JP3366821B2 - 温度測定装置の断線検出回路 - Google Patents

温度測定装置の断線検出回路

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JP3366821B2
JP3366821B2 JP04182497A JP4182497A JP3366821B2 JP 3366821 B2 JP3366821 B2 JP 3366821B2 JP 04182497 A JP04182497 A JP 04182497A JP 4182497 A JP4182497 A JP 4182497A JP 3366821 B2 JP3366821 B2 JP 3366821B2
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照雄 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度測定装置にお
ける、熱電対等の温度検出素子や電気配線の断線を検出
する断線検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】プロセスの温度を検出する場合、検出端
として一般に熱電対や測温抵抗体等の温度検出素子が用
いられた温度測定装置が使用される。熱電対について
は、熱起電力を利用して温度測定が行われ、測温抵抗体
については、例えば白金や銅のような金属における周囲
温度変化による抵抗値の変化が検出され、温度測定が行
われる。
【0003】温度測定装置において、熱電対の場合、数
mVから数10mVの微小な熱起電力を高精度の直流増
幅器で増幅し、信号絶縁を施してプロセス統一信号(D
C4〜20mA又はDC1〜5V)等に変換して出力し
たり、A/D変換及びディジタル処理を施して各種の伝
送信号に変換する。また、測温抵抗体の場合には、測温
抵抗体に電流を流し、温度に対応した抵抗値の変化を電
圧値に変換して取り出し、増幅を行い、各種信号処理を
施す。
【0004】ところで、温度測定装置における熱電対や
測温抵抗体は温度測定のために高温にさらされたり、温
度サイクルを与えられたりするので、これのより断線す
る可能性がある。そこで、従来の温度測定装置では、プ
ロセスの安全性を保つため、熱電対等の断線を迅速に検
出できるように断線検出回路を設け、断線が起きた時に
は警報を発するように構成されていた。
【0005】従来の断線検出回路の構成例を図4に基づ
いて説明する。図4において、1は熱電対、2、3は一
対の入力端子であり、抵抗6(抵抗値Rs)とコンデン
サ7(容量値Cs)とで入力フィルタ回路が構成され
る。9は断線検出用の電流を流すための直流電源(V
b)、8は断線検出用電流を制限する抵抗(Rb)、5
はフィルタ回路の出力を増幅する増幅器である。
【0006】以上の構成において、熱電対又はその途中
の電気配線で断線状態が発生すると、電源9からの電流
が抵抗8、6を通過してコンデンサ7に与えられ、ここ
で充電が行われる。コンデンサ7が充電されると、その
端子電圧は徐々に上昇し、これに応じて増幅器5の出力
電圧も増加する。そして、増幅器5の出力が所定のレベ
ルに至ると、断線が起きたと判断される。
【0007】ここで、上記の断線検出回路のフィルタ回
路について説明する。抵抗6とコンデンサ7とからなる
フィルタ回路は、信号線に重畳された誘導ノイズを除去
するためのもので、通常、数10msから数100ms
の時定数を有し、温度測定装置では必要不可欠なもので
ある。また、フィルタ回路の後段に配設された増幅器5
は、通常0〜2mVの信号を0.1%以下の精度で増幅
する機能が要求される。この増幅器には、近年、低ドリ
フトでオフセット電圧及び電流の小さい演算増幅器が用
いられている。このような演算増幅器では入力オフセッ
ト電流温度ドリフトは、例えば、数10pA/℃という
低い値に抑えられている。
【0008】ところで、測定電圧が0〜2mVで精度が
0.1%である場合、増幅器5の入力オフセット電流温
度ドリフトが例えば10pA/℃、入力抵抗Rsが20
kΩとすると、入力抵抗をどのように調整しても、周囲
温度が10℃変化すると2μVの変化が生じ、上記測定
範囲に対して0.1%の誤差が生じることになる。更
に、実際面では、その他にオフセット電圧ドリフトがあ
り、誤差要因として一層大きな影響を与える。
【0009】このため、図4に示したフィルタ回路で
は、必要な時定数を得るに際して、抵抗6の抵抗値Rs
は、できる限り小さい値を選択し、コンデンサ7の容量
値Csを大きくするように構成するのが一般的である。
【0010】次に、断線検出のために流す電流について
説明する。熱電対から温度計測回路までの配線は、熱電
対素線で行うのが望ましいが、高価であるので補償導線
という線材を用いるのが普通である。この配線が長距離
で配設される場合を考慮し、温度測定装置は500Ω程
度の信号源抵抗を許容して精度を確保する必要があり、
この信号源抵抗の許容値で断線検出用の電流値が決定さ
れる。測定電圧の範囲が上記と同様に0〜2mVで、許
容値を例えば500Ωとし、且つ断線電流が4nAであ
るとすると、信号源抵抗により2μVの電圧降下が生
じ、0.1%の誤差となる。
【0011】上述したように、抵抗6の抵抗値Rs、フ
ィルタ回路の時定数、断線検出用電流値の各制限から、
図4に示した回路要素である、抵抗値Rs、容量値C
s、抵抗値Rb、電圧値Vbが決定される。この場合、
諸条件を考慮して、抵抗値Rsは4.7kΩ、容量値C
sは約21μF、抵抗値Rbは47MΩ、電圧値Vb
は、約0.19Vに設定される。
【0012】このような数値に設定した状態で、熱電対
が断線した場合を考える。この場合の断線では、初期条
件として入力電圧を0mV、測定範囲の110%である
2.2mVで断線を検出するものとする。
【0013】断線が発生したとき、電源9からの電流は
定電流となって、コンデンサ7に流れ込み、充電が行わ
れる。断線が検出されるまでに要する時間tは、次式
(1)により、約12秒となる。 t=(Cs×2.2mV)/4nA −−− (1) 従来の温度測定装置の断線検出回路の回路構成では、断
線を検出するまで長い時間を要し、且つ断線検出のため
の電圧が徐々に変化するという特性を有している。この
ため、熱電対で断線が起き、これを検出すべく温度測定
装置の出力が徐々に増加すると、温度測定装置の出力を
取り込んで、制御動作を行うプロセス制御装置は、プロ
セスの温度が上がったと判断し、温度を下げる操作を実
行する可能性がある。このような操作を実行すると、実
際のプロセスの温度が低下し、プロセスの動作を乱し、
製品が不良品となる。
【0014】上記問題を解決するために、プロセス制御
装置の側で入力される信号に対して警報点を設定し、温
度測定装置の出力が徐々に上昇したとき、この警報によ
り上記操作を保留する等の対策を施すことが考えられ
る。しかし、この場合には警報点まで至る時間が長くか
かるために完全な対策とはならない。
【0015】また、上記の断線検出方法では、温度の測
定範囲が変更されたとき、入力電圧範囲も変更されるこ
とになるが、仮にこの入力電圧範囲を0〜20mVとし
て断線時の動作を考える。この場合、回路定数は変更し
ないものとすると、上記(1)式から、振切れるまでの
時間は、測定電圧範囲が0〜2mVの場合の10倍の1
20sとなる。従って、測定範囲によって、抵抗8の抵
抗値、電源9の電圧値等を変更して、検出電流を変更し
なければならないという不都合が生じる。
【0016】したがって、図4に示した例の断線検出回
路では、温度検出素子の断線検出の高速化について十分
配慮されておらず、且つこれが誤情報をもたらすという
不具合が存在した。
【0017】そこで、上記問題を解決し、熱電対等の温
度検出素子及び電気配線の断線を迅速に且つ正確に検出
可能な断線検出回路が、特開平4−62439号公報に
記載されている。
【0018】上記特開平4−62439号公報記載の断
線検出回路にあっては、図4に示した回路において、抵
抗8と入力端子2との接続点と、抵抗6との間に第1の
開閉スイッチが配置されるとともに、抵抗8と入力端子
2との接続点と、抵抗8との間に第2の開閉スイッチが
配置される。そして、第2の開閉スイッチと抵抗8との
間からの電圧出力が供給され、増幅する増幅器が配置さ
れる。
【0019】上記公報記載の断線検出回路の構成におい
て、温度測定時には、第1の開閉スイッチはオンとさ
れ、抵抗6及びコンデンサ7からなるフィルタ回路を介
して熱電対1の熱起電力が増幅器5に供給される。そし
て、断線検出時には、第1の開閉スイッチはオフ、第2
の開閉スイッチはオンとされる。この場合、断線が発生
しているときには、上記フィルタ回路は、電源9から分
離されているため、入力端子2の電圧は、電源9の電圧
まで急速に立ち上がるため、増幅器にて迅速に断線を検
出することが可能となる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
4−62439号公報記載の断線検出回路にあっては、
第1及び第2の開閉スイッチが必要であるとともに、こ
れら第1及び第2の開閉スイッチの開閉動作を制御する
ための制御手段が必要となる。したがって、構成及びそ
の制御が複雑となり、高価格となってしまっていた。
【0021】本発明の目的は、温度測定装置の断線検出
回路において、構成簡単で、かつ動作制御の追加を伴う
こと無く、熱電対等の温度検出素子及び電気配線の断線
を迅速に且つ正確に検出できる断線検出回路を実現する
ことである。
【0022】
【課題を解決するための手段】記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成される。(1) 少なくとも1個の温度検出素子と、この温度検出
素子の出力信号のノイズを除去するフィルタ回路と、こ
のフィルタ回路の出力信号を増幅する第1の増幅器とを
有し、上記第1の増幅器の出力信号に基づき温度情報を
取出すように構成された温度測定装置の断線検出回路に
おいて、上記フィルタ回路と上記温度検出素子間に配置
され、温度検出素子又は配線の断線時には、その出力信
号が大となり、上記フィルタ回路を低インピーダンス、
大振幅の信号で駆動し、上記第1の増幅器に供給する第
2の増幅器と、上記第2の増幅器と上記温度検出素子間
に配置され、上記温度検出素子に断線検出用直流電流を
供給する直流電源回路とを備える。
【0023】フィルタ回路の前段に第2の増幅器を配置
することにより、入力電圧範囲に関係なく断線時に第2
の増幅器の出力を瞬時に振切らせ、上記フィルタ回路を
低インピーダンス、大振幅の信号で駆動する。これによ
り、上記フィルタ回路の出力を高速に断線検出電圧まで
増幅して、第1の増幅器に入力し、第1の増幅器の出力
を大として、高速に断線検出を行うことが可能となる。
【0024】(2)好ましくは、上記(1)において、
第2の増幅器は、利得が1であるバッファアンプであ
る。第2の増幅器は、第1の増幅器と同等以上の高精度
の演算増幅器を用いる必要がある。第2の増幅器の温度
影響などの影響値が第1の増幅器で拡大されるからであ
る。このため、第2の増幅器は、第1の増幅器と同じ演
算増幅器を用い、利得1のバッファアンプとして用い
る。従来、この種の演算増幅器は非常に高価であるた
め、本発明のように単なるバッファアンプのために高価
な演算増幅器を使用することなど考えられなかったが、
近年低価格で得られるようになったため入力電圧範囲毎
に検出電流値を変更して温度測定装置を使うよりも有効
である。(3)少なくとも1個の温度検出素子と、この温度検出
素子の出力信号のノイズを除去するフィルタ回路と、こ
のフィルタ回路の出力信号を増幅する第1の増幅器とを
有する温度測定装置の断線検出回路において、上記フィ
ルタ回路と上記温度検出素子間に配置され、温度検出素
子又は配線の断線時には、その出力信号が大となり、上
記フィルタ回路を低インピーダンス、大振幅の信号で駆
動し、上記第1の増幅器に供給する第2の増幅器と、上
記第2の増幅器と上記温度検出素子間に配置され、上記
温度検出素子に断線検出用直流電流を供給する直流電源
回路と、上記第1の増幅器の出力信号をディジタル信号
に変換する手段と、上記ディジタル信号に対して、上記
温度検出素子の非直線性誤差に基づくリニアライズ処理
を行うディジタル信号処理手段と、上記ディジタル信号
処理手段により処理されたディジタル信号をアナログ信
号に変換する手段とを備え、上記アナログ信号に変換す
る手段からの出力信号に基づき温度情報を取出す。 (4)側温抵抗体を温度検出素子とした3線式の温度測
定装置の断線検出回路において、上記測温抵抗体の一方
端に接続された第1の端子と第2の端子との間に接続さ
れ、上記測温抵抗体に断線検出用直流電流を供給する直
流電源回路と、上記測温抵抗体の他方端に接続された第
3の端子と上記第1の端子との間に接続され、上記測温
抵抗体を励起する定電流を供給する定電流源と、上記第
1の端子と第3の端子との間に接続され、測温抵抗体の
出力信号のノイズを除去する第1のフィルタ回路と、第
1のフィルタ回路の出力側にその一方の入力端が接続さ
る差動増幅器である第1の増幅器と、上記第2の端子
に接続され、上記測温抵抗体又は配線の断線時には、そ
の出力信号が大となる第2の増幅器と、上記第2の増幅
器と上記第1の端子の間に接続され、測温抵抗体の出力
信号のノイズを除去し、上記第1の増幅器の他方の入力
端に供給する第2のフィルタと、上記第1の増幅器の出
力信号をディジタル信号に変換する手段と上記ディジタ
ル信号に対して、上記温度検出素子の非直線性誤差に基
づくリニアライズ処理を行うディジタル信号処理手段と
上記ディジタル信号処理手段により処理されたディジタ
ル信号をアナログ信号に変換する手段とを備え、上記ア
ナログ信号に変換する手段からの出力信号に基づき温度
情報を取出す。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施
形態である温度測定装置の断線検出回路の回路構成図で
ある。
【0026】図1において、図4に示した要素と同一の
要素には同一の符号を付している。1は温度検出素子で
ある熱電対、2及び3は入力端子、5は第1の増幅器、
6は抵抗、7はコンデンサであり、抵抗6とコンデンサ
7とで入力フィルタ回路が形成される。また、9は断線
検出用の直流電流を供給する直流電源、8は断線検出用
の直流電流の値を設定する抵抗である。
【0027】以上の回路の結線構成は、図4に示した回
路と同様であるが、この図1の例においては、上述の抵
抗6及びコンデンサ7からなるフィルタ回路の前段に第
2の増幅器4が追加されている。つまり、入力端子2
は、第2の増幅器4及び抵抗6介して第1の増幅器5の
入力端に接続される。また、入力端子2と第2の増幅器
4との接続点が抵抗8、電源9、コンデンサ7を介して
第1の増幅器5の入力端に接続される。そして、コンデ
ンサ7と電源9との接続点が入力端子3に接続されてい
る。
【0028】次に、図1に示した断線検出回路の動作に
ついて説明する。まず、追加される第2の増幅器4は、
第1の増幅器5を構成する演算増幅器と同様の演算増幅
器を用い、利得1のバッファアンプを成すものとする。
この場合、入力オフセット電流ドリフト、入力オフセッ
ト電圧ドリフトによる影響は、そのまま第2の増幅器4
の出力信号に現れる。
【0029】従って、入力オフセット電流ドリフト、入
力オフセット電圧ドリフトによる影響値は第1の演算増
幅器5の影響値の2倍と見積れば良い。測定電圧範囲
は、図4の例と同様に、0〜2mVとし、回路要素R
s、Cs、Rb、Vbのそれぞれの値も同様に、4.7k
Ω、約21μF、47MΩ、約0.19Vとする。この
状態で熱電対1が断線したとする。
【0030】このとき、入力信号線の線間容量を0.1
μFとする。通常の平行ケーブルでは、線間容量は1m
当り約100pFであるから、0.1μFは約1kmに
相当する。断線検出用の電流はこの線間容量を充電する
ように作用する。この充電電流を定電流とみなすと、第
2の増幅器4の入力電圧が断線検出電圧である2.2m
Vまで上昇するのに要する時間tは、次式(2)により
約55msとなる。 t=(0.1μF×2.2mV)/4nA −−− (2) ところで、線間容量0.1μFと電流制限抵抗Rbとの
成す時定数は4.7sであるのに対し、抵抗6(R
s)、コンデンサ7(Cs)からなるフィルタ回路の時定
数は、約0.1sである。従って、第2の増幅器4の入
力電圧が断線検出電圧である2.2mVまで上昇するの
と、ほとんど同時にフィルタ回路の出力も断線検出電圧
まで到達する。よって、測定電圧範囲が0〜2mVの場
合、約55msで断線検出が行われる。
【0031】次に、測定電圧範囲が最大の場合を考え
る。熱電対1を考えた場合、その熱起電力は高々100
mVであるため、測定電圧範囲の最大を100mVとす
る。そして、断線検出電圧を110mVとする。直流電
源9の電圧値Vb(0.19V)と断線検出電圧(0.
11V)とのオーダーが同等であるため、断線検出用電
流は定電流としては扱えない。
【0032】線間容量0.1μFが電流制限抵抗8(抵
抗値Rb(47mΩ))を介して直流電源9(電圧値Vb
(0.19V))により充電されるが、線間容量0.1
μFと電流制限抵抗8(抵抗値Rb(47mΩ))との
成す時定数(4.7s)後には、直流電源9(電圧値V
b(0.19V))の63%である約0.12Vまで達
する。従って、約4.7sで断線検出電圧まで到達する
ことがわかる。
【0033】以上のように、図4に示した温度検出回路
のフィルタ回路の前段に第2の増幅器4を追加すること
のみにより、入力電圧範囲が最小の2mVから最大の1
00mVまでであっても、回路定数を変更することな
く、断線検出機能を達成することができる。
【0034】つまり、本発明の第1の実施形態である断
線検出回路によれば、構成簡単で、かつ動作制御の追加
を伴うこと無く、熱電対等の温度検出素子及び電気配線
の断線を迅速に且つ正確に検出できる断線検出回路を実
現することができる。
【0035】また、入力範囲が変っても同一の回路定数
で高速に断線検出が可能なため、マルチレンジタイプの
温度測定装置への適用が容易である。
【0036】次に、図2に基づいて、本発明の第2の実
施形態である温度測定装置の断線検出回路を説明する。
この第2の実施形態では、マイクロコンピュータを含
み、リニアライズ処理等を行うインテリジェント化され
た温度測定装置の断線検出回路が示されている。なお、
図2において、図1に示した部分と同一の部分には同一
の符号を付している。符号1〜9に示される部分及び結
線状態は第1の実施形態の場合と全く同じである。
【0037】図2において、10はA/D変換器、11
はマイクロコンピュータ及び周辺回路を含むディジタル
信号処理部、12はD/A変換器、13は出力端子であ
る。この第2の実施形態の動作を以下に説明する。
【0038】符号1〜9の動作は上述したとおりであ
る。熱電対1の熱起電力は、第1の増幅器5によりA/
D変換器10の入力レベルに対し適正なレベルまで増幅
される。次に、第1の増幅器5により増幅された熱起電
力信号は、A/D変換器10によりA/D変換され、デ
ィジタル信号処理部11に入力される。ディジタル信号
処理部11では、予め記憶されている熱電対1の非直線
誤差のデータを基にリニアライズ処理を行い、D/A変
換器12に出力データを送る。D/A変換器12はディ
ジタル信号処理部11から送られたデータをアナログ信
号に変換し、出力端子13に出力する。
【0039】ここで、A/D変換器10は、最新の信号
処理技術によりその精度が飛躍的に向上しているため、
入力電圧範囲が最小の2mVから最大の100mVまで
前段の第1の増幅器5の利得を変更することなしに、温
度測定装置としての性能を満足することが可能となって
いる。そして、この第2の実施形態における断線検出の
動作は、上述のとおり、入力信号範囲が最小の2mVの
ときは、約55msで断線検出電圧となるが、入力信号
範囲が最大の100mVの場合は、約4.7sで断線検
出電圧となる。
【0040】ところで、この第2の実施形態にはマイク
ロコンピュータが内蔵されているため、A/D変換毎の
変化率を監視し、予め設定した変化率を越えた時に断線
とみなし出力を振切らせることが可能である。例えば、
変化率を、入力信号範囲100mVのときの断線検出時
間約4.7sの平均変化率である100/4.7≒21
mV/sの1/2である10mV/sとする。
【0041】これに対し、最も感度の高い熱電対である
E形においても、その起電力は150℃/10mVであ
る。熱電対を用いた温度測定装置において150℃/s
を越えるような急速な温度変化をする温度測定はあり得
ないため、変化率によって断線検出することが可能とな
る。これにより、入力信号範囲が大きな場合においても
高速の断線検出が可能である。
【0042】以上のように、この第2の実施形態におい
ては、第1の増幅器5の前段では、第1の実施形態と同
様に、構成簡単で、かつ動作制御の追加を伴うこと無
く、熱電対等の温度検出素子及び電気配線の断線を迅速
に且つ正確に検出できる断線検出回路を実現することが
できる。
【0043】さらに、この第2の実施形態によれば、入
力信号範囲が変っても増幅器の利得の変更、断線検出用
電流値の変更無しに断線検出機能付の温度測定装置を構
成することができる。なお、この第2の実施形態では、
入力電圧範囲すなわち温度測定範囲の設定は、ディジタ
ル信号処理部11のメモリに書込むことにより行われ
る。
【0044】次に、図3に基づいて、本発明の第3の実
施形態である温度測定装置の断線検出回路を説明する。
第1、第2の実施形態では、熱電対を温度検出端とした
温度測定装置の例を示したが、本発明は測温抵抗体を検
出端とした温度測定装置にも適用可能である。第3の実
施形態は、測温抵抗体を検出端とした3線式の温度測定
装置に適用した場合の例である。
【0045】図3において、図1に示した部分と同一の
部分には同一の符号を付している。符号1〜9に示され
る部分及び結線状態は、上記第1の実施形態の場合と同
様である。ただし、1は測温抵抗体であり、直流電源9
は逆極性に接続されている。また、第1の増幅器5は第
1の実施形態のものと異なり、差動増幅器となってい
る。この差動増幅器5は、正相入力電圧をe1、逆相入
力電圧をe2としたとき、K(e1-2e2)なる利得をも
つものである。
【0046】図3において、10はA/D変換器、11
はマイクロコンピュータ及び周辺回路を含むディジタル
信号処理部、12はD/A変換器、13は出力端子、1
4は測温抵抗体を励起するための定電流源、15は測定
の基準となる基準抵抗である。
【0047】測温抵抗体1の一方端は、端子2に接続さ
れ、他方端は端子3及び2’に接続される。そして、他
紙端子2は、抵抗6を介して第1の増幅器5の正相入力
端子に接続されるとともに、コンデンサ7及び抵抗15
を介して端子3に接続される。
【0048】また、端子2’は、第2の増幅器4及び抵
抗6’を介して第1の増幅器5の逆相入力端子に接続さ
れる。さらに、端子2’は、抵抗8、電源9を介して端
子3に接続される。
【0049】また、抵抗6’と第1の増幅器5の逆相入
力端子との接続点は、コンデンサ7’、抵抗15を介し
て端子3に接続される。さらに、コンデンサ7’と抵抗
15との接続点は、定電流現4を介して端子2に接続さ
れる。
【0050】次に、この第3の実施形態の動作を以下に
説明する。
【0051】測温抵抗体1の抵抗値をRとすると、この
抵抗値Rは、次式(3)で表すことができる。 R=Rt+R0 −−− (3) ただし、上記(3)式において、Rtは0℃基準としたと
きの温度による抵抗変化分であり、R0は0℃のときの
抵抗値、例えば100Ωである。
【0052】また、基準抵抗15の抵抗値を100Ω、
定電流源14の電流値をIとすると、第1の増幅器5の
正相入力端子に入力される電圧e1、逆相入力端子に入
力される電圧e2は、次式(4)、(5)で表すことが
できる。 e1=(R+2r+R0)×I=(Rt+2r+R0+R0)×I =(Rt+2r+2R0)×I −−− (4) e2=(r+R0)×I −−− (5) ただし、上記(4)、(5)式において、rは測温抵抗
体までの配線抵抗を表す。
【0053】次に、電圧e1、e2が、第1の増幅器5に
入力される。この増幅器5は上述のとおり、K(e1−
2e2)なる利得をもつ。この場合、次式(6)に示す
関係が成り立つ。 K(e1−2e2)=(Rt+2r+2R0)×I−2×(r+R0)×I =Rt×I −−− (6) 上記(6)式に示すように、配線抵抗rが打消され、0
℃基準とした温度による抵抗変化分のみ第1の増幅器5
より出力され、定数Kを設定することにより所望の入力
範囲とすることができる。これ以降のA/D変換器1
0、ディジタル信号処理部11、D/A変換器12の動
作は第2の実施形態と同様であるので、その説明は省略
する。
【0054】この第3の実施形態における断線検出動作
は、入力端子2、2’、3の3ヶ所の断線について考え
る必要がある。まず、入力端子2、3に接続された配線
および素子の断線については、定電流源14により瞬時
にe1が引上げられ、断線検出電圧まで到達するので、
特に回路変更する必要がない。
【0055】しかし、入力端子2’に接続された配線及
び素子の断線が起った場合、第1、第2の実施形態と同
じように、第1の増幅器5の逆相入力がフローティング
状態となる。
【0056】そこで、この第3の実施形態のように、第
1の増幅器5の逆相入力端子の前段のフィルタ回路(抵
抗6’、コンデンサ7’)の前に、第2の増幅器4を追
加してある。
【0057】以降の動作説明は、第1、第2の実施形態
と同様となるので、省略する。ただし、第1の増幅器5
の利得がK(e1-2e2)であるため、断線時の出力の
振切れ方向を同一にするため電源9の極性を逆にしてい
る。
【0058】以上のように、本発明の第3の実施形態に
よれば、測温抵抗体を検出端とした3線式の温度測定装
置においても、本発明の第2の実施形態と同様な効果を
得ることができる。
【0059】
【発明の効果】本発明は、以上の説明したように構成さ
れているため、次のような効果がある。温度測定装置の
断線検出回路において、入力フィルタ回路の前段に第2
の増幅器を追加する構成としたので、簡単で、かつ動作
制御の追加を伴うこと無く、熱電対等の温度検出素子及
び電気配線の断線を迅速に且つ正確に検出できる断線検
出回路を実現することができる。
【0060】また、入力範囲が変っても同一の回路定数
で高速に断線検出が可能なため、マルチレンジタイプの
温度測定装置への応用が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である温度測定装置の
断線検出回路の回路構成図である。
【図2】本発明の第2の実施形態である温度測定装置の
断線検出回路の回路構成図である。
【図3】本発明の第3の実施形態である温度測定装置の
断線検出回路の回路構成図である。
【図4】従来の断線検出回路の一例の回路構成図であ
る。
【符号の説明】
1 熱電対(測温抵抗体) 2、2’、3 入力端子 4 第2の増幅器 5 第1の増幅器 6、6’ 抵抗 7、7’ コンデンサ 8、15 抵抗 9 電源 10 A/D変換器 11 ディジタル信号処理部 12 D/A変換器 14 定電流源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 耕治 茨城県東茨城郡内原町三湯字訳山500番 地 日立那珂エレクトロニクス株式会社 内 (56)参考文献 特開 平4−62439(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01K 7/02 G01K 7/20 G01K 7/24 G01R 31/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1個の温度検出素子と、この温
    度検出素子の出力信号のノイズを除去するフィルタ回路
    と、このフィルタ回路の出力信号を増幅する第1の増幅
    器とを有し、上記第1の増幅器の出力信号に基づき温度
    情報を取出すように構成された温度測定装置の断線検出
    回路において、 上記フィルタ回路と上記温度検出素子間に配置され、温
    度検出素子又は配線の断線時には、その出力信号が大と
    なり、上記フィルタ回路を低インピーダンス、大振幅の
    信号で駆動し、上記第1の増幅器に供給する第2の増幅
    器と、上記第2の増幅器と上記温度検出素子間に配置され、
    記温度検出素子に断線検出用直流電流を供給する直流電
    源回路と、を備えることを特徴とする温度測定装置の断
    線検出回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載の温度検出装置の断線検出回
    路において、上記第2の増幅器は、利得が1であるバッ
    ファアンプであることを特徴とする温度測定装置の断線
    検出回路。
  3. 【請求項3】少なくとも1個の温度検出素子と、この温
    度検出素子の出力信号のノイズを除去するフィルタ回路
    と、このフィルタ回路の出力信号を増幅する第1の増幅
    器とを有する温度測定装置の断線検出回路において、 上記フィルタ回路と上記温度検出素子間に配置され、温
    度検出素子又は配線の断線時には、その出力信号が大と
    なり、上記フィルタ回路を低インピーダンス、大振幅の
    信号で駆動し、上記第1の増幅器に供給する第2の増幅
    器と、 上記第2の増幅器と上記温度検出素子間に配置され、上
    記温度検出素子に断線検出用直流電流を供給する直流電
    源回路と、 上記第1の増幅器の出力信号をディジタル信号に変換す
    る手段と、 上記ディジタル信号に対して、上記温度検出素子の非直
    線性誤差に基づくリニアライズ処理を行うディジタル信
    号処理手段と、 上記ディジタル信号処理手段により処理されたディジタ
    ル信号をアナログ信号 に変換する手段と、 を備え、上記アナログ信号に変換する手段からの出力信
    号に基づき温度情報を取出すことを特徴とする温度測定
    装置の断線検出回路。
  4. 【請求項4】側温抵抗体を温度検出素子とした3線式の
    温度測定装置の断線検出回路において、 上記測温抵抗体の一方端に接続された第1の端子と第2
    の端子との間に接続され、上記測温抵抗体に断線検出用
    直流電流を供給する直流電源回路と、 上記測温抵抗体の他方端に接続された第3の端子と上記
    第1の端子との間に接続され、上記測温抵抗体を励起す
    る定電流を供給する定電流源と、 上記第1の端子と第3の端子との間に接続され、測温抵
    抗体の出力信号のノイズを除去する第1のフィルタ回路
    と、 第1のフィルタ回路の出力側にその一方の入力端が接続
    される差動増幅器である第1の増幅器と、 上記第2の端子に接続され、上記測温抵抗体又は配線の
    断線時には、その出力信号が大となる第2の増幅器と、 上記第2の増幅器と上記第1の端子の間に接続され、測
    温抵抗体の出力信号のノイズを除去し、上記第1の増幅
    器の他方の入力端に供給する第2のフィルタと、 上記第1の増幅器の出力信号をディジタル信号に変換す
    る手段と、 上記ディジタル信号に対して、上記温度検出素子の非直
    線性誤差に基づくリニアライズ処理を行うディジタル信
    号処理手段と、 上記ディジタル信号処理手段により処理されたディジタ
    ル信号をアナログ信号に変換する手段と、 を備え、上記アナログ信号に変換する手段からの出力信
    号に基づき温度情報を取出すことを特徴とする温度測定
    装置の断線検出回路。
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