JPH0623221Y2

JPH0623221Y2 - モーアのブロアケース連結構造

Info

Publication number: JPH0623221Y2
Application number: JP11095088U
Authority: JP
Inventors: 信一郎井上; 隆雄阪辻; 昌民福田; 毅佐藤
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1988-08-24
Filing date: 1988-08-24
Publication date: 1994-06-22
Anticipated expiration: 2003-08-24
Also published as: JPH0231420U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、刈刃ハウジングの側部に、刈草を後方の集草
容器まで送風案内するブロアケースを、前部側連結部と
後部側連結部とにおいて、着脱自在に連結するよう構成
したモーアのブロアケース連結構造に関する。

〔従来の技術〕

従来における上記ブロアケース連結構造としては、前部
側及び後部側双方の連結部において、夫々ボルトによる
締付け連結するもの、あるいは、抜差し自在な連結ピン
によってピン連結する構造のものがあった。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところが、上記したような従来構造にあっては、ブロア
ケースを刈刃ハウジングに取付連結するに際して、ボル
トあるいはピンが係入するための取付孔を、前部側ある
いは後部側夫々において位置合わせしなければならず、
極めて煩しい作業となっていた。

本考案は、上記不都合点を解消して、刈刃ハウジングへ
のブロアケースの取付作業を容易に行えるようにするこ
とを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

本考案の特徴は、冒記構成のモーアのブロアケース連結
構造において、前記一方の連結部における刈刃ハウジング側の連結ブ
ラケットに、ブロアケース側連結部材の縦型ピンが横方
向に係入する係合凹所を形成し、この係合凹所の内奥側
を湾曲させて、前記ピンが内奥部材に係入した状態で、
前記連結部材の横方向への移動を規制するとともに、連
結ブラケットに設けた受止部材と、連結部材に設けた接
当部材との接当により連結部材の前後方向への移動を規
制するよう構成してある点と、前記他方の連結部を、縦軸芯周りに揺動自在、かつ、
軸芯方向にスライド自在にブロアケース側に設けたＵ字
形状の連結ピンと、刈刃ハウジング側に固定され、前記
連結ピンが係脱自在な連結ボス部材とにより構成してあ
る点とにあり、その作用効果は次の通りである。

〔作用〕

(イ)上記特徴構成により、ブロアケースを刈刃ハウジ
ングに装着する際に、先ず、前記縦型ピンを前記係合凹
所の屈曲した内奥部まで係入させる。このとき、前記ピ
ンと係合凹所の屈曲部分内面との接当により、ブロアケ
ースの係入方向、つまり横方向の移動を規制するととも
に、係合凹所の内奥端面に前記ピンが接当し、かつ、前
記受止部材と前記接当部材とが接当することでブロアケ
ースの前後移動が規制される。

(ロ)そして、上記特徴構成により、前記したように縦
型ピンを係合凹所に係入している状態において、前記ピ
ンを上方に持ち上げながら揺動させ、揺動端側を連結ボ
ス部材に係入すべく下方に下げることにより、連結作業
が完了する。

〔考案の効果〕

従って、本考案によれば、上記作用(イ)及び(ロ)から、一
方の連結部においてピンを係入させて位置決めをした状
態において、他方の連結部でピン連結することにより、
ブロアケースの連結を行うことができ、二箇所において
ピン孔の位置合わせを行う場合のように、ケース全体を
持って位置合せするものに比較して、取付作業を格段に
容易に行えるのである。

又、上記作用を為すものとして、前記Ｕ字形状の連結ピ
ンの代わりに、円柱状のピンで枢支連結することも考え
られるが、寸法精度を高くしなければならず、加工面で
のコストがアップする問題があるとともに位置合わせの
煩しさが残るが、本考案においては、前記連結ピンの揺
動による誤差の吸収が可能で、このような問題は生じな
いのである。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第５図に本考案に係るモーア(M)を装着した兼用型芝刈
機を示している。この芝刈機は機体前部下方にモーア
(M)を連結するとともに、機体後部にモーア(M)により刈
取られた刈芝を回収する集草容器(1)を配備してある。

そして、モーア(M)の刈刃ハウジング(2)の右横側に刈芝
を前記集草容器(1)まで送風案内するブロアケース(3)を
配備し、このブロアケース(3)と集草容器(1)とを回収ダ
クト(4)を介して連通してある。

前記ブロアケース(3)内には、回転羽根(5)を設け、刈刃
駆動軸から、ベベルギア機構(6)、連結軸(7)を介して、
この回転羽根(5)に動力が供給され、刈刃ハウジング(2)
内の刈芝をその生起風により強制的に集草容器(1)に搬
送案内するのである。

次に前記ブロアケース(3)と刈刃ハウジング(2)との連結
構造について説明する。

ブロアケース(3)は、第４図に示すように、前部側連結
部(A)と後部側連結部(B)とにおいて着脱自在に刈刃ハウ
ジング(2)に連結してある。

前部側連結部(A)について詳述すると、第１図に示すよ
うに、刈刃ハウジング(2)に固定した連結ブラケット(8)
に、ブロアケース(3)側連結部材(9)の縦型ピン(10)が左
方向に向けて係入する係合凹所(11)を形成して、この係
合凹所(11)の内奥部を後方側に湾曲させてある。そして
前記ピン(10)が係合凹所(11)の内奥部(11a)に係入した
状態において、前記連結部材(9)の横方向への移動を規
制するとともに、連結ブラケット(8)に設けた受止部材
(12)と連結部材(9)に設けた接当部材(13)との接当によ
り連結部材(9)の前後方向への移動を規制してある。

さらに詳述すると、前記連結ブラケット(8)は、刈刃ハ
ウジング(2)へのボルト連結用縦板(14)から右側方に向
け角パイプ部材(15)を延設し、この角パイプ部材(15)の
上下面に前記係合凹所(11)を形成してある。そして角パ
イプ部材(15)の下部材に、横方向に沿う前記受止部材(1
2)を固設してある。一方、ブロアケース(3)側の連結部
材(9)は、ブロアケース(3)にボルト固定し、横方向に延
設した断面形状がコの字状のフレーム部材(16)の遊端側
に前記縦型ピン(10)を並設し、この縦型ピン(10)には、
前記係合凹所(11)に係入する際に、前記角パイプ部材(1
5)の上下面に沿い上下の振れ止めを行う一対の接当規制
板(17),(17)を固着してある。又、フレーム部材(16)の
遊端部から前記接当部材(13)を突設してある。

上記構成の前部側連結部(A)における連結作業は、以下
のように行う。つまり、ブロアケース(3)側の前記縦型
ピン(10)を、連結ブラケット(8)の係合凹所(11)に、後
部側が右方に傾斜した状態で係合凹所(11)の内奥部まで
係入させ（第２図(イ)参照）ブロアケース(3)を傾斜姿勢
から正規の連結姿勢まで戻した後、（第２図(ロ)参照）
後述する後部側連結部(B)でピン連結するよう構成して
ある。このとき、前記接当部材(13)が受止部材(12)に接
当してブロアケース(3)の右方への移動を規制し、か
つ、係合凹所(11)の内奥端と縦型ピン(10)との接当によ
り、ブロアケース(3)の左方への移動を規制する。しか
も、係合凹所(11)の内面と縦型ピン(10)との接当により
ブロアケース(3)の前後方向の移動を規制するのであ
る。

次に後部側連結部(B)について説明する。第３図にも示
すように、ブロアケース(3)に縦軸芯(P)周りに揺動自
在、かつ、軸芯方向つまり上下にスライド自在に、逆向
きＵ字形状の連結ピン(18)を取付けてある。

この連結ピン(18)はコイルバネ(19)によって下方に付勢
してある。一方、刈刃ハウジング(2)側に、連結ピン(1
8)の揺動側端部(18a)が係脱自在な連結ボス部材(20)を
固定してある。

そして、前記したように、前部側連結部(A)において連
結作業が完了した状態で、前記連結ピン(18)をコイルバ
ネ(19)のバネ力に抗して上方に持ち上げながら揺動さ
せ、揺動側端部(18a)を連結ボス部材(20)に係入する。
このとき、連結ピン(18)はコイルバネ(19)の付勢力で、
係入状態が保持される。このようにして、連結作業を容
易に行えるのである。

〔別実施例〕第６図に示すように、前記受止部材(12)を角パイプ部
材(15)の前端縁に設け、前記フレーム部材(16)を接当部
材(13)に兼用させるものでもよい。

前記前部側連結部(A)と後部側連結部(B)とを互いに前
後逆の位置に配備するものでもよい。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るモーアのブロアケース連結構造の実
施例を示し、第１図は要部の斜視図、第２図(イ)は前部
の連結途中の要部平面図、第２図(ロ)は前部の連結終了
時の要部平面図、第３図は後部連結部の切欠正面図、第
４図はモーアの平面図、第５図は芝刈機の全体側面図、
第６図は別実施例の平面図である。 (1)……集草容器、(2)……刈刃ハウジング、(3)……ブ
ロアケース、(8)……連結ブラケット、(9)……連結部
材、(10)……縦型ピン、(11)……係合凹所、(12)……受
止部材、(13)……接当部材、(18)……連結ピン、(20)…
…連結ボス部材、(A),(B)……連結部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】刈刃ハウジング(2)の側部に、刈草を後方
の集草容器(1)まで送風案内するブロアケース(3)を、前
部側連結部(A)と後部側連結部(B)とにおいて、着脱自在
に連結するよう構成したモーアのブロアケース連結構造
であって、前記一方の連結部(A)における刈刃ハウジン
グ(2)側の連結ブラケット(8)に、ブロアケース(3)側連
結部材(9)の縦型ピン(10)が横方向に係入する係合凹所
(11)を形成し、この係合凹所(11)の内奥側を湾曲させ
て、前記ピン(10)が内奥部材に係入した状態で、前記連
結部材(9)の横方向への移動を規制するとともに、連結
ブラケット(8)に設けた受止部材(12)と、連結部材(9)に
設けた接当部材(13)との接当により連結部材(9)の前後
方向への移動を規制するよう構成し、前記他方の連結部
(B)を、縦軸芯周りに揺動自在、かつ、軸芯方向にスラ
イド自在にブロアケース(3)側に設けたＵ字形状の連結
ピン(18)と、刈刃ハウジング(2)側に固定され、前記連
結ピン(18)が係脱自在な連結ボス部材(20)とにより構成
してあるモーアのブロアケース連結構造。