JPH0623053A - 回転自在のバルーン組立体を備えたワイヤ固定式拡張カテーテル - Google Patents

回転自在のバルーン組立体を備えたワイヤ固定式拡張カテーテル

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JPH0623053A
JPH0623053A JP3337218A JP33721891A JPH0623053A JP H0623053 A JPH0623053 A JP H0623053A JP 3337218 A JP3337218 A JP 3337218A JP 33721891 A JP33721891 A JP 33721891A JP H0623053 A JPH0623053 A JP H0623053A
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balloon
distal end
wire
distal
catheter
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JP3337218A
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English (en)
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Paul J Kawula
ポール、ジェー、カウラ
Ray R Beitelia
レイ、アール、ベイテリア
Burg Erik J Vander
エリク、ジェー、バンダー、バーグ
Michael S Williams
マイケル、エス、ウィリアムズ
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Advanced Cardiovascular Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠位端に膨らましたバルーンを有し、患者の
脈管系を通してカテーテルを前進させるときにバルーン
がバルーン自体の上に巻付くことがほとんど又は全くな
い、血管形成術用ワイヤ固定式拡張カテーテルを提供す
る。 【構成】 このカテーテルは、長さ方向には比較的可撓
性であるが直径方向では比較的剛性の細長い捩じり可能
なシャフトと、細長い捩じり可能なシャフトの遠位端に
固定された案内延長部と、捩じり可能なシャフトの遠位
端及び案内部材の周りに取付けられたバルーン組立体と
を有し、これによってバルーン組立体は捩じり可能なシ
ャフト及び案内部材の周りで自由に回転でき、そのため
バルーンの巻付きが阻止される。コイルばねのような細
長い可撓部材がバルーンの遠位端から延びた案内部材の
部分に固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、全体として、経皮経管
冠動脈形成術（ＰＴＣＡ）のような血管形成術用のワイ
ヤ固定式バルーン拡張カテーテルに関し、更に詳細に
は、患者の脈管系を通してカテーテルを前進させるとき
にバルーンが巻付くことがほとんど又は全くないワイヤ
固定式カテーテルに関する。
【０００２】
【従来の技術】旧来のＰＴＣＡ術では、予め形成された
遠位先端を備えた案内カテーテルを患者の心血管系に経
皮的に導入し、カテーテルの予め形成された遠位先端が
所望の冠状動脈の動脈口に隣接した大動脈内に配置され
るまで前進させる。案内カテーテルを近位端から捩じっ
て案内カテーテルの遠位先端を冠状動脈の動脈口内に案
内できるように案内カテーテルの遠位先端を曲げる。遠
位端にバルーンを有し案内ワイヤがその内腔内に摺動自
在に配置された拡張カテーテルを案内カテーテルに導入
し、この案内カテーテルの遠位先端まで案内カテーテル
を通して前進させる。案内ワイヤは、先ず、患者の冠状
動脈の動脈口内に着座した案内カテーテルの遠位先端か
ら出て、案内ワイヤの遠位端が拡張されるべき病変を横
切るまで前進される。次いで、拡張カテーテルを案内カ
テーテルの遠位先端から前進させ、予め前進させた案内
ワイヤ上を拡張カテーテルの遠位端に設けたバルーンが
病変を横切って適正に位置決めされるまで前進させる。
ひとたび適正に位置決めされると、バルーンを比較的高
圧（例えば約４気圧乃至１２気圧）の放射線不透過性材
料で所定の大きさまで膨らませて、病変のある動脈の狭
窄領域を拡張する。次いでバルーンを萎ませて、拡張し
た狭窄部から拡張カテーテルを取り除いて血流を再開す
る。
【０００３】血管形成術用の案内カテーテル、拡張カテ
ーテル、案内ワイヤ等の詳細は、シンプソン−ロバート
(Simpson-Robert)に賦与された米国特許第4,323,071
号、ランドクウィスト(Lundquist) に賦与された米国特
許第4,439,185 号、エンツマン(Enzmann) に賦与された
米国特許第4,468,224 号、サムソン(Samson)に賦与され
た米国特許第4,516,972 号、サムソン等に賦与された米
国特許第4,438,622 号、サムソン等に賦与された米国特
許第4,554,929 号、サムソンに賦与された米国特許第4,
582,185 号、シンプソン(Simpson) に賦与された米国特
許第4,616,652 号、パウエル(Powell)に賦与された米国
特許第4,638,805 号、モリソン(Morrison)等に賦与され
た米国特許第4,748,986 号、バジャー(Badger)等に賦与
された米国特許第4,898,577 号、に記載されている。こ
れらの特許を参考のため本願に組み込む。
【０００４】案内ワイヤ又は案内要素が備付けになった
ワイヤ固定式拡張カテーテルがよく使用されている。こ
れは、これらのカテーテルの萎ませた外形が、膨らまし
たときのバルーンの大きさが同じ従来の拡張カテーテル
よりも全体に小さいためであり、これらのカテーテル
は、これらのカテーテルに固定された案内ワイヤにより
大きな可押性を有する。ワイヤ固定式拡張カテーテルの
詳細は、サムソンに賦与された米国再発行特許第33,166
号、フリスビー(Frisbie) に賦与された米国特許第4,16
9,263 号、サムソン等に賦与された米国特許第4,641,65
4 号、フリスビー等に賦与された米国特許第4,664,113
号、マー(Mar) に賦与された米国特許第4,771,778 号、
マー等に賦与された米国特許第4,793,350 号に記載され
ている。これらの特許の全体を参考のため本願に組み込
む。これらのカテーテルは、その小さな外形により病変
を緊密に横切ることができ、且つ患者の冠状部位内に更
に深く全させることができる。
【０００５】しかしながら、市販のワイヤ固定式拡張カ
テーテルの膨張自在のバルーンは、患者の脈管系内に前
進させるとき、特に、近位端から捩じりを加えるとき、
バルーン自体に巻付き易いということがわかっている。
巻付きの結果、バルーンは完全に膨らまないことがよく
あり、膨張したとしても所望の期間内に萎むことができ
ないことがよくある。このような拡張カテーテルの幾つ
かの供給者はバルーンの巻付きを回避するため、彼らの
カテーテルが一回の回転に限定されることを推奨してい
る。しかしながら、回転についてのこのような制限は、
カテーテルの脈管系内でのカテーテルの操作性をひどく
制限する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】必要とされ、従来得ら
れなかったものは、外形が非常に小さく、膨張自在のバ
ルーンがバルーン自体に巻付くことなしに近位端から捩
じることのできるワイヤ固定式拡張カテーテルである。
本発明はこの必要及び他の必要を満たす。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本明細書中には、内腔が
内部を延びる細長い本体と、カテーテル本体の内腔と内
部が連通した、カテーテル本体の遠位端に設けられた膨
張自在の部材と、膨張自在の部材の内部を通って延び、
この部材の遠位端から出る案内要素であって、膨張自在
の部材の遠位端は、膨張自在の部材を通って延びる案内
要素の部分の周りにシールをなして取付けられ、膨張自
在の部材の遠位端と案内要素との間で軸線方向相対回転
を可能にする、案内要素と、膨張自在の部材と案内要素
との間で大きな長さ方向相対運動が起こらないようにす
るため、膨張自在の部材の遠位端を通って延びる案内要
素の部分上に取付けられた手段と、を有する脈管内カテ
ーテルが開示されている。
【０００８】本発明は、患者の脈管系を通して前進させ
るときに膨張自在のバルーンがこのバルーン自体に巻付
かないようにする遠位構造を有するワイヤ固定式拡張カ
テーテルに向けられている。
【０００９】本発明のワイヤ固定式拡張カテーテルは、
全体に、内腔が長さに沿って延びる細長い捩じり可能な
シャフトと、近位端が捩じり可能なシャフトの遠位端に
固定された細長い案内部材と、捩じり可能なシャフトの
遠位部分及び案内部材の近位部分の周りに配置されたバ
ルーン組立体とを有する。バルーン組立体は取付けられ
た案内部材とともに、捩じり可能なシャフトに関して自
由に回転するように取付けられている。ワイヤ固定式カ
テーテルを患者の動脈系を通して前進させるとき、捩じ
り可能なシャフト及び取付けられた案内部材はバルーン
組立体内で自由に回転し、そのため、バルーンが巻付く
ことがほとんど又は全くない。
【００１０】細長い捩じり可能なシャフトは、主管状区
分と、更に可撓性の遠位区分と、このシャフトの長さに
沿って延びる内腔と、この内腔と流体連通した少なくと
も一つの膨張ポートとを有する。捩じり可能なシャフト
は、長さ方向で比較的可撓性であるが、直径方向では比
較的剛性であり、血管形成術中に加わる内部圧力で大き
く膨張することがない。更に可撓性の遠位区分は可撓性
を増大させるため、主管状区分よりも小さな外径を有す
る。
【００１１】案内部材は近位端及び遠位端を有し、好ま
しくは、その遠位端に向かってテーパしている。これは
溶接のような適当な手段でその近位端が捩じり可能なシ
ャフトの主管状区分の遠位端に固定されている。
【００１２】丸味のある遠位端を有するコイルばね又は
円筒形プラスチック部材（例えばポリエチレン又はポリ
ウレタン）のような細長い可撓性区分は、バルーンの遠
位に延びる案内部材の部分の周りに同心に配置されてい
る。可撓性部材はバルーンの遠位に延びる。この可撓性
部材はその長さに沿った一つ又はそれ以上の位置で適当
な手段で案内部材に連結されている。
【００１３】バルーンの遠位にあるカテーテル先端の構
造は、案内部材の先端がコイルの遠位先端で丸味のある
プラグに固定された、標準的な設計のものであるのがよ
い。変形態様では、遠位先端構造は、コイルの遠位先端
が案内部材の遠位先端を越えて延び且つ成形リボンが中
間位置からコイルの遠位先端のプラグまで延び、ここに
固定された、ぱたぱたした設計を有してもよい。
【００１４】バルーン組立体は、膨張自在のバルーンを
含み、このバルーンはその近位端上の管状延長部を備え
ている。バルーンの遠位端及び管状延長部の近位端は、
膨張流体が漏れないようにするため、バルーン及び管状
延長部の内部を通って延びる捩じり可能なシャフト及び
案内部材の周りにシールされているが、バルーンの巻付
きを回避するため、組立体は、案内部材が取付けられた
捩じり可能なシャフト及びバルーン組立体が互いに関し
て自由に回転できるようにする。捩じり可能なシャフト
の遠位区分は、膨張流体を捩じり可能なシャフト内を延
びる内腔からバルーンの内部に差し向ける一つ又はそれ
以上の膨張ポートを有する。捩じり可能なシャフトの周
りのバルーン組立体の管状延長部のシールは、バルーン
組立体の膨張ポートに近く、これらのポートが膨張自在
のバルーンの内部と流体連通した状態に保たれる。バル
ーンの遠位端は、膨張流体の漏れを阻止するため及びバ
ルーンの遠位端と捩じり可能なシャフトの部分及びこれ
を通って延びる案内部材との間での相対回転を可能にす
るため、バルーンの遠位端を通って延びる案内部材の部
分の周りに同様にシールをなして固定されている。バル
ーン組立体の管状延長部は、半径方向には比較的剛性で
あり且つ長さ方向には比較的可撓性でなければならない
が、捩じり可能なシャフトの遠位組立体よりも遥かに可
撓性でなければならない。バルーンは、可撓性であるが
比較的非弾性の材料でつくらなければならない。
【００１５】細長い捩じり可能なシャフトの近位端は、
捩じり可能なシャフトの内腔内に膨張流体を導入する手
段を備えたアダプタを有し、このアダプタは、更に、患
者の脈管系を通してカテーテルを操作する目的でこれに
捩じりを加える手段を有する。
【００１６】現在の好ましい実施例では、細長い管状シ
ャフトは、ステンレス鋼（例えば３０４型）、又は１９
年 月 日に出願された一部継続出願第
号に記載された超弾性特性を有するニチノール（ニッケ
ル−チタニウム合金）のような他の適当な材料で形成さ
れたハイポチューブである。ハイポチュービングを使用
することによって、拡張カテーテルを０．２５４mm
（０．０１０インチ）程度の小さな外形を持つようにつ
くることができる。ハイポチューブが高強度材料で形成
することができ且つ直径方向に比較的剛性であるとして
も、長さに対する直径の比は、これから作った細長い管
状部材がそれでも比較的可撓性であるように、十分に小
さい。ハイポチューブは、秀逸な可押性を提供する。
【００１７】本発明の好ましい実施例によれば、バルー
ン組立体の両端は、捩じり可能なシャフトの部分及びこ
れを通って延びる案内部材を中心に回転自在であり、そ
のため、バルーンは、患者の動脈を通したカテーテルの
前進中にカテーテルを近位端から捩じったときにバルー
ン自体に巻付くことがない。
【００１８】本発明のワイヤ固定式拡張カテーテルのこ
れらの利点及び他の利点は、添付図面を参照してなされ
た以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【００１９】
【実施例】図１は、本発明の特徴を具体化したワイヤ固
定式拡張カテーテル組立体１０を示す。図示のように、
カテーテル組立体１０は、全体に、捩じり可能な細長い
シャフト１１と、捩じり可能なシャフト１１の遠位端１
４に近位端が連結された案内部材１２と、バルーン１６
及び管状延長部１７を有するバルーン組立体１５とを有
し、このバルーン組立体は、捩じり可能なシャフトと案
内部材１２の回りで自由に回転できるように捩じり可能
なシャフト１１の遠位区分１８の回りに取付けられてい
る。
【００２０】丸味のあるプラグ２１を遠位端に有する可
撓コイル２０が、バルーン１６の遠位の適当な位置２２
でバルーンの遠位端から出る案内部材１２の部分の周り
に配置され且つこれに固定されている。
【００２１】放射線不透過性膨張流体源への連結を容易
にするため、図示のルエルロックのような取り外し自在
のハブ２３が細長い捩じり可能なシャフト１１の近位端
に連結されている。捩じり可能なシャフト１１の近位端
に設けられた捩じりノブ２４により、患者の血管系を通
してカテーテルを前進させるときにカテーテルを捩じる
ことができる。
【００２２】細長い捩じり可能なシャフト１１は、好ま
しくは、３０４型ステンレス鋼のようなステンレス鋼又
は超弾性を特性を持つように熱−機械的に処理されたニ
チノールのような他の適当な材料で形成されたハイポチ
ュービングである。シャフト１１は、主管状区分２５及
び小径の更に可撓性の遠位区分１８を有し、内腔２６が
両管状区分を通って延びている。遠位管状区分１８は、
バルーンを膨張させるために膨張流体を内腔２６からバ
ルーン１６の内部へ差向ける一つ又はそれ以上の膨張ポ
ート２７を有する。膨張流体は捩じり可能なシャフトの
近位端でハブ２３を通して内腔２６内に導入される。
【００２３】捩じり可能なシャフト１１の代表的な寸法
には約１３５cm乃至約１４５cmの全長が含まれる。主区
分２５は約０．４５７mm（０．０１８インチ）の外径
と、約０．３０５mm（０．０１２インチ）の内径と、約
９０cm乃至約１２０cmの長さを有する。小径の遠位区分
１８は約０．３０５mm（０．０１２インチ）の外径と、
約０．２０３mm（０．００８インチ）の内径と、約１０
cm乃至約１５cmの長さを有する。遠位区分１８は主管状
区分２５の遠位端内に着座し、ロクタイト４０５(Locti
te 405) のような適当な接着剤でここに固定されてい
る。捩じり可能な部材１１はその遠位端に向かって順次
小径になっており、その可撓性を増大させるようになっ
ている。これらの小径区分は、図１に示すように順次小
径の管区分を接合することによって、或いは捩じり可能
な部材１１の管状区分を順次小径の外径を持つように延
伸することによって形成することができる。小径の遠位
区分１８の膨張ポート２７は約０．０７６mm（０．００
３インチ）の直径を有し、これらのポートはエムエス３
５ヤグレーザー(MS35 YAG laser)で形成される。
【００２４】案内部材１２の近位端は、溶接で主管状区
分２５の遠位端内に約３mm乃至４mm適当に固定されてい
る。案内部材１２は、長さが約２５cm乃至約４０cmで遠
位方向に小径になるようにテーパし、カテーテル組立体
１０の遠位端に大きな可撓性を与える。本発明の好まし
い実施例では、第１テーパは約５mm乃至７mmの長さを有
し、外径が約０．１７６mm（０．００７インチ）から
０．１５２mm（０．００６インチ）に縮径し、第２テー
パは約２．０mm乃至２．５mmの長さを有し、外径が約
０．１５２mm（０．００６インチ）から０．０６４mm
（０．００２５インチ）に縮径している。案内部材１２
の最も遠位の部分は、単一の平面に更に大きな可撓性を
与え、患者の動脈を通してカテーテルを操作できるよう
にするのに必要な手動成形を容易にするため、好ましく
は、約０．０２５mm×０．０７６mm（０．００１インチ
×０．００３インチ）の矩形の横断面を有するように平
らにされている。案内部材１２は中実のロッド又は中空
管の形態であるのがよい。
【００２５】コイル２０は、蝋付け又は半田付けのよう
な適当な手段で、位置２２で案内部材１２に固定されて
いる。コイル２０を形成するワイヤは、直径が約０．０
６３mm（０．００２５インチ）であり、好ましくはパラ
ジウム−プラチナ−モリブデン合金で形成されている。
プラグ２１は、一般的に、案内部材１２の遠位先端をコ
イル２０の遠位端に溶接することによって形成され、こ
のプラグは、カテーテルを患者の血管系を通して前進さ
せるときに動脈に加わる損傷を最小にするように丸味が
付けてある。
【００２６】バルーン組立体１５では、バルーン１６の
近位端が管状延長部１７の遠位端に接着剤で固定されて
いる。管状延長部１７の近位端は、膨張ポート２６を近
位方向に越えて小径の遠位区分２７の遠位端上を延びて
いる。好ましくは適当な接着剤で管状延長部１７の内側
に固定された環状シール３０が膨張ポート２６の近い小
径遠位区分２７の周りに配置されている。好ましくは適
当な接着剤でバルーン１６の内側に固定された同様の環
状シール部材３１が、バルーンを通って延びる案内部材
１２の部分の周りに配置されている。これらのシール部
材は、バルーン組立体１５の遠位端及び近位端をシール
してバルーンの膨張中の膨張流体の損失を回避するよう
に、水を基材とした膨張流体と接触すると膨潤する親水
性材料を含む。１９９０年７月２日に出願された一部継
続出願第547,469 号に更に完全に説明されている適当な
材料は、ニュージャージー州デイトンのキングストンテ
クノロジー社（Kingston Technology ）が販売している
ハイパン（Hypan ）のようなポリアクリルアミド及びユ
ニオンカーバイド社が販売しているポリオックス（POLY
-OX ）のような高分子量（例えば5,000,000 ）の酸化ポ
リエチレンを含む。親水性材料は、案内部材１２に沿っ
た所望の位置に配置された小径の熱収縮性の管状区分３
２及び３３内に詰めた粉体の形態である。次いで、熱収
縮性の管状部材３２及びに高温、例えば高密度ポリエチ
レンについては１４０．５６℃（２８５O F ）を加えて
管状区分及びこの管状区分内に詰めた親水材料を案内部
材１２の周りで熱収縮させる。
【００２７】空気は粉体の親水性材料でできたベッドを
容易に通過するため、バルーン１６内に捕捉された空気
は水を基材とした膨張流体でバルーンを膨張させるとき
にシールベッドを通って移動するが、水を基材とした膨
張流体が親水性材料と接触するとすぐに膨潤し、これに
よって、水を基材とした液体がこれ以上通過することを
阻止する。
【００２８】ベアリング３６が、遠位管状区分１８にベ
アリングの軸線方向相対運動を制限する盛り上がった突
出部材即ち停止部材３７間で回転自在に取付けられてい
る。ベアリング３６の外径はロクタイトエフエムディー
１３(Loctite FMD-13)のような接着剤で管状延長部１７
の内側に固定されている。
【００２９】一般にぱたぱたした設計として同定される
遠位構造を持つ変形態様を図４に示す。この実施例で
は、案内要素１２の遠位端はコイル２１の遠位端まで延
びていないが、その代わりに中間位置３３でコイル２０
に連結されている。成形リボン３４は位置３３の蝋付け
部からプラグ２１まで延びている。リボン３４を手で曲
げて即ち湾曲させて血管形成術中の所望の血管内へのカ
テーテルの遠位端の操作を容易にする。現在の好ましい
実施例では、成形リボン３４は、タングステン又はタン
グステン合金のような、案内部材１２の材料よりも強度
の高い材料で形成され、代表的には約０．０２５mm×
０．０７６mm（０．００１インチ×０．００３インチ）
の横断寸法を有する。
【００３０】図４に示す変形態様では、バルーン１６の
遠位端は、１９９０年５月９日に出願された一部継続出
願第521,103 号に記載してあるように、遠位端を捩じ
り、捩じった遠位端を熱収縮することによって案内部材
１２に固定されている。上記出願を参考のため本願に組
み込む。この実施例では、好ましくはステンレス鋼製の
ベアリング３５は、案内部材１２のシャフトに固定さ
れ、水を基材とした膨張流体と接触すると膨潤するが水
を基材とした液体と接触する前は空気を通す親水性粉体
材料でできたシール被覆３６内に配置される。適当な潤
滑剤（例えばシリコン潤滑剤）を熱収縮遠位端と案内部
材１２との間に設けてこれらの間の接着を阻止し、これ
らの間の相対回転を容易にするのがよい。
【００３１】本発明のワイヤ固定式カテーテルを構成す
る材料は従来の材料であるのがよい。捩じり可能なシャ
フトにハイポチュービングを使用することは既に説明し
てある。バルーン１６は、可撓性で比較的非弾性的材料
で形成しなければならず、好ましくは、二軸延伸したポ
リエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンポ
リイミド、ポリ塩化ビニル、又はポリウレタンで形成さ
れている。ポリエチレンテレフタレート製のバルーンは
１．０以下の極限粘度数を持つ管体をブローすることに
よって得られる。バルーン組立体１５の管状延長部１７
は、好ましくは、１９８８年７月１８日に出願された一
部継続出願第220,563 号に記載された二重壁ポリイミド
管である。上記出願を参考のため本願に組み込む。ポリ
イミド管は、長さ方向ではハイポチュービングよりも可
撓性であり、半径方向ではハイポチュービングのように
全く剛性ではないが、血管形成術中にバルーン１６を膨
らましたとき、十分には膨張しない。バルーン組立体１
５は、動脈を通してカテーテルを前進するのを助けるた
め、及びバルーンが巻付かないようにするため、好まし
くは、ポリシロキサンの潤滑性の被覆がその外面に貼付
けてある。特定の適当なシロキサン被覆が１９９０年７
月２４日に出願された一部継続出願第559,676 号に記載
されている。上記出願を参考のため本願に組み込む。図
４に示す変形態様の成形リボン３３の好ましい組成は、
１９９０年５月１６日に出願された一部継続出願第534,
345 号に記載されたタングステン−レーニウム合金であ
る。上記出願を参考のため本願に組み込む。ベアリング
３５は金属製又はプラスチック製であるのがよい。本発
明のワイヤ固定式カテーテルに他の材料並びに他の構造
を使用してもよいということは当業者には明らかであ
る。例えば、ロクタイルエフエムディー１３のような適
当な接着剤で管状延長部１７の遠位端を組成の異なるバ
ルーン１６の近位端に接合するのでなく、一体の構造で
同じプラスチック材料でバルーン組立体１５を形成する
ことができる。
【００３２】上述しなかった程度まで、本発明の操作可
能なワイヤ固定式拡張カテーテルは、最大１５０cmの全
長を有し、先端コイル長は約１cm乃至３cmであり、バル
ーン長は約１cm乃至３cmであり、膨張させたバルーン直
径は約１mm乃至約５mmである。バルーンの萎ませた外形
は約０．２５４mm乃至約０．６３５mm（０．０１インチ
乃至０．０２５インチ）であり、好ましくは約０．５０
８mm（０．０２インチ）以下であり、そのため、拡張カ
テーテルを標準的な拡張カテーテルの内腔内に挿入でき
る。
【００３３】本発明の外形の小さな操作可能なワイヤ固
定式拡張カテーテルは、従来技術の外形の小さな拡張カ
テーテルと同じ方法で使用できる。本質的にバルーンが
バルーン自体に巻付く危険無しで拡張カテーテルを非常
に曲がりくねった動脈通路を通して容易に前進させるこ
とができ、かくして拡張されるべき狭窄部内に位置した
ときの完全に膨らましたり萎ませたりすることができ
る。本発明による捩じり可能な部材１１の近位端に設け
たルエルロック連結体２３は、ルエル連結体を取り外し
て捩じり可能な部材の近位端に挿入したワイヤを交換
し、標準的な拡張カテーテルを本発明のワイヤ固定式カ
テーテル上で前進させることができるという利点を提供
する。本発明の他の使用は当業者には明らかになるであ
ろう。
【００３４】本発明の以上の記載は現在の好ましい実施
例に向けられているが、本発明の範囲を逸脱することな
く、種々の変形及び改善を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の特徴を具体化した操作可能なワイヤ固
定式拡張カテーテルの一部断面立面図である。
【図２】図１の２−２線に沿った横断面図である。
【図３】図１の３−３線に沿った横断面図である。
【図４】本発明の変形態様の部分断面立面図である。
【符号の説明】
１０ ワイヤ固定式拡張カテーテル組立体 １１ シャフト １２ 案内部材 １５ バルーン組立体 １６ バルーン １７ 管状延長部 ２０ 可撓コイル ２１ プラグ ２３ 取り外し自在のハブ ２４ 捩じりノブ ２５ 主管状区分 ２６ 内腔 ２７ 膨張ポート ３０ 環状シール ３１ 環状シール部材 ３２、３３ 管状区分 ３４ 成形リボン ３５、３６ ベアリング ３７ 停止部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レイ、アール、ベイテリア アメリカ合衆国カリフォルニア州、サン、 ノゼ、コロニー、フィールズ、ドライブ、 5356 (72)発明者 エリク、ジェー、バンダー、バーグ アメリカ合衆国カリフォルニア州、マウン テン、ビュー、タイラー、パーク、ウェ イ、1527 (72)発明者 マイケル、エス、ウィリアムズ アメリカ合衆国カリフォルニア州、キュー パティノ、ミラ、ビスタ、アベニュ、 10493

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】a)主管状区分及びこの主管状区分に対して
    遠位の更に可撓性の管状区分と主管状区分及び遠位管状
    区分を通って延びる内腔と、この内腔と流体連通した遠
    位区分の少なくとも一つの膨張ポートとを有する細長い
    捩じり可能なシャフトと、 b)近位端及び遠位端を有し、近位端で捩じり可能なシャ
    フトの遠位管状区分の遠位端に固定された案内要素と、 c)近位端が管状延長部に固定された膨張自在のバルーン
    を備えたバルーン組立体とを有し、このバルーン組立体
    は捩じり可能なシャフトの遠位管状区分及び案内要素の
    少なくとも一部の周りに配置され且つ相対回転運動自在
    に取付けられているが、バルーン組立体と捩じり可能な
    シャフトとの間には本質的に長さ方向相対運動がない、
    ワイヤ固定式拡張カテーテル。
  2. 【請求項２】バルーン組立体の管状延長部の近位端が遠
    位管状区分の周りに膨張ポートに近位の位置でシールさ
    れている、請求項１に記載のワイヤ固定式拡張カテーテ
    ル。
  3. 【請求項３】空気の流通を許容するが液体の通過を防ぐ
    ため、バルーン組立体の遠位端を案内部材の一部の周り
    にシールする手段を有する、請求項１に記載のワイヤ固
    定式拡張カテーテル。
  4. 【請求項４】バルーン組立体の遠位端をシールために設
    けられた手段が、水を基材とする液体と接触すると膨潤
    する多孔体を含む、請求項３に記載のワイヤ固定式拡張
    カテーテル。
  5. 【請求項５】管状延長部と捩じり可能な部材の延長区分
    との間で相対回転を可能にするように、バルーン組立体
    の管状延長部の内側に固定された環状ベアリングが、遠
    位管状区分の周りに回転自在に配置されている、請求項
    １に記載のワイヤ固定式拡張カテーテル。
  6. 【請求項６】環状ベアリングと捩じり可能なシャフトの
    遠位管状区分との間での大きな長さ方向運動を阻止する
    ため、停止手段を有する、請求項５に記載のワイヤ固定
    式拡張カテーテル。
  7. 【請求項７】前記停止手段は、捩じり可能なシャフトの
    遠位管状区分の外側に沿って長さ方向に間隔を隔てられ
    た半径方向に延びる突出部を有する、請求項６に記載の
    ワイヤ固定式拡張カテーテル。
  8. 【請求項８】バルーン組立体を通って延びる案内部材の
    周りにバルーン組立体の遠位端をシールするための手段
    が、バルーン組立体の遠位端の内側に固定されている、
    請求項３に記載のワイヤ固定式拡張カテーテル。
  9. 【請求項９】可撓体が、バルーン組立体の遠位端から延
    びた案内部材の一部の周りに配置され且つ固定されてい
    る、請求項１に記載のワイヤ固定式拡張カテーテル。
  10. 【請求項１０】前記可撓体がコイルばね又は可撓性のプ
    ラスチックでできた細長い本体であり、丸味のあるプラ
    グが可撓体の遠位先端に形成され、案内要素の遠位先端
    は丸味のあるプラグに固定され、案内要素の遠位先端
    は、その遠位端に近位の中間位置で可撓体に固定された
    状態で丸味のあるプラグから僅かのところで終端する、
    請求項９に記載のワイヤ固定式拡張カテーテル。
  11. 【請求項１１】近位端及び遠位端を有する成形リボンが
    その近位端で案内部材に固定され且つその遠位端で丸味
    のあるプラグに固定され、前記成形リボンは、タングス
    テン、レーニウム、及びこれらの合金、及びステンレス
    鋼から成る群から選択した金属で形成されている、請求
    項９に記載のワイヤ固定式拡張カテーテル。
  12. 【請求項１２】捩じり可能な部材の主管状区分が金属製
    であり、この部材は長さ方向には比較的可撓性であるが
    直径方向では比較的剛性であり、前記金属は、ステンレ
    ス鋼、超弾性特性を有するニッケル−チタニウム合金か
    ら成る群から選択され、前記バルーンは、ポリエチレ
    ン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリイミ
    ド、ポリ塩化ビニル、又はポリウレタンから成る群から
    選択される、請求項１に記載のワイヤ固定式拡張カテー
    テル。
  13. 【請求項１３】主管状区分の外径が０．５０８mm（０．
    ０２インチ）以下である、請求項１に記載のワイヤ固定
    式拡張カテーテル。
  14. 【請求項１４】可撓体がコイルばねであり、コイルの遠
    位部分が放射線不透過性材料でできており、捩じり手段
    が主管状区分の近位端で又は近位端近くで主管状区分に
    固定され、取り外し自在のハブが主管状区分の近位端に
    固定され、案内部材がバルーンの内部を通って延び、バ
    ルーンの遠位端が案内部材の遠位部分の周りにシールさ
    れている、請求項９に記載のワイヤ固定式拡張カテーテ
    ル。
  15. 【請求項１５】膨張流体でのバルーンの膨張中にバルー
    ンの内部から空気を通気する手段を有する、請求項１に
    記載のワイヤ固定式拡張カテーテル。
  16. 【請求項１６】通気手段は、バルーンの遠位端と案内部
    材との間に配置された吸湿材料を含む、請求項１５に記
    載のワイヤ固定式拡張カテーテル。
  17. 【請求項１７】吸湿材料は、ポリアクリルアミド及び高
    分子量ポリエチレンから成る群から選択した材料で形成
    されている、請求項１６に記載のワイヤ固定式拡張カテ
    ーテル。
  18. 【請求項１８】延長管がポリイミドで形成されている、
    請求項１６に記載のワイヤ固定式拡張カテーテル。
  19. 【請求項１９】延長管が０．０５１mm（０．００２イン
    チ）以下の壁厚を有する、請求項１に記載のワイヤ固定
    式拡張カテーテル。
  20. 【請求項２０】バルーンが、１以下の極限粘度数を持つ
    ポリエチレンテレフタレート材料製の管から形成され
    る、請求項１に記載のワイヤ固定式拡張カテーテル。
  21. 【請求項２１】a)内腔が内部を延びる細長い本体と、 b)カテーテル本体の内腔と内部が連通した、カテーテル
    本体の遠位端に設けられた膨張自在の部材と、 c)膨張自在の部材の内部を通って延び、この部材の遠位
    端から出る案内要素であって、膨張自在の部材の遠位端
    は、膨張自在の部材を通って延びる案内要素の部分の周
    りにシールをなして取付けられ、膨張自在の部材の遠位
    端と案内要素との間で軸線方向相対回転を可能にする、
    案内要素と、 d)膨張自在の部材と案内要素との間で大きな長さ方向相
    対運動が起こらないようにするため、膨張自在の部材の
    遠位端を通って延びる案内要素の部分上に取付けられた
    手段と、を有する脈管内カテーテル。
  22. 【請求項２２】膨張自在の部材の遠位端と膨張自在の部
    材を通って延びる案内要素の部分との間にガスを通すが
    液体を通さないように配置された手段を有する、請求項
    ２１に記載の脈管内カテーテル。
  23. 【請求項２３】案内要素と膨張自在の部材の遠位端との
    間での長さ方向相対運動を阻止するための手段が、案内
    部材上に設けた少なくとも一つの半径方向に延びる突出
    部である、請求項２１に記載の脈管内カテーテル。
  24. 【請求項２４】膨張自在の部材の遠位端をシールするた
    めの手段が、膨張自在の部材の遠位端と案内要素との間
    に配置された吸湿材料であり、この吸湿材料は水を基材
    とした液体と接触すると膨張する、請求項２２に記載の
    脈管内カテーテル。
  25. 【請求項２５】水を基材とした液体と接触すると膨張す
    る吸湿材料は、多孔形態である、請求項２４に記載の脈
    管内カテーテル。
  26. 【請求項２６】吸湿材料は、ポリアクリルアミド及び高
    分子量ポリエチレンから成る群から選択した材料で形成
    されている、請求項２４に記載の脈管内カテーテル。
JP3337218A 1990-12-21 1991-12-19 回転自在のバルーン組立体を備えたワイヤ固定式拡張カテーテル Withdrawn JPH0623053A (ja)

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