JPH06230895A - 表示機能付きタブレット装置 - Google Patents

表示機能付きタブレット装置

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JPH06230895A
JPH06230895A JP1339993A JP1339993A JPH06230895A JP H06230895 A JPH06230895 A JP H06230895A JP 1339993 A JP1339993 A JP 1339993A JP 1339993 A JP1339993 A JP 1339993A JP H06230895 A JPH06230895 A JP H06230895A
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display
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Kosei Tagawa
孝生 田川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交流電圧による発光源およびその電圧印加部
からの高周波電界に起因する座標検出時の誤動作を防止
する。 【構成】 バックライト電圧印加回路52は発振回路お
よび昇圧トランスを有し、バックライト51に交流電圧
を供給して点灯させる。電源回路53はバックライト電
圧印加回路52に直流電圧を供給する。バックライト電
圧印加回路52の発振回路の発振開始/終了を制御信号
によって制御してバックライト51に供給される交流電
圧の位相を制御する。こうして、表示期間の開始時にバ
ックライト点灯用の交流電圧を0ボルトで立ち上げる一
方表示期間の終了時に0ボルトで停止させ、座標検出期
間におけるバックライト51およびバックライト電圧印
加回路52からの高周波電界の発生を無くして座標検出
時の誤動作を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パーソナルコンピュ
ータやワードプロセッサに文字や図形等を入力する際に
用いられる所謂タブレット装置に表示機能が付加された
表示機能付タブレット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手書き文字や図形をコンピュータやワー
ドプロセッサに入力する手段として、例えば、液晶ディ
スプレイと静電誘導型タブレットとを積層して、操作者
が紙に筆記用具で書く感覚で文字や図形を静電誘導型タ
ブレットに入力できるようにした入力装置が実用化され
ている。
【0003】従来、このような用途に用いられる静電誘
導型タブレットとしては、透明なガラス上またはプラス
チックフィルム上に酸化インジウム等から成るストライ
プ状の透明電極を形成し、この透明電極にパルス電圧を
順次印加していくことによってタブレットを走査するよ
うにしたものが一般的である。このような静電誘導型タ
ブレットは、例えば図5に示すような構成を有してい
る。
【0004】この静電誘導型タブレットの座標入力部1
は、透明電極X1,X2,X3,…,Xm(以下、任意の透
明電極をXと記載する)が形成されたガラス基板2と、
透明電極Y1,Y2,…,Yn(以下、任意の透明電極をY
と記載する)が形成されたガラス基板3とを、互いに電
極形成面が対向するように微小な間隔をあけて配設して
形成されている。こうして形成された座標入力部1は液
晶ディスプレイ(図示せず)上に置かれて用いられる。
【0005】上記透明電極X,Yは、夫々列電極シフト
レジスタ4および行電極シフトレジスタ5に接続され、
この2つのシフトレジスタ4,5はタイミング発生回路
6に接続されている。このタイミング発生回路6は、各
シフトレジスタ4,5にシフトデータとクロック信号と
を送出する。そうすると、このシフトデータおよびクロ
ック信号とに基づいて、列電極シフトレジスタ4は透明
電極X1,X2,…,Xmにパルス電圧を順次印加する。
また、行電極シフトレジスタ5は電極Y1,Y2,…,Y
nにパルス電圧を順次印加する。
【0006】上記座標入力部1の表面に指示座標検出ペ
ン(以下、単に検出ペンという)7の先端を接近させる
と、検出ペン7の先端部に設けられた電極と透明電極X
あるいは透明電極Yとの間の浮遊容量によって、検出ペ
ン7先端の電極に電圧が誘起される。こうして検出ペン
7に誘起された電圧を、アンプ8によって増幅してX座
標検出回路9あるいはY座標検出回路10に入力する。
【0007】上記X座標検出回路9およびY座標検出回
路10は、アンプ8からの誘起電圧信号とタイミング発
生回路6からのタイミング信号とに基づいて、夫々検出
ペン7先端のX座標あるいはY座標を算出する。そし
て、X座標検出回路9は検出ペン7の先端のX座標を表
わすX座標信号を出力する。一方、Y座標検出回路10
は検出ペン7の先端のY座標を表わすY座標信号を出力
する。そうすると、上記液晶ディスプレイは、X座標検
出回路9およびY座標検出回路10からのX/Y座標信
号に基づいて、検出ペン7の先端によって指示された座
標に位置する画素を表示する。
【0008】上述のように動作する静電誘導型タブレッ
トと液晶ディスプレイとを積層して構成された入力装置
の場合には、座標入力部1における透明電極X,Yが有
る部分と無い部分との反射率や透過率が異なるため、下
側に位置する液晶ディスプレイの表示画面上に格子状の
電極が見えてしまい、液晶表示の品質を落とす原因にな
っている。
【0009】そこで、このような欠点を無くしたタブレ
ットとして、図6に示すような表示一体型タブレット装
置が最近提案されている(特願平4−19064)。
【0010】この表示一体型タブレット装置は、液晶デ
ィスプレイの表示電極と静電誘導型タブレット装置の座
標検出電極を兼ねたものである。そして、座標検出と画
像表示とを図7に示すように時分割で行うようにしてい
る。
【0011】図6において、液晶パネル11は、互いに
直交して配列されたコモン電極Y1〜Yn(以下、任意の
コモン電極をYと記載する)とセグメント電極X1〜Xm
(以下、任意のセグメント電極をXと記載する)との間
に液晶を挟入して構成されており、各コモン電極Yとセ
グメント電極Xとが交差する領域で各画素を構成してい
る。つまり、上記液晶パネル1にはn×mドットの画素
がマトリックス状に配列されていることになる。
【0012】この表示一体型タブレット装置は、上述の
液晶ディスプレイ上に静電誘導型タブレットを積層した
ものに比べて、格子状の電極パターンがなくなり見易く
なるといった利点の他に、液晶ディスプレイと静電誘導
型タブレットとの電極および駆動回路を兼用しているた
めに、コストダウンや小形軽量化が容易になるといった
利点がある。
【0013】上記表示一体型タブレット装置は次のよう
に動作する。すなわち、上記コモン電極Yを駆動するた
めのコモン駆動回路12と、上記セグメント電極Xを駆
動するためのセグメント駆動回路13は、切り替え回路
14を介して表示制御回路15と検出制御回路16とに
接続されている。この切り替え回路14は、制御回路1
7によって制御されて、表示期間には表示制御回路15
からの出力信号をコモン駆動回路12およびセグメント
駆動回路13に出力する一方、座標検出期間には検出制
御回路16からの出力をコモン駆動回路12およびセグ
メント駆動回路13に出力する。尚、図6においては、
上記コモン駆動回路12,セグメント駆動回路13,切り
替え回路14,表示制御回路15,検出制御回路16およ
び制御回路17を各ブロックに分割して表現している。
ところが、実際の回路においては上記各回路はLSI
(大規模集積回路)化されており、上記のようなブロック
には形態上厳密には区分できない。
【0014】上記表示期間においては、表示制御回路1
5のシフトデータ出力端子Sからシフトデータsが出力
され、反転信号出力端子FRから反転信号frが出力さ
れ、クロック出力端子CP1からクロック信号cp1が出
力され、クロック出力端子CP2からクロック信号cp2
が出力され、データ出力端子D0〜D3から表示データ
0〜D3が出力される。
【0015】上記クロック信号cp1は1行分の画素を表
示する期間を周期とするクロック信号であり、切り替え
回路14の出力端子CP1Oを介してクロック信号cp1o
としてコモン駆動回路12のクロック入力端子YCKと
セグメント駆動回路13のラッチパルス入力端子XLP
とに入力される。また、特定のコモン電極Yを選択する
ためのパルス信号であるシフトデータsは、切り替え回
路14の出力端子SOを介してシフトデータsoとしてコ
モン駆動回路12のシフトデータ入力端子DIO1に上
記クロック信号cp1oと同期して入力される。
【0016】上記コモン駆動回路12にシフトデータso
が入力されるとこのシフトデータsoのパルス位置がシフ
トレジスタによって上記クロック信号cp1oに同期してシ
フトされ、そのシフト位置に対応するコモン駆動回路1
2の出力端子O1〜Onからコモン電極Y1〜Ynにコモ
ン電極駆動信号の駆動パルスが印加される。このコモン
電極駆動信号は直流電源回路22から供給されるバイア
ス電源V0〜V5に基づいて生成される。
【0017】上記クロック信号cp2は1行分の画素を表
示する期間を数分割した期間を周期とするクロック信号
であり、上記切り替え回路14の出力端子CP2Oを介
してクロック信号cp2oとしてセグメント駆動回路13の
クロック入力端子XCKに入力される。
【0018】上記表示データD0〜D3は切り替え回路1
4の出力端子D0O〜D3Oを介して表示データD0o〜
3oとしてセグメント駆動回路13の入力端子XD0〜
XD3に入力され、セグメント駆動回路13内のレジス
タにクロック信号cp2oに同期して順次取り込まれる。そ
して、1行分の画素に対応する表示データが総て取り込
まれると、この取り込まれた表示データが上記ラッチパ
ルス入力端子XLPに入力されるクロック信号cp1oのタ
イミングでラッチされ、各表示データに対応するセグメ
ント電極駆動信号の駆動パルスがセグメント駆動回路3
の出力端子O1〜Omからセグメント電極X1〜Xmに印
加される。このセグメント駆動信号も直流電源回路22
から供給されるバイアス電源V0〜V5に基づいて作成さ
れる。
【0019】尚、上記反転信号frは、表示期間において
液晶に印加する電圧の印加方向を周期的に反転させて液
晶の電気分解による劣化を防止するための信号であり、
切り替え回路14の反転信号出力端子FROを介して反
転信号froとしてコモン駆動回路12の反転信号入力端
子YFRとセグメント駆動回路13の反転信号入力端子
XFRとに入力される。
【0020】こうして、上記コモン駆動回路12および
セグメント駆動回路13の動作によって液晶パネル11
の画素マトリックスがその行順序に従って駆動されて、
表示データD0〜D3に応じた画像が液晶パネル11に表
示されるのである。
【0021】一方、上記座標検出期間においては、検出
制御回路16のシフトデータ出力端子Sdからシフトデ
ータsdが出力され、反転信号出力端子FRdから反転信
号frdが出力され、クロック出力端子CP1dからクロッ
ク信号cp1dが出力され、クロック出力端子CP2dから
クロック信号cp2dが出力され、データ出力端子D0d〜
D3dから駆動データD0d〜D3dが出力される。
【0022】上記クロック信号cp1dは1本のコモン電極
Yを走査する走査期間を周期とするクロック信号であ
り、切り替え回路14の出力端子CP1Oを介してクロ
ック信号cp1oとしてコモン駆動回路12のクロック入力
端子YCKとセグメント駆動回路13のラッチパルス入
力端子XLPに入力される。また、特定のコモン電極Y
を選択するためのパルス信号であるシフトデータsdは、
切り替え回路14の出力端子SOを介してシフトデータ
soとしてコモン駆動回路12のシフトデータ入力端子D
IO1に上記クロック信号cp1dと同期して入力される。
【0023】そうすると、上述の表示期間の場合と同様
に、上記シフトデータsoのパルス位置がコモン駆動回路
12のシフトレジスタによってクロック信号cp1oに同期
してシフトされ、そのシフト位置に対応する出力端子O
1〜Onからコモン電極Y1〜Ynにコモン電極走査信号
1〜yn(以下、任意のコモン電極走査信号をyと記載
する)の走査パルスが順次印加される。このコモン電極
走査信号yは直流電源回路22から供給されるバイアス
電源V0〜V5に基づいて生成される。上記クロック信号
cp2dはセグメント電極Xを走査する走査期間を周期とす
るクロック信号であり、上記切り替え回路14の出力端
子CP2Oを介してクロック信号cp2oとして上記セグメ
ント駆動回路13のクロック入力端子XCKに入力され
る。
【0024】上記駆動データD0d〜D3dは切り替え回路
14の出力端子D0O〜D3Oを介して駆動データD0o
〜D3oとしてセグメント駆動回路13の入力端子XD0
〜XD3に入力され、セグメント駆動回路13内のレジ
スタにクロック信号cp2oと同期して順次取り込まれる。
そして、上記駆動データに対応するセグメント電極走査
信号x1〜xm(以下、任意のセグメント電極走査信号を
xと記載する)の走査パルスがセグメント駆動回路13
の出力端子O1〜Omからセグメント電極X1〜Xmに出
力される。このセグメント電極走査信号xも直流電源回
路22から供給されるバイアス電源V0〜V5に基づいて
作成される。尚、上記座標検出期間におけるセグメント
駆動回路13への駆動データD0o〜D3oの入力は、入力
端子XD0〜XD3とは別途設けられた入力端子から実
施される場合もある。
【0025】上記座標検出期間はx座標検出期間とそれ
に続くy座標検出期間に分かれており、x座標検出期間
にはセグメント電極Xにパルス電圧信号であるセグメン
ト電圧走査信号xを順次印加する一方、y座標検出期間
にはコモン電極Yにパルス電圧信号であるコモン電圧走
査信号yを順次印加する。
【0026】上記パルス電圧信号の印加により、セグメ
ント電極Xあるいはコモン電極Yと指示座標検出ペン
(以下、単に検出ペンという)18の先端電極との間の浮
遊容量によって検出ペン18に電圧が誘起される。この
検出ペン18に生じた誘起電圧はアンプ19で増幅さ
れ、x座標検出回路20およびy座標検出回路21に入
力される。このx座標検出回路20およびy座標検出回
路21は、上記アンプ19からの出力信号と制御回路1
7からのタイミング信号とに基づいて、上記パルス電圧
信号が印加されてから誘起電圧が最高値になる迄の時間
を検出することにより、夫々上記検出ペン18が指示す
る位置のx座標あるいはy座標を検出する。
【0027】上述の液晶ディスプレイ上に静電誘導型タ
ブレット(図5参照)を積層した入力装置や表示一体型タ
ブレット装置(図6参照)は、静電誘導方式のタブレット
を用いているので電磁誘導方式のタブレットを用いた場
合に比較して消費電力が小さく、構造が簡単であり、且
つ外部および内部からの磁気ノイズに強いという特徴を
もっている。そのために、手書き入力の有力な手段とし
て特に携帯用の装置に広く用いられている。
【0028】ところが、静電誘導方式によるタブレット
は、上述のように、検出電極に走査パルスを印加した際
に検出ペンに生ずる誘導電圧によって検出ペンの先端座
標を検出している。したがって、検出ペンの先端電極近
傍に静電的なノイズ発生源がある場合には誤動作するこ
とがある。
【0029】特に、表示一体型タブレット装置の場合で
あって画像表示手段として液晶を用いた場合には、検出
ペン側から見て上側の電極(すなわち、図6においては
セグメント電極X)からの出力電界は大きいので検出ペ
ンに発生する誘導電圧も大きいのであるが、下側の電極
(すなわち、図6においてはコモン電極Y)からの出力
電界は上記上側の電極の隙間からの漏れ電界であるので
検出ペンに発生する誘導電圧は小さく上側の電極からの
出力電界に基づく誘導電圧よりも1〜2桁小さい。した
がって、y座標算出に際しての誘導電圧の増幅率を大き
くしなければならず、同一ノイズに対してもx座標算出
値よりもy座標算出値の方が影響を受け易いのである。
【0030】ところで、一般に液晶パネルは自らは発光
しない。したがって、昼の屋外や照明下では鮮明な表示
が得られるが、暗い場所では表示が見にくい。そこで、
暗い所でも鮮明な表示を得るために、通常液晶パネルの
背面にバックライトと呼ばれる光源を設置する場合が多
い。図8は上記タブレット機能を有する液晶パネルにバ
ックライトとしての細い蛍光ランプを取り付けた表示一
体型タブレット装置における横断面図である。
【0031】図8において、周囲に上記セグメント駆動
回路およびコモン駆動回路(共に図示せず)が設けられた
液晶パネル11は、前パネル33と入力パネル34によ
って覆われる。そして、この入力パネル34の面と液晶
パネル11の面とは1〜3mmの空気層を隔てて配置され
る。尚、上記入力パネル34は例えば透明なアクリル板
で形成され、その表面には検出ペン31で傷がつかない
ように強化処理を施し、更に検出ペン31先端との摩擦
帯電を避けるために帯電防止処理を施す場合もある。
【0032】上記液晶パネル11の裏面には、蛍光ラン
プ40を収納するプラスチック製ランプホルダ35,側
面からの蛍光ランプ40の光を液晶パネル11の背面に
導く導光板37および散乱板36を設けている。また、
蛍光ランプ40からの出力光を効率よく液晶パネル11
の背面に送るために、ランプホルダ35内と導光板37
の裏に反射板41,42を設けている。さらに、底板3
9の側部には蛍光ランプ40の電極への導入線およびラ
ンプ駆動電源(共に図示せず)を配置している。尚、図8
においてはバックライトとして蛍光ランプ40を使用し
ているが、装置をより薄くするためにEL(エレクトロ・
ルミネサンス)パネルを使うことも可能である。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにバックラ
イトとして使用される蛍光ランプやELの駆動電圧は一
般に高く、ELの場合は100V(400Hz)程度であ
るが蛍光ランプの場合には数百Vにも達する。また、蛍
光ランプの点灯周波数が液晶パネルの表示フレーム周波
数と接近している場合や整数倍の場合には、その差によ
ってフリッカーが生ずる。そこで、点灯周波数を数十k
Hzに選んでいる場合が多い。
【0034】上記点灯周波数は、画像表示への影響や効
率の面から設定したものであるが、このように点灯周波
数が高く且つ印加電圧が高い場合には、光源やその導入
線の近辺には図8に示すように高周波電界が生ずる。そ
して、この高周波電界がインピーダンスの高い検出ペン
31の検出電極32に作用すると、この検出電極32に
は静電誘導電圧が発生するのである。この静電誘導電圧
は検出ペン31にとってノイズであり、これによって誤
った座標を検出してしまう。
【0035】上述のように、静電ノイズは検出ペン先端
座標の検出精度の低下原因となる。したがって、なるべ
く低い電圧で動作する構成部品を選定したり、その構成
部品の配置に対して配慮する必要がある。
【0036】すなわち、上記バックライトの光源やリー
ド線や電源回路が入力面から見て液晶パネルの中央部背
面にある場合には、上記表示/走査電極X,Y自体が遮蔽
電極となるために検出ペンに何ら影響を及ぼさない。と
ころが、液晶パネルの周辺部にある場合には、図8に示
すように、液晶パネル11の周辺から回り込んだ高周波
電界によって検出ペン31の検出電極32に大きな誘導
電圧が発生する。従ってバックライト関連部品(蛍光ラ
ンプ,リード線および電源回路等)を入力操作側から見て
液晶パネルの裏側に隠れるように配置するのが望まし
い。
【0037】実際に上記表示一体型タブレット装置が動
作する場合に、コモン電極群またはセグメント電極群の
うち検出ペンから見て下側の電極に印加される走査電圧
によって生ずる検出ペンの誘導電圧は僅か2〜3mV程
度である。これに対して、バックライトとして蛍光ラン
プを用いた場合には、検出ペンを液晶パネルの周辺部に
置くと100mV程度の電圧が検出ペンに誘起される。
これは蛍光ランプやこれを点灯するための電源ユニット
およびリード線が検出ペンの近くに在り、この蛍光ラン
プや電源ユニットから発生する高周波電界が作用するた
めである。
【0038】したがって、このようなS/N条件の下に
おいては、単なる検出精度の低下の域に止まらずに、検
出が全くできないことになり、このままでは静電誘導方
式による表示一体型タブレット装置におけるバックライ
トとして蛍光ランプは使えないことになる。このこと
は、上記バックライトとしてELパネルを用いた場合も
同じである。また、図6に示す表示一体型タブレット装
置だけではなく、図5に示すような静電誘導型タブレッ
トと液晶ディスプレイとを積層して構成された入力装置
にも言えることである。
【0039】そこで、この発明の目的は、バックライト
としての交流電圧による発光源およびその電圧印加部か
らの高周波電界に起因する座標検出時の誤動作を防止で
きる表示機能付きタブレット装置を提供することにあ
る。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、直交するセグメント電極群とコモン
電極群との間に表示用材料を挟入してデューティータイ
プの駆動方法によって駆動される表示パネルと、上記表
示パネルのセグメント電極群及びコモン電極群と静電的
に結合された電極を先端に有する検出ペンと、上記セグ
メント電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コ
モン電極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上
記セグメント駆動回路およびコモン駆動回路を制御して
上記表示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座
標検出期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記セ
グメント電極群を順次走査する一方上記コモン駆動回路
を制御して上記コモン電極群を順次走査する検出制御回
路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミングと
上記セグメント電極群あるいはコモン電極群の走査タイ
ミングとから上記検出ペン先端によって指示された上記
表示パネル上の座標を検出する座標検出回路と、交流電
圧によって点灯されて上記表示パネルの背面から上記表
示パネルを照射する照射手段と、この照射手段に交流電
圧を印加して上記照射手段を点灯させる電圧印加回路
と、上記表示制御回路,検出制御回路,座標検出回路およ
び電圧印加回路を制御して上記表示期間と座標検出期間
とを交互に設定して上記表示期間には上記表示パネル上
に画像を表示する一方上記座標検出期間には上記表示パ
ネル上における上記検出ペンの先端座標を検出する制御
回路を有して、表示機能とタブレット機能とを一体に形
成した表示機能付きタブレット装置において、上記制御
回路は、上記表示期間においては上記照射手段が点灯す
る一方上記座標検出期間においては上記照射手段が点灯
しないように上記電圧印加回路を制御可能に構成された
ことを特徴としている。
【0041】また、第2の発明は、第1の発明の表示機
能付きタブレット装置であって、上記制御回路は、上記
電圧印加回路から上記照射手段への交流電圧の印加を停
止してから所定時間経過後に上記検出制御回路による電
極走査を開始する一方、上記検出制御回路による電極走
査が終了してから所定時間経過後に上記電圧印加回路か
ら上記照射手段への交流電圧の印加を開始するように上
記検出制御回路および電圧印加回路を制御可能に構成さ
れたことを特徴としている。
【0042】また、第3の発明は、直交する電極間に表
示用材料を挟入してデューティータイプの駆動方法によ
って駆動される表示パネルを有する表示部,交流電圧に
よって点灯されて上記表示パネルの背面から上記表示パ
ネルを照射する照射部,この照射部に交流電圧を印加し
て上記照射部を点灯させる電圧印加部,検出ペンに誘起
された誘導電圧に基づいて上記検出ペン先端のタブレッ
ト上の座標を検出する静電誘導型タブレット部を有する
表示機能付きタブレット装置において、上記電圧印加部
から照射部に印加される交流電圧の周波数を上記静電誘
導型タブレット部における検出ペンに誘起される誘導電
圧の周波数成分の周波数帯域とは異なる周波数に設定し
たことを特徴としている。
【0043】
【作用】第1の発明では、制御回路によって表示制御回
路および電圧印加回路が制御されて表示期間が設定され
る。そうすると、上記表示制御回路によってセグメント
駆動回路およびコモン駆動回路が制御されて表示パネル
上に画像が表示される。一方、上記電圧印加回路から照
射手段に交流電圧が印加されて上記照射手段が点灯さ
れ、上記表示パネルが背面から照射される。
【0044】次に、上記制御回路によって検出制御回
路,座標検出回路及び電圧印加回路が制御されて座標検
出期間が設定される。そうすると、上記検出制御回路に
よって上記セグメント駆動回路が制御されてセグメント
電極群が順次走査される一方、コモン駆動回路が制御さ
れてコモン電極群が順次走査される。そして、検出ペン
に誘起されて出力される出力信号に基づいて上記検出ペ
ン先端で指示された上記表示パネル上の座標が上記座標
検出回路によって検出される。その際に、上記電圧印加
回路から照射手段に印加される交流電圧が停止されて上
記照射手段が消灯される。
【0045】こうして、上記座標検出期間においては、
上記電圧印加回路および照射手段が停止されて上記電圧
印加回路および照射手段から高周波電界は発生しない。
したがって、上記表示パネル上の検出ペン先端の座標が
正しく検出される。
【0046】また、第2の発明では、制御回路によって
検出制御回路および電圧印加回路が制御されて、表示期
間から座標検出期間に移行するに際しては、上記電圧印
加回路から照射手段への交流電圧の印加を停止してから
所定時間経過後に上記検出制御回路による電極走査が開
始される。一方、上記座標検出期間から表示期間に移行
するに際しては、上記検出制御回路による電極走査が終
了してから所定時間経過後に上記電圧印加回路から照射
手段への交流電圧の印加が開始される。こうして、上記
電圧印加回路から照射手段に印加される交流電圧の“オ
ン/オフ"のタイミングが電極走査期間外に設定されて、
上記交流電圧の“オン/オフ"が交流電圧値のピークに近
い時点で行われても座標検出期間中に静電ノイズは発生
しない。
【0047】また、第3の発明では、検出ペンによって
静電誘導型タブレット部におけるタブレット上が指示さ
れると上記検出ペンに誘導電圧が誘起され、この誘導電
圧に基づいて上記検出ペン先端の上記タブレット上の座
標が検出される。その際に、表示部における表示パネル
を背面から照射する照射部に電圧印加部から印加される
交流電圧の周波数は、上記静電誘導型タブレット部にお
ける上記検出ペンに誘起される誘導電圧の周波数成分の
周波数帯域とは異なる周波数に設定されている。したが
って、上記照射部および電圧印加部からの高周波電界に
よって上記検出ペンに誘起されて上記誘導電圧に重畳さ
れた静電ノイズは、上記誘導電圧の周波数成分と確実に
分離される。こうして、上記座標検出期間においては、
上記静電誘導型タブレット部におけるタブレット上の検
出ペン先端の座標が正しく検出される。
【0048】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。上述のように、図6に示す表示一体型タブレ
ット装置において、バックライトとして通常数百V,数
十kHzの高周波/高電圧によって点灯される蛍光ランプ
を用いた場合には100mV程度の静電ノイズが検出ペ
ンに誘起される。これに対して、座標検出期間中に下側
の電極(図6においてはコモン電極)が走査される場合に
は検出ペンの検出電極に誘起される誘導電圧は3mV程
度であるので、バックライト点灯電圧の座標検出への影
響は顕著である。
【0049】<第1実施例>このようなバックライト点
灯電圧の影響を避ける為に、本実施例においては、図6
および図8に示す表示一体型タブレット装置におけるバ
ックライトの点灯周波数を、検出ペンに誘起される誘導
電圧の周波数成分の周波数帯域から十分離れた周波数に
設定するのである。尚、以下に述べる各実施例における
表示一体型タブレット装置の各要素の番号は図6に付し
た各要素の番号を用いる。
【0050】そして、上記x座標検出回路20およびy
座標検出回路21に設けられる増幅器(図示せず)の周波
数帯域を検出ペン18に誘起される誘導電圧の周波数成
分の周波数帯域に合わせる一方、バックライトの点灯周
波数を上記増幅器の周波数帯域から十分離れた周波数に
設定する。例えば、x座標検出回路20及びy座標検出
回路21の増幅器の最適周波数帯域が30kHz〜100
kHzである場合には、バックライトの点灯周波数を3k
Hz程度に設定するのである。こうすることによって、
上記検出ペン18からの検出信号に重畳されているバッ
クライトおよび周辺回路からの静電ノイズ成分を上記増
幅器によって殆ど除去できる。上記実施例は、上記静電
誘導型タブレットと液晶ディスプレイとを積層して構成
された入力装置にも適用可能である。
【0051】<第2実施例>本実施例は、上記バックラ
イトおよび電圧印加部からの高周波電界の発生を無くし
て静電ノイズを完全に除去するものである。図6に示す
表示一体型タブレット装置においては、図7に示すよう
に、表示期間と座標検出期間とを交互に時分割して駆動
するようにしている。その際に、上記バックライトによ
って液晶パネル11を照射する必要があるのは表示期間
のみである。したがって、本実施例においては、図3に
示すように表示期間だけ上記バックライトに電力を供給
して点灯し、座標検出期間にはバックライトへの電力供
給を停止して消灯するのである。
【0052】上記表示一体型タブレット装置における1
フレーム期間内における表示期間と座標検出期間との時
間配分は、表示期間が95%以上であり座標検出期間は
5%より短く圧倒的に表示期間の方が長い。したがっ
て、座標検出期間に割り当てられた時間数百μ秒だけバ
ックライトを消灯しても、続く表示期間にバックライト
に点灯電圧を印加するとバックライトは即座に点灯する
ことになる。その結果、上記表示期間中における液晶パ
ネル11への画像表示には何等支承はなく、且つ、座標
検出期間においてはバックライト点灯電圧の高周波電界
による静電ノイズが発生しない。すなわち、本実施例に
よれば検出ペン18の先端座標を制度良く検出できるの
である。
【0053】その際に、上述の効果をより一層発揮する
ために、以下のような手立てを講じる。すなわち、上記
バックライトへの点灯電圧をスイッチング回路で“オン
/オフ”制御する際には、“オン/オフ"のタイミングが
バックライトへの交流電圧値のピークに近い時点にある
と静電ノイズが発生しやすい。そこで、本実施例におけ
る座標検出期間においては、座標検出期間に入ると同時
に上記スイッチング回路を“オフ"にしてバックライト
を消灯し、セグメント電極Xあるいはコモン電極Yの走
査は消灯後所定時間を置いてから開始する。また、表示
期間においては、表示期間に入る所定時間前にセグメン
ト電極Xあるいはコモン電極Yの走査を終了し、表示期
間に入ると同時に上記スイッチング回路を“オン"にし
てバックライトを点灯するのである。こうすることによ
って、上記座標検出期間にスイッチング回路の“オン/
オフ"が行われないために座標検出期間中に静電ノイズ
は全く発生しない。
【0054】また、上記バックライトを蛍光ランプで実
現した場合は、上記スイッチング回路の“オフ"のタイ
ミングを表示期間から座標検出期間への移行時点の直前
に実施してもよい。この場合には、スイッチング回路を
“オフ"にして蛍光ランプの放電を停止しても、蛍光体
の残光特性によって短時間発光状態が維持されるので画
像表示には影響がないのである。また、検出ペン18に
よる座標検出にも影響は殆どない。
【0055】<第3実施例>上述のようなバックライト
への点灯電圧をスイッチング回路で“オン/オフ"制御す
る際の問題点は、バックライト駆動装置の制御によって
も避けることができる。図1および図2は、上記表示期
間にはバックライトを点灯して座標検出期間にはバック
ライトを消灯する機能を有するバックライト駆動部の概
略ブロック図である。図1および図2において、バック
ライト電圧印加回路52,54は内部に発振回路と昇圧
トランス(共に図示せず)を有してバックライト51を点
灯するインバータ回路である。そして、このバックライ
ト電圧印加回路52,54は電源回路53,55から供給
される直流電圧によって動作する。
【0056】上記バックライト電圧印加回路52あるい
は電源回路55には、図6に示す表示一体型タブレット
装置における制御回路17から供給される制御信号が入
力される。尚、この制御信号の供給タイミングは付加回
路によってある程度シフトすることも可能である。
【0057】図1に示す第1例では、上記制御信号でバ
ックライト電圧印加回路52における上記発振回路の発
振開始/終了を制御することによってバックライト51
に供給する交流電圧の位相を制御する。したがって、図
4に示すようにバックライト点灯用の交流電圧を0ボル
トで立ち上げて0ボルトで停止させることができ、バッ
クライト51の“オン/オフ"時にノイズは発生しないの
である。
【0058】図2に示す第2例では、上記電源回路55
に制御機能を設けて、バックライト電圧印加回路54に
供給する直流電圧を“オン/オフ"する。したがって、電
源回路55から供給される電圧の立ち上がりと共にバッ
クライト電圧印加回路54の発振回路の出力も立ち上が
るので、図4に示すようにバックライト51の点灯電圧
は0ボルトで立ち上がることになる。また、同様に、電
源回路55から供給される電圧の立ち下がりで上記発振
回路の出力も停止するので、図4に示すようにバックラ
イト51の点灯電圧は0ボルトで停止する。したがっ
て、上記バックライト51の“オン/オフ"時にノイズは
発生しないのである。
【0059】また、第3例では、上記バックライトとバ
ックライト電圧印加回路との間に半導体のスイッチング
回路を介設する。そして、バックライト電圧印加回路を
常時駆動状態にしておき、図6に示す表示一体型タブレ
ット装置における制御回路17から供給される制御信号
によって上記スイッチング回路を“オン/オフ"制御して
バックライトを点/消灯する。その際に、図4に示すよ
うに上記バックライトに供給する交流電圧を0ボルトで
“オン/オフ"の切り替えを行って、所謂“ゼロクロスス
イッチ"として動作させるのである。こうすることによ
って、上記バックライトの“オン/オフ"時にノイズは発
生しないのである。
【0060】上記各実施例は表示用材料として液晶を用
いた場合を例に説明しているが、この発明はこれに限定
されるものではない。例えば、エレクトロクロミズム等
の所謂非発光表示用の表示材料による表示機能が付加さ
れたタブレット装置であれば適用可能である。
【0061】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
表示機能付きタブレット装置は、表示機能とタブレット
機能とを一体に形成した表示一体型タブレット装置にお
ける制御回路によって、表示制御回路,検出制御回路,座
標検出回路および電圧印加回路を制御して表示期間と座
標検出期間とを交互に設定して、上記表示期間には上記
表示パネル上に画像を表示する一方上記座標検出期間に
は上記表示パネル上における検出ペンの先端座標を検出
するに際して、上記制御回路は、上記表示期間において
は上記表示パネルを照射する照射手段を点灯する一方、
上記座標検出期間においては上記照射手段が点灯しない
ように上記電圧印加回路を制御するので、上記座標検出
期間における上記照射手段および電圧印加回路からの高
周波電界をなくすことができる。したがって、この発明
によれば、座標検出期間における交流電圧による発光源
およびその電圧印加部からの高周波電界に起因する静電
ノイズをなくして、座標検出時の誤動作を防止できる。
【0062】また、第2の発明の表示機能付きタブレッ
ト装置は、上記制御回路によって、上記電圧印加回路か
ら上記照射手段への交流電圧の印加を停止してから所定
時間経過後に上記検出制御回路による電極走査を開始す
る一方、上記検出制御回路による電極走査が終了してか
ら所定時間経過後に上記電圧印加回路から上記照射手段
への交流電圧の印加を開始するように上記検出制御回路
および電圧印加回路を制御するので、上記電圧印加回路
から照射手段へ印加される交流電圧の“オン/オフ"のタ
イミングが電極走査期間外に設定される。したがって、
上記交流電圧の“オン/オフ"が交流電圧値のピークに近
い時点で行われても座標検出期間中に静電ノイズは発生
せず、座標検出時の誤動作を更に確実に防止できる。
【0063】また、第3の発明の表示機能付きタブレッ
ト装置は、表示部における表示パネルを照射する照射部
に電圧印加部から印加される交流電圧の周波数を静電誘
導型タブレット部における検出ペンに誘起される誘導電
圧の周波数成分の周波数帯域とは異なる周波数に設定し
たので、上記照射部および電圧印加部からの高周波電界
によって上記誘導電圧に重畳された静電ノイズを上記誘
導電圧の周波数成分と確実に分離できる。したがって、
この発明によれば、座標検出期間における交流電圧によ
る発光源およびその電圧印加部からの高周波電界に起因
する静電ノイズを除去でき、座標検出時の誤動作を防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の表示機能付きタブレット装置におけ
るバックライト駆動部のブロック図である。
【図2】図1とは異なるバックライト駆動部のブロック
図である。
【図3】図1あるいは図2に示すバックライト電圧印加
回路におけるバックライト点/消灯タイミングを示す図
である。
【図4】図3に示すタイミングでバックライトを点/消
灯する際における供給電圧波形を示す図である。
【図5】静電誘導型タブレットのブロック図である。
【図6】表示一体型タブレット装置のブロック図であ
る。
【図7】表示一体型タブレット装置における表示期間お
よび座標検出期間のタイミングを示す図である。
【図8】表示一体型タブレット装置の横断面図である。
【符号の説明】
51…バックライト、 52,54…バッ
クライト電圧印加回路、53,55…電源回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交するセグメント電極群とコモン電極
    群との間に表示用材料を挟入してデューティータイプの
    駆動方法によって駆動される表示パネルと、上記表示パ
    ネルのセグメント電極群およびコモン電極群と静電的に
    結合された電極を先端に有する検出ペンと、上記セグメ
    ント電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモ
    ン電極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記
    セグメント駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上
    記表示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標
    検出期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記セグ
    メント電極群を順次走査する一方上記コモン駆動回路を
    制御して上記コモン電極群を順次走査する検出制御回路
    と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミングと上
    記セグメント電極群あるいはコモン電極群の走査タイミ
    ングとから上記検出ペン先端によって指示された上記表
    示パネル上の座標を検出する座標検出回路と、交流電圧
    によって点灯されて上記表示パネルの背面から上記表示
    パネルを照射する照射手段と、この照射手段に交流電圧
    を印加して上記照射手段を点灯させる電圧印加回路と、
    上記表示制御回路,検出制御回路,座標検出回路および電
    圧印加回路を制御して上記表示期間と座標検出期間とを
    交互に設定して上記表示期間には上記表示パネル上に画
    像を表示する一方上記座標検出期間には上記表示パネル
    上における上記検出ペンの先端座標を検出する制御回路
    を有して、表示機能とタブレット機能とを一体に形成し
    た表示機能付きタブレット装置において、 上記制御回路は、上記表示期間においては上記照射手段
    が点灯する一方、上記座標検出期間においては上記照射
    手段が点灯しないように、上記電圧印加回路を制御可能
    に構成されたことを特徴とする表示機能付きタブレット
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の表示機能付きタブレッ
    ト装置であって、 上記制御回路は、上記電圧印加回路から上記照射手段へ
    の交流電圧の印加を停止してから所定時間経過後に上記
    検出制御回路による電極走査を開始する一方、上記検出
    制御回路による電極走査が終了してから所定時間経過後
    に上記電圧印加回路から上記照射手段への交流電圧の印
    加を開始するように、上記検出制御回路および電圧印加
    回路を制御可能に構成されたことを特徴とする表示機能
    付きタブレット装置。
  3. 【請求項3】 直交する電極間に表示用材料を挟入して
    デューティータイプの駆動方法によって駆動される表示
    パネルを有する表示部と、交流電圧によって点灯されて
    上記表示パネルの背面から上記表示パネルを照射する照
    射部と、この照射部に交流電圧を印加して上記照射部を
    点灯させる電圧印加部と、検出ペンに誘起された誘導電
    圧に基づいて上記検出ペン先端のタブレット上の座標を
    検出する静電誘導型タブレット部を有する表示機能付き
    タブレット装置において、 上記電圧印加部から照射部に印加される交流電圧の周波
    数を、上記静電誘導型タブレット部における検出ペンに
    誘起される誘導電圧の周波数成分の周波数帯域とは異な
    る周波数に設定したことを特徴とする表示機能付きタブ
    レット装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007226396A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Bridgestone Corp 情報機器
JP2014006413A (ja) * 2012-06-26 2014-01-16 Sharp Corp 表示装置
JP2014006456A (ja) * 2012-06-27 2014-01-16 Sharp Corp 表示装置
JP2016130952A (ja) * 2015-01-14 2016-07-21 キヤノン株式会社 電子機器、電子機器の制御方法、プログラム、及び記憶媒体

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