JPH06229646A - 吸収式冷凍機 - Google Patents

吸収式冷凍機

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JPH06229646A
JPH06229646A JP3448693A JP3448693A JPH06229646A JP H06229646 A JPH06229646 A JP H06229646A JP 3448693 A JP3448693 A JP 3448693A JP 3448693 A JP3448693 A JP 3448693A JP H06229646 A JPH06229646 A JP H06229646A
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Hideaki Oana
秀明 小穴
Akira Hatayama
朗 畑山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸収式冷凍機の冷却運転(冷房運転)時の冷
却負荷の急激な変動などに伴う冷水温度の過冷却、冷媒
の凍結など防止する。 【構成】 吸収液2a〜2dを高温再生器5・吸収器1
などの熱交換機器類を経て循環し、吸収液を分離した冷
媒蒸気7a〜7cと冷媒液24a・24bとを凝縮器2
3・蒸発器26などの熱交換機器類を経て循環すること
により、冷水35a・35bを冷却する。冷水35a・
35bの検出温度S2が所定値以下になったとき、冷水
35a・35bを高温再生器5の管路5Bに設けた熱交
換器64に通すように三方弁V4を切り換えて加温する
ことにより、過冷却を防止する。運転停止の場合にも、
高温再生器5の余熱によって熱交換器64が働き稀釈運
転時の過冷却も防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱吸収剤を蒸発可能
な冷媒に混合した吸収液を用いて、所要のヒートポンプ
作用による熱交換動作を行う吸収冷凍機・吸収冷温水機
などの吸収式冷凍機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置として、例えば、吸収剤を
臭化リチウム、冷媒を水として混合した臭化リチウム水
溶液などの吸収液を用いたる吸収式冷凍機が周知であ
り、例えば、図5の吸収冷温水機100のように構成し
たものがある。
【0003】図5において、太い実線部分は冷媒液・吸
収液・冷却用水などの液体管路、二重線部分は冷媒蒸気
の蒸気管路であり、まず、吸収液の循環系を、吸収器1
の底部に溜っている低濃度の吸収液、つまり、稀液2a
を起点として説明する。
【0004】稀液2aは、ポンプP1により、管路3を
経て、高温再生器5に入る。高温再生器5は、下方から
バーナーなどの加熱器6で加熱しているので、稀液2a
中に含まれている冷媒が蒸発して、高温になった中濃度
の吸収液、つまり、中間液2bと、冷媒蒸気7aとに分
離する。
【0005】高温の中間液2bは、管路8を経て、高温
側の熱交換器9に入る。熱交換器9で、高温の中間液2
bは、管路3を通る稀液2aに熱を与えて放熱し、温度
が低下した後、管路10を経て、低温再生器11に入
る。
【0006】低温再生器11では、管路21を経て、中
間液2bを加熱する低温再生器11内の放熱管11Aに
冷媒蒸気7aを送り込んで加熱しているので、中間液2
bの中に含まれている冷媒が蒸発して、高温になった高
濃度の吸収液、つまり、濃液2cと、冷媒蒸気7bとに
分離する。
【0007】高温の濃液2cは、管路12を経て、低温
側の熱交換器13に入る。熱交換器13で、高温の濃液
2cは、管路3を通る稀液2aに熱を与えて放熱し、中
温になった後、管路14を経て、吸収器1内の散布器1
Aに入り、散布器1Aの多数の穴から散布する。
【0008】散布した濃液2cは、吸収器1内の冷却管
1Bを流通する冷却用水32aによって冷却する。濃液
2cは、冷却管1Bの外側を流下する際に、隣接する蒸
発器26から入ってくる冷媒蒸気7cを吸収して稀薄化
し、低温の稀液2aに戻り、吸収液の一巡が終えるとい
う吸収液循環を繰り返すものである。
【0009】次に、冷媒の循環系を、吸収器1に入った
冷媒蒸気7Cを起点にして説明する。冷媒蒸気7cは、
上記の吸収液循環系で説明したように、吸収器1内の散
布器1Aから分散した濃液2cに吸収されて、稀液2a
の中に入り、高温再生器5で冷媒蒸気7aになる。
【0010】冷媒蒸気7aは、管路21を経て、低温再
生器11の放熱管11Aに入り、中間液2bに熱を与え
て放熱し、凝縮して冷媒液24aになった後、管路22
を経て、凝縮器23の底部に入る。
【0011】凝縮器23は、隣接する低温再生器11と
の間の多数の通路11Bを経て入ってくる冷媒蒸気7b
を、凝縮器23内の冷却管23Aを通る冷却用水32a
で冷却し、冷媒蒸気7bを凝縮して低温の冷媒液24a
にする。冷媒液24aは、管路25を経て、蒸発器26
に入り、蒸発器26の低部に溜まって冷媒液24bにな
る。
【0012】ポンプP2は、冷媒液24bを、管路28
を経て、散布器26Aに送り、散布器26Aの多数の穴
から散布することを繰り返す。散布した冷媒液24b
は、蒸発器26内の熱交管26Bを通る被熱操作流体、
つまり、冷/温戻水35aを冷却する。この冷却の際
に、冷媒液24bは、冷/温戻水35aから熱を吸収し
て蒸発し、冷媒蒸気7cになった後、隣接する吸収器1
との間の多数の通路26Cを経て、吸収器1に戻り、冷
媒の一巡が終えるという冷媒循環を繰り返すものであ
る。
【0013】以上のように、高温再生器5と低温再生器
11との二重の再生動作によって、吸収液と冷媒、つま
り、熱操作流体を循環しながら蒸発器26内の熱交管2
6B、つまり、熱交換用配管によって、管路36から与
えられる被熱操作流体、つまり、冷/温戻水35aを冷
却し、管路37から冷水35bを室内冷房機器などの冷
却対象機器(図示せず)に冷却用被熱操作流体として与
える運転を、二重効用の冷却運転と言い、主として、冷
房用に用いているため、冷房運転とも言っている。
【0014】これに対して、高温再生器5で蒸発した冷
媒蒸気7aと高温熱交換器9に入れるべき高温の中間液
2bを、側路して蒸発器26に与える管路41・42に
設けた開閉弁V1・V2を開いて、直接、蒸発器26と
吸収器1に戻すとともに、散布器26Aより散布すべき
冷媒液24bを、管路28と管路3との間を側路する管
路43に設けた開閉弁V3を開いて冷媒液24bを吸収
液2aに混入するようにし、低温再生器11を用いず
に、高温再生器5のみの運転によって、吸収液循環と冷
媒循環とを行いながら蒸発器26内の熱交管26B、つ
まり、熱交換用配管によって、管路36から与えられる
被熱操作流体、つまり、冷/温戻水35aを加温し、管
路37から温水35bを室内暖房機器などの加温対象機
器(図示せず)に加温用被熱操作流体として与える運転
を、加温運転(ボイラー運転)と言い、主として、暖房
用に用いているため、暖房運転とも言っている。
【0015】また、この加温運転時には、吸収器1と凝
縮器23との冷却は不要なので、ポンプP3の運転を停
止することにより、管路31からの冷却用水32aの送
水を停止している。また、冷却運転時と加温運転時に
は、ポンプP4により冷/温水35bを冷房対象または
暖房対象となる冷却負荷または加温負荷に循環させて冷
/温戻水35aとして戻るようにしている。
【0016】制御部50は、吸収冷温水機100におけ
る以上の動作を制御処理する制御部分であり、上記のよ
うに、開閉弁V1・V2・V3の開閉とポンプP1・P
2・P3の運転・停止とを制御することにより、冷却運
転と加温運転とに切換運転するとともに、各運転中にお
いて、冷却対象機器または加温対象機器に与える冷/温
水35bを所定の温度に維持するために、設定操作器
(図示せず)などから与える所要の各操作信号と、冷/
温戻水35aと冷/温水35bとの温度を検出する温度
検出器S1・S2、冷却用水32aと冷却戻水32bと
の温度を検出する温度検出器S3・S4などから与える
各検出信号とにもとづいて、加熱器6の加熱量を調節す
る加熱調整器6Aなどを制御することにより、定常の温
度制御運転を行うように構成してある。このため、各制
御対象となる機器部分は電動型のもので構成してある。
また、開閉弁V1・V2・V3を管理者が手動で開閉し
て冷却運転と加温運転とを切り換える場合もある。
【0017】こうした吸収液2a・2b・2cを循環す
る構成の吸収冷温水機100では、上記の二重効用運転
を停止する際には、吸収液のうち濃液2dになっている
部分、つまり、管路12・熱交換器13・管路14の間
にある吸収液を高濃度の状態のままに放置すると吸収剤
の成分が結晶して析出してしまい、管路を閉塞して故障
を招くなどの支障を生ずるため、完全に停止する前に、
加熱調整器6Aを閉止にして加熱器6による加熱を停止
した状態において、開閉弁V3を開いて(開閉弁V3が
手動のときは閉じたまま)冷媒液24bを稀液2aに混
入しながらポンプP1を運転して吸収液を循環させ、吸
収液全体の濃度、特に、濃度2aの部分の濃度を稀釈す
る稀釈運転を行った後に運転停止するようにしており、
この種の稀釈運転を設けた吸収式冷凍機100の構成
が、1990年7月本願出願人三洋電機株式会社発行
「吸収冷温水機・吸収冷凍機Cシリーズカタログ’90
−7」・1989年2月オーム社発行「空気調和設備の
実務の知識」、または、特開昭57−202465など
により開示されている。
【0018】また、上記の吸収式冷凍機における高温再
生器5の部分を、例えば、図1のように、稀液2aの加
熱のみを行う加熱槽5Aと、加熱された稀液2aから冷
媒蒸気7aと中間液2bとに分離する分離槽5Cとに分
けるとともに、加熱槽5Aと分離槽5Cの間に管路5B
を設ける吸収式冷凍機100の構成が、実公昭58−1
0940などにより開示されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記のような吸収冷温
水機100において、冷却運転から加温運転に切換運転
する際または冷却運転を停止する際には、吸収液の結晶
析出などによる支障を防止するために吸収液を稀釈する
稀釈運転を行う必要があり、この稀釈運転時には、先に
行った冷却運転時の吸収液・冷媒液・冷媒蒸気などの冷
却能力が残余しているため、この冷却能力によって蒸発
器26内にある熱交換管26Aの被熱操作流体、つま
り、冷/温水35aが過冷却されてしまい、凍結損傷を
招くという不都合がある。また、稀釈運転時間が長いと
ポンプの消費電力が増えるという不都合がある。
【0020】また、通常の冷却運転時にも、熱操作流
体、つまり、冷/温水35aを供給している冷却負荷側
の運転が一斉に停止するなどの急激な変動があった場合
には、冷/温水35aが過冷却されてしまい、凍結損傷
を招くという不都合がある。
【0021】こうした過冷却を防止するために、予め予
想した負荷側の運転条件に対応して、各負荷の運転停止
を順次に待たせる時間割的な制御を行うなどの手段が講
じられているが、こうした手段では、予想に入れていな
かった負荷側の変動があったときに、上記の過冷却によ
る凍結損傷を招いてしまうという不都合が生ずる。
【0022】このため、こうした不都合の生じない手段
による装置の提供が望まれているという課題がある。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な吸収剤を冷媒に混入した吸収液を高温再生器・吸収器
などの熱交換機器類を通して循環する吸収液循環系と、
上記の吸収液を分離した冷媒蒸気と冷媒液とを凝縮器・
蒸発器など熱交換機器類を通して循環する冷媒循環系と
により、蒸発器内の熱交換用配管を通る被熱操作流体を
冷却するようにした吸収式冷凍機において、上記の高温
再生器に付属する管路に、被熱操作流体の凍結を防止す
るための加温用熱交換器を設ける凍結防止熱交換手段
と、上記の熱交換用配管に付属する管路内の被熱操作流
体が凍結を起こす手前の温度として予測される温度値以
下になったときに被熱操作流体を上記の加温用熱交換器
に与えて加温する加温手段とを設ける第1の構成と、上
記のような吸収剤を冷媒に混入した吸収液を高温再生器
・吸収器などの熱交換機器類を通して循環する吸収液循
環系と、上記の吸収液を分離した冷媒蒸気と冷媒液とを
凝縮器・蒸発器など熱交換機器類を通して循環する冷媒
循環系とを設け、蒸発器内の熱交換用配管を通る被熱操
作流体を、加温する加温運転と、冷却する冷却運転とに
切換運転するとともに、冷却運転の停止、または、冷却
運転からの切換運転に際して、上記の吸収液中の吸収剤
の濃度を稀釈する稀釈運転を行うようにした吸収式冷凍
機において、上記の高温再生器に付属する管路に、被熱
操作流体の凍結を防止するための加温用熱交換器を設け
る凍結防止熱交換手段と、上記の稀釈運転時に被熱操作
流体を上記の加温用熱交換器に与えて加温する加温手段
とを設ける第2の構成とによって、上記の課題を解決し
得るようにしたものである。
【0024】
【作用】第1の構成では、冷却運転時には、高温再生器
に付属する管路には、高温の冷媒蒸気または高温の吸収
液が流れているため、加温用熱交換器は常に加温状態に
おかれており、被熱操作流体が凍結を起こす手前の温度
として予測される温度値以下、例えば、3°C以下にな
ったときはに被熱操作流体を加温用熱交換器に与えれ
ば、直ちに被熱操作流体を加温することができ、過冷却
に至ることを防止し得るので、常に、凍結損傷を未然に
防止し得るように作用する。
【0025】また、第2の構成では、稀釈運転時には、
先に行われた冷却運転時に高温再生器に付属する管路に
は、高温の冷媒蒸気または高温の吸収液が流れているた
め、まだ余熱が充分残っており、この余熱によって加温
用熱交換器は加温状態におかれている。このため、被熱
操作流体を加温することができ、過冷却に至ることを防
止し得るので、凍結損傷を未然に防止し得るように作用
する。
【0026】
【実施例】以下、実施例を図1・図2により説明する。
これらの図において、図5の符号と同一符号で示した部
分は、図5によって説明した同一符号の部分と同一の機
能をもつ部分である。
【0027】なお、図1・図2は、吸収冷凍機の構成に
してあるので、図5の冷/温水35a・35bの箇所は
冷水35a・35bになる。また、冷房・暖房を切換使
用する吸収冷温水機として構成するの場合には、図5の
分離器5Cと蒸発器26との間を側路する管路41と開
閉弁V1とに相当する部分を図1・図2の構成にも設け
る必要がある。
【0028】〔第1の構成〕図1の第1の構成によるも
のは、図5のように、吸収剤を冷媒に混入した吸収液2
a・2b・2c・2dを高温再生器5・吸収器1などの
熱交換機器類を通して循環する吸収液循環系と、冷媒蒸
気7a・7bと冷媒液24a・24bとを凝縮器23・
蒸発器26など熱交換機器類を通して循環する冷媒循環
系とを設け、蒸発器26内の熱交換用配管26Bを通る
被熱操作流体、つまり、冷水35a・35bを冷却する
ようにした吸収式冷凍機100において、高温再生器5
に付属する管路5Bに、被熱操作流体の凍結を防止する
ための加温用の熱交換器64を設ける凍結防止熱交換手
段と、熱交換用配管26Bに付属する管路37内の被熱
操作流体が凍結を起こす手前の温度として予測される温
度値以下、例えば、3°C以下になったときに被熱操作
流体を加温用の熱交換器64に与えて加温する加温手段
とを設けたものになっている。
【0029】以下、具体的に説明すると、高温再生器5
の部分は、既に説明したように、図5における高温再生
器5に代えて、加熱槽5A・管路5B・分離槽5Cによ
る構成にしてあり、管路5Bの途中を側路する管路63
に熱交換器64を設けてあり、冷却運転時には、制御部
50による制御動作によって、管路64を通る稀液2a
は、常に、高温の状態になっている。
【0030】また、蒸発器26に付属する管路28の部
分では、図5におけるポンプP2に代えて、気泡ポンプ
62を設けるとともに、管路22の比較的高温の冷媒液
24aを放熱管61に通した後に凝縮器23に与えるよ
うに構成するとともに、蒸発器26に溜まった冷媒液2
4bを循環させるようにしている。
【0031】さらに、熱交換用配管26Bに付属する管
路37と管路36とまたがって、管路65と管路66と
による側路を設けるとともに、管路37と管路65の接
続箇所に三方弁V4による流路切換弁を設けてあり、三
方弁V4の切換動作によって、被熱操作流体、つまり、
冷水35a・35bを管路65・66側に通して熱交換
器64により加温できるようにしてある。
【0032】そして、制御部50の制御処理動作により
冷却運転状態におかれている間は、制御部50内に設け
た制御処理機能、例えば、マイクロコンピュータに記憶
したプログラムにより、温度検出器S2の検出温度値T
1を所定の基準温度値T0と比較するとともに、検出温
度値T1が基準温度値T0以下になったときに、三方弁
V4を管路65側に開くための制御信号を出力するよう
に制御処理している。また、基準温度値T0は、被熱操
作流体、つまり、冷水35a・35bが凍結を起こす手
前の温度として予測される温度値、例えば、3°Cの値
にして、この値をマイクロコンピュータのメモリに予め
記憶してある。
【0033】この制御処理によって、冷水35a・35
bに対する負荷側の負荷状態の急変などにより冷水35
a・35bが凍結を起こす手前の温度として予測される
温度値以下になると、三方弁V4が動作して、冷水35
a・35bの流路が管路65・66側に切り換わり、冷
水35a・35bが加温用の熱交換器64によって加温
されるため、熱交換用配管26Bには加温された冷水3
5a・35bが与えられるので、過冷却を抑制するよう
に動作することになるものである。
【0034】以上のような図1の第1の構成における要
部を具体的に近い構成で示すと図2のようになってお
り、図2において、図1の符号と同一符号で示した部分
は、図1の同一符号部分と同一の機能をもつ部分であ
る。
【0035】〔第2の構成〕第2の構成によるものは、
各機能部分は、図1・図2と同様であるが、制御部50
の制御処理における制御対象を、稀釈運転時の動作にお
いて三方弁V4を制御する対象として構成したものであ
り、図5のように、吸収剤を冷媒に混入した吸収液2a
・2b・2c・2dを高温再生器5・吸収器1などの熱
交換機器類を通して循環する吸収液循環系と、上記の冷
媒による冷媒蒸気7a・7bと冷媒液24a・24bと
を凝縮器23・蒸発器26など熱交換機器類を通して循
環する冷媒循環系と、冷却用水32aを吸収器1・凝縮
器23などの所要の熱交換機器類に通水する冷却系とを
設け、蒸発器26内の熱交換用配管26Bを通る被熱操
作流体、つまり、冷水35a・35bを冷却する冷却運
転をするとともに、冷却運転の停止に際して、上記の吸
収液中の吸収剤の濃度を稀釈する稀釈運転を行うように
した吸収式冷凍機100において、高温再生器5に付属
する管路5Bに、被熱操作流体の凍結を防止するための
加温用の熱交換器64を設ける凍結防止熱交換手段と、
制御部50の制御処理動作により、上記の稀釈運転時
に、被熱操作流体、つまり、冷水35a・35bを加温
用の熱交換器64に与えて加温する加温手段とを設けた
ものになっている。
【0036】以下、具体的に説明すると、図1・図2に
おける各機能部分は、第1の構成の場合と全く同じであ
って、制御部50の制御処理動作により稀釈運転状態に
おかれている間は、制御部50内に設けた制御処理機
能、例えば、マイクロコンピュータに記憶したプログラ
ムにより、図5で説明したと同様に、加熱調整器6Aを
閉じて加熱器6の加熱動作を停止するとともに、この第
2の構成では、三方弁による開閉弁V4を動作して、被
熱操作流体、つまり、冷水35a・35bの流路を管路
65・66による側路に切り換えるように制御処理して
いる。
【0037】この稀釈運転状態では、加熱器6による加
熱動作は停止しているが、高温再生器5に属する管路5
Bには、先に行った冷却運転時の加熱動作による予熱が
残っているので、しばらく間は、冷水35a・35bが
加温用の熱交換器64によって加温される。このため、
熱交換用配管26Bには加温された冷水35a・35b
が与えられるので、過冷却を抑制するように動作するこ
とになるものである。また、熱交換器64で吸収液2a
が冷却されるため、冷媒蒸気7aの発生が抑制され濃度
が薄くなるので、稀釈運転時間が短くて済むことにな
る。
【0038】〔変形実施例〕この発明は次のように変形
して実施することができる。
【0039】(1)第1の構成と第2の構成とにおい
て、高温再生器5の部分を図5の高温再生器5と同様の
ものにして構成する。
【0040】(2)第1の構成と第2の構成とにおい
て、三方弁V4を稀釈運転の開始から所定の時間、例え
ば、稀釈運転開始時における凝縮器23内の冷媒液24
aの量に比例した時間だけ切り換えるように構成する。
【0041】(3)第1の構成と第2の構成とにおい
て、三方弁V4を開くと同時にポンプP3を停止するよ
うに構成する。
【0042】(4)第1の構成と第2の構成とにおい
て、気泡ポンプ62の部分を図5のポンプP2による部
分と同様に変更して構成する。
【0043】(5)第1の構成と第2の構成とにおい
て、三方弁V4を管路36側に移設して構成する。
【0044】(6)三方弁V4による流路切換構成部分
を、図3のように、具体的には、図4のように、ポンプ
P4→三方弁V4→管路66→熱交換器64→管路65
→管路36bの流路になるようにして、熱交換器64で
温度上昇させた被熱操作流体で、直に、蒸発器26を加
熱し得るように構成する。
【0045】(7)第1の構成と第2の構成、または、
上記(5)(6)の構成において、三方弁V4に代え
て、管路36または管路37に設けた通過型の開閉弁
と、管路65または管路66に設けた通過型の開閉弁と
を設けて、これらの開閉弁を同時に開閉制御するように
構成する。
【0046】(8)第1の構成と第2の構成、または、
上記(1)〜(6)の構成において、加温用の熱交換器
64を、管路5B自体に移設し、または、管路8・管路
21などの高温再生器5に付属する任意の管路に移設し
て構成する。
【0047】
【発明の効果】この発明によれば、以上のように、第1
の構成のものでは、冷却運転時において、負荷の急変な
どにより被熱操作流体が凍結を起こす手前の温度として
予測される温度値以下、例えば、3°C以下になったと
きは、被熱操作流体を加温用熱交換器に与えて加温する
ため、過冷却に至ることを防止し得るので、常に、凍結
損傷を未然に防止し得る。
【0048】また、第2の構成のものでは、稀釈運転時
に、先に行われた冷却運転時に高温再生器に付属する管
路に残っている余熱をもつ加温用熱交換器により、冷媒
蒸気の発生が抑制できるので、被熱操作流体を加温して
過冷却に至ることを防止し、凍結損傷を未然に防止し、
また、高温の吸収液を冷却して濃度を下げるので稀釈運
転時間が短くなりなどの特長がある。
【図面の簡単な説明】
図1〜図4はこの発明の実施例を、また、図5は従来技
術を示し、各図の内容は次のとおりである。
【図1】ブロック構成図
【図2】要部の具体的構成図
【図3】要部の変形構成図
【図4】要部の具体的変形構成図
【図5】ブロック構成図
【符号の説明】
1 吸収器 1A 散布器 1B 冷却管 2a 稀液 2b 中間液 2c 濃液 3 管路 5 高温再生器 5A 加熱槽 5B 管路 5C 分離槽 6 加熱器 6A 加熱調整器 7a 冷媒蒸気 7b 冷媒蒸気 7c 冷媒蒸気 8 管路 9 熱交換器 10 管路 11 低温再生器 11A 放熱管 11B 通路 12 管路 13 熱交換器 14 管路 21 管路 22 管路 23 凝縮器 23A 冷却管 24a 冷媒液 24b 冷媒液 25 管路 26 蒸発器 26A 散布器 26B 冷却管 28 管路 31 管路 32a 冷却用水 32b 冷却戻水 33 管路 34 管路 35a 冷/温戻水 35b 冷/温水 36 管路 37 管路 41 管路 42 管路 43 管路 50 制御部 61 放熱管 62 補助蒸発器 63 管路 64 熱交換器 100 吸収式冷凍機 P1 ポンプ P2 ポンプ P3 ポンプ S1 温度検出器 S2 温度検出器 S3 温度検出器 S4 温度検出器 V1 開閉弁 V2 開閉弁 V3 開閉弁 V4 三方弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収剤を冷媒に混入した吸収液を高温再
    生器・吸収器などの熱交換機器類を通して循環する吸収
    液循環系と、前記吸収液から分離した冷媒蒸気と冷媒液
    とを凝縮器・蒸発器など熱交換機器類を通して循環する
    冷媒循環系とにより、前記蒸発器内の熱交換用配管を通
    る被熱操作流体を冷却するようにした吸収式冷凍機であ
    って、 前記高温再生器に付属する管路に、前記被熱操作流体の
    凍結を防止するための加温用熱交換器を設ける凍結防止
    熱交換手段と、 前記熱交換用配管に付属する管路内の前記被熱操作流体
    が凍結を起こす手前の温度として予測される温度値以下
    になったときに前記熱操作流体を前記加温用熱交換器に
    与えて加温する加温手段とを具備することを特徴とする
    吸収式冷凍機。
  2. 【請求項2】 吸収剤を冷媒に混入した吸収液を高温再
    生器・吸収器などの熱交換機器類を通して循環する吸収
    液循環系と、前記吸収液から分離した冷媒蒸気と冷媒液
    とを凝縮器・蒸発器など熱交換機器類を通して循環する
    冷媒循環系とを設け、前記蒸発器内の熱交換用配管を通
    る被熱操作流体を、加温する加温運転と、冷却する冷却
    運転とに切換運転するとともに、前記冷却運転の停止、
    または、冷却運転からの前記切換運転に際して、前記吸
    収液中の前記吸収剤の濃度を稀釈する稀釈運転を行うよ
    うにした吸収式冷凍機であって、 前記高温再生器に付属する管路に、前記被熱操作流体の
    凍結を防止するための加温用熱交換器を設ける凍結防止
    熱交換手段と、 前記稀釈運転時に前記被熱操作流体を前記加温用熱交換
    器に与えて加温する加温手段とを具備することを特徴と
    する吸収式冷凍機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10300261A (ja) * 1997-04-28 1998-11-13 Daikin Ind Ltd 空冷吸収式冷凍装置

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