JPH06231408A - 磁気ディスク装置の復調回路 - Google Patents

磁気ディスク装置の復調回路

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JPH06231408A
JPH06231408A JP5016545A JP1654593A JPH06231408A JP H06231408 A JPH06231408 A JP H06231408A JP 5016545 A JP5016545 A JP 5016545A JP 1654593 A JP1654593 A JP 1654593A JP H06231408 A JPH06231408 A JP H06231408A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ディスク装置の復調回路に関し、垂直記
録方式特有の読み出し台形波形を波形処理して扱いやす
い波形に変換可能な磁気ディスク装置の復調回路の提供
を目的とする。 【構成】 磁気ディスク装置の第1の形態の復調回路
を、ヘッドHから読み出された再生信号の復号回路2
と、この復号回路2の前段の高域周波数成分除去回路3
から構成し、LPF3のカットオフ周波数Fcが、ディス
クDの最内周のヘッド/ディスクの相対速度Vinを、ヘ
ッドの主磁極厚pで割った値以下となるように構成す
る。また、第2の形態の復調回路を、復号回路2と、こ
の復号回路2の前段のLPF3と、これに並列なBPF
4と、このBPF4の通過信号の位相をLPF3の通過
信号の位相に対して180 °ずらせる位相補償回路5と、
これら2系統の信号を加算する加算回路6とから構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置の復調
回路に関し、特に、ヘッド−媒体系の特性を最大限に生
かすことが可能な磁気ディスク装置の復調回路に関す
る。近年、コンピュータの外部記憶装置である磁気ディ
スク装置に対する要求は、高密度化、高速化等である。
このような要求に対して、最近では円周方向記録密度5
0,000BPI、トラック密度 2,000TPI、転送速度 4.
8MB/s、平均アクセス時間10msが実現され、今後
これらの要求は強まる一方である。
【0002】そして、高密度化の要求に対して、ヘッド
−媒体の改良、回路雑音の低減、新しい信号検出方式等
の研究開発が活発に行われており、その成果としては、
垂直磁気記録、MR(Magneto-resistive) ヘッドや最尤
復号方法などがある。ところで、垂直磁気記録方式の磁
気ディスク装置は、水平磁気記録方式の磁気ディスク装
置に比べて高密度成分を多く含んでいるために、その復
調回路においては信号処理が水平磁気記録方式の磁気デ
ィスク装置よりも難しく、ヘッド−媒体系の特性を最大
限に生かす復調回路が望まれている。
【0003】
【従来の技術】従来、磁気ディスク装置では図9(a) に
示すように、磁気記録媒体Dを水平方向に磁化する平磁
気記録が行われて来たが、記録媒体D上の記録密度を向
上させるために、近年、図9(b) に示すように、記録媒
体Dを垂直方向に磁化する垂直記録が行われるようにな
って来ている。これらの図から分かるように、水平記録
と垂直記録とでは媒体D上の磁化方向が異なっている。
また、水平磁気記録でのヘッドHのギャップ長gは垂直
磁気記録での主磁極厚pに相当している。
【0004】これらの両記録方式で読み出された信号波
形には若干の違いが見られる。例えば、書き込み電流波
形が図10(a) に示すような場合、水平記録と垂直記録
の読み出し孤立波形は図10(b) のようになる。また、
図10(b) に示した孤立波形のスペクトラムの違いは、
図11(a) ,(b)に示すようになる。図10(b) に示すよ
うに、垂直記録での波形は水平記録に比較し、波形のピ
ークが台形の形をしている。これは、図11(a) , (b)
に示すスペクトラムの違いとしても現れている。一般
に、孤立波形のスペクトラムは、ビット長がギャップ長
g、あるいは主磁極厚pの偶数分の1となるところ、即
ち、ギャップ長g、あるいは主磁極厚pの中に偶数個の
磁化が存在するところで出力0となり、この0となる点
がNULL POINT(0点)と呼ばれる。実際には、ヘッド浮
上による影響などがあり、実効的な磁極厚pは光学的な
測定値より広がって見える。水平記録ではNULL POINTは
観測されないが、垂直記録では数個のNULL POINTが観測
される。これは垂直磁気記録媒体が水平記録媒体に比較
して高密度成分を多く持っているためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、読み出され
た信号波形が台形の形をしていると、従来の微分回路を
用いたピーク検出の場合には、ピーク位置(磁化反転位
置)が検出できず、台形部分がピークシフトの様に見え
エラーの原因になるという問題がある。これを図12を
用いて説明すると、書き込み電流波形が図12(a) に示
すような場合、読み出し波形が図12(b) に示すように
台形波形でない場合と台形波形の場合では、図12(c)
に示すように、微分波形は台形波形でない場合は1点で
ゼロクロスするが、台形波形の場合は1点でゼロクロク
せず、図12(d) に示すようにピークパルスの幅が台形
波形の場合に広くなってしまう。すると、最尤復号のよ
うな振幅検出系の場合において、サンプリング点での振
幅差が少なくなるため、検出のためのスライスレベルの
設定範囲が狭くなるなどエラーの原因となるという問題
がある。
【0006】そこで、本発明は、読み出された台形波形
を適当に波形処理することによって、扱いやすい波形に
することが可能な磁気ディスク装置の復調回路を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の磁気ディスク装置の復調回路の第1の形態が図1
(a) に示される。図1(a) に示されるように、本発明
は、ヘッドHによって磁気ディスクDに垂直磁気記録を
行う磁気ディスク装置における復調回路1であって、ヘ
ッドHによって読み出された再生信号の復号回路2と、
この復号回路2の前段に設けられて再生信号の低域周波
数成分のみを通過させる高域周波数成分除去回路3とを
備え、この高域周波数成分除去回路3のカットオフ周波
数Fcが、ディスクDの最内周のヘッド/ディスクの相対
速度Vinを、ヘッドの主磁極厚pで割った値以下となっ
ていることを特徴としている。この高域周波数成分除去
回路3のカットオフ周波数Fcは、ヘッド/ディスクの相
対速度Vに比例して変更されるようにすれば良い。
【0008】また、前記目的を達成する本発明の磁気デ
ィスク装置の復調回路の第2の形態が図1(b) に示され
る。図1(b) に示されるように、本発明は、ヘッドHに
よって磁気ディスクDに垂直磁気記録を行う磁気ディス
ク装置における復調回路1であって、ヘッドHによって
読み出された再生信号の復号回路2と、この復号回路2
の前段に設けられて再生信号の低域周波数成分のみを通
過させる高域周波数成分除去回路3と、この高域周波数
成分除去回路3に並列に設けられてある帯域の周波数の
みを通過させる特定周波数帯域通過回路4と、この特定
周波数帯域通過回路4の通過信号の位相を前記高域周波
数成分除去回路3の通過信号の位相に対して180°ず
らせる位相補償回路5と、180°位相のずれた高域周
波数成分除去回路3と特定周波数帯域通過回路4からの
信号を加算する加算回路6とを備えることを特徴として
いる。
【0009】なお、高域周波数成分除去回路3のカット
オフ周波数Fcは、ディスクDの最内周のヘッド/ディス
クの相対速度Vinを、ヘッドの主磁極厚pで割った値以
下としても良く、また、特定周波数帯域通過回路4の低
域側のカットオフ周波数Flcを、ディスクでDの最内周
のヘッド/ディスクの相対速度Vinを、ヘッドの主磁極
厚pで割った値以上としても良く、更に、特定周波数帯
域通過回路4の高域側のカットオフ周波数Fhc が、低域
側のカットオフ周波数Flc の2倍となっていても良く、
更にまた、高域周波数成分除去回路3のカットオフ周波
数Fc、、特定周波数帯域通過回路4の低域側のカットオ
フ周波数Flc 、または高域側のカットオフ周波数Fhc
が、ヘッド/ディスクの相対速度Vに比例して変更され
るようになっていても良い。
【0010】
【作用】本発明の第1の形態の磁気ディスク装置の復調
回路によれば、垂直記録方式の磁気ディスク装置のヘッ
ドからの再生信号の中から、高域周波数成分除去回路に
よって再生波形を台形とする高周波領域が除去されるの
で、再生波形が台形からピークのある波形に直すことが
できる。なお、磁気ディスク装置ではディスクの内周/
外周においてヘッドとディスクとの相対速度が異なるの
で、高域周波数成分除去回路のカットオフ周波数はこの
相対速度に応じて変更すれば良い。
【0011】本発明の第2の形態の磁気ディスク装置の
復調回路によれば、高域周波数成分の位相が180°補
償されるので、再生波形が台形からピークのある波形に
直すことができる。
【0012】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。まず、本発明の磁気ディスク装置の復調回
路の実施例を説明する前に、本発明を成すに到った過程
を説明する。前述のように、垂直記録を行う磁気ディス
ク装置においては、読み出し波形が台形になる。ところ
で、本発明者は検討の結果、図10(b) に示した垂直記
録の読み出し波形における台形波形は、図11(b) に示
した最初のNULL PPOINT から2番目のNULL POINTまでの
領域(領域2)が、基準点(軸の交差点)から最初のNU
LL POINTまでの領域(領域1)の周波数に比較し, 位相
が180°ずれていることが原因となっていることを見
出した。
【0013】図8(a) から(c) は、周波数の変化を主時
極厚pに変化に置き換えて示すものであり、図8(a) が
領域1での主磁極先端における磁束の変化と読み出し波
形を示し、図8(b) がNULL POINTでの主磁極先端におけ
る磁束の変化と読み出し波形をを示し、図8(c) が領域
2での主磁極先端における磁束の変化と読み出し波形を
それぞれ示している。すなわち、周波数が低い領域1は
図8(a) の媒体磁化状態に対して主磁極厚pが小さい状
態であり、NULL POINTは図8(b) に示すように図8(a)
と同じ媒体磁化状態に対して主磁極厚pが2ビット長に
等しい場合であって、主磁極に入る磁束は、媒体からの
上向きと下向きの磁束で打ち消され0となる状態であ
る。また、周波数が高い領域2は、図8(a) と同じ媒体
磁化状態に対して主磁極厚pが2ビット長より大きく4
ビット長より小さい場合であり、この状態の時には、図
8(a),(c) 中に符号A,Bで示すように領域1とは逆向
きに領域2にピークが現れ、位相が180°ずれている
ことが分かる。
【0014】図13は180°ずれた高周波数成分が乗
ることによってピークが無くなり、パルスの幅が広がる
状態を示している。以上のことから、垂直記録式の磁気
ディスク装置において読み出し波形が台形波形とならな
いためには、最初のNULL POINTを高密度側(あるいは高
周波数側)に移動させれば、位相が同じ高密度成分を有
効に読み出すことが出来る。このためには、主磁極厚p
を薄くする方法が考えられるが、磁極を薄くすることは
書き込み能力を低下させることになるため得策ではな
く、磁極にはある程度の厚さが必要である。
【0015】ところで、従来は水平記録用回路ではその
復調回路にある高域周波数成分除去回路のカットオフ周
波数は、磁気ディスクのリード/ライト最高周波数の1.
5 〜2倍程度に設定されており、垂直磁気記録の場合に
もその設定には変更がなかった。しかしながら、以上の
ような考察により、垂直磁気記録における復調回路にあ
る高域周波数成分除去回路のカットオフ周波数は、領域
2の周波数成分の影響を考える必要がある。
【0016】以上のような考察から、本発明者は、この
領域2の周波数成分の影響を取り除く磁気ディスク装置
の復調回路の第1の形態として、図2(a) に示すような
領域2の周波数成分を使わない回路を案出した。よっ
て、まずこの図2(a) の磁気ディスク装置の復調回路に
ついて説明する。図2(a) は本発明の第1の形態におけ
る一実施例の磁気ディスク装置の復調回路10の信号処
理回路の構成を示すものである。図2(a) において、H
はヘッド、11はヘッドIC、12はAGC(自動利得
制御回路)、13は高域周波数成分除去回路(ローパス
フィルタ:以後LPFという)、14はイコライザ(等
化回路)、15はPLL回路、16は微分、あるいは最
尤検出を行う検出器を示しており、この検出器16の出
力が磁気ディスク装置の復調回路10の読み出し情報と
なる。本発明の磁気ディスク装置の復調回路10では、
通常用いられる信号処理回路(ヘッドIC11、AGC
回路12、イコライザ14、PLL回路15、および検
出器16) の一部にLPF13が入っていることが特徴
である。
【0017】前述のように、最初のNULL POINTの周波数
fnとし、その時の主磁極厚をp、ディスク上のビット
長λn,ヘッド/ ディスクの相対速度(以後周速とい
う)Vnとすると以下の関係が成り立つ。 p =2λn … λn = Vn /2fn … ∴ fn = Vn /p … 従って、LPF13のカットオフ周波数fcを上述のf
n以下とすれば領域2の影響を除くことができ、台形波
形をピークのある波形に直すことができることが分か
る。
【0018】図2(b) は(a) に示したLPF13の周波
数特性を示すものであり、このLPF13のカットオフ
周波数fcは前述した様に、主磁極厚p、周速Vとの関
係からfc=V/p以下に設定する。この時の周速度V
は最内周の周速である。例えば、主磁極厚p=0.35μ
m、周速V=3.5 m/sとすると、LPF13のカット
オフ周波数fcは10MHzとなる。
【0019】また、磁気ディスク装置ではディスクの内
周/外周で周速が異なり、外周の方が周速が早いのが一
般的である。従って、周速によってLPF13のカット
オフ周波数fcを変えれば、一層領域2の影響を除去で
きる。理想的にはカットオフ周波数fcを全てのトラッ
ク位置によって変えることが望ましいが、これでは非常
に大規模な構成となるので、実際には数トラック毎に変
えることになる。具体的には、LPF13を構成してい
るコンデンサの容量を変えてもよいし、また、幾つかの
フィルタを用意し選択してもよい。
【0020】図3は幾つかのフィルタを用意する場合の
図2(a) のLPF13の具体的な構成例を示すものであ
り、カットオフ周波数fcを周速によって変えている例
である。この実施例のLPF13では、周速値の代わり
にトラック位置情報によってカットオフ周波数fcを変
えている。一般的には外周は内周に比べ周速が2倍程度
になるため、LPF13のカットオフ周波数fcは外周
が内周の2倍となる。図3ではカットオフ周波数fcの
異なるフィルタをn種類(LPF(fc1),LPF(fc2),…
…LP(fcn))用意し、トラック位置情報に応じて切り換
えている。各々のLPF(fc1),LPF(fc2),……LP(f
cn) としては一般的に知られているインダクタンスとキ
ャパシタンスからなる簡単なフィルタで十分である。
【0021】図4(a) は図2, 図3の構成の磁気ディス
ク装置の復調回路10を用いたシミュレーション結果を
示すものであり、スペクトラムと読み出し波形を示して
いる。また、図4(b) は通常用いられる信号処理回路
(ヘッドIC11、AGC回路12、イコライザ14、
PLL回路15、および検出器16) によるスペクトラ
ムと読み出し波形を示している。図4(a) のスペクトラ
ムはLPF13により領域2の信号成分がないので読み
出し波形にピークが現れるが、図4(b) のスペクトラム
はLPF13がないので領域2の信号成分が除去され
ず、読み出し波形が台形となっている。このように、領
域2の信号成分が読み出し波形に大きな影響を与えてい
ることが分かる。
【0022】次に、領域2の周波数成分の影響を取り除
く磁気ディスク装置の復調回路の第2の形態として、領
域2の周波数成分の位相を補償する磁気ディスク装置の
復調回路について説明する。図5(a) は本発明の第2の
形態における一実施例の磁気ディスク装置の復調回路2
0の信号処理回路の構成を示すものであり、図2(a) で
説明した回路と同じ構成部材には同じ符号を付して説明
する。よって、図5(a) において、Hはヘッド、11は
ヘッドIC、12はAGC(自動利得制御回路)、13
はLPF(広域周波数成分除去回路)、14はイコライ
ザ(等化回路)、15はPLL回路、16は微分、ある
いは最尤検出を行う検出器を示しており、この検出器1
6の出力が磁気ディスク装置の復調回路10の読み出し
情報となる。
【0023】この第2の形態の磁気ディスク装置の復調
回路20では、LPF13に対して並列に、必要な周波
数領域(fn〜2fn)だけ取り出すための特定周波数帯域通
過回路(バンドパスフィルタ:以後BPFという)21
が設けられており、更に、このBPF21の後段にその
出力波形の位相を180°ずらすことができる位相補償
回路22が設けられ、LPF13の出力と位相補償回路
22の出力が加算器23によって加えられてイコライザ
14に入力されるようになっている。
【0024】図5(b) は(a) に示したLPF13の周波
数特性を示すものであり、このLPF13のカットオフ
周波数fcは前述した様に、主磁極厚p、周速Vとの関
係からfc=V/p(前述の式)以下に設定する。こ
の時の周速度Vは最内周の周速である。例えば、主磁極
厚p=0.35μm、周速V=3.5 m/sとすると、LPF
13のカットオフ周波数fcは10MHzとなる。ま
た、図5(c) は(a) に示したBPF21の周波数特性を
示すものであり、BPF21の低域側のカットオフ周波
数flc は式で決まる値以上とし、高域側のカットオフ
周波数fhc は低域側のカットオフ周波数flc の2倍以下
の値とする。
【0025】更に、第1の形態と同様に、ディスクの周
速に比例してこれらのカットオフ周波数(fc,flc ,
fhc )を変えれば、より精度よく高周波数の影響を補償
出来る。また、カットオフ周波数fc,flc ,fhc を全
てのトラック位置によって変えるのでは非常に大規模な
構成となる場合には、カットオフ周波数fc,flc ,fh
c を数トラック毎に変えても良いのは勿論である。具体
的には、フィルタを構成しているコンデンサの容量を変
えてもよいし,幾つかのフィルタを用意し選択してもよ
い。LPF13,BPF21,及び位相補償回路22は
一般的に良く知られているインダクタンス、キャパシタ
ンスから構成される簡単な回路で実現できる。
【0026】図6(a) は図5(a) の回路によるスペクト
ラムであり、図6(b) から(d) は図5の実施例の回路の
動作を示している。すなわち、図6(b) は(a) の領域1
の部分から求めた波形を示しており、図6(c) は領域2
のスペクトラムを領域1に対して180°ずらせて全領
域から求めた波形を示しており、(d) は領域2のスペク
トラムを領域1と同相にして全領域から求めた波形を示
している。
【0027】このように、図5の実施例では、LPF1
3を通した領域1の信号に、BPF21を通した後に1
80°位相補償した領域2の信号を加える。このことに
よって、LPF13だけを通した波形より更にピークが
明瞭に現れることがわかる。なお、図5(a) の実施例の
磁気ディスク装置の復調回路20では、BPF21の後
段にのみ補償回路22を入れてあるが、図7(a) に示す
実施例のように、位相補償回路22′を−90°と+9
0°に分け、LPF13とBPF21の両方の後段にい
れても良い。また、図7(c) に示す位相補償回路22″
のように、LPF13の後段側だけに−180°の位相
補償回路を設けるようにしても良い。
【0028】更に、LPF13、BPF22は以上説明
した実施例ではAGC回路12とイコライザ14との間
に置かれているが、イコライザ14の後段など、回路内
どの位置に置いてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
垂直磁気記録特有の台形波形を簡単にピークのある波形
に変換でき,従来の水平記録と同様な信号処理方法で情
報を再生できるという効果がある。また、本発明中の信
号処理回路は簡単であるため、安価にできる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明の磁気ディスク装置の復調回路の
第1の形態の構成を示す原理構成図であり、(b) は本発
明の磁気ディスク装置の復調回路の第2の形態の構成を
示す原理構成図である。
【図2】(a) は本発明の磁気ディスク装置の復調回路の
第1の形態における一実施例の構成を示すブロック図で
あり、(b) は(a) における高域周波数成分除去回路の周
波数特性を示す特性図である。
【図3】図2の高域周波数成分除去回路の具体的な構成
例を示すブロック図である。
【図4】本発明の磁気ディスク装置の復調回路による出
力波形およびスペクトラムを、従来の磁気ディスク装置
の復調回路による出力波形およびスペクトラムと比較し
て示すものであり、(a) は本発明の磁気ディスク装置の
復調回路によるスペクトラムと出力波形図、(b) は従来
の磁気ディスク装置の復調回路のスペクトラムと出力波
形図である。
【図5】(a) は本発明の磁気ディスク装置の復調回路の
第2の形態における一実施例の構成を示すブロック図で
あり、(b) は(a) における高域周波数成分除去回路の周
波数特性を示す特性図であり、(c) は(a) における特定
周波数帯域通過回路の周波数特性を示す特性図である。
【図6】(a) は垂直記録式の磁気ディスク装置における
再生波形のスペクトラムを示す図、(b) から(d) は図5
の回路の動作を示す説明図である。
【図7】(a) は図5の磁気ディスク装置の復調回路の変
形例のブロック図であり、(b)は(a) の更に別の変形例
を示すブロック図である。
【図8】(a) から(c) は垂直記録式の磁気ディスク装置
における主磁極厚とビット長との関係および読み出し波
形を示す図である。
【図9】(a) ,(b) は従来の磁気ディスク装置の水平記
録と垂直記録を説明する説明図である。
【図10】(a) は磁気ディスク装置への書き込み電流波
形を示す波形図であり、(b) は水平記録と垂直記録にお
ける読み出し波形を示す線図である。
【図11】磁気ディスク装置における再生孤立波形のス
ペクトルの違いを説明するものであり、(a) は水平記録
における孤立波形のスペクトル、(b) は垂直記録におけ
る孤立波形のスペクトルである。
【図12】従来の垂直記録式の磁気ディスク装置におけ
る台形波形の悪影響を説明するものであり、(a) は書き
込み電流波形図であり、(b) は水平記録と垂直記録の読
み出し波形図であり、(c) はそれぞれの微分波形を示す
波形図であり、(d) はそれぞれのピークパルスを示す波
形図である。
【図13】従来の垂直記録式の磁気ディスク装置におけ
る高周波領域の影響を説明する波形図である。
【符号の説明】
1…復調回路 2…再生信号の復号回路 3…高域周波数成分除去回路 4…特定周波数帯域通過回路 5…位相補償回路 6…加算回路 11…ヘッドIC 12…AGC回路 13…LPF 14…イコライザ 15…PLL回路 16…検出器 21…BPF 22…位相補償回路 23…加算器 D…磁気ディスク H…ヘッド Fc…高域周波数成分除去回路のカットオフ周波数 Vin…内周/外周のヘッド/ディスクの相対速度 Flc…特定周波数帯域通過回路の低域側のカットオフ周
波数 p…ヘッドの主磁極厚 Fhc…特定周波数帯域通過回路の高域側のカットオフ周
波数 V…ヘッド/ディスクの相対速度

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド(H) によって磁気ディスク(D) に
    垂直磁気記録を行う磁気ディスク装置における復調回路
    (1) であって、 前記ヘッド(H) によって読み出された再生信号の復号回
    路(2) と、 この復号回路(2) の前段に設けられて再生信号の低域周
    波数成分のみを通過させる高域周波数成分除去回路(3)
    とを備え、 この高域周波数成分除去回路(3) のカットオフ周波数(F
    c)が、ディスク(D) の最内周のヘッド/ディスクの相対
    速度(Vin) を、ヘッドの主磁極厚pで割った値以下とな
    っていることを特徴とする磁気ディスク装置の復調回
    路。
  2. 【請求項2】 前記高域周波数成分除去回路(3) のカッ
    トオフ周波数(Fc)が、ヘッド/ディスクの相対速度(V)
    に比例して変更されることを特徴とする請求項1に記載
    の磁気ディスク装置の復調回路。
  3. 【請求項3】 ヘッド(H) によって磁気ディスク(D) に
    垂直磁気記録を行う磁気ディスク装置における復調回路
    (1) であって、 前記ヘッド(H) によって読み出された再生信号の復号回
    路(2) と、 この復号回路(2) の前段に設けられて再生信号の低域周
    波数成分のみを通過させる高域周波数成分除去回路(3)
    と、 この高域周波数成分除去回路(3) に並列に設けられてあ
    る帯域の周波数のみを通過させる特定周波数帯域通過回
    路(4) と、 この特定周波数帯域通過回路(4) の通過信号の位相を前
    記高域周波数成分除去回路(3) の通過信号の位相に対し
    て180°ずらせる位相補償回路(5) と、 180°位相のずれた前記高域周波数成分除去回路(3)
    と前記特定周波数帯域通過回路(4) からの信号を加算す
    る加算回路(6) とを備えることを特徴とする磁気ディス
    ク装置の復調回路。
  4. 【請求項4】 前記高域周波数成分除去回路(3) のカッ
    トオフ周波数(Fc)が、ディスク(D) の最内周のヘッド/
    ディスクの相対速度(Vin) を、ヘッドの主磁極厚pで割
    った値以下となっていることを特徴とする請求項3に記
    載の磁気ディスク装置の復調回路。
  5. 【請求項5】 前記特定周波数帯域通過回路(4) の低域
    側のカットオフ周波数(Flc) が、ディスク(D) の最内周
    のヘッド/ディスクの相対速度(Vin) を、ヘッドの主磁
    極厚pで割った値以上となっていることを特徴とする請
    求項3または4に記載の磁気ディスク装置の復調回路。
  6. 【請求項6】 前記特定周波数帯域通過回路(4) の高域
    側のカットオフ周波数(Fhc) が、前記低域側のカットオ
    フ周波数(Flc) の2倍となっていることを特徴とする請
    求項5に記載の磁気ディスク装置の復調回路。
  7. 【請求項7】 前記高域周波数成分除去回路(3) のカッ
    トオフ周波数(Fc)、、前記特定周波数帯域通過回路(4)
    の低域側のカットオフ周波数(Flc) 、または高域側のカ
    ットオフ周波数(Fhc) が、ヘッド/ディスクの相対速度
    (V) に比例して変更されることを特徴とする請求項3か
    ら6のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置の復調回
    路。
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