JPH06232932A - ディジタル復調装置 - Google Patents

ディジタル復調装置

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JPH06232932A
JPH06232932A JP50A JP4043893A JPH06232932A JP H06232932 A JPH06232932 A JP H06232932A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 4043893 A JP4043893 A JP 4043893A JP H06232932 A JPH06232932 A JP H06232932A
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JP
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correlation
signal
point
phase
extraction point
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JP50A
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Yoshio Wada
善生 和田
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Toyo Communication Equipment Co Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】極めて短時間に復調のタイミングポイントを検
出し、良好な復調信号を得ることが可能なディジタル復
調装置を提供することを目的とする。 【構成】変調波を所定の検波手段により検波した検波信
号を、タイミングクロック信号に基づき復調するディジ
タル復調装置に於いて、復調過程の信号を単位データ周
期(シンボル周期)毎に予め設定した複数個の抽出ポイ
ントにてサンプリングし、相隣接する2つの抽出ポイン
ト毎の相関を検出する相関検出手段と、検出された相関
の大小を比較し最大となる抽出ポイント対およびこれに
次いで相関が大きい抽出ポイント対を判定すると共にこ
れに基づきタイミングクロック信号を生成する相関判定
手段と、前記2つの抽出ポイント対より検出される相関
が等しくなるよう前記復調過程の信号の位相をシフトす
る位相シフト手段とを具備したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル信号により変
調した変調波を復調する回路、殊に差動符号化による変
調を施した角度変調波を非同期に復調するディジタル復
調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル信号の変復調方式としては、
ディジタル信号の状態値に応じて搬送波の振幅を変化せ
しめる振幅変調方式、位相あるいは周波数を変化せしめ
る所謂角度変調方式がよく知られており、ディジタル移
動通信の分野では伝送路に於ける振幅歪みの影響を受け
にくい角度変調方式を用いるのが一般的である。
【0003】まず角度変調について耐歪特性が優れ移動
通信に適したπ/4シフト4相位相変調(π/4シフト
QPSK)方式を例に簡単に説明する。図6はπ/4シ
フトQPSK変調装置の基本構成を示すブロック図であ
る。シリアル/パラレル変換器1は入力したディジタル
の2値データ列を2ビットを一組とする単位データ
(X、Y)に変換する。この単位データを一般に1シン
ボルと称し、これを一周期として処理が進められる。差
動符号化回路2は信号の変化分(差分)に対して(X、
Y)の情報を担わせたIチャネルとQチャネルとから成
るベースバンド信号を生成し、該ベースバンド信号はロ
ーパスフィルタ(LPF)3、4により帯域制限され
る。而して、搬送波ωC の同相、直交成分を夫々この帯
域制限されたベースバンド信号に乗算することより振幅
変調した後、双方を合成して変調波を得るものである。
【0004】尚、π/4シフトQPSK方式は、2値信
号”1”、”0”に応じて振幅”A”、”−A”を割り
当てると共に、1シンボルについて4つの信号点データ
(I、Q)を与え、これを基に位相変調を行なう4相位
相変調(QPSK)方式を基本としたものである。即ち
I、Qの信号点配置を示す図7(a)の如く、1シンボ
ル毎に図中黒点で示すQPSKの信号点配置と、これを
π/4シフトした図中白ヌキ点で示す信号点配置とを交
互に用いて位相変調を行なう方式である。従って、先行
するシンボルとの位相差ΔΦは必ずπ/4の奇数倍とな
り、入力された単位データ(X、Y)との関係は図7
(b)で表現できる。
【0005】以上、角度変調について簡単に述べたが、
変調波を復調する方式としては同期検波方式と遅延検波
方式がよく知られている。理論的には同期検波方式の方
が優れた特性を有するが、高速なフェージングが発生し
易い条件下では却って不利であり、特に急激な位相変動
が発生し易いディジタル移動通信に於いては同期検波方
式より良好な特性を示す遅延検波方式が適している。遅
延検波は、所定の遅延時間を有する遅延回路で遅延され
た変調波を基準として、次の変調波を検波するものであ
るから、上述の如く差動符号化された信号で変調された
変調波であることが必要である。また、搬送波再生が不
要となり同期検波に比して構成が簡単であるため移動通
信に適している。
【0006】例えば、前述のπ/4シフトQPSKの場
合、1シンボル先行した変調波の位相を基準として、次
の変調波を検波することにより両者の位相差ΔΦを求
め、これを図7(b)に従って復号すればよい。図8は
π/4シフトQPSK変調波を、遅延検波を利用して復
調する従来のディジタル復調装置の一例を示すブロック
図である。位相変調波を搬送波と等しい周波数の信号ω
Cおよびこれをπ/2シフトした信号により、夫々Iチ
ャネルとQチャネルのベースバンド信号に変換する。こ
のI信号とQ信号は夫々ローパスフィルタ5、6を介し
てアナログ/ディジタル変換器(A/D)7、8にてデ
ィジタル化される。ディジタル化された信号I、Qを、
遅延検波回路9にて1シンボル先行する信号との信号点
配置の違い、即ち位相差ΔΦを検出すると共に図7
(b)に示した関係に基づきX、Yに復号する。遅延検
波回路9からの検波信号は、データ識別部11、12お
よびクロック再生回路13に出力される。クロック再生
回路13は後述するタイミングポイントを決定し、これ
に基づいて1シンボル周期毎にタイミングクロック信号
をデータ識別部11、12に供給する。データ識別部1
1、12は前記タイミングクロック信号に基づき検波信
号より基本データ(X、Y)を確定し、該基本データ
(X、Y)はパラレル/シリアル変換器14にて変調前
の2値データ列の信号に復調される。
【0007】図9は遅延検波回路9のX側出力端からの
検波信号を複数回重ね書きしたことにより得られたアイ
パターンであって、2値信号(X=)1または0が確定
するアイの最も開いたポイント(タイミングポイント)
10に於ける信号レベルを各シンボルの復調データとし
て識別するのが一般的である。以上の復調処理に於いて
極めて重要な点は前記タイミングポイントをいかに決定
するかであって、従来クロック再生回路は前記タイミン
グポイントを決定しタイミングクロック信号を生成する
ものであるが、このタイミングポイントを得る手法とし
てはゼロクロス検出法が一般的であり、遅延検波回路9
の一の出力端より検波信号を取り出し、ゼロ(2値のレ
ベルのほぼ中間に位置する所定のレベル)とクロスする
ポイント即ち図9中15で示したゼロクロスポイントを
検出し、該ゼロクロスポイント15から1/2シンボル
周期ずれた位置10を求め、これをタイミングポイント
信号としてデータ識別部11、12に出力する。
【0008】しかしながら、上述の如きゼロクロスポイ
ントを利用したタイミングポイントを検出するクロック
再生回路は、図9のアイパターンの形状からも明らかな
ように、実際にはデータがゼロをクロスするポイントが
図中矢印Δtで示すように広い範囲に亘って分布するた
め、正確なゼロクロスポイントを見つけることが困難で
あった。即ち、単純にゼロクロスポイントから1/2シ
ンボル周期ずらした位置をタイミングポイントとすれ
ば、アイの最も開いたポイントが所望の位置からずれビ
ットエラー発生の割合が大きくなるため、一般的には比
較的多数のゼロクロスポイントを読み取ると共にその中
央値を求め、これを真のゼロクロスポイントとしていた
が、これが確定するまでに時間がかかると云う欠陥があ
った。特に近年実施されることになっている無線通信の
ディジタル化システムの如く、頻繁に通信チャネルを切
り替え、その都度前記タイミングポイントを設定する必
要のあるシステムに於いては極めて大きな欠点となって
いた。
【0009】また、雑音がないπ/4シフトQPSK変
調波の場合には図10(a)に示す如く所定の位相関係
となるが、変調波の搬送波周波数とベースバンドに変換
するための固定発振器の周波数ωCとの間に誤差が存在
した場合、図10(b)に示す如く前記周波数誤差に比
例した角度で回転する周波数ドリフトのため、タイミン
グポイントにズレが生ずるが、上述の如きゼロクロスポ
イントを利用した構成ではこれに十分追従することがで
きないという欠点もあった。
【0010】
【発明の目的】本発明は上述した如き従来のディジタル
復調装置の欠陥を除去するためになされたものであっ
て、極めて短時間に復調のタイミングポイントを検出
し、良好な復調信号を得ることが可能なディジタル復調
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【発明の概要】上述の目的を達成するため本発明は、変
調波を所定の検波手段により検波した検波信号を、タイ
ミングクロック信号に基づき、復調するディジタル復調
装置に於いて、復調過程の信号を単位データ周期(シン
ボル周期)毎に予め設定した複数個の抽出ポイントにて
サンプリングし、相隣接する2つの抽出ポイント毎の相
関を検出する相関検出手段と、該相関検出手段により検
出された相関の大小を比較し最大となる抽出ポイント対
およびこれに次いで相関が大きい抽出ポイント対を判定
すると共に該判定に基づきタイミングクロック信号を生
成する相関判定手段と前記2つの抽出ポイント対より検
出される相関が等しくなるよう前記ディジタルの信号の
位相をシフトする位相シフト手段とを具備したものであ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例を示す図面に基づいて
詳細に説明する。図9に示したアイパターンから明らか
なようにアイが最も開いたタイミングポイント10に於
いては検波信号のレベルが比較的高密度に集中するaま
たは−a(X=1または0)となり、その近傍に於いて
はほとんどの場合タイミングポイント10と同じレベル
となる。逆にタイミングポイント10から離れゼロクロ
スポイント15に近づくに従ってレベルが一致しない確
率は高くなる。即ち、1シンボル周期分の検波信号につ
いて複数個の抽出ポイントを設定し、該抽出ポイントに
於ける信号レベルをサンプリングし、隣り合う2つの抽
出ポイントの信号レベル同志について相関をとると、信
号レベルの一致したタイミングポイントの近傍では相関
が大きくなり、2つの抽出ポイントの信号レベルが異な
る場合相関が小さくなる。換言すれば、図9の10の点
に於けるサンプリング値の相関は大きくなるが、15の
点に於けるそれは小さくなる。
【0013】本発明はこの点に着目し相関を検出し、こ
れらの大小を比較することによりタイミングポイントを
検知し、良好な復調信号を得んとするものである。具体
的には、図11に示すように1シンボル周期毎に所定の
抽出ポイント(同図に於いては1シンボル当たり8ポイ
ント)にて信号のレベルをサンプリングし、隣り合った
抽出ポイントのサンプリングデータ同志、P1とP2、P
2とP3・・・と順次相互の相関を検出した後、この相関
データの大小を比較して相関が最大となる抽出ポイント
対(同図に於いてはP4とP5の対あるいはP5とP6の対
と予測される)を求め、該抽出ポイント対の一方をタイ
ミングポイントと設定すればよい。図12(a)は抽出
ポイントに対する相関値分布を示す図であって、P4
5 の抽出ポイント対で最大の相関を取るから、P4ある
いはP5のいずれか一方をタイミングポイントとして選
択することとなるが、真のタイミングポイント10との
間にズレがあり、殊にP4のポイントを選択した場合に
はズレが大きくなり、ビットエラーの発生する可能性が
高くなると云う問題があった。例えば、1シンボル当た
りの抽出ポイント数を増加せしめ分解能を高めることに
より、この問題はほぼ解決できるものの回路の構成が複
雑となり移動通信(携帯)機には不利であった。そこで
本発明は、相関が最大となった抽出ポイント対およびこ
れに次いで大きな相関を呈する抽出ポイント対(ほとん
どの場合、両者は隣接している)の相関が等しくなるよ
う図12(b)の如く復調過程にある信号の位相をシフ
トすることにより、双方の抽出ポイント対に含まれる抽
出ポイント(同図に於いてはP5)を真のタイミングポ
イント10と一致せしめ、この抽出ポイントにてタイミ
ングクロック信号を生成するようにしたものである。
【0014】図1は本発明に係るディジタル復調装置の
一実施例の構成を示すブロック図であって、クロック再
生回路16は相関検出回路17および相関判定回路18
とから成る。相関検出回路17は、遅延検波回路9より
出力された検波信号X、Yのレベルを、1シンボル周期
毎に予め設定された複数個の抽出ポイントに於いて夫々
サンプリングすると共に、相隣接する2つの抽出ポイン
トを一組としてサンプリングした信号同志の相関を検出
し、検出した相関をX、Y夫々について対応する抽出ポ
イントの組毎に加算し、夫々を復数シンボル分累積した
上で相関判定回路18に出力するものである。図2は相
関検出回路17の具体的な構成例を示すブロック図であ
る。同図に於いて、遅延回路19、20は共に抽出ポイ
ントの間隔に相当する遅延時間τを有するものであり、
XOR(排他的論理和)ゲート21、22の一の入力端
には直接、他の入力端には前記遅延回路19、20を介
して検波信号X、Yを入力せしめることにより直前の抽
出ポイントとの相関を検出するものである。而して、双
方の相関データを加算し、これを周期τでデータを振り
分けるマルチプレクサ23を介して複数個のカウンタ2
4に出力し、カウンタ24は所定の複数シンボル分の相
関データを蓄積する。
【0015】相関判定回路18は、カウンタ24に蓄積
された相関データの大小を比較して最も相関の大きくな
る抽出ポイント対およびこれに次いで大きな相関を呈す
る抽出ポイント対を検出し、最大の相関を呈する抽出ポ
イント対の一方の抽出ポイントをタイミングポイントと
判定すると共に該タイミングポイントに基づきタイミン
グクロック信号を生成しデータ識別部11、12に出力
する。尚、周知の通りXORゲートは図3に示す如き入
出力特性を有するから、相関が大きい場合(入力レベル
が一致したとき)には”0”を、小さい場合(入力レベ
ルが不一致のとき)には”1”を出力する。従って、カ
ウンタに蓄積される数値が0に近いほど相関の大きいポ
イントと云うことになるから、相関判定回路18は複数
の入力から最小値およびそれに次いで小さい値を示す抽
出ポイント対を求めるよう構成すればよい。また、前記
2つの抽出ポイント対に於ける相関データの差に基づき
補正量検出部39は周波数ドリフトによる位相のズレを
検出し、位相シフタ40は復調過程の信号の位相を補正
する方向にシフトする。
【0016】一方、遅延検波回路9より出力された検波
信号X、Yはデータ識別部11、12に入力され、該デ
ータ識別部11、12は相関判定回路18で生成された
タイミングクロック信号に基づいて検波信号X、Yを復
号する。復号された信号はパラレル/シリアル変換器1
4にてデータ列に復調される。上述の如く、構成するこ
とによって1シンボル毎に相関の分布を検出し、これに
基づきタイミングポイントを確定することができる。即
ち、従来はゼロクロスポイントの如き不安定なポイント
を基準としてタイミングポイントを予測していたのに対
し、本発明は比較的安定したポイントであるアイパター
ンのアイが最も開いたタイミングポイントを直接的に求
めるものであって、フェージング等による急速な位相ズ
レあるいは周波数ドリフトに対しての追従性が高く、大
きな位相ずれに対して短時間にタイミングポイントを確
定することも可能である。
【0017】図4は本発明に係るディジタル復調装置の
第2の実施例の構成を示すブロック図であって、中間周
波(IF)に変換された位相変調波を復調するものであ
る。位相変調波はリミッタ回路27を通過することによ
り振幅値が整えられ、位相量子化回路28にて位相量子
化される。位相量子化された信号を1シンボル周期の遅
延時間を有する遅延回路29を用いて、1シンボル先行
する信号との差をとることによって、位相差ΔΦが量子
化信号として得られる。
【0018】例えば、IF周波数が450kHz、1シ
ンボル周期(周波数)が21kHzであって、位相量子
化回路28にクロック30より12.6MHzのパルス
信号を、これを分周器31で1/75分周した168k
Hzのパルス信号を入力せしめた場合、位相変調波は分
周器31からのパルス信号により1シンボル当たり8つ
の要素に分割され、各要素は位相に応じてクロック30
からのパルス信号により量子化を施される。IFとクロ
ック30のパルス信号との周波数比から各要素は0乃至
27個のパルス信号で位相が表現され位相差ΔΦも0乃
至27個のパルス信号で量子化された形態で出力され、
位相差ΔΦとパルス数との関係は図5(a)のように座
標を28分割したものとして表すことができる。復号回
路32は入力される各要素のパルス数から図5(a)の
座標上どの象限にあるかによって位相差ΔΦを図5
(b)に基づき決定し、図7(b)に従ってディジタル
信号X、Yに復号される。このディジタル信号X、Yは
いずれも1シンボル周期当たり8個のデータ列をなして
いるから、夫々シリアル/パラレル変換器33、34に
て並列化され、ラッチ回路35、36にて1シンボル周
期毎にラッチされる。ラッチ回路35、36の出力につ
いて相隣接したビット同志を一組としてXORゲートに
入力せしめ相関を検出し、その出力はX、Y夫々につい
て対応する組毎に加算されカウンタに所定シンボル数分
だけ蓄積する。カウンタのデータを取り込んだ相関判定
回路37は、最も相関の大きくなる抽出ポイント対およ
びこれと隣り合う相関が大きい方の抽出ポイント対を検
出し、双方の抽出ポイント対に属する抽出ポイントをタ
イミングポイントと判定すると共に該タイミングポイン
トに基づきタイミングクロック信号を生成する。相関判
定回路37が判定した2つの抽出ポイント対が第4、第
5組目のカウンタと一致するようラッチタイミング回路
38はタイミングクロック信号に基づきラッチ回路3
5、36がデータをラッチするタイミングをずらす。さ
らに、補正量検出部39は、第4、第5組目のカウンタ
出力を取り出し、これから周波数ドリフトによる位相ズ
レを検出し、これに基づいて位相シフタ40および補正
遅延回路41が復調過程にある信号の位相をシフトす
る。よって、ラッチ回路35、36の出力端の5ビット
目から引き出される信号は、夫々タイミングポイントに
於ける信号X、Yとなるから、これをパラレル/シリア
ル変換器14にてデータ列に変換すれば復調信号を得る
ことができる。ここで図4中42はラッチのタイミング
である1シンボル周期を供給するための分周器であり、
分周器43はこれをさらに分周してカウンタのカウント
シンボル数を供給するものである。
【0019】以上説明した如く、本発明のクロック再生
回路は復号化されたディジタル信号について所定のサン
プリングを行ない、隣り合ったデータ同志の相関をとる
ものであるから、タイミングポイントを短時間に得よう
とする場合等に極めて有効である。また、本発明のクロ
ック再生回路はアイパターンのアイが最も開いたポイン
トを直接捕える方式であるからゼロクロス近傍の雑音に
よる影響を受けにくく、変調波を1シンボル復調する度
にタイミングポイントを更新するからフェージングによ
る位相ずれに高速に追従する。さらに、相関が最大とな
る2組の抽出ポイント対を1シンボル周期毎に比較し、
位相ズレを補正することにより周波数ドリフトに対する
追従が向上する。
【0020】尚、以上本発明をディジタル信号を位相変
調した変調波を遅延検波を用いて復調する装置を例とし
て説明したが、本発明はこれのみに限定されるものでは
なく、ディジタル信号を変復調する系に用いる復調装置
であればどのような方式であってもよく、例えば周波数
変調方式あるいは振幅変調方式の復調装置にも適用可能
となること明白であろう。また、復調装置に於いて、変
調波から復号までの課程はどのような手法を用いたもの
であっても適用可能である。例えば、同期検波方式の復
調装置に於いて、先行するプリアンブル信号と次に到達
するプリアンブル信号との間の位相ずれを補完するため
に本発明を適用してもよい。さらに、実施例に於いては
相関を検出する手段としてXORゲートを用いたが、入
力する2値が一致した場合と一致しなかった場合とを区
別するものであれば、NXORゲート等の他の回路で構
成したものであってもよい。さらにまた、実施例に於い
ては検波され復号されたディジタル信号(X、Y)につ
いて相関を検出しタイミングポイントを決定していた
が、例えば図1に於いてLPF5、6を通過した信号を
遅延検波した後にA/D変換するような構成に変更した
場合、ディジタル化していない遅延検波後の信号につい
て相関を検出してもよく、この場合抽出ポイント毎のサ
ンプリングデータ同志を掛け算した結果の大小が相関の
それに対応するから、相関検出手段としては乗算器を用
いればよい。よって、同期検波方式に於いてはベースバ
ンド信号(I、Q、ΔΦ)、あるいはこれをディジタル
化した信号(多値ディジタル信号)について相関を検出
するよう構成してもよいこと自明であろう。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上説明した如く構成するも
のであるから、復調のタイミングポイントを短時間に検
出することが可能となると共に、該タイミングポイント
がアイパターンのアイが最も開いた点に追従するから、
ゼロクロス近傍での雑音或はフェージングによる位相ず
れに対してもビットエラーの発生を極限する上で著しい
効果を奏する。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタル復調装置の一実施例の
構成を示すブロック図。
【図2】相関検出回路の構成を示す図。
【図3】XORゲートの入出力特性を示す図。
【図4】本発明に係るディジタル復調装置の第2の実施
例の構成を示すブロック図。
【図5】(a)、(b)は位相量子化回路の動作を説明
する図。
【図6】π/4シフトQPSK変調装置の基本構成を示
すブロック図。
【図7】(a)、(b)はπ/4シフトQPSK変調方
式を説明する図。
【図8】従来の復調装置の基本構成を示すブロック図。
【図9】検波信号のアイパターン図。
【図10】周波数ドリフトによる位相ズレの様子を説明
する図。
【図11】検波信号のアイパターンと抽出ポイントとの
関係を説明する図。
【図12】抽出ポイントと相関分布との関係を示す図。
【符号の説明】
9・・・遅延検波回路 10・・・タイミングポイント 11、12・・・データ識別部 13・・・クロック再生回路(従来) 15・・・ゼロクロスポイント 16・・・クロック再生回路(本発明) 17・・・相関検出回路 18、37・・・相関判定回路 21・・・XORゲート 24・・・カウンタ 38・・・ラッチタイミング回路 40・・・位相シフタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変調波を所定の検波手段により検波した検
    波信号を、タイミングクロック信号に基づき、復調する
    ディジタル復調装置に於いて、 復調過程の信号を単位データ周期(シンボル周期)毎に
    予め設定した複数個の抽出ポイントにてサンプリング
    し、相隣接する2つの抽出ポイント毎の相関を検出する
    相関検出手段と、 該相関検出手段により検出された相関の大小を比較し最
    大となる抽出ポイント対およびこれに次いで相関が大き
    い抽出ポイント対を判定すると共に該判定に基づきタイ
    ミングクロック信号を生成する相関判定手段と前記2つ
    の抽出ポイント対より検出される相関が等しくなるよう
    前記復調過程の信号の位相をシフトする位相シフト手段
    とを具備したことを特徴とするディジタル復調装置。
  2. 【請求項2】変調波を所定の検波手段により検波した検
    波信号を、タイミングクロック信号に基づき、復調する
    ディジタル復調装置に於いて、 復調過程の信号を単位データ周期(シンボル周期)毎に
    予め設定した複数個の抽出ポイントにてサンプリング
    し、相隣接する2つの抽出ポイント毎の相関を検出する
    相関検出手段と、 該相関検出手段により検出された相関の大小を比較し最
    大となる抽出ポイント対およびこれと隣り合う相関が大
    きい方の抽出ポイント対を判定すると共に双方の抽出ポ
    イント対に属する抽出ポイントにてタイミングクロック
    信号を生成する相関判定手段と前記2つの抽出ポイント
    対より検出される相関が等しくなるよう前記復調過程の
    信号の位相をシフトする位相シフト手段とを具備したこ
    とを特徴とするディジタル復調装置。
  3. 【請求項3】前記復調過程の信号が変調波を所定の検波
    手段により検波した検波信号であり、前記タイミングク
    ロック信号と所定の一の抽出ポイントが一致するよう前
    記相関検出手段のサンプリング周期をシフトし、前記一
    の抽出ポイントでサンプリングされたデータより復調信
    号を得ることを特徴とする請求項1または2記載のディ
    ジタル復調装置。
  4. 【請求項4】前記復調過程の信号がベースバンド信号で
    あり、前記タイミングクロック信号と所定の一の抽出ポ
    イントが一致するよう前記相関検出手段のサンプリング
    周期をシフトし、前記一の抽出ポイントでサンプリング
    されたデータを検波し復調信号を得ることを特徴とする
    請求項1または2記載のディジタル復調装置。
JP50A 1993-02-04 1993-02-04 ディジタル復調装置 Pending JPH06232932A (ja)

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JP50A JPH06232932A (ja) 1993-02-04 1993-02-04 ディジタル復調装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009188759A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Rohm Co Ltd 差動位相偏移変調(DifferentialPhaseShiftKeying)された信号の復調回路、それを利用した無線機器

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JP2009188759A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Rohm Co Ltd 差動位相偏移変調(DifferentialPhaseShiftKeying)された信号の復調回路、それを利用した無線機器

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