JPH06231197A - 電源設計装置 - Google Patents
電源設計装置Info
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- JPH06231197A JPH06231197A JP5017761A JP1776193A JPH06231197A JP H06231197 A JPH06231197 A JP H06231197A JP 5017761 A JP5017761 A JP 5017761A JP 1776193 A JP1776193 A JP 1776193A JP H06231197 A JPH06231197 A JP H06231197A
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- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
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Abstract
に関し、要求仕様をもとに計算機システムを使用し、電
源回路の回路方式選定などの概略設計、トランスのコア
や巻線などを設計する基本設計、回路ブロックの全体の
シミュレーションと修正、および回路ブロックの部品の
選択を行い、電源回路の自動設計を可能にすることを目
的とする。 【構成】 回路方式の各要因の確信度を予め登録した要
因テーブル7と、この要因テーブル7を参照して仕様の
各要因の確信度を求め、これら求めた確信度から算出し
た各回路方式毎の確信度Fを求める概念設計処理2とを
備え、最大の確信度Fの回路方式を電源回路の回路方式
とする概念設計を行うように構成する。
Description
源設計装置に関するものである。電源の設計において、
要求仕様に対応して、回路方式の選定、トランスのコア
や巻線の設計、設計した回路のシミュレーションと修
正、および回路の部品の選択などを計算機システムを使
用して自動的に行うことが望まれている。
からの要求仕様を見て、自身の経験をもとに要求仕様に
適合する回路方式を選定(あるいは既存の類似回路の回
路方式を選定)し、この選定した回路方式の主としてト
ランスなどの設計を行い、次に回路の種々な定数を設計
すると共に仕様を満足するか各種計算を行う。この計算
の結果がOKとなった電源回路について、部品マスタな
どから該当する部品を選択して部品表や電源回路図を作
成し、電源回路の設計を終了していた。
電源回路の設計は、設計者が全て自身の経験をもとに、
顧客からの要求仕様に対応して回路方式の選定、トラン
スのコアや巻線の設計、部品の選択などを行っていたた
め、設計者の経験やカンに大きくその性能が依存してし
まったり、設計した電源回路を試作して特性測定を繰り
返す必要があったり、部品の有無やディレーティングを
含む部品の選定を行う必要があったりしてしまう問題が
あった。
要求仕様をもとに計算機システムを使用し、電源回路の
回路方式選定などの概略設計、トランスのコアや巻線な
どを設計する基本設計、回路ブロックの全体のシミュレ
ーションと修正、および回路ブロックの部品の選択を行
い、電源回路の自動設計を可能にすることを目的として
いる。
決するための手段を説明する。図1において、概念設計
処理2は、要因テーブル7を参照して仕様の各要因の確
信度を求め、これら求めた確信度から算出した各回路方
式毎の確信度Fを求めて最大の回路方式を決定したり、
この回路方式の回路ブロックを選択したりなどするもの
である。
して回路方式に対応して求めた要求容量をもとに、トラ
ンスのコアおよび巻線を設計したりなどするものであ
る。シミュレータ4は、設計した電源回路の回路ブロッ
クの全体について、入力条件(入力電圧、出力電圧、電
流、コア、巻線数など)を入力してシミュレーションを
行い、その評価結果や問題点を指摘したりなどするもの
である。
して良と判定したときに、このときの電源回路の回路ブ
ロックについて、当該回路ブロックに付与されている設
計論理に従い、部品マスタ11から部品を選択して部品
表を作成したりなどするものである。
を予め登録したものである。回路ブロック群8は、電源
回路の回路方式に対応した各回路ブロックを予め登録し
たものである。
りの体積を予め登録したものである。部品マスタ11
は、部品を予め登録したものである。
が要因テーブル7を参照して仕様の各要因の確信度を求
めてこれら確信度から算出した各回路方式毎の確信度F
を算出し、最大の確信度Fの回路方式を電源回路の回路
方式とする概念設計を行うようにしている。
の回路方式をもとに、回路ブロック群8から回路ブロッ
クをそれぞれ選択して電源回路の回路ブロックとする概
念設計を行うようにしている。
参照して回路方式に対応して求めた要求容量をもとに、
トランスのコアおよび巻線を設計して基本設計するよう
にしている。
設計した電源回路の回路ブロックについて、入力条件
(入力電圧、出力電圧、電流、コア、巻線数など)を入
力して全体のシミュレーションを行い、評価の良否およ
び問題点を指摘するようにしている。
したときに、このときの電源回路の回路ブロックについ
て、当該回路ブロックに付与されている設計論理に従
い、部品選択処理5が部品マスタ11を検索して部品を
選択して部品表14を作成するようにしている。
を使用し、電源回路の回路方式選定などの概略設計、ト
ランスのコアや巻線などを設計する基本設計、回路ブロ
ックの全体のシミュレーションと修正、および回路ブロ
ックの部品の選択を行うことにより、仕様をもとに電源
回路の回路ブロックを自動設計することが可能となる。
び動作を説明する。図1は、本発明の1実施例構成図を
示す。
グラムに従って各種処理を行うシステムであって、ここ
では、概念設計処理2、基本設計処理3、シミュレータ
4、部品選択処理5および制御部6などから構成される
ものである。これらの各処理は、要因テーブル7、回路
ブロック群8、体積テーブル9、部品マスタ(トラン
ス)10、部品マスタ(部品)11、部品表(トラン
ス)12、仕様書(トランス)、設計した電源回路の部
品表14、および設計した電源回路の回路ブロック図1
5などをアクセス(参照、格納)し、概念設計、基本設
計、シミュレーション、部品選択を順次進めるようにし
ている。
適合する電源回路の回路方式(例えば変形シングル、他
励ON−ON、他励ON−OFF、RCCなどの回路方
式)を決定およびこの決定した回路方式に対応する各回
路ブロックを選定するという概念設計を行うものであっ
て、ここでは、要因テーブル7を参照して仕様の各要因
の確信度を求め、これら求めた確信度から算出した各回
路方式毎の確信度Fを求めてその最も大きい値の回路方
式を決定およびこの決定した回路方式に対応する回路ブ
ロックを選定するものである(後述する)。
路の回路ブロックについて、トランスのコアおよび巻線
を設計したりなどのこれに続くシミュレーションに必要
最小限の設計を行うという基本設計を行うものであっ
て、ここでは、体積テーブル9を参照して決定された回
路方式に対応する要求容量を求め、この要求容量をもと
に概念設計された回路ブロック中のトランスのコアおよ
び巻線を設計したりなどするものである(後述する)。
路の回路ブロックについて、入力条件(入力電圧、出力
電圧、電流、コア、巻線数など)を入力して全体のシミ
ュレーションを行い、良否を判定したり、否のときに問
題点を指摘したりなどするものである(後述する)。
良となった電源回路の回路ブロックについて、部品マス
タ11を検索して適切な部品を選択し、部品表14を作
成するものである(後述する)。
制御を行うものである。要因テーブル7は、電源回路の
回路方式の各要因の値を関数値として表現したものであ
って、各回路方式について専門家の知識を集約して確信
度(関数値)として予め登録したものである(後述す
る)。この要因テーブル7は、後述するように、仕様の
要因(総出力電力、チャネル数、入力電圧計、体積な
ど)に対応する確信度(評価関数値に相当)を予め登録
したものである。
に対応づけて、当該電源回路を分割した各ブロック毎に
回路ブロックをそれぞれ登録したものである(後述す
る)。体積テーブル9は、電源回路の回路方式に対応づ
けて、単位電力当たりの体積(例えばcc/W)を実験
的に求めて登録したものである(後述する)。
のコアの形状などを予め登録したものである。部品マス
タ(部品)11は、電源回路の回路ブロックの部品を予
め登録したものである。
電源回路の回路ブロック中のトランスを構成する各部品
を格納するものである。仕様書(トランス)13は、設
計を行った電源回路の回路ブロック中のトランスの仕様
書を格納するものである。
路ブロック中の各部品について、部品マスタ(部品)1
1を検索して最も適切として選択した部品を格納するも
のである。
を行い、仕様を満足するとして設計を完了した回路ブロ
ック図を格納したものである。図2を用いて図1の構成
の動作を説明する。
行う。これは、設計しようとする電源回路の仕様(入力
電圧、出力電圧、出力電流など)の入力を行う。S2
は、入力仕様に基づいて回路方式を決定し、回路方式を
もとに回路ブロックを選択する(概念設計という)。こ
れは、S1で入力された仕様の要因について、後述する
要因テーブル7を参照して各要因の確信値を求めてこれ
ら確信値を例えば乗算して回路方式毎の確信度Fを求
め、確信度Fの最も大きい回路方式と決定し、この決定
した回路方式に対応する回路ブロックを右側に記載した
回路ブロック群8から選択し、電源回路の回路ブロック
の概念設計を行う(後述する)。
設計する。これは、S2で決定した回路方式に対応する
体積テーブル9から取り出した単位W当たりの体積に容
量を乗算して必要容量を求め、この必要容量に対応する
コアを部品マスタ(トランス)10から選択すると共
に、この選択したコアの巻線を設計する(後述する)と
いう、シミュレーションに必要な最小限の設計値を算出
する基本設計を行う(後述する)。尚、S2およびS3
で回路方式を決定したり、回路ブロック図を選択した
り、トランスのコアを選択したり、巻線を設計したりな
どする場合に、電源回路の専門家の知識を集約した経験
値ライブラリS7を随時参照して処理を進める。
ーションを行う。これは、S3で基本設計した電源回路
の回路ブロックについて、図3に示すように、仕様で決
められた最大電流値、最大電圧値などの条件を満足する
か否か、スイッチング素子のスイッチング波形などを算
出したり、更に仕様を満足するかの評価の良否などを算
出したりするシミュレーションを行う(後述する)。
ュレーションによる評価の結果の良否(OK/NG)の
いずれか判別する。OKの場合には、図3に示すよう
に、シミュレーション結果が表示されているので、S
8、S9に進む。一方、NG(否)の場合には、シミュ
レーション結果として後述する図30に示すように表示
(この場合は評価の制御○S、○T“N”で不良が表
示)されるので、この指摘された問題点を解消するよう
に、例えばトランスの巻線の巻数を+2し、S3に戻
り、基本設計、シミュレーション、評価を繰り返し、O
Kとなるまで繰り返す。
れは、S5のOKでシミュレーションの結果がOKとな
ったので、電源回路の回路ブロックをまとめて回路ブロ
ック図を作成し、設計マスタに格納する。
5のOKでシミュレーションの結果がOKとなったの
で、電源回路の回路ブロックの各部品について、部品マ
スタ(部品)11を検索して最も適切な部品を選択し、
部品表14を作成して格納する。
およびS9で作成した部品表を表示する。図3は、本発
明の設計例を示す。これは、図2のS4のシミュレーシ
ョン結果が良好となったときの例を示す。
ッチング波形図を示す。縦軸は電圧V、電流Iを表し、
横軸は時間t(μSec)を表す。複数の曲線は整流回
路のリップルを表現する。On Timeはスイッチン
グ素子がON(導通状態)を表す。
は、トランスのコアは図示のように材質形状およびコー
ド番号で表すように、図2のS3で選択されたものであ
る。また、各種巻線の巻数5Tなどは図2のS3で設計
したものである。
を表す。ここでは、の制御“R”は正常(正常に制御
可能)を表す。以上によって、顧客などからの仕様を計
算機システム1に入力したことに対応して、概念設計
(図2のS2)、基本設計(図2のS3)、シミュレー
ション(図2のS4)、回路ブロック図作成(図2のS
8)、および部品選択(図2のS9)を自動的に行い、
電源回路の回路ブロック図および部品表14などを自動
作成することが可能となる。以下順次詳細に説明する。
について詳細に説明する。図4は、本発明の回路方式の
選定フローチャートを示す。図4において、S11は、
要求仕様から必要なデータを取り出す。これは、電源回
路の回路方式を選定するために必要なデータとして例え
ば下記のものを取り出す。
因として登録されているものである。
判別する。これは、要因テーブル7の先頭から回路方式
を順に1つ1つ選択し、まだ選択されうる回路方式があ
るか判別する。YESの場合には、S13に進む。NO
の場合には、全ての回路方式について選択して確信度を
計算終了したので、S17で確信度の最も大きい回路方
式を求める回路方式と決定し、終了する(END)。
7から選択されうる回路方式があると判明したので、1
つを選ぶ(例えば図5の要因テーブル7の先頭から変形
シングルを1つ選ぶ)。
ル7の回路方式の計算すべき要因があるか判別する。Y
ESの場合には、計算すべき要因が残っていると判明し
たので、S15で選択されうる要因を1つ選び(例えば
図7の要因テーブル7の変形シングルから先頭の“総出
力電力”を1つ選び)、S16で選んだ回路方式の選ん
だ要因(例えば“総出力電力”)について確信度を計算
し、S14に戻る。一方、S14でNOの場合には、計
算すべき要因が無くなったので、S18で計算した確信
度の全ての積を求めてこれを当該回路方式の確信度Fと
し、S12に戻り次の回路方式について繰り返す。
登録されている要因(出力電力、ピーク出力電力、チャ
ンネル数、入力電圧系、電源の体積など)を取り出し、
この取り出した要因をもとに、要因テーブル7に登録さ
れている回路方式の要因毎に確信度を求めてこれらの全
ての積を当該回路方式の確信度Fとすることを繰り返
し、全ての回路方式の確信度Fを求める。そして、これ
ら求めた回路方式毎の確信度Fのうち、最も大きい値の
回路方式を当該仕様に最も適合する回路方式と決定す
る。以下説明する。
路方式A、回路方式B、回路方式Cとし、回路方式を選
択する要因となる要求仕様を要因1、要因2、要因3と
し、これらの要因に与えられる確信度を値(1)、値
(2)、値(3)とする。回路方式Aの確信度を FA(n)(n=1、2、3) とすると、 ・要因1に対して、 0<値(1)≦200のとき、FA(1)=0.0 200<値(1)≦250のとき、FA(1)=0.0
3×(値(1)−200) 250<値(1)≦400のとき、FA(1)=0.1
5 ・要因2に対して、 0<値(2)≦150のとき、FA(2)=0.0 150<値(2)≦400のとき、FA(2)=1.0 ・要因3に対して、 0<値(3)≦100のとき、FA(3)=1.0 100<値(3)≦250のとき、FA(3)=0.0
1×(100−値(3)) 250<値(3)≦400のとき、FA(3)=0.0 同様にして、回路方式B、回路方式Cの確信度を FB(n)=(n=1、2、3) FC(n)=(n=1、2、3) とする。これら回路方式A、回路方式B、回路方式Cの
確信度FA(n)、確信度FB(n)、確信度FC
(n)がそれぞれ求めた後、各回路方式の確信度Fを FA=FA(1)×FA(2)×FA(3) FB=FB(1)×FB(2)×FB(3) FC=FC(1)×FC(2)×FC(3) として求める。ここで、FA(1)、FA(2)、FA
(3)は0から1の間の値であるので、これらの積であ
る確信度FAは0以上1以下の値である。この際、FA
(1)、FA(2)、FA(3)のうちの1つでも0が
あると、FA=0となる。このようにして求めた確信度
FA、FB、FCのうちの最も大きい値を持つ回路方式
を仕様に最も合致した回路方式と決定する。
および図7を用いて具体的に説明する。図5は、本発明
の要因テーブル例を示す。ここで、要因は ・総出力電力 ・総ピーク出力電力 ・チャンネル数 ・入力電圧系 ・体積 の5つを採用する(要因の確信度を判り易く図8から図
10に記載する)。回路方式としては、 ・変形シングル ・他励ON−ON ・他励ON−OFF ・RCC の4つについて採用する(各回路方式の例を図13から
図16に記載する)。これら要因テーブル7に記載した
要因およびその確信度(関数値)は電源回路の設計の専
門家の知識を数値として表現したものである。
0.5×CH 4≦チャンネル数CHのとき、確信度=0.0 である。これをイメージ的に表現すると、図9の変形シ
ングルの曲線となる。従って、仕様のチャンネル数CH
をもとに ・チャンネル数CHが0から2の間のときは確信度=
1.0 ・チャンネル数CHが2から4の間のときは確信度=
2.0−0.5×CH ・チャンネル数CHが4以上のときは確信度=0 のいずれかによってチャンネル数CHの確信度を求め
る。
は、図5の各回路方式(変形シングル、他励ON−O
N、他励ON−OFF、RCC)について、上述したよ
うに仕様の要因の値をもとに、図5の要因テーブル7か
ら求めた回路方式の要因毎の確信度例である。
す。これは、図6で求めた回路方式の要因毎の確信度に
ついて、その積によって当該回路方式の確信度Fを算出
したものである。例えばRCCは、 ・要因“総出力電力”の確信度“0.69” ・要因“総ピーク電力”の確信度“0.38” ・要因“チャンネル数”の確信度“0.83” ・要因“入力電圧系”の確信度“1.0” ・要因“体積”の確信度“0.5” であるので、全体の確信度Fはこれらの積 ・RCCの確信度F=0.69×0.38×0.83×
1.0×0.5≒0.109 となる。同様に他の回路方式の全体の確信度Fを求める
と、 ・変形シングルの確信度F=0.0 ・他励ON−ONの確信度F=0.004 ・他励ON−OFFの確信度F=0.104 となる。
のは、RCCの確信度F=0.109であるので、この
仕様に対して電源回路の回路方式をRCCが最も適合す
ると決定する。
力電力)に対する各回路方式の確信度例を示す。これ
は、図5の要因“総出力電力”(“総ピーク出力電
力”)の確信度をイメージ的に表現したものである。
信度は、 ・要因1“総出力電力W”に対して、 0≦総出力電力Wの値<80のとき、確信度=0.0 80≦総出力電力Wの値<140のとき、確信度=(W
−80)/60 140≦総出力電力Wの値<500のとき、確信度=
1.0 500≦総出力電力Wの値<700のとき、確信度=1
−(W−500)/200 700≦総出力電力Wの値のとき、確信度=0.0 である。これをイメージ的に表現すると、図示の変形シ
ングルの曲線となる。他の回路方式についても、同様に
図5の総出力電力の欄の関数を曲線にすると、図示のよ
うにそれぞれなる。また、総ピーク出力電力Wは総出力
電力Wと全く同じであるので、同様に確信度は図示のよ
うにそれぞれなる。
る各回路方式の確信度例を示す。これは、図5の要因
“チャンネル数”の確信度をイメージ的に表現したもの
である。
CHの確信度は、 0≦チャンネル数CH<2のとき、確信度=1.0 2≦チャンネル数CH<4のとき、確信度=2.0−
0.5×CH 4≦チャンネル数CHのとき、確信度=0.0 である。これをイメージ的に表現すると、図示の変形シ
ングルの曲線となる。他の回路方式についても、同様に
図5の出力チャンネル数の欄の関数を曲線にすると、図
示のようにそれぞれなる。
路方式の確信度例を示す。これは、図5の要因“電源の
体積”の確信度をイメージ的に表現したものである。例
えば、変形シングルの体積の確信度は、 確信度=1.0 である。これをイメージ的に表現すると、図示の変形シ
ングルの曲線となる。他の回路方式についても、同様に
図5の体積の欄の関数を曲線にすると、図示のようにそ
れぞれなる。
示す。これは、図5の要因テーブル7に記載した電源回
路の各回路方式の特徴をイメージ的に判り易く記載した
ものである。ここで、×、△、○、◎の順に回路方式と
して決定される確率が高くなる。
す。これは、図2の概念設計の際に、仕様から決定され
た回路方式の各回路ブロックを選択するために、予め回
路方式に対応づけて登録したものである。ここでは、 ・ノイズ・フィルタ部 ・整流・平滑部 ・力率切換部 ・主スイッチング部 ・一次制御部 ・二次制御部 の各ブロックについて、各回路方式の回路ブロックをそ
れぞれ予め作成して登録する。従って、図2のS2で仕
様から回路方式が決定されると、この回路方式に従い、
回路ブロック群8を参照して自動的に整流回路の回路ブ
ロックが生成されることとなる。
7に記載した回路方式(変形シングル、他励ON−O
N、他励ON−OFF、RCC)の回路例を示す。ここ
で、左側からAC又はACを整流したDCをVinとし
て入力し、右側から安定化した直流電圧Esを出力す
る。
は、図示のように回路構成を持ち、二次側の直流電圧を
検出してこれが一定となるように、PWM(パルス幅変
調)によってスイッチイング素子にパルス幅の変調を行
うものである。
は、図示のように回路構成を持ち、二次側の直流電圧を
検出してこれが一定となるように、PWM(パルス幅変
調)によってスイッチイング素子にパルス幅の変調を行
うものである。トランスの極性が図示のように一次側と
二次側とで同極性である。
れは、図示のように回路構成を持ち、二次側の直流電圧
を検出してこれが一定となるように、PWM(パルス幅
変調)によってスイッチイング素子にパルス幅の変調を
行うものである。トランスの極性が図示のように一次側
と二次側とで異なる。
ように回路構成を持ち、二次側の直流電圧をERROR
AMP(エラー検出器)によって基準電圧と比較して
そのエラーを検出してこれが零となるように、増幅素子
Q2のベースに負帰還し、スイッチング素子のON/O
FFを制御するものである。
計について詳細に説明する。図17は、本発明のトラン
スのコア/巻線の設計フローチャートを示す。図17に
おいて、S21は、スイッチングトランスの各定数を計
算する。これは、選択された回路方式(図2のS2で決
定された回路方式)の単位ワット当たりの体積に総出力
電力を掛けて要求容量を計算し(後述する図19のS3
1参照)、右側に記載したように、この要求容量に近い
トランスを選択し、 ・トランスの形状とギャップ長 ・各巻線の線径と巻数、巻線に流れる電流 ・先頭コレクタ電流 などの概略値を計算する。
どを計算する。例えば右側に記載したように算出する。 ・動作磁束密度=1235.6Gauss ・各巻線電流 ・励磁巻線:1.840A ・出力1 :0.064A ・出力2 :0.722A ・出力3 :0.661A ・出力4 :0.370A ・出力5 :1.980A S23は、動作時磁束密度からフェライトコアの損失を
計算し、各巻線電流から巻線の損失を計算する。例えば
右側に記載したように計算する。
する。これは、S23で計算した巻線の損失が所定値
(経験値)よりも大きいときは線径を大きくし、巻線の
損失を減らす。
の巻枠に巻線を巻くシミュレーションを行う。例えば右
側のS25’に示すように、巻枠に巻線を巻くシミュレ
ーションを行う。
けていない時、巻線の線径を減らすか巻数を減らす。こ
れは、S25で例えば右側に記載したS25’のように
巻枠に巻線を巻くシミュレーションを行い、の部分に
示すように、巻線が巻枠に巻けなかった場合、S26’
の’に示すように、巻数をここでは十分に巻けるだけ
の2巻きを減らす。
特性、巻線構成図、構造図を作成して表示する。これ
は、S21からS26までによって設計した結果とし
て、 ・電気的特性:図20参照 ・巻線構成図:図21参照 ・トランス構造図:図22参照 を作成して表示する。
を作成・表示する。これは、S21からS27で設計し
て表示したトランスの部品表として、例えば図23に示
すように、トランスを構成する各部品(コア、ボビン、
線、テープ、シートなど)およびコストなどを表とした
部品表を作成・表示する。
された回路方式をもとに体積テーブル9から単位W当た
りの体積を取り出してこれに総出力電力を乗算して要求
容量を算出し、この要求容量を満たすコアを選択し、こ
のコアの動作磁束密度、巻線電流、巻線数などを算出
し、次に巻線の損失を計算して損失の大き過ぎる巻線の
線径を増したり、少ない巻線の線径を減らしたり調整す
る。次に、巻線を巻枠に巻くシミュレーションを行い、
巻枠に巻けないときに線径を細くして巻けるようにす
る。この状態でスイッチングトランスの電気的特性、巻
線の構成図、およびトランスの構造図を作成して表示す
ると共にトランスの部品表を作成して表示する。これら
により、仕様から決定された回路方式をもとにコアを選
択および巻線を自動設計することが可能となる。
す。この体積テーブル9に記載した数値の単位は、cc
/Wである。ここで、回路方式は、RCC、他励ON−
OFF、他励ON−ON、変形シングルである。これら
の回路方式について、FAN無し(冷却用のファン無
し)と、FAN有りの場合についてその値を示す。
路方式の主トランス設計値算出方法例を示す。図19に
おいて、S31は、トランスの形状選択を行う。これ
は、右側に記載したように、総出力電力*単位出力電力
当たりの体積=要求包括容量として、 72.6(W)*0.6(cc/W)=43.56(c
c) を算出する。要求包括体積が43.56ccに最も近い
トランスの形状は、 ・H63BEER43/29 と求まる。ここで、要求包括体積は、コア、ボビンなど
でトランスを形成したときの全体の体積である。
する。これは、右側に記載したように、一次、二次巻線
に要求される電力より、巻線比を計算する。例えば NS/NP=0.122 と算出する。
定する。これは、右側に記載したように、他の出力の二
次巻線の巻数を図示のように仮設定(二次電圧に対応し
て仮設定)する。
れは、右側に記載したように、全巻線の実効巻線電流を
算出する。
する。これは、右側に記載したように、実効巻線電流と
巻線内の電流密度から線径を算出し、各巻線の巻数を算
出する。
に記載したように、S35で求めた各巻数などから決ま
る尖頭コレクタ電流として、例えば 5.8A と算出する。
は、右側に記載したように、トランスのデータとAL値
からギャップ長を選択する。例えば 1.5mm とギャップ長を選択する。
式をもとに体積テーブル9を参照して取り出した単位ワ
ット当たりの体積に総出力電力を乗算して要求容量を求
め、これに対応するトランスを選択し、一次巻線、二次
巻線に要求される電力から巻線比を求め、各巻線の巻数
を仮決定して実効巻線電流と巻線内の電流密度から線径
を算出および巻数を算出すると共に、尖頭コレクタ電流
およびトランスのギャップ長を算出する。これらによ
り、回路方式に対応してトランスを選択し、巻数、線
径、尖頭コレクタ電流、およびトランスのギャップ長な
どを自動設計することが可能となる。
これは、図17で設計した電源回路の電気的特性例であ
る。各記号は下記を表す。 P1:励磁巻線 SIからS5:出力巻線 T:巻数 WIRE:巻線(Φ、直径) INDUCTACE:自己インダクタンス(μH) LEAKAGEINDUCTANCE:漏洩インダクタ
ンス(μH) 図21は、本発明の巻線構成図例を示す。これは、図1
9で設計した電源回路の巻線構成図である。
す。これは、図19で設計した電源回路のトランス構造
図である。各記号は下記を表す。 NP:励磁巻線(一次巻線) OUT1からOUT5:出力1から出力5 T:巻数 PHAI:巻線の直径(Φ) I:巻線電流 LOSS:巻線損失(W) 図23は、本発明のトンラスの部品表例を示す。これ
は、図19で設計した電源回路のトランスの部品表であ
って、当該トランスに必要な部品(パーツ)のリストお
よびコストである。
ーションについて詳細に説明する。図24は、本発明の
シミュレーションの動作フローチャートを示す。これ
は、図1から図23までの説明によって、概念設計、基
本設計した後の電源回路の回路ブロックについて、全体
が仕様を満足するか否かをシミュレーションするもので
ある。以下説明する。
れは、右側に記載したように、概念設計および基本設計
した後の電源回路の回路ブロックの入力電圧、出力電
圧、電流、コアの品名、各巻線数、整流方式などのシミ
ュレーションに必要なデータを入力する。
これは、右側に記載したように、電源回路に電源を入力
する整流方式(全波整流などの整流方式)に対して、 ・ACリップル ・入力の中心 ・入力の最大 などの計算を行う。
4は、評価ポイントの算出を行う。これは、右側に記載
したように、電源回路の回路ブロックの動作を評価する
上で重要の評価ポイントの算出として、 ・スイッチング電圧の変曲点 ・スイッチング電流の変曲点 の算出を行う。
する図28の上段に示すように、スイッチング素子のス
イッチング波形をグラフ表示する。S46は、コアの磁
束密度を算出する。これは、右側に記載したように、コ
アの磁束密度として、 ・動作磁束密度 ・最大動作磁束密度 ・磁束密度変動幅 ・その他 を算出する(図28参照)。
8は、出力保持時間を算出する。S49は、各出力の電
圧と電流算出する。
れた電源回路の回路ブロックについて、入力電圧、出力
電圧、コアの品名、巻線数、整流方式などをもとに、動
作状態の各値(コアの磁束密度、巻線の電流、電圧、出
力保持時間など)を算出し、後述する図28に示すよう
に表示すると共に、仕様を満足するか否かの指摘(例え
ば制御が正常に動作するか否かの指摘)を行うことが可
能となる。
ブロック(概念結果)のシミュレーションについて、図
26に示すように、 ・ステップ1:ある入力条件のときのシミュレーション ・ステップ2:Esを最低値に設定したときのシミュレ
ーション ・ステップ3:IとMを巻き足したときのシミュレーシ
ョン に分けて以下順次詳細に説明する。
ここで、要求仕様を入力(S51)として概念設計(S
52)を行い、回路方式および回路ブロックの設計を行
い、基本設計(S53)に移る。この概念設計の出力例
を図25の(b)に示す。基本設計(S53)では、多
種多様な要求仕様を持つ入力条件に対してそれぞれ最悪
条件の組み合わせから、これらを全て満足する設計を行
うことは大変に複雑で困難である。従ってここでは、一
般的な要求仕様を満足する経験的な定数を扱いまず設計
を進める。
件の組み合わせに対するシミュレーションを実施し、S
57の詳細設計で必要となる各設計値を求めると共にそ
の結果を評価し、要求仕様の内容が一般的な範囲を逸脱
しているなどの理由から、もし不具合いが発生した場
合、S56の問題点の修正によってS53で設定した基
本設計の内容の一部修正を行う。
例として、図26に示すようなステップ1、ステップ
2、ステップ3の順序で説明する。ここで、図中の○付
き記号例えば○付きAは、明細書中で○Aと表記する、
以下同様)。
を行って、或る条件のシミュレーションを行う場合の入
力と出力例をそれぞれ図27と図28に示す。ここで、
○Aから○Tは、主に問題となる内容である。また、○
S、○Tは正常に動作しているかを判断する部分であ
り、この場合両者共に“R”で、正常であることを示し
ている。
最低値を4Vとした場合の入力と出力例をそれぞれ図2
9と図30に示す。この場合、Es(○G)の電圧を下
げたことにより図25の(b)中の○Q、○Rの電圧も
下がり、○K、○Oによる制御が不能になり、Es2
(○L)、Es3(○P)の電圧が低下していることを
○S、○Tが“N”になることによって表している。
は、S56の問題点の修正で、トランスの巻線であるN
s2(○I)、Ns3(○M)を必要に応じて巻き足す
ように動作し、この場合には各7Tを9Tに変更して再
度、S54、S55を繰り返す。変更したシミュレーシ
ョン結果に基づく出力例を図31に示す。結果として、
出力電圧であるEs2(○L)、Es3(○P)の値が
要求仕様と同じになり、問題の無いことから○S、○T
の内容は“R”となって、この問題は解決されたことと
なる。
3の各定数の動きを表すと、図26に示すようになる。
図27および図28は、本発明のシミュレーション説明
図を示す。これは、他励ON−OFFの電源回路の図2
6のステップ1のときの概念設計、基本設計およびシミ
ュレーション結果を表す。
28は、シミュレーション結果を表す。図28の(a)
は、スイッチング素子のスイッチング波形図を示す。
8の(c)は、シミュレーション結果を示す。ここで、
○R、○Sが“R”は、制御が可能を表し、正常に動作
する。
ーション説明図を示す。これは、他励ON−OFFの電
源回路の図26のステップ2のときの概念設計、基本設
計およびシミュレーション結果を表す。
こで、○GのEsを5.0Vから最低値の4.0Vに設
定してシミュレーションを行うように変更した。図30
は、変更後のシミュレーション結果を表す。
イッチング波形図を示す。図30の(b)は、入力条件
を示す。図30の(c)は、シミュレーション結果を示
す。ここで、○R、○Sが“N”となり、制御が不能を
表し、正常に動作しない。即ち、図29の○Gを5.0
Vから最低値(最悪値)の4.0Vに変更すると、電源
回路の回路ブロックの制御が不能となると判明した。
図を示す。これは、他励ON−OFFの電源回路の図2
6のステップ3のときの概念設計、基本設計およびシミ
ュレーション結果を表す。この場合には、図26のステ
ップ3に記載したように、○Iの巻数を7から9、○M
の巻数を7から9に変更したときのものである。
イッチング波形図を示す。図31の(b)は、入力条件
を示す。図31の(c)は、シミュレーション結果を示
す。ここで、○R、○Sが“R”となり、制御が可能を
表し、正常に動作する。これにより、○GのEsを最低
値4.0Vに設定しても、○Iおよび○Mの巻数を7か
ら9に巻き足すことにより、制御が可能となると共に仕
様を満足することが判明する。
について詳細に説明する。図32は、本発明の部品選択
フローチャートを示す。これは、図1から図31までの
説明によって、概念設計、基本設計、シミュレーション
結果の評価がOKとなった電源回路の回路ブロックにつ
いて、使用する部品を選択するときのものである。以下
説明する。
れは、右側に記載したように、回路方式として回路ブロ
ック、発振周波数、部品グレードなどの、部品を選択す
るために必要なデータを入力する。
決定は、各回路ブロックに予め付加しておいた設計論理
に従い、 設計方法に従って値を算出する。
タから選ぶ。この際、複数の部品が選ばれたら、コスト
により選ぶ。尚、部品の決定は回路ブロックに予め付与
された設計論理に従い決定するが、この設計論理は、回
路ブロックの定数や電源回路全体で決定される定数を参
照して、部品に要求される条件を計算するための数式あ
るいは論理式である。一方、回路設計に使用する部品
は、標準部品としてデータベース化したものの中から選
択する。データベースには、予め決めたフォーマットに
従い部品の各種値や部品のディレーティング値を登録し
てあるので、部品を選択する際に、部品の各値とディレ
ーティング値を参照し、実際の設計で使う値を算出する
(図33を用いて具体的に後述する)。この設計論理で
計算された値と、条件を満足する部品を選定する。全標
準部品の中にはある設計論理を満足する部品が複数存在
する場合には、最も安価な部品を選択する。部品の選択
を行った後、部品の回路ブロック上の整理番号、名前、
キーナンバ、メーカ名、単価を部品表14に設定する。
これらの処理を電源回路の回路ブロックの全部品につい
て順次行い、部品表14を作成する。
だりした部品を部品表(例えば図34の部品表)14に
まとめ、表示、印刷する。以上によって、概念設計、基
本設計、シミュレーション結果がOKとなった電源回路
の回路ブロックについて、当該回路ブロックに予め付与
されている設計論理に従い、部品の値を算出して部品を
選定し、図34に示すような部品表14を自動作成す
る。
択について更に具体的に説明する。図33は、本発明の
部品の選択説明図を示す。図33の(a)は、設計論理
例を示す。この設計論理例は、概念設計、基本設計、シ
ミュレーション結果がOKとなった電源回路の回路ブロ
ックに予め付与されている設計論理であって、図示のよ
うな論理によってコンデンサの容量を算出する。
と、 ・fが95000以上ならば容量値は、150E−12
[F] ・fが8000以上、95000未満ならば容量値は、
1500E−12[F] ・fが8000未満ならば容量値は、0.015E−6
[F] ・電圧値:外部条件に関係なく ・2.5[V]以上 ・分類:回路の要求として部品は表面実装を指定されて
いる場合 ・表面実装品 ・そうでないとき、標準品 図33の(b)は、部品マスタ例を示す。これは、デー
タベース化された標準品の部品マスタ例を示す。ここで
は、コンデンサについて、図示のように、EDP−キー
ナンバ、品名、電圧[V]、容量[μF]、分類、外
形、メーカ、単価[円]の項目について各値を予め登録
してある。
かけた部品マスタ例を示す。これは、図32の部品選択
処理5が起動されると、図33の(b)の部品マスタ1
1中のここではコンデンサの値にディレーティング値を
かけた値にした当該図33の(c)の部品マスタ11に
変換する。ここでは、電圧[V]が“50”であったも
のが“35”にディレーティング値をかけた値として変
換する。
ファイル)例を示す。これは、図33の(a)で記述し
た部品のコンデンサについて、回路ブロックの発振周波
数f=120000[Hz]であった場合、容量値は図
33の(a)の設計論理より150E−12[F]とな
る。また、表面実装が要求されているとすると、表面実
装品を選択する。これらの条件より、コンデンサの容量
値150E−12[F]、電圧値2.5[V]以上の表
面実装品を選定することとなる。実際に選定した部品が
図33の(d)に示す2つある。この図示の2つの部品
から安価な方の品名“GRM40−CH151K50”
を選択する。この選択したコンデンサの部品を図34の
部品表14に格納することを、電源回路の回路ブロック
中の全ての部品について繰り返し行う。
は、図33の(a)の回路ブロックに付加されている設
計論理に従い、図33の(b)、(c)で説明した手順
に従い、電源回路の回路ブロックの全部品について条件
を満足する部品を部品マスタ11から選定して格納した
ときの様子をイメージ的に記載したものである。この部
品表14には、電源回路の回路ブロックの全部品および
そのコストが格納されるので、各部品のコストを累積
し、電源回路の全体あるいは回路ブロック毎のコストを
即時に算出することもできる。
要求仕様をもとに計算機システムを使用し、電源回路の
回路方式選定などの概略設計、この概略設計中の主とな
るトランスのコアおよび巻線などを設計する基本設計、
この基本設計した電源回路の回路ブロックのシミュレー
ションと修正、およびシミュレーションと修正後の回路
の部品の選択を行う構成を採用しているため、計算機シ
ステムを使用して、仕様をもとに電源回路の回路ブロッ
ク図、部品表、コスト、スイッチング素子のスイッチン
グ波形などを自動設計することができる。具体的に説明
すると、 (1) 仕様から必要な値を取り出し、要因テーブル7
を参照して確信度を求めてその値の最も大きい回路方式
と決定および当該決定した回路方式の回路ブロックを選
択するという概念決定を自動的に行っているため、仕様
データを打ち込むことで、設計者の経験に関係なく最適
な回路方式を決定および回路ブロックの選択が可能とな
った。また、回路方式の選択において、確信度が数値で
得られるため、選定条件の定量的な解析と視覚的な理由
説明が可能となった。
最も適合する電源回路の回路方式および回路ブロックの
選択されたことに対応して、回路ブロックを構成するト
ランスのコアおよび巻線の設計およびシミュレーション
(巻線の銅損、鉄損などを減らす、巻線を巻枠に収める
など)を行って仕様を満足するように修正を加えて回路
ブロックを設計し、巻線の電気的特性、巻線構成図、ト
ランス構造図などを表示するという基本設計を行ってい
るため、仕様に最適な回路方式の電源回路の回路ブロッ
クについて、使用するトランスの構成部品(コア、巻線
など)の情報を自動的に収集することが可能となると共
に、トランスの損失、巻線の電気的特性、巻線構成図、
トランス構造図などを得ることが可能となる。
路の回路ブロックの主にトランスのコアおよび巻線の設
計を行った後の回路ブロックについて、電源回路の全体
としてのシミュレーションを行っているため、電源回路
の回路ブロックの全体の動作の適否を評価したり、問題
点を指摘したりできると共に、スイッチング素子のスイ
ッチング波形を視覚的に表示したり、動作磁束密度の変
動幅、巻線電流などを算出したりなどすることが可能と
なる。
OKとなった電源回路の回路ブロックの各部品につい
て、当該回路ブロックに予め付与した設計論理に従い、
回路ブロックの定数や電源回路全体で決定される定数を
参照して、使用する部品を部品マスタ11から選択して
部品表14を自動作成しているため、回路ブロックの各
部品を部品マスタ11から自動的に選定して部品表14
を作成することが可能となる。特に、部品毎に設計論理
をデータとして持つことにより、設計論理が設計者に左
右されず標準化することが可能となる。
る。
する各回路方式の確信度例である。
の確信度例である。
度例である。
チャートである。
ランス設計値算出方法例である。
ートである。
である。
である。
である。
である。
である。
Claims (6)
- 【請求項1】電源回路を設計する電源設計装置におい
て、 回路方式の各要因の確信度を予め登録した要因テーブル
(7)と、 この要因テーブル(7)を参照して仕様の各要因の確信
度を求め、これら求めた確信度から算出した各回路方式
毎の確信度Fを求める概念設計処理(2)とを備え、 最大の確信度Fの回路方式を電源回路の回路方式とする
概念設計を行うように構成したことを特徴とする電源設
計装置。 - 【請求項2】電源回路の回路方式に対応した各回路ブロ
ックを予め登録した回路ブロック群(8)を備え、 上記概念設計処理(2)が決定した電源回路の回路方式
をもとに上記回路ブロック群(8)から回路ブロックを
それぞれ選択して電源回路の回路ブロックとする概念設
計を行うように構成したことを特徴とする請求項1記載
の電源設計装置。 - 【請求項3】回路方式毎の単位電力当たりの体積を予め
登録した体積テーブル(9)と、 この体積テーブル(9)を参照して回路方式に対応して
求めた要求容量をもとに、トランスのコアおよび巻線を
設計する基本設計処理(3)とを備え、 この基本設計処理(3)が上記概念設計された電源回路
の回路ブロックのトランスのコアおよび巻線の基本設計
をするように構成したことを特徴とする請求項1記載お
よび請求項2記載の電源設計装置。 - 【請求項4】上記基本設計処理(3)が設計した電源回
路の回路ブロックについて、入力条件(入力電圧、出力
電圧、電流、コア、巻線数など)を入力して全体のシミ
ュレーションを行うシミュレータ(4)を備え、 このシミュレータ(4)が基本設計された電源回路の回
路ブロックのシミュレーションを行って評価の良否およ
び問題点を指摘するように構成したことを特徴とする請
求項1記載から請求項3記載の電源設計装置。 - 【請求項5】上記シミュレータ(4)が評価して良と判
定したときに、このときの電源回路の回路ブロックにつ
いて、当該回路ブロックに予め付与されている設計論理
に従い、部品マスタ(11)を検索して部品を選択する
部品選択処理(5)を備え、 電源回路の回路ブロックの部品表(14)を作成するよ
うに構成したことを特徴とする請求項1記載から請求項
4記載の電源設計装置。 - 【請求項6】上記シミュレータ(4)が評価して良と判
定したときに、このときの電源回路の回路ブロックにつ
いて、当該回路ブロックの部品毎に予め付与されている
設計論理に従い、部品マスタ(11)を検索して部品を
選択する部品選択処理(5)を備え、 電源回路の回路ブロックの部品表(14)を作成するよ
うに構成したことを特徴する請求項1記載から請求項4
記載の電源設計装置。
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ID=11952704
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