JPH0622937U - 測温抵抗体の抵抗値変換器 - Google Patents
測温抵抗体の抵抗値変換器Info
- Publication number
- JPH0622937U JPH0622937U JP879392U JP879392U JPH0622937U JP H0622937 U JPH0622937 U JP H0622937U JP 879392 U JP879392 U JP 879392U JP 879392 U JP879392 U JP 879392U JP H0622937 U JPH0622937 U JP H0622937U
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- value
- temperature detector
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 測温抵抗体の断線時に検出値が上限または下
限の所定の方向に振り切れるようにして測温抵抗体の断
線を検出することができる測温抵抗体の抵抗値変換器を
提供する。 【構成】 ディジタル演算回路12は、サンプル周期毎
にマルチプレクサaを介して測温抵抗体RTDの抵抗値を
取り込んで端子A−P’間、端子B−P’間に断線が発
生したか否かを判別し、 また、 2秒毎に端子C−P’間
に断線が発生したか否かを判別する。断線が発生した場
合には、入力正規化データを予め設定された上限値以上
または下限値以下の所定の方向に振り切れる値に設定す
る。出力回路13は、この値を電圧または電流に変換し
て出力する。
限の所定の方向に振り切れるようにして測温抵抗体の断
線を検出することができる測温抵抗体の抵抗値変換器を
提供する。 【構成】 ディジタル演算回路12は、サンプル周期毎
にマルチプレクサaを介して測温抵抗体RTDの抵抗値を
取り込んで端子A−P’間、端子B−P’間に断線が発
生したか否かを判別し、 また、 2秒毎に端子C−P’間
に断線が発生したか否かを判別する。断線が発生した場
合には、入力正規化データを予め設定された上限値以上
または下限値以下の所定の方向に振り切れる値に設定す
る。出力回路13は、この値を電圧または電流に変換し
て出力する。
Description
【0001】
本考案は、測温抵抗体の抵抗値を電圧や電流出力に変換する測温抵抗体の抵抗 値変換器に関する。
【0002】
従来の測温抵抗体の抵抗値変換器としては、図8に示すようなものがある。こ の変換器は、サーミスタ等の測温抵抗体RTDを接続するための端子A、B、Cを 有し、測温抵抗体RTDの一端は端子Aに接続され、他端は端子B、Cに接続され る。そして、定電流源CCS1 からの定電流が端子A、測温抵抗体RTDを介して 端子B、Cに印加され、端子B、Cには負電圧が印加される。また、定電流源C CS2 からの定電流がレンジ調整用の可変抵抗Rx を介して端子B、Cに印加さ れ、端子Aと可変抵抗Rx の調整点の間の電圧Xが直流増幅回路1に入力する。 なお、図示の位置Pは、例えば測温抵抗体RTD自体の他端とリード線の接続点を 示す。
【0003】 従って、測温抵抗体RTDの抵抗値が環境温度に応じて変化した場合には、端子 Aと可変抵抗Rx の調整点の間の電圧Xにより検出され、この電圧が直流増幅回 路1により増幅されて絶縁増幅回路2により増幅される。そして、電流出力回路 3、電圧出力回路4によりそれぞれ検出電流、検出電圧に変換され、各検出用メ ータ(図示省略)により測定される。
【0004】
しかしながら、上記従来の測温抵抗体の抵抗値変換器では、端子A−P間、B −P間、C−P間が断線したり開放されたりした場合、直流増幅回路1の入力電 圧が上限(100%)以上または下限(0%)以下になって検出用メータが振り 切れるが、この振り切れる方向は断線箇所に左右されるので、この振り切れが断 線によるものか或はレンジオーバーによるものかを判別することができないとい う問題点があった。
【0005】 本発明は上記の問題点に鑑み、測温抵抗体の断線時に検出値が上限または下限 の所定の方向に振り切れるようにして測温抵抗体の断線を検出することができる 測温抵抗体の抵抗値変換器を提供することを目的とする。
【0006】
本考案は上記目的を達成するために、測温抵抗体の抵抗値を電圧や電流出力に 変換する測温抵抗体の抵抗値変換器において、測温抵抗体の抵抗値を電圧により 検出する第1の検出回路と、測温抵抗体の断線を電圧により検出する第2の検出 回路と、前記第1または第2の検出回路により検出された電圧を選択的に取り込 み、第2の検出回路が断線を検出した場合に、前記第1の検出回路により検出さ れた値を検出値の上限値以上または下限値以下に設定して出力する断線検出手段 とを有する
【0007】
本考案は、上記構成により、測温抵抗体の断線時には断線検出手段により測温 抵抗体の検出値が上限値以上または下限値以下に設定されるので、測温抵抗体の 断線を検出することができる。
【0008】
図1に示す変換器は、測温抵抗体RTDを接続するための端子A、B、Cを有し 、測温抵抗体RTDの一端は端子Aに接続され、他端は端子B、Cに接続される。 そして、定電流源CCS1 からの定電流が端子A、測温抵抗体RTDを介して端子 B、Cに印加され、また、定電流源CCS1 と端子Aがマルチプレクサaを介し て直流増幅回路11に接続されている。
【0009】 端子Bは常時、直流増幅回路11に接続されるとともに、抵抗R3 を介してツ ェナーダイオードZDのカソードに接続されている。更に、端子Cは抵抗R4 を 介してツェナーダイオードZDとダイオードDの各アノードに接続され、ダイオ ードDのカソードは定電流源CCS2 を介して負電圧に接続されている。
【0010】 直流増幅回路11には、マルチプレクサaを介して抵抗R3 とツェナーダイオ ードZDの接続点(断線検出点)Yが接続され、断線検出点Yの電圧がディジタ ル演算回路12により一定の周期で選択的に取り込まれる。なお、この抵抗R3 、R4 と、ツェナダイオードZDと、ダイオードDと、定電流源CCS2 とマル チプレクサaは、測温抵抗体RTDの断線、特に端子C−P間の断線を検出する断 線検出回路10を構成している。
【0011】 この端子A−B間の電圧または端子A−接続点P’の間の電圧が、マルチプレ クサaを介して直流増幅回路11により選択的に取り込まれて増幅され、ついで ディジタル演算回路12により測温抵抗体RTDの正常時には検出値に変換され、 断線時には予め設定された上限(100%)以上または下限(0%)以下になる ように変換される、このディジタル演算回路12により変換された値は、出力回 路13により検出電圧または検出電流(出力「1」、「2」)に変換され、用途 に応じて用いられる。
【0012】 次に、図2及び図3を参照して測温抵抗体RTDの断線状態を説明する。
【0013】 図1に示すような断線検出回路10が接続されていない場合に断線が発生する と、直流増幅回路11の差動増幅器U1 の入力電圧VINは、図3に示すようにな る。すなわち、電圧VINは端子A−P’間に断線が発生した場合には、定電流源 CCS1 からの定電流が差動増幅器U1 の+入力端子側に流れ込むので、100 %以上に振り切れて測定レンジ外になり、端子B−P’間に断線が発生した場合 には、定電流源CCS1 からの定電流(1mA)が端子C側の定電流源CCS2 (2mA)側に流れ込むので、0%以下に振り切れて測定レンジ外になり、端子 C−P’間に断線が発生した場合には、測定値とほぼ同電圧となる。従って、端 子A−P’間と端子B−P’間に断線が発生した場合には、ディジタル演算回路 12が通常のサンプリング時における端子A−B間の電圧の振り切れ方向により 断線箇所を特定することができる。
【0014】 次に、図4及び図5を参照して端子C−P’間に断線が発生した場合の断線検 出回路10の動作を説明する。
【0015】 まず、定電流源CCS2 が、図5に示すような2mA定電流回路(ACCS) により構成されている場合、正常時には、端子Cから定電流源CCS2 に流れる 電流I1 は勿論2mAであり、また、断線検出点Yの電圧Vb は、ツェナーダイ オードZDと抵抗R3 に流れる電流I2 =0であるから、0Vである。
【0016】 他方、端子C−P’間(図示×)に断線が発生した場合(I1 =0)には、2 mA定電流回路ACCSのオペアンプU3 が飽和するので、オペアンプU3 の出 力電圧Va は飽和電圧(例えば−11V)となる。従って、抵抗R3 流れる電流 I2 は、ダイオードDの電位差をVD とし、ダイオードDの下流側の抵抗をR2 とし、オペアンプU3 の抵抗をR3 とし、ツェナダイオードZDの電位差をVZ とすると、次式により求めることができる。
【0017】 0=Va +R1・I2 +R2・I2 +VD +VZ +R3・I2 ∴ I2 =−(Va +VD +VZ )/(R1 +R2 +R3 ) ここで、 R1 =1.25KΩ,R2 =1KΩ,R3 =10KΩ, Va =−11V,VD =1.4 V,VZ =6.2 V とすると、 I2 =−(11+1.4 +6.2 )/(1.25+1+10) =0.28mA となる。
【0018】 従って、断線検出点Yの電圧Vb は Vb =0−R3・I2 =−0.28mA×10=−2.8 V となるので、電圧Vb をディジタル演算回路12により一定の周期でマルチプレ クサaを切り替えて取り込むことにより、端子C−P間の断線を検出することが できる。
【0019】 次に、図6及び図7を参照してディジタル演算回路12の動作を説明する。
【0020】 まず、ハードウエア(H/W)をイニシャライズし(ステップS1)、このイ ニシャライズを自己診断し(ステップS2)、上記端子A−B間の電圧を取り込 むためのサンプル周期が経過したか否かを判別する(ステップS3)。そして、 このサンプル周期毎にステップS41〜S43に詳しく示すような入力演算処理 ルーチンを実行し(ステップS4)、ステップS51〜S53に詳しく示すよう な出力演算処理ルーチンを実行し(ステップS5)、オンライン自己診断を実行 する(ステップS6)。
【0021】 ステップS4に示す入力演算処理ルーチンでは、図7のステップS411〜S 419に詳しく示すような断線検出ルーチンを実行する(ステップS41)。こ の断線検出ルーチンではまず、端子A−B間の電圧をマルチプレクサaを介して 取り込み、検出値が100%(+側)以上に振り切れているか否かを判別して振 り切れている場合に(ステップS411)、端子A−P’間に断線が発生したも のと判断し(ステップS412)、ステップS419に進む。また、0%(−側 )以下に振り切れているか否かを判別して振り切れている場合に(ステップS4 13)、端子B−P’間に断線が発生したものと判断し(ステップS414)、 ステップS419に進む。
【0022】 検出電圧がどちらの方向にも振り切れていない場合にはタイマが2秒間経過し ている場合に(ステップS415)、このタイマをリセットした後マルチプレク サaを切り替えて上記断線検出点Yの電圧Vb を検出し(ステップS416)、 ついで、この電圧Vb が2回連続してバーンアウト電圧すなわち上記−2.8 V以 下の場合に(ステップS417)、端子C−P’間に断線が発生したものと判断 し(ステップS418)、ステップS419に進む。
【0023】 ステップS419ではバーンアウトフラグをオンにし、ステップS42、S4 3において端子A−B間の電圧の入力データを正規化し、ステップ5に示す出力 演算処理ルーチンに進む。なお、ステップS415においてタイマが2秒間経過 していない場合、及び、ステップS417において電圧Vb が2回連続してバー ンアウト電圧以下でない場合には、バーンアウトフラグをオンにすることなく、 直接ステップS42、S43を介して出力演算処理ルーチンに進む。
【0024】 出力演算処理ルーチンでは、バーンアウトフラグがオンか否かを判別し、オン の場合には入力正規化データを予め設定された上限値以上または下限値以下の所 定の方向に振り切れる値に設定し(ステップS52)、図1に示す出力回路13 に出力する(ステップS52)。また、バーンアウトフラグがオンでない場合に は入力正規化データをそのまま出力回路13に出力する(ステップS52)。
【0025】 従って、上記実施例によれば、端子A−P’間、端子B−P’間及び端子C− P’間のいずれかの場所に断線が発生した場合にも、検出値が上限値以上又は下 限値以下の所定の方向に振り切れて測温抵抗体の断線を検出することができる。
【0026】
上記のように、本考案によれば、測温抵抗体が断線した時には測温抵抗体の検 出値が上限値以上または下限値以下に設定されるので、測温抵抗体の断線を検出 することができる。
【図1】本考案に係る測温抵抗体の抵抗値変換器の一実
施例を示す回路図。
施例を示す回路図。
【図2】図1の測温抵抗体の抵抗値変換器において測温
抵抗体の断線時を説明するための回路図。
抵抗体の断線時を説明するための回路図。
【図3】図2において各断線時の状態を示す説明図。
【図4】図1の断線検出回路の定電流源の具体的構成を
示す回路図。
示す回路図。
【図5】図1及び図4の断線検出回路の動作を説明する
ための回路図。
ための回路図。
【図6】図1のディジタル演算回路の動作を説明するた
めのフローチャート。
めのフローチャート。
【図7】図6における断線検出ルーチンを説明するため
のフローチャート。
のフローチャート。
【図8】従来の測温抵抗体変換器を示す回路図。
RTD…測温抵抗体,a…マルチプレクサ,10…断線検
出回路,11…直流演算回路,12…ディジタル演算回
路,13…出力回路。
出回路,11…直流演算回路,12…ディジタル演算回
路,13…出力回路。
Claims (1)
- 【請求項1】測温抵抗体の抵抗値を電圧や電流出力に変
換する測温抵抗体の抵抗値変換器において、 測温抵抗体の抵抗値を電圧により検出する第1の検出回
路と、 測温抵抗体の断線を電圧により検出する第2の検出回路
と、 前記第1または第2の検出回路により検出された電圧を
選択的に取り込み、第2の検出回路が断線を検出した場
合に、前記第1の検出回路により検出された値を検出値
の上限値以上または下限値以下に設定して出力する断線
検出手段とを有する測温抵抗体の抵抗値変換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP879392U JPH0622937U (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 測温抵抗体の抵抗値変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP879392U JPH0622937U (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 測温抵抗体の抵抗値変換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0622937U true JPH0622937U (ja) | 1994-03-25 |
Family
ID=11702750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP879392U Pending JPH0622937U (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 測温抵抗体の抵抗値変換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0622937U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010048733A (ja) * | 2008-08-25 | 2010-03-04 | Yokogawa Electric Corp | コントロール回路 |
JP2011033530A (ja) * | 2009-08-04 | 2011-02-17 | Tmt Machinery Inc | 熱処理ローラ用温度検出装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH039229A (ja) * | 1989-06-07 | 1991-01-17 | Hitachi Ltd | 熱電対のバーンアウト回路 |
JPH03225233A (ja) * | 1990-01-31 | 1991-10-04 | Hitachi Ltd | 3線式被測定抵抗体のバーンアウト回路 |
-
1992
- 1992-02-26 JP JP879392U patent/JPH0622937U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH039229A (ja) * | 1989-06-07 | 1991-01-17 | Hitachi Ltd | 熱電対のバーンアウト回路 |
JPH03225233A (ja) * | 1990-01-31 | 1991-10-04 | Hitachi Ltd | 3線式被測定抵抗体のバーンアウト回路 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010048733A (ja) * | 2008-08-25 | 2010-03-04 | Yokogawa Electric Corp | コントロール回路 |
JP2011033530A (ja) * | 2009-08-04 | 2011-02-17 | Tmt Machinery Inc | 熱処理ローラ用温度検出装置 |
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