JPH06228568A - 廃プラスチック又はゴム材から炭化水素油を得る方法及びその実施に使用される装置 - Google Patents

廃プラスチック又はゴム材から炭化水素油を得る方法及びその実施に使用される装置

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JPH06228568A
JPH06228568A JP5013873A JP1387393A JPH06228568A JP H06228568 A JPH06228568 A JP H06228568A JP 5013873 A JP5013873 A JP 5013873A JP 1387393 A JP1387393 A JP 1387393A JP H06228568 A JPH06228568 A JP H06228568A
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catalytic cracking
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thermal decomposition
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Tatsuto Fukushima
立人 福島
Yoshio Tanimoto
義雄 谷本
Akiyoshi Muraoka
明美 村岡
Toshitaka Takahashi
敏貴 高橋
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】廃プラスチック材あるいは廃ゴム材の熱分解に
より得られる熱分解ガスを、塩酸による機能低下を生じ
ない触媒を用いて接触分解することにより、炭化水素油
を得るようにし、炭化水素油の回収率を向上させる。 【構成】廃物化されたプラスチック材もしくはゴム材で
ある再生素材(1)が熱分解されて得られた熱分解ガス
を、平均粒子径が0.1 μm以下の微粉末とされた遷移金
属触媒(11)を用いて接触分解して接触分解ガスを得
た後、接触分解ガスに冷却処理を施して低沸点炭化水素
油(45)を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃物化されたプラスチ
ック材もしくはゴム材を再利用して炭化水素油を得る方
法、及び、その実施に使用される装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現代の自動車においては、車体パネル,
各種の内装部品,タイヤ等々が、高分子化合物であるプ
ラスチック材あるいはゴム材によって形成されたものと
されており、プラスチック材あるいはゴム材の使用比率
が次第に高められてきている。それゆえ、例えば、1台
の自動車がその役割を終えて廃車処分されるだけでも、
相当量の廃物とされたプラスチック材あるいはゴム材、
即ち、廃プラスチック材あるいは廃ゴム材が生じること
になり、日々多数の自動車が廃車処分される現状におい
ては、それによって生じる廃プラスチック材あるいは廃
ゴム材の量は莫大なものとなる。
【0003】このように、自動車に関連して生じる分だ
けであっても莫大な量となる廃プラスチック材あるいは
廃ゴム材については、自動車業界をはじめ各種の業界に
おいて、種々の有効な再利用が図られており、さらに、
その再利用を一層拡大するための努力が払われている。
このような状況のもとで、廃プラスチック材あるいは廃
ゴム材の再利用の一環として、例えば、特開昭63-17819
5 号公報にも示される如くに、廃プラスチック材から炭
化水素油を生成することが提案されており、生成された
炭化水素油は、燃料等として用いられる。
【0004】廃プラスチック材から炭化水素油を生成す
るにあたっては、従来、廃プラスチック材を熱分解し、
それによって生成された熱分解ガスを、さらに、適切な
触媒を用いたもとで接触分解し、それによって生成され
た接触分解ガスを冷却して、比較的低い沸点を有する炭
化水素油を得るようになすことが知られている。例え
ば、前述の特開昭63-178195 号公報に示されている方法
の場合には、プラスチック材の熱分解が、390℃〜5
00℃の範囲内の温度のもとで溶融液相にて行われ、ま
た、熱分解ガスの接触分解が、200℃〜350℃の範
囲内のもとで触媒としてゼオライトが用いられて行わ
れ、その結果、炭素原子数を22以下とする低沸点炭化
水素油が得られるものとされている。なお、このように
して、熱分解,接触分解及び冷却という工程をもって炭
化水素油を得る方法は、廃プラスチック材に対してのみ
ならず、廃ゴム材に対しても適用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くの再利用さ
れる廃プラスチック材は、通常、その多くが、熱分解に
より比較的多量の塩酸や塩素ガスを発生するポリ塩化ビ
ニル等の塩素系プラスチック材である。このような塩素
系プラスチック材が熱分解されて得られる熱分解ガス
が、触媒として、例えば、ゼオライトが用いられたもと
で接触分解されると、熱分解ガスに含まれた塩酸がゼオ
ライトを侵して触媒機能を低下させ、その結果、接触分
解されて得られた接触分解ガスが冷却処理されて回収さ
れる炭化水素油の回収率が低下してしまうという問題が
ある。
【0006】斯かる点に鑑み、本発明は、廃プラスチッ
ク材あるいは廃ゴム材を熱分解して得られる熱分解ガス
を、ゼオライト以外の触媒を用いて接触分解し、それに
より得られる接触分解ガスを冷却処理して炭化水素油を
得るにあたり、熱分解ガスの接触分解に用いられるゼオ
ライト以外の触媒が、熱分解ガスに含まれる塩酸による
触媒機能の低下がまねかれず、炭化水素油の回収率の向
上が図られるものとされることになる、廃プラスチック
又はゴム材から炭化水素油を得る方法及びその実施に使
用される装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、本願の発明者
によって行われた実験により、微粉末状とされて接触表
面積が増大せしめられ、接触触媒機能の向上が図られた
遷移金属触媒が、廃プラスチック材あるいは廃ゴム材を
熱分解して得られた熱分解生成物に含まれる長鎖炭化水
素成分をクラッキングが効果的に促進される状態となす
ものとなることに着目してなされた。そして、上述の目
的を達成すべく、本発明に係る廃プラスチック又はゴム
材から炭化水素油を得る方法は、廃物化されたプラスチ
ック材もしくはゴム材を熱分解して熱分解生成物を得、
得られた熱分解生成物を、平均粒子径が0.1 μm以下の
微粉末とされた遷移金属触媒を用いて接触分解して接触
分解生成物を得た後、接触分解生成物に冷却処理を施し
て炭化水素油を得るものとされる。
【0008】本発明に係る廃プラスチック又はゴム材か
ら炭化水素油を得る方法の好ましい例にあっては、熱分
解生成物を得る処理を、400℃〜500℃の範囲内の
温度のもとで行うとともに、接触分解生成物を得る処理
を、150℃〜300℃の範囲内の温度のもとで行う。
さらに、本発明に係る廃プラスチック又はゴム材から炭
化水素油を得る方法の他の好ましい例にあっては、脱塩
素化触媒を水素ガスと共に用いて、接触分解生成物中の
有機塩素化合物を除去する。
【0009】また、本発明に係る炭化水素油生成装置
は、廃物化されたプラスチック材もしくはゴム材が熱分
解されて、熱分解生成物が得られる熱分解部と、熱分解
部において得られる熱分解生成物が、平均粒子径が0.1
μm以下の微粉末とされた遷移金属触媒が用いられたも
とで接触分解されて、接触分解生成物が得られる接触分
解部と、接触分解部において得られる接触分解生成物に
冷却処理が施され、炭化水素油が得られる冷却部と、冷
却部において得られる炭化水素油が回収される炭化水素
油回収部とを備えて、構成される。
【0010】そして、本発明に係る炭化水素油生成装置
の好ましい例にあっては、接触分解部が、脱塩素化触媒
が水素ガスと共に用いられて接触分解生成物中の有機塩
素化合物が除去されるものとされる。
【0011】
【作用】上述の如くの本発明に係る廃プラスチック又は
ゴム材から炭化水素油を得る方法及び炭化水素油生成装
置にあっては、熱分解槽において廃物化されたプラスチ
ック材もしくはゴム材が、例えば、400℃〜500℃
の範囲内の所定の温度のもとで熱分解されて、熱分解生
成物が得られ、また、熱分解生成物が、平均粒子径が0.
1 μm以下の微粉末とされた、例えば、鉄(Fe),ニ
ッケル(Ni),コバルト(Co),銅(Cu),銀
(Ag)等の遷移金属で成る触媒が用いられ、温度が、
例えば、150℃〜300℃の範囲内とされたもとで接
触分解される。
【0012】それにより、熱分解生成物の接触分解用触
媒としてゼオライトが用いられる場合とは異なり、熱分
解生成物中に含まれる塩酸によって接触分解用触媒の機
能が低下せしめられる事態が回避されるとともに、接触
分解用触媒として用いられる遷移金属が微粉末とされて
触媒機能の向上が図られたものとされ、また、廃物化さ
れたプラスチック材もしくはゴム材の熱分解が、廃物化
されたプラスチック材もしくはゴム材の種類にかかわら
ず効果的に行われることになる適切な温度のもとでなさ
れ、さらに、熱分解生成物の接触分解が、接触分解用触
媒とされる遷移金属に触媒機能を有効に発揮させること
になる適切な温度のもとでなされる結果、回収される炭
化水素油の回収率が向上せしめられる。
【0013】また、熱分解に供される廃物化されたプラ
スチック材もしくはゴム材が、熱分解により得られる熱
分解生成物が接触分解されて得られる接触分解生成物中
に有機塩素化合物が含まれることになるものである場合
には、脱塩素化触媒が水素ガスと共に用いられて、接触
分解生成物中の有機塩素化合物が除去され、その結果、
回収される炭化水素油の品質が高められる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明に係る廃プラスチック又はゴ
ム材から炭化水素油を得る方法の一例の実施に使用され
る、本発明に係る炭化水素油生成装置の一例を概略的に
示す。
【0015】図1に示される炭化水素油生成装置の一例
においては、例えば、ポリプロピレン及びポリ塩化ビニ
ル等を含む廃物化されたプラスチック材又は廃物化され
たゴム材とされる再生素材1が貯蔵されたホッパ2が備
えられており、そのホッパ2に関連して、ホッパ2から
供給される再生素材1を、回動するスクリュー4によっ
て粉砕するとともに熱分解槽5に移送するスクリューコ
ンベア7が設けられている。
【0016】熱分解槽5は、スクリューコンベア7にお
ける搬出部が連結された導入口部5Aが設けられた槽本
体5Bと導入口部5Aから槽本体5Bの内部に供給され
た再生素材1を熱分解すべく加熱する加熱部8とにより
構成されている。加熱部8は、槽本体5Bに配されて槽
本体5Bの内部の温度を検出する温度センサ9からの検
出出力に基づいて、槽本体5B内における熱分解温度が
400℃〜500℃の範囲内に維持されるように温度調
整制御が行われるものとされている。
【0017】熱分解槽5における槽本体5Bの上方部分
は、槽本体5B内に得られる熱分解生成物である熱分解
ガスの接触分解が脱塩素化処理を伴って行われる接触分
解槽10のガス導入口部10Aに連結されている。接触
分解槽10には、例えば、平均粒子径が300オングス
トロームとされる鉄の超微粉末で成る遷移金属触媒11
が接触分解用触媒として内蔵されるとともに、例えば、
塩化パラジウム(PdCl2 )が脱塩素化触媒12とし
て内蔵されている。脱塩素化触媒12は粒子状とされ
て、超微粉末である遷移金属触媒11に均一に混入され
ている。接触分解槽10においては、熱分解槽5におけ
る槽本体5Bからガス導入口部10Aを通じて供給され
る熱分解ガスが、遷移金属触媒11に接触して接触分解
され、それにより得られた接触分解生成物とされる接触
分解ガスが脱塩素化触媒12に接触して、接触分解ガス
中における有機塩素化合物が除去される。斯かる接触分
解槽10は、それに配されて内部の温度を検出する温度
センサ14からの検出出力に基づいて温度調整制御が行
われる図示が省略された加熱部により、その内部におけ
る接触分解温度が150℃〜300℃の範囲内に維持さ
れるように加熱される。
【0018】接触分解槽10におけるガス送出口部10
Bには、導管15の一端が接続されている。導管15の
他端は、接触分解槽10において得られる接触分解ガス
の冷却が行われる冷却器16の入口部に接続されてい
る。そして、冷却器16の出口部は、導管17を介して
分離槽18に通じている。分離槽18の内部における底
部は、ポンプ19が設けられた導管20を介して水素ガ
ス供給部22に通じるとともに、分離槽18の内部にお
ける中間部分は、導管23を介して炭化水素油回収槽2
5に通じ、さらに、分離槽18の内部における上方部分
は、導管26を介して中和槽27に通じている。水素ガ
ス供給部22は、導管28を介して、接触分解槽10に
おける下流側部分に接続されており、その内部には、塩
酸(HCl)と反応して水素ガスを発生する、例えば、
塩化アルミニウム・六水和物(AlCl3 ・6H2 O)
29が貯蔵されている。また、炭化水素油回収槽25に
は、水30が貯蔵されている。さらに、中和槽27は、
20%水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液とされた中
和液31を内蔵しており、その中和液31を攪拌する回
転攪拌器32を備えたものとされている。分離槽18か
ら中和槽27に伸びた導管26は、その先端が中和槽2
7内における中和液31中にまで達している。中和槽2
7の内部における中間部分は、導管33を介して炭化水
素油回収槽25に通じており、上方部分は、導管34を
介してブロア35に通じている。ブロア35は、導管3
6を介してアキュムレータ37に通じ、さらに、アキュ
ムレータ37は、導管38を介して熱分解槽5における
加熱部8に通じるものとされている。
【0019】このように構成される本発明に係る炭化水
素油生成装置の一例を使用して、本発明に係る廃プラス
チック又はゴム材から炭化水素油を得る方法の一例を実
施するにあたっては、先ず、ホッパ2に貯蔵された再生
素材1を、スクリューコンベア7によって、熱分解槽5
における槽本体5Bに設けられた導入口部5Aから槽本
体5B内に供給する。そして、熱分解槽5における加熱
部8によって槽本体5Bを加熱し、槽本体5B内におい
て再生素材1の熱分解が行われる状態となす。このと
き、加熱部8に対する温度センサ9からの検出出力に基
づく温度調整制御が行われて、槽本体5B内における熱
分解温度が400℃〜500℃の範囲内に維持される状
態となす。それにより、槽本体5Bの内部には、再生素
材1の熱分解による熱分解生成物である熱分解ガスが得
られる。斯かる熱分解ガスは、再生素材1の一部をなす
ポリ塩化ビニルから発生せしめられた塩酸を含むととも
に、再生素材1の他の一部をなすプラスチック材の熱分
解により生成された有機塩素化合物等を含むものとな
る。
【0020】槽本体5Bの内部に得られた熱分解ガス
は、接触分解槽10に設けられたガス導入口部10Aを
通じて接触分解槽10の内部に導入され、接触分解槽1
0に内蔵された超微粉末の遷移金属触媒11に接触し、
その結果、接触分解槽10において、熱分解槽5からの
熱分解ガスの接触分解が行われる。このとき、接触分解
槽10に設けられた加熱部に対する温度センサ14から
の検出出力に基づく温度調整制御が行われて、接触分解
槽10内における接触分解温度が150℃〜300℃の
範囲内に維持される状態となす。それにより、接触分解
槽10の内部には、熱分解槽5からの熱分解ガスの接触
分解による接触分解生成物である接触分解ガスが得られ
る。このように熱分解ガスが接触分解されて得られた接
触分解ガスは、塩酸及び有機塩素化合物等を含むものと
なり、その塩酸及び有機塩素化合物等を含む接触分解ガ
スが、接触分解槽10に内蔵された粒子状とされた脱塩
素化触媒12に接触し、その結果、接触分解ガス中に含
まれる有機塩素化合物が除去され、接触分解槽10から
導管15には、有機塩素化合物の含有率が著しく低下せ
しめられた接触分解ガスが導入される。
【0021】接触分解ガスは、導管15を通じて冷却器
16に供給され、冷却器16によって冷却される。それ
により、冷却器16において、接触分解ガスに基づく低
沸点炭化水素油,塩酸及び分解ガス成分を得る。そし
て、冷却器16において得られた低沸点炭化水素油,塩
酸及び分解ガス成分を、導管17を通じて、分離槽18
に供給する。分離槽18内においては、底部側から上方
に向けて順次重なる、冷却器16からの塩酸40の層,
低沸点炭化水素油41の層及び分解ガス成分42の層が
形成される。
【0022】このようにして分離槽18内において最下
層を成して得られる塩酸40を、導管20に設けられた
ポンプ19の作動により、導管20を通じて水素ガス供
給部22に供給するとともに、分離槽18内において中
間層を成して得られる低沸点炭化水素油41を、導管2
3を通じて炭化水素油回収槽25に供給し、さらに、分
離槽18内において最上層を成して得られる分解ガス成
分42を、導管26を通じて中和槽27に内蔵された中
和液31内に供給する。
【0023】水素ガス供給部22においては、それに貯
蔵された塩化アルミニウム・六水和物29が、導管20
を通じて供給される塩酸40と反応して水素ガス
(H2 )を発生する。斯かる水素ガス供給部22内に発
生した水素ガスが、導管28を通じて接触分解槽10内
に供給され、それにより、接触分解槽10内において行
われる、接触分解ガス中に含まれる有機塩素化合物の除
去が促進される。
【0024】また、中和槽27においては、底部側から
上方側に向けて順次重なる、中和液31の層,低沸点炭
化水素油43の層及び分解ガス成分44の層が形成され
る。このようにして中和層27内において中間層を成し
て得られる低沸点炭化水素油43を、導管33を通じて
炭化水素油回収槽25に供給するとともに、中和槽27
内において最上層を成して得られる分解ガス成分44
を、導管34を通じてブロア35に供給する。
【0025】このようにして、中和槽27において中間
層を成して得られる低沸点炭化水素油43を、導管33
を通じて炭化水素油回収槽25に供給し、炭化水素油回
収槽25内に、分離槽18から導管23を通じて供給さ
れる低沸点炭化水素油41と中和槽27から導管33を
通じて供給される低沸点炭化水素油43とが、低沸点炭
化水素油45として回収される状態となす。
【0026】また、ブロア35に供給された分解ガス成
分44は、ブロア35により導管36を通じてアキュム
レータ37に送り込まれ、さらに、アキュムレータ37
から導管38を介して熱分解槽5における加熱部8に供
給されて、加熱部8において再利用される。
【0027】さらに、再生素材1から生成され、炭化水
素油回収槽25に回収された低沸点炭化水素油45は、
導管46を通じて炭化水素油回収槽25から導出され、
例えば、燃料として用いられる。
【0028】上述の如くにして実施される本発明に係る
廃プラスチック又はゴム材から炭化水素油を得る方法に
おいて、再生素材1の熱分解に際しての熱分解温度が4
00℃〜500℃の範囲内とされるのは、再生素材1
が、相互に異なる温度により熱分解が開始される種々の
プラスチック材を含むものとされる場合にも、各種のプ
ラスチックが適正に熱分解されることになるからであ
る。また、再生素材1の熱分解により得られた熱分解ガ
スの接触分解に際しての接触分解温度が150℃〜30
0℃の範囲内とされるのは、接触分解用触媒の機能が効
果的に発揮されることになるからである。
【0029】次に、本願の発明者により行われた、本発
明に係る方法の一例に従って廃物化されたプラスチック
材から炭化水素油が生成される場合における炭化水素油
の回収率と、本発明に係る方法とは異なる方法に従って
廃物化されたプラスチック材から炭化水素油が生成され
る場合における炭化水素油の回収率との、比較実験につ
いて述べる。
【0030】斯かる比較実験は、図2に示される実験装
置が用いられて行われた。図2に示される実験装置にあ
っては、環状炉60及び61が備えられ、環状炉60及
び61の夫々の内部には、両者に亙る管状部材63が配
されており、その管状部材63の両端部には、導管65
の一端及び冷却器66を貫通して伸びる導管67の一端
が夫々接続されている。そして、導管67の他端部側
は、栓部材68により開口部が閉塞されるとともに、中
和液69が内蔵された容器70内に、栓部材68を貫通
して配されている。容器70の内部には、一端部側が開
放された導管71の他端部側も栓部材68を貫通して挿
入されている。
【0031】そして、斯かる実験装置が用いられての第
1の実験においては、管状部材63の内部における、環
状炉60に対応する位置に、再生素材72として、廃物
化されたプラスチック材である高密度ポリエチレンと塩
化アルミニウム・六水和物との混合材が所定量をもって
配された。再生素材72における高密度ポリエチレンと
塩化アルミニウム・六水和物との重量比は、1:0.4 と
された。そして、管状部材63の内部における、環状炉
61に対応する位置に、接触分解用触媒75として、平
均粒子径が300オングストロームとされた超微粉末の
ニッケルで成る遷移金属触媒が所定量をもって配された
状態,平均粒子径が300オングストロームとされた超
微粉末の鉄で成る遷移金属触媒が所定量をもって配され
た状態,平均粒子径が100メッシュ以下とされた比較
的大なる粉末のニッケルで成る遷移金属触媒が所定量を
もって配された状態及びゼオライトで成る固体酸触媒が
配された状態、及び、接触分解用触媒が配されない状態
の夫々において、導管65の他端から管状部材63内
に、窒素ガスが100cc/min( 0.5Kg/cm2)の流量をも
って吹き込まれるとともに、環状炉60の炉内温度が4
50℃に設定され、また、環状炉61の炉内温度が25
0℃に設定された。
【0032】その結果、接触分解用触媒75として、平
均粒子径が300オングストロームとされた超微粉末の
ニッケルで成る遷移金属触媒が用いられた状態,平均粒
子径が300オングストロームとされた超微粉末の鉄で
成る遷移金属触媒が用いられた状態,平均粒子径が10
0メッシュ以下とされた比較的大なる粉末のニッケルで
成る遷移金属触媒が用いられた状態及びゼオライトで成
る固体酸触媒が用いられた状態、及び、接触分解用触媒
が用いられない状態の夫々において、容器70内に低沸
点炭化水素油76が得られ、また、容器70内に設けら
れた導管71を通じて未反応分解ガスが回収された。
【0033】容器70内に回収された低沸点炭化水素油
76の回収率は、接触分解用触媒75として、平均粒子
径が300オングストロームとされた超微粉末のニッケ
ルで成る遷移金属触媒が用いられた状態,平均粒子径が
300オングストロームとされた超微粉末の鉄で成る遷
移金属触媒が用いられた状態,平均粒子径が100メッ
シュ以下とされた比較的大なる粉末のニッケルで成る遷
移金属触媒が用いられた状態及びゼオライトで成る固体
酸触媒が用いられた状態、及び、接触分解用触媒が用い
られない状態の夫々において、49wt%,54wt%,3
2wt%,41wt%,32wt%であった。
【0034】斯かる第1の実験から、本発明に係る方法
に従って超微粉末とされた遷移金属触媒が接触分解用触
媒として用いられた場合には、再生素材が、熱分解が比
較的困難なものとされる高密度ポリエチレンとされたも
とでも、超微粉末とされた遷移金属触媒とは異なる触媒
が接触分解用触媒として用いられる本発明に係る方法と
は異なる方法、あるいは、接触分解用触媒が用いられな
い本発明の方法とは異なる方法に従う場合に比して、回
収される低沸点炭化水素油の回収率が著しく高いことが
分かった。
【0035】また、図2に示される実験装置が用いられ
ての第2の実験においては、管状部材63の内部におけ
る、環状炉60に対応する位置に、再生素材72とし
て、廃物化されたプラスチック材であるポリプロピレン
とポリ塩化ビニルとの混合材が所定量をもって配され
た。再生素材72におけるポリプロピレンとポリ塩化ビ
ニルとの重量比は、7:3とされた。そして、管状部材
63の内部における、環状炉61に対応する位置に、接
触分解用触媒75として、平均粒子径が300オングス
トロームとされた超微粉末の鉄で成る遷移金属触媒が所
定量をもって配された状態,平均粒子径が300オング
ストロームとされた超微粉末の銅で成る遷移金属触媒が
所定量をもって配された状態及びゼオライトで成る固体
酸触媒が配された状態、及び、接触分解用触媒が配され
ない状態の夫々において、第1の実験と同様に、導管6
5の他端から管状部材63内に、窒素ガスが100cc/
min( 0.5Kg/cm2)の流量をもって吹き込まれるととも
に、環状炉60の炉内温度が450℃に設定され、ま
た、環状炉61の炉内温度が250℃に設定された。
【0036】その結果、接触分解用触媒75として、平
均粒子径が300オングストロームとされた超微粉末の
鉄で成る遷移金属触媒が用いられた状態,平均粒子径が
300オングストロームとされた超微粉末の銅で成る遷
移金属触媒が用いられた状態及びゼオライトで成る固体
酸触媒が用いられた状態、及び、接触分解用触媒が用い
られない状態の夫々において、第1の実験と同様に、容
器70内に低沸点炭化水素油76が回収された。
【0037】容器70内に回収された低沸点炭化水素油
76の回収率は、接触分解用触媒75として、平均粒子
径が300オングストロームとされた超微粉末の鉄で成
る遷移金属触媒が用いられた状態,平均粒子径が300
オングストロームとされた超微粉末の銅で成る遷移金属
触媒が用いられた状態及びゼオライトで成る固体酸触媒
が用いられた状態、及び、接触分解用触媒が用いられな
い状態の夫々において、45wt%,35wt%,14wt
%,26wt%であった。
【0038】斯かる第2の実験からも、本発明に係る方
法に従って超微粉末とされた遷移金属触媒が接触分解用
触媒として用いられた場合には、再生素材が、熱分解に
より塩酸を発生するポリ塩化ビニルを含むものとされた
もとでも、超微粉末とされた遷移金属触媒とは異なる触
媒が接触分解用触媒として用いられる本発明に係る方法
とは異なる方法、あるいは、接触分解用触媒が用いられ
ない本発明の方法とは異なる方法に従う場合に比して、
回収される低沸点炭化水素油の回収率が著しく高いこと
が分かった。
【0039】このような第1及び第2の実験結果から、
上述の本発明に係る炭化水素油生成装置の一例が用いら
れて、炭化水素油の回収率及び炭化水素油の成分につい
ての実証実験が行われた。斯かる実証実験においては、
熱分解される再生素材として、第2の実験において用い
られた再生素材と同様のものが用いられるとともに、接
触分解槽10内には、接触分解用触媒として、平均粒子
径が300オングストロームとされる鉄の超微粉末で成
る遷移金属触媒のみが内蔵されて、導管20に設けられ
たポンプ19は非作動状態におかれ、また、熱分解温度
が450℃に設定された。そして、接触分解温度が15
0℃,200℃,250℃及び300℃とされた夫々の
状態において得られた低沸点炭化水素油の回収率及び回
収された低沸点炭化水素油の成分は、夫々、下記の表1
及び表2に示される如くであった。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】さらに、図2に示される実験装置が用いら
れての第3の実験においては、管状部材63の内部にお
ける、環状炉60に対応する位置に、再生素材72とし
て、廃物化されたプラスチック材であるアクリロニトリ
ル・ブタジェン・スチレン(ABS)樹脂とポリ塩化ビ
ニルとの混合材が所定量をもって配された。再生素材7
2におけるABS樹脂とポリ塩化ビニルとの重量比は、
1:1とされた。そして、管状部材63の内部におけ
る、環状炉61に対応する位置に、接触分解用触媒75
として、平均粒子径が300オングストロームとされた
超微粉末の鉄で成る遷移金属触媒を所定量をもって配し
た。そして、管状部材63内における超微粉末の鉄で成
る遷移金属触媒の近傍に、脱塩素化触媒として炭化パラ
ジウム(PdC)を所定量をもって配した状態と配さな
い状態との夫々において、導管65の他端から管状部材
63内に、窒素ガスが100cc/min( 0.5Kg/cm2)の流
量をもって吹き込まれるとともに、環状炉60の炉内温
度が450℃に設定され、また、環状炉61の炉内温度
が200℃に設定された。
【0043】その結果、管状部材63内における超微粉
末の鉄で成る遷移金属触媒の近傍に、脱塩素化触媒とし
て炭化パラジウムが配された状態と配されない状態との
夫々において、第1の実験と同様に、容器70内に低沸
点炭化水素油76が回収された。そして、容器70内に
回収された低沸点炭化水素油76における有機塩素化合
物の含有量を測定した。管状部材63内における超微粉
末の鉄で成る遷移金属触媒の近傍に脱塩素化触媒が配さ
れなかった場合には、回収された低沸点炭化水素油76
中における有機塩素化合物の含有量は1.1 %であった
が、管状部材63内における超微粉末の鉄で成る遷移金
属触媒の近傍に脱塩素化触媒として炭化パラジウムが配
された場合には、低沸点炭化水素油76内に殆ど有機塩
素化合物が認められなかった。
【0044】さらに、図2に示される実験装置が用いら
れての第4の実験においては、管状部材63の内部にお
ける、環状炉60に対応する位置に、再生素材72とし
て、廃物化されたプラスチック材である高密度ポリエチ
レンと塩化アルミニウム・六水和物との混合材が所定量
をもって配された。再生素材72における高密度ポリエ
チレンと塩化アルミニウム・六水和物との重量比は、
1:0.4 とされた。そして、管状部材63の内部におけ
る、環状炉61に対応する位置に、接触分解用触媒75
として、夫々、平均粒子径が300オングストローム,
0.1 μm,0.2 μmとされた複数の微粉末の鉄で成る遷
移金属触媒が所定量をもって配された状態の各々におい
て、導管65の他端から管状部材63内に、窒素ガスが
100cc/min( 0.5Kg/cm2)の流量をもって吹き込まれ
るとともに、環状炉60の炉内温度が450℃に設定さ
れ、また、環状炉61の炉内温度が250℃に設定され
た。
【0045】その結果、接触分解用触媒75として、夫
々、平均粒子径が300オングストローム,0.1 μm,
0.2 μmとされた複数の微粉末の鉄で成る遷移金属触媒
が所定量をもって配された状態の各々において、容器7
0内に低沸点炭化水素油76が得られた。
【0046】平均粒子径が300オングストローム,0.
1 μm,0.2 μmとされた複数の微粉末の鉄で成る遷移
金属触媒が所定量をもって配された状態の各々におい
て、容器70内に回収された低沸点炭化水素油76の回
収率は、下記の表3に示される如くであった。
【0047】
【表3】
【0048】斯かる実験結果から、平均粒子径が0.1 μ
m以下であるときには、低沸点炭化水素油の回収率が約
50%であるのに対し、平均粒子径が0.1 μmより大で
あるときには、接触触媒としての機能が著しく低下する
ことが確認された。
【0049】なお、上述の本発明に係る炭化水素油生成
装置の一例においては、接触分解槽内に、超微粉末の金
属触媒に粉末状の脱塩素化触媒が混入されて、熱分解ガ
スの接触分解と接触分解ガスに対する脱塩素化処理とが
接触分解槽内において行われているが、脱塩素化処理
を、接触分解槽とは独立してその下流側に設けられた脱
塩素化触媒を内蔵した脱塩素化槽において行ってもよ
い。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る廃プラスチック又ゴム材から炭化水素油を得る方
法、及び、本発明に係る炭化水素油生成装置によれば、
熱分解生成物の接触分解用触媒としてゼオライトが用い
られる場合とは異なり、熱分解生成物中に含まれる塩酸
によって接触分解用触媒の機能が低下せしめられる事態
が回避されるとともに、接触分解用触媒として用いられ
る遷移金属が微粉末とされて触媒機能の向上が図られた
ものとされ、また、廃物化されたプラスチック材もしく
はゴム材の熱分解が、廃物化されたプラスチック材もし
くはゴム材の種類にかかわらず効果的に行われることに
なる適切な温度のもとでなされ、さらに、熱分解生成物
の接触分解が、接触分解用触媒とされる遷移金属に触媒
機能を有効に発揮させることになる適切な温度のもとで
なされるので、回収される炭化水素油の回収率を著しく
向上させることができる。
【0051】また、熱分解に供される廃物化されたプラ
スチック材もしくはゴム材が、熱分解により得られる熱
分解生成物が接触分解されて得られる接触分解生成物中
に有機塩素化合物が含まれることになるものである場合
には、脱塩素化触媒が水素ガスと共に用いられて、接触
分解生成物中の有機塩素化合物が除去されので、回収さ
れる炭化水素油の品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃プラスチック又はゴム材から炭
化水素油を得る方法の一例の実施に使用される、本発明
に係る炭化水素油生成装置の一例を示す概略構成図であ
る。
【図2】本発明に係る廃プラスチック又はゴム材から炭
化水素油を得る方法と他の廃プラスチック材から炭化水
素油を得る方法との比較に用いられた実験装置を示す構
成図である。
【符号の説明】
1 再生素材 2 ホッパ 5 熱分解槽 8 加熱部 10 接触分解槽 11 遷移金属触媒 12 脱塩素化触媒 16 冷却器 18 分離槽 22 水素ガス供給部 25 炭化水素油回収槽 40 塩酸 41,43,45 低沸点炭化水素油
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 敏貴 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃物化されたプラスチック材もしくはゴム
    材を熱分解して熱分解生成物を得、該熱分解生成物を、
    平均粒子径が0.1 μm以下の微粉末とされた遷移金属触
    媒を用いて接触分解して接触分解生成物を得た後、該接
    触分解生成物に冷却処理を施して炭化水素油を得る廃プ
    ラスチック又はゴム材から炭化水素油を得る方法。
  2. 【請求項2】熱分解生成物を得る処理を、400℃〜5
    00℃の範囲内の温度のもとで行うとともに、接触分解
    生成物を得る処理を、150℃〜300℃の範囲内の温
    度のもとで行うことを特徴とする請求項1記載の廃プラ
    スチック又はゴム材から炭化水素油を得る方法。
  3. 【請求項3】脱塩素化触媒を水素ガスと共に用いて、接
    触分解生成物中の有機塩素化合物を除去することを特徴
    とする請求項1記載の廃プラスチック又はゴム材から炭
    化水素油を得る方法。
  4. 【請求項4】廃物化されたプラスチック材もしくはゴム
    材が熱分解されて、熱分解生成物が得られる熱分解部
    と、 該熱分解部において得られる熱分解生成物が、平均粒子
    径が0.1 μm以下の微粉末とされた遷移金属触媒が用い
    られたもとで接触分解されて、接触分解生成物が得られ
    る接触分解部と、 該接触分解部において得られる接触分解生成物に冷却処
    理が施され、炭化水素油が得られる冷却部と、 該冷却部において得られる炭化水素油が回収される炭化
    水素油回収部と、を備えて構成される炭化水素油生成装
    置。
  5. 【請求項5】接触分解部が、脱塩素化触媒が水素ガスと
    共に用いられて接触分解生成物中の有機塩素化合物が除
    去されるものとされたことを特徴とする請求項4記載の
    炭化水素油生成装置。
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