JP6951216B2 - 芝刈り機 - Google Patents

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Description

本発明は、水平方向の軸線まわりに回転する刃を有する芝刈り機に関する。
下記特許文献1,2では、本体に対して固定刃と回転刃をセットで交換できるように、固定刃と回転刃を備えた刃体ユニットを本体に対して着脱自在に構成している。本体は回転刃を駆動するための駆動源を備えており、その駆動源の動力を、本体側に取り付けられた駆動側のプーリと、刃体ユニットの回転軸に取り付けられた従動側のプーリと、両プーリ間に巻き掛けられたベルトによって回転軸に伝達して回転刃を回転駆動する。
本体から刃体ユニットを取り外す際には、ベルトを両プーリから取り外す必要がある。また、本体に刃体ユニットを取り付ける際には、両プーリにベルトを取り付ける必要がある。しかしながら、このベルトの取り付け、取り外し作業は容易ではない。
特公昭56−49523号公報 実開昭51−113061号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、本体に対して刃体ユニットが着脱自在であって、無端状の動力伝達体によって本体の駆動源から刃体ユニットの刃に動力を伝達する構成において、刃体ユニットを着脱する際に、無端状の動力伝達体を容易に着脱することができる芝刈り機を提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る芝刈り機は、刃体ユニットが本体に着脱自在に取り付けられた芝刈り機であって、刃体ユニットは、水平方向に延びる回転軸と、該回転軸と一体に回転する刃と、回転軸の一端部に装着された従動側回転車とを備え、本体は、刃を駆動するための駆動源と、該駆動源の回転を伝達するための駆動側回転車とを備え、駆動側回転車と従動側回転車との間には無端状の動力伝達体が巻き掛けられており、刃体ユニットは、従動側回転車とは反対側の位置に刃体側係合部を備え、本体は、刃体側係合部が回転軸の軸線方向に凹凸係合する本体側係合部を備えており、駆動側回転車と従動側回転車との間の中心間距離が変化するように、刃体ユニットは、刃体側係合部と本体側係合部との間の隙間によって本体側係合部を支点として本体に揺動可能に支持されており、本体に対する刃体ユニットの揺動を規制及び規制解除するための揺動規制手段を備えていることを特徴とする。
該構成の芝刈り機にあっては、刃体ユニットが回転軸の他端部側において本体に揺動可能に支持されている。刃体ユニットの揺動は、本体係合部と刃体係合部との間の隙間によって生じるものである。回転軸の一端部側において刃体ユニットは所定の振れ幅で揺動することになり、従動側回転体と本体側回転体との間の中心間距離を変化させることができる。刃体ユニットは揺動規制手段によって揺動が規制される。揺動規制手段による規制を解除すると、刃体ユニットは本体に対して揺動可能な状態となるので、従動側回転体を駆動側回転体に接近させることで、無端状の動力伝達体を従動側回転体や駆動側回転体から容易に取り外すことができる。動力伝達体を取り外した後、刃体ユニットを回転軸の一端部側に向けて所定量移動させて本体側係合部から刃体側係合部を抜いて刃体ユニットを本体から取り外す。刃体ユニットを本体に取り付ける際には逆の手順で行う。
特に、本体側係合部と刃体側係合部のうち、一方は互いに離間した一対の係合ピンであり他方は係合ピンが挿入可能な一対の係合孔であることが好ましい。一対の係合ピンを設けると、刃体ユニットは本体に対して一対の係合ピンの離間方向と直交する方向には比較的大きく揺動する一方、一対の係合ピンの離間方向の揺動は小さいものとなる。即ち、刃体ユニットの揺動の方向を実質上一方向に制限することができる。そのため、揺動規制手段の構成も簡単なものとなり、また、刃体ユニットの着脱作業も容易になる。尚、駆動側回転体の中心と従動側回転体の中心を結ぶ直線の方向は、一対の係合ピンの離間方向と直交する方向であってもよいし、一対の係合ピンの離間方向と直交する方向に対して45度を越えない範囲で傾斜していてもよい。
また、揺動規制手段は、前記中心間距離が大きくなるように刃体ユニットを所定方向に押圧する押圧部を備え、該押圧部の押圧力と動力伝達体の張力とのバランスによって刃体ユニットの揺動が規制されることが好ましく、揺動規制の構成を簡素化でき、またその規制解除も容易である。
以上のように、無端状の動力伝達体とは反対側の位置に刃体側係合部と本体側係合部を設けて、刃体側係合部と本体側係合部の間の隙間、ガタツキを利用するという簡単な支持機構によって、刃体ユニットを本体に揺動可能に支持させることができる。そして、刃体ユニットの着脱時には従動側回転体側を揺動させて従動側回転体と駆動側回転体との間の中心間距離を縮めることで、無端状の動力伝達体を容易に着脱できる。
本発明の一実施形態における芝刈り機を示す斜視図。 本発明の一実施形態における芝刈り機を示す正面図。 同芝刈り機の要部底面図。 同芝刈り機のカバーを取り外した状態であってベルトを張った状態を示す要部正面図。 図4のA−A断面図。 図5のB−B断面図。 同芝刈り機のベルトを緩めた状態を示す図4に対応した要部正面図。 図7のD−D断面図。 図5のC−C要部断面図。 図9に対応した要部断面図であって、ベルトを緩めた状態を示す。 (a)〜(c)は同芝刈り機の要部拡大図。 同芝刈り機の刃体ユニットを示す図5に対応した断面図。 同芝刈り機の刃体ユニットを本体フレームに装着する途中の状態を示す図4に対応した概略図。 同芝刈り機の刃体ユニットを本体フレームに装着する途中の状態を示す図6に対応した概略図。 (a)及び(b)は同芝刈り機の要部拡大図。 本発明の他の実施形態における芝刈り機を示す正面図。 本発明の他の実施形態における芝刈り機を示す正面図。
以下、本発明の一実施形態にかかる芝刈り機について図1〜図15を参酌しつつ説明する。図1及び図2に芝刈り機の全体の外観を示している。尚、以下の説明において、作業者が位置する手前側を後側、手前側とは反対側であって芝刈り機の進行方向を前側とし、左側と右側は手前側から見た場合を基準とする。従って、図1は左前方から見た斜視図である。図2は左側から見た図であり、芝刈り機の左側面を示している。
<全体構成>
本実施形態における芝刈り機は駆動源として電動のモータ30を備えた電動芝刈り機である。図示しない電源コードを備えたタイプであってもよいし、電源コードを備えないタイプであってもよく、従って、充電式のものであってもよい。また、前輪1と後輪2を備えた構成であって、作業者が後側に立ってハンドル3を持って前側に押しながら芝を刈る構成の手押し走行タイプのものである。刃は、水平方向の軸線まわりに回転する構成のものであって、具体的には、左右方向の軸線まわりに回転する構成のものである。刈った芝を集める集草装置としては、図1に二点鎖線で示しているような集草ボックス4を本体6の後部に着脱可能に装着することができる。
<刃体ユニット7>
刃としては、リール刃とも称されて固定刃10との間で芝を刈る回転刃11や、サッチと称される芝の枯れた根や茎、葉が芝生の中に溜まったものを芝生から除去するためのサッチング刃、芝地に垂直な切込みを入れて古い根や茎を切るための根切り刃等があるが、本実施形態では回転刃11を例に説明する。但し、サッチング刃や根切り刃等であってもよい。また、刃は交換可能であるため、リール刃からサッチング刃等に適宜交換して使用してもよい。芝刈り機は、本体6と該本体6に着脱可能に構成された刃体ユニット7とを備えており、刃体ユニット7が回転刃11と固定刃10とを備えている。従って、刃体ユニット7を着脱することによって回転刃11と固定刃10をセットで着脱でき、またセットで新しいものに交換することができる。そして、サッチング刃の刃体ユニット7や根切り刃の刃体ユニット7にも交換できる。本実施形態における刃体ユニット7はリール刃のタイプであるがサッチング刃のタイプであってもよいし根切り刃のタイプであってもよい。
図12に本実施形態における刃体ユニット7を単体の状態で示している。刃体ユニット7は、左右方向に延びる回転軸12と、該回転軸12の両端部を回転可能に支持する刃体フレームと、回転軸12の一端部に装着された従動側回転体である従動側プーリ13と、回転軸12と一体に回転する回転刃11と、刃体フレームに取り付け固定されて回転刃11と共に芝を刈る固定刃10とを備えている。回転刃11は螺旋状に延びていて、複数枚設けられている。固定刃10は、回転刃11の回転軌道上に近接した位置に固定されている。刃体フレームは、左右一対の側板14,15と、左右の側板14,15の上端部同士を左右に連結する上板16と、左右の側板14,15の下部であって後部同士を左右に連結する支柱17とを備えている。左右の側板14,15と上板16とは一つの部材として一体的に形成されていて板金から構成されているが、別部材として構成されてネジ等で連結された構成であってもよい。左右の側板14,15と上板16は、全体として下側に開口した門型となっている。支柱17に固定刃ホルダ18の後部が回転可能に支持され、固定刃ホルダ18に固定刃10がネジ止めされている。固定刃ホルダ18の左右両端部にはそれぞれ前側に向けて腕部18aが延びている。左右の腕部18aの先端部にはそれぞれ調整ボルト19が下側から挿通し、調整ボルト19は側板14,15に螺着されている。固定刃ホルダ18の腕部18aと側板14,15との間にはコイルバネ20が配置され、該コイルバネ20を調整ボルト19が挿通している。調整ボルト19のねじ込み量を増減させることで、固定刃ホルダ18を介して固定刃10を上下に揺動させることができ、固定刃10と回転刃11との間の隙間を調節することができる。
回転軸12の両端部はそれぞれ軸受け21と軸受けホルダ22を介して刃体フレームの左右の側板14,15に支持されている。回転軸12の一端部である左側の端部は左側の側板14を挿通して側方に突出しており、その突出部分に従動側プーリ13が取り付けられていて、従動側プーリ13は回転軸12と一体となって回転する。回転軸12の他端部である右側の端部は右側の側板15を挿通せず右側の側板15の内側で支持されている。回転刃11は回転軸12に取り付けられていて、刃体フレームの左右の側板14,15と上板16の内側で回転する。
図3、図5及び図12に示すように、左側の側板14と従動側プーリ13との間には内カバー23が設けられている。内カバー23は左側の側板14に取り付けられている。内カバー23の周縁部には図5のように後述する外カバー61の側壁部61bの内側の端部が外側から接合する。内カバー23は外カバー61と左側の側板14との間の間隙を埋めて、外カバー61と左側の側板14との間の間隙から土埃や芝が外カバー61内に侵入して従動側プーリ13やベルトに付着することを防止する。尚、図3には外カバー61は図示されていない。また、図4や図7、図13には内カバー23は図示されていない。
刃体フレームの右側の側板15には係合ピン24が前後一対取り付けられている。係合ピン24が刃体側係合部である。係合ピン24は側板15から側方に向けて突出している。図15(b)のように係合ピン24は段付きピンである。係合ピン24は、最も基端側に位置し、側板15に挿通されてカシメにより固定される小径の取付軸部24aと、該取付軸部24aの先端側であって係合ピン24の中央部に位置し、側板15の外面に当接する大径の中間軸部24bと、該中間軸部24bの先端側であって係合ピン24の最も先端側に位置する小径の係合軸部とを備えている。係合軸部の先端部には先細り状のテーパ部24dが形成されており、従って、係合軸部はテーパ部24dとストレート部24cとからなる。係合ピン24の全長のうち中間軸部24bと係合軸部が側板15の外側に突出している。前後の係合ピン24は、互いに上下方向の位置が同じである。係合ピン24は回転軸12の中心よりも高い位置に位置している。
刃体フレームの左側の側板14には、被ガイド用突部25,26が側方に向けて前後一対突設されている。被ガイド用突部25,26は刃体フレームの左側の側板14の前端部と後端部にそれぞれ形成されている。前後の被ガイド用突部25,26は互いに上下方向の高さが同じであり、左側の側板14の上下方向の中央部に位置している。被ガイド用突部25,26は回転軸12よりも上側に位置している。
刃体フレームの上板16の左側の端部近傍には被係止板27がネジ止めされている。該被係止板27の左側の端部27aは上板16から上側に離間している。被係止板27の左側の端部27aは、万一ベルト8が切断した際に刃体ユニット7の落下を防止するための落下防止用被係止部として構成されている。
<本体6>
本体6は、金属製の本体フレームと、該本体フレームの外側を覆うように本体フレームに取り付けられた樹脂製のハウジングと、回転刃11を駆動するための駆動源であるモータ30と、該モータ30の回転を伝達するための駆動側回転体である駆動側プーリ31と、前後方向に回動自在なハンドル3と、本体フレームに取り付けられた前輪1及び後輪2とを備えている。前輪1は左右一対設けられ、後輪2は左右方向に長いローラ状のものが一つ設けられている。前輪1は、ホイールリンク32を介して本体フレームに取り付けられている。刃体ユニット7は、前輪1と後輪2の間に位置する。ハンドル3は、その基端部であって前端部が本体フレームの後部の上部に回動自在に支持されており、作業者はハンドル3の先端部であって後端部を把持して芝刈り機を前側に押していく。
本体フレームは、本体フレームの左右の側面部を構成する左右一対のサイドプレート33,34と、該左右のサイドプレート33,34同士を連結するための連結部材35と、モータ30を取り付けるためのモータホルダ36とを備えている。左右のサイドプレート33,34は互いに離間して平行に配置されており、連結部材35によって左右に連結一体化されている。刃体ユニット7の主要部は左右のサイドプレート33,34の間に位置する。図4、図7及び図13は左側のサイドプレート33を外側から見た図となっており、図6及び図14は右側のサイドプレート34を内側から見た図となっている。サイドプレート33,34は板金から構成されている。モータホルダ36は、左右のサイドプレート33,34を連結するように両サイドプレート33,34間に位置していて、両サイドプレート33,34にそれぞれ外側からネジ止めされている。モータホルダ36は両サイドプレート33,34の前部であって上部に位置している。
モータホルダ36の上側に載置されるようにモータ30が取り付けられている。モータ30の回転軸である主軸37は、水平方向に沿って延びており、具体的には左右方向に延びている。従って、モータ30の主軸37と回転刃11の回転軸12は何れも左右方向に延びていて互いに平行である。モータ30の主軸37は回転刃11の回転軸12よりも前側且つ上側に位置している。モータ30の下側半分の領域は左右のサイドプレート33,34の上端よりも下側に位置し、モータ30の上側半分の領域は左右のサイドプレート33,34の上端から上側に突出している。モータ30の主軸37の先端部は左側を向いていて左右のサイドプレート33,34のうちの一方である左側のサイドプレート33から側方に突出しており、その突出した部分に駆動側プーリ31が装着されている。従って、駆動側プーリ31は、本体フレームの左側の側面部の外側に位置している。また、刃体ユニット7が本体6に取り付けられた状態において、従動側プーリ13は、駆動側プーリ31と同じ左右方向位置に位置している。
本体6に設けられた駆動側プーリ31と刃体ユニット7に設けられた従動側プーリ13との間に、無端状の動力伝達体としてのベルト8が巻き掛けられている。従って、ベルト8も本体フレームの左側の側面部の外側に位置している。駆動側プーリ31と従動側プーリ13にはそれぞれ複数のV溝が形成されており、該複数のV溝に対応してベルト8の表面にも複数のV溝が形成されている。従動側プーリ13は駆動側プーリ31よりも大径である。従って、モータ30の回転は駆動側プーリ31と従動側プーリ13との間で所定の減速比で減速されて回転軸12に伝達される。従動側プーリ13の中心は駆動側プーリ31の中心に対して下側斜め後方に位置している。従動側プーリ13の中心と駆動側プーリ31の中心とを結ぶ直線38は、上下方向に対して所定角度傾斜しており、その傾斜角度は45度未満であって具体的には30度程度である。
<右側のサイドプレート34>
左右のサイドプレート33,34のうち右側のサイドプレート34が刃体ユニット7を揺動可能に支持する。即ち、本体フレームは右側のサイドプレート34において刃体ユニット7の右側の端部を片持ち状に支持する。図14のように右側のサイドプレート34の上下方向略中央部には、前後一対の係合孔39が貫通して形成されている。係合孔39が本体側係合部である。前後の係合孔39は上下方向の位置が同じである。前後の係合孔39はそれぞれ刃体ユニット7の前後の係合ピン24の係合軸部と左右方向に凹凸係合する。即ち、図15(a)のように前後の係合孔39にはそれぞれ刃体ユニット7の前後の係合ピン24の係合軸部が内側から挿入される。前後の係合孔39のうちの一方は丸孔で他方は前後方向に長い長孔となっている。前後の係合孔39は、刃体ユニット7の取付位置を決めるための位置決め孔として機能する。
また、この前後の係合孔39は本体6が刃体ユニット7を揺動支持する際の支点となる。係合孔39と係合ピン24の係合軸部のストレート部24cとの間には径方向に僅かな隙間がガタツキとなって存在している。尚、係合ピン24の係合軸部のストレート部24cの長さは短く、右側のサイドプレート34の肉厚も薄い。係合ピン24の係合軸部の全長のうちテーパ部24dを除いたストレート部24cの長さは右側のサイドプレート34の肉厚よりも短い。刃体ユニット7は、係合ピン24の係合軸部のストレート部24cという刃体ユニット7に対して非常に短い部分で右側のサイドプレート34に片持ち支持されている。そのため刃体ユニット7は、係合孔39と係合ピン24のストレート部24cとの間の僅かな隙間によって、係合孔39及び係合ピン24のストレート部24cを支点として主として上下方向にガタツキとして揺動できる構成となっている。
図6及び図14のように、右側のサイドプレート34の内面には、刃体ユニット7を着脱する際に刃体ユニット7を前後両側からガイドするための前後一対のガイド用突部40,41が突設されている。前後のガイド用突部40,41は、それぞれ刃体フレームの右側の側板15の前端部と後端部を案内する。ガイド用突部40,41は、係合孔39よりも下側に位置する。前側のガイド用突部40は前側の係合孔39よりも前側に位置し、後側のガイド用突部41は後側の係合孔39よりも後側に位置している。右側のサイドプレート34の上部にはストッパ42が内側に向けて突設されている。図6に示すような刃体ユニット7の取付状態においてストッパ42の下側に若干の隙間を介して刃体フレームの上板16の右側の端部が対峙する。
<左側のサイドプレート33>
図4及び図13のように、左側のサイドプレート33の下部中央部には上側に大きく切り欠かれて下側に開口した切欠部45が形成されている。該切欠部45は、刃体ユニット7の従動側プーリ13の軸部との干渉を回避するための逃げ部である。切欠部45に面した前後の切欠縁部には、上下方向に延びる直線部46と、該直線部46の下側に延設され、下側に向けて前後の間隔が徐々に広くなっていく傾斜部47とが設けられている。切欠縁部は刃体ユニット7を装着する際のガイドとして機能する。刃体ユニット7を本体6に装着する際、図3及び図4のように刃体ユニット7の左側の端部に側方に向けて突設された前後一対の被ガイド用突部25,26が、前後の切欠縁部の傾斜部47にそれぞれ案内されて直線部46に到達する。刃体ユニット7が取り付けられた状態において、刃体ユニット7の前側の被ガイド用突部25は前側の切欠縁部の直線部46に後側から当接し、刃体ユニット7の後側の被ガイド用突部26は後側の切欠縁部の直線部46の前側に若干の隙間を介して対峙する。左側のサイドプレート33の外面の略中央部にはカバー取付用のナット48が溶接されている。左側のサイドプレート33の後部の上端部には後述の切替レバー50の回動を止めるためのレバーストッパ49が形成されている。
<切替レバー50>
本体6は、刃体ユニット7の着脱時に切替操作される操作部としての切替レバー50を備えている。切替レバー50は、左側のサイドプレート33に回動可能に支持されている。切替レバー50は、その基端部が左側のサイドプレート33に支持されていて、基端部から先端部にかけて直線状に長く延びた形状となっている。切替レバー50は、左側のサイドプレート33の外側に位置している。切替レバー50は左側のサイドプレート33と平行に回動する。従って、切替レバー50は、水平方向の軸線まわりに回動し、具体的には左右方向の軸線まわりに上下に回動する。切替レバー50の回動中心である回動軸51は回転刃11の回転軸12やモータ30の主軸37と平行である。切替レバー50の回動軸51は回転刃11の回転軸12よりも上側に位置し、モータ30の主軸37よりも若干下側に位置している。また、切替レバー50の回動軸51は、モータ30の主軸37よりも後側に位置すると共に回転刃11の回転軸12よりも後側に位置している。切替レバー50は所定角度範囲内で往復的に回動可能である。切替レバー50の回動可能な角度範囲は360度未満であって、具体的には180度以下であり、本実施形態では略90度〜100度である。
図4及び図7は、左側のサイドプレート33を外側から見た図であって、図5及び図8は切替レバー50の回動軸51を通る切断面で切断したときの断面図であって、図9及び図10は、切替レバー50を左側のサイドプレート33の内側から見た図である。図4、図5及び図9は刃体ユニット7の装着状態であって刈り取り作業を行う通常の使用状態における切替レバー50の位置を示しており、図7、図8及び図10は刃体ユニット7を本体6に対して着脱する際の切替レバー50の位置を示している。図4、図5及び図9に示す切替レバー50の位置を刈り取り作業位置と称し、図7、図8及び図10に示す切替レバー50の位置をユニット着脱位置と称することとする。
切替レバー50は、刈り取り作業位置では後方に倒れた水平姿勢となり、ユニット着脱位置では上方に起立した垂直姿勢となる。切替レバー50は、刈り取り作業位置において左側のサイドプレート33のレバーストッパ49に上側から当接する。従って、切替レバー50を左側のサイドプレート33の外側から回動軸51の軸線方向に見た正面視において、レバーストッパ49によって切替レバー50のそれ以上の時計回りの回動が阻止される。一方、切替レバー50は図7のような垂直姿勢を越えて正面視反時計回りに所定角度回動でき、最終的には切替レバー50は本体6が備える不図示の当接部に当接する位置で止まる。従って、刃体ユニット7を着脱する際には、切替レバー50を当接部に当接する位置としてもよく、図7等に示すようなユニット着脱位置の近傍に位置させればよい。尚、切替レバー50が切替レバー50がユニット着脱位置に位置したとき、切替レバー50はその全長のうちの大部分が左側のサイドプレート33の上端から上方に突出した状態となる。
<押圧カム52>
切替レバー50の基端部に押圧カム52が設けられている。押圧カム52は切替レバー50と一体となって回動する。押圧カム52は切替レバー50の基端部に一つの部品として一体的に形成されていてもよいが、本実施形態では押圧カム52は切替レバー50とは別体に構成されている。切替レバー50の回動軸51は左側のサイドプレート33を内側に挿通していて、左側のサイドプレート33の内側において回動軸51にカム部材53がネジ止めされている。従って、切替レバー50とカム部材53と回動軸51は一体となって回動する。カム部材53の周面に押圧カム52が形成されている。
押圧カム52は、切替レバー50の回動中心を中心とし、その中心からの距離が周方向に沿って変化していくカムである。刃体ユニット7がカムフォロアーであって押圧カム52によって下側に押圧されて移動する。具体的には、押圧カム52は刃体ユニット7の刃体フレームの上板16の左側の端部を上側から押圧する。図10のように切替レバー50がユニット着脱位置に位置するとき、押圧カム52は上板16の左側の端部には当接せず上方に離間した状態にある。但し、ユニット着脱位置において押圧カム52が上板16に接触していてもよい。そこから切替レバー50を刈り取り作業位置側に向けて回動させていくと、図11(a)のように押圧カム52が上板16の左側の端部に当接し始める。尚、図11において切替レバー50の中心線を二点鎖線で示している。
更に切替レバー50を刈り取り作業位置側に向けて回動させていくと、押圧カム52が上板16の左側の端部を下側に押圧して、刃体ユニット7を右側のサイドプレート34の係合孔39を支点として下側に回動させていく。図11(b)に示す状態は、切替レバー50が刈り取り作業位置の直前の位置まで来たときの状態であって、押圧カム52が上板16の左側の端部を最も下側に移動させたときの状態であり、上板16の左側の端部が最も下側に変位したときの最下点の状態である。この状態において刃体ユニット7は水平状態よりも若干下側に傾いた状態にある。図11(c)に示す状態は切替レバー50が刈り取り作業位置にあるときの状態であり、上板16の左側の端部は図11(b)の最下点よりも若干上側に戻った位置にある。この状態において刃体ユニット7は水平状態となる。
本実施形態において、押圧カム52は、本体6に対する刃体ユニット7の揺動を規制し規制解除するための揺動規制手段を構成している。また、押圧カム52は、駆動側プーリ31と従動側プーリ13との間の中心間距離が大きくなるように刃体ユニット7を所定方向に押圧する押圧部を構成している。図9及び図11(c)に示している押圧カム52の位置が、中心間距離が大きくなるように押圧カム52が刃体ユニット7を下側に押圧する押圧位置である。図10に示している押圧カム52の位置が、押圧力を解除あるいは減少させる押圧解除位置である。尚、図11(b)に示している押圧カム52の位置を最大変位位置とする。切替レバー50が刈り取り作業位置からユニット着脱位置までの間を回動することに伴って、押圧カム52は押圧位置から押圧解除位置までの間を回動する。
<落下防止用係止部54>
カム部材53には内側即ち右側に向けて落下防止用係止部54が突設されている。落下防止用係止部54は、カム部材53の内面から内側に向けて回動軸51の軸線方向に沿って突出していて、押圧カム52よりも内側に位置している。落下防止用係止部54は、切替レバー50と一体となって回動する。図5及び図9のように切替レバー50が刈り取り作業位置に位置するとき、落下防止用係止部54は、刃体ユニット7の上板16に取り付けられた被係止板27の左側の端部27aの下側に位置し、被係止板27の左側の端部27aと上板16との間に入り込んだ状態となる。回動軸51の中心に近い落下防止用係止部54の側面は被係止板27の左側の端部27aの下側に隙間を介して対峙し、回動軸51の中心から遠い落下防止用係止部54の側面は上板16の上側に隙間を介して対峙する。本体6に刃体ユニット7が取り付けられた状態において万一ベルト8が切断した際には、落下防止用係止部54に被係止板27が係止され、刃体ユニット7の落下が防止される。図8及び図10のように切替レバー50がユニット着脱位置に位置するとき、落下防止用係止部54は被係止板27の左側の端部27aと上板16との間から後側に抜け出して被係止板27から退避した状態となる。
<突片部55>
カム部材53は押圧カム52の外側即ち左側の位置に突片部55を備えている。該突片部55は、押圧カム52の外側に隣接して形成されていて押圧カム52よりも径方向外側に突出している。突片部55は、回動軸51の軸線方向に沿って所定の厚さを有しており、その厚さは、左側のサイドプレート33と刃体フレームの左側の側板14との間の離間距離と略等しいかそれよりも若干薄い。図10のように切替レバー50がユニット着脱位置に位置するとき、突片部55は押圧カム52と共に刃体ユニット7から上側に退避している。図9及び図5のように切替レバー50が刈り取り作業位置に位置するとき、突片部55は左側のサイドプレート33と刃体フレームの左側の側板14との間に進入する。突片部55は、左側のサイドプレート33と刃体フレームの左側の側板14との間の隙間を埋めて、左側のサイドプレート33と刃体フレームの左側の側板14との間の所定の離間距離を維持する。これにより、右側のサイドプレート34の係合孔39に挿入された刃体ユニット7の係合ピン24が抜けるのを防ぐと共に刃体ユニット7のガタツキを抑制する。
<ハウジング>
本体6は本体フレームの外側を覆う樹脂製のハウジングを備えている。本体6の上部はハウジングで覆われている一方、本体6の下部はハウジングで覆われずに開放されている。ハウジングは、ハウジング本体60と外カバー61とを備えている。ハウジング本体60が本体フレームの外側を覆う。外カバー61は、ハウジング本体60の外側に位置している。具体的には、外カバー61は、ハウジング本体60の左側面の外側に位置している。外カバー61は、駆動側プーリ31と従動側プーリ13とベルト8を外側から覆っていると共に、刈り取り作業位置に位置する切替レバー50の基端側の所定範囲も覆っている。刈り取り作業位置に位置する切替レバー50は、その先端側の略半分の領域が外カバー61に覆われずに露出し、その基端側の略半分の領域が外カバー61によって覆われる。
外カバー61は左側のサイドプレート33のナット48に外側からネジ止めされている。工具を用いてネジ62を緩めることで、左側のサイドプレート33から外カバー61を取り外すことができる。外カバー61を取り外すと、駆動側プーリ31と従動側プーリ13とベルト8が露出し、刈り取り作業位置に位置する切替レバー50の基端部側の所定範囲も露出し、切替レバー50の全体が露出した状態となる。
外カバー61は、薄型のボックス形状であって、外壁部61aと該外壁部61aの周縁部から内側に向かって延びる側壁部61bとからなり、内面が開口した形状となっている。側壁部61bの全周のうちの一箇所に切欠部63が形成されており、該切欠部63を切替レバー50が挿通して、切替レバー50の先端側が外カバー61の外部に突出している。切欠部63の幅は切替レバー50の幅よりも若干広い程度である。従って、刈り取り作業位置に位置する切替レバー50は、切欠部63との間の隙間によって僅かに上下に揺動できるのみであって、ユニット着脱位置への回動は外カバー61の切欠部63の上部によって阻止されている。また、仮に切替レバー50が切欠部63の上部に当接するまで僅かに上側に回動したとしても、押圧カム52は最大変位位置には到達せず、少なくとも最大変位位置を越えて回動しない。本実施形態において外カバー61の切欠部63の上部が、刈り取り作業位置に位置する切替レバー50のユニット着脱位置への移動を阻止するロック部を構成している。尚、外カバー61は外壁部61aの略中央部に位置する一箇所のネジ62によって左側のサイドプレート33に取り付けられているが、外カバー61の前側の側壁部61bがハウジング本体60の段差部64に当接しているので、ネジ62を中心とした外カバー61の回転が阻止されて、外カバー61の所定の取り付け姿勢が確保される。
<刃体ユニット7の着脱作業>
刃体ユニット7を本体6から取り外す際には、本体6の左側面が上を向くように芝刈り機を横に倒すことが好ましい。その状態で、まず工具を用いてネジ62を緩めて外カバー61を取り外す。ネジ62を緩める際、外カバー61の前側の側壁部61bがハウジング本体60の段差部64に後側から当接しているので、外カバー61がネジ62と共に共回りせずに容易にネジ62を緩めて外カバー61を取り外すことができる。また、外カバー61が回転しないので、外カバー61の切欠部63に押されて切替レバー50が上側に勝手に回動するということもない。このようにハウジング本体60の段差部64は外カバー61の回転を防止する回転防止部として機能する。
外カバー61を取り外すことで、外カバー61の切欠部63も自動的に切替レバー50から離反し、外カバー61の切欠部63による切替レバー50の回動規制が解除される。そこで、切替レバー50を正面視反時計回りに回動させて図7に示すようなユニット着脱位置に位置させる。切替レバー50をユニット着脱位置にすると、押圧カム52が刃体ユニット7を下側に押圧していた押圧力が解除されるので、押圧カム52による押圧力とベルト8の張力とのバランスが崩れ、刃体ユニット7は本体6の係合孔39を支点としてベルト8の張力によって上側に引っ張られるように傾く。刃体ユニット7が本体6の係合孔39を支点として上側に傾くことで駆動側プーリ31と従動側プーリ13との間の中心間距離が小さくなり、ベルト8は緩んだ状態となる。従って、緩んだ状態のベルト8を容易に外すことができる。ベルト8を取り外した後、刃体ユニット7を少し持ち上げるようにして本体6の係合孔39から刃体ユニット7の係合ピン24を抜き、そのまま刃体ユニット7を本体6から離反させる。
本体6に刃体ユニット7を装着する場合はこの逆の手順で行えばよい。即ち、刃体ユニット7の係合ピン24を本体6の係合孔39に挿入する。そして、刃体ユニット7を上側に傾けた状態としてベルト8を駆動側プーリ31と従動側プーリ13に巻き掛けて図7のような状態とする。その後、切替レバー50を正面視時計回りに回動させる。切替レバー50はレバーストッパ49に当接するまで回動させる。切替レバー50がレバーストッパ49に当接して止まった位置が刈り取り作業位置である。このように切替レバー50を刈り取り作業位置まで回動させることでベルト8が自動的に張られ、刃体ユニット7は押圧カム52によって押し下げられて通常使用位置に自動的にセットされてその位置に保持される。そして、外カバー61をネジ62で取り付けて駆動側プーリ31や従動側プーリ13、ベルト8を外カバー61で覆う。
刃体ユニット7が取り付けられた状態では、押圧カム52が刃体ユニット7を下側に押している。一方、ベルト8の張力によって刃体ユニット7は、駆動側プーリ31の中心と従動側プーリ13の中心とを結ぶ直線38の方向であって駆動側プーリ側に引っ張られている。押圧カム52による下側の押圧力と、駆動側プーリ31の中心と従動側プーリ13の中心とを結ぶ直線38の方向に作用するベルト8の張力のうち上下方向の分力とが釣り合っている。このように押圧カム52による押圧力とベルト8の張力のバランスによって刃体ユニット7の上下方向の揺動が規制されており、刃体ユニット7は通常使用位置に保持される。尚、駆動側プーリ31の中心と従動側プーリ13の中心とを結ぶ直線38の方向に作用するベルト8の張力のうち前後方向の分力によって刃体ユニット7は前側に力を受けているが、刃体ユニット7の前側の被ガイド用突部25が左側のサイドプレート33における前側の切欠縁部の直線部46に後側から当接しており、前後方向の力の釣り合いは保たれている。
以上のように、刃体ユニット7が本体6に上下に揺動可能に支持されていて刃体ユニット7が上下に揺動することで駆動側プーリ31と従動側プーリ13との間の中心間距離が変化する構成となっているので、刃体ユニット7を着脱する際に従動側プーリ13を駆動側プーリ31に接近させることでベルト8を緩めることができ、緩んだ状態のベルト8を従動側プーリ13や駆動側プーリ31から容易に取り外すことができる。また従動側プーリ13を駆動側プーリ31に接近させた状態でベルト8を容易に巻き掛けることができる。
また、ベルト8とは反対側である右側において刃体ユニット7が本体フレームの右側のサイドプレート34に上下に揺動可能に支持されていて、その支持機構は、係合孔39と係合ピン24との間の僅かな隙間を利用するというものである。そのため、簡単な構造で刃体ユニット7を揺動させることができ、中心間距離を変化させることができる。しかも、本体6の係合孔39に刃体ユニット7の係合ピン24が係合しているだけであるため、刃体ユニット7を左側に僅かに移動させるだけで刃体ユニット7の係合ピン24を本体6の係合孔39から抜いて刃体ユニット7を本体6から簡単に取り外すことができる。また、刃体ユニット7を本体6に取り付ける場合も刃体ユニット7の係合ピン24を本体6の係合孔39に差し込むだけで済むので、取り付け作業も容易である。このように係合孔39と係合ピン24との間の僅かな隙間を利用して刃体ユニット7を揺動支持するという構成であり、しかも、右側のサイドプレート34のみで刃体ユニット7を支持しているので、刃体ユニット7の着脱が容易である。
また、刃体ユニット7の揺動を規制する揺動規制手段が押圧カム52であるので、例えばネジ等によって刃体ユニット7の揺動を規制する構成に比して刃体ユニット7の着脱作業が容易である。そして、押圧カム52によってベルト8を容易に張ったり緩めたりすることができ、ベルト8の着脱が容易である。刃体ユニット7の右側においては右側のサイドプレート34が刃体ユニット7を上下揺動可能に支持し、刃体ユニット7の左側においてはベルト8が刃体ユニット7を吊り下げ保持し、そして、押圧カム52が刃体ユニット7を下側に押してその押圧力とベルト8の張力とのバランスによって刃体ユニット7を一定の状態に維持している。従って、簡単な構造であって、しかも刃体ユニット7を容易に着脱できる。更に、通常の刈り取り状態において押圧カム52は押圧位置に位置しているが、その押圧位置は刃体ユニット7を下側に最大に変位させる最大変位位置を越えて回転した位置となっているので、押圧カム52が最大変位位置を越えて押圧解除位置側に戻りにくく、押圧カム52による安定した押圧状態が得られる。また更に、万一ベルト8が切断したとしても、落下防止用係止部54に刃体ユニット7が引っかかって止まるので、刃体ユニット7は落下しない。従って、安心して刈り取り作業を行うことができる。
更に、切替レバー50を操作することで簡単に押圧カム52を回動させてベルト8を緩めたり張ったりすることができる。即ち、工具を必要とせず、切替レバー50を手で直接操作するだけでベルト8を緩めたり張ったりすることができる。また、押圧カム52は切替レバー50の基端部に設けられているので、リンク等が介在する構成に比して、切替レバー50の操作によって押圧カム52をダイレクトに回動させることができる。また、落下防止用係止部54も切替レバー50の基端部に設けられているので、切替レバー50を刈り取り作業位置に移動させるだけで落下防止用係止部54を被係止板27の下側に自動的に位置させることができる。
一方、切替レバー50の操作は、外カバー61を外すことによって初めて行うことができる構成となっている。しかも、外カバー61の取り外し作業には、外カバー61を取り付けているネジ62を緩める必要があり、ドライバー等の工具も必要となる。即ち、切替レバー50の操作に比して外カバー61の取り外し作業は敢えて面倒なものとなっており、切替レバー50を操作するためには必ず外カバー61の取り外し作業という作業が必要になる。このように外カバー61の取り外し作業という一工程を経ることで、不用意な切替レバー50の操作が防止され、切替レバー50の切替操作が確実なものとなり、その結果、刃体ユニット7の着脱作業の安全性が高まる。また、外カバー61が取り付けられている状態では、切替レバー50が外カバー61の切欠部63によって操作不能にロックされているので、切替レバー50の誤操作を確実に防止でき、しかも、切替レバー50が振動や他の物体との接触によって勝手に回動するということも防止できる。そして、切替レバー50をロックするロック部が外カバー61自体に設けられているので、外カバー61とは別にロック部を設ける必要がなく、また、外カバー61を取り外すという作業のみでロック部のロック状態を自動的に解除することができる。
尚、本実施形態では、外カバー61が切替レバー50の基端側を部分的に覆う構成であったが、図16のように外カバー61が切替レバー50の全体を覆う構成であってもよい。図16に示している構成においては、外カバー61の側壁部61bの内面にロック用突起65を形成しており、該ロック用突起65によって切替レバー50が刈り取り作業位置からユニット着脱位置に回動しないように回動規制される。このロック用突起65は、上述した切欠部63の上部と同様に、切替レバー50のユニット着脱位置への回動を阻止するロック部を構成している。尚、図16の形態では、外カバー61の側壁部61bの内面にロック用突起65を形成したが、ロック用突起65を形成せずに、外カバー61の側壁部61bの内面自体をロック部としてもよい。また、ロック用突起65を例えば外カバー61の外壁部61aの内面に突出させてもよい。また、図17のように外カバー61が切替レバー50を覆わない構成であってもよい。このように外カバー61の形態は種々変更可能である。
また、係合ピン24の形状も種々変更可能であって、上述したような段付きピンの構成ではなくストレートピンの構成であってもよい。係合軸部にストレート部24cを設けたが、ストレート部24cを有しない形状であってもよく、係合軸部の全体がテーパ部24dから構成されていてもよいし、軸線方向に沿って湾曲した曲面形状であってもよい。また、断面円形に限らず断面矩形であってもよく、種々の突起形状であってよい。従って、前後一対の係合ピン24に代えて、例えば板金からなる前後一対の係合突起としてもよい。また更に、一対の係合ピン24の離間方向や一対の係合孔39の離間方向を前後方向としたが、駆動側プーリ31の中心と従動側プーリ13の中心とを結ぶ直線38と直交する方向としてもよく、駆動側プーリ31の中心と従動側プーリ13の中心とを結ぶ直線38と直交する方向に対して45度を越えない範囲で傾斜した方向であってもよい。また、係合ピン24や係合孔39を一対ずつ設けるのではなく一つずつ設ける構成としてもよい。但し、係合ピン24等が一箇所の場合、刃体ユニット7は任意の方向に揺動することになるため、刃体ユニット7の所定方向の揺動を規制するガイドを設けて、駆動側プーリ31の中心と従動側プーリ13の中心とを結ぶ直線38と直交する方向の刃体ユニット7の揺動を規制するようにすることが好ましい。
尚、刃体ユニット7に係合ピン24を設け、本体6に係合孔39を設けたが、逆に刃体ユニット7に係合孔39を設け、本体6に係合ピン24を設けてもよい。また、前後一対の係合孔39と前後一対の係合ピン24を設けて刃体ユニット7を主として上下方向に揺動可能に構成したが、前後一対の係合孔39をつなげて一つの前後方向に延びるスリットを設けるようにしてもよい。スリットを設ける場合、前後一対の係合ピン24に代えて、スリットに係合する板状の係合部を設けるようにしてもよい。例えば、刃体ユニット7の右側の側板15の一部を折り曲げて板状の係合部を形成したり、右側の側板15に別途係合用の板状体を取り付けてその板状体から板状の係合部を形成したりしてもよい。
尚、押圧カム52が刃体ユニット7を下側に押圧したが、押圧カム52が刃体ユニット7を押圧する方向も種々変更可能であり、例えば、駆動側プーリ31の中心と従動側プーリ13の中心とを結ぶ直線38の方向であってもよい。従動側プーリ13が駆動側プーリ31よりも下側に位置していたが、後側に位置していてもよく、駆動側プーリ31と従動側プーリ13が互いに同じ高さで前後に並んだ構成であってもよい。
刃体ユニット7を押圧するための押圧部として押圧カム52を設けたが、押圧部はカム以外の構成であってもよい。また揺動規制手段として例えばネジによって刃体ユニット7の揺動を規制するようにしてもよい。動力伝達体としてベルト8を用いたが、動力伝達体はチェーンであってもよく、駆動側回転体や従動側回転体もプーリではなくスプロケットでもよい。
1 前輪
2 後輪
3 ハンドル
4 集草ボックス
6 本体
7 刃体ユニット
8 ベルト(動力伝達体)
10 固定刃
11 回転刃
12 回転軸
13 従動側プーリ(従動側回転体)
14 左側の側板
15 右側の側板
16 上板
17 支柱
18 固定刃ホルダ
18a 腕部
19 調整ボルト
20 コイルバネ
21 軸受け
22 軸受けホルダ
23 内カバー
24 係合ピン(刃体側係合部)
24a 取付軸部
24b 中間軸部
24c ストレート部
24d テーパ部
25 前側の被ガイド用突部
26 後側の被ガイド用突部
27 被係止板
27a 端部(落下防止用被係止部)
30 モータ
31 駆動側プーリ(駆動側回転体)
32 ホイールリンク
33 左側のサイドプレート
34 右側のサイドプレート
35 連結部材
36 モータホルダ
37 主軸
38 直線
39 係合孔(本体側係合部)
40 前側のガイド用突部
41 後側のガイド用突部
42 ストッパ
45 切欠部
46 直線部
47 傾斜部
48 ナット
49 レバーストッパ
50 切替レバー(操作部)
51 回動軸
52 押圧カム(揺動規制手段、押圧部)
53 カム部材
54 落下防止用係止部
55 突片部
60 ハウジング本体
61 外カバー(カバー)
61a 外壁部
61b 側壁部
62 ネジ
63 切欠部(ロック部)
64 段差部
65 ロック用突起(ロック部)

Claims (3)

  1. 刃体ユニットが本体に着脱自在に取り付けられた芝刈り機であって、
    刃体ユニットは、水平方向に延びる回転軸と、該回転軸と一体に回転する刃と、回転軸の一端部に装着された従動側回転車とを備え、
    本体は、刃を駆動するための駆動源と、該駆動源の回転を伝達するための駆動側回転車とを備え、
    駆動側回転車と従動側回転車との間には無端状の動力伝達体が巻き掛けられており、
    刃体ユニットは、従動側回転車とは反対側の位置に刃体側係合部を備え、本体は、刃体側係合部が回転軸の軸線方向に凹凸係合する本体側係合部を備えており、
    駆動側回転車と従動側回転車との間の中心間距離が変化するように、刃体ユニットは、刃体側係合部と本体側係合部との間の隙間によって本体側係合部を支点として本体に揺動可能に支持されており、
    本体に対する刃体ユニットの揺動を規制及び規制解除するための揺動規制手段を備えていることを特徴とする芝刈り機。
  2. 本体側係合部と刃体側係合部のうち、一方は互いに離間した一対の係合ピンであり他方は係合ピンが挿入可能な一対の係合孔である請求項1記載の芝刈り機。
  3. 揺動規制手段は、前記中心間距離が大きくなるように刃体ユニットを所定方向に押圧する押圧部を備え、該押圧部の押圧力と動力伝達体の張力とのバランスによって刃体ユニットの揺動が規制される請求項1又は2記載の芝刈り機。
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