JPH06234939A - 重合性混合物、その製法ならびにその用途 - Google Patents
重合性混合物、その製法ならびにその用途Info
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- JPH06234939A JPH06234939A JP5311923A JP31192393A JPH06234939A JP H06234939 A JPH06234939 A JP H06234939A JP 5311923 A JP5311923 A JP 5311923A JP 31192393 A JP31192393 A JP 31192393A JP H06234939 A JPH06234939 A JP H06234939A
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Abstract
合物を提供すること。 【構成】 支持体上に不曇性ないし低曇性の層を形成す
るのに使用される、アクリル酸もしくは部分架橋オリゴ
マーアクリレートを含有する重合性混合物であり、1〜
10重量%の塩、殊にアクリル酸塩、ならびに所定の別
の添加剤を含むもの。
Description
混合物を製造する方法及び重合性アクリル酸の使用、な
らびに不曇性ないし低曇性層を形成させる方法に関す
る。
重合性混合物または溶液は、多様な態様のものが公知で
ある。応用分野は主として眼鏡、ガスマスク、コップ、
鏡及びその他光学ガラス製品等の分野である。実用にお
いて、そのような層は、例えばセルロースエステル、セ
ッケンから、あるいは単にセロファン膜から作ることが
できる。公知の被覆材の欠点は、主として、不充分な吸
湿、不充分な光学的品質、不充分な対引掻キズ性、そし
て曇止めが不充分であることである。
る、例えばポリカーボネートのような硬質/非偏光表面
を有するプラスチックの場合に、このようなタイプの不
曇性層を用いての被覆は、極めて望ましく、なんとなれ
ば、そのような硬質プラスチックは吸水(吸湿)性を示
さず、従って多湿雰囲気中で不曇性を有しないからであ
る。
述べた混合物や方法が、曇り防止及び表面特性に関して
秀れた重合性層を支持体、例えばポリカーボネートに対
して接着性の問題を生じることなく塗着しうるように改
善することにある。
課題は、アクリル酸をベースにした重合性組成物を採用
することにより解決される。
にアクリル酸の塩を添加した重合性のアクリル酸または
重合性のオリゴマー(オリゴマー性の)アクリレートを
使用することにより(添加量は、アクリル酸またはアク
リレート基準)、良好な性質を有する不曇性層が簡単な
方法で製造できる。公知の重合用触媒を使用することが
できる。この場合、触媒としては、例えば商標「Irg
acure」、「Quantacure」、「Daro
cure」のもの、ベンゾフェノン系等のものがある。
重合反応自体は、種々の波長の光(UV照射、ABC範
囲)によって公知法で開始されうる。電子照射も重合開
始手段として使用しうる。
は、混合物が10〜70重量%のアクリル酸及び20〜
90重量%のジアクリル酸マンニトールを含むときに達
成されうる。
ずすべてのマンニトールをナトリウムメチレートによっ
て二ナトリウムマンニテートに変え、これにアクリル酸
クロリドを添加すると、ジアクリル酸マンニトールが塩
化ナトリウムと共に生じ、イオン交換により両者を分離
する一連の工程によって製造できる。
ルはアクリル酸をマンニトールと混合すれば、一層簡単
に製造しうることが判明した。マンニトールを過剰のア
クリル酸に溶解し、次いでハイドロキノンを添加し、こ
の混合物を150℃で12時間還流状態で処理する。
で0.8%)及びジアクリル酸マンニトール(1/3)
と混合することにより、すぐれた被覆用混合物が製造で
きる。例えばアクリル酸イソボルニル(重量比1:2)
のような添加剤を含ませることにより、その材料の層は
脆くなるのを防止されうる。
を生じさせるUV線の波長を公知方法によって決定でき
る。このようにして作られる層は、良好な吸水(吸湿)
性及び高度な対掻キズ性によって特徴付けられる。層の
厚さは、吸水(吸湿)の程度を左右することになる。
酸の吸水性能を架橋中に不変に維持する作用をなす。
ポリウレタンアクリレートまたはポリエステルアクリレ
ートを水不含有のアクリル酸に溶解させ、次いでアルカ
リ塩、殊にリチウム塩またはナトリウム塩を添加する場
合に、殊に効果的であることが認められる。リチウムや
ナトリウムの代わりにその他の塩、例えばカリウムやC
s(セシウム)塩も適当でありうる。当然、アクリル酸
の他の金属塩を使用されうる。
えばアクリル酸とリチウムメチレートから作られる。オ
リゴマーアクリレートの量は、(重量合計を基準とし
て)5〜70%でありうる。塩の割合は(重量合計を基
準として)0.5〜60%でありうる。
れは例えばナトリウムメチレート(メタノール中30
%)及びアクリル酸から製造できる。オリゴマーアクリ
レートの量は、(重量合計を基準として)10〜60%
でありうる。塩は、(重量合計を基準として)1〜10
%の量で添加しうる。
ートを混入することにより直接に生成させるときには、
その溶媒は、混合中または混合後に、あるいは使用前ま
たは使用中に、蒸発除去されうる。例えばメタノール中
30%の混合物の形でナトリウムエチレートを用いると
きには、従ってメタノールは混合及び/または撹拌後に
蒸発除去されなければならない。
商標「Irgacure」−184または−500(U
V触媒)は、次いで混合に対して添加されうる。
リレートは、殊にすぐれていることが判明した。
キズ抵抗性の表面を備え、良好な接着性の層は、重合性
混合物が、空気を排除した雰囲気中で支持体に塗布され
かつ硬化されるときに得られる。このようにすると、酸
素の影響による重合の停止を防止するために混合物に対
して、保護物質を添加する必要がない。
塗布層が相対的に不水溶性であり、広範囲の応用のため
に極めて掻キズ抵抗姓となり、かつ脆くならなくなる。
の形としたアクリル酸を第1作業工程において塗布し
て、その第1の層の重合を完結させ、次いでジアクリル
酸マンニトールの第2層を塗布することも可能である。
実用においては、単一層の塗布は、主として経済的な理
由で行われる。
はこれに限定されるものではない。
ンニトール〔メルク社製:硼酸の分析用;D(−)−マ
ンニトール〕を丸底フラスコ中120mlのメタノール
(メルク社製:分析用に乾燥されたもの)に混入してエ
マルジョンとし、次いで還流状態で沸騰させることによ
り溶解させた。次いで18gのナトリウムエチレート
(メルク社製:メタノール中の30%)をゆっくり添加
し、還流状態で1時間沸騰させた。長い針状結晶体多数
からなるフェルト状物が生成された。次いで減圧下でメ
タノールを蒸発除去してから、その混合物を4倍量のn
−ヘキサンに混入してエマルジョンとし、もう一度溶媒
を除去し、その混合物をデシケーター中で乾燥させた。
11.5gの明黄色結晶状物質が得られた。これを25
0ml丸底フラスコ中で120mlのn−ヘキサンに混
入しエマルジョンとし、17℃に保った。激しく撹拌し
つつ、9.1gのアクロイルクロリド(メルク社製:合
成用に安定化されたもの)を、ゆっくりと添加した。5
時間の撹拌及び10時間の静置の後、0.1gのハイド
ロキノンを添加し、その混合物を減圧下に乾燥させた。
21.3gジアクリル酸マンニトール及び共通塩混合物
が生成された。この混合物を200mlの脱イオン水に
溶解させ、次いでイオン交換樹脂(アンバーライト I
R120;酸性)を用いて共通塩から分離した。0.1
gのハイドロキノンをその溶出液に導入し、水に除去
し、次いでデシケーターでの乾燥を行った。15.3g
の明黄色物質が残留した。このものは水またはアクリル
酸に完全に溶解性であった。しかし、それは、アセト
ン、メタノール、エタノールまたは酢酸エチルには難溶
性であった。この物質の5gを5gのアクリル酸に溶解
させた。0.10gの触媒(Irgacure 18
4)を、重合開始剤として溶解させた。この混合物の層
をポリカーボネート板(商標:Lexan 8040)
上で石英板で押圧してUVによって硬化させると、層の
厚さ1ミクロン当たり約5秒の不曇時間(DIN 46
46.8法によって測定)を示す層が得られた。
マンニトールを、250mlの丸底フラスコ中の70.
5gのアクリル酸に混入してエマルジョンとし、0.1
gのハイドロキノンをこのエマルジョンに混入した。こ
の混合物全体を165℃の浴温において還流条件下沸騰
させた。混合物は最初のうちはかたくなったが次第に透
明となった。4時間後、この沸騰処理を中断し、生成水
を蒸発除去した。かかる操作を二回繰り返えした。アク
リル酸中のモノアクリル酸マンニトールからトリアクリ
ル酸マンニトールにわたる混合エステルの透明、粘稠な
溶液が生成された。
184」(触媒)を0.1g溶解させた。この混合物の
層をポリカーボネート板上で石英板で押圧しつつ、硬化
させたところ、1ミクロンの層厚当たり約5秒に相当す
る不曇時間を示す層が得られた。
8gのアクリル酸に注意深く溶解させた(これは、公知
のように保護及び安全のためである)。この混合物中に
1.5gのIrgacure184(あるいはその他の
適当なUV触媒であってもよい)を溶解させる。この溶
液に対して、48gのウレタンアクリレートオリゴマー
(例えばRadcure社のEbecuyl 270)
を混合する。
し、石英板で押圧し、UVで硬化させると、1ミクロン
の層厚当たり、10秒を超える不曇時間を示す不曇性層
が得られる。
肪族ウレタンアクリレートオリゴマー(Radcure
社のEbecuyl 270)を200mlのアクリル
酸に溶解させた。20gのナトリウムメチレートをこれ
にゆっくりと注意深く混入した。合計で3.2gのIr
gacure184(またはその他のUV触媒であって
もよい)を溶解させた。(その量は個々の製品に応じて
調節されるべきである)。
塗布し、石英板で押圧し、UVで硬化させると、層厚1
ミクロン当たり約10秒の不曇時間を示す不曇性層が得
られる。
エステルアクリレート(Radcure社のEbecu
yl505)を用いて実施例3と同じ操作で混合物を作
った。
覆層は、層厚1ミクロン当たり約5秒の不曇時間を示し
た。
れた混合物をポリカーボネート箔(寸法:DIN4A,
厚:0.5cm,GE社のLexan 8040)に塗
布した。このポリカーボネート板を石英板に対して押圧
して、約20μm厚の重合性混合物層を形成させた。次
いでこの石英板をUVランプで30秒間照射した。石英
板を取り除いた後、下記の測定値が得られた。
ナトリウムエチレート(メタノール中30%)及び0.
11gの触媒の混合物をポリカーボネート箔に薄く塗布
した。実験1と同じようにしてUV照射により硬化を行
った。石英板を取り除き、ジアクリル酸マンニトールの
第2の層を実施例2bのようにして10〜20μmの層
厚で塗布し、次いで石英板の間で押圧し、硬化処理に付
した。その他の支持体、例えばCR39、PMMA、ポ
リエステル等も同様に採用できる。
記のような結果が得られた。
は、酸素による重合反応への悪影響から保護するための
物質を採用することができ、このことは当業界で普通の
ことである。
好適であり、被覆機に箔材料を案内導入し、重合性混合
物を、空気排除下に(不活性雰囲気下に)、その箔材料
と供給用帯状物もしくはロールとの間に導き入れる。重
合性混合物の照射は、箔を介してのみならず、例えば石
英ドラムの場合には、そのドラムを介して行うこともで
きる。
定を与えるものではなく、これらの改変も可能であるこ
とは了解されよう。
表面上に強く結合した効果的な不曇性被覆を形成するこ
とが可能である。
Claims (13)
- 【請求項1】 支持体、殊にプラスチック箔、の上に不
曇性ないし低曇性の層を形成するための重合性混合物で
あって、アクリル酸及び/または非架橋もしくは部分架
橋オリゴマーアクリレートならびに塩、殊にアクリル酸
の塩、ならびに必要に応じて接着促進剤、重合触媒及び
充填剤のようなその他の添加剤を含み、該塩の量が上記
のアクリル酸、オリゴマー及び塩を基準にして1〜10
重量%である、上記重合性混合物。 - 【請求項2】 10〜70重量%のアクリル酸及び20
〜30重量%のジアクリル酸マンニトールを含む請求項
1の重合性混合物。 - 【請求項3】 10〜60重量%のアクリル酸イソボル
ニルを含む請求項2の重合性混合物。 - 【請求項4】 アクリル酸及びそのアクリル酸に基づい
て10〜60重量%の重量比率の少なくとも1種のオリ
ゴマーアクリレート、殊に芳香族または脂肪族PUR−
アクリレート、またはPE−アクリレート,ならびに1
〜10重量%の塩、殊にアクリル酸のナトリウム塩、を
含む請求項1の重合性混合物。 - 【請求項5】 芳香族ウレタンアクリレートを含む請求
項4の重合性混合物。 - 【請求項6】 アクリル酸、オリゴマー及び塩を基準と
して0.3〜10重量%、殊に約3.8重量%のアクリ
ル酸ナトリウム塩を含む請求項1〜4のいずれかの重合
性混合物。 - 【請求項7】 アクリル酸、オリゴマー及び塩を基準に
して0.5〜60重量%、殊に約4.3重量%のアクリ
ル酸リチウム塩を含む請求項1〜4のいずれかの重合性
混合物。 - 【請求項8】 請求項1〜3による重合性混合物を製造
する方法であって:アクリル酸を130〜170℃の温
度において10〜80重量%のマンニトール及び0.1
〜1.0重量%のハイドロキノンと3〜20時間反応さ
せ、得られるジアクリル酸マンニトールを次いでアクリ
ル酸及び必要に応じて添加剤と混合することを特徴とす
る上記製法。 - 【請求項9】 1〜10重量%の塩、殊にアクリル酸の
塩を含み、そして必要に応じて接着促進剤、重合触媒ま
たは充填剤のような他の添加剤を含む重合性アクリル
酸、または非架橋もしくは部分架橋オリゴマーアクリレ
ートの、不曇性ないし低曇性表面製造のための被覆用混
合物としての使用。 - 【請求項10】 塩がアクリル酸のリチウム塩である請
求項9の使用。 - 【請求項11】 塩がアクリル酸のナトリウム塩である
請求項9の使用。 - 【請求項12】 請求項1〜6による重合性混合物によ
って支持体上に不曇性ないし低曇性層を形成させる方法
であって、その混合物を空気排除の下に支持体上で硬化
させることを特徴とする上記方法。 - 【請求項13】 不曇性ないし低曇性層を有する支持
体、殊に光学用プラスチック箔であって、該層がアクリ
ル酸及び/または非架橋もしくは部分架橋オリゴマーア
クリレート及び塩、殊にアクリル酸の塩、ならびに必要
に応じて接着促進剤、重合活性化剤または充填剤のよう
な他の添加剤を含み、該塩の量がアクリル酸、オリゴマ
ー及び塩を基準にして1〜10重量%である上記支持
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