JPH0623355B2 - 段ボール用接着剤組成物 - Google Patents

段ボール用接着剤組成物

Info

Publication number
JPH0623355B2
JPH0623355B2 JP63192460A JP19246088A JPH0623355B2 JP H0623355 B2 JPH0623355 B2 JP H0623355B2 JP 63192460 A JP63192460 A JP 63192460A JP 19246088 A JP19246088 A JP 19246088A JP H0623355 B2 JPH0623355 B2 JP H0623355B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
starch
adhesive
crosslinked
water
gelatinized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63192460A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0241384A (ja
Inventor
康利 菱川
和之 稲田
郁朗 法月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsutani Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Matsutani Chemical Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsutani Chemical Industries Co Ltd filed Critical Matsutani Chemical Industries Co Ltd
Priority to JP63192460A priority Critical patent/JPH0623355B2/ja
Publication of JPH0241384A publication Critical patent/JPH0241384A/ja
Publication of JPH0623355B2 publication Critical patent/JPH0623355B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は段ボール用接着剤組成物に関し、その目的は
水、又は温水に投入、攪拌するだけで迅速且つ、簡便に
糊液になり、しかも優れた高速貼合適性を備えた段ボー
ル用接着剤を提供することである。
〔従来の技術〕
段ボール用接着剤は現在ステインホール方式(以下SH
法という)で製糊された糊剤が最も慣用されており、こ
の糊剤は澱粉の一部を苛性ソーダーと熱とで完全に糊化
したキャリヤー部と未糊化の澱粉を水に分散させたメイ
ン部とを混合してなるものである。そしてこの糊剤を用
いて段ボールを接着するに際しては、コルゲーターによ
って塗布し、熱圧乾燥し、メイン部を糊化して段ボール
のライナー部と中芯部とを接着させるものである。この
際通常キャリヤー部は澱粉濃度を10〜20重量%と
し、苛性ソーダーを1〜2重量%添加して完全糊化し、
これをメイン部へ滴下、混合して調製するいわゆる2液
法であり、この場合全使用澱粉に対する倍水率が3〜4.
5となるように調整して段ボール用接着剤が製造されて
いる。このSH法による接着剤の調製は、その製法が煩
雑で、しかも接着剤自体粘度的にバラツキ易く一定の組
成、物性を有する接着剤を得るには熟練を要する難点が
ある。
この接着剤調製の煩雑さを解消する目的で下記に示すい
くつかの改良法が提案されている。
(a)所謂「ノーキャリヤー法」と呼ばれ、アルカリによ
り全体の澱粉を部分膨潤澱粉となし、適度な粘性を持た
す方法で、1液法ではあるが水温、アルカリ量、時間等
の厳密な条件制御が必要である。
(b)糊化温度の異なる二種の澱粉を用い、糊化温度の低
い澱粉のみを加熱して糊化させ、キャリヤーとして用い
る方法(特公昭59−23744)。この方法も1液法
ではあるが温度コントロールを厳密にしなければならな
い。
(c)α−化澱粉を未糊化澱粉と予め混合しておき、これ
を攪拌下、水に加えてα−化澱粉を溶解し、接着剤とす
る方法(以下この方法をワンパック法と称す)。
これらの中ではワンパック法が接着剤調製の上からは最
も簡便であるがこのワンパック法においては以下に述べ
る問題点から殆ど実用化されていない。
(イ)得られた接着剤が機械的剪断力、温度変化に対す
る粘度安定性に劣り、付着量、接着力にバラツキを生ず
る。
(ロ)溶解時ダマを生じ易く、溶解に時間を要す。
(ハ)高速貼合に適応できない。
一方、近年段ボールの製造機械であるコルゲーターは大
型化すると共に高速化する傾向にあり、これに適応すべ
く数多くの提案がなされている。例えば、特開昭62−
209180号は完全糊化した陽性澱粉を一部使用する
方法であるが、本質的にはノーキャリヤー法と同じ範疇
のものであり、アルカリにより澱粉を部分膨潤させ所望
の粘度に達したら膨潤を停止させるという煩わしさがあ
る。又SH法におけるメイン部に架橋澱粉を使用する方
法(特公昭57−30869)、SH法のメイン部又は
ノーキャリヤー法でエステル化澱粉を使用する方法(特
開昭58−173172)、SH法のメイン部に特定の
糊化開始温度を持つ澱粉誘導体を使用する方法(特開昭
56−14571)等がある。しかしこれらはいずれも
SH法又はノーキャリヤー法を前提として、これを改良
したものであって接着剤調製の煩雑さは殆ど改良されて
いない。
〔本発明が解決しようとする課題〕
本発明が解決しようとする課題は、上記従来の各種接着
剤の有する難点を解消すること、即ち常温水に添加し、
短時間攪拌するだけで簡単に調製でき(即ち、簡単に自
動化でき)、しかも機械的剪断力、温度変化に対する粘
度安定性と共に高速貼合適性に優れた段ボール用接着剤
を開発することである。
〔課題を解決するための手段〕
かかる状況に鑑み、接着剤の調製が簡単で且つ高速貼合
適性を有する段ボール用接着剤の提供を目的に種々検討
を重ねた結果、α−化架橋エーテル化澱粉と未糊化の澱
粉を主成分とする組成物にすることにより目的を達する
ことを見出し、本発明を完成したものである。
本発明に於いては、α−化架橋エーテル化澱粉と未糊化
澱粉との組成物をただ単に常温で水に添加、攪拌するだ
けで容易に溶解せしめることができるので、極めて簡単
に接着剤を調製することが出来る。また上記両者を併用
することにより、特にα−化架橋エーテル化した特定の
澱粉を未糊化澱粉と併用好ましくは前者3〜15重量
%、残り未糊化澱粉という割合で併用することにより、
上記従来の(イ)〜(ハ)に示した難点を解消すること
が出来、特に高速貼合に充分に適応出来るものとなる。
本発明に於けるα−化架橋エーテル化澱粉は原則的には
α−化され、架橋され、且つエーテル化されているかぎ
り、その順序等は問わない。また上記3つの加工処理が
必ず必要で、このうちのどれ1つが欠けても、所期の目
的は達成されない。
而して上記α−化架橋エーテル化澱粉のエーテル化の官
能基は、カルボキシアルキル基特に好ましくはカルボキ
シメチル基、ヒドロキシアルキル基特に好ましくはヒド
ロキシプロピル基やヒドロキシエチル基である。但しこ
の際のアルキル基としては、いずれも低級アルキル基が
好ましい。これ等官能基は1種でも良く、また2種以上
であっても良い。
特に最も好ましいのは該官能基がカルボキシメチル基と
ヒドロキシプロピル基および/またはヒドロキシエチル
基との混合エーテルである。この場合の混合エーテルは
同時に2種以上のエーテル化剤を反応せしめたものでも
よく、また別々にエーテル化剤を反応せしめた後混合し
たものでもよい。この場合の混合はエーテル化後混合し
架橋する手段、架橋エーテル化混合し次いでα−化する
手段、α−化架橋エーテル化後混合する手段のいずれで
もよい。この場合エーテル化の混合比は通常1:9〜
9:1好ましくは3:7〜7:3である。
本発明において用いるα−化架橋エーテル化澱粉は通常
エーテル化と架橋を組合わせて得た架橋エーテル化澱粉
を、更にα−化したものである。
架橋エーテル化澱粉は天然澱粉、例えば小麦澱粉、コー
ンスターチ、タピオカ澱粉、ワキシーコーンスターチ、
馬鈴薯澱粉、甘藷澱粉、サゴ澱粉等にエーテル化剤を反
応せしめて得たエーテル化澱粉に架橋剤を作用させる
か、或いは架橋剤で先に処理し、次いでエーテル化剤を
反応せしめるか、またはエーテル化剤と架橋剤を同時に
反応させることにより製造することができる。これらの
反応系は澱粉の粒状で反応する水媒法、溶媒法、セミド
ライ法、或いはペースト状反応のいずれであってもよ
い。
この様にして得た架橋エーテル化澱粉を常法に従ってα
−化して、α−化架橋エーテル化澱粉を製造する。即
ち、架橋エーテル化澱粉と水との比率をおおむね1:0.
3〜1:3(重量比)にしてドラムドライヤーでα−化
乾燥するか、又はエクストルーダーによりα−化後、必
要に応じ加熱等により乾燥することにより製造すること
ができる。
エーテル化は通常のエーテル化剤によりそのエーテル化
度が好ましくはDS(Degree of Substitutionの略で澱
粉のグリコース残基1個当たりの置換基の数を表す)0.
02以上好ましくは0.02〜0.35となるようにエーテル化す
る。DSが0.02未満のものは保水力に劣り初期接着力が
劣る。また、DSの上限は特に限定するものではない
が、DS約0.35以上にしても効果的に変らず経済的では
ない。
尚、混合エーテル化の場合には、夫々のエーテル化度の
和が、DS0.02以上になるものであればよい。
そのエーテル化剤としてはエチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド、モノクロル酢酸(又はその塩)、アク
リルニトリル、アクリルアマイド、3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド等
が例示出来るが、中でもエチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド、モノクロル酢酸又はその塩たとえばモノ
クロル酢酸ソーダーが好適である。
エーテル化と組合せる架橋も常套の架橋剤により架橋す
ることができる。架橋剤としてはメタリン酸ナトリウ
ム、オキシ塩化リン、エピクロルヒドリン、ジイソシア
ネート、ホルムアルデヒド、アクロレイン、ジメチロー
ル尿素等が例示される。
架橋の程度はエーテル化度、使用する澱粉の種類等によ
って適宜に決定されるが、一般にエーテル化度を高くす
ると粘弾性が強くなり架橋度を高くする必要があり、又
使用する澱粉が馬鈴薯澱粉、ワキシーコーンスターチの
場合も粘弾性強く、架橋を多くする必要がある。従って
架橋度はエーテル化度、使用する澱粉の種類等により決
められ、その程度はα−化架橋エーテル化澱粉の膨潤度
が20〜95mにあればよい。膨潤度が20m未満
になると粘度が低くなって好ましい接着剤粘度を得るの
に多量を必要とし、又初期接着力も劣る。また、膨潤度
が95mより高くなると、溶解性、耐剪断性に劣る傾
向がある。
本発明に於いて用いる未糊化の澱粉はいわゆる天然の澱
粉で十分その効果を発揮するが、これが加工澱粉、例え
ば酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉等であっ
ても、未糊化の状態にあるものであればよい。この未糊
化澱粉としては特にタピオカ澱粉及びその各種加工澱粉
が他の澱粉に比し特に効果が大きく、特に好ましい。
本発明は接着剤組成物中α−化架橋エーテル化澱粉を3
〜15重量%含有し、しかも残部が未糊化の澱粉を主成
分とすることが好ましい。
本発明に於いてはアルカリ金属塩、アルカリ土類金属の
水酸化物または酸化物、硼酸塩、尿素から選ばれる1種
または2種以上を接着剤組成物中3〜15重量%含有せ
しめることが出来る。
これ等の添加により段ボールの種類に応じて未糊化澱粉
の糊化温度を調節し、最適の接着力を得ることが出来
る。これ等の具体例としてはたとえば炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウ
ム、酸化マグネシシウム、酸化カルシウム、尿素、硼砂
などが例示できる。
但し、これら添加剤は予め組成物中に混合しておくこと
は必ずしも必要ではなく、段ボール用糊剤を調製する際
添加することも出来るし、又調製時苛性ソーダー等を添
加して代用することも出来る。
また、その他の添加剤、たとえば耐水化剤、防腐剤、粘
度安定剤等を必要に応じ適宜添加することもできる。
〔発明の効果〕
本発明段ボール用接着剤組成物は該組成物に対して、約
2.0〜3.5倍(重量)の常温の水に攪拌下該組成物を加え
て約10〜30分程度攪拌するだけで使用できる状態と
なる。このため従来法の如き、苛性ソーダー等の添加や
温度コントロールの必要がなく、簡単に接着剤が調製で
き、惹いては容易に自動化することが可能となる。しか
も機械的剪断力及び温度変化に対する粘度安定性にすぐ
れ、たとえば週末に残った糊液を翌週そのまま使用する
ことも可能である。更に従来法では接着剤の流動性及び
初期接着の面より高濃度化が困難、即ち倍水率を低くす
ることができなかったが、本発明の接着剤組成物では流
動性に優れると共に保水性に優れることから低倍水率で
も強い初期接着が得られると共に流動性に優れることか
ら優れた高速貼合適性を有するものである。
次ぎに参考例、実施例、及び比較例を挙げて本発明を詳
細に説明する。
参考例1 未処理の馬鈴薯澱粉を澱粉濃度40重量%の水性スラリ
ーとし、ドラムドライヤーにて糊化、乾燥、粉砕してα
化馬鈴薯澱粉を得た。
(試料 NO.1) 参考例2 水1200gに馬鈴薯澱粉1000gを分散し、苛性ソ
ーダー溶液(10gを水250mに溶解したもの)を
攪拌下、滴下後、エピクロルヒドリン0〜0.5g及びエチ
レンオキサイド40gを添加し、35〜40℃で20時
間反応させた。反応終了後、 希硫酸で中和、水洗、脱水後、これを参考例1に従って
α化して架橋度の異なる資料NO.2〜7を得た。
参考例3 5容ニーダーにて水1200gに馬鈴薯澱粉1000
gを分散し、苛性ソーダー溶液(10gを水250m
に溶解したもの)を攪拌下、滴下後、エピクロルヒドリ
ン0.05g、エチレンオキサイドを0〜150g添加し、
70〜75℃で6時間反応後、希硫酸で中和し、ドラム
ドライヤーにて、乾燥してエーテル化度の異なる試料N
O.8〜12のα−化架橋エーテル化澱粉を得た。
参考例4 水1200gに馬鈴薯澱粉1000gを分散し、苛性ソ
ーダー溶液(10gを250mに溶解したもの)を攪
拌下、滴下し、エピクロヒドリンを0.05g添加し、5時
間反応後pHを9.0に希硫酸で調整し、更に3%苛性ソー
ダー溶液でpH9.0に維持しながら無水酢酸70g、15
0g及び280gを徐々に添加、後pHが変化しなくなっ
たら、希硫酸で中和、水洗、脱水し参考例1に従ってド
ラムドライヤーにて糊化、α化してα化架橋エステル化
澱粉を得た(試料NO.13〜15) 参考例5 参考例1〜4で得たα化澱粉(試料NO.1〜15)と
未糊化のタピオカ澱粉及びホウ砂10g、炭酸ナトリウ
ム20gを含め全量で500gになるように混合した。
この場合α化澱粉とタピオカ澱粉の比率は2.5倍水にし
た時20℃に於けるホードカップ粘度が貼合時22〜2
7秒となるようにした。このようにして得た混合物を温
度20℃の水1250mに投入攪拌して段ボール用接
着剤を調製した。この際、溶解性の難易を肉眼的にダマ
の生成を観察して判別し分散性として表すとともに攪拌
下にある接着剤につき経時的に粘度測定し、その変化を
調べた。又5時間後接着剤を用い初期接着を測定した。
段ボールの片段(8×5cm)の段頂に澱粉量として5g/
m2となるように糊付けしライナーを貼り、180℃のプ
レートにて2秒間加熱して、即引き剥して接着面状態を
調べ初期接着の判定とした。
これらの結果を表1に示す。
尚 分散性及び初期接着の評価は夫々次の通りである。
分散性:○:均一に分散できる △:若干ダマができる ×:ダマができる 初期接着:○:ライナー又は中芯が剥離する △:若干ライナー又は中芯が剥離する ×:接着面で剥離 膨潤度:α澱粉2gを20℃の水198gに分散、溶
解し、30分後100mのメスシリンダーに100m
入れ、20℃で静置し24時間後、沈澱層の目盛りを
読み取る。
高速貼合適性を満たす接着剤としては、塗工適性が必要
なばかりでなく、乾燥速度が速いこと、接着性に優れる
ことが必要である。このことは高濃度、つまり低倍水率
の接着剤であり、且つ、乾燥過程で未糊化澱粉が瞬時に
糊化し、接着する必要があることを意味する。この条件
を満たすかどうかを試験する簡便法として前述の低倍水
率で初期接着を見る方法があげられる。表1に示すごと
く、α化架橋エーテル化澱粉は分散性、粘度安定性、初
期接着ともに優れ、中でもDS0.02以上、膨潤度20〜
95mのα化架橋エーテル澱粉で好ましい結果を得
た。その添加量も3〜15%が好ましい範囲となってい
る。
参考例6 参考例で得た試料NO.5のα化架橋エーテル化澱粉4
0g、ホウ砂10g、炭酸ナトリウム15〜40gと表
2に示す各種未糊化澱粉を全量500gになるように混
合し、この混合物を20℃の水1250mに投入攪拌
し20分で段ボール用接着剤を得た。この場合炭酸ナト
リウムの添加量を調整して接着剤の糊化開始温度が約5
8℃になるようにした。ここで得た接着剤の初期接着力
を参考例5と同様に試験した。
本法における未糊化澱粉としてはいずれも使用可能であ
るが中でもタピオカ澱粉をおおむね50%以上含むもの
が特に好ましい。
実施例1 水120kgに芒硝10kgを溶解し、馬鈴薯澱粉100kg
を分散した後、苛性ソーダ溶液(苛性ソーダ1kgを水2
5に溶解したもの)を攪拌下、滴下し、プロピレンオ
キサイド5kgとエピクロルヒドリン5gを加え40〜4
5℃で20時間反応せしめた後、硫酸で中和し、水洗、
脱水した。更にこれを澱粉濃度40%のスラリーとし、
ドラムドライヤーにて糊化、乾燥、粉砕してα化架橋ヒ
ドロキシプロピルエーテル化澱粉を得た。このもののD
Sは0.11で膨潤度は70mであった。
このα化架橋ヒドロキシプロピルエーテル化澱粉3.5k
g、タピオカ澱粉43.5kg、ホウ砂1kg、炭酸ナトリウム
2kgを混合し、本発明の接着剤組成物を得た。
実施例2 水120に芒硝15kgを溶解し、これにコーンスター
チ100kgを分散した後、モノクロル酢酸ナトリウム6
kgとエピクロルヒドリン10g、及び4%苛性ソーダ7
5を加え、35〜40℃で20時間反応後、実施例1
と同様に処理しα化架橋カルボキシメチルエーテル化澱
粉を得た。DS0.05、膨潤度45mであった。
このα化架橋カルボキシメチルエーテル化澱粉5.5kg、
タピオカ澱粉40.5kg、ホウ砂1kg、水酸化カルシュウム
1kg、尿素2kgを混合して、本発明の接着剤組成物を得
た。
実施例3 実施例2においてエチレンオキサイド2kgを追加したほ
か同様に反応、α化し、α化架橋ヒドロキシエチル、カ
ルボキシメチル混合エーテル化澱粉を得た。
DS:カルボキシメチル化 0.05 ヒドロキシエチル化 0.05 膨潤度: 76m このα化架橋混合エーテル化澱粉4.0kgタピオカ澱粉2
5kg、甘薯澱粉18kg、ホウ砂1kg、炭酸カリウム1k
g、酸化カルシュウム1kgを混合し接着剤組成物を得
た。
実施例4 実施例1で得たα化架橋ヒドロキシエチル澱粉1.5kg、
実施例2で得たα化架橋カルボキシメチル澱粉3kg、タ
ピオカ澱粉44.5kg、ホウ砂1kgを混合し、本発明の接着
剤組成物を得た。
該接着剤組成物50kgを苛性ソーダ0.7kgを含む水12
5(水温25℃)に投入、攪拌し15分後には均質な
段ボール用接着剤が得られた。
比較例 市販キャリヤー用化工澱粉7.8kgを60℃の温水56kg
に分散させた後、30%苛性ソーダ3.8kgを加え、20
分間攪拌し、キャリヤ部糊剤とする。該キャリヤ部とは
別に30℃温水90kgにホウ砂1kgとコーンスターチ4
0kgを分散しメイン部とし、該メイン部に上記キャリヤ
部を20〜30分間で添加、攪拌し段ボール用接着剤を
得た。
実施例1〜3で得た接着剤組成物50kgを水温25℃の
水125に投入、攪拌し、15分後には均質な段ボー
ル用接着剤が得られた。
これらを用い実際のダブルフェーサーで片面段ボール
〈K220XSCP125〉とライナーK220をスピ
ード180/minで貼合し、20℃、RH65で1日
後に、JIS Z 0402記載の段ボール接着試験方
法にて試験した。この結果を第3表に示す。
実施例1〜4のものは貼合時糊飛びが少なく、また得ら
れた段ボールは比較例の接着剤を使用した場合に比し、
接着力に優れると共にそりも少ない好結果が得られた。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エーテル化度がD.S.0.02以上で且つ膨
    潤度が20〜95mであるα−化架橋エーテル化澱粉
    及び未糊化澱粉を主成分として成ることを特徴とする段
    ボール用接着剤組成物
  2. 【請求項2】α−化架橋エーテル化澱粉が3〜15重量
    %で残部が未糊化澱粉である請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】未糊化澱粉がタピオカ澱粉である請求項1
    または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】組成物中にアルカリ金属塩、アルカリ土類
    金属の水酸化物または酸化物、硼酸塩及び尿素から選ば
    れる1種または2種以上を2〜15重量%含有する請求
    項1または2に記載の組成物。
  5. 【請求項5】α−化架橋エーテル化澱粉に於けるエーテ
    ル化の官能基がカルボキシメチル基、ヒドロキシプロピ
    ル基、ヒドロキシエチル基から選ばれる1種又は2種以
    上である請求項1または2に記載の組成物。
  6. 【請求項6】上記エーテル化の官能基がカルボキシルメ
    チル基と、ヒドロキシプロピル基および/またはヒドロ
    キシエチル基との混合エーテルである請求項1または2
    に記載の組成物。
JP63192460A 1988-08-01 1988-08-01 段ボール用接着剤組成物 Expired - Fee Related JPH0623355B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63192460A JPH0623355B2 (ja) 1988-08-01 1988-08-01 段ボール用接着剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63192460A JPH0623355B2 (ja) 1988-08-01 1988-08-01 段ボール用接着剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0241384A JPH0241384A (ja) 1990-02-09
JPH0623355B2 true JPH0623355B2 (ja) 1994-03-30

Family

ID=16291667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63192460A Expired - Fee Related JPH0623355B2 (ja) 1988-08-01 1988-08-01 段ボール用接着剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0623355B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005179586A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Oji Cornstarch Co Ltd 省熱貼合用接着剤
WO2012073452A1 (ja) 2010-12-03 2012-06-07 株式会社Adeka 床用水性艶出し剤組成物

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL9000791A (nl) * 1990-04-04 1991-11-01 Avebe Coop Verkoop Prod Plakmiddel voor de fabricage van golfkarton, droog mengsel en combinatie van componenten geschikt voor het bereiden van dat plakmiddel, alsmede golfkarton dat met dat plakmiddel is geplakt.
JP2743328B2 (ja) * 1994-02-10 1998-04-22 池田物産株式会社 内装材
DE19630408A1 (de) * 1996-07-26 1998-01-29 Emfisint Automotive S A Verstärkungsmaterial, Verfahren zu seiner Herstellung und Verwendung davon
JP4585650B2 (ja) * 2000-05-26 2010-11-24 王子コーンスターチ株式会社 繊維シート状物の層間接着剤を用いた抄紙方法
JP4629833B2 (ja) * 2000-05-26 2011-02-09 王子コーンスターチ株式会社 繊維シート状物の層間接着剤及び抄紙方法
CN100408598C (zh) * 2004-04-23 2008-08-06 郝庆阳 一种复合变性淀粉
JP5550166B2 (ja) * 2008-06-17 2014-07-16 大阪シーリング印刷株式会社 粘着剤及びラベル
DE102011004340A1 (de) * 2011-02-17 2012-08-23 Henkel Ag & Co. Kgaa Klebestift auf Basis von Stärkemischethern

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5827256B2 (ja) * 1975-09-23 1983-06-08 日本合成化学工業株式会社 ソルビンサンノ ゾウリユウホウ
JPS58141268A (ja) * 1982-02-16 1983-08-22 Nichiden Kagaku Kk 段ボ−ル用接着剤の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005179586A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Oji Cornstarch Co Ltd 省熱貼合用接着剤
JP4527972B2 (ja) * 2003-12-22 2010-08-18 王子コーンスターチ株式会社 省熱貼合用接着剤
WO2012073452A1 (ja) 2010-12-03 2012-06-07 株式会社Adeka 床用水性艶出し剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0241384A (ja) 1990-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69925741T2 (de) Klebemittelzusammensetzung
EP1090040B2 (en) Dextrinization of starch
US5087649A (en) Process for the production of a dry product suitable as a paste base
US2845417A (en) Hydroxyalkylation of ungelatinized starches and dextrins in aqueous, water-miscible alcohols
CA2113497C (en) Starch hemicellulose adhesive for high speed corrugating
JPH0623355B2 (ja) 段ボール用接着剤組成物
JP3933742B2 (ja) タピオカファイバーを使用するコルゲート材用接着剤
US4329181A (en) Method for preparing alkaline corrugating adhesive
JP2004532146A (ja) 段ボール板の製造方法およびその得られる製造物
US3015572A (en) Dry potential adhesive compositions
US4272295A (en) Starch-based adhesives
US3728141A (en) Alkaline-curing corrugating adhesive
US2886541A (en) Method of preparing an adhesive which comprises reacting an amylaceous material, a phenol and an aldehyde
JPH0138146B2 (ja)
US2451686A (en) Starch compositions capable of forming water-soluble derivatives
US4157318A (en) Starch carrier composition for adhesive containing urea as a selatinizing agent
JPH0778205B2 (ja) 改良されたでんぷんベース段ボール用接着剤
JP3070043B2 (ja) アルカリ可溶性α化澱粉、その製造方法及び澱粉接着剤
US4396453A (en) Process of preparing corrugated paper board with a particular carboxylated styrene-butadiene copolymer starch-based corrugating adhesive composition
US6228158B1 (en) Preblended carrier starches for corrugating adhesives
FI70588C (fi) Lim innehaollande staerkelse och foerfarande foer framstaellning daerav.
US2237240A (en) Water-soluble colloids of ureaaldehyde-carbohydrate ether products
US4339364A (en) Water resistant starch-based corrugating adhesive composition
JP2646135B2 (ja) 段ボール用接着剤
JP2007284514A (ja) 接着剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees