JPH06229248A - 機械式過給機 - Google Patents
機械式過給機Info
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- JPH06229248A JPH06229248A JP5018794A JP1879493A JPH06229248A JP H06229248 A JPH06229248 A JP H06229248A JP 5018794 A JP5018794 A JP 5018794A JP 1879493 A JP1879493 A JP 1879493A JP H06229248 A JPH06229248 A JP H06229248A
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- Japan
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- housing
- supercharger
- cooling water
- resin coating
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- Pending
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Abstract
止し、過給圧の増大を図る。 【構成】 機械式過給機1のハウジング2に冷却水通路
8a、8bを設けハウジングを冷却するとともにハウジ
ング内周面にコーティングにより樹脂被膜20を形成し
た構成とする。樹脂被膜はハウジングを介して冷却水に
より冷却されるため過給機吐出温度が上昇しても樹脂被
膜自体の温度は低く保たれるので、従来より過給圧を上
げて過給機吐出温度が高い状態で運転しても樹脂被膜の
溶損や剥離が生じない。
Description
給機に関する。
力軸により駆動される機械式過給機を設け、吸気圧力を
上昇させることによりエンジンの出力増大を図る技術が
知られている。機械式過給機としては通常、容積式の圧
縮機が用いられるが最も一般的には、ハウジング内に相
互に同期して回転する一対のロータを設けたルーツ式ブ
ロワが使用されている。
内面との間のクリアランスを通って過給機吐出側から吸
入側に空気のリークが生じることによる圧縮比の低下や
過給機駆動動力の増大等が生じることを防止するため
に、ロータ表面に耐熱性の樹脂被膜をコーティングする
技術が知られている(特開昭60−56190号公報参
照)。ロータ表面に樹脂コーティングを施すことによ
り、熱膨張等によりロータとハウジング内壁とが金属接
触することを防止しながらこれらの間のクリアランスを
小さく保つことができるため、リークによる損失を低減
する事が可能となる。
は、機械式過給機のロータ表面全体に樹脂コーティング
をした場合に、ロータとコーティング樹脂との熱膨張率
の差により樹脂被膜の剥離が生じやすくなる問題や、ロ
ータのコーナー部の樹脂被膜がハウジング内壁との接触
により剥離し易くなる問題を解決するために、ロータの
回転方向外周面のみに樹脂コーティングを行い、ロータ
側面側ではロータに樹脂コーティングを行う代わりに対
向するハウジング内壁に樹脂コーティングを行うように
した過給機が開示されている。
使用できる耐熱性樹脂としては種々のものがあるが、一
般的にはその耐熱限界はそれほど高くなく、例えば16
0度C程度の温度を越えると被膜の溶損や剥離が生じる
場合がある。一方、過給機では空気が断熱圧縮されるた
めに吐出温度が上昇するが、この温度は圧縮比が増大す
るほど(過給圧が高くなるほど)高温になる。このた
め、過給機の圧縮比は過給機吐出温度が樹脂コーティン
グの上記耐熱限界より低い温度になるように設定する必
要があり、従来は過給圧をあげてエンジン出力増大を図
ろうとした場合、ロータ樹脂コーティングの耐熱温度に
より過給圧の最大値(過給機吐出温度)が制限され過給
圧を十分に高く設定することができない問題があった。
いコーティング樹脂を使用することが必要とされるが、
ロータとの接着性等やコストの問題があり、コーティン
グ樹脂の耐熱限界を大幅に上げることは困難である。上
記実開昭63−83479号公報の考案は、熱膨張率の
差や接触による樹脂被膜の剥離を防止する効果はあるも
のの、上述の樹脂被膜の溶損の問題を解決するものでは
ない。
コーティング樹脂を使用しながら高温による樹脂の溶損
や剥離の問題を解決し、従来より過給圧を高める事がで
きる機械式過給機を提供することを目的としている。
ングと、該ハウジング内を回転してエンジン吸入空気を
昇圧するロータとを備えた機械式過給機において、前記
ハウジングに冷却用の冷媒通路を設けハウジングを冷却
するとともにハウジング内周面にコーティングにより樹
脂被膜を形成したことを特徴とする機械式過給機が提供
される。
グ側に形成されており、ハウジングを介して上記冷媒に
より冷却されている。このため、過給機吐出温度が上昇
しても樹脂被膜自体の温度は過給機吐出温度より低い温
度に保たれ、従来より高い過給機吐出温度でも溶損や剥
離が生じない。また、ハウジング側に樹脂コーティング
を行うことにより、従来のロータ側に樹脂コーティング
を行った場合と同等のリーク低減効果が得られる。
実施例を示す。図1、図2において、その全体を符号1
で示すのはルーツタイプブロワからなる機械式過給機、
2は過給機1のハウジング、3a、3bはハウジング2
内に配置された1対のロータ、5と6はハウジング2に
設けられた吸入口と吐出口とをそれぞれ示している。
してエンジンクランク軸から回転駆動されている。ま
た、ロータ3aとロータ3bとはそれぞれのロータ軸に
設けられた互いに噛合する歯車4a、4b(図1には4
bのみを示す)により連結されており、ロータ3bがこ
れらの歯車4a、4bを介してロータ3aと同一の速度
で回転駆動されるようになっている。
回転により吸入口5からロータ3a、3bとハウジング
2内壁とで形成される空間に流入し、ロータ回転につれ
て圧縮され吐出口6から吐出される。本実施例では、過
給機のハウジング2内には冷却水通路8a、8bが形成
されている。図示していないが、ロータ3a側に設けら
れた冷却水通路8aとロータ3b側に設けられた冷却水
通路8bとはハウジング2の歯車4a、4bの反対側端
部(以下「前端」という)で互いに接続されており、一
つの冷却水通路を形成している。また、ハウジング2の
歯車4a、4b側端部(以下「後端」という)には冷却
水通路8bの冷却水入口9が設けられている。図示しな
いが、ハウジング2の後端には冷却水通路8aに連通す
る冷却水出口が設けられている。
入口9部分に設けられた冷却水ポンプインペラである。
インペラ10は、冷却水通路8bの壁面を貫通して通路
8b内まで延設されたロータ3aの軸端に嵌合されロー
タ3aにより回転駆動される。過給機が作動してロータ
3a、3bが回転すると、冷却水はインペラ10の回転
により冷却水入口9から吸入され冷却水通路8b内をハ
ウジング2の後端へ向かって流れる。次いで、ハウジン
グ2の後端では冷却水は通路8bから8a内に流入し、
向きを変えてハウジング2の前端に向けて流れ、冷却水
通路8aの冷却水出口からハウジング2の外部に流出す
る。
a、3bの外周面には樹脂コーティングが施されておら
ず、ハウジング2の内面に樹脂被膜20がコーティング
されている。本実施例では被膜20を形成する樹脂は、
従来ロータ用の樹脂被膜に一般的に使用されている4フ
ッ化エチレン─エチレン共重合樹脂が使用されており、
その耐熱限界温度は約160度Cである。ハウジング2
内面に被膜20を形成したことにより、ロータ3a、3
bの熱膨張等によりロータ3a、3bとハウジング2内
面とが金属接触してロータのかじりや焼付を生じること
を防止するとともにロータとハウジングとの間のクリア
ランスを小さく保ちリーク損失を低減する従来のロータ
樹脂コーティングと同等の効果を得ることができる。
縮により過給機吐出温度が上昇する、ハウジング2内面
の樹脂被膜20はこの高温の空気に接触しているため空
気から熱を受ける。しかし、本実施例では樹脂被膜20
はハウジング2を介して冷却水通路8a、8b内を流れ
る冷却水によって冷却されているため樹脂被膜20が受
けた熱は冷却水に放散され樹脂被膜20の温度は上昇し
ない。このため、過給圧が上昇して過給機吐出温度が前
述の耐熱限界温度を越えた場合であっても樹脂被膜20
自体の温度は耐熱限界温度より大幅に低く保たれるの
で、従来より高い過給圧で過給機1を運転することが可
能となる。
3において、図1、2と同じ参照符号は同一の要素を示
す。前述の実施例では冷却水通路8a、8bはハウジン
グ2の全体をカバーするように形成されていたが、本実
施例ではハウジング2の空気吐出口6に近い側にのみ設
けられている点が相違している。空気が圧縮により高温
になるのは吐出口6近傍であり、吸入口5近傍では空気
温度はあまり上昇していない。このため、本実施例では
空気が高温になる吐出口6近傍のみを冷却するようにし
たものである。
を示す略示図である。図4において、30は給気通路に
設けられる吸入空気の水冷インタクーラ、31はインタ
クーラ30の冷却水用ラジエータを示す。すなわち、本
実施例では過給機1の冷却水通路を通ってハウジング2
及び樹脂被膜20を冷却した冷却水は更に、インタクー
ラ30で過給機1から吐出された高温のエンジン吸入空
気を冷却した後ラジエータ31で熱を放散し、所定の温
度まで冷却されたあと過給機1に再循環する。なお、本
実施例では、水冷インタクーラ30と過給機1との冷却
水系統を共通にして冷却水系統を簡素化しているが、水
冷インタクーラ30と過給機1の冷却水系統を別にして
それぞれに独立したラジエータを設けるようにすること
もできる。
却水通路8a、8bを設けたことにより、ハウジング内
面の樹脂コーティングの溶損や剥離を防止できる他、ハ
ウジングの冷却により、熱膨張によりロータ3b駆動用
の歯車4a、4bの噛み合い率が低下して打音を生じる
問題を防止することができる。また、ハウジング2が冷
却水通路8a、8bにより二重構造となるため、過給機
1から放散される騒音を低減することができる効果があ
る。
ングに冷却用の冷媒通路を設けハウジングを冷却すると
ともに、ハウジング内周面にコーティングにより樹脂被
膜を形成したことにより、高温による樹脂被膜の溶損や
剥離を防止することができるため、従来のロータ樹脂コ
ーティングと同じ樹脂材料を用いながら従来より高い過
給圧を得ることが可能となり、エンジン出力を増大する
ことができる効果を奏する。
である。
と同様なずである。
Claims (1)
- 【請求項1】 ハウジングと、該ハウジング内を回転し
てエンジン吸入空気を昇圧するロータとを備えた機械式
過給機において、前記ハウジングに冷却用の冷媒通路を
設けハウジングを冷却するとともにハウジング内周面に
コーティングにより樹脂被膜を形成したことを特徴とす
る機械式過給機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5018794A JPH06229248A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 機械式過給機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5018794A JPH06229248A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 機械式過給機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06229248A true JPH06229248A (ja) | 1994-08-16 |
Family
ID=11981508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5018794A Pending JPH06229248A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 機械式過給機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06229248A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100680777B1 (ko) * | 2004-08-30 | 2007-02-08 | 현대자동차주식회사 | 차량의 수퍼차져 냉각장치 |
US7287970B2 (en) | 2004-10-27 | 2007-10-30 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Roots compressor |
JP2018062915A (ja) * | 2016-10-14 | 2018-04-19 | 日野自動車株式会社 | エンジンの凝縮水抑制装置 |
-
1993
- 1993-02-05 JP JP5018794A patent/JPH06229248A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100680777B1 (ko) * | 2004-08-30 | 2007-02-08 | 현대자동차주식회사 | 차량의 수퍼차져 냉각장치 |
US7287970B2 (en) | 2004-10-27 | 2007-10-30 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Roots compressor |
JP2018062915A (ja) * | 2016-10-14 | 2018-04-19 | 日野自動車株式会社 | エンジンの凝縮水抑制装置 |
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