JPH06232795A - データ端末の無線通信装置 - Google Patents

データ端末の無線通信装置

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Publication number
JPH06232795A
JPH06232795A JP5015057A JP1505793A JPH06232795A JP H06232795 A JPH06232795 A JP H06232795A JP 5015057 A JP5015057 A JP 5015057A JP 1505793 A JP1505793 A JP 1505793A JP H06232795 A JPH06232795 A JP H06232795A
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JP
Japan
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data
modem
transmission
block length
modulated signal
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Application number
JP5015057A
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English (en)
Inventor
Fumihiko Tada
文彦 多田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 データ端末の無線通信装置にあって、伝送条
件が変動しても、ビットエラー率を推定して効率の良い
ブロック長として、効力の良い伝送を可能とする。 【構成】 S/Nや固定ビットパターンの伝送により、
通信時のビットエラー率を推定し、このビットエラー率
に対応して電文ブロック長を求め、このブロック長に基
づきデータを分割して送信するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無人の状態で使用され
るばかりでなく、ノイズ発生源や電波の障害物が、不意
に発生する可能性のある場所で使用されるような、無線
によりデータ伝送を行う無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気、ガス、水道等の計量器(メータ)
から、加入電話回線を使用して、検針データ等を収集す
る、自動検針システムの従来例を、図2に示す。この図
2において、センタ装置8はセンタ用網制御装置9を介
して電話回線10aに接続される。各需要家宅において
は、メータ13は端末用網制御装置12を介して電話回
線10bに接続される。データ伝送時には、電話回線1
0aと電話回線10bが、交換機11を介して接続され
て伝送路が形成され、センタ装置8とメータ13の間で
シリアルデータが伝送される。また、この場合メータ1
3と端末用網制御装置12とは、ケーブルにより接続さ
れる。
【0003】かかる図2に示す自動検針システムにあっ
ては、端末用網制御装置12は電話回線10bに接続さ
れる関係上、メータ13の近くや配線工事が容易な場所
には取付けることができない場合があり、また端末用網
制御装置12とメータ13との配線を家屋の壁にはわせ
ることは外観上需要家に好まれず、更に配線工事が困難
な場合や費用がかさむこともある。このため配線工事の
制約を除くために、メータ13と端末用網制御装置12
との間をケーブルによらず、無線により伝送することが
考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ケーブルの
如き安定した伝送品質と異なり、無線伝送は相対的に伝
送品質が劣り変動要因が多くなるという問題がある。
【0005】例えば、データ伝送すべき電文長が長いと
ビットエラー率(以下BERと称す)が高くなり電文が
伝送エラーとなる確率が増大して再送回数が増加し伝送
効率が低下する。
【0006】反面、電文長を短くすることにより再送回
数を低減できるが、伝送すべきデータ以外のもの、例え
ば電文の開始や終了を示す制御キャラクタであるST
X,ETXや、周期確立のため付加される特別のビット
パターン列などや、応答の伝送回数が増加して、やはり
伝送効率が低下する。したがって、BERに対応した電
文構成を使用する必要がある。
【0007】しかし、メータ13と端末用網制御装置1
2との間に障害物があったり、ノイズ発生源が近くにあ
るとBERが不安定となって変動し、効率の良い電文形
式を予め決めることは困難となっている。本発明は、伝
送条件が変動しても、効率の良いデータ伝送を可能とし
たデータ端末の無線通信装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの第1群の発明は、データの変復調を行なうモデム
と、このモデムの変調信号を電波に変換するRF送信部
と、相手装置から送信された電波を受信して変調信号を
検出するRF受信部と、上記モデムで復調される上記R
F受信部からの変調信号のキャリア信号レベルを検出す
るキャリア検出部と、このキャリア検出部及び上記モデ
ムに接続されて通信の制御を行なう制御部とを有する構
成にあって、(1) データ送信側での上記制御部では、相
手装置からの電波を受信していないときのキャリア検出
レベルNと相手装置から電波を受信したときのキャリア
検出レベルSとからS/Nを得て、このS/N比により
送信するデータブロック長を決定して伝送するよう構成
し、(2) データ受信側での制御部では、データ送信側か
らの信号のS/Nを検出してこのS/Nから送信データ
ブロック長を決定してデータ送信側に送信すると共に、
データ送信側での制御部では、データ受信側からの上記
送信データブロック長にてデータを分割して送信するよ
う構成し、(3) データ受信側での制御部では、データ送
信側からの信号のS/Nを検出してこのS/Nをデータ
送信側に送信すると共に、データ送信側での制御部で
は、データ受信側からの上記S/Nから送信データブロ
ック長を決定し、このデータブロック長にてデータを分
割して送信するよう構成したものである。
【0009】また、第2群の発明は、データの変復調を
行なうモデムと、このモデムの変調信号を電波に変換す
るRF送信部と、相手装置から送信された電波を受信し
て変調信号を検出するRF受信部と、上記モデムに接続
されて通信の制御を行なう制御部とを有する構成にあっ
て、(4) データ送信側での制御部では、データ受信側か
らの固定ビットパターンを持つ信号により起動され、固
定ビットパターンからビットエラー率を検出し、このビ
ットエラー率から送信データブロック長を決定して伝送
するように構成し、(5) データ受信側の制御部では、デ
ータ送信側からの固定ビットパターン信号のビットエラ
ー率を検出しこのビットエラー率から送信データブロッ
ク長を決定してデータ送信側に送信すると共に、データ
送信側での制御部では、データ受信側からの送信データ
ブロック長にてデータを分割して送信するよう構成し、
(6) データ受信側での制御部では、データ送信側からの
固定ビットパターン信号のビットエラー率を検出し、こ
のビットエラー率をデータ送信側に送信すると共に、デ
ータ送信側での制御部では、データ受信側からのビット
エラー率から送信データブロック長を決定し、このデー
タブロック長にてデータを分割して送信するよう構成し
たものである。
【0010】
【作用】キャリア検出レベルNとSとから得られるS/
Nあるいは、電文の固定ビットパターンから、通信を実
行する時点でのBERを推定し、このBERに対応して
伝送効率の高いデータブロック長にデータを分割して伝
送するものである。
【0011】
【実施例】ここで、図1、図3〜図9を参照して本発明
の実施例を説明する。
【0012】図3は、無線通信装置を用いた自動検針シ
ステムを示しており、図3において、センタ装置8はセ
ンタ用網制御装置9を介して電話回線10aに接続され
る。各需要家宅においては、メータ13は無線通信装置
の一方14bに接続される。もう一方の無線通信装置1
4aは、端末用網制御装置12を介して電話回線10b
に接続される。データ伝送時には、電話回線10aと電
話回線10bが、交換機11を介して接続されて伝送路
が形成される。メータ13と端末用網制御装置12間
は、無線通信装置14a,14bを用いて無線にて伝送
され、最終的にはセンタ装置8とメータ13の間で、シ
リアルデータが伝送される。
【0013】図1は、無線通信装置14a,14bの内
部構成を示しており、図1では電波の受信と送出のため
のアンテナ1と送出信号と受信信号を分離する共用器2
と電波を受信するRF受信部3と伝送信号の変復調を行
うモデム6とRF受信部3で受信された信号レベルを検
出するキャリア検出部4とモデム6で変調された伝送信
号を電波として送出するRF送信部7とデータの送受信
を制御する制御部5により構成される。
【0014】かかる図1、図3のブロックを参照しつつ
図4にて、第1実施例を説明する。この第1実施例で
は、無線通信装置14aから14bにデータの要求を行
ない、無線通信装置14bから14aにデータを応答す
るようにしている。
【0015】図4にあって、データの要求を行なう無線
通信装置14aは、データ受信の処理を実行する。すな
わち、送信に先立ち受信中かどうかのチェックを行い、
受信中であれば受信が終了するまで待機する。受信中で
なければ、データ要求電文を無線通信装置14bへ送信
する。ここで、データ要求電文は、単に要求するデータ
を指定するものであり、電文長は非常に短いものであ
る。
【0016】データ要求電文に対して、相手装置から分
割されて返送されるデータ電文を受信する。各受信電文
をチェックし、受信エラーがなければ、通信相手に次の
データブロックのデータ電文送信を促すために肯定応答
を行い、次のデータブロックのデータ電文を受信する。
もし、全データブロックの受信が終了したなら、通信を
終了する。受信エラーがあれば、リトライ回数が超過し
ない限り、通信相手に同じデータブロックのデータ電文
送信を促すために否定応答を行い、同じデータブロック
のデータ電文を受信する。もし、リトライを繰り返して
も正確な受信が実行できなければ、リトライ回数が超過
となりエラー終了となる。
【0017】一方、要求されたデータを送信する無線通
信装置14bは、データ送信の処理を実行する。データ
要求電文を受信して、応答データ電文を無線通信装置1
4aへ送信する。ここで、応答データ電文は長いほど伝
送効率が高くなる。
【0018】データ送信処理では、まず相手装置から送
信されるデータ要求電文のキャリア受信チェックを行
い、ある一定レベル以上のキャリアが検出されたら相手
装置からの送信が開始されたものと判断し、その信号レ
ベル(S)を記憶し、相手からのデータ要求電文を受信
する。相手の送信が終了してキャリア信号が断となるの
を待ち、その時の信号レベルをノイズレベル(N)とし
て記憶する。一般的に、図1のモデム6のBERは、信
号レベルとノイズレベルの比(S/N)により変化し、
S/Nが低下するとBERが増加することがよく知られ
ている。また、S/NとBERの対応は事前に調査可能
であり、事前に測定したS/NからBERを推定するこ
とができる。BERが判明すれば、電文長に対応して、
電文全体の伝送エラー率が算出できる。伝送エラーとな
った電文は、再送する必要がある。長い電文は、伝送エ
ラー率が高くなり、再送を含めた全体の伝送効率が低下
する。一方、電文長を短くするため、データを複数電文
に分割して伝送すると、個々の電文の伝送エラー率は低
下して、再送回数は低減されるが、データ以外(たとえ
ばSTXやETXのような電文の区切りのための制御キ
ャラクタ)のキャラクタの比率が増大し、やはり全体の
伝送効率は低下する。従って、BERによって効率の良
いデータ分割数が異なることになる。無線通信装置14
bの制御部5では、検出されたS/Nより効率の良いブ
ロック長を選択し、データをそのブロック長に分割して
送信する。分割された個々のデータ電文に対し、電文を
受信した無線通信装置14aから受信応答がなされる。
正常受信なら肯定応答、受信エラーなら否定応答がされ
る。肯定応答を受信したら次のブロックのデータ電文送
信、否定応答を受信したら同じブロックのデータ電文の
再送を、全データブロックが終了するまで繰り返す。
【0019】ここで、検出されたS/Nから効率の良い
ブロック長を選択するには、検出されたS/Nに対応し
たBERを用いて、電文エラー率から再送確率を計算
し、再送を含めた全キャラクタ数の大小より判断でき
る。無線通信装置14bではあらかじめS/Nと最適な
ブロック長の対応表を算出しておき、制御部5に持たせ
ておくことも可能である。また、最適なブロック長との
対応は、使用するモデム6のBERばかりでなく、電文
形式、キャラクタ構成、伝送制御手順、通信タイミング
により異なる。
【0020】このように、本実施例では、検出したS/
Nにより、伝送電文長を可変とするよう構成したため、
障害物やノイズによりS/Nが変動する場合にも、効率
の良い伝送が行なわれる。
【0021】さて、前述にてS/NからBERが推定で
き、BERにて電文長に対応して伝送エラー率が算出で
きるとし、伝送エラー電文は再送(リトライ)すること
になるのであるが、かかる伝送効率の計算例を次に具体
的に述べる。なお、S/NとBERとの関係は個々の装
置で異なるが、以下では検出されたS/Nから既にBE
Rが得られているものとして説明する。
【0022】同様にして、BERが10-5の場合を考え
る。表1の電文エラー率右から2欄めに示すとおり、B
ERが10-2の場合と同様に、電文長を短くすることに
より電文エラー率が減少することが分かる。表2に示す
とおり、BERが10-5で、データの分割数を10にす
ると、平均伝送キャラクタ数が1030となり、分割数
が5での平均伝送キャラクタ数1031あるいは分割数
が20での平均伝送キャラクタ数1045よりも効率よ
く伝送できることが分かる。以上より、BERの違いに
より、効率の良い分割数が異なることがわかる。つま
り、BERに対応して分割数を変えることの効果が示さ
れる。図5は第2実施例を示すフロー図であり、無線通
信装置14bから無線通信装置14aにデータを応答す
る例を示す。
【0023】データ要求を行う無線通信装置14aは、
図5に示すデータ受信の処理を実行する。送信に先立ち
受信中かどうかのチェックを行い、受信中であれば受信
が終了するまで待機する。受信中でなければ、データ要
求電文を無線通信装置14bへ送信する。
【0024】データ要求電文に対して、相手装置からは
テスト電文が送信される。相手装置から送信されるテス
ト電文のキャリア受信チェックを行い、ある一定レベル
以上のキャリアが検出されたら相手装置からの送信が開
始されたものと判断し、その信号レベル(S)を記憶
し、相手からのテスト要求電文を受信する。この場合テ
スト電文の内容自体は重要でないので、キャリアのON
/OFFのみで代用しても良い。相手の送信が終了して
キャリア信号が断となるのを待ち、その時の信号レベル
をノイズレベル(N)として記憶する。制御部5では、
検出されたS/Nより効率の良いブロック長を選択し、
選択したブロック長をブロック長電文として相手装置へ
送信する。ここでブロック長電文は、単に選択されたブ
ロック長を指定するものであり、データ要求電文と同様
に、電文長は非常に短いものである。ブロック長電文が
相手装置に正しく伝送されなかった場合の処理について
も、一定時間たっても応答がない場合には再送するなど
の処理が考えられる。ブロック長の指定が相手装置で受
信されると、指定されたブロック長に分割されたデータ
電文が返送される。データ電文を受信し、各受信電文を
チェックし、受信エラーがなければ、通信相手に次のデ
ータブロックのデータ電文送信を促すために肯定応答を
行い、次のデータブロックのデータ電文を受信する。も
し、全データブロックの受信が終了したなら、通信を終
了する。受信エラーがあれば、リトライ回数が超過しな
い限り、通信相手に同じデータブロックのデータ電文送
信を促すために否定応答を行い、同じデータブロックの
データ電文を受信する。もし、リトライを繰り返しても
正確な受信が実行できなければ、リトライ回数が超過と
なりエラー終了となる。
【0025】一方、要求されたデータを送信する無線通
信装置14bは、図5に示すデータ送信の処理を実行す
る。データ要求電文を受信すると、テスト電文を無線通
信装置14aへ送信し、相手装置から返送されるブロッ
ク長電文を受信する。制御部5では、ブロック長電文で
指定されたブロック長を選択し、データをそのブロック
長に分割して送信する。分割された個々のデータ電文に
対し、電文を受信した無線通信装置14aから受信応答
がなされる。正常受信なら肯定応答、受信エラーなら否
定応答がされる。肯定応答を受信したら次のブロックの
データ電文送信、否定応答を受信したら同じブロックの
データ電文の再送を、全データブロックが終了するまで
繰り返す。
【0026】本第2実施例では、データ送信14b側か
ら送信するデータ電文の効率の良い分割数を、データ電
文を受信するデータ受信14a側での実際の受信S/N
により決定するように構成したので、無線通信装置14
aから無線通信装置14b方向と、無線通信装置14b
から無線通信装置14a方向で、信号の減衰やノイズレ
ベルが異なっていても、実際に伝送を行うのと同じ条件
でS/Nが測定されるという利点がある。また、データ
受信14a側で、データブロック長の選択を行うため、
単にS/Nによる伝送効率だけでなく、データ受信側で
の処理の都合や、メモリ容量を節約したいというような
ハードウェアの制約から、データブロック長の指定が可
能となるという利点も合わせ持つ。
【0027】図6は本発明の第3実施例のフロー図であ
り、第1実施例ではデータ送信14b側にてS/N、ブ
ロック長決定を行ない、第2実施例ではデータ受信14
a側にてS/N、ブロック長決定を行なったが、本第3
実施例ではデータ受信14a側にて、S,N、またはS
/N送信、データ送信14b側てにブロック長決定を行
なっている。すなわち、データ受信側から、ブロック長
電文により、データ受信側で決定したデータブロック長
を送信するのではなく、検出されたS/NあるいはSと
Nの値を別々に送信し、データ送信側で受信したS/N
からデータブロック長を決定するように構成しても、同
様の効果が得られる。この場合には、データ送信側に
て、データ受信側における受信状態(Sの状態あるいは
Nの状態)を知ることができ、自己の受信状態や過去の
データ受信側における受信状態と比較して、相手装置の
異常や環境状態の異常を検出することも可能になるとい
う利点がある。
【0028】図7は本発明の第4実施例のフロー図であ
り、第1〜第3実施例のようにS/NからBERを推定
する代り、固定ビットパターンの伝送を行ない、そのビ
ットエラー数からBERを直接求める方式であり、図
8、図9と同様である。
【0029】データ量は1000キャラクタとし、1キ
ャラクタは10ビットで構成されるとする。ここで、使
用するキャラクタコードやエラー検出ビットを含めたビ
ット構成の内容は、本実施例に直接関係なく説明を省略
する。また、ビットエラーの1部を訂正できるエラー訂
正符号が存在するが、そのような符号を使用したとして
も、エラー訂正後のビットエラー率を適用することによ
り、本実施例が適用できる。
【0030】電文は先頭にSTX、最後にETXを付し
て構成するものとする。従って、データブロック以外に
1電文当たり2キャラクタが増加する。データ電文に対
する確認応答(肯定応答、否定応答)も、電文の分割数
や再送回数とともに増加する。電文構成、同期方式、送
受の切り替えタイミングについても、電文の増大に係る
ものである。いずれにしてもデータブロックを分割して
電文数が増大すると、データ部分以外の比率が増加する
ことは容易に想像されることである。まず、BERが1
-2の場合を考える。表1の電文エラー率最左欄に示す
とおり、電文長を短くすることにより、電文エラー率が
減少することが分かる。
【0031】
【表1】
【0032】さらに、電文長が100キャラクタ以上の
場合には、電文エラー率がほとんど1となり、電文を正
確に伝送すること自体が不可能である。表2に、伝送エ
ラー時にはリトライ(再送)を3回まで実行した場合
の、平均伝送キャラクタ数を示してある。
【0033】
【表2】
【0034】BERが10-2で、データの分割数を20
0にすると、平均伝送キャラクタ数が2645となり、
分割数が100での平均伝送キャラクタ数3042ある
いは分割数が500での平均伝送キャラクタ数2954
よりも効率よく伝送できることが分かる。全キャラクタ
数が分割数で割り切れる場合のみを示してあるが、実際
には分割された全てのデータ電文長を同じにする必要は
ないので、200が最適な分割数とは限らない。ただ
し、本発明の要旨は最適な分割数を用いることにあるの
ではなく、BERにより分割数を可変にすることによ
り、伝送効率が向上されることにあるので、必ずしも最
適な分割数を求める必要はない。また、本実施例ではリ
トライ回数を最大3回としたが、あらかじめ決められた
リトライ回数の中で、平均伝送キャラクタ数が小さくな
ることが、分割数を決定する判定条件である必要はな
い。伝送の成功率や通信時間を考慮にいれて分割数を決
定しても何等支障はなく、分割数を可変にすることによ
り効果が得られることが重要である。
【0035】図7において、データ受信14a側からデ
ータ送信14b側へ送られるデータ要求電文を、固定ビ
ットパターンを持つように構成し、データ送信14b側
では、データ要求電文の固定ビットパターンをチェック
し、検出されたビットエラーからBERを推定して、デ
ータブロック長を決定するように構成した。
【0036】本実施例では、図4に示す第1実施例の効
果に加え、S/Nを測定するための回路が不要となる利
点がある。図4に示した実施例では、データ要求電文
は、エラーの発生を最小とするため、極力短く構成した
が、本実施例のデータ要求電文は、あらかじめ決められ
ている固定ビットパターンと比較してBERを算出する
ため、ビットエラーがある程度発生するような電文長が
選択される。ただし、データ要求電文であるかどうかを
判別する必要もあるため、図4に示した実施例のデータ
要求電文に、固定ビットパターンを付加したものが考え
られる。つまり、電文の先頭でデータ要求電文と判定さ
れたら、その後ろに付加される電文のビットパターン
を、固定ビットパターンと比較して誤りビット数を検出
し、全体のビット数との比率からBERを算出する方法
が考えられる。データ要求電文長が長くなることによる
伝送効率の低下も考えられるが、回路の簡略化の方が効
果が大きい場合に適用すれば良い。
【0037】図8は本発明の第5実施例のフロー図であ
り、データ受信側にてテスト電文のBER検出、ブロッ
ク長決定を行なう方式である。図8において、データ受
信14a側からデータ送信14b側に送られるデータ要
求電文に応答して、データ送信14b側からデータ受信
14a側に固定ビットパターンを持つテスト電文を送信
し、データ受信14a側では、テスト電文の固定ビット
パターンをチェックし、検出されたビットエラーからB
ERを推定して、データブロック長を決定し、そのブロ
ック長をブロック長電文としてデータ送信14b側に送
信し、データ送信14b側では、ブロック長電文で指定
されたデータブロック長にデータを分割して伝送するよ
うに構成した。
【0038】本実施例では、図5に示す第2実施例の効
果に加え、S/Nを測定するための回路が不要となる利
点がある。テスト電文長が長くなることによる伝送効率
の低下も考えられるが、回路の簡略化の方が効果が大き
い場合に適用すれば良い。
【0039】図9に、データ受信14a側からデータ送
信14b側に送られるデータ要求電文に応答して、デー
タ送信14b側からデータ受信14a側に固定ビットパ
ターンを持つテスト電文を送信し、データ受信14a側
ではテスト電文の固定ビットパターンのビットエラーか
らBERを検出し、そのBERをBER電文としてデー
タ送信14b側に送信し、データ送信14b側でBER
電文で知らされたデータ受信14a側のBERからデー
タブロック長を決定し、そのデータブロック長にデータ
を分割して伝送するように構成した。
【0040】本実施例では、図6に示す第3実施例の効
果に加え、S/Nを測定するための回路が不要となる利
点がある。テスト電文長が長くなることによる伝送効率
の低下も考えられるが、回路の簡略化の方が効果が大き
い場合に適用すれば良い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデータ端
末の無線通信装置は、S/Nあるいは固定ビットパター
ンの伝送から、通信を実行する時点でのBER(ビット
エラー率)を推定し、BERに対応して伝送効率の高い
ブロック長にデータを分割して伝送するように構成した
ので、以下のような長所がある。
【0042】(1)伝送距離や設置位置のような、無線
通信装置の使用条件が異なっても、その使用条件に合わ
せて伝送効率の高い通信が自動選択されるため、個々の
無線通信装置の調整や設定を変更する必要がなく、適用
範囲の拡大が可能である。
【0043】(2)無線通信装置の設置後に、障害物や
ノイズ発生源が出現して、環境条件が大きく悪化するよ
うなことがあっても、限界ぎりぎりまで電文長を短くし
て通信を行うため、全く通信不能となる確率を小さくで
きる。また、検出したS/NやBERをデータとしてセ
ンタへ伝送すれば、センタ側で端末側の環境変化を検知
する事もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無線通信装置によるブロック構成
図である。
【図2】従来の自動検針システムのブロック図である。
【図3】無線通信装置を利用した自動検針システムのブ
ロック図である。
【図4】第1実施例の通信制御フロー図である。
【図5】第2実施例のフロー図である。
【図6】第3実施例のフロー図である。
【図7】第4実施例のフロー図である。
【図8】第5実施例のフロー図である。
【図9】第6実施例のフロー図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 共用器 3 RF受信部 4 キャリア検出部 5 制御部 6 モデム 7 RF送信部 14a 無線通信装置(データ受信側) 14b 無線通信装置(データ送信側)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データの変復調を行なうモデムと、この
    モデムの変調信号を電波に変換するRF送信部と、相手
    装置から送信された電波を受信して変調信号を検出する
    RF受信部と、上記モデムで復調される上記RF受信部
    からの変調信号のキャリア信号レベルを検出するキャリ
    ア検出部と、このキャリア検出部及び上記モデムに接続
    されて通信の制御を行なう制御部とを有し、 データ送信側での上記制御部では、相手装置からの電波
    を受信していないときのキャリア検出レベルNと相手装
    置からの電波を受信したときのキャリア検出レベルSと
    からS/Nを得て、このS/N比により送信するデータ
    ブロック長を決定して伝送するよう構成したデータ端末
    の無線通信装置。
  2. 【請求項2】 データの変復調を行なうモデムと、この
    モデムの変調信号を電波に変換するRF送信部と、相手
    装置から送信された電波を受信して変調信号を検出する
    RF受信部と、上記モデムで復調される上記RF受信部
    からの変調信号のキャリア信号レベルを検出するキャリ
    ア検出部と、このキャリア検出部及び上記モデムに接続
    されて通信の制御を行なう制御部とを有し、 データ受信側での制御部では、データ送信側からの信号
    のS/Nを検出してこのS/Nから送信データブロック
    長を決定してデータ送信側に送信すると共に、 データ送信側での制御部では、データ受信側からの上記
    送信データブロック長にてデータを分割して送信するよ
    う構成したデータ端末の無線通信装置。
  3. 【請求項3】 データの変復調を行なうモデムと、この
    モデムの変調信号を電波に変換するRF送信部と、相手
    装置から送信された電波を受信して変調信号を検出する
    RF受信部と、上記モデムで復調される上記RF受信部
    からの変調信号のキャリア信号レベルを検出するキャリ
    ア検出部と、このキャリア検出部及び上記モデムに接続
    されて通信の制御を行なう制御部とを有し、 データ受信側での制御部では、データ送信側からの信号
    のS/Nを検出してこのS/Nをデータ送信側に送信す
    ると共に、 データ送信側での制御部では、データ受信側からの上記
    S/Nから送信データブロック長を決定し、このデータ
    ブロック長にてデータを分割して送信するよう構成した
    データ端末の無線通信装置。
  4. 【請求項4】 データの変復調を行なうモデムと、この
    モデムの変調信号を電波に変換するRF送信部と、相手
    装置から送信された電波を受信して変調信号を検出する
    RF受信部と、上記モデムに接続されて通信の制御を行
    なう制御部とを有し、 データ送信側での制御部では、データ受信側からの固定
    ビットパターンを持つ信号により起動され、固定ビット
    パターンからビットエラー率を検出し、このビットエラ
    ー率から送信データブロック長を決定して伝送するよう
    に構成したデータ端末の無線通信装置。
  5. 【請求項5】 データの変復調を行なうモデムと、この
    モデムの変調信号を電波に変換するRF送信部と、相手
    装置から送信された電波を受信して変調信号を検出する
    RF受信部と、上記モデムに接続されて通信の制御を行
    なう制御部とを有し、 データ受信側の制御部では、データ送信側からの固定ビ
    ットパターン信号のビットエラー率を検出しこのビット
    エラー率から送信データブロック長を決定してデータ送
    信側に送信すると共に、 データ送信側での制御部では、データ受信側からの送信
    データブロック長にてデータを分割して送信するよう構
    成したデータ端末の無線通信装置。
  6. 【請求項6】 データの変復調を行なうモデムと、この
    モデムの変調信号を電波に変換するRF送信部と、相手
    装置から送信された電波を受信して変調信号を検出する
    RF受信部と、上記モデムに接続されて通信の制御を行
    なう制御部とを有し、 データ受信側での制御部では、データ送信側からの固定
    ビットパターン信号のビットエラー率を検出し、このビ
    ットエラー率をデータ送信側に送信すると共に、 データ送信側での制御部では、データ受信側からのビッ
    トエラー率から送信データブロック長を決定し、このデ
    ータブロック長にてデータを分割して送信するよう構成
    したデータ端末の無線通信装置。
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