体して一つの住居とし
て改造する工事が増えつつある。
しかしながら、従来のこのような改造工事はコンクリー
ト壁をブレーカー等により直接ハツリ破壊するため、振
動及び騒音が激しく、同じ建物内に居住する住民に多大
の迷惑を与える問題がある。
一方、従来鉄筋コンクリート構造物の構造鉄筋に通電し
て加熱することにより、鉄筋周囲のコンクリートを熱劣
化させて脆弱化すると共に、急激な温度勾配によりひび
割れを発生させて脆弱化し、これによって容易に破壊解
体できるようにした解体工法が知られている。
この工法においてはブレーカーのように鉄筋コンクリー
ト構造物を直接機械的に破壊するものに比べて騒音振動
は少なくできるが、内部の鉄筋に電源電極を接続するた
めに、コンクリート表面部を鉄筋が露出するまでハツリ
作業したり、溝切り切削を行うため、同様にかなりの騒
音、振動を生じ、また粉塵も発生することから作業環境
が極めて悪く、その対策設備に多額の費用を要すると共
に、通電加熱後コンクリートをブレーカーやハンマー等
で破壊解体するために、直接破壊する方法に比べて若干
小さいが、騒音、振動の問題を避けられない。
さらに、この通電加熱による電極の接続を容易にするた
めに、コンクリート構造物の成形時において鉄筋の一端
に予め接続端子を取付けてこれをコンクリート表面に露
出又は浅く埋め込んだコンクリート構造物も知られてい
る。
「発明が解決せんとする問題点」 従来のようにコンクリート構造物の成形時において鉄筋
の一端に予め接続端子を取付けてこれをコンクリート表
面に露出又は浅く埋め込んだものでは、そのように特別
な鉄筋構造を装備したものだけに適用できるだけで、そ
のような特別な装備を前もってしていない一般的な鉄筋
構造のコンクリートには適用できないという問題があっ
た。
「問題点を解決するための手段」 この発明は前記従来の課題を解決するために、鉄筋コン
クリート構造物1の解体範囲の周辺に低騒音型削孔機3
によって内部の鉄筋2に向って複数の穴4,5を隣接し
て開け、この穴部において鉄筋2を切断すると共にその
切断端部を露出し、この露出鉄筋2に通電して加熱し、
解体範囲内における鉄筋周囲のコンクリートを脆弱化し
た後、切断した露出鉄筋2の端部を引張装置に連結して
引張り、解体範囲のコンクリートを剥離破壊するように
した通電加熱による鉄筋コンクリート構造物の解体工法
を提案するものである。
「作用」 コンクリート構造物1の解体範囲の周辺の鉄筋2に向っ
て低騒音型削孔機3により複数の穴4,5を隣接して開
け、鉄筋2を切断すると共にその切断端部を露出し、切
断した鉄筋端部に電極端子6,6を接触させて通電加熱
することにより、鉄筋2の周辺のコンクリートを脆弱化
させた後、露出鉄筋2の端部を引張装置に連結して引張
り、解体範囲のコンクリートを剥離破壊することにより
低騒音、低振動で簡単に解体することができる。
「実施例」 以下この発明を図面に示す実施例について説明すると、
第2図に示すように壁などの比較的厚さの薄い鉄筋コン
クリート構造物1にその解体範囲の周辺における構造鉄
筋2に向って低騒音型削孔機3により互いに近接又は合
体した複数の穴4,5を明け、鉄筋2を切断すると共に
その切断端部を露出させる。
次いで、上記のように切断露出した鉄筋2の両端部に第
1図に示すように電源の電極6,6を接触させ、この鉄
筋2に所定の電流(例えば電圧20〜50V、電流 500〜10
00A)、望ましくは高周波電流を通電して鉄筋2を発熱
させる。
このようにして、鉄筋2を比較的高温度(例えば 400〜
500℃前後)に達するまで加熱することにより、この熱
により鉄筋2の周辺のコンクリートに急激な温度勾配を
生じてひびわれが発生し、周辺コンクリートは鉄筋2と
の付着力を失いながら脆弱化する。
この状態で第3図に示すように鉄筋2の端部を外側に折
曲し、この端部をレバージャッキ等の引張装置7に連結
した掴み金具8によって把持し、掴み金具8を鉄骨枠体
などの反力支持体9に連結した後、引張装置7を作動し
て鉄筋2を引っ張り、解体範囲の表面側のコンクリート
を剥離する。
そして、同様にして他側表面のコンクリートを剥離し、
その後に芯に残った中間のコンクリートはひび割れて脆
弱化しているため、ハンマー等により簡単に破壊するこ
とができ、これによって解体範囲の部分全体を解体す
る。
解体したコンクリートは鉄筋2と分離し、細かく破砕さ
れているため、容易に廃棄、運搬等の処理を行うことが
できる。
従って、鉄筋コンクリートアパート等の隣り合う住居間
の壁などに部分的に開口部を形成して合体した広い住居
として改造することができる。
第4図はこの発明に用いる低騒音型削孔機3の一例を示
したもので、ハンドル付き推軸10の先端に取付けたモ
ーター11によって回転する回転軸12の先端部には、
円筒状のコアーボデイ13が取付けられ、その先端部周
囲にダイヤモンドビット14が取付けられており、また
内部には支持板15に支持されたガイドピン16が回転
軸12に着脱自在に、かつ後端に装着したバネにより10
mm程度前後に伸縮自在に取付けられている。
推軸10には、モーター11及びコアーボデイ13の周
囲を囲む円筒状の防音カバー17がその後端部において
防水シール18を介してスライド自在に取付けられ、防
音カバー17の先端開口周囲にはゴム等の軟弾性材料で
成形された断面円弧型の円環状の吸盤19が取付けられ
ている。
防音カバー17の周囲には給水弁20及び配水弁21が
設けられ、これらに給水管22及び排水管23が接続さ
れており、また防音カバー17の上面にはオバーフロー
排水口24が設けられている。
上記構成の削孔機3によりコンクリート構造物1を削孔
する際には、先ずガイドピン16の先端を削孔中心に合
わせて芯出しした上で、モーター11を駆動して推軸1
0を前方に押圧しながら、回転するコアーボデイ13に
よってコンクリート面に10mm程度の深さの円形切込みを
入れる予備切削を行う。
その後、ガイドピン16を支持板15と共に回転軸12
から抜き取り、内部が空になったコアーボデイ13を上
記円形切込みに嵌合する。
次いで、防音カバー17の先端部をコンクリート面に押
圧して吸盤19により吸着し、先端開口を密閉した状態
でこの防音カバー17内に給水弁20から水を排水口2
4から溢れるまで一杯に充填し、給水を続けながら排水
弁21から順次排水し、この状態でモーター11を駆動
すると共に、推軸10を前方に押圧し、コアーボデイ1
3によってコンクリートを削孔する。
この削孔を貫通する場合には、これに対応したコンクリ
ート構造物1の背面に容器状の防水受25を、その先端
開口に取付けた上記吸盤19と同様の吸盤26によって
吸着保持しておき、これによって削孔貫通時流出する水
を受けて排水口27から配水管28により排水する。
このように削孔機本体の周囲を水を充満した防音カバー
17で覆うことにより、削孔時の騒音を著しく緩和し、
低騒音、低振動でしかも粉塵を発生させることなく削孔
することができ、また使用する水も周囲を漏らすことな
く排水処理することができる。
「発明の効果」 以上の通りこの発明によれば、鉄筋コンクリート構造物
の解体範囲の周辺に低騒音型削孔機によって内部の鉄筋
に向って穴を開け、鉄筋を露出すると共に切断し、この
鉄筋に通電して加熱し、解体範囲内における鉄筋周囲の
コンクリートを脆弱化した後、切断した露出鉄筋の端部
を引張装置に連結して引張り、解体範囲のコンクリート
を部分的に剥離破壊するので、解体範囲のコンクリート
を部分的に確実に脆弱化させて容易かつ低騒音、低振動
で簡単に剥離破壊することができると共に、削孔時や引
張剥離時の騒音を低く抑え、近隣住民に騒音、振動、粉
塵などの公害を及ぼすことなく円滑に解体することがで
き、解体物の廃棄、運搬等の処理も容易である。
更に、解体に要する手間や時間を大幅に削減して解体作
業を短時間に能率的かつ経済的に行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による通電加熱状態を示す縦断面図、
第2図は削孔状態を示す縦断面図、第3図は剥離状態を
示す縦断面図、第4図は低騒音削孔機の一例を示す縦断
面図である。 1……鉄筋コンクリート構造物、2……鉄筋、3……低
騒音削孔機、4,5……穴、7……引張装置。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−5815(JP,A) 特開 昭61−64963(JP,A) 特公 昭53−32188(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄筋コンクリート構造物の解体範囲の周辺
    に低騒音型削孔機によって内部の鉄筋に向って複数の穴
    を隣接して開け、この穴部において鉄筋を切断すると共
    にその切断端部を露出し、この露出鉄筋に通電して加熱
    し、前記解体範囲内における鉄筋周囲のコンクリートを
    脆弱化した後、前記切断した露出鉄筋の端部を引張装置
    に連結して引張り、前記解体範囲のコンクリートを剥離
    破壊することを特徴とする通電加熱による鉄筋コンクリ
    ート構造物の解体工法。
JP61159335A 1986-07-07 1986-07-07 通電加熱による鉄筋コンクリ−ト構造物の解体工法 Expired - Fee Related JPH0623517B2 (ja)

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