JPH0623367Y2 - 中ぐり加工装置 - Google Patents

中ぐり加工装置

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JPH0623367Y2
JPH0623367Y2 JP8624788U JP8624788U JPH0623367Y2 JP H0623367 Y2 JPH0623367 Y2 JP H0623367Y2 JP 8624788 U JP8624788 U JP 8624788U JP 8624788 U JP8624788 U JP 8624788U JP H0623367 Y2 JPH0623367 Y2 JP H0623367Y2
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順司 目崎
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、中ぐり加工装置に関するものである。
(従来の技術) エンジンのクランクケース内に形成されるシリンダボア
の上端部分に、シリンダヘッドとの当接面を基準面とし
て、所定の深さの拡径孔を中ぐり加工することが広く行
なわれており、上記拡径孔の基準面からの深さは、エン
ジンの性能を確保するために高い加工精度が要求され
る。
上記中ぐり加工は通常NC装置を具備した中ぐり加工機
によって行なわれ、同中ぐり加工機は、クランクケース
即ちワークを所要の加工位置に保持するワーク支持台
と、ワークの拡径孔を切削する工具を取付けた主軸を保
持するボーリングヘッドと、上記ボーリングヘッドを上
記拡径孔の深さ方向に送るフィードユニットと、同フィ
ードユニットの作動を制御する自体周知のNC制御装置
とを具えている。
(考案が解決しようとする課題) 前工程から中ぐり加工機に送られてくるクランクケース
は、中ぐり加工の基準面となる上端面と、将来オイルパ
ンの取付面となる下端面との間のシリンダボア軸線方向
即ち中ぐり加工機の主軸軸線方向の寸度が充分高精度に
加工されていないため、中ぐり加工機の上記取付具上に
保持された場合、その上端基準面の高さ位置に可成のば
らつきがある。従って、上記拡径孔の中ぐり加工に際し
て同孔の基準面からの深さを高い精度で加工するために
は、先づ基準面の位置を高精度で検知し、次に工具を取
付けた主軸の送り量を高精度で制御する必要がある。
上記基準面の位置を検知する手段として、上記ボーリン
グヘッドにストッパを取付け、ボーリングヘッドを下降
させてストッパがクランクケースの上端面に当接した位
置でボーリングヘッドを停止させ、その位置を起点とし
て主軸の送りを開始し送り量を制御する方法が試みられ
たが、ストッパがクランクケースに当接することによっ
てクランクケース自体が無視し得ない大きさの変形を生
ずること(複数気筒の拡径孔を同時に中ぐり加工するた
めに複数の主軸を列設した多軸ボーリングヘッドの場
合、ヘッド重量が大きくなるため特にクランクケースの
変形が著しい)及び上記ストッパがクランクケースに当
接する際に反力によってボーリングヘッド従って主軸が
傾く等のために、所要の深さ精度を保持することが困難
である。次に、上述した主軸の送り量を高精度で制御す
るためには、温度変化に基づく主軸の伸縮及び切削工具
の摩耗に関しても十分な対策が必要である。
本考案は、上述したクランクケースのシリンダボア拡径
孔等の中ぐり加工に際して、基準面からの深さを精度良
く加工することができる構造簡単かつ安価な構成を提供
することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するために創案されたもの
で、切削工具を取付けた主軸の中ぐり深さ方向への送り
量を制御するメカニカルフィードユニット、同メカニカ
ルフィードユニットの作動を制御する割り込み機能を具
えたNC制御装置、上記NC制御装置に連結され上記主
軸の中ぐり深さ方向の送り量を所望値に設定することが
できるデジタルスイッチ、及び上記主軸と共に中ぐり深
さ方向に進退しワークの加工基準面に当接したとき割り
込み信号を発するタッチセンサを具備し、上記タッチセ
ンサの割り込み信号に応答して上記メカニカルフィード
ユニットが主軸を前記デジタルスイッチに設定された送
り量だけ中ぐり深さ方向に送るように構成されたことを
特徴とする中ぐり加工装置を要旨とするものである。
(作用) 本考案によれば、ワークの基準面の検出がタッチセンサ
によって行なわれるので、ワークに大きな荷重が作用せ
ず、従ってワークの変形や主軸を支持するボーリングヘ
ッドの接触反力による傾きが実質的に発生せず、基準面
の検出に付随する中ぐり加工深さの精度劣化が回避され
る。また、タッチセンサによる基準面の検出信号即ち割
り込み信号によって、通常のNC制御プログラムが停止
され、デジタルスイッチに人為的に又は自動的に設定さ
れた送り量だけ、上記メカニカルフィードユニットによ
って主軸が送られて中ぐり加工が完了する。主軸の温度
や切削工具の摩耗等による中ぐり加工深さの微細な変動
を、後工程において計測しデジタルスイッチにフィード
バックしてその設定値に補正を施すことによって、高精
度の加工深さを維持することができる。
(実施例) 以下本考案の実施例を添付図面について具体的に説明す
る。図中符号10は総括的に中ぐり加工機を示し、同加
工機はコラム12及び同コラム上に装架されたNC制御
可能な通常のメカニカルフィードユニット14を具えて
いる。メカニカルフィードユニット14は、一例として
DC又はACサーボモータ16によりカップリング18
を介して廻動されるネジ軸20及び同ネジ軸20に螺合
されたナット22とを含んでいる。上記サーボモータ1
6は自体周知の割り込み機能を有するNC制御装置24
によって制御され、同サーボモータ16の回転量はロー
タリエンコーダ26により検知されてその情報が上記N
C制御装置24に提供される。
上記ナット22はボーリングヘッド28に固着され、同
ボーリングヘッド28は主軸30及び同主軸を回転させ
る切削用モータ32を具えている。また、主軸30には
中ぐり加工用の切削工具34が装着されている。更に、
上記ボーリングヘッド28には、クランクケース即ちワ
ークWの上端基準面36に極めて軽く当接することによ
って電気的信号即ち割り込み信号を発するタッチセンサ
38が装着され、一方上記ワークWは、中ぐり加工機1
0のワーク支持台40上に適宜の取付具42によって固
定される。
NC制御装置24には、中ぐり加工機10の運転者によ
って開閉される種々のスイッチ類を具えた操作盤44が
接続され、同操作盤44には運転者が所望の主軸送り量
を手動で設定することができるデジタルスイッチ46が
設けられている。
第2図の拡大断面図に示されているように、ワークWの
シリンダボア48の上端部分に、基準面36からの深さ
がHの拡径孔50が中ぐり加工により精密に切削され
る。先づ主軸30に取付けられた切削工具34の下端と
タッチセンサ38の下端との間に所望の高度差Hが設
定され、所要の加工深さHから上記高度差Hを差引い
たHが上記デジタルスイッチ46に手動で設定され
る。NC制御装置24により通常の切削作業が開始さ
れ、メカニカルフィードユニット14によりボーリング
ヘッド28がワークWに向って送られる。モータ32に
より主軸30が回転され、主軸30に固定された切削工
具34によって拡径孔50の中ぐり加工が行なわれ、そ
の加工深さがHになったときにタッチセンサ38がワ
ークWの基準面36に当接してNC制御装置24に割り
込み信号が供給される。
上記割り込み信号によって通常のNCプログラムによる
制御が停止され、以後主軸30はデジタルスイッチ46
に設定された送り量Hだけメカニカルフィードユニッ
ト14によって送られることとなり、第2図に符号52
で示した残りの部分の切削が行なわれて中ぐり加工が完
了する。中ぐり加工を終ったワークWは次工程に送られ
て拡径孔50の深さの計測が行なわれ、設定深さHに対
する実際の加工深さの誤差が検出される。(勿論、すべ
てのワークWについて上記計測を行なう必要はなく、予
め定めた一定数のワーク毎に計測すればよい。)切削工
具34の摩耗や主軸30の温度変化による伸縮等によっ
て、設定深さHに対する実際の深さに誤差が発生した場
合、その誤差に応じて直ちにデジタルスイッチ46の設
定数値が補正されるので、結局拡径孔50の中ぐり加工
深さを設定値に対して極めて高精度例えば±2μ以内に
保持することができる。特に、設定深さHに対しデジタ
ルスイッチ46により制御される送り量Hを十分に小
さく設定することによって、主軸30やメカニカルフィ
ードユニット14の熱変形による影響を最小限に抑止し
得る利点がある。
更に上記構成によれば、ワークWの基準面36の検出が
タッチセンサ38によって行なわれ、ワークWに大きな
荷重が作用しないので、ワークWの弾性変形による誤差
が実質的に発生せず、またタッチセンサ38の接触反力
が極めて小さいので、主軸30やボーリングヘッド28
が傾くような不具合もない。なお、上記実施例では、デ
ジタルスイッチ46の送り量の設定が手動で行なわれる
が、後工程での計測値を信号化して自動的に送り量を設
定することも勿論可能である。更に、本考案は例示した
クランクケースの加工に限定されず、基準面からの中ぐ
り加工深さを精密に行なわなければならない種々のワー
クに広く適用し得るものである。
(考案の効果) 叙上のように、本考案に係る中ぐり加工装置は、切削工
具を取付けた主軸の中ぐり深さ方向への送り量を制御す
るメカニカルフィードユニット、同メカニカルフィード
ユニットの作動を制御する割り込み機能を具えたNC制
御装置、上記NC制御装置に連結され上記主軸の中ぐり
深さ方向の送り量を所望値に設定することができるデジ
タルスイッチ、及び上記主軸と共に中ぐり深さ方向に進
退しワークの加工基準面に当接したとき割り込み信号を
発するタッチセンサを具備し、上記タッチセンサの割り
込み信号に応答して上記メカニカルフィードユニットが
主軸を前記デジタルスイッチに設定された送り量だけ中
ぐり深さ方向に送るように構成されたことを特徴とし、
構造簡単かつ安価な構成によって基準面からの中ぐり加
工深さを高精度で加工し得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す概略構成図、第2図は
第1図の要部拡大断面図である。 10……中ぐり加工機、12……コラム、14……メカ
ニカルフィードユニット、24……NC制御装置、28
……ボーリングヘッド、30……主軸、34……切削工
具、38……タッチセンサ、44……操作盤、46……
デジタルスイッチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】切削工具を取付けた主軸の中ぐり深さ方向
    への送り量を制御するメカニカルフィードユニット、同
    メカニカルフィードユニットの作動を制御する割り込み
    機能を具えたNC制御装置、上記NC制御装置に連結さ
    れ上記主軸の中ぐり深さ方向の送り量を所望値に設定す
    ることができるデジタルスイッチ、及び上記主軸と共に
    中ぐり深さ方向に進退しワークの加工基準面に当接した
    とき割り込み信号を発するタッチセンサを具備し、上記
    タッチセンサの割り込み信号に応答して上記メカニカル
    フィードユニットが主軸を前記デジタルスイッチに設定
    された送り量だけ中ぐり深さ方向に送るように構成され
    たことを特徴とする中ぐり加工装置。
JP8624788U 1988-06-29 1988-06-29 中ぐり加工装置 Expired - Fee Related JPH0623367Y2 (ja)

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JP8624788U JPH0623367Y2 (ja) 1988-06-29 1988-06-29 中ぐり加工装置

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JPH027909U JPH027909U (ja) 1990-01-18
JPH0623367Y2 true JPH0623367Y2 (ja) 1994-06-22

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9296629B2 (en) 2002-11-19 2016-03-29 Xogen Technologies Inc. Treatment of a waste stream through production and utilization of oxyhydrogen gas

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9296629B2 (en) 2002-11-19 2016-03-29 Xogen Technologies Inc. Treatment of a waste stream through production and utilization of oxyhydrogen gas

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JPH027909U (ja) 1990-01-18

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