JPH06233399A - テレビジョン受像機 - Google Patents

テレビジョン受像機

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JPH06233399A
JPH06233399A JP5015226A JP1522693A JPH06233399A JP H06233399 A JPH06233399 A JP H06233399A JP 5015226 A JP5015226 A JP 5015226A JP 1522693 A JP1522693 A JP 1522693A JP H06233399 A JPH06233399 A JP H06233399A
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JP
Japan
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speaker
signal
sound source
speakers
main
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JP5015226A
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English (en)
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Toru Mori
徹 森
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】主信号を再生する主音源のスピーカ1,3と差
信号を再生する副音源のスピーカ2,4は、各々異なっ
た音圧周波数特性をもつスピーカを組合わせて構成す
る。副音源のスピーカ2,4は、高域が遮断されたスピ
ーカを用いる。また逆に主音源のスピーカ1,3は高域
を再生するために、磁気回路にショートリングを挿入し
たり、ツィータを用いた2ウェイ構成とする。スピーカ
1,3とスピーカ2,4は、それぞれ縦配列とする 【効果】副音源のスピーカに、従来例で用いたローパス
フィルタが不要となりコスト低減が図れ、かつ、主音源
のスピーカ1,3を性能アップしたことにより音声の明
瞭度が向上する。縦配列によりテレビジョン受像機の幅
が小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機の
音声再生装置に係り、特に再生される音声の音場の拡大
(複数の音像から成る)を図ることが可能な再生装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8(A),(B)は、それぞれ一般的
なテレビジョン受像機51の形態とスピーカ52,53
の配置を示す正面図である。
【0003】テレビジョン受像機51におけるステレオ
再生において得られる音場の幅(大きさ)は、概略、配
置された左チャンネル(Lch)のスピーカ52と右チ
ャンネル(Rch)のスピーカ53の間隔wによって決
まってしまう。
【0004】従って、例えば、画面サイズ37インチ以
下のテレビジョン受像機51の場合は、図8(A)に示
すように、左右チャンネルのスピーカ52,53はブラ
ウン管などの画面54の外側に配置されるために、ステ
レオ再生を行なったとき、画面54の外側に少しだけ音
場を拡げることはできるが、それ以上は無理であった。
【0005】また、画面サイズ40インチのテレビジョ
ン受像機51の場合は、図8(B)に示すように、左右
チャンネルのスピーカ52,53は画面54の下側に配
置されるために、ステレオ再生を行なってもステレオ効
果が少なく、画面54の下側から音声が聴こえる欠点が
あり、しかも、画面54の外側には音場を拡げることは
できなかった。
【0006】この様に、単にステレオ再生を行なってい
るだけでは、音場が狭く臨場感がそぐわれる問題点があ
った。
【0007】音場を拡げる方法の1つとして、図9に示
すように左右チャンネルのスピーカのうち、どちらか一
方のスピーカの極性を逆に接続する方法がある。この様
に接続すると、差信号(L−RまたはR−L)成分の信
号が生じ、音場が広がったように聴こえる。
【0008】上記したことは、図9に示したように電力
増幅器55,56の極性(+または−)に対して、左右
チャンネルのスピーカ52,53のどちらか一方のスピ
ーカの極性を誤接続した場合に生じる。
【0009】しかし、一方のチャンネルのスピーカの極
性を誤接続したことによって左右チャンネルの互いの位
相が180度ずれてしまい、そのために、波長の長い低
・中音域(主に1kHz以下)では、左右のチャンネル
で互いに音声成分を打消しあって、全体的に低音の抜け
た音質になつてしまうことは一般的に知られている。
【0010】上記した欠点を補う方法として、図10に
示すように左チャンネルのスピーカ,右チャンネルのス
ピーカとして、各々のチャンネルに2個のスピーカ57
〜60を用いる方法がある。
【0011】この方法は、図11の点線63で示すよう
に両耳間クロストーク(左チャンネルの音声が受聴者6
4の左耳だけでなく右耳でも受聴され、また逆に右チャ
ンネルの音声が右耳だけでなく左耳でも受聴される現
象)を打消すためにスピーカ59,60を設けている。
【0012】図10に示す構成は、特開昭59−323
00に述べられている。そして、同公開特許では図12
に示すようにスピーカ59,60はスピーカ57,58
の外側に設置することが述べてある。さらに、スピーカ
57と59および58と60は、左右の耳の間隔(約1
6.5cm)程度の間隔をとることが述べられている。
しかし、図13に示すように画面の両側に、この構成
(スピーカの配置)を応用すると、テレビジョン受像機
51自体の横幅寸法が大きくなる欠点があった。
【0013】つぎに、図10および図12に示す構成の
詳細な説明をする。図10において、スピーカ57は左
チャンネルの音声信号(L;以下、単に左チャンネルの
信号という)による主音源を、スピーカ58は右チャン
ネルの音声信号(R;以下、単に右チャンネルの信号と
いう)による主音源を、それぞれ再生する。また、スピ
ーカ59は左チャンネルの信号成分(L)から右チャン
ネルの信号成分(R)を差し引いた差信号成分(L−
R;以下、左チャンネルの差成分という)による副音源
を、スピーカ60は右チャンネルの信号成分(R)から
左チャンネルの信号成分(L)を差し引いた差信号成分
(R−L;以下、右チャンネルの差成分という)による
副音源をそれぞれ再生する。
【0014】その際、左チャンネルと右チャンネルと
で、電圧・位相が等しく再生された場合には、差信号は
生じなく、スピーカ57と58との中央に和信号(L+
R)成分による虚音像が生じる。
【0015】ここで、上記した左右チャンネルの差信号
成分(L−RおよびR−L)はそれぞれ次のようにして
発生される。
【0016】即ち、左チャンネルの差成分(L−R)
は、スピーカ59の入力端子+を左チャンネルの電力増
幅器61の出力端子+に接続し、スピーカ59の入力端
子−を左チャンネルの電力増幅器62の出力端子+に接
続することによって発生される。同様に、右チャンネル
の差成分(R−L)は、スピーカ60の入力端子+を右
チャンネルの電力増幅器62の出力端子+に接続し、ス
ピーカ60の入力端子−を左チャンネルの電力増幅器6
1の出力端子+に接続することによって発生される。
この様に接続することによって、主音源および副音源の
再生される主成分と差成分の合成によって虚音像(L+
(L−R)およびR+(R−L))は、あたかも配置し
たスピーカ59,60の外側に創成されたように感じら
れ、音場は拡大される。
【0017】この現象について詳しく説明する。
【0018】図14は、図10に示した各々のスピーカ
で再生される音源(ソース)の音声の周波数スペクトル
を示す特性図である。
【0019】図14は、映画などのビデオソースの場合
の音声の周波数スペクトルを示す特性図である。
【0020】ここで、65はスピーカ57にて再生され
る左チャンネルの信号(L)による主成分,66はスピ
ーカ58にて再生される右チャンネルの信号による主成
分(R),67はスピーカ59にて再生される左チャン
ネルの差信号による差成分(L−R),68はスピーカ
60にて再生される右チャンネルの差信号による主成分
(R−L)の、それぞれの周波数スペクトル特性を示し
ている。
【0021】映画などのビデオソースの場合、図14に
示すように、低域から中域においては、左右チャンネル
の信号(LおよびR)の大きさ,位相,時間差にあまり
差が無いので差信号は生じにくい。中域から高域におい
ては、左右チャンネルの信号(LおよびR)の大きさ,
位相,時間差に差がでてくるので、左右チャンネルの差
信号(L−RおよびR−L)のスペクトルに高域成分が
多く生じる。
【0022】このように、高域成分が多くなると、人間
の聴覚には雑音が多くなったように聴こえるという副作
用が生じる。
【0023】この問題点を解決する方法として、日本国
公開特許,平2−277400がある。この特許の基本
的構成を図15に示す。
【0024】この図15の構成において、前記した雑音
が多くなったように聴こえるという問題点を解決するた
めに、左右チャンネルのそれぞれの差信号成分(L−R
およびR−L)を再生するスピーカ59,60の前段に
ローパスフィルタ71,72を挿入している。このロー
パスフィルタ71,72によって差信号成分(L−Rお
よびR−L)を再生するスピーカ59,60の高域成分
を抑制して雑音性感覚を生じないようにしている。
【0025】しかし、ローパスフィルタ71,72を挿
入したことによって製造コストが増加する欠点が生じ
た。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上記した方法では次の
ような問題点があった。
【0027】従来技術においては、再生音場を虚音像
を創成することによって拡げることはできたが、雑音性
感覚を抑制するためにローパスフィルタ71,72を挿
入したことによって製造コストが増加する欠点があっ
た。
【0028】テレビジョン受像機に応用すると、差信
号を再生する副音源のスピーカ59,60を主信号を再
生する主音源のスピーカ57,58の外側に配置するた
めにテレビジョン受像機51自体の横幅寸法が大きくな
る。
【0029】本発明の目的は、上記した従来技術の欠点
を解決し、雑音性感覚を抑制するとともに音場の拡がり
をたもち、かつ、テレビジョン受像機51自体の横幅寸
法が小さくなるテレビジョン受像機の音声再生装置を提
供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明では、問題点に対しては、主音源を再
生する第1および第2のスピーカと、左右チャンネルの
それぞれの差信号である副音源を再生する第3および第
4のスピーカの音圧周波数特性が異なつたスピーカを組
合せ構成する。
【0031】問題点に対しては、左チャンネルの主音
源を再生する第1と副音源を再生する第3のスピーカお
よび右チャンネルの主音源を再生する第2と副音源を再
生する第4のスピーカを、画面の両外側に左右チャンネ
ルの、それぞれの主音源,副音源のスピーカを配置する
場合は、主音源,副音源のスピーカを縦配列とする。画
面の下側に左右チャンネルの、それぞれの主音源,副音
源のスピーカを配置する場合は、縦配列もしくは、主音
源のスピーカの内側に副音源のスピーカを配列する。そ
れぞれ縦配列もしくは第3および第4のスピーカを第1
および第2のスピーカの内側に配置することによって達
成される。
【0032】
【作用】雑音性感覚を抑制するためにローパスフィルタ
71,72を挿入することと等価になるように、左右チ
ャンネルの主音源を再生する第1と第2のスピーカに比
べ、左右チャンネルのそれぞれの差信号である副音源を
再生する第3と第4のスピーカのボイスコイルのインダ
クタンス分を多くして高域成分を再生しにくくする。も
しくは、さらに音質的向上を図る目的を加味し、左右チ
ャンネルの主音源を再生する第1と第2のスピーカとし
て、ツィータを加えた2way構成とし、左右チャンネ
ルのそれぞれの差信号である副音源を再生する第3と第
4のスピーカは、ツィータを用いないフルレンジ形もし
くはウーハと同様の音圧周波数特性をもったスピーカと
する。
【0033】上記のように、副音源を再生する第3と第
4のスピーカは、高域を再生しにくいスピーカを用いる
ことによりローパスフィルタ71,72を省き、コスト
低減を図る。
【0034】左右チャンネルの、それぞれの主音源,副
音源のスピーカの配列を、縦配列もしくは、主音源のス
ピーカの内側に副音源のスピーカを配列する。それによ
り、副音源のスピーカからの再生音を主音源のスピーカ
再生音より早く、受聴者の耳に到達させることによって
音場の拡がり感を増すとともに、テレビジョン受像機5
1自体の横幅寸法が小さくなる。
【0035】
【実施例】実施例1 以下、本発明の一実施例を図1および図2によって説明
する。図1は、本発明の音声再生装置に用いたスピーカ
の接続を示す構成図、図2は、本発明の音声再生装置に
用いたスピーカの音圧周波数特性と電気インピーダンス
特性をあわせ示す特性図である。
【0036】図1および図2において、1,3は主信号
を再生する主音源のスピーカ、2,4は差信号を再生す
る副音源のスピーカ、5,6は左右チャンネルのそれぞ
れの電力増幅器、図2において、7は主信号を再生する
主音源のスピーカ1,3の音圧周波数特性、8は主信号
を再生する主音源のスピーカ1,3の電気インピーダン
ス特性である。同様に、9は差信号を再生する副音源の
スピーカ2,4の音圧周波数特性、10は差信号を再生
する副音源のスピーカ2,4の電気インピーダンス特性
である。
【0037】差信号を再生する副音源のスピーカ2,4
は、高域になるにしたがって音圧レベルが低下するよう
に、主信号を再生する主音源のスピーカ1,3に比べボ
イスコイルの巻数を多くして(線長をながくして)イン
ダクタンス分を多くしている。このとき、スピーカ1,
3の公称インピーダンスZ=8Ω,スピーカ2,4の公
称インピーダンスZ=12Ωである。それによって、ス
ピーカ2,4は、高域になるにしたがって電気インピー
ダンスが増大し、音圧レベルが高域になるにしたがって
低下する。
【0038】この結果、従来技術では、スピーカ2,4
の前段に接続していたローパスフィルタ71,72が不
要と成り、コスト低減が図れる。
【0039】また、スピーカ1,3とスピーカ2,4の
公称インピーダンスZを同値(たとえば、Z=8Ω)に
したい場合は、スピーカ2,4のボイスコイルの線径を
太くし線長を長くし巻数を多くしてインダクタンス分を
多くしても同様の効果が得られる。
【0040】実施例2 この実施例は、実施例1で述べた効果を得る他の方法で
ある。
【0041】この実施例では、実施例1とは逆に主信号
を再生する主音源のスピーカ1,3のボイスコイルのイ
ンダクタンス分を、差信号を再生する副音源のスピーカ
2,4に比べ少なくしている。
【0042】その方法として、図3(A)(B)に示す
ように、スピーカ1,3の磁気回路11のボトムプレー
ト12のセンターポール13もしくはトッププレート1
4またはその両方にショートリング15を嵌合する。シ
ョートリング15を嵌合したことによって高域になるに
したがって、ボイスコイルに電流が流れると電磁誘導に
よりショートリングに逆起電力が生じインダクタンス分
を打ち消し、電気インピーダンスが高域になるにしたが
って増加しない。それにより、音圧レベルが増大するよ
うになる。
【0043】例え、スピーカ2,4とスピーカ1,3の
ボイスコイルの線長および巻数が同様であっても、図4
に示すような音圧周波数特性および電気インピーダンス
特性になる。図4において、17は主信号を再生する主
音源のスピーカ1,3の音圧周波数特性、18は主信号
を再生する主音源のスピーカ1,3の電気インピーダン
ス特性である。同様に、19は差信号を再生する副音源
のスピーカ2,4の音圧周波数特性、20は差信号を再
生する副音源のスピーカ2,4の電気インピーダンス特
性である。
【0044】この結果、従来技術では、スピーカ2,4
の前段に接続していたローパスフィルタ71,72が不
要と成り、コスト低減が図れる。また、ショートリング
15を挿入したことにより、ボイスコイルに流れる電流
の歪が低下し、主信号を再生するスピーカ1,3の音波
の歪が低下し良好な再生音声が得られる2次的な効果も
ある。
【0045】実施例3 実施例1および実施例2では、主信号を再生する主音源
のスピーカ1,3および差信号を再生する副音源のスピ
ーカ2,4は、ともにフルレンジ形のスピーカを用いて
いる。
【0046】この実施例では、主信号を再生する主音源
のスピーカ1,3の性能を向上させるためにマルチウェ
イ形の構成としている。
【0047】一例として、主信号を再生する主音源のス
ピーカ1,3を2ウェイ形とし、差信号を再生する副音
源のスピーカ2,4をフルレンジ形とした音声再生装置
の構成を図5に示す。
【0048】主信号を再生する主音源のスピーカ1,3
は、ウーハ21とツィータ22による2ウェイ形であ
る。ツィータ22はコンデンサ23を介してウーハ21
に並列に接続している。この2ウェイ形の音圧周波数特
性を図6に示す。ここで点線24はウーハ,鎖線25は
ツィータ,実線26は総合の特性をそれぞれ示してい
る。 そして、差信号を再生する副音源のスピーカ2,
4は、点線24で示すウーハの音圧周波数特性と同様特
性をもつスピーカを用いている。
【0049】その結果、差信号を再生する副音源のスピ
ーカ2,4は、雑音性感覚が小さく、かつ、主信号を再
生する主音源のスピーカ1,3は、ツィータ22を併用
したことによって明瞭度が向上するとともに高域のエネ
ルギが増大し、その結果拡がり感が向上した。
【0050】実施例4 実施例1,実施例2および実施例3では、主信号を再生
する主音源のスピーカ1,3および差信号を再生する副
音源のスピーカ2,4の構成による実施例であったが、
この実施例では、主信号を再生する主音源のスピーカ
1,3および差信号を再生する副音源のスピーカ2,4
の配置(配列)に関する実施例を示す。
【0051】図12に示した従来例(日本国公開特許:
昭59−32300では、差信号を再生する副音源のス
ピーカ2,4は、主信号を再生する主音源のスピーカ
1,3の外側に配置されている。この理由は、図11に
示した両耳間クロストーク63を打消すために、スピー
カ1と2もしくはスピーカ2と4は両耳の間隔(w=1
6.5cm)と等しく離し、クロストーク分の時間差Δ
tを補償するためである。 しかし、この配置を行なう
と前記した従来例のようにテレビジョン受像機の横幅寸
法が大きくなる欠点があった。
【0052】上記欠点を除くために、この実施例では、
主信号を再生する主音源のスピーカ1,3の内側に差信
号を再生する副音源のスピーカ2,4の配置する。また
は、主信号を再生する主音源のスピーカ1,3および差
信号を再生する副音源のスピーカ2,4を縦に配置す
る。
【0053】その一例として、図7(A)(B)に示す
ように、画面27の下方にスピーカを配置する場合は、
それぞれのスピーカ1,2,3,4を配置(配列)す
る。
【0054】図7(A)は図12に示した従来例とは逆
に、差信号を再生する副音源のスピーカ2,4は、主信
号を再生する主音源のスピーカ1,3の内側に配置す
る。そうすることによって、拡がり感を創成する差信号
成分が主信号成分より先行して受聴者に受聴されるため
に再生音場がさらに拡く感じることができる。
【0055】同様に、図7(B)のように差信号を再生
する副音源のスピーカ2,4は、主信号を再生する主音
源のスピーカ1,3の上側に配置する。同様に、拡がり
感を創成する差信号成分が主信号成分より先行して受聴
者に受聴されるために再生音場が拡く感じることができ
る。
【0056】また、スピーカを縦配列とした場合は、縦
方向に虚音像(L+(L−R)およびR+(R−L))
が創成され、縦方向にも音場を拡大することができ、画
面27の下方から音声が聴こえるという欠点も併せ解決
できる。
【0057】図7(B)の応用として、テレビジョン受
像機の横幅寸法は若干拡がるが、画面27の左右の外側
にスピーカ1,3および2,4を配置すると、なお一層
音場が拡大される。
【0058】以上述べたように、従来例とは逆にスピー
カを配置することによって再生音場を拡大でき、かつ、
テレビジョン受像機の横幅寸法をできる効果がある。
【0059】以上、本発明の実施例について詳細に説明
した。
【0060】尚、本発明は、テレビジョン受像機の音声
再生装置に関することであるが、左右のスピーカの間隔
が狭いCD(コンパクトディスク)プレーヤ付きラジオ
・カセットテープレコーダや小形ステレオセットなどに
も応用することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主音源(主信号)と副音源(差信号)とによる音声の合
成によって、虚音像(L+(L−R)およびR+(R−
L))を、配置したスピーカの外側に創成して、再生音
場を拡大する音声再生装置において、左右チャンネルの
差信号(L−RおよびR−L)の高域成分を適度に抑制
したスピーカで構成することによって、雑音性感覚を減
少させることができ、より自然な拡がりをもったステレ
オ音声再生を行なうことができ、かつ、ローパスフィル
タを省くことによってコスト低減も併せ図れる。
【0062】さらに、副音源(差信号)のスピーカを主
音源(主信号)のスピーカの内側もしくは上側に配列
し、受聴者により近く配置することによって、より自然
な拡がり(左右チャンネルのスピーカの間隔の1.5〜
3倍程度の拡がり)をもったステレオ音声再生を行なう
ことができる。また、スピーカを縦配列とした場合は縦
方向に音場を拡大することができる。
【0063】二次的な効果として、スピーカを縦配列と
した場合はテレビジョン受像機の横幅寸法を小さくでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスピーカの接続を示す構成
図である。
【図2】本発明の図1で示した各々のスピーカの音圧周
波数特性および電気インピーダンス特性を示す図であ
る。
【図3】本発明の図1で示した他の実施例の主音源のス
ピーカの磁気回路の断面図である。
【図4】本発明の図3で示した実施例の主音源および副
音源のスピーカの音圧周波数特性および電気インピーダ
ンス特性を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例のスピーカの接続を示す構
成図である。
【図6】本発明の図5で示した実施例の主音源および副
音源のスピーカの音圧周波数特性および電気インピーダ
ンス特性を示す図である。
【図7】本発明での実施例の主音源および副音源のスピ
ーカの配置図である。
【図8】従来例における主音源のスピーカの配置図であ
る。
【図9】従来例における誤ったスピーカの接続を示す構
成図である。
【図10】従来例における他のスピーカの接続を示す構
成図である。
【図11】従来例におけるスピーカの配置と両耳間のク
ロストークを説明する図である。
【図12】従来例における主音源および副音源のスピー
カの配置と、両耳間のクロストークと、該両耳間クロス
トークを打ち消す方法を説明する図である。
【図13】テレビジョン受像機に従来例における主音源
および副音源のスピーカの配置を応用した正面図であ
る。
【図14】主音源および副音源のスピーカによって、再
生される再生音のスペクトル周波数特性を示す図であ
る。
【図15】従来例における他のスピーカの接続を示す構
成図である。
【符号の説明】
1および3…主音源のスピーカ,2および4…副音源の
スピーカ,5および6…電力増幅器,7…主音源のスピ
ーカの音圧周波数特性,9…副音源のスピーカの音圧周
波数特性,8…主音源のスピーカの電気インピーダンス
特性,10…副音源のスピーカの電気インピーダンス特
性,11…磁気回路,13…センターポール,14…ヨ
ークプレート,15…ショートリング,17…ショート
リングを挿入した磁気回路を用いた主音源のスピーカの
音圧周波数特性,9…副音源のスピーカの音圧周波数特
性,18…ショートリングを挿入した磁気回路を用いた
主音源のスピーカの電気インピーダンス特性,19…シ
ョートリングを挿入しない磁気回路を用いた副音源のス
ピーカの音圧周波数特性,20…ショートリングを挿入
しない磁気回路を用いた副音源のスピーカの電気インピ
ーダンス特性,21…ウーハ,22…ツィータ,23…
コンデンサ,24…ウーハの音圧周波数特性,25…ツ
ィータの音圧周波数特性。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左チャンネルの音声信号(以下、左チャン
    ネル信号と言う)を入力して、該左チャンネル信号によ
    る主音源を再生する第1のスピーカと、右チャンネルの
    音声信号(以下、右チャンネル信号と言う)を入力し
    て、該右チャンネル信号による主音源を再生する第2の
    スピーカと、前記左チャンネル信号と前記右チャンネル
    信号の差分である第1の差信号を入力して、該第1の差
    信号による副音源を再生する第3のスピーカと、前記右
    チャンネル信号と前記左チャンネル信号の差分である第
    2の差信号を入力して、該第2の差信号による副音源を
    再生する第4のスピーカからなる音声再生装置を具備す
    るテレビジョン受像機において、 第1および第2のスピーカと、第3および第4のスピー
    カは、音圧周波数特性が異なったスピーカを組合せ具備
    することを特徴とするテレビジョン受像機。
  2. 【請求項2】請求項1において、第1および第2のスピ
    ーカに比べ、第3および第4のスピーカはボイスコイル
    のインダクタンス分が多いスピーカを組合せ具備するこ
    とをするテレビジョン受像機。
  3. 【請求項3】請求項1において、第1および第2のスピ
    ーカは、磁気回路のセンターポールもしくは、トッププ
    レートにショートリングを嵌合装着し、第3および第4
    のスピーカに比べ、ボイスコイルのインダクタンス分を
    少なくしたスピーカを組合せ具備することを特徴とする
    テレビジョン受像機。
  4. 【請求項4】請求項1において、第1および第2のスピ
    ーカを低音用スピーカ(ウーハ)および高音用スピーカ
    (ツィータ)を組合せた2ウェイ構成にし、かつ、第3
    および第4のスピーカに高音用スピーカ(ツィータ)を
    用いないフルレンジ形としたことを特徴とするテレビジ
    ョン受像機。
  5. 【請求項5】左チャンネルの音声信号(以下、左チャン
    ネルと言う)を入力して、該左チャンネルの主信号によ
    る主音源を再生する第1のスピーカと、右チャンネルの
    音声信号(以下、右チャンネルと言う)を入力して、該
    右チャンネルの主信号による主音源を再生する第2のス
    ピーカと、前記左チャンネル信号と前記右チャンネル信
    号の差分である第1の差信号を入力して、該第1の差信
    号による副音源を再生する第3のスピーカと、前記右チ
    ャンネル信号と前記左チャンネル信号の差分である第2
    の差信号を入力して、該第2の差信号による副音源を再
    生する第4のスピーカからなる音声再生装置を具備する
    テレビジョン受像機において、 左右チャンネルのそれぞれの差信号を再生する副音源で
    ある第3および第4のスピーカを、左右チャンネルの主
    音源を再生する第1および第2のスピーカとの内側に、
    それぞれ配列したことを特徴とするテレビジョン受像
    機。
  6. 【請求項6】左チャンネルの音声信号(以下、左チャン
    ネルと言う)を入力して、該左チャンネルの主信号によ
    る主音源を再生する第1のスピーカと、右チャンネルの
    音声信号(以下、右チャンネルと言う)を入力して、該
    右チャンネルの主信号による主音源を再生する第2のス
    ピーカと、前記左チャンネル信号と前記右チャンネル信
    号の差分である第1の差信号を入力して、該第1の差信
    号による副音源を再生する第3のスピーカと、前記右チ
    ャンネル信号と前記左チャンネル信号の差分である第2
    の差信号を入力して、該第2の差信号による副音源を再
    生する第4のスピーカからなる音声再生装置を具備する
    テレビジョン受像機において、 左チャンネルの音源を構成する第1および第3のスピー
    カと、右チャンネルの音源を構成する第2および第4の
    スピーカを、それぞれに縦に配列したことを特徴とする
    テレビジョン受像機。
  7. 【請求項7】請求項6において、第1の差信号による副
    音源を再生する第3のスピーカを左チャンネルの主信号
    による主音源を再生する第1のスピーカの上側に、か
    つ、第2の差信号による副音源を再生する第4のスピー
    カを右チャンネルの主信号による主音源を再生する第2
    のスピーカの上側に、それぞれに縦に配列したことを特
    徴とするテレビジョン受像機。
JP5015226A 1993-02-02 1993-02-02 テレビジョン受像機 Pending JPH06233399A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011019138A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Seiko Npc Corp 音声処理回路およびスピーカーシステム

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JP2011019138A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Seiko Npc Corp 音声処理回路およびスピーカーシステム

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