JPH06232667A - 音響システム機器 - Google Patents

音響システム機器

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JPH06232667A
JPH06232667A JP1354193A JP1354193A JPH06232667A JP H06232667 A JPH06232667 A JP H06232667A JP 1354193 A JP1354193 A JP 1354193A JP 1354193 A JP1354193 A JP 1354193A JP H06232667 A JPH06232667 A JP H06232667A
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Shinichi Takeuchi
慎一 竹内
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Kenwood KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音響機器の接続や未接続を検出し、音響機器
内蔵のVR回路のVR値を自動的に設定して音響出力調節を
容易にし、スピーカの破損や危険を防止したものであ
る。 【構成】 音響ソース発生のソース機器10と、VR回路12
とマイコン13、第1のVRキー14とを有した音響機器A11
と、VR回路16と切換部17を有した音響機器B15との接続
検出手段1と、接続検出時に音響機器A11のVR回路12を
予め決められた設定レベル、即ち最大出力レベルに設定
するVR設定手段2とを設け、音響機器BのVR回路16でス
ピーカ出力を調節するよう構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は複数の音響機器を接続
して動作させる音響システム機器に係り、特に、複数の
音響機器の内蔵ボリューム回路を制御するのに好適な音
響システム機器に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、複数台の音響機器を接続して動
作させる音響システム機器は、ソース信号を供給する前
段のアンプ等の音響機器と終段のアンプ等の音響機器を
接続し、この終段の音響機器にスピーカシステムを接続
していた。
【0003】この様に、接続した各々の音響機器には音
量及び音質、又は音量のみ又は音質のみを調節するボリ
ューム回路(以下、VR回路という)が装着され、この各
々のVR回路の出力レベル調節又は設定は初段から終段の
前段まではVR回路を最大出力レベルに設定し、音響シス
テム機器の終段の音響機器のVR回路でスピーカ出力の音
量レベルや音質レベルを調節していた。
【0004】即ち、初段から終段の前段の音響機器のVR
回路では信号の減衰を無くし、入力ソース信号が入力レ
ベルのまま終段の音響機器に供給され、音響システム機
器を使用するユーザは容易にスピーカ出力調節できるよ
う、上記終段の音響機器のVR回路のみでスピーカ出力
の音量調節や音質調節を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の音響システム機器を複数接続した場合、初段から終段
の前段までの音響機器のVR回路を一々最大出力レベル
になるよう操作しなければならず、このVR回路の操作が
煩わしいという問題があり、また、上記音響システム機
器の接続を外して音響機器単体で使用する場合、これら
の音響機器のVR回路の設定VR値は最大レベルから元の音
量レベルや音質レベルに調節し直す必要があった。
【0006】もし、上記VR回路の調節し直しを忘れて音
響機器単体で使用すると、スピーカ出力が最大レベルに
なっているため、接続したスピーカなどを破損したり、
又は出力回路の発熱部品の発熱が増大して危険であるな
どの欠点があった。
【0007】また、複数台の音響機器を接続して音響シ
ステム機器として動作させている場合、各々の音響機器
の接続状態の中の途中の接続箇所が、例えば、振動など
の原因で未接続状態になると、この未接続になった前段
の音響機器の出力が最大出力になり、危険な状態にな
る。
【0008】また、上記未接続した音響機器にスピーカ
などを接続すると、この音響機器の出力が最大出力レベ
ルになってスピーカなどに出力されるため、前述のよう
な破損や危険状態が発生してしまうという欠点があっ
た。
【0009】この発明は上記した点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは従来例の欠点を解消
し、音響機器の接続や未接続を検出し、音響機器内蔵の
VR回路のVR値を予め決められた設定レベルに自動的に設
定し、スピーカ音響出力の調節を容易にして接続したス
ピーカの破損や危険性を防止した音響システム機器を提
供するところにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の音響システム
機器は音量及び/又は音質調節用ボリューム回路と、こ
のボリューム回路のボリューム値を設定する操作キーと
を有した音響機器を複数台接続し、前段の音響機器にソ
ース信号が供給され、終段の音響機器に接続したスピー
カから音響出力する音響システム機器において、上記複
数の音響機器の接続を検出する接続検出手段と、この接
続検出手段によって接続検出時に前段に接続された音響
機器のボリューム回路を予め決められた設定レベルに設
定するボリューム設定手段とを設け、上記終段の音響機
器のボリューム回路でスピーカ出力を調節するよう構成
したものである。
【0011】また、ソース信号が供給される第1の音響
機器と、この第1の音響機器の音響出力端子に接続した
第2の音響機器と、この第2の音響機器のスピーカ端子
に接続したスピーカとで構成した音響システム機器にお
いて、上記第1の音響機器と上記第2の音響機器との接
続検出時に上記第1の音響機器のボリューム回路を最大
出力レベルに設定するレベル設定手段を設け、上記第2
の音響機器のボリューム回路でスピーカ出力を調節する
よう構成しても良い。
【0012】更に、上記第1の音響機器のボリューム値
を設定する第1のボリュームキーを備え、この第1のボ
リュームキーによって設定された第1の音響機器と上記
第2の音響機器との接続検出時に上記第1の音響機器の
ボリューム値を上記第2の音響機器のボリューム回路に
転送する転送手段を設け、上記第1の音響機器のボリュ
ーム回路を最大出力レベルに設定し、上記データ転送さ
れた第2の音響機器のボリューム回路でスピーカ出力す
るよう構成しても良い。
【0013】また、上記第2の音響機器が第3の音響機
器であって、この第3の音響機器に設けたマイクロコン
ピュータと、ボリューム回路と、このボリューム回路の
ボリューム値を設定する第2のボリュームキーとを備
え、上記第3の音響機器と上記第1の音響機器とを接続
して構成した音響システム機器において、上記第1の音
響機器と上記第3の音響機器との接続検出時に上記第1
の音響機器のボリューム値を内部メモリに記憶する記憶
手段と、上記第1の音響機器のボリューム回路を最大出
力レベルに設定し、上記第2のボリュームキーで設定さ
れた上記第3の音響機器のボリューム回路でスピーカ出
力し、上記第3の音響機器の未接続検出時に上記記憶し
たボリューム値を上記第1の音響機器のボリューム回路
に復帰させる復帰手段とを設けて構成しても良い。
【0014】
【作用】この発明の作用を図1に示した機能ブロック図
によって説明する。この発明によれば、ソース信号が供
給される前段の第1の音響機器(音響機器Aという)と
スピーカ出力を行う終段の第2の音響機器(音響機器B
という)とを接続し、この接続時又は接続状態を内蔵の
マイコンによって検出することができる(接続検出手段
1)。この接続検出は、例えば前日から音響機器Bが接
続された状態でパワーONした場合も接続していることを
検出する。
【0015】即ち、上記音響機器Aのマイコンが音響機
器B内部の接続切り換えを行う切換部の動作を制御し、
この切換部の動作によって検出することができる。上記
音響機器Bの接続をマイコンが検出すると、マイコンは
音響機器AのVR回路の出力が予め設定された出力レベ
ル、例えば最大出力レベルになるよう制御してVR値を設
定する(最大レベル設定手段5)。
【0016】この最大出力レベルで出力されるソース信
号は上記音響機器Bに供給され、音響機器Bのボリュー
ム回路のみを調節してスピーカ出力レベルを決めること
ができる。
【0017】また、上記音響機器Aと音響機器Bとの接
続した瞬間の時点の接続が検出されない場合、即ち、音
響機器Aと音響機器Bとが既に接続されているか、又は
接続されていないかが不明の場合、上記音響機器Aに設
けたVR回路のVR値を設定する第1のボリュームキー(以
下、第1のVRキーという)を操作すると、マイコン内部
の記憶部、例えば RAMに記憶したVR値を読み出し、現VR
回路のVR値を UP/DOWN制御して上記第1のVRキー操作に
よるVR値の設定を行う(ボリューム値設定手段2)。
【0018】この様に、音響機器AのVR値の内容が上記
第1のVRキーによって変化が発生したり、又は音響機器
Bが音響機器Aから未接続となった未接続時検出を行う
と(未接続時検出手段6)、マイコンは上記音響機器A
のVR回路のVR値に対してデータ設定処理を有効と判断
し、上記音響機器Aと上記音響機器Bとが接続状態にあ
るかを検出する(接続中検出手段3)。
【0019】上記音響機器Aと音響機器Bとが接続状態
であることを検出すると、上記音響機器AのVR回路の設
定データを音響機器BのVR回路にマイコンを介してデー
タ転送し(転送手段4)、このデータ転送した上記音響
機器AのVR回路は前記同様に最大出力レベルに設定され
る(最大レベル設定手段5)。
【0020】即ち、データ転送された音響機器BのVR回
路は前記第1のVRキーで設定したVR値と同等になって、
音響機器Aから音響機器Bに供給されるソース信号レベ
ルは音響機器AのVR回路の最大出力レベルとなり、この
供給信号レベルが音響機器Bの基準ソース信号レベルと
なって音響機器BのVR回路の設定出力レベルでスピーカ
より音響出力される。
【0021】一方、上記音響機器Bの接続検出によって
上記音響機器Bが非接続状態であることを検出すると
(接続中検出手段3)、マイコンは音響システム機器が
音響機器Aのみで構成されていると判断し、上記音響機
器AのVR回路を以前に操作して設定した第1のVRキーに
よるVR値に設定され(VR値設定手段7)、入力ソース信
号は上記音響機器AのVR回路のVR値で出力される。
【0022】この様に、音響機器Aと音響機器Bとの接
続を検出する検出機能、又は第1のVRキーの操作データ
を取り込む機能、又は音響機器Aと音響機器Bとの未接
続を検出する検出機能などを有した音響システム機器
は、音響機器A,B 接続時には自動的に音響機器AのVR回
路を最大出力レベルにして音響機器BのVR回路のみでス
ピーカ出力を調節することができ、音響システム機器の
スピーカ出力を容易に調節することができる。
【0023】また、音響機器Bの未接続時を検出すると
(未接続時検出手段6)、自動的に音響機器AのVR回路
は最大出力レベルから第1のVRキーなどで設定したVR値
に設定され(ボリューム値設定手段7)、未接続時に音
響機器Aは最大出力レベルで信号出力して従来のような
不具合が発生するなどのことを未然に防止することがで
きる。
【0024】また、本発明の応用として、上記音響機器
Aに対し、マイコンや操作キーを有した他の第3の音響
機器(音響機器Cという)との接続による音響システム
機器について、図4に示した機能ブロック図を用いて本
発明の作用を説明する。
【0025】上記音響機器Aの内蔵マイコンと音響機器
C内蔵のマイコンとがデータラインで接続され、上記音
響機器CにはVR回路のVR値を設定する操作キー、即ち、
第2のボリュームキー(以下、第2のVRキーという)を
設け、音響機器Aからのソース信号は音響機器CのVR回
路を介してスピーカに供給される。
【0026】この様に構成した音響システム機器は、音
響機器Aと音響機器Cとの接続、即ち、接続した瞬間の
接続時も含めて接続を検出すると(接続検出手段20)、
上記音響機器AのVR回路に設定されているVR値をマイコ
ン内部の記憶部、例えば RAMに記憶する(記憶手段2
1)。
【0027】一方、上記音響機器Aと音響機器Cとの未
接続、即ち、接続が解かれた瞬間の未接続状態を検出す
ると(未接続時検出手段25)、上記マイコン内部の RAN
に記憶したVR値を上記音響機器AのVR回路に復帰させ
(復帰手段26)、音響機器AのVR回路のVR値を設定する
ことができる(音響機器AのVR値設定手段22)。
【0028】第2のVRキーを操作すると、この操作デー
タは音響機器Cのマイコンから音響機器CのVR回路に送
出され、現VR回路のVR値に対して UP/DOWN制御を行い、
第2のVRキー操作によるVR回路のVR値を設定することが
できる(音響機器CのVR値設定手段23)。
【0029】この様に、音響機器C30が第2のVRキーに
よってVR回路のVR値を設定すると、この第2のVRキーの
操作によって、上記音響機器Cのマイコンから音響機器
Aのマイコンにデータラインを介して音響機器Aと音響
機器Cとの接続情報が送出され、上記音響機器AのVR回
路の出力を最大出力レベルに設定し(最大出力レベル設
定手段24)、前記同様にスピーカ出力は上記第2のVRキ
ーによって設定された音響機器CのVR回路のVR値で音響
出力することができる。
【0030】この様に、接続する音響機器A,C が共にマ
イコンや操作キーを装着した場合でも、前記同様に、接
続状態を検出して自動的に前段の音響機器AのVR回路を
最大出力レベルに設定し、終段の音響機器CのVR回路の
設定レベルでスピーカ出力することができる。また、音
響機器Aのマイコンが未接続状態を検出すると、最大出
力レベルに設定されている音響機器AのVR回路を自動的
に元のVR値に設定し直すことができ、未接続時の不具合
を未然に防止することができる。
【0031】
【実施例】この発明に係る音響システム機器の実施例を
図1乃至図6に基づいて説明する。図1は本発明の動作
上の構成を示した機能ブロック図であり、図2はハード
ウェアのブロック図、図3は動作を説明したフローチャ
ートである。また、図4は本発明を応用した実施例を示
した動作上の構成を示した機能ブロック図であり、図5
は応用例のハードウェアのブロック図、図6は応用例の
動作を説明したフローチャートである。
【0032】図2において、10は音響システム機器のソ
ース機器であり、このソース機器10からのソース信号
は音響システム機器を構成した第1の音響機器、即ち、
音響機器A11に供給される。この音響機器A11の要部
の回路構成は、図のようにVR回路12と、このVR回路12を
制御するマイクロコンピュータ13(以下、マイコン13と
いう)と、このマイコン13を指示する操作キーとより構
成され、上記操作キーにはVR回路12のボリューム値(以
下、VR値という)を設定する第1のボリュームキー14
(以下、VRキー14という)が装着されている。
【0033】15は第2の音響機器、即ち、音響機器Bで
あり、この音響機器B15の要部の回路構成は、図のよう
にVR回路16と、このVR回路16の接続を設定する切換部17
とで構成されていて、上記VR回路16及び切換部17の動作
は音響機器A11内蔵のマイコン13によって制御される。
18は音響機器B15に接続したスピーカである。
【0034】上記マイコン13は周知のように基本的には
CPU,ROM,RAM 及び入力ポート、出力ポートより構成され
(図示せず)、ROM にはCPU を制御するプログラムが書
き込まれており、CPU はこのプログラムに従って入力ポ
ートに接続したVRキー14などより必要とされる外部デー
タを取り込んだり、又はRAM との間でデータの授受を行
なったりしながら演算処理し、必要に応じて処理データ
を出力ポートよりVR回路12や音響機器Bに出力する。
【0035】この様に構成した音響システム機器は、例
えば、ポ−タブルCDプレーヤと据置型ステレオセットと
を接続してCDプレーヤからの再生信号を据置型ステレオ
セットのスピーカシステムより出力する場合等、上記CD
プレーヤのディスク再生部(ソース機器10)からのCDデ
ィスクの再生信号がCDプレーヤの増幅出力回路(音響機
器A11のVR回路12を含む)を介して据置型ステレオセッ
ト(音響機器B15)に供給される。
【0036】即ち、ソース機器10のソース信号が供給さ
れる音響機器A11(CDプレーヤ)とスピーカ出力を行う
音響機器B15(据置型ステレオセット)とが接続され、
音響機器B15のVR回路16は切換部17の切換動作によって
接続される。
【0037】上記切換部17が音響機器A11内蔵のマイコ
ン13によって接点aに設定されると、音響機器A11から
のソース信号は音響機器B15のVR回路16を介してスピー
カ18に出力され、上記切換部17が接点bに設定される
と、音響機器A11からのソース信号は直接スピーカ18に
供給される。
【0038】この様に、音響機器A11と音響機器B15と
の接続時又は未接続時の各々のVR回路12,16 のVR値の設
定レベルは、音響機器A11のマイコン13による上記接続
状態を検出して各々設定され、この各々のVR回路12,16
のVR値の設定動作を図3のフローチャートにより説明す
る。
【0039】上記、音響機器A11に上記音響機器B15を
接続するよう操作キーなどを操作して切換部17を制御す
ると、マイコン13は音響機器A11と音響機器B15との接
続を検出し(ステップS1)、マイコン13は上記音響機器
A11のVR回路12の出力が最大出力レベルになるよう制御
してVR回路12のVR値を設定する(ステップS2)。
【0040】上記、音響機器B15の接続検出は音響機器
B15が音響機器A11に接続した瞬間の時点をも検出する
ので、例えば前日から接続した状態で音響システム機器
をパワーONした場合も接続していることを検出する。
【0041】この様に、上記音響機器A11のソース信号
の出力が自動的にVR回路12の最大出力レベルで出力され
ると、この出力ソース信号が上記音響機器B15に供給さ
れてVR回路16のVR値調節によるVR値設定レベルのみスピ
ーカ18より音響出力することができる。
【0042】また、上記音響機器A11と上記音響機器B
15との接続した瞬間の接続が検出されない場合(ステッ
プS1)、即ち、音響機器A11と音響機器B15とが既に接
続されているか、又は接続されていないかが不明の場
合、上記音響機器A11に設けたVR回路12のVR値を設定す
る第1のVRキー14が操作されると(ステップS3)、マイ
コン13内部の RAMに記憶したVR値を読み出し、現VR回路
12の設定VR値を UP/DOWN制御し(ステップS4)、上記第
1のVRキー14の操作データによるVR回路12のVR値の設定
を行う。
【0043】また、第1のVRキー14の操作が無く、上記
音響機器B15が音響機器A11から未接続となった場合、
この未接続時をマイコン13は検出し(ステップS5)、上
記マイコン13は音響機器A11のVR回路12のVR値に対して
データ設定処理を行うことを有効と判断し、再度、上記
音響機器A11と上記音響機器B15とが接続状態にあるか
を検出する(ステップS6)。
【0044】上記、音響機器A11と音響機器B15とが接
続状態であることをマイコン13が検出すると、上記音響
機器A11のVR回路12に現在設定されている設定データを
音響機器B15のVR回路16にマイコン13を介してデータ転
送し(ステップS7)、このデータ転送した後の音響機器
A11のVR回路12の出力を最大出力レベルに設定する(ス
テップS8)。
【0045】即ち、上記データ転送された音響機器B15
のVR回路16は、前記第1のVRキー14で設定したVR値と同
等になり、音響機器A11から供給されるソース信号レベ
ルは音響機器A11のVR回路12の最大出力レベルとなっ
て、このVR回路12の最大レベルの供給信号レベルが音響
機器B11の入力基準ソース信号レベルとなり、音響機器
B15のVR回路16の設定出力レベルでスピーカ18に出力さ
れる。
【0046】一方、上記音響機器B15の接続検出によっ
て上記音響機器B15が未接続状態であることを検出する
と(ステップS6)、マイコン13は音響システム機器が音
響機器A11のみで構成されていると判断し、上記音響機
器A11のVR回路12を以前に操作して設定した第1のVRキ
ー14によるVR値で設定され(ステップS9)、音響機器A
11に入力したソース信号は上記音響機器A11のVR回路12
のVR値で音響機器B15の切換部17を介してスピーカ18よ
り音響出力される。
【0047】この様に、上記音響機器A11のマイコン13
は音響機器A11と音響機器B15との接続を検出したり、
又は音響機器A11の第1のVRキー14の操作データで音響
機器A11のVR回路12のVR値を設定し直したり、又は音響
機器A11と音響機器B15との未接続を検出したりして、
音響機器A,B 11,15 の接続時には自動的に音響機器A11
のVR回路12を最大出力レベルに設定し、音響機器B15の
VR回路16の設定VR値のみでスピーカ18の音響出力を調節
することができる。
【0048】また、音響機器B15の未接続時には自動的
に音響機器A11のVR回路12は、今まで設定されていた最
大出力レベルから、第1のVRキー14などで設定したVR値
に設定し直し、音響機器B15の未接続時の音響機器A11
からの最大出力レベルによるスピーカ18の破損や発熱部
品の発熱による危険の発生などを未然に防止することが
できる。
【0049】また、本発明の応用として、上記音響機器
A11に対して、マイコンや操作キーを有した他の音響機
器Cとの接続による音響システム機器の実施例を図5の
要部のブロック図及び動作を説明した図6のフローチャ
ートを用いて説明する。
【0050】図5において、30は音響機器Cであり、こ
の音響機器C30の要部の回路構成は、図のようにVR回路
31と、このVR回路31を制御するマイコン32と、このマイ
コン32に指示を行う操作キーとで構成され、この操作キ
ーにはVR回路31の設定レベルを指示する第2のVRキー33
が装着されている。
【0051】この様に構成した音響システム機器は、前
記音響機器A11とスピーカ出力を行う音響機器C30とが
接続され、音響機器C30のマイコン32は音響機器A11内
蔵のマイコン13とデータラインで接続されている。
【0052】即ち、上記音響機器A11内蔵のマイコン13
と音響機器C30内蔵のマイコン32とは各々データ転送を
行うことができ、例えば、各々のマイコン13,31 で制御
するVR回路12,32 のVR値設定のデータ転送や機器の接続
制御などを実行することができる。この様に、音響機器
A11と音響機器C30との接続時又は未接続時の各々のVR
回路12,31 のVR値の設定動作を図6のフローチャートに
より説明する。
【0053】上記、音響機器A11と音響機器C30とが接
続されると、ソース機器10からのソース信号は音響機器
A11のVR回路12を介して上記音響機器C30のVR回路31に
供給され、このVR回路31の出力ソース信号がスピーカ18
より音響出力される。
【0054】上記、音響機器A11と音響機器C30とが接
続、即ち、接続した瞬間の接続時も含めて接続したこと
をマイコン32によって検出し、この接続情報は音響機器
A11のマイコン13に送出される(ステップS10)。
【0055】この様に、上記音響機器A11が音響機器C
30の接続状態を検出すると、音響機器A11のマイコン13
はVR回路12に設定されているVR値データXをマイコン13
の内部の RAMに記憶データYとして記憶する(ステップ
S11)。
【0056】一方、上記音響機器A11と音響機器C30と
の未接続、即ち、未接続した瞬間(音響機器C30を音響
機器A11から取り外した瞬間等)の未接続時をマイコン
32からの転送情報によってマイコン13が検出すると(ス
テップS12)、このマイコン13は内部 RAMに以前に記憶し
たVR値データYを読み出してVR回路12に転送し、VR回路
12のVR値Xとして復帰させ(ステップS13)、音響機器A
11のVR回路12のVR値Xを設定することができる。
【0057】この様に、音響機器A11のVR回路12のVR値
Xを設定した状態で、音響機器C30に設けた第2のVRキ
ー33を操作すると(ステップS1)、この操作データは音
響機器C30のマイコン32に送出され、VR回路31に設定さ
れていた現VR値に対して UP/DOWN制御を行って(ステッ
プS15)、音響機器C30のVR回路31にB-VRキー33の操作デ
ータによるVR値Zを設定することができる(ステップS1
6)。
【0058】即ち、音響機器C30のVR回路16はB-VRキー
33の操作によって任意のVR値Zに設定され、この第2の
VRキー33を操作することによって、上記音響機器C30が
音響機器A11に接続されている接続状態をマイコン13は
検出し、マイコン13は前述したように、上記音響機器A
11のVR回路12を制御してVR回路12の設定VR値Xが最大出
力レベルになるよう制御する。
【0059】この様に、音響機器A11,C30 が接続状態に
ある場合、音響機器A11に入力されたソース信号はVR回
路12で自動的に設定された最大出力レベルで音響機器C
30に供給され、音響機器C30はVR回路16で上記第2のVR
キー33によって設定された出力レベルでスピーカ18より
音響出力することができる。
【0060】また、未接続状態を検出すると、最大出力
レベルに設定されている音響機器A11のVR回路12を自動
的に元のVR回路12のVR値Xに復帰して設定することがで
き、未接続時の不具合を未然に防止することができる。
【0061】以上、実施例及び応用例では2台の音響機
器A11,B15 又は音響機器A11,C30 の接続又は未接続時の
各々のVR回路12,16 又は32の設定制御について説明した
が、接続される音響機器は2台以上の複数台の接続時に
も、前記同様の各々のVR回路の制御機能を用いて実施す
ることができる。
【0062】
【発明の効果】この発明に係る音響システム機器は前述
のように、複数台の音響機器の接続時は自動的に前段の
複数の音響機器のVR回路を最大出力レベルに設定して終
段の音響機器のVR回路のみでスピーカ出力を調節するこ
とができるので、音響システム機器の音量調節や音質調
節などが容易にできるという効果がある。
【0063】また、未接続時は自動的に複数の前段の音
響機器のVR回路を元のVR値に設定し直すため、未接続時
に最大出力レベルで信号出力することが回避され、音響
機器に接続したスピーカの破損や発熱部品による危険を
未然に防止することができるという効果がある。
【0064】しかも、上記音響機器の接続又は未接続時
の内蔵したVR回路のVR値が自動的に設定されるVR回路の
設定機能は、内蔵したマイコンのソフトウェアに大きく
依存し、コストを上げることなく音響機器の機能アップ
を行うことができるという効果があり、実施も容易であ
るなどの優れた特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る音響システム機器の動作上の構
成を示した機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施例を示したハードウェアのブロッ
ク図である。
【図3】本発明の実施例の動作を説明したフローチャー
トである。
【図4】本発明の他の応用例の動作上の構成を示した機
能ブロック図である。
【図5】本発明の応用例を示したハードウェアのブロッ
ク図である。
【図6】本発明の応用例の動作を説明したフローチャー
トである。
【符号の説明】
10 ソース機器 11 音響機器A 12 ボリューム(VR)回路 13 マイクロコンピュータ(マイコン) 14 第1のボリューム(VR)キー 15 音響機器B 16 ボリューム(VR)回路 17 切換部 18 スピーカ 30 音響機器C 31 ボリューム(VR)回路 32 マイクロコンピュータ(マイコン) 33 第2のボリューム(VR)キー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音量及び/又は音質調節用ボリューム回
    路と、このボリューム回路のボリューム値を設定する操
    作キーとを有した音響機器を複数台接続し、前段の音響
    機器にソース信号が供給され、終段の音響機器に接続し
    たスピーカから音響出力する音響システム機器におい
    て、 上記複数の音響機器の接続を検出する接続検出手段と、
    この接続検出手段によって接続検出時に前段に接続され
    た音響機器のボリューム回路を予め決められた設定レベ
    ルに設定するボリューム設定手段とを設け、上記終段の
    音響機器のボリューム回路でスピーカ出力を調節するよ
    う構成したことを特徴とする音響システム機器。
  2. 【請求項2】 ソース信号が供給される第1の音響機器
    と、この第1の音響機器の音響出力端子に接続した第2
    の音響機器と、この第2の音響機器のスピーカ端子に接
    続したスピーカとで構成した音響システム機器におい
    て、 上記第1の音響機器と上記第2の音響機器との接続検出
    時に上記第1の音響機器のボリューム回路を最大出力レ
    ベルに設定するレベル設定手段を設け、上記第2の音響
    機器のボリューム回路でスピーカ出力を調節するよう構
    成したことを特徴とする請求項1記載の音響システム機
    器。
  3. 【請求項3】 上記第1の音響機器のボリューム値を設
    定する第1のボリュームキーを備え、この第1のボリュ
    ームキーによって設定された第1の音響機器と上記第2
    の音響機器との接続検出時に上記第1の音響機器のボリ
    ューム値を上記第2の音響機器のボリューム回路に転送
    する転送手段を設け、上記第1の音響機器のボリューム
    回路を最大出力レベルに設定し、上記データ転送された
    第2の音響機器のボリューム回路でスピーカ出力するよ
    う構成したことを特徴とする請求項2記載の音響システ
    ム機器。
  4. 【請求項4】 上記第2の音響機器が第3の音響機器で
    あって、この第3の音響機器に設けたマイクロコンピュ
    ータと、ボリューム回路と、このボリューム回路のボリ
    ューム値を設定する第2のボリュームキーとを備え、上
    記第3の音響機器と上記第1の音響機器とを接続して構
    成した音響システム機器において、 上記第1の音響機器と上記第3の音響機器との接続検出
    時に上記第1の音響機器のボリューム値を内部メモリに
    記憶する記憶手段と、上記第1の音響機器のボリューム
    回路を最大出力レベルに設定し、上記第2のボリューム
    キーで設定された上記第3の音響機器のボリューム回路
    でスピーカ出力し、上記第3の音響機器の未接続検出時
    に上記記憶したボリューム値を上記第1の音響機器のボ
    リューム回路に復帰させる復帰手段とを設けたことを特
    徴とする請求項2記載の音響システム機器。
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