JPH06230078A - 電子機器ボードの異常個所検出方法、その装置及びこれに用いる電子機器ボード - Google Patents

電子機器ボードの異常個所検出方法、その装置及びこれに用いる電子機器ボード

Info

Publication number
JPH06230078A
JPH06230078A JP5017309A JP1730993A JPH06230078A JP H06230078 A JPH06230078 A JP H06230078A JP 5017309 A JP5017309 A JP 5017309A JP 1730993 A JP1730993 A JP 1730993A JP H06230078 A JPH06230078 A JP H06230078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
board
test point
point
probe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5017309A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Hayashi
美志夫 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advantest Corp filed Critical Advantest Corp
Priority to JP5017309A priority Critical patent/JPH06230078A/ja
Publication of JPH06230078A publication Critical patent/JPH06230078A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロジック信号、交流信号の回路網での故障点
の特定を容易にする。 【構成】 ボード上の電子回路網のチェックされるべき
点に、これにロジック信号が現われる場合は平均電圧を
検出する平均検出回路15を接続し、交流信号が現われ
る場合にピーク電圧を検出するピーク検出回路16を接
続して、これら回路15,16もそのボードに搭載して
おき、かつこれら回路15,16の各電圧を取出するこ
とができる試験点56をそれぞれボード54に設けてお
きプローブ12を各試験点56に接触させ、そのプロー
ブ12で取出した試験点56の電圧をデジタル電圧計で
測定し、その測定値と、予め求めていた正常動作時の対
応、試験点の基準データと比較して、その試験点と対応
する電子回路網のチェック点が異常か否かを判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子機器のボードに搭
載された電子回路網の故障個所を特定するために有効に
利用され、電子回路網の各ノード(試験点)の異常を検
出する方法、及びその異常検出装置、並びにその検出方
法及び検出装置により異常個所を検出可能にするための
電子機器ボードに関する。
【0002】
【従来の技術】電子回路網の故障診断技術としては「シ
グネチャ解析法」が知られている。これはテストパター
ン発生手段としてリニアフィードバックシフトレジスタ
を用いて疑似ランダムパターンを発生させ、そのシフト
レジスタの入力にテスト結果を順次入力させながらシフ
ト動作を繰返すと、シフトレジスタの各シフト段の最終
値は入力パターン系列(テスト結果)に対応した特定の
値(シグネチャ)に決まる。よって良品時のその値を記
憶しておき、照合することでその回路網の良否を判断す
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術は
故障個所を特定する試験回路をその機器自体に一部もし
くは全部を内蔵する必要があった。またこれを内蔵して
ない電子回路網については、故障個所を特定するための
異常個所を、簡易に検出するものがなく、比較的高価な
ものでしかも専門的知識を必要とする手段を使用するし
かなかった。
【0004】更に上述の「シグネチャ解析法」は主とし
てマイクロプロセッサ回路を含むロジック回路を対象と
したものであり、アナログ回路に対して利用することが
できない。従ってアナログ回路を含む回路網一般のもの
について故障個所を特定するには他の技術と組合せ使用
する必要があるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれば
ボードに搭載された電子回路網のチェックされるべき点
の信号の平均電圧を検出する平均検出回路と、その検出
された平均電圧を取出すことを可能とする試験点とを上
記ボードに予め搭載しておき、各試験点について正常動
作状態で現われる電圧を基準データとして予め用意して
おき、ボードの各試験点にプローブを接触させてその試
験点の電圧を測定し、その測定電圧と対応試験点の基準
データとを比較して電子回路網の対応チェックされるべ
き点が異常か否かの判定をする。
【0006】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
において、電子回路網のチェックされるべき点の信号の
ピーク電圧を検出するピーク検出回路と、その検出した
ピーク電圧を取出すことを可能とする試験点とを上記ボ
ードに予め搭載しておき、その試験点に正常動作状態で
現われる電圧を基準データとして予め記憶しておく。請
求項3の発明によれば請求項2の発明において、ピーク
検出回路としては交流結合後の正側ピーク電圧の検出
と、負側ピーク電圧の検出とを行うものを用意してお
き、正常動作状態における平均検出回路の検出電圧VM
と検出正側ピーク電圧VPPとの和と、VM と検出負側ピ
ーク電圧VPn(<0)との和と、(VM −VPn)/(V
PP−VPn)とをも基準データとして用意しておき、試験
点にプローブを接触させて、測定した電圧で、VM +V
PP,VM +VPn,(VM −VPn)/(VPP−VPn)をそ
れぞれ演算し、これらと対応する基準データとを比較す
る。
【0007】請求項4の発明によれば、請求項1の発明
において、平均検出回路の入力側に、入力信号を一定
幅、一定振幅のパルスに変換し、その変換されたパルス
を電圧平均化する周波数検出部を接続し、その周波数検
出部の出力電圧を取出すことを可能とする試験点をボー
ド上に予め搭載しておき、正常動作状態における上記周
波数検出部の出力電圧を基準データとして用意してお
く。
【0008】請求項5の発明によれば、電子回路網のチ
ェックされるべき点の電圧を平均化やピーク検出などの
処理をするチェック用処理回路と、その処理回路の出力
電圧を取出すことを可能とする試験点とを電子回路網と
共にボード上に搭載した電子機器ボードの異常個所を検
出する装置であって、試験点にプローブを接触させて、
試験点の電圧を導出可能とされ、そのプローブが接触し
ている試験点の識別情報を入力手段で入力可能とされ、
各試験点の識別情報別に基準データがメモリに記憶され
ており、プローブからの導出電圧と、入力された識別情
報によりメモリを参照して得た基準データとが比較判定
され、その結果が報知手段により報知される。入力手
段、メモリ、比較手段、報知手段を保持する本体にプロ
ーブが接続されている。
【0009】請求項6の発明によれば請求項5の発明に
おいて、識別情報は試験点に固有の番号であり、入力手
段はプローブに取付けられ、ボードの試験点自体、又は
その近くに付けられた固有番号を光学的に読取る手段で
ある。請求項7の発明によれば請求項5の発明におい
て、識別情報は試験点の位置座標であり、入力手段はプ
ローブをボード上に位置させると、その位置座標を検出
する位置デジタイザである。
【0010】請求項8の発明によれば請求項5の発明に
おいて、識別情報は試験点の位置座標であり、プローブ
をボード上を移動させ試験点と接触させる可動保持手段
と、各試験点の位置座標を順次読出して可動保持手段に
設定してその試験点にプローブを順次接触させる手段と
を含む。請求項9の発明によれば請求項5の発明におい
て、プローブは複数であって、ボードの試験点が在り得
る各位置の配置と同一配置をもって一体に保持され、こ
れらプローブを複数の試験点と接触させた状態でプロー
ブよりの電圧を本体に順次取込む手段が設けられてい
る。
【0011】請求項10の発明によれば、電子回路網が
搭載された電子機器ボードにおいて、電子回路網のチェ
ックされるべき点で正常動作状態で直流結合信号が現わ
れる個所に接続され、入力信号の平均電圧を検出する平
均検出回路と、その検出した平均電圧を取出すことを可
能とする試験点とがボードに搭載されている。請求項1
1の発明によれば請求項10の発明において、チェック
されるべき点で、正常動作状態で交流結合信号が現われ
る個所に接続され、入力信号のピーク電圧を検出するピ
ーク検出回路と、その検出したピーク電圧を取出すこと
を可能とする試験点とがボードに搭載されている、請求
項12の発明によれば、請求項10の発明において、平
均検出回路の入力側に接続され、入力信号の正側及び負
側の各ピーク電圧をそれぞれ検出するピーク検出手段
と、これら検出した正側ピーク電圧及び負側ピーク電圧
をそれぞれ取出すことを可能とする各試験点とがボード
に搭載されている。
【0012】請求項13の発明によれば、請求項10の
発明において、平均検出回路の入力側に接続され、入力
信号を一定幅、一定振幅のパルスに変換する手段と、そ
の変換されたパルスの平均電圧を検出する手段と、その
検出平均電圧を取出すことを可能とする試験点とが搭載
されている。
【0013】
【実施例】この発明では電子回路網が搭載されたボード
に、チェックされるべき点に平均検出回路やピーク検出
回路などの処理回路を予め搭載しておく。例えば図1に
示すように電子機器のボードはマザーボード54m上
に、複数の子ボード54a,54b,54cが順次対向
して並べた状態で、コネクタ101によりそれぞれ垂直
に立てられる。図には示していないが、各子ボード54
a〜54c(場合によるとマザーボード5mにも)に電
子回路網が搭載されている。この実施例でその電子回路
網のチェックされるべき点(チェック点)102に、平
均検出回路15、ビーク検出回路16などの処理回路が
接続されて当該電子回路網が搭載されているボードに搭
載され、またそのボードに、平均検出回路15、ピーク
検出回路16の各出力電圧を取出すことができる試験点
56が取付けられる。この例では、子ボード54a〜5
4cをマザーボード54mに搭載した状態で、検査でき
るように、各試験点56は、各子ボード54a〜54c
のマザーボード54mと反対側の端縁の近くにこれに沿
って取付けられている。
【0014】平均検出回路15は例えば図2Aに示すよ
うに、チェック点102と接続される端子18に抵抗器
19の一端が接続され、抵抗器19の他端がコンデンサ
21を通じて接地される。これら抵抗器19及びコンデ
ンサ21は平均検出回路15を構成している。この例で
は平均検出回路15の出力側、つまり抵抗器19及びコ
ンデンサ15の接続点は高入力インピーダンスのバッフ
ァ22に接続されている。平均検出回路15の出力側は
試験点56に接続される。
【0015】ピーク検出回路16は例えば図2Bに示す
ようにチェック点102に接続される端子18に交流結
合回路23が接続される。つまり端子18に直流遮断用
のコンデンサ24の一端が接続され、コンデンサ24の
他端は抵抗器25を通じて接地されると共にダイオード
26の一端に接続され、ダイオード26の他端は平滑用
コンデンサ27を通じて接地される。コンデンサ24、
27、抵抗器25及びダイオード26によりピーク検出
回路16が構成されている。この例ではピーク検出回路
16の出力側、つまりダイオード26及びコンデンサ2
7の接続点は高入力インピーダンスのバッファ28に接
続されている。このピーク検出回路16の出力側は試験
点56に接続される。図に示していないが、端子18と
交流結合回路23との間に高入力インピーダンス化を目
的としてバッファが挿入されることもある。
【0016】上述したように処理回路が搭載されたボー
ドについて、例えば請求項5の発明による装置により異
常個所を検出する。その装置は例えば図3に示すように
本体11にプローブ12が接続され、そのプローブ12
はペン状ボディの先端から針状コンタクト14が突出さ
れ、コンタクト14は試験点56と電気的に接触させる
ことができる。またその例ではコンタクト14と平行に
アース用接触部17がプローブ12から突出している。
コンタクト14、アース用接触部17とそれぞれ接続さ
れたリード線28,29がコード34としてプローブ1
2から導出されて本体11に接続されている。
【0017】本体11は制御をマイクロプロセッサ35
を主体として行うように構成した場合でマイクロプロセ
ッサ35にバス36を介して、AD変換器37、メモリ
38、表示器39、ブザー41、モード選択部42、ス
イッチ45,46、位置駆動部47が接続されている。
メモリ38には各試験点を識別する識別情報ごとに基準
データが記憶される。メモリ38には例えば図2Cに示
すように各アドレスに対して1つの試験点の識別情報と
してその固有番号(ID番号)と、その試験点のボード
上の位置座標(x,y)とが、また正常動作時の平均電
圧値及びピーク電圧値がそれぞれ格納されている。この
平均電圧値、ピーク電圧値を基準データと称する。
【0018】メモリ38に対する書込みは例えば次のよ
うにする。モード選択部42を操作して基準データ設定
モードに設定し、スイッチ45、46を共に入力部48
側に設定する。入力部48のキーボードを操作して、予
め知られている値を、ID番号、位置座標(x,y)、
平均電圧値、ピーク電圧値の順に入力し、その入力され
た各データをマイクロプロセッサ35によりメモリ38
に書込む。あるいは入力部48を通じて外部のデータベ
ースにバス接続し、CAD(電子計算機による設計装
置)によりそのボードの電子回路網を設計した時に用い
たデータをもとに、ID番号に従って位置座標、正常電
圧(論理値など)をデータ転送して入力する。この場合
はマイクロプロセッサ35は入力されたデータより、平
均電圧やピーク電圧を演算してメモリ38に書込む。図
2Cに示すようなデータが予め書込まれたROMを、被
検査ボードに応じて着脱自在に本体11に装着してもよ
い。
【0019】更に正常に動作しているボードをモデルと
して、そのボードの試験点の近くに付けられている、又
は試験点自体に付けられているID番号を入力部48の
キーボードを操作して入力し、その試験点にプローブ1
2を接触させ、その時の平均検出回路15、又はピーク
検出回路16の出力を取込みメモリ38に書込む。この
際、取込んだ電圧をAD変換器37でデジタルデータに
変換してメモリ38に書込む。この各書込みを各試験点
について行う。この時は位置座標は書込まれない。図4
Aに示すようにプローブ12にビデオカメラ(例えばC
CDカメラ)52が取付けられ、このビデオカメラ52
により、ボード上又は試験点に付けられているID番号
を撮影し、そのビデオ出力をコード34を通じて本体1
1に設けられた画像処理部53に入力し、撮影したID
番号を認識し、そのID番号をスイッチ45を通じてマ
イクロプロセッサ35に取込んでもよい。
【0020】なお試験点はプローブのコンタクト14が
十分良好に電気的に接触する面積が必要で、例えば図4
Bに示すようにボード54上の平均検出回路15又はピ
ーク検出回路16の出力側の配線パターン55の端部を
円形ランド状にして試験点56とする。この試験点56
の表面の酸化による接触不良を避ける点から半田メッキ
をしておくとよい。試験点56の横にID番号57がボ
ード54上に記入されている。あるいは図4Cに示すよ
うに板状試験用端子を試験点56としてボード54にこ
れと平行に取付ければよい。この試験点56の上面にI
D番号57が付けられている。図4Dに示すように、端
子の試験点56の中央部をボード54側に凹ませコンタ
クト14が接触し易いようにしてもよい。ビデオカメラ
52によりID番号57を読取らせる場合はID番号5
7をバーコードで記してもよい。
【0021】自動検査の場合は、例えば図5に示すよう
にxy可動機構(1種の位置デジタイザ)58にプロー
ブ12が取付けられ、プローブ12がボード54上を自
由移動してその任意の試験点にも接触することができる
ようにされる。ボード54の周辺部上に方形固定枠59
が適当な間隔を保って配され、その固定枠59の一方の
対向辺にy方向移動軸61の両端が、その辺に沿って移
動自在に取付けられ、y方向移動軸61にこれに沿って
x方向移動体62が移動自在に取付けられ、x方向移動
体62にプローブ12がボード54と垂直に移動自在に
保持される。y方向移動軸61の移動、及びx方向移動
体62の移動は例えばそれぞれ図に示していないパルス
モータにより移動させられ、プローブ12が試験点56
上に位置した状態で、プローブ12をボード54側に移
動させて試験点56と接触させる。
【0022】ボード54上に原点マーク63とフルスケ
ールマーク64とを付けておき、これらマークをx方向
移動体62に取付けた光学読取り手段により読取り、位
置座標の基準を知る。図3においてマイクロプロセッサ
35から位置座標データを位置駆動部47に与え、位置
駆動部47により、その座標データに応じてy方向移動
軸61及びx方向移動体62がそれぞれ移動されて、プ
ローブ12がマイクロプロセッサ35により指定された
ボード上の座標上に移動位置される。一方、識別情報の
入力手段として位置デジタイザが使われる場合は、その
機構は図5に示したものと同等でよく、パルスモータの
代わりにエンコーダ等が取り付けられていればよい。そ
の場合y方向移動軸61の移動量、x方向移動体62の
移動量が位置座標変換部65に入力され、プローブ12
の位置座標が識別情報として求められ、これがスイッチ
46を通じてマイクロプロセッサ35に取込まれる。
【0023】上述のメモリ38の基準データの書込み
は、位置デジタイザとしてのxy可動機構58によりプ
ローブ12を正常なモデルボード54上の各試験点56
に順次接触させて行ってもよい。この場合はID番号は
記憶されない。故障個所を特定するにはモード選択部4
2を試験データ取得モードに設定し、試験点56にプロ
ーブ12のコンタクト14を接触させる。チェック点1
02に直流信号(電源電圧も含む)が現われる場合は、
その電圧がそのまま平均検出回路15の出力となる。チ
ェック点102にロジック信号が現われている状態では
平均検出回路15の出力電圧として図6Aaに示すよう
にチェック点102が高レベルVH の場合はその高レベ
ルVH が出力され、デューティ比Dのパルス信号の場合
は図6Abに示すように平均電圧VL +D(VH
L )(VL は低レベル)が出力され、マーク率Mのパ
ルス信号の場合は図6Acに示すように平均電圧VL
M(VH −VL )が出力され、低レベルVL の場合はそ
の低レベルVLが出力される。
【0024】チェック点102にアナログ信号が現われ
る場合は、例えば演算増幅器の出力アナログ信号でも、
そのアナログ信号が周期的であれば、その周期以上の時
間に平均検出回路15の時定数を設定しておくことによ
り、平均検出回路15の出力はある固有値として得られ
る。例えば図6Bに示すような二重積分波形信号を平均
検出回路15を通すことにより、その低レベルVL と、
高レベルVH との中間にある特定の平均電圧VM が出力
される。
【0025】従って直流結合信号の場合は何れも、平均
検出回路15の出力電圧から、そのチェック点102に
おける動作状況を把握することができる。交流結合信
号、つまりコンデンサ結合信号またはゼログロス信号の
場合、平均電圧は信号の振幅によらず常に0Vになる。
しかしピーク検出回路16(図2B)において、チェッ
ク点102の信号はコンデンサ24で直流遮断された
後、ダイオード26で、この例では正側が整流されてコ
ンデンサ27に充電される。コンデンサ27には0Vに
対する交流信号の正のピーク値VP が充電される。正し
くはダイオード26の順方向電圧降下分だけ小さい値V
R がコンデンサ27の電圧となる。よってピーク検出回
路16の出力からそのチェック点における交流信号の動
作状況を知ることができる。
【0026】プローブ12を手動で試験点56と接触さ
せる場合は、各試験点ごとにそのID番号を入力部48
のキーボードを操作して入力する。マイクロプロセッサ
35はそのID番号を取込み、平均検出回路15の出力
電圧又はピーク検出回路16の出力電圧を取込み、デジ
タル値に変換し、またメモリ38から前記取込んだID
番号に対する基準データの各平均電圧値、ピーク電圧値
と前記取込んだ各出力電圧とをそれぞれ比較し、所定値
以上ずれがあるか否かを判定する。AD変換器37とし
ては8〜10ビットの精度及び1〜10μSの応答時間
をもつ中程度の性能のものの使用が考えられる。
【0027】ロジック素子の動作レベルは許容範囲が広
く、例えばTTLの低レベルは0〜0.8V、高レベル
は2.7〜5.0Vである。従って素子が変るごとに正
常値のバラツキが予想され、これに伴なって平均電圧も
ばらつく。このため故障判定に当っては一定の裕度をも
たせ、測定値が(基準データ)±(裕度)の範囲に入る
ものを正常とし、これより外れるものを異常とする。こ
の場合環境温度が変わると、測定値の温度変動も加味す
る必要があり、例えば±1%、±3%、±5%、±10
%、±20%の中から裕度を、入力部48のキーボード
を操作して選択できるようにするとよい。
【0028】チェック点102によっては平均検出回路
15の出力電圧のみ、又はピーク検出回路16の出力電
圧のみをチェックすればよい。前記測定値と基準データ
との比較判定結果は報知手段により報知される。その報
知方法としては可聴報知と、可視報知と、その併用とが
ある。可聴報知は、正常時にはブザー41を単に「ピ
ー」と鳴動させ、異常時にはブザー41を「ピッピッピ
ッ」と鳴動させる。可視報知としては例えば表示部39
として、図6Cに示すように、発光ダイオード(LE
D)66を配列して設け、その各発光ダイオード66の
近くにID番号57を付け、チェックした試験点56の
ID番号57の所の発光ダイオード66を、正常時には
単なる連続点灯(図で黒丸として示す)させ、異常時に
は点滅(図で斜線で示す)させ、未チェックのものは消
灯(図で白丸で示す)させる。
【0029】更に表示部39による表示としては図6C
に示す表示と共にセグメント発光ダイオードの5桁程度
の数字表示部を設け、その数字表示部に、比較判定後に
故障個所の推定を行ってその結果を部品番号などとして
表示することもできる。また図6Cに示した表示や前記
数字表示部を液晶表示やCRT表示により実現してもよ
い。何れの可視報知と共に可聴報知を併用してもよい。
プローブ12をxy可動機構58により移動させて試験
点と接触させる場合や他の位置デジタイザを用いる場合
は通常は前記液晶表示又はCRT表示が採用され、手動
操作の場合は、前記報知手段の何れかの手法が採用され
る。
【0030】上述ではプローブ12を接触させる試験点
56のID番号57をキーボードで手動入力したが、位
置デジタイザにより自動的に入力させてもよい。例えば
図7Aに前記した位置デジタイザとは別のタイプのもの
を示す。位置デジタイザ66はボード54上にその周辺
部と一致した方形固定枠67が配され、その固定枠67
の隣する2つの辺の内面に、その各辺に沿って単位距離
間隔でそれぞれ発光素子68が取付けられ、その対向す
る辺にそれぞれ各発光素子68と対向し、その発光する
光69を受光する受光素子71が取付けられる。固定枠
67内でボード54上の試験点56にプローブ12を接
触させると、このプローブ12により遮断されて光が達
しない二つの受光素子(図示例で71x2, 71y2)か
ら、プローブ12の接触位置(2,2)が検出され、こ
の位置座標が位置座標変換部65に接続された位置デジ
タイザ66からマイクロプロセッサ35に取込まれる。
この場合はこの取込まれた位置座標からこれと一致する
位置座標の試験点の基準データをメモリ38から読出
す。
【0031】なお、プローブ12、本体11の各接地
(グランド)のとり方としては、例えば図7Bに示すよ
うに、ボード54の各試験点56と接近させて接地点7
2が試験点56と同様に設けられ、プローブ12のコン
タクト14及びアース用接触部17がそれぞれ試験点5
6及び接地点72に同時に接触するようにされる。また
図5に示したxy可動機構58を用いる場合は、固定枠
59、y方向移動軸61、x方向移動体62を導電材料
で構成し、プローブ12をx方向移動体62に保持させ
た時に、プローブ12の周面に導出したアース用接触箔
がx方向移動体62と接触するようにされ、固定枠59
を通じてボード54上の接地面に接続される。あるいは
図5Bに示すように、プローブ12からアース導線73
を導出し、これをボード54の接地面に接続する。アー
ス導線73はプローブ12の移動に支障がないようにた
るませておく。
【0032】またxy可動機構58をモータで駆動する
ことなく、プローブ12又はx方向移動体62を手で移
動させて試験点56に対しプローブ12を接触させても
よい。この時、y方向移動軸61、x方向移動体62の
各移動位置がエンコーダやポテンショメータなどにより
信号化されて本体11の位置座標変換部65へ送られ
る。
【0033】次に自動的に各試験点の正常、異常を判定
する場合を説明する。図7Cに示すように、先ずNを1
とし(S1 )、試験点56の番号がN(=1)の位置座
標(x、y)をメモリ38から読出す(S2 )。その位
置座標(x、y)を図3の位置駆動部47に設定してプ
ローブ12を図5における位置座標(x、y)上に移動
させて番号N(=1)の試験点56にプローブ12を接
触させる(S3 )。平均検出回路15又はピーク検出回
路16の各出力VM 又はVR を取込みデジタル値に変換
し(S4 )、これらVM 、VR と基準データと比較し判
定結果を記憶する(S5 )。Nを+1してNとし
(S6 )、そのNがP+1(Pは全試験点56の個数)
と一致したかをチェックし、不一致ならばステップS2
に戻り(S7 )、一致ならばそれまでに記憶した全試験
点に対する判定結果の報知をして終了する(S8 )。こ
の場合の入力手段はメモリ38から読出し位置駆動部4
7に位置座標を設定することにより兼ねられている。
【0034】あるいは図8Aに図3と対応する部分に同
一符号を付けて示すように、試験点56の数Pだけプロ
ーブ12を用意し、これらプローブ12を各試験点56
の座標に応じた位置において図8Bに示すように保持板
74に挿通保持させる。保持板74をZ位置駆動部75
を制御してボード54側に移動させ、各試験点56に各
プローブ12を一斉に接触させることができる。各プロ
ーブ12からの検出電圧VM 又はVR が供給されるリー
ド線28はそれぞれスイッチS1 〜SP を通じてAD変
換器37と接続される。
【0035】全試験点のID番号と基準データとがメモ
リ38に入力されている状態で、図8Cに示すようにま
ずZ位置駆動部75を制御してP個のプローブ12を対
応する試験点56にそれぞれ接触させる(S1 )。バス
36に接続されたスイッチ選択部43を制御してスイッ
チS1 から順に1個のスイッチのみをオンにして、その
時の検出電圧をAD変換器37でデジタル値に変換する
(S2 )。検出されたP個の電圧と、対応基準データと
を比較し、その判定結果を報知部40(図3中の表示部
39及びブザー41)で報知させる(S3 )。この場合
の入力手段も、スイッチ選択部43の順次選択が兼ねて
いることになる。
【0036】上述ではボード上のピーク検出回路16
で、一方のピーク(実施例では正側ピーク)の電圧のみ
を検出したが、他方のピーク電圧をも検出するようにし
てもよい。例えば図9Aに図2と対応する部分に同一符
号を付けて示すように、この例では交流結合回路23と
正側ピーク検出回路16との接続点に負側ピーク検出回
路76が接続される。つまりダイオード77のカソード
がダイオード26のアノード側に接続され、ダイオード
77のアノードはコンデンサ78を通じて接地されると
共に高入力インピーダンスバッファ79に接続される。
そのバッファ79の出力側は試験点56に接続される。
【0037】バッファ22から得られた平均電圧V
M と、バッファ28から得られた正側ピークVPPと、バ
ッファ79から得られた負側ピークVPnとから、本体1
1のマイクロプロセッサ35において、高レベルVH
M +VPPと、低レベルVL =V M +VPn(VPn<0)
と、マーク率M(デューティ比Dを含む)、(VM −V
Pn)/(VPP−VPn)とをそれぞれ演算し、これらと、
予め求めておいた対応する基準データとを比較判定す
る。前述したように例えばTTLでは低レベルVL 、高
レベルVH に対し大きな許容範囲があり、製造会社間に
よるばらつき、ロット間によるばらつきが存在するた
め、平均電圧VM だけによる判定では誤まるおそれがあ
る。しかしマーク率M(又はデューティ比D)をも求め
て比較判定すれば、VH 、VL が等しく、かつマーク率
Mが等しい波形は例えば図9Bの(a)、(b)、
(c)に示すように無数存在するが、正常で(a)の波
形が、故障で(b)あるいは(c)の波形になる確率は
非常に小さい。よってこのVH 、VL 、Mを比較判定す
ることにより、より正確にチェック点の異常を判定する
ことができる。
【0038】しかし周波数が異なるがマーク率Mが同一
の場合の異常をも検出するためには例えば図10Aに示
すようにボード54に平均検出回路15、ピーク検出回
路16の他に周波数検出部81が設けられる。例えば端
子18から各信号は単安定マルチバイブレータ82で一
定パルス幅のパルスに変換され、その一定パルス幅のパ
ルスはスライサ83により低レベルがV1 、高レベルが
2 の一定振幅のパルスにスライスされ、そのスライス
されたパルスが抵抗器、コンデンサよりなる平均値回路
84へ供給されて平均化され、その平均電圧VF はボー
ド上の試験点56へ供給される。
【0039】この平均電圧VF はチェック点102、つ
まり端子18の信号の周波数に比例したものとなる。従
って、この平均電圧VF についての基準データを予め用
意しておき、測定値VF を基準データと比較判定するこ
とにより、試験点の異常を確実に検出できる。ボード上
の電子回路網がロジック信号、つまり直流結合信号(電
源信号も含む)のみの場合は、ボード54上に平均検出
回路15のみ又はこれと正、負のピーク検出回路あるい
は周波数検出部81とを搭載しておいてもよい。また上
述では本体11で各チェック点が正常か異常かを判定し
たが、この判定を検査員が行ってもよい。つまり検査員
がプローブ12を、各試験点56に接触させ、その時の
プローブ12の出力電圧を例えばデジタルボルト計で測
定し、その測定値と、予め作られたドキュメント中のそ
の試験点に対する基準データとの比較を検査員が頭脳で
行って判定してもよい。
【0040】この場合のドキュメントとしては例えば図
10Bに示すように用紙91をボード54と相似形と
し、その一端部にボード54のコネクタと対応したコネ
クタ表示92を表示し、ボード54上の搭載回路網を構
造的及び電気的に分割した各ブロックA,B,C,Dと
対応してその形状配置を似せたブロック93A,93
B,93C,93Dを用紙91上に画き、かつその入力
端子、出力端子の試験点56も同様の配置関係で記号9
4としてそれぞれ表示し、その各試験点56のID番号
57を同様に用紙91に書き込む。更にその各試験点表
示94の近くはその正常動作時の基準データの表示95
が付けられる。このようにすれば実際のボードの試験点
にプローブ12を接触させ、その時の測定電圧に対する
基準データをドキュメントから簡単に知ることがでる。
【0041】図11に示すように子ボード54aをマザ
ーボード54m(図示せず)から外し、引き出しケーブ
ル105で接続できる場合は、この引き出した状態で異
常個所の検出を行うことができ、この場合は試験点56
を子ボード54a上の任意の場所に設けることができ
る。上述の何れの場合においても、チェック点が電源電
圧が現われる点の場合は、平均検出回路15などを介す
ることなく、そのチェック点を直接試験点56に接続し
てもよい。
【0042】以上のような異常個所検出を利用して、故
障個所の特定に当たっては以下のような手順で行なう。
なお、必要な基準データはこの発明による異常個所検出
装置に全て入力されているものとし、被検査電子機器の
故障個所は1ケ所だけとする。また後者の双方向性のC
PUデータバスについては、その電子機器が内蔵するマ
イクロプロセッサ自身でセルフチェックされていて異常
ないものとし、かつ電源にも異常ないものとする。 (1)不良ボードの特定 複数のボードがあった場合、まずどのボードに故障があ
るかを特定する。方法は各ボードに出入りする信号を例
えばコネクタの部分で順にチェックし、入力信号が正常
であるが出力信号が異常なボードをさがし出す。このた
めには、基準データを入力する段階で、コネクタのピン
番、入力/出力の種類等の情報が入力されていると都合
が良い。 (2)故障ブロックの特定 故障ボードが判明したら、そのボードをゲタ(エクステ
ンダ)、ないし引き出しコードを使ってそのボードの試
験点56にプローブ12を接触できる状況とし、まずボ
ード上を大まかなブロックに分けた状態の試験点(この
試験点の指示はドキュメントでも良いし、本体の表示に
示しても良い)に当たる。ここでも、入力信号が正常で
出力信号が異常なブロック(故障大ブロック)を探し出
す。故障大ブロックが判明したら、以下故障中ブロッ
ク、故障小ブロックの検出という様に進む。 (3)故障部品の特定 (2)のブロック分けを6ケを基準に行なうと、3回の
探索で1/63 =1/216の詳しさで故障個所が特定
できたことになる。このことは、216点の部品が載っ
ていた場合、部品1ケのレベルで判定できることを意味
する。 (4)故障部品の確認 故障部品がほぼ特定できたとしても、誤り判定がないと
は言えない。特に故障部品を見つけた後は部品の交換と
いうことになるので慎重さが必要である。また相手がピ
ン数の多いLSIとなると、確信のある特定が必要であ
る。そのため、最後にその該当部品に対して、全てのピ
ンでの信号チェックを行ない、入力信号が正常で出力信
号がまさに異常であるかどうかを確認する。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば以下の効果がある。 1本のプローブで直流電圧、ロジック信号の平均電
圧、交流信号のピーク電圧が検出でき、効率的である。
【0044】 試験点に関する諸データ(DC電圧
値、AC電圧値およびID番号か位置座標)とボードコ
ネクタおよび各部品に関する他のデータ(ピン番号とI
/O端子の区別)が用意されていれば、回路の知識がな
くてもあるいは知識を必要とせずに、ブラックボックス
化したブロックを仕立てることで故障個所の探索がで
き、従来高度の電気技術を必要としていた故障個所の特
定作業を一般化ないし汎化でき、その効果は図り知れな
い。
【0045】 特定の回路網に対し、入力信号が正常
で出力信号に異常性があるときその回路網に故障がある
と判定するのを基本としているが、この判定はかなり直
観的であり、また論理的である(ただし例外はあり、次
の回路網の入力に故障原因があったときは判定誤りとな
るが、この場合は1回目の部品交換で復旧しなかった場
合として次の回路網の部品を疑えば済む)。従って故障
個所の探索手順そのものをプログラム化し、自動化する
ことも可能である。これは故障個所特定作業の省力化に
つながる。
【0046】 通常現場における故障個所の特定に於
いては、電圧計、抵抗計、オシロスコープ、時にはロジ
ックアナライザ等が必需品とされる。しかし、この発明
を用いた故障個所特定装置を利用すれば、それらの計器
はほとんど必要なくなり、設備費の大幅な低減と、計器
持ち運びの省力化を実現できる。 ある製品において、故障個所特定が必要になるフェ
ーズは2つあり、そのひとつは部品の実装が終了してボ
ードを初動作させるときであり、2つ目は出荷された後
の保守である。現在この2つのフェーズは目的が故障個
所特定と言うことで共通しているにもかかわらず、対処
方法は一元化されていない。すなわち、生産時はボード
・テスタや特有の治具が多用されるが、それらはフィー
ルド(現場)サービスには向かないものであり、現場で
はまた独自の保守技術を、新しいものが出ればその都度
磨かねばならずそれらは総体的に言ってかなりの2重投
資を発生していると言って良い。
【0047】この発明を用いた故障個所特定の概念を用
いれば、生産時と保守時の故障個所特定装置の一元化は
可能である。生産時(あるいは設計時)に試験点に関す
る全てのデータが決まれば、それはそのまま保守時に使
用できるからである。 世の中の流れとして資源の節約が叫ばれているが、
電子機器について言えば利用者による保守ということが
ひとつの課題である。しかしその課題に反して、電子機
器の中は増々複雑になり課題は遠のくばかりである。こ
の状況に対し、この発明を用いた故障個所特定の概念は
非常に有効な解決方法を与える。その理由は2つあり、
1つは電子機器の製造会社は積極的に試験点に関するデ
ータや故障個所特定に関するデータを公開するだろうと
言うことである。なぜなら、それらは一切回路設計上の
ノウハウを流出することにはならない(ブラックボック
スと電圧値だけだから)からである。2つ目は、故障個
所を追いかけるのに特別な技術は要らないからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項11の発明の実施例を示す斜視図。
【図2】Aは平均検出回路15の例を示す接続図、Bは
ピーク検出回路16の例を示す接続図、Cはメモリ38
内に記憶状態の例を示す図である。
【図3】請求項8の発明の実施例を示すブロック図。
【図4】AはID番号読取り手段を備えたプローブを示
す外観図、Bはボード上の試験点の例を示す平面図、C
及びDはそれぞれその他の例を示し、(a)は平面図、
(b)は断面図である。
【図5】xy可動機構58の例を示し、Aは平面図、B
は正面図である。
【図6】Aはロジック信号の各種の状態とその平均検出
回路15の出力との関係を示す図、Bは二重積分波形信
号と平均検出回路15の出力との関係を示す図、Cは表
示部39の表示例を示す図である。
【図7】Aは位置デジタイザの他の例を示す平面図、B
はプローブの試験点及び接地点との接触を示す側面図、
Cは1個のプローブを自動的に各試験点と接触させる場
合の処理例を示す流れ図である。
【図8】Aは複数のプローブにより各試験点信号の取込
むようにしたこの発明の実施例を示すブロック図、Bは
そのプローブとボードの関係例を示す正面図、Cはこの
処理例を示す流れ図である。
【図9】Aはボードに搭載される処理回路の他の例を示
す接続図、Bは同一マーク率で波形が異なる例を示す波
形図である。
【図10】Aは処理回路の更に他の例を示す接続図、B
は基準データが記載されているドキュメントの例を示す
図である。
【図11】請求項11の発明の他の実施例を示す図。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路網が搭載されたボードの異常個
    所を検出する方法において、 上記ボードに搭載された上記電子回路網のチェックされ
    るべき点の信号の平均電圧を検出する平均検出回路と、
    その検出された平均電圧を取出すことを可能にする試験
    点とを上記ボードに予め搭載しておき、 上記各試験点について正常動作状態で現われる電圧を基
    準データとして予め用意しておき、 上記ボードの各試験点にプローブを接触させてその試験
    点の電圧を測定し、 その測定電圧と対応試験点の上記基準データとを比較し
    て上記電子回路網の対応チェックされるべき点が異常か
    否かの判定をする、 電子機器ボード異常個所検出方法。
  2. 【請求項2】 上記電子回路網のチェックされるべき点
    の信号のピーク電圧を検出するピーク検出回路と、その
    検出したピーク電圧を取出すことを可能とする試験点と
    を上記ボードに予め搭載しておき、その試験点に正常動
    作状態で現われる電圧を上記基準データとして予め記憶
    しておくことを特徴とする請求項1記載の電子機器ボー
    ド異常個所検出方法。
  3. 【請求項3】 上記ピーク検出回路として交流結合後の
    正側ピーク電圧の検出と負側ピーク電圧の検出とを行う
    ものを用意しておき、正常動作状態における上記平均検
    出回路の検出電圧VM と上記検出正側ピーク電圧VPP
    の和と、上記VM と上記検出負側ピーク電圧VPn(VPn
    <0)との和と、(VM −VPn)/(VPP−VPn)とを
    も基準データとして用意しておき、上記試験点にプロー
    ブを接触させて、測定した電圧でVM +VPP,VM +V
    Pn,(VM −VPn)/(VPP−VPn)をそれぞれ演算
    し、これらと対応する基準データとを比較することを特
    徴とする請求項2記載の電子機器ボード異常個所検出方
    法。
  4. 【請求項4】 上記電子回路網の上記平均検出回路が接
    続されたチェックされるべき点に、入力信号を一定幅、
    一定振幅のパルスに変換し、その変換されたパルスを平
    均電圧化する周波数検出部を接続し、その周波数検出部
    の出力電圧を取出すことを可能とする試験点を上記ボー
    ドに予め設けておき、正常動作状態における上記周波数
    検出部の出力電圧をも基準データとして用意しておくこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子機器ボード異常個所
    検出方法。
  5. 【請求項5】 電子回路網のチェックされるべき点の信
    号の電圧を平均化やピーク検出などの処理するチェック
    用処理回路と、その処理回路の出力電圧を取出すことを
    可能とする試験点とを上記電子回路網と共にボードに搭
    載した電子機器ボードの異常個所を検出する装置であっ
    て、 上記試験点と接触させその試験点の電圧を導出するプロ
    ーブと、 そのプローブが接触している上記試験点を識別する識別
    情報を入力する入力手段と、 上記各試験点の識別情報別に基準データを記憶するメモ
    リと、 上記プローブからの導出電圧を、上記入力された識別情
    報により上記メモリを参照して得た基準データと比較判
    定する比較手段と、 その比較結果を報知する報知手段と、 上記プローブと接続され、上記入力手段、上記メモリ、
    上記比較手段及び上記報知手段を保持する本体と、 を具備する電子機器ボードの異常個所検出装置。
  6. 【請求項6】 上記メモリに記憶された上記識別情報は
    試験点に固有の番号であり、上記入力手段は、上記プロ
    ーブに取付けられ、上記ボードの試験点自体、又はその
    近くに付けられたその固有番号を光学的に読取る手段で
    あることを特徴とする請求項5記載の電子機器ボードの
    異常個所検出装置。
  7. 【請求項7】 上記メモリに記憶された上記識別情報は
    試験点の位置座標であり、上記入力手段は上記プローブ
    を上記ボード上に位置させると、その位置座標を検出す
    る位置デジタイザであることを特徴とする請求項5記載
    の電子機器ボードの異常個所検出装置。
  8. 【請求項8】 上記メモリに記憶された上記識別情報は
    試験点の位置座標であり、上記プローブを上記ボード上
    を移動させ試験点と接触させる可動保持手段と、各試験
    点の位置座標を順次上記メモリから読出して上記可動保
    持手段に設定してその試験点に上記プローブを順次接触
    させる手段とを含むことを特徴とする請求項5記載の電
    子機器ボードの異常個所検出装置。
  9. 【請求項9】 上記プローブは複数個であって、上記ボ
    ードの試験点が在り得る各位置の配置と同一配置をもっ
    て一体に保持され、これらプローブを上記ボード上の複
    数の試験点と接触させた状態で、上記プローブよりの電
    圧を上記本体に所定の順に取込む手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項5記載の電子機器ボードの異常
    個所検出装置。
  10. 【請求項10】 電子回路網が搭載された電子機器ボー
    ドにおいて、 上記電子回路網のチェックされるべき点で、正常動作状
    態で直流結合信号が現われる個所に接続され、入力信号
    の平均電圧を検出する平均検出回路と、その検出した平
    均電圧を取出すことを可能とする試験点とが上記ボード
    に搭載されていることを特徴とする電子機器ボード。
  11. 【請求項11】 上記電子回路網のチェックされるべき
    点で、正常動作状態で交流結合信号が現われる個所に接
    続され、入力信号のピーク電圧を検出するピーク検出回
    路と、その検出したピーク電圧を取出すことを可能とす
    る試験点とが上記ボードに搭載されている、 ことを特徴とする請求項10記載の電子機器ボード。
  12. 【請求項12】 上記平均検出回路の入力側に接続さ
    れ、入力信号の正側及び負側の各ピーク電圧をそれぞれ
    検出するピーク検出手段と、これら検出した正側ピーク
    電圧及び負側ピーク電圧をそれぞれ取出すことを可能と
    する各試験点とが搭載されていることを特徴とする請求
    項10記載の電子機器ボード。
  13. 【請求項13】 上記平均検出回路の入力側に接続さ
    れ、入力信号を一定幅、かつ一定振幅のパルスに変換す
    る手段と、その変換されたパルスの平均電圧を検出する
    手段と、その検出平均電圧を取出すことを可能とする試
    験点とが搭載されていることを特徴とする請求項10記
    載の電子機器ボード。
JP5017309A 1993-02-04 1993-02-04 電子機器ボードの異常個所検出方法、その装置及びこれに用いる電子機器ボード Pending JPH06230078A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5017309A JPH06230078A (ja) 1993-02-04 1993-02-04 電子機器ボードの異常個所検出方法、その装置及びこれに用いる電子機器ボード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5017309A JPH06230078A (ja) 1993-02-04 1993-02-04 電子機器ボードの異常個所検出方法、その装置及びこれに用いる電子機器ボード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06230078A true JPH06230078A (ja) 1994-08-19

Family

ID=11940415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5017309A Pending JPH06230078A (ja) 1993-02-04 1993-02-04 電子機器ボードの異常個所検出方法、その装置及びこれに用いる電子機器ボード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06230078A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011052969A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Hioki Ee Corp 基板検査装置におけるz軸ユニットの配線引き回し構造
JP2017523383A (ja) * 2014-06-25 2017-08-17 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッドAdvanced Micro Devices Incorporated 電源モニタを用いた電源の較正

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011052969A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Hioki Ee Corp 基板検査装置におけるz軸ユニットの配線引き回し構造
JP2017523383A (ja) * 2014-06-25 2017-08-17 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッドAdvanced Micro Devices Incorporated 電源モニタを用いた電源の較正

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5469064A (en) Electrical assembly testing using robotic positioning of probes
US7554352B2 (en) Method for determining information about the internal workings of a chip based on electro-magnetic emissions therefrom
CN110494965B (zh) 检查系统、晶圆图显示器、晶圆图显示方法以及存储介质
US5256975A (en) Manually-operated continuity/shorts test probe for bare interconnection packages
CN111781493A (zh) 一种电路板电参数测量系统
CN206945907U (zh) 一种pcba自动测试设备
CN116593894A (zh) 一种自动化测试方法、系统及自动化测试柜
CN209842010U (zh) 一种ct电路的故障检测系统
JP3326756B2 (ja) 電子機器ボードの異常個所検出装置及びこれに用いるプローブ
US8008938B2 (en) Testing system module
CN112162192A (zh) 一种自动化电子线路参数检测与分析记录系统
US20010028256A1 (en) Diagnostic apparatus for electronics circuit and diagnostic method using same
JPH06230078A (ja) 電子機器ボードの異常個所検出方法、その装置及びこれに用いる電子機器ボード
US20090108862A1 (en) Testing system module
TWI441019B (zh) 電路板檢測方法及其檢測系統
CN102778629B (zh) 自动测量pcb上所安装电子电路装置的电连接的方法和装置
CN211554224U (zh) Ict测试探针针型使用错误自动检查装置
JPH10170585A (ja) 回路基板検査方法
CN213457246U (zh) 一种自动化电子线路参数检测与分析记录系统
JPH10142281A (ja) 回路基板検査方法
Seah et al. Combining ATE and flying probe in-circuit test strategies for load board verification and test
CN115344447A (zh) 一种计算机主板的故障自诊断方法及系统
KR100271104B1 (ko) 반도체식 논리회로 기판 검사장치
JP4490005B2 (ja) プリント回路板の試験方法及び試験装置
CN115932553A (zh) 一种无图纸的电路板检测方法及检测设备

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021008