JPH0623035U

JPH0623035U - 液晶表示装置

Info

Publication number: JPH0623035U
Application number: JP622092U
Authority: JP
Inventors: 雅之古谷; 俊次西川
Original assignee: 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
Priority date: 1992-02-17
Filing date: 1992-02-17
Publication date: 1994-03-25

Abstract

(57)【要約】【目的】カラーフィルタを有する液晶パネルを使用す
る液晶表示装置において、容易なホワイトバランス調整
を可能にし、映像信号のダイナミックレンジも広くでき
るホワイトバランスの調整を行う。【構成】カラーフィルタのフィルタ画素５の面積比を
変えたカラーフィルタを有する液晶パネルを用い、赤、
緑、青の各光量を制御する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、液晶パネルに関し、特にカラーフィルタを有する液晶パネルを用いた液晶表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の直視型液晶表示装置１１は図４に示す通り、光源１と、拡散板２と、液晶パネル３と、液晶パネルのカラーフィルタ４と、赤、緑、青の各画素５と、映像信号が加わる液晶パネルの窓（液晶パネルの画素）６を有しており、そのホワイトバランスは液晶パネル３に印加される映像信号により、各赤、緑、青の窓６の各光量の透過量を制御し、ホワイトバランス調整がされていた。

【０００３】このホワイトバランスは例えば、光源１の赤成分が少ない時、赤の画素５の面積（図５）が緑、青の画素５の面積と同じであるため、赤の透過量が少なく、青白くなるので、緑、青の窓６に印加する映像信号を絞り、ホワイトバランスの調整をしており、ホワイトバランスの調整が面倒であること及び映像信号を絞ることによりダイナミックレンジを犠牲にしていた。図示と説明を省略するが、投写型液晶表示装置も同様である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来のカラーフィルタを有する液晶表示装置の液晶パネルでは、ホワイトバランスの調整は液晶パネルの窓に加える赤、緑、青の各映像信号の絞る割合で調整していたため、調整が面倒であった。また、映像信号を絞ることによりダイナミックレンジを犠牲にするという欠点があった。

【０００５】それ故に本考案の目的は赤、緑、青の各映像信号の絞る割合を等しくすることにより調整を楽にし、また、赤、緑、青の各映像信号の絞る割合を最小限におさえ、ダイナミックレンジを広くすることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

従って、本考案は、上述の目的を達成するために、一方の面にカラーフィルタ画素を有し、他方の面に窓を有した液晶パネルと、前記液晶パネルの窓側に配置した拡散板と、光源とを具備し、前記液晶パネルのカラーフィルタ画素の各赤、緑及び青の面積比を前記光源の各赤、緑及び青の成分比に応じ変えたことを特徴とする液晶表示装置であり、前記液晶パネルのカラーフィルタ画素の各赤、緑及び青の面積比を前記光源の各赤、緑及び青の成分比に応じ変えることにより、前記液晶パネルの窓に印加する各赤、緑及び青の映像信号の振幅を同じにしてホワイトバランス調整を行なうことを特徴とする液晶表示装置であり、前記液晶パネルの各赤、緑及び青のカラーフィルタ画素のブラックマトリックスの面積を変えたことを特徴とする液晶表示装置を提供する。

【０００７】

【実施例】

次に本考案の一実施例について説明するが、液晶表示装置の従来例と同様の部分は説明を省略する。

【０００８】図１は、液晶パネルのカラーフィルタの一部を拡大表示したもので赤、緑、青の各カラーフィルタ画素の配列を示している。

【０００９】図１において、Ｒは赤、Ｇは緑、Ｂは青の光を透過するカラーフィルタ画素を表わす。各画素の配列は例えば、図１の通りｎ行はＲ，Ｇ，Ｒ，Ｂ，Ｒ，ＧとなりＲがＧ，Ｂに対して２倍の面積を有し、赤成分の光を緑、青に比べ２倍通す構成となっている。他行の各画素の配列も同様に、赤が緑、青に対し２倍の面積を有し、カラーフィルタ全体として赤成分の光を緑、青に比べ２倍通す構成になっている。従って例えば、使用する光源の赤成分、緑成分、青成分の光量比がそれぞれ１対２対２である時、赤、緑、青の各カラーフィルタ画素の面積比はそれぞれ２対１対１となっているので、全体として赤、緑、青の光量比は等しくなり、液晶パネルに加える赤、緑、青の各映像信号は絞る必要がなく、ホワイトバランスの調整を容易にかつ、ダイナミックレンジを広くすることが出来る。

【００１０】図示及び説明は省略するが、光源の緑成分または青成分が少ない場合も同様に、対応する画素の面積を変えることによりホワイトバランスの調整を容易に、また、ダイナミックレンジを広くすることが出来る。

【００１１】また、図２は図１と同様にカラーフィルタの一部を拡大表示したもので、赤、緑、青の各カラーフィルタ画素５の面積比をわずかに変えた画素配列の一例である。図３は、カラーフィルタ画素５を赤、緑、青各一画素を抜き取り、図示したもので、画素中の緑をブラックマトリスク７によりおおい、赤、緑、青の各カラーフイルタ画素５の面積比を変えた一例で、赤、緑、青の各光量を制御し、ホワイトバランスの調整を容易に、またダイナミックレンジを広くすることも可能である。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、液晶表示装置のカラーフイルタの赤、緑、青の各フィルタ画素の面積比を変えて、赤、緑、青の各光量を制御したので、液晶パネルに加える赤、緑、青の各映像信号の振幅は同じでホワイトバランスの調整が行える為、調整が容易となる。また、赤、緑、青の各映像信号は、絞る必要がないので、ダイナミックレンジを広くすることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例（正面図）である。

【図２】本考案の一実施例（正面図）である。

【図３】本考案の一実施例（正面図）である。

【図４】液晶表示装置の全体図（側面図）である。

【図５】従来技術の一実施例（正面図）である。

【符号の説明】

１光源２拡散板３液晶パネル４カラーフィルタ５カラーフィルタ画素６液晶パネルの窓（液晶パネルの画素）７ブラックマトリクス１１直視型液晶表示装置

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】一方の面にカラーフィルタ画素を有し、
他方の面に窓を有した液晶パネルと、前記液晶パネルの
窓側に配置した拡散板と、光源とを具備し、前記液晶パ
ネルのカラーフィルタ画素の各赤、緑及び青の面積比を
前記光源の各赤、緑及び青の成分比に応じ変えたことを
特徴とする液晶表示装置。
【請求項２】前記液晶パネルのカラーフィルタ画素の
各赤、緑及び青の面積比を前記光源の各赤、緑及び青の
成分比に応じ変えることにより、前記液晶パネルの窓に
印加する各赤、緑及び青の映像信号の振幅を同じにして
ホワイトバランス調整を行なうことを特徴とする請求項
１記載の液晶表示装置。
【請求項３】前記液晶パネルの各赤、緑及び青のカラ
ーフィルタ画素のブラックマトリックスの面積を変えた
ことを特徴とする請求項１記載の液晶表示装置。