JPH06234754A - 複素環式カルボン酸誘導体 - Google Patents

複素環式カルボン酸誘導体

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JPH06234754A
JPH06234754A JP5022218A JP2221893A JPH06234754A JP H06234754 A JPH06234754 A JP H06234754A JP 5022218 A JP5022218 A JP 5022218A JP 2221893 A JP2221893 A JP 2221893A JP H06234754 A JPH06234754 A JP H06234754A
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JP
Japan
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group
carbon atoms
atom
alkyl group
substituted
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Application number
JP5022218A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Yamada
晃司 山田
Shinichi Katakura
晋一 片倉
Kyoko Sakuma
京子 佐久間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 心臓血管性疾患や腎臓疾患等の予防用および
/または治療用医薬品として有用な化合物を提供する。 【構成】 次式の複素環式カルボン酸誘導体。 R1-S-CH2-CH(R2)-CO-Q 〔式中、Qはカルボキシル基部分(該カルボキシル基は
アルキレン基を介して、もしくは直接に複素環を形成す
る炭素原子に結合している)を含有する5員環の含窒素
複素環置換基(具体的にはチアゾール−2−イルアミノ
基あるいは4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチアゾ
ール−2−イル−アミノ基等の2位にアミノ基を有する
5員含窒素複素環基)であり;R1はC2-7アシル基等で
あり;R2はC1〜6アルキル基、5員〜8員の複素環
基等である〕 【効果】 強力な中性エンドペプチダーゼ阻害活性を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、心臓血管性疾患や腎臓
疾患等の予防用および/または治療用医薬品として有用
な化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】チオルファンは中性エンドペプチダーゼ
(EC 3.4.24.11、エンケファリナーゼとも称される。)
を阻害することが知られている。このチオルファンをラ
ットに静脈内投与すると心房性ナトリウム利尿ペプチド
(atrial natriuretic peptide、以下、ANP と略す。)
の作用が増強されたことが報告されている(トラパニ
(Trapani)ら、J. Cardiovasc. Pharmacol., 14, 41
9, 1989 年参照)。
【0003】一方、チオルファンのグリシン残基を複素
環基で置換した構造のメルカプトプロピオニルアミド誘
導体も開発されている(特開昭59-148759号、特開昭60-
123472 号公報参照)。
【0004】中性エンドペプチダーゼは腎や脳等多くの
生体内組織に含まれるメタロエンドペプチダーゼであ
る。中性エンドペプチダーゼは ANPを分解し、不活性化
することが知られている(ステフェンソン(Stephenso
n)ら、Biochem. J., 243, 183,1987年参照)。
【0005】したがって、中性エンドペプチダーゼを阻
害すれば ANPの不活性化が抑制されて生体内の ANP濃度
を高めることができ、ANP の持つ生理作用(ニードルマ
ン(Needleman)ら、Hypertension, 7, 812, 1985年参
照)を心臓血管性疾患または腎臓疾患の予防および/ま
たは治療に利用できると考えた。
【0006】
【発明によって解決された問題点】現在まで中性エンド
ペプチダーゼを阻害する多くの化合物が知られている。
しかしこれらの場合、低用量の投与では期待する効果を
十分に発現させることができないと予想された。したが
って、より強力に中性エンドペプチダーゼを阻害するこ
とのできる化合物の開発が必要であると考えた。
【0007】本発明者らは鋭意研究の結果、後に示す一
般式(I)または(II)で表わされる化合物が強力な中性
エンドペプチダーゼ阻害活性を有する化合物であること
を見い出し、本発明を完成させた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)
【0009】
【化15】R1-S-CH2-CH(R2)-CO-Q I [式中、R1は水素原子または基
【0010】
【化16】-COR3 を表わすが、ここでR3は、 1. 炭素数1から6のアルキル基、 2. 炭素数2から6のヒドロキシアルキル基、 3. 炭素数1から4のハロゲン化アルキル基、 4. 3員環から8員環の大きさのシクロアルキル基、 5. 3員環から8員環の大きさのシクロアルキル基が、
炭素数1から6のアルキル基に置換した構造のシクロア
ルキル置換アルキル基、 6. 酸素原子、窒素原子、硫黄原子からなる群から選ば
れる1個または2個の原子を環構造の構成原子として含
む5員環から8員環の大きさの複素環基、 7. 酸素原子、窒素原子、硫黄原子からなる群から選ば
れる1個または2個の原子を環構造の構成原子として含
む5員環から8員環の大きさの複素環基が、炭素数1か
ら6のアルキル基に置換した構造の複素環置換アルキル
基、 8. フェニル基 (このフェニル基はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ
基、メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基、フェニ
ル基、炭素数1から4のアルキル基、炭素数1から4の
アルコキシル基および炭素数2から5のアルキルオキシ
カルボニル基からなる群の置換基から選ばれる1個から
3個の置換基によって置換されていてもよく、また、こ
のフェニル基上の置換基が複数の場合には全てが同一で
あっても、異なっていてもよい。以下の全てのフェニル
基についても同様である。)、 9. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
した構造のフェニルアルキル基、 10. 炭素数1から4のアルコキシル基が、炭素数1から
6のアルキル基に置換した構造のアルコキシアルキル
基、または、 11. 基
【0011】
【化17】 (式中、R4はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素
数1から4のアルキル基、炭素数1から4のアルコキシ
ル基または炭素数2から5のアルキルオキシカルボニル
基を表わし、Xは窒素原子、酸素原子または硫黄原子を
表わし、qは0から3の整数を表わす。ここで、Xが窒
素原子の場合にこの窒素原子は、 a. 水素原子、 b. ホルミル基、 c. フェニル基、 d. フェニルカルボニル基、 e. 炭素数1から6のアルキル基、 f. 炭素数2から7のアルキルカルボニル基、もしく
は、 g. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
した構造のフェニルアルキル基、によって置換されてい
る。)、を表わし、R2は 1. 炭素数1から6のアルキル基、 2. 3員環から8員環の大きさのシクロアルキル基が、
炭素数1から6のアルキル基に置換した構造のシクロア
ルキル置換アルキル基、 3. 酸素原子、窒素原子、硫黄原子からなる群から選ば
れる1個または2個の原子を環構造の構成原子として含
む5員環から8員環の大きさの複素環基、 4. 酸素原子、窒素原子、硫黄原子からなる群から選ば
れる1個または2個の原子を環構造の構成原子として含
む5員環から8員環の大きさの複素環基が、炭素数1か
ら6のアルキル基に置換した構造の複素環置換アルキル
基、 5. フェニル基、 6. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
した構造のフェニルアルキル基、または、 7. 基
【0012】
【化18】 (式中、R5、 R5'は各々独立にハロゲン原子、ニトロ
基、シアノ基、炭素数1から4のアルキル基、炭素数1
から4のアルコキシル基または炭素数2から5のアルキ
ルオキシカルボニル基を表わし、Yは窒素原子、酸素原
子または硫黄原子を表わし、rは0から3の整数を表わ
す。ここで、Yが窒素原子の場合にこの窒素原子は、 a. 水素原子、 b. ホルミル基、 c. フェニル基、 d. フェニルカルボニル基、 e. 炭素数1から6のアルキル基、 f. 炭素数2から7のアルキルカルボニル基、もしく
は、 g. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
した構造のフェニルアルキル基、によって置換されてい
る。)、を表わし、Qは、基
【0013】
【化19】 または、基
【0014】
【化20】 を表わすが、ここでAは窒素原子、酸素原子または硫黄
原子を表わす。Aが窒素原子の場合にこの窒素原子は、 a. 水素原子、 b. ホルミル基、 c. フェニル基、 d. フェニルカルボニル基、 e. 炭素数1から6のアルキル基、 f. 炭素数2から7のアルキルカルボニル基、もしく
は、 g. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
した構造のフェニルアルキル基、で置換されており、A
を含む環は飽和環、部分飽和環または芳香環のいずれで
もよく、R6は 1. 水素原子、 2. 炭素数1から6のアルキル基、 3. 炭素数1から6のヒドロキシアルキル基、 4. 炭素数1から4のハロゲン化アルキル基、 5. 3員環から8員環の大きさのシクロアルキル基、 6. ハロゲン原子、 7. 水酸基、 8. アミノ基、 9. 炭素数1から6のアルキル基を有するモノもしくは
ジアルキルアミノ基、 10. 炭素数2から7のアルキルカルボニル基、 11. 炭素数2から7のアルキルカルボニルアミノ基、 12. アルキル、フェニルもしくはフェニルアルキルエス
テルとなっていてもよいカルボキシル基、 13. フェニル基、 14. フェニルカルボニル基、または、 15. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
した構造のフェニルアルキル基を表わし、R7は、 1. 基
【0015】
【化21】-COOR8 または、 2. 基
【0016】
【化22】 を表わすが、これらにおいて、R8は、 1. 水素原子、 2. 炭素数1から6のアルキル基、 3. 炭素数2から6のヒドロキシアルキル基、 4. 炭素数2から4のハロゲン化アルキル基、 5. 3員環から8員環の大きさのシクロアルキル基、 6. 3員環から8員環の大きさのシクロアルキル基が、
炭素数1から6のアルキル基に置換した構造のシクロア
ルキル置換アルキル基、 7. フェニル基、 8. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
した構造のフェニルアルキル基、 9. 炭素数1から4のアルコキシル基が、炭素数1から
6のアルキル基に置換した構造のアルコキシアルキル
基、 10. 基
【0017】
【化23】 (式中、R11、 R11'は各々独立にハロゲン原子、ニトロ
基、シアノ基、炭素数1から4のアルキル基、炭素数1
から4のアルコキシル基または炭素数2から5のアルキ
ルオキシカルボニル基を表わし、Zは窒素原子、酸素原
子または硫黄原子を表わし、sは0から3の整数を表わ
す。ここで、Zが窒素原子の場合にこの窒素原子は、 a. 水素原子、 b. ホルミル基、 c. フェニル基、 d. フェニルカルボニル基、 e. 炭素数1から6のアルキル基、 f. 炭素数2から7のアルキルカルボニル基、もしく
は、 g. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
した構造のフェニルアルキル基、によって置換されてい
る。)、 11. 基
【0018】
【化24】 12. 基
【0019】
【化25】 13. 基
【0020】
【化26】 または、 14. 基
【0021】
【化27】 (これらにおいて、R12、 R13、 R14および R15は各々独
立に、 a. 水素原子、 b. 炭素数1から6のアルキル基、 c. フェニル基、 d. フェニルカルボニル基、 e. 炭素数2から7のアルキルカルボニル基、もしく
は、 f. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
した構造のフェニルアルキル基、を表わし、tは1から
4の整数を表わし、R16、 R17、 R18 および R19は各々独
立に、 a. 水素原子、 b. 炭素数1から6のアルキル基、 c. フェニル基、もしくは、 d. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
した構造のフェニルアルキル基を表わす。)を表わし、
R9およびR10は各々独立に、 1. 水素原子、 2. 炭素数1から6のアルキル基、 3. 炭素数1から6のヒドロキシアルキル基、 4. 炭素数1から4のハロゲン化アルキル基、 5. 3員環から8員環の大きさのシクロアルキル基、 6. ハロゲン原子、または、 7. フェニル基、を表わす。さらに、R9または R10は、R
6と一緒になって炭素数2から6のポリメチレン鎖を形
成してもよく、ここで形成されるポリメチレン鎖のメチ
レンの1個または2個は、窒素原子、酸素原子または硫
黄原子に置き換わってもよい。また、R9および R10が一
緒になって炭素数2から6のポリメチレン鎖を形成して
もよく、この場合に形成されるポリメチレン鎖のメチレ
ンの1個または2個は、窒素原子、酸素原子または硫黄
原子に置き換わってもよい。メチレンが窒素原子と置き
換わる場合、この窒素原子は、 a. 水素原子、 b. ホルミル基、 c. フェニル基、 d. フェニルカルボニル基、 e. 炭素数1から6のアルキル基、 f. 炭素数2から7のアルキルカルボニル基、もしく
は、 g. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
した構造のフェニルアルキル基、によって置換されてい
る。また、CR9R10全体でカルボニル基となってもよい。
mおよびnは各々独立に0から4の整数を表わす。]に
よって表わされる化合物もしくは式(II)
【0022】
【化28】 Q-CO-CH(R2)-CH2-S-S-CH2-CH(R2)-CO-Q II (式中、QおよびR2は上記の定義に等しい。)によって
表わされる化合物またはその塩に関する。
【0023】一般式(I)で表わされる化合物は数個の
不斉炭素を有することもあるため、異性体としてエナン
チオマーだけではなく、ジアステレオマーも存在するこ
とがある。本発明は、異性体の混合物および分離した異
性体の各々をも全て含んでいる。また、ジアステレオマ
ーが存在する構造の本発明化合物を、ヒトや動物に投与
する際は、通常は単一のジアステレオマーからなるもの
を投与することが好ましい。ここで、『単一のジアステ
レオマーからなる』とは、他のジアステレオマーを全く
含有しない場合だけではなく、化学的、生理学的に純粋
な程度でもよいと解される。つまり、物理定数や、生理
活性に対して影響がない程度であれば他のジアステレオ
マーが含まれていてもよいことを意味する。
【0024】また、式(II)で表わされる -S-S-結合を
有する二量体も存在するが、これも本発明に含まれる。
この二量体も立体異性に関する状況は式(I)において
述べたのと同様である。
【0025】一般式(I)または(II)の化合物におい
て遊離のカルボキシル基が存在する場合、これは医薬的
に許容し得る塩となっていてもよいが、これは無毒性の
塩であることを示している。例えば、ナトリウム、カリ
ウム、カルシウムなどアルカリ金属もしくはアルカリ土
類金属との塩、またはジエチルアミン、N-メチルグルカ
ミン等のアミン類との塩を挙げることができる。一方、
毒性のある塩であっても中間体の単離や精製等、製造の
ために有用な塩もある。
【0026】本発明化合物の置換基について以下に説明
する。なお、特定の部位の置換基に対応させて説明をし
ていない場合その説明は、特定の置換部位には限定され
ない本明細書全般にわたって記載されているその置換基
についての説明である。
【0027】ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子またはヨウ素原子を挙げることができ
る。好ましくはフッ素原子または塩素原子である。
【0028】アルキル基としては、メチル、エチル、n-
プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチルまたは
第三級ブチル等の炭素数1から6のものを挙げることが
できる。直鎖状でも、分枝状であってもよい。
【0029】シクロアルキル基は、シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロ
ヘプチルまたはシクロオクチル等の3員環から8員環の
大きさのものでよい。
【0030】ヒドロキシアルキル基は、水酸基がアルキ
ル基に置換した構造を有する。水酸基の置換位置はアル
キル基の末端あるいは中間等、特に限定されない。
【0031】ハロゲン化アルキル基は、ハロゲン原子が
アルキル基に置換した構造を有する。例えば、トリフル
オロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2-フルオロエ
チル、2-クロロエチル等である。ハロゲン原子はフッ素
原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子のいずれで
もよいが、フッ素原子または塩素原子が好ましい。ハロ
ゲン原子の数についても特に限定はないが1個以上で、
例えばペルフルオロの様に全ての水素原子がハロゲン原
子で置換されていてもよい。
【0032】シクロアルキル置換アルキル基は、シクロ
アルキル基がアルキル基に置換した構造を有する。例え
ば、シクロプロピルメチル基、シクロプロピルエチル
基、シクロブチルメチル基、シクロブチルエチル基、シ
クロペンチルメチル基、シクロペンチルエチル基、シク
ロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基等を挙げ
ることができる。シクロアルキル基のアルキル基上にお
ける置換位置には特に限定はなく、アルキル基の中間ま
たは末端等、アルキル鎖のいずれの炭素原子上にあって
もよい。
【0033】アルコキシル基としては、メトキシル、エ
トキシル、プロポキシル、ブトキシル等の炭素数1から
6のものを挙げることができる。アルキル部分は直鎖状
でもよいが、分枝鎖状でもよい。さらにシクロアルキル
でもよい。
【0034】アルコキシアルキル基は、アルコキシル基
がアルキル基に置換した構造を有する。例えばメトキシ
メチル基、メトキシエチル基、イソプロポキシメチル
基、第三級ブトキシメチル基等を例示することができ
る。アルコキシル基のアルキル基上における置換位置に
は特に限定はなく、アルキル基の中間または末端等、ア
ルキル鎖のいずれの炭素原子上にあってもよい。
【0035】複素環基は複素環化合物から導かれる置換
基である。環の大きさは5員環から8員環の大きさで、
飽和であっても、部分飽和であっても、また芳香化され
ていてもよい。含まれる異原子は、酸素原子、窒素原子
および硫黄原子から選ばれる1個または2個の原子であ
る。異原子が2個の場合には両者が同一であってもよい
が、異なっていてもよい。このような複素環基としては
5または6員環のものが好ましいが、例えば、ピロリル
基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、チエニル基、フリ
ル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル
基、イソオキサゾリル基、ピリジル基、ピリダジニル
基、ピリミジニル基、ピラニル基、オキサジニル基、チ
オキサジニル基等を挙げることができる。さらに、これ
らが部分飽和されたもの、あるいは完全に飽和されたも
のでもよい。
【0036】これらの複素環基は、ハロゲン原子、ニト
ロ基、シアノ基、フェニル基、メチレンジオキシ基、炭
素数1から4のアルキル基、炭素数1から6のアルコキ
シル基および炭素数2から5のアルキルオキシカルボニ
ル基からなる群の置換基の群から選ばれるところの置換
基1個ないし複数個によって置換されていてもよい。な
お、複数個の置換基を有するときは全てが同一であって
もよいが、異なっていてもよい。
【0037】上記の複素環基の窒素原子は、水素原
子、ホルミル基、フェニル基、フェニルカルボニ
ル基、アルキル基、アルキルカルボニル基、およ
び、フェニル基がアルキル基に置換した構造のフェニ
ルアルキル基、からなる群の置換基から選ばれる置換基
によって置換されていることもある。
【0038】複素環置換アルキル基は、上記の複素環基
がアルキル基に置換した構造を有する。例えば、ピロリ
ルメチル基、イミダゾリルエチル基、フリルプロピル基
といったものである。なお、複素環基のアルキル基上に
おける置換位置には特に限定はなく、アルキル基の中間
または末端等、アルキル鎖のいずれの炭素原子上にあっ
てもよい。
【0039】フェニル基は無置換でもよいが、ハロゲン
原子、ニトロ基、シアノ基、フェニル基、メチレンジオ
キシ基、エチレンジオキシ基、炭素数1から4のアルキ
ル基、炭素数1から6のアルコキシル基および炭素数2
から5のアルキルオキシカルボニル基からなる置換基の
群から選ばれるところの置換基1個から3個によって置
換されていてもよい。複数個の置換基を有するときは全
てが同一であってもよいが、異なっていてもよい。メチ
レンジオキシ基はフェニル環を構成する隣接した炭素原
子に結合している。エチレンジオキシ基は、下記の構造
【0040】
【化29】-O-CH2-CH2-O- を有するが、フェニル基にはメチレンジオキシ基と同様
に結合している。フェニル基が置換基の場合は全体とし
てはビフェニル基となる。置換基を有するフェニル基の
例としては、4-アルキルフェニル基、4-ハロゲノフェニ
ル基、4-アルコキシフェニル基、2,4-ジアルキルフェニ
ル基、2,4-ジハロゲノフェニル基、2,4-ジアルコキシフ
ェニル基、4-ニトロフェニル基、3,4-メチレンジオキシ
フェニル基、4-(アルキルカルボニル)フェニル基等を
挙げることができる。
【0041】フェニルアルキル基は、上記のフェニル基
がアルキル基に置換した構造を有する。ベンジル基、置
換ベンジル基、フェネチル基、置換フェネチル基等を例
示することができる。なお、フェニル基のアルキル基上
における置換位置には特に限定はなく、アルキル基の中
間または末端等、アルキル鎖のいずれの炭素原子上にあ
ってもよい。
【0042】フェニルカルボニル基は芳香族アシル基の
1種であって、上記のフェニル基とカルボニル基とから
構成されている。また、アルキルカルボニル基は脂肪族
アシル基の1種であって、アルキル基とカルボニル基と
から構成されている。
【0043】炭素数1から6のモノもしくはジアルキル
アミノ基は、アミノ基が1個または2個のアルキル基で
置換されており、かつこれらのアルキル基の各々が炭素
数1から6のアルキル基となっているものである。ジア
ルキルアミノ基の場合、各々のアルキル基は同一でもよ
いし、また異なっていてもよい。例えば、メチルアミノ
基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ
基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピル
アミノ基、ジブチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、
メチルプロピルアミノ基、メチルブチルアミノ基、エチ
ルプロピルアミノ基等を挙げることができる。
【0044】二環性芳香族複素環を含有する、化17、
化18または化23で表わされる置換基について述べ
る。これらに含まれる複素環の異原子は窒素原子、酸素
原子または硫黄原子のいずれかである。異原子が窒素原
子のときこの窒素原子は、水素原子、ホルミル基、
フェニル基、フェニルカルボニル基、アルキル
基、アルキルカルボニル基、およびフェニルアルキ
ル基、からなる群の置換基から選ばれる置換基を有す
る。また、化17、化18または化23によって表わさ
れる置換基は炭素数1から3のポリメチレン鎖を含むこ
ともある。化17、化18または化23によって表わさ
れる置換基の例としては、ベンゾフラン-2- イル、ベン
ゾフラン-3- イル、ベンゾチオフェン-2- イル、ベンゾ
チオフェン-3-イル、インドール-2- イル、インドール-
3- イル、ベンゾフラン-2- イルメチル、ベンゾフラン-
3- イルメチル、ベンゾチオフェン-2- イルメチル、ベ
ンゾチオフェン-3- イルメチル、インドール-2- イルメ
チル、インドール-3- イルメチル、ベンゾフラン-2- イ
ルエチル、ベンゾフラン-3- イルエチル、ベンゾチオフ
ェン-2- イルエチル、ベンゾチオフェン-3- イルエチ
ル、インドール-2- イルエチル、インドール-3- イルエ
チル等を挙げることができる。化17、化18または化
23によって表わされる置換基はその複素環部分にさら
に置換基を有していてもよい。例えば、ハロゲン原子、
ニトロ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシル基また
はアルキルオキシカルボニル基等を挙げることができ
る。
【0045】置換基Qに含まれる複素環部分について述
べる。この複素環部分は置換基を有する5員環の含窒素
複素環であるが、さらにA部分に、酸素原子、硫黄原子
および窒素原子から選ばれる異原子を有している。Aが
窒素原子の場合にこの窒素原子は、水素原子、ホル
ミル基、フェニル基、フェニルカルボニル基、ア
ルキル基、アルキルカルボニル基、および、フェニ
ルアルキル基、からなる群の置換基から選ばれる置換基
を有する。この複素環は芳香化されていてもよいし、部
分飽和でもまた完全に飽和されていてもよい。例えばこ
の様な複素環としては、チアゾール、チアゾリジン、イ
ミダゾール、イミダゾリジン、オキサゾール、オキサゾ
リジンを挙げることができる。
【0046】置換基Qに含まれる複素環には置換基R6
よびR7が存在する。これらの置換基の定義については既
に述べた通りである。このうちR7はエステルとなること
もあるカルボキシル基であるかまたは化22によって表
わされる構造の置換基である。R7がエステルであるカル
ボキシル基の場合は、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、フェニル、アルキルフェニル、ハロゲノフ
ェニル、アルコキシフェニル、ベンジル、フェネチル等
のエステルを挙げることができる。さらにこれ以外のエ
ステルとして化23、化24、化25、化26または化
27に示す構造のものでもよい。
【0047】一方、R7が化22によって表わされる構造
の場合、エステルとなっていてもよいカルボキシル基を
含む構造となる。この化22に含まれるR9または R
10は、R6と一緒になってポリメチレン鎖を形成してもよ
い。また、R9と R10だけでポリメチレン鎖を形成しても
よい。これらのポリメチレン鎖のメチレンの1個または
2個は、窒素原子、硫黄原子もしくは酸素原子と置き換
わってもよい。2個のメチレンが置き換わる場合、同一
の原子と置き換わってもよいし、また異なる原子と置き
換わってもよい。窒素原子と置き換わる場合、この窒素
原子はさらに、水素原子、ホルミル基、フェニル
基、フェニルカルボニル基、アルキル基、アルキ
ルカルボニル基、および、フェニルアルキル基、から
なる群の置換基から選ばれる置換基を有する。なお、2
個のメチレンが上述の原子と置き換わる場合に、選ばれ
た原子同士が直接隣り合うことはない。さらに、
【0048】
【化30】CR9R10 部分が全体としてカルボニル基となることもある。
【0049】R7がカルボキシル基の場合には、このカル
ボキシル基は通常知られた保護基によって保護されたも
のからその保護基を除去することによって生成させるこ
ともできる。したがって、R8は通常知られた保護基であ
ってもよい。
【0050】Q部分はこれに隣接するカルボニル基とは
Qに含まれる窒素原子によって結合している。この窒素
原子とQの複素環部分との間の結合は単結合となってい
ても、二重結合となっていてもよい。なお、単結合の場
合にはこの窒素原子はさらに水素原子によって置換され
ている。製造工程においてこの水素原子は、窒素原子上
の保護基を除去することによって生成させてもよい。
【0051】本発明の一般式(I)で表わされる化合物
は、例えば次に示す反応によって製造することができ
る。
【0052】
【化31】
【0053】即ち、式 (III)で表わされる化合物(式
中、R1およびR2は前記の定義に等しい。)と、式(IV)で
表わされる化合物(式中、Qは前記の定義に等しい。)
を脱水縮合することによって得ることができる。
【0054】本反応は、ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド(DCC)、または 1-(3-ジメチルアミノプロピル)-
3-エチルカルボジイミド(DEC)・塩酸塩等の縮合剤
の存在下に、零下40℃から使用する溶媒の沸点の温度範
囲内で行なえばよい。
【0055】この反応において使用できる溶媒は反応に
対して不活性なものであれば特に限定はないが、ハロゲ
ン化炭化水素類、エーテル類、アミド類等から選択すれ
ばよい。例えば、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロ
ロエタン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,
2-ジメトキシエタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2- ピロリドン等
である。
【0056】本反応を行なう際にはさらに1-ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(HOBT)の存在下において行な
う方がよい場合もある。
【0057】式 (III)で表わされる化合物においてR1
水素原子である場合、また式(IV)で表わされる化合物に
おいて遊離のカルボキシル基がある場合においては、合
成法上、一般に用いられる保護基で各々を保護した後に
上記の縮合反応を実施する。そして縮合反応後、使用し
た保護基に応じた方法を用いて生成物からこれらの保護
基を除去すればよい。例えば、酸もしくはアルカリ条件
下の加水分解または還元的な方法もしくは酸化的な方法
等である。
【0058】式 (III)で表わされる化合物は、例えば次
の方法によって製造できる。
【0059】
【化32】
【0060】式(V)で表わされる化合物(式中、R2
前記の定義に等しい。)は、公知の化合物であるかまた
は公知の方法に従って製造することができる。例えば、
該当するマロン酸モノエステル体をジエチルアミンの存
在下、ホルムアルデヒドと反応させ、エステル部分を加
水分解する方法等である。この様なアクリル酸誘導体
(V)に対して当量または過剰量のチオール化合物、例
えばチオ酢酸、を約50℃から約 150℃の範囲内の温度で
反応させることにより式 (III)で表わされるカルボン酸
化合物を得ることができる。
【0061】式(IV)の化合物は、市販されている公知の
化合物であるか、また、例えば次に示す方法によって製
造できる。
【0062】
【化33】
【0063】式(VI)で表わされる化合物(式中、R6およ
びR7は前記の定義に等しい。)であるα−ブロモカルボ
ニル化合物は公知の化合物であるか、または公知の方法
によって製造することができる。例えば、該当するカル
ボニル化合物を臭素と反応させる方法である。このα−
ブロモカルボニル化合物を尿素またはチオ尿素(式中、
A’は酸素原子または硫黄原子である。)等と、零下10
℃から使用する溶媒の還流温度の温度範囲内で反応させ
ればよい。この際の溶媒としては例えば、エタノール等
を挙げることができる。なお、化合物によってはさらに
何工程かの反応を要する場合もある。
【0064】式(I)の化合物は上記の方法以外にも次
に例示する方法によっても得ることができる。即ち、先
ず式(V)の化合物と式(IV)の化合物とを反応させ、
この後にチオール化合物(R1-SH )を反応させる方法で
ある。
【0065】
【化34】
【0066】式(I)の化合物において部分構造Qに存
在する置換基R7は、エステル化されたカルボキシル基で
あることも、またエステル化されたカルボキシル基を含
むこともある。これらの場合において、カルボキシル基
のエステル化段階はどの段階でもよい。即ち、目的のエ
ステルの構造を有する原料を用いてもよいし、また、先
ず製造に有利なエステルを使用して中間体を製造し、そ
してこの中間体のエステルを後に目的のエステルに変換
してもよい。
【0067】一般式(II)の二量体は上記の如くにして調
製した式(I)の化合物から通常の方法によって製造で
きる。
【0068】なお、各反応における反応生成物は、通常
の単離・精製方法、例えば減圧下での蒸留、シリカゲル
等を用いたクロマトグラフィー、再結晶等の方法あるい
はこれらを組み合わせて精製を行なうことができる。
【0069】
【発明の効果】本発明化合物の中性エンドペプチダーゼ
阻害作用は、下記の方法によって確認された(フロレン
チン(Florentin) ら、Anal. Biochem., 141, 62, 1984
年参照)。その結果、本発明化合物はチオルファンより
も強力な中性エンドペプチダーゼ阻害活性を有すること
が明らかとなった。したがって、本発明の化合物および
その塩は心臓血管性疾患または腎疾患用薬として期待さ
れる。
【0070】・中性エンドペプチダーゼ(EC 3.4.24.11)
に対する阻害活性の確認法
【0071】SD系雄性ラット(300 - 350 g) をネンブタ
ール(40 mg/Kg、 i.p.)で麻酔後に腎臓を摘出し、腎臓の
重量の2倍(v/w)の冷却した 50 mM トリス−塩酸(pH 7.
4)緩衝液を加え、ポリトロン(KINEMATICA
社製)を用いてホモジナイズした。
【0072】これを最終的に10倍量(v/w、腎重量の数値
の10倍、例えば腎臓が 5 gであれば、50 ml である。)
になる様に上記緩衝液を加えて調整した。この様にして
調整した混合液を遠心(1000G、 5分、4℃)し、これ
によって得られた上清をさらに遠心(60000G、60分、 4
℃)して沈渣を得た。この沈渣を 50 mM トリス−塩酸
(pH 7.4)緩衝液で再び懸濁し、これを中性エンドペプ
チダーゼ酵素源として用いた。
【0073】中性エンドペプチダーゼの合成基質(ダン
シル-D- アラニル−グリシル-p- ニトロフェニルアラニ
ル−グリシン)50μM および被検化合物、そしてアンジ
オテンシン変換酵素およびアミノペプチダーゼの活性を
抑制するために各々の阻害剤(カプトプリル 0.5μM、
ピューロマイシン 0.5 μM )を添加し、37℃で15分間
予備インキュベートした後、前述した中性エンドペプチ
ダーゼ酵素源を加え、37℃で30分間インキュベートし
た。反応は、100 ℃で5分間加熱して停止した。反応停
止後、50 mM トリス−塩酸(pH 7.4)緩衝液を加え遠心
(5000G、30分、室温)し、その上清を蛍光光度計(λe
x:355 nm、λem:538 nm)にて測定した。検体の効果
は、基質の加水分解を50%抑制する濃度(IC50)として
示すことができる。
【0074】
【実施例】以下に、本発明を更に実施例により説明する
が、本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0075】[参考例] 2-(アセチルチオメチル)-3-
フェニルプロピオン酸 2-ベンジルアクリル酸 25.43 gにチオ酢酸 13.13 gを加
え、反応容器をアルゴンガスによって置換して室温で1
時間撹拌した後、さらに90℃から100 ℃で1時間加熱し
た。反応液にベンゼン 50 mlを加え、溶媒を減圧留去す
る操作を3回反復し、標記の化合物 36.4 g を黄色油状
物として得た。
【0076】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:2.33(s, 3H),
2.86 - 3.15(m, 5H), 7.18 - 7.38(m, 5H)
【0077】[実施例1] エチル 2-{[2-(アセチル
チオメチル)-3-フェニルプロピオニル]アミノ}チアゾ
ール-4- イルアセテート 2-(アセチルチオメチル)-3-フェニルプロピオン酸 12.2
3 gをテトラヒドロフラン 200 ml に溶かし、これに氷
冷下、エチル 2-アミノ-4- チアゾールアセテート 9.5
6 g、 1-ヒドロキシベンゾトリアゾール 6.89 g を加
え、更にジシクロヘキシルカルボジイミド 10.52 gをク
ロロホルム 80 mlに溶解した溶液を加え、室温下、18時
間撹拌した。析出した不溶物を濾去し、溶媒を減圧濃縮
した。残留物を酢酸エチル 200 ml に溶かし不溶物を再
度濾去した。濾液を10%クエン酸水溶液 100 ml にて2
回、飽和食塩水 100 ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
100mlにて2回、飽和食塩水 100 ml にて順次洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧濃縮
後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出液:クロロホルム)にて精製し、目的物を含む分画を
減圧濃縮することにより標記の化合物を褐色の油状物と
して 15.93 g得た。
【0078】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.27(t, 3H, J
= 6.8 Hz), 2.32(s, 3H), 2.85 - 3.10(m, 3H),3.15
(d, 2H, J = 6.4Hz), 3.65(s, 2H), 4.16(quart, 2H, J
= 6.8 Hz),6.80(s, 1H), 7.13-7.27(m, 5H)
【0079】[実施例2] 2-{[2-(メルカプトメチル)
-3-フェニルプロピオニル]アミノ}チアゾール-4- イ
ル酢酸 エチル 2-{[2-(アセチルチオメチル)-3-フェニルプロ
ピオニル]アミノ}チアゾール-4- イルアセテート 0.9
4 g をジオキサン 50 mlに溶かし、氷冷下に窒素気流下
で 1N-NaOH、 4.85 ml を加え、室温にて1.5 時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去して残渣に氷冷下で水 20 mlを加え
た後、これをエーテル 20 mlにて洗浄した。水層に氷冷
下、濃塩酸を加えて pH 2 として酢酸エチル 20 mlにて
抽出した。抽出液を飽和食塩水 20 mlで2回洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去
し、標記の化合物を白色の粉末として 323 mg を得た。
【0080】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.60(t, 1H, J
= 8.3 Hz), 2.65 - 3.20(m, 5H), 3.74(s, 2H),6.81
(s, 1H), 7.14 - 7.30(m, 5H)
【0081】[実施例3] N,N'-{ジチオビス[1-オキ
ソ-2-(フェニルメチル)-3,1-プロパンジイル]}ビス
(2-アミノチアゾール-4- イル酢酸) 実施例1で合成したエチル 2-{[2-(アセチルチオメチ
ル)-3-フェニルプロピオニル]アミノ}チアゾール-4-
イルアセテート 1.87 g をジオキサン 60 mlに溶解した
溶液に、氷冷下、 1N水酸化ナトリウム水溶液 15 mlを
加え、室温下、2時間撹拌した。さらに室温で空気を3
時間吹き込んだ後、溶媒を減圧濃縮した。残留物に氷水
を加え、1N塩酸で酸性とし、析出晶を濾取した。これを
イソプロピルアルコールから再結晶し微褐色粉末晶の標
記の化合物 0.27 g を得た。
【0082】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:2.70 - 3.40
(m, 10H), 3.55(s, 4H), 6.92(s, 2H), 7.15 - 7.30(m,
10H),12.30(bs, 4H)
【0083】[実施例4] エチル 2-{[2-(アセチル
チオメチル)-3-(4-フェニルフェニル)プロピオニル]
アミノ}チアゾール-4- イルアセテート 実施例1と同様の方法で、 2-(アセチルチオメチル)-3-
(4- フェニルフェニル)プロピオン酸 1.10 g とエチル
2-アミノ-4- チアゾールアセテート 0.68 gを縮合さ
せ、無色の油状物の標記の化合物 1.36 g を得た。
【0084】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.23(t, 3H, J
= 6.8 Hz), 2.35(s, 3H), 2.8 - 3.2(m, 5H), 3.63(s,
2H),4.14(q, 2H, J = 6.8 Hz), 7.1 - 7.6(m, 9H), 8.
9(bs, 1H)
【0085】[実施例5] 2-{[2-(メルカプトメチル)
-3-(4- フェニルフェニル)プロピオニル]アミノ}チ
アゾール-4- イル酢酸 実施例2と同様の方法にて、エチル 2-{[2-(アセチル
チオメチル)-3-(4-フェニルフェニル)プロピオニル]
アミノ}チアゾール-4- イルアセテート 320 mgから白
色の粉末の標記の化合物 190 mg を得た。
【0086】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.51(t, 1H, J
= 8.3 Hz), 2.5 - 3.1(m, 5H), 3.62(s, 2H),6.72(s,
1H), 7.1 - 7.6(m, 9H)
【0087】[実施例6] 2-(アセチルチオメチル)-
3-( ベンゾフラン-2- イル)プロピオン酸 参考例と同様の方法にて、 2-(ベンゾフラン-2- イル)
アクリル酸 1.00 g にチオ酢酸を反応させ、標記の化合
物を黄色油状物として 1.30 g 得た。
【0088】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:2.34(s, 3H),
3.0 - 3.3(m, 5H), 6.52(s, 1H), 7.1 - 7.6(m, 4H)
【0089】[実施例7] エチル 2-{[2-(アセチル
チオメチル)-3-(ベンゾフラン-2- イル)プロピオニ
ル]アミノ}チアゾール-4- イルアセテート 実施例1と同様の方法によって、 2-(アセチルチオメチ
ル)-3-( ベンゾフラン-2- イル)プロピオン酸 1.30 g
をエチル 2-アミノ-4- チアゾールアセテート0.92 g
と縮合させ、無色の油状物の標記の化合物 1.93 g を得
た。
【0090】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.25(t, 3H, J
= 6.8 Hz), 2.35(s, 3H), 3.0 - 3.3(m, 5H),3.66(s,
2H), 4.17(q, 2H, J = 6.8 Hz), 6.50(s, 1H), 6.80(s,
1H),7.1 - 7.6(m, 4H), 9.2(bs, 1H)
【0091】[実施例8] 2-{[2-(メルカプトメチル)
-3-(2- ベンゾフラン-2- イル)プロピオニル]アミ
ノ}チアゾール-4- イル酢酸 実施例2と同様の方法によって、エチル 2-{[2-(アセ
チルチオメチル)-3-(2-ベンゾフラン-2- イル)プロピ
オニル]アミノ}チアゾール-4- イルアセテート 480 m
gから白色の粉末 326 mg を得た。
【0092】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.52(t, 1H, J
= 8.8 Hz), 2.7 - 3.3(m, 5H), 3.58(s, 2H),6.43(s,
1H), 6.75(s, 1H), 7.1 - 7.5(m, 4H)
【0093】[実施例9] エチル 2-{[2-(アセチル
チオメチル)-3-(3,4- メチレンジオキシフェニル)プロ
ピオニル]アミノ}チアゾール-4- イルアセテート 実施例1と同様の方法によって、 2-(アセチルチオメチ
ル)-3-(3,4- メチレンジオキシフェニル)プロピオン酸
1.29 g とエチル 2-アミノ-4- チアゾールアセテート
0.90 g を縮合させ、無色油状物の標記の化合物 1.49
g を得た。
【0094】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.27(t, 3H, J
= 6.8 Hz), 2.34(s, 3H), 2.6 - 3.2(m, 5H),3.66(s,
2H), 4.18(q, 2H, J = 6.8 Hz), 5.88 - 5.92(m, 2H,),
6.5 - 6.8(m, 3H), 6.79(s, 1H), 8.8(bs, 1H) [実施例10] 2-{[2-(メルカプトメチル)-3-(3,4-
メチレンジオキシフェニル)プロピオニル]アミノ}チ
アゾール-4- イル酢酸 実施例2と同様の方法によって、エチル 2-{[2-(アセ
チルチオメチル)-3-(3,4- メチレンジオキシフェニル)
プロピオニル]アミノ}チアゾール-4- イルアセテート
452 mg から、白色の粉末の標記の化合物 315 mg を得
た。
【0095】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.54(t, 1H, J
= 8.3 Hz), 2.5 - 3.0(m, 5H), 3.70(s, 2H),5.85 -
5.90(m, 2H), 6.5 - 6.7(m, 3H), 6.83(s, 1H)
【0096】[実施例11] エチル 2-アミノ-4,5,
6,7- テトラヒドロベンゾチアゾール -4- カルボキシレ
ート チオ尿素 3.67 g をエタノール 120 ml に懸濁させ、氷
冷下、エチル 3-ブロモ-2- オキソシクロヘキサンカル
ボキシレート 12.0 g を滴下した。室温にて18時間、さ
らに30分加熱還流後、反応液にn-ヘキサンを加え、析出
物を集めた。これを飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 200
ml に懸濁させ撹拌後、再び不溶物を濾取した。これを
クロロホルム 120 ml に溶解し、飽和食塩水 100 ml に
て2回洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶
媒を減圧濃縮後、nーヘキサンを加えて残留物を固化さ
せ、標記の化合物を淡黄色の結晶として 7.00 g 得た。
【0097】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.28(t, 3H, J
= 7.3 Hz), 1.7 - 2.2(m, 4H), 2.5 - 2.7(m, 2H),3.6
-3.7(m, 1H), 4.20(q, 2H, J = 7.3 Hz), 4.82(bs, 2H)
【0098】[実施例12] エチル 2-{[2-(アセチ
ルチオメチル)-3-フェニルプロピオニル]アミノ}-4,5,
6,7-テトラヒドロベンゾチアゾール-4- カルボキシレー
実施例1と同様の方法によって、 2-(アセチルチオメチ
ル)-3-フェニルプロピオン酸 1.00 g とエチル 2-アミ
ノ-4,5,6,7- テトラヒドロベンゾチアゾール-4- カルボ
キシレート 0.95 g を縮合させて、標記の化合物を黄色
の油状物として1.23 g 得た。
【0099】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.2 - 1.3(m,
3H), 1.8 - 2.3(m, 4H), 2.32(s, 1.5H), 2.33(s, 1.5
H),2.6 - 3.3(m, 7H), 3.6 - 3.8(m, 1H), 4.2 - 4.3
(m, 2H),7.1 - 7.3(m, 5H)
【0100】[実施例13] 2-{「2-(メルカプトメチ
ル)-3-フェニルプロピオニル]アミノ}4,5,6,7- テト
ラヒドロベンゾチアゾール-4- カルボン酸 エチル 2-{[2-(アセチルチオメチル)-3-フェニルプロ
ピオニル]アミノ}-4,5,6,7-テトラヒドロベンゾチアゾ
ール-4- カルボキシレート 370 mg をメタノール 5 ml
に溶かし、氷冷下にて窒素気流下 1N 水酸化ナトリウ
ム、 1.74 ml を加え、室温にて1時間撹拌し、更に60℃
にて3時間撹拌した。水 20 mlを反応液に加えた後、エ
ーテル 20 mlにて洗浄した。氷冷下で水層に濃塩酸を加
え pH 2 とし、酢酸エチル 20 mlにて抽出した。抽出液
を飽和食塩水 20 mlにて2回洗浄した後、無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥した。溶媒を減圧留去し標記の化合物
を白色の粉末として 226 mg 得た。
【0101】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.56(t, 1H, J
= 8.3 Hz), 1.8 - 2.3(m, 4H), 2.6 - 3.2(m, 7H),3.7
- 3.8(m, 1H), 7.1 - 7.3(m, 5H)
【0102】[実施例14] エチル 2-{[2-(アセチ
ルチオメチル)-3-フェニルプロピオニル]アミノ}チア
ゾール-4- イル-1,1- ジメチルアセテート 実施例1と同様の方法にて、 2-(アセチルチオメチル)-
3-フェニルプロピオン酸 1.00 g と、エチル 2-アミノ
チアゾール-4- イル-1,1- ジメチルアセテート0.90 gを
縮合させ、標記の化合物を褐色の油状物として 1.82 g
を得た。
【0103】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.21(t, 3H, J
= 7.3 Hz), 1.57(s、 6H), 2.34(s, 3H),2.8 - 3.2(m,
5H), 4.15(q, 2H, J = 7.3 Hz), 6.71(s, 1H),7.1 - 7.
3(m, 5H)
【0104】[実施例15] 2-{[2-(メルカプトメチ
ル)-3-フェニルプロピオニル]アミノ}チアゾール-4-
イル-1,1- ジメチル酢酸 実施例13と同様の方法によって、エチル 2-{[2-(ア
セチルチオメチル)-3-フェニルプロピオニル]アミノ}
チアゾール-4- イル-1,1- ジメチルアセテート570 mgか
ら標記の化合物を白色の粉末として 236 mg を得た。
【0105】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.5 - 1.6(m,
1H), 1.57(s, 6H), 2.6 - 2.7(m, 1H),2.8 - 3.2(m, 4
H), 6.72(s, 1H), 7.1 - 7.3(m, 5H)
【0106】[実施例16] エチル 2-{[2-(アセチ
ルチオメチル)-3-フェニルプロピオニル]アミノ}チア
ゾール-4- イルグリオキシレート 実施例1と同様の方法によって、 2-(アセチルチオメチ
ル)-3-フェニルプロピオン酸 1.00 g とエチル 2-アミ
ノ-4- チアゾールグリオキシレート 0.84 gを縮合さ
せ、標記の化合物を黄色の油状物として 0.75 g を得
た。
【0107】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.41(t, 3H, J
= 7.3 Hz), 2.34(s, 3H), 2.8 - 3.2(m, 5H),4.42(q,
5H, J = 7.3 Hz), 7.1 - 7.3(m, 5H), 8.32(s, 1H),9.4
0(bs, 1H)
【0108】[実施例17] 2-{「2-(メルカプトメチ
ル)-3-フェニルプロピオニル]アミノ}チアゾール-4-
イルグリオキシル酸 実施例13と同様の方法により、エチル 2-{[2-(アセ
チルチオメチル)-3-フェニルプロピオニル]アミノ}チ
アゾール-4- イルグリオキシレート 318 mg から標記の
化合物を白色の粉末として 194 mg 得た。
【0109】1H-NMR(CDCl3+DMSO-d6, 400 MHz)δ:1.55
(t, 1H, J = 8.8 Hz), 2.6 - 3.2(m, 5H),7.1 - 7.3(m,
5H), 8.28(s, 1H)
【0110】[実施例18] ベンジル 2-アミノチア
ゾール-4- イルアセテート パラトルエンスルホン酸塩 2-アミノ-4- チアゾ−ル酢酸 25 g、パラトルエンスルホ
ン酸一水和物 32.66 g、ベンジルアルコール 79 mlおよ
びベンゼン 158 ml の混合液を5時間加熱還流した。反
応中に生成する水は Dean-Stark 装置を用いて除去た。
放冷後、反応液にヘキサンを加え、析出物を濾取した。
これをエタノールから再結晶し、標記の化合物を微黄色
プリズム晶として 50 g 得た。
【0111】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:2.35(s, 3H),
3.62(s, 2H), 5.11(s, 2H), 6.34(s, 1H),7.17(d, 2H,
J = 7.8 Hz), 7.31(s, 5H), 7.76(d, 2H, J = 7.8 Hz),
8.90(s, 2H), 13.57(bs, 1H)
【0112】[実施例19] ベンジル 2-{[2-(アセ
チルチオメチル)-3-フェニルプロピオニル]アミノ}チ
アゾールー4ー イルアセテート 2-(アセチルチオメチル)-3-フェニルプロピオン酸 5.8
g、 ベンジル 2-アミノ-4- チアゾールアセテート パ
ラトルエンスルホン酸塩 10.09 g、 トリエチルアミン
2.43 g、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール 3.24 g をテ
トラヒドロフラン100 ml に懸濁し、氷冷下で、ジシク
ロヘキシルカルボジイミド 4.95 g をクロロホルム 30
mlに溶解した溶液を加え、室温下、18時間撹拌した。析
出した不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残留物を
酢酸エチル 100 ml に溶解後不溶物を再度濾去した。濾
液を 10%クエン酸溶液 100 ml で2回、飽和食塩水 100
ml、 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 100 ml で2回、
飽和食塩水 100mlで順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムに
て乾燥した。溶媒を減圧濃縮後、残留物をシリカゲルカ
ラム(150g)にて、クロロホルムを用いて溶出して精製
し、目的物を含む分画を減圧濃縮して微褐色の標記の化
合物 3.39 g を得た。
【0113】1H-NMR(CDCl3, 400 MHz)δ:2.30(s, 3H),
2.80 - 3.09(m, 3H), 3.14(d, 2H, J = 6.8 Hz),3.72
(s, 2H), 5.15(s, 2H), 6.78(s, 1H), 7.13 - 7.36(m,
5H)
【0114】[実施例20] エチル 2-{[2-(アセチ
ルチオメチル)-4-メチルペンタノイル]アミノ}チアゾ
ール-4- イルアセテート 実施例1と同様の方法で、 2-(アセチルチオメチル)-4-
メチル吉草酸 1.59 gをエチル 2-アミノ-4- チアゾー
ルアセテート 1.67 g とを縮合させ、標記の化合物を白
色の粉末として 1.75 g を得た。
【0115】1HーNMR(CDCl3, 400 MHz)δ:0.9 - 1.0(m,
6H), 1.29(t, 3H), 1.4 - 1.8(m, 3H), 2.35(s, 3H),2.
6 - 2.7(m, 1H), 3.0 - 3.2(m, 2H), 3.72(2H, s),4.21
(q, 2H, J = 7.0 Hz), 6.83(s, 1H)
【0116】[実施例21] 2-{[2-(メルカプトメチ
ル)-4-メチルペンタノイル]アミノ}チアゾール-4- イ
ル酢酸 実施例2と同様の方法によって、エチル 2-{[2-(アセ
チルチオメチル)-4-メチルペンタノイル]アミノ}チア
ゾール-4- イルアセテート 759 mg より標記の化合物を
白色の粉末として 520 mg を得た。
【0117】1HーNMR(CDCl3, 400 MHz)δ:0.87(m, 6H),
1.3 - 1.7(m, 4H), 2.6 - 2.9(m, 3H), 3.71(s, 2H),6.
78(s, 1H)
【0118】[実施例22] エチル 2-{[2-(アセチ
ルチオメチル)-3-(3- フルオロフェニル)プロピオニ]
アミノ}チアゾール-4- イルアセテート 実施例1と同様の方法で、 2-(アセチルチオメチル)-3-
(3- フルオロフェニル)プロピオン酸 2.05 g をエチル
2-アミノ-4- チアゾールアセテート 1.58 gと縮合さ
せ、標記の化合物を無色の油状物として 1.70 g 得た。
【0119】1HーNMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.27(t, 3H, J
= 7.2 Hz), 2.35(s, 3H), 2.8 - 3.2(m, 5H), 3.68(2
H, s),4.19(q, 2H, J = 7.2 Hz), 6.82(s, 1H), 6.8 -
7.0(m, 3H),7.2 - 7.3(m, 1H)
【0120】[実施例23] 2-{[2-(メルカプトメチ
ル)-3-(3- フルオロフェニル)プロピオニル]アミノ}
チアゾール-4- イル酢酸 実施例2と同様の方法で、エチル 2-{[2-(アセチルチ
オメチル)-3-(3- フルオロフェニル)プロピオニル]ア
ミノ}チアゾール-4- イルアセテート 840 mgから標記
の化合物を白色の粉末として 620 mg を得た。
【0121】1HーNMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.55(t, 1H, J
= 8.4 Hz), 2.6 - 3.1(m, 5H), 3.69(s, 2H), 6.82(s,
1H),6.8-7.0(m, 3H), 7.1 - 7.2(m, 1H)
【0122】[実施例24] エチル 2-{[2-(アセチ
ルチオメチル)-3-(4- メチルフェニル)プロピオニル]
アミノ}チアゾール-4- イルアセテート 実施例1と同様の方法にて、 2-(アセチルチオメチル)-
3-(4- メチルフェニル)プロピオン酸 2.33 g をエチル
2-アミノ-4- チアゾールアセテート 1.50 gと縮合さ
せ、標記の化合物を無色の油状物として 1.27 g を得
た。
【0123】1HーNMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.26(t, 3H, J
= 7.1 Hz), 2.29(s, 3H), 2.34(s, 3H), 2.7 - 3.2(m,
5H),3.65(2H, s), 4.18(q, 2H, J = 7.1 Hz), 6.79(s,
1H),7.0 - 7.1(m, 4H), 8.78(bs, 1H)
【0124】[実施例25] 2-{[2-(メルカプトメチ
ル)-3-(4- メチルフェニル)プロピオニル]アミノ}チ
アゾール-4- イル酢酸 実施例2と同様の方法にて、エチル 2-{[2-(アセチル
チオメチル)-3-(4- メチルフェニル)プロピオニル]ア
ミノ}チアゾール-4- イルアセテート 728 mgより標記
の化合物を白色の粉末として 419 mg を得た。
【0125】1HーNMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.50(t, 1H, J
= 8.5 Hz), 2.27(s, 3H), 2.6 - 3.1(m, 5H), 3.69(s,
2H),6.79(s, 1H), 7.1 - 7.2(m, 4H)
【0126】[実施例26] エチル 2-{[2-(アセチ
ルチオメチル)-3-(4- メトキシフェニル)プロピオニ
ル]アミノ}チアゾール-4- イルアセテート 実施例1と同様の方法で、2-(アセチルチオメチル)-3-
(4- メトキシフェニル)プロピオン酸 2.20 g をエチル
2-アミノ-4- チアゾールアセテート 1.31 gと縮合さ
せ、標記の化合物を無色の油状物として 680 mg 得た。
【0127】1HーNMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.26(t, 3H, J
= 7.1 Hz), 2.34(s, 3H), 2.7 - 3.2(m, 5H), 3.69(2
H, s),3.76(s, 3H), 4.18(q, 2H, J = 7.1 Hz), 6.8(m,
3H),7.06(d, 2H, J = 8.6 Hz), 8.62(bs, 1H)
【0128】[実施例27] 2-{[2-(メルカプトメチ
ル)-3-(4- メトキシフェニル)プロピオニル]アミノ}
チアゾール-4- イル酢酸 実施例2と同様の方法で、エチル 2-{[2-(アセチルチ
オメチル)-3-(4- メトキシフェニル)プロピオニル]ア
ミノ}チアゾール-4- イルアセテート 680 mgから標記
の化合物を白色の粉末として 514 mg 得た。
【0129】1HーNMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.51(t, 1H, J
= 8.4 Hz), 2.6 - 3.1(m, 5H), 3.68(s, 2H), 3.74(s,
3H),6.8(m, 3H), 7.05(d, 2H, J = 8.6 Hz)
【0130】[実施例28] エチル 2-{[2-(アセチ
ルチオメチル)-3-(4- フルオロフェニル)プロピオニ
ル]アミノ}チアゾール-4- イルアセテート 実施例1と同様の方法で、 2-(アセチルチオメチル)-3-
(4- フルオロフェニル)プロピオン酸 1.68 g をエチル
2-アミノ-4- チアゾールアセテート 1.15 gと縮合さ
せ、標記の化合物を無色の油状物として 410 mg 得た。
【0131】1HーNMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.27(t, 3H, J
= 7.2 Hz), 2.35(s, 3H), 2.7 - 3.2(m, 5H), 3.68(2
H, s),4.19(q, 2H, J = 7.2 Hz), 6.82(s, 1H), 6.9 -
7.0(m, 2H),7.1 - 7.2(m, 2H)
【0132】[実施例29] 2-{[2-(メルカプトメチ
ル)-3-(4- フルオロフェニル)プロピオニル]アミノ}
チアゾール-4- イル酢酸 実施例2と同様の方法で、エチル 2-{[2-(アセチルチ
オメチル)-3-(4- フルオロフェニル)プロピオニル]ア
ミノ}チアゾール-4- イルアセテート 538 mgから標記
の化合物を白色の粉末として 250 mg を得た。
【0133】1HーNMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.54(t, 1H, J
= 8.2 Hz), 2.6 - 3.1(m, 5H), 3.67(s, 2H), 6.78(s,
1H),6.8 - 7.0(m, 2H), 7.0 - 7.2(m, 2H)
【0134】[実施例30] エチル 2-アミノ-4- チ
アゾールカルボキシレート エチル ブロモピルベート 50 g、チオ尿素 39 g、アセト
ン 200 ml 及び水 100mlの混合液を18時間加熱還流し
た。氷冷後、28%アンモニア水を加え弱アルカリ性とし
た。析出晶を濾取して冷水にて洗浄して乾燥し、標記の
化合物を白色板状晶として 35.53 g得た。
【0135】1HーNMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.37(t, 3H, J
= 6.8 Hz), 4.34(q, 2H, J = 6.8 Hz), 7.40(s, 1H)
【0136】[実施例31] エチル 2-{[2-(アセチ
ルチオメチル)-3-フェニルプロピオニル]アミノ}チア
ゾール-4- カルボキシレート 参考例の方法により合成した 2-(アセチルチオメチル)-
3-フェニルプロピオン酸 4.52 g およびジクロロメタン
10 mlの溶液を氷冷した。ここにオキザリルクロリド
3.33 ml、 そしてジメチルホルムアミド1滴を加え、反
応容器内を窒素ガスで置換し、室温で2時間撹拌した。
溶媒を減圧留去し、ベンゼンを加えて共沸させる操作を
3回反復した。粗製 2-(アセチルチオメチル)-3-フェニ
ルプロパノイルクロリドを得た。これをジクロルメタン
5 ml に溶解した溶液を、エチル2-アミノ-4- チアゾー
ルカルボキシレート 3.27 g、 N,N-ジイソプロピルエチ
ルアミン 3.32 ml、 ジクロルメタン 40 mlからなる溶液
に氷冷下にて滴下し、室温で18時間撹拌した。不溶物を
濾去し、濾液から溶媒を減圧濃縮後、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出液;クロロホルム:
メタノール=30:1)にて精製し、目的物を含む分画を
減圧濃縮することにより標記の化合物を白色の粉末とし
て 1.13 g 得た。
【0137】1HーNMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.38(t, 3H, J
= 6.8 Hz), 2.33(s, 3H), 2.85 - 3.22(m, 5H),4.37
(q, 2H, J = 6.8 Hz), 7.11 - 7.27(m, 5H), 7.83(s, 1
H)
【0138】[実施例32] 2-{[2-(メルカプトメチ
ル)-3-フェニルプロピオニル]アミノ}チアゾール-4-
カルボン酸 実施例2と同様の方法によって、エチル 2-{[2-(アセ
チルチオメチル)-3-フェニルプロピオニル]アミノ}チ
アゾール-4- カルボキシレート 0.50 g から白色の粉末
の標記の化合物 0.39 gを得た。
【0139】1HーNMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.60(t, 1H, J
= 8.8 Hz), 2.73 - 2.81(m, 1H), 2.92 - 3.04(m, 2
H),3.07 - 3.17(m, 2H), 7.20 - 7.30(m, 5H), 7.91(s,
1H), 12.32(bs, 1H)
【0140】[実施例33] エチル 2-{[2-(フェニ
ルメチル)-2-プロペノイル]アミノ}チアゾール-4- イ
ルアセテート 実施例1と同様の方法により、2-ベンジルアクリル酸
6.5 gとエチル 2-アミノ-4- チアゾールアセテート 7.
45 g を縮合させ、微黄色の油状物の標記の化合物 6.28
g を得た。
【0141】1HーNMR(CDCl3, 400 MHz)δ:1.25(t, 3H, J
= 6.8 Hz), 3.66(s, 2H), 3.76(s, 2H),4.16(q, 2H, J
= 6.8 Hz), 5.47(s, 1H), 5.96(s, 1H), 6.81(s, 1H),
7.21 - 7.34(m, 5H), 9.47(bs, 1H)
【0142】[実施例34] 2-{[2-(フェニルメチル)
-2-プロペノイル]アミノ}チアゾール-4- イル酢酸 エチル 2-{[2-(フェニルメチル)-2-プロペノイル]ア
ミノ}チアゾール-4-イルアセテート 3.13 g、メタノー
ル 100 ml の溶液に、室温で 1N NaOH 15 mlを加え、室
温で18時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残留物に水
20 mlを加え、混合物ををエーテルにて洗浄した。氷冷
下、水層に10%塩酸を加え、弱酸性とした後、析出晶を
濾取した。これを水洗して乾燥し、標記の化合物を白色
の粉末として 2.18 g を得た。
【0143】1HーNMR(DMSO-d6, 400 MHz)δ:3.60(s, 2
H), 3.71(s, 2H), 5.62(s, 1H), 6.15(s, 1H), 6.95(s,
1H),7.17 - 7.31(m, 5H), 12.33(bs, 2H)
【0144】[実施例35] 2-{[2-(アセチルチオメ
チル)-3-フェニルプロピオニル]アミノ}チアゾール-4
- イル酢酸 2-{[2-(フェニルメチル)-2-プロペノイル]アミノ}チ
アゾール-4- イル酢酸2 g、チオ酢酸 10 ml、クロロホ
ルム 10 mlの混合液をアルゴンガス雰囲気下で、室温に
て18時間撹拌した。反応液にベンゼンを加え、溶媒を減
圧留去する操作を3回反復し、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出液;クロロホルム:メタノ
ール=20:1)にて精製し、目的物を含む分画を減圧濃
縮することにより標記の化合物を白色の粉末として 1.4
1 g 得た。
【0145】1HーNMR(CDCl3, 400 MHz)δ:2.24(s, 3H),
2.85 - 3.19(m, 5H), 3.66(s, 2H), 6.78(s, 1H),7.14
- 7.26(m, 5H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 233/90 A 235/30 263/04 263/28 263/48 277/56 307/66 417/12 307 9051−4C 317 9051−4C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】R1-S-CH2-CH(R2)-CO-Q I [式中、R1は水素原子または基 【化2】-COR3 を表わすが、ここでR3は、 1. 炭素数1から6のアルキル基、 2. 炭素数2から6のヒドロキシアルキル基、 3. 炭素数1から4のハロゲン化アルキル基、 4. 3員環から8員環の大きさのシクロアルキル基、 5. 3員環から8員環の大きさのシクロアルキル基が、
    炭素数1から6のアルキル基に置換した構造のシクロア
    ルキル置換アルキル基、 6. 酸素原子、窒素原子、硫黄原子からなる群から選ば
    れる1個または2個の原子を環構造の構成原子として含
    む5員環から8員環の大きさの複素環基、 7. 酸素原子、窒素原子、硫黄原子からなる群から選ば
    れる1個または2個の原子を環構造の構成原子として含
    む5員環から8員環の大きさの複素環基が、 炭素数1から6のアルキル基に置換した構造の複素環置
    換アルキル基、 8. フェニル基 (このフェニル基はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ
    基、メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基、フェニ
    ル基、炭素数1から4のアルキル基、炭素数1から4の
    アルコキシル基および炭素数2から5のアルキルオキシ
    カルボニル基からなる群の置換基から選ばれる1個から
    3個の置換基によって置換されていてもよく、また、こ
    のフェニル基上の置換基が複数の場合には全てが同一で
    あっても、異なっていてもよい。以下の全てのフェニル
    基についても同様である。)、 9. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
    した構造のフェニルアルキル基、 10. 炭素数1から4のアルコキシル基が、炭素数1から
    6のアルキル基に置換した構造のアルコキシアルキル
    基、または、 11. 基 【化3】 (式中、R4はハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素
    数1から4のアルキル基、炭素数1から4のアルコキシ
    ル基または炭素数2から5のアルキルオキシカルボニル
    基を表わし、Xは窒素原子、酸素原子または硫黄原子を
    表わし、qは0から3の整数を表わす。ここで、Xが窒
    素原子の場合にこの窒素原子は、 a. 水素原子、 b. ホルミル基、 c. フェニル基、 d. フェニルカルボニル基、 e. 炭素数1から6のアルキル基、 f. 炭素数2から7のアルキルカルボニル基、もしく
    は、 g. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
    した構造のフェニルアルキル基、によって置換されてい
    る。)、を表わし、R2は 1. 炭素数1から6のアルキル基、 2. 3員環から8員環の大きさのシクロアルキル基が、
    炭素数1から6のアルキル基に置換した構造のシクロア
    ルキル置換アルキル基、 3. 酸素原子、窒素原子、硫黄原子からなる群から選ば
    れる1個または2個の原子を環構造の構成原子として含
    む5員環から8員環の大きさの複素環基、 4. 酸素原子、窒素原子、硫黄原子からなる群から選ば
    れる1個または2個の原子を環構造の構成原子として含
    む5員環から8員環の大きさの複素環基が、 炭素数1から6のアルキル基に置換した構造の複素環置
    換アルキル基、 5. フェニル基、 6. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
    した構造のフェニルアルキル基、または、 7. 基 【化4】 (式中、R5、 R5'は各々独立にハロゲン原子、ニトロ
    基、シアノ基、炭素数1から4のアルキル基、炭素数1
    から4のアルコキシル基または炭素数2から5のアルキ
    ルオキシカルボニル基を表わし、Yは窒素原子、酸素原
    子または硫黄原子を表わし、rは0から3の整数を表わ
    す。ここで、Yが窒素原子の場合にこの窒素原子は、 a. 水素原子、 b. ホルミル基、 c. フェニル基、 d. フェニルカルボニル基、 e. 炭素数1から6のアルキル基、 f. 炭素数2から7のアルキルカルボニル基、もしく
    は、 g. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
    した構造のフェニルアルキル基、によって置換されてい
    る。)、を表わし、Qは、基 【化5】 または、基 【化6】 を表わすが、ここでAは窒素原子、酸素原子または硫黄
    原子を表わす。Aが窒素原子の場合にこの窒素原子は、 a. 水素原子、 b. ホルミル基、 c. フェニル基、 d. フェニルカルボニル基、 e. 炭素数1から6のアルキル基、 f. 炭素数2から7のアルキルカルボニル基、もしく
    は、 g. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
    した構造のフェニルアルキル基で置換されており、Aを
    含む環は飽和環、部分飽和環または芳香環のいずれでも
    よく、R6は 1. 水素原子、 2. 炭素数1から6のアルキル基、 3. 炭素数1から6のヒドロキシアルキル基、 4. 炭素数1から4のハロゲン化アルキル基、 5. 3員環から8員環の大きさのシクロアルキル基、 6. ハロゲン原子、 7. 水酸基、 8. アミノ基、 9. 炭素数1から6のアルキル基を有するモノもしくは
    ジアルキルアミノ基、 10. 炭素数2から7のアルキルカルボニル基、 11. 炭素数2から7のアルキルカルボニルアミノ基、 12. アルキル、フェニルもしくはフェニルアルキルエス
    テルとなっていてもよいカルボキシル基、 13. フェニル基、 14. フェニルカルボニル基、または、 15. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
    した構造のフェニルアルキル基、を表わし、R7は 1. 基 【化7】-COOR8または、 2. 基 【化8】 を表わすが、これらにおいて、R8は、 1. 水素原子、 2. 炭素数1から6のアルキル基、 3. 炭素数2から6のヒドロキシアルキル基、 4. 炭素数2から4のハロゲン化アルキル基、 5. 3員環から8員環の大きさのシクロアルキル基、 6. 3員環から8員環の大きさのシクロアルキル基が、
    炭素数1から6のアルキル基に置換した構造のシクロア
    ルキル置換アルキル基、 7. フェニル基、 8. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
    した構造のフェニルアルキル基、 9. 炭素数1から4のアルコキシル基が、炭素数1から
    6のアルキル基に置換した構造のアルコキシアルキル
    基、 10. 基 【化9】 (式中、R11、 R11'は各々独立にハロゲン原子、ニトロ
    基、シアノ基、炭素数1から4のアルキル基、炭素数1
    から4のアルコキシル基または炭素数2から5のアルキ
    ルオキシカルボニル基を表わし、Zは窒素原子、酸素原
    子または硫黄原子を表わし、sは0から3の整数を表わ
    す。ここで、Zが窒素原子の場合にこの窒素原子は、 a. 水素原子、 b. ホルミル基、 c. フェニル基、 d. フェニルカルボニル基、 e. 炭素数1から6のアルキル基、 f. 炭素数2から7のアルキルカルボニル基、もしく
    は、 g. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
    した構造のフェニルアルキル基、によって置換されてい
    る。)、 11. 基 【化10】 12. 基 【化11】 13. 基 【化12】 または、 14. 基 【化13】 (これらにおいて、R12、 R13、 R14および R15は各々独
    立に、 a. 水素原子、 b. 炭素数1から6のアルキル基、 c. フェニル基、 d. フェニルカルボニル基、 e. 炭素数2から7のアルキルカルボニル基、もしく
    は、 f. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
    した構造のフェニルアルキル基、を表わし、tは1から
    4の整数を表わし、R16、 R17、 R18 および R19は各々独
    立に、 a. 水素原子、 b. 炭素数1から6のアルキル基、 c. フェニル基、もしくは、 d. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
    した構造のフェニルアルキル基、を表わす。)、を表わ
    し、R9および R10は各々独立に、 1. 水素原子、 2. 炭素数1から6のアルキル基、 3. 炭素数1から6のヒドロキシアルキル基、 4. 炭素数1から4のハロゲン化アルキル基、 5. 3員環から8員環の大きさのシクロアルキル基、 6. ハロゲン原子、または、 7. フェニル基、を表わす。さらに、R9または R10は、R
    6と一緒になって炭素数2から6のポリメチレン鎖を形
    成してもよく、ここで形成されるポリメチレン鎖のメチ
    レンの1個または2個は、窒素原子、酸素原子または硫
    黄原子に置き換わってもよい。また、R9および R10が一
    緒になって炭素数2から6のポリメチレン鎖を形成して
    もよく、この場合に形成されるポリメチレン鎖のメチレ
    ンの1個または2個は、窒素原子、酸素原子または硫黄
    原子に置き換わってもよい。メチレンが窒素原子と置き
    換わる場合、この窒素原子は、 a. 水素原子、 b. ホルミル基、 c. フェニル基、 d. フェニルカルボニル基、 e. 炭素数1から6のアルキル基、 f. 炭素数2から7のアルキルカルボニル基、もしく
    は、 g. フェニル基が、炭素数1から6のアルキル基に置換
    した構造のフェニルアルキル基、によって置換されてい
    る。また、CR9R10全体でカルボニル基となってもよい。
    mおよびnは各々独立に0から4の整数を表わす。]に
    よって表わされる化合物もしくは式(II) 【化14】 Q-CO-CH(R2)-CH2-S-S-CH2-CH(R2)-CO-Q II (式中、QおよびR2は上記の定義に等しい。)によって
    表わされる化合物またはその塩。
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