JPH06232164A - 電界効果型トランジスターおよびその用途 - Google Patents

電界効果型トランジスターおよびその用途

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JPH06232164A
JPH06232164A JP1478893A JP1478893A JPH06232164A JP H06232164 A JPH06232164 A JP H06232164A JP 1478893 A JP1478893 A JP 1478893A JP 1478893 A JP1478893 A JP 1478893A JP H06232164 A JPH06232164 A JP H06232164A
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fet
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JP1478893A
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Masahiko Hata
雅彦 秦
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】FET 素子間の干渉を抑制し、放射線による誤動
作の少ない、優れた特性を有するFET を提供する。 【構成】GaAsおよび/またはInx Ga(1-x) As(ただし、
0<x<1)をバッファ−層として有する電界効果型ト
ランジスタ−において、IV族元素とそれに直接結合した
酸素原子とを該バッファ−層に有することを特徴とする
電界効果型トランジスタ−。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、GaAsおよび/またはIn
x Ga(1-x) As(ただし、0<x<1)をバッファ−層と
して有する化合物半導体を用いた電界効果型トランジス
タ−(以下、FET と呼称することがある。)およびFET
を基本素子とする半導体集積回路(以下、ICと呼称する
ことがある。)に関する。
【0002】
【従来の技術】GaAsを主とする化合物半導体を用いたFE
T やFET を用いた集積回路は、超高速での信号処理用に
近年、需要が高まっており、その高性能化に大きな努力
が払われている。通常、化合物半導体FET では電子が多
数キャリアとして用いられているが、FET のような高電
界素子では動作時の高電界効果により少数キャリア(こ
の場合は正孔)が発生する。このような少数キャリアの
移動および結晶中に残存する欠陥による少数キャリアの
捕獲あるいは放出がFET 内部の電界分布に影響を与え、
ドレイン電流を変化させることが、GaAs系化合物半導体
FET における素子間干渉の原因のひとつであることが知
られている。特に、集積回路の場合、回路を構成するFE
T 素子間の干渉を抑制することが重要であり、素子間分
離には多くの努力が払われてきた。
【0003】一方、集積度が上がってきた場合、素子間
干渉とは別に、材料中あるいは雰囲気中に微量に存在す
る放射性同位元素からの放射線または宇宙線に起因する
誤動作、いわゆるソフトエラ−も重要な問題になってく
る。このような現象の発生原因のひとつとしてFET 内に
おける少数キャリアの発生が挙げられる。すなわち、高
エネルギ−の放射線または宇宙線により少数キャリアが
発生し、残存欠陥との相互作用を行うことがFET の誤動
作を引き起こす原因の1つと考えられている。したがっ
て、このような少数キャリアの影響を抑制できるなら
ば、FET 素子間の相互干渉を抑制し、ソフトエラーの発
生を低減させることが可能になり、集積回路の特性を大
幅に向上できるため、そのような技術の登場が強く望ま
れている。
【0004】上記目的を達成するためには,大別して2
つの方法が考えられる。第1の方法は、少数キャリアと
相互作用する残存欠陥を極力低減することにより、高電
界あるいは放射線により発生する少数キャリアの影響を
実質的に無くそうとする高純度化の方法である。第2の
方法は、高密度の再結合中心を導入することにより、少
数キャリアのライフタイムを減少させ、実質的に少数キ
ャリアの影響を減少させようとする方法である。
【0005】後者の例としては、分子線エピタキシャル
成長法(以下、MBE 法と呼称することがある。)によ
り、低温成長させたGaAsをバッファ−層として用いる方
法が知られている(F.W.Smith 他、IEEE Electron Devi
ce Letters, 52,p395(1988) )。Smith らの方法では、
低温成長させた過剰のAsを含むGaAs中には高密度の深い
欠陥準位が存在し、再結合中心として働くそれら深い準
位により少数キャリアのライフタイムが減少し、実質的
に素子間の干渉を低減しているものと考えられる。
【0006】前記の第1の方法、すなわち高純度化は望
ましい方法ではある。しかしながら、現状の材料純度と
結晶成長技術では、これらの欠陥を無くすと同時に、FE
T の特にバッファ−層に必要な高い抵抗率を両立させる
ことは極めて困難である。また、第2の方法にしても、
Smith らのような公知の方法を用いた場合、低温成長Ga
Asに含まれる高密度の欠陥のために活性層の電子特性が
悪影響を受け、活性層の電子密度が低下したり、電子移
動度が低下したりするという弊害が指摘されている。
【0007】ここで、珪素はn型不純物として広く用い
られており、また残留不純物としても代表的な元素の1
つである。珪素は、GaAs、Alx Ga(1-x) As(ただし、0
<x<1)、Inx Ga(1-x) As(ただし、0<x<1)結
晶においては、通常III 族副格子位置を置換して、置換
型ドナ−として働くことが知られている。一方、酸素は
電子トラップとして作用し、かつイオン化して空間電荷
を形成するため電子走行層における電子濃度に影響を与
え、また電子輸送特性を著しく劣化させるため、電子走
行層または電子走行層近傍のバッファー層に酸素がある
のは、FET 用結晶としてはむしろ好ましくはないものと
考えられてきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、FET
素子間の干渉を抑制し、放射線による誤動作の少ない、
優れた特性を有するFET および該FET を基本素子とする
半導体集積回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な事情をみて鋭意検討した結果、珪素は、通常III 族副
格子位置を置換して、置換型ドナ−として働き、また電
子走行層または電子走行層近傍のバッファー層に酸素が
あるのは、FET 用結晶としてはむしろ好ましくはないも
のと考えられてきたにもかかわらず、IV族元素とそれに
直接結合した酸素原子とを、FET の特定の層に含ませる
ことにより、前記課題を解決できることを見出し、本発
明に至ったものである。
【0010】すなわち、本発明は、次に示すものであ
る。 (1)GaAsおよび/またはInx Ga(1-x) As(ただし、0
<x<1)をバッファ−層として有する電界効果型トラ
ンジスタ−において、IV族元素とそれに直接結合した酸
素原子とを該バッファ−層に有することを特徴とする電
界効果型トランジスタ−。 (2)GaAsおよび/またはInx Ga(1-x) As(ただし、0
<x<1)からなるバッファ−層の一部を電子走行層と
して兼ねる電界効果型トランジスタ−において、IV族元
素とそれに直接結合した酸素原子とを該バッファ−層と
電子走行層の両方に有することを特徴とする電界効果型
トランジスタ−。 (3)IV族元素が珪素である(1)または(2)記載の
電界効果型トランジスタ−。 (4)前記(1)または(2)記載の電界効果型トラン
ジスタ−を基本素子とする半導体集積回路。
【0011】前記において、IV族元素としては、珪素、
ゲルマニウム、錫が挙げられるが、特に珪素が好まし
い。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
FET は、GaAsおよび/またはInx Ga(1-x) As(ただし、
0<x<1)をバッファ−層として有し、IV族元素とそ
れに直接結合した酸素原子とを、すなわち直接結合した
IV族元素と酸素原子とを該バッファ−層に有することを
特徴とするものであり、色々な態様のものが挙げられ
る。例えば、該FET として、図1または図2に示すよう
な構造を有するものが挙げられる。
【0013】図1において、該FET は、基板1、バッフ
ァ−層2、電子走行層3、ソース電極4、ゲート電極
5、ドレイン電極6からなる。ここで、電子走行層3
は、一般に活性層と呼称されることがある。基板と活性
層間には基板不純物の影響を低減させるためバッファ−
層2を設けるのが一般的である。基板1は、GaAsが好ま
しい。
【0014】また、図2は、高電子移動度トランジスタ
−( 以下、HEMTと呼称することがある。) といわれるFE
T の構造を示すものである。図2において、該FET は、
基板1、バッファ−層2、ソース電極4、ゲート電極
5、ドレイン電極6、電子走行層(ただし、バッファ−
層の一部であって電子走行層としても兼ねる部分)7、
電子供給層8、コンタクト層9からなる。
【0015】基板1は、GaAsが好ましい。電子供給層8
は、一般にAlx Ga(1-x) As(ただし、0<x<1)また
はIn0.5Ga y Al(0.5-y) P (ただし、0≦y ≦0.5 )が
用いられる。電子供給層8と基板1の間の層は、基板か
らの悪影響を低減するバッファ−層であるが、電子供給
層8の近傍の部分は電子走行層としての役割を兼備して
いる。コンタクト層9は、FET のソース抵抗を低減する
ための高濃度ドープ層である。
【0016】本発明のFET は、IV族元素とそれに直接結
合した酸素原子とを、該バッファ−層2および電子走行
層(ただし、バッファ−層の一部であって電子走行層と
しても兼ねる部分)7に有することを特徴とするもので
ある。なお、HEMTの場合、実質的に電子が走行する層以
外のバッファ−層にのみ、IV族元素とそれに直接結合し
た酸素原子とを有してもよい。また、FET 、HEMTともに
電子走行層に、より電子輸送特性の優れたInx Ga(1-x )
As(ただし、0<x<1)を用いることもできる。
【0017】本発明においては、FET を作製するための
結晶を作製する際に、エピタキシャル成長技術を用いる
ことができる。エピタキシャル成長技術としては、MBE
法、気相エピタキシャル成長法(以下、VPE 法と呼称す
ることがある。)、有機金属気相エピタキシャル成長法
(以下、MOVPE 法と呼称することがある。)など公知の
手法を用いることができる。
【0018】例えば、MOVPE 法においては、III 族原料
として、III 族原子に炭素数が1〜3のアルキル基もし
くは水素が結合したトリアルキル化物もしくは3水素化
物が一般に用いられる。III 族原子として、ガリウム、
インジウムおよびアルミニウムが挙げられる。
【0019】砒素原料としては一般に3水素化砒素(ア
ルシン)が用いられるが、アルシンの1個の水素を炭素
数が1〜4のアルキル基で置換したモノアルキルアルシ
ンも使用することができる。n型ド−パントとしては珪
素、ゲルマニウム、スズ、硫黄、セレンなどの水素化物
または炭素数が1 〜3 のアルキル基を有するアルキル化
物を用いることができる。
【0020】具体的には、MOVPE 法においてはIII 族原
料として、トリメチルガリウム( TMGa) 、トリメチルイ
ンジウム( TMIn) などを用い、砒素原料としてはアルシ
ン(AsH3) を用い、またn型ド−パントとしてはジシラ
ン(Si2H6 )を用い、600 ℃〜800 ℃に加熱されたGaAs
基板上にH2等のキャリアガスと共に上記原料を吹き付
け、熱分解させることによりエピタキシャル成長を行う
ことができる。この時、原料ガス濃度、組成、結晶成長
時間を選ぶことにより所望の特性、構造を有する結晶を
得ることができる。
【0021】本発明の(1)のFET を得るためには、Ga
Asおよび/またはInx Ga(1-x) As(ただし、0<x<
1)からなるバッファ−層に、IV族元素とそれに直接結
合した酸素原子とを導入する。また、本発明の(2)の
FET を得るためには、GaAsおよび/またはInx Ga(1-x)
As(ただし、0<x<1)からなるバッファ−層と電子
走行層の両方に、IV族元素とそれに直接結合した酸素原
子とを導入する。
【0022】IV族元素とそれに直接結合した酸素原子と
を導入する方法としては、IV族元素と酸素原子との直接
結合を有するド−パントを導入する方法が挙げられる。
IV族元素としては、珪素、ゲルマニウム、スズが挙げら
れるが、特に珪素が好ましい。
【0023】珪素の場合には、該ド−パントとしては、
Si-O結合を有する化合物で,他に有害な元素を含まない
物質であれば特に限定はないが、工業的な汎用性、蒸気
圧等の点からはシリコンアルコキサイド〔(SiR n (OR)
4-n 、(ただし、n は0 、1または2 である。R は炭素
数1〜4のアルキル基である。)〕が好ましい。これを
III 族原料ガスに対し、モル比で10-5〜101 倍の濃度で
同時供給する。
【0024】結晶中における直接結合したIV族元素と酸
素原子の濃度は、1018/cm3以上1022/cm3以下が好まし
く、より好ましくは1019/cm3以上1021/cm3以下である。
1018/cm3より低濃度では、少数キャリアのライフタイム
の低下が十分ではなく、また10 22/cm3を超えると結晶性
が低下して電子輸送特性に悪影響が出るので好ましくな
い。
【0025】また、結晶成長温度は、用いるドーパント
の種類にもよるが、600℃以上750℃以下が好まし
い。600℃より低いと、IV族元素に対して酸素が取り
込まれ過ぎるので不要な酸素欠陥が増え、FET 特性に好
ましくない。また、750℃を超えると、IV族元素と酸
素の結合が分離し、結晶中残留電子濃度が上昇するので
好ましくない。
【0026】アルシンガス分圧は、用いるドーパントの
種類にもよるが、III 族原料の分圧に対して、10〜2
00の比の範囲が好ましい。この比が、10より小さい
とIV族元素に対して酸素が取り込まれ過ぎるので不要な
酸素欠陥が増え、FET 特性に好ましくない。また、20
0を超えると、IV族元素と酸素の結合が分離し、結晶中
残留電子濃度が上昇するので好ましくない。さらに詳細
には、反応器形状等により変わるので各装置に応じて適
宜決定すればよい。
【0027】また、IV族元素とそれに直接結合した酸素
原子とを導入する領域は、バッファ−層のみでもよい
し、さらに電子走行層にも加えてもよい。なお、バッフ
ァー層における残留不純物に起因する残留電子濃度は10
15/cm3以下にすることが好ましい。また、電子走行層に
導入する場合には、残留電子濃度は、1017/cm3以下、よ
り好ましくは1016/cm3以下である。また、酸素単独欠陥
濃度は1016/cm3以下、より好ましくは1015/cm3以下であ
る。
【0028】なお、直接結合したIV族元素と酸素の濃度
は、赤外吸収法でIV族元素と酸素の伸縮振動に伴う吸収
強度から評価できる。また、酸素単独欠陥濃度は二次イ
オン質量分析法による検出量と赤外吸収法による直接結
合したIV族元素と酸素の検出量からの差分から求めるこ
とができる。
【0029】上記のようにして導入された、IV族元素と
それに直接結合した酸素原子は、n型半導体において電
気的には不活性であって、電子走行層を形成する多数キ
ャリア濃度および移動度には影響を与えないが、少数キ
ャリア(正孔)に対しては広い捕獲断面積を有するた
め、FET の電子走行層付近に発生した少数キャリア(正
孔)に対しては有効な再結合中心として働き、上記濃度
の範囲で少数キャリアライフタイムを0.1nsec 以下とす
ることができると考えられる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図
1に本発明で用いた結晶の断面図を示す。結晶の作製に
はMOVPE 法を用い、市販のノンド−プ高抵抗GaAs基板を
有機溶媒で洗浄後、乾燥したものを用いた。これを成長
装置内にセットし、650 ℃に加熱後、9 SLM(Standar
d Litter/Min) の水素キャリアガスと共に75sccm(Stand
ard Cubic Centimeter/Min) のAsH3および0.5sccm のト
リメチルガリウム(TMGa)蒸気を供給することにより50
nm/minでGaAsの成長を行った。
【0031】この時、0.5sccm のテトラエトキシシラン
(TEOS ) 蒸気を同時に添加した。500nm のバッファー層
の結晶成長を行なった。次に、10ppm に水素希釈したジ
シラン(Si2H6) を5sccm 添加して、50nmの電子走行層の
結晶成長を行なった。その後、成長を停止し、冷却後基
板を取り出した。
【0032】次に、電解研磨プロファイル法によりこの
結晶中の電子濃度プロファイルを調べたところ、通常の
TEOSを添加しない結晶のプロファイルとほぼ同様のプロ
ファイルを得た。
【0033】次に、二次イオン質量分析法により、この
結晶の不純物プロファイルを調べたところ、全層にわた
って1.2 ×1020/cm3の高濃度でSiおよび酸素が見出され
た。また、フーリエ解析赤外吸収スペクトル法(以下、
FTIR法と呼称することがある。)により、吸収スペクト
ルを見たところ1080cm-1および1260cm-1付近にSi-O結合
に基づく強い吸収ピ−クが観測された。なお、他の不純
物起因の吸収ピ−クは見られなかった。
【0034】次に、試料の結晶の一部のSi2H6 ド−ピン
グ層をエッチング除去し、フォトルミネッセンスを計測
したところきわめて微弱な発光しか見られず、高密度の
非発光中心が導入されていることがわかった。
【0035】次に、この結晶を用いてゲ−ト長1μm、
ゲ−ト幅200 μmのリセスゲ−ト型の金属をゲート電極
に用いたFET ( 以下、MESFETと呼称することがある。)
を作製した。同一寸法のFET を多数、同一基板上に同時
作製し、各FET 間の素子分離は電極部以外の素子間をバ
ッファ−層までエッチング除去することにより行った。
このような素子について200 μm離れた隣接素子間のサ
イドゲ−ト特性を評価したところ、優れたサイドゲ−ト
耐圧が得られていることがわかり、素子間干渉に対して
優れた特性を有していることがわかった。また、この時
作製したMESFETの電流−電圧特性は、図3に示すよう
に、通常のMESFETと同性能であることがわかった。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、IV族元素とそれに直接
結合した酸素とを含ませたGaAs、InGaAs結晶をバッファ
−層、さらに電子走行層に用いたFET では、FET の多数
キャリア特性を損なうことなく、少数キャリアのライフ
タイムを0.1nsec 以下に短くでき、少数キャリアの注入
にともなう、素子間干渉やソフトエラ−を大幅に低減す
ることが可能となる。このような構造を有する高性能の
FET 素子および該FET を構成要素とする集積回路により
高性能な半導体装置を得ることができ、その工業的な意
義は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】電界効果型トランジスターの構造の断面図。
【図2】高電子移動度トランジスタ−の構造の断面図。
【図3】実施例のFET の電気特性を示す図 [IDS: ソー
ス・ドレイン電流(mA)、V DS :ソース・ドレイン電圧
(V) 、 VGs: ゲート電圧(V)]
【符号の説明】
1・・・基板 2・・・バッファ−層 3・・・活性層( 電子走行層) 4・・・ソース電極 5・・・ゲ−ト電極 6・・・ドレイン電極 7・・・電子走行層(バッファ−層の一部であり、電子
走行層の役割を兼ねる部分) 8・・・電子供給層 9・・・コンタクト層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】GaAsおよび/またはInx Ga(1-x) As(ただ
    し、0<x<1)をバッファ−層として有する電界効果
    型トランジスタ−において、IV族元素とそれに直接結合
    した酸素原子とを該バッファ−層に有することを特徴と
    する電界効果型トランジスタ−。
  2. 【請求項2】GaAsおよび/またはInx Ga(1-x) As(ただ
    し、0<x<1)からなるバッファ−層の一部を電子走
    行層として兼ねる電界効果型トランジスタ−において、
    IV族元素とそれに直接結合した酸素原子とを該バッファ
    −層と電子走行層の両方に有することを特徴とする電界
    効果型トランジスタ−。
  3. 【請求項3】IV族元素が珪素である請求項1または2記
    載の電界効果型トランジスタ−。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の電界効果型トラン
    ジスタ−を基本素子とする半導体集積回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6440764B1 (en) * 2000-11-22 2002-08-27 Agere Systems Guardian Corp. Enhancement of carrier concentration in As-containing contact layers
JP2014103393A (ja) * 2012-11-16 2014-06-05 Avago Technologies General Ip (Singapore) Private Ltd ドープされた低温バッファ層を備えるシュードモルフィック高電子移動度トランジスタ

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