JPH06228336A - 熱硬化性樹脂積層板用弗素樹脂離型フィルム - Google Patents
熱硬化性樹脂積層板用弗素樹脂離型フィルムInfo
- Publication number
- JPH06228336A JPH06228336A JP3413493A JP3413493A JPH06228336A JP H06228336 A JPH06228336 A JP H06228336A JP 3413493 A JP3413493 A JP 3413493A JP 3413493 A JP3413493 A JP 3413493A JP H06228336 A JPH06228336 A JP H06228336A
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- JP
- Japan
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- film
- release film
- ethylene
- fluororesin
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】ＣＦ2 ＝ＣＦ2 ／ＣＨ2 ＝ＣＨ2 ／ＣＨ2 ＝Ｃ
Ｈ−Ｃ4 Ｆ9 （５３／４７／０．７モル％）等からなる
熱硬化性樹脂積層板用弗素樹脂離型フィルム。 【効果】１９０℃以上での高温下でエポキシのプリプレ
グをプレス積層する際に使用可能で、積層板の生産効率
が向上する。
Ｈ−Ｃ4 Ｆ9 （５３／４７／０．７モル％）等からなる
熱硬化性樹脂積層板用弗素樹脂離型フィルム。 【効果】１９０℃以上での高温下でエポキシのプリプレ
グをプレス積層する際に使用可能で、積層板の生産効率
が向上する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、熱硬化性樹脂積層板を
プレス成形する際使用する離型用弗素樹脂フィルムに関
するものである。
プレス成形する際使用する離型用弗素樹脂フィルムに関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】熱硬化性樹脂積層板は、電気絶縁材料と
して広く使用されている。その表面に極めて重要な特性
を付与するために、カーボン抵抗用インクを塗布した
り、接着剤を介して配線用回路を形成するなどが行わ
れ、フレキシブルプリント基板、多層配線板として、特
にガラス／エポキシ積層板が広く使用されている。
して広く使用されている。その表面に極めて重要な特性
を付与するために、カーボン抵抗用インクを塗布した
り、接着剤を介して配線用回路を形成するなどが行わ
れ、フレキシブルプリント基板、多層配線板として、特
にガラス／エポキシ積層板が広く使用されている。
【０００３】熱硬化性積層板は、セルロース系繊維紙・
ガラス繊維等の織布あるいは不織布を基材として、これ
に熱硬化性樹脂を含浸して作ったプリプレグを２枚のス
テンレス板の間に所要枚数重ね、高温・高圧で成形して
製造する。ステンレス板と積層板の間の離型には、離型
フィルムを使用するのが一般的であるが、ステンレス板
に溶液タイプの離型剤を塗布する方法もある。また、離
型フィルムを介してプリプレグを１次架橋させ、その後
複数枚のプリプレグを２次架橋して接着させる、多層板
の製造法も一般的である。
ガラス繊維等の織布あるいは不織布を基材として、これ
に熱硬化性樹脂を含浸して作ったプリプレグを２枚のス
テンレス板の間に所要枚数重ね、高温・高圧で成形して
製造する。ステンレス板と積層板の間の離型には、離型
フィルムを使用するのが一般的であるが、ステンレス板
に溶液タイプの離型剤を塗布する方法もある。また、離
型フィルムを介してプリプレグを１次架橋させ、その後
複数枚のプリプレグを２次架橋して接着させる、多層板
の製造法も一般的である。
【０００４】一般に使用される離型用フィルムは、合成
樹脂フィルムが多く、ポリプロピレン、ポリエチレンと
いった炭化水素系熱可塑性樹脂フィルムである。
樹脂フィルムが多く、ポリプロピレン、ポリエチレンと
いった炭化水素系熱可塑性樹脂フィルムである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】近年、ガラス／エポキ
シ積層板が電子部品を中心に多量に生産されており、生
産性を向上させるため、１９０℃以上の高温でプレスす
ることが好ましい。これに用いられる離型フィルムは、
炭化水素系フィルムでは耐熱性が不充分で使用できな
い。耐熱性の問題点を解決するために、ポリフッ化ビニ
ル（ＰＶＦ）が用いられているが、耐熱性がまだ充分と
は言い難い。本発明は、上記の問題点を実質的に解消す
る離型フィルムを提供するものである。
シ積層板が電子部品を中心に多量に生産されており、生
産性を向上させるため、１９０℃以上の高温でプレスす
ることが好ましい。これに用いられる離型フィルムは、
炭化水素系フィルムでは耐熱性が不充分で使用できな
い。耐熱性の問題点を解決するために、ポリフッ化ビニ
ル（ＰＶＦ）が用いられているが、耐熱性がまだ充分と
は言い難い。本発明は、上記の問題点を実質的に解消す
る離型フィルムを提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、四フッ化エチ
レン４０〜６０モル％／エチレン６０〜４０モル％に対
して一般式ＣＨ2 ＝ＣＨ−Ｒf （但し式中のＲf は炭素
数２〜１０のパーフルオロアルキル基を示す）で表され
る第３成分を、四フッ化エチレンとエチレンの合計量に
対して０．１〜１０モル％共重合させた弗素樹脂を主成
分とし、片面もしくは両面にエンボス加工が施されてい
るフィルムからなる熱硬化性樹脂積層板用弗素樹脂離型
フィルムを提供するものである。
レン４０〜６０モル％／エチレン６０〜４０モル％に対
して一般式ＣＨ2 ＝ＣＨ−Ｒf （但し式中のＲf は炭素
数２〜１０のパーフルオロアルキル基を示す）で表され
る第３成分を、四フッ化エチレンとエチレンの合計量に
対して０．１〜１０モル％共重合させた弗素樹脂を主成
分とし、片面もしくは両面にエンボス加工が施されてい
るフィルムからなる熱硬化性樹脂積層板用弗素樹脂離型
フィルムを提供するものである。
【０００７】本発明のフィルムは、既知のいかなる方法
で成形してもよいが、操作性・強度の面から厚みが、１
０〜２００μｍであることが好ましく、一般には押し出
し成形法によることが多い。また、片面もしくは両面に
エンボス加工を施す方法についても、既知の種々の方
法、例えば押し出し直後樹脂が固化する前に、表面に凸
凹の付いたエンボスロールを押しつけてエンボス加工す
る方法、製膜後に改めてエンボスロール等により凸凹を
付ける方法、押し出し時に無機フィラーもしくは成形温
度で溶融しない有機のフィラーをブレンドする内部エン
ボス剤ブレンド法、成形温度条件等の最適化により表面
に微細な凸凹を形成させる方法などが考えられるが、一
般には押し出し直後のエンボス加工が採用される。
で成形してもよいが、操作性・強度の面から厚みが、１
０〜２００μｍであることが好ましく、一般には押し出
し成形法によることが多い。また、片面もしくは両面に
エンボス加工を施す方法についても、既知の種々の方
法、例えば押し出し直後樹脂が固化する前に、表面に凸
凹の付いたエンボスロールを押しつけてエンボス加工す
る方法、製膜後に改めてエンボスロール等により凸凹を
付ける方法、押し出し時に無機フィラーもしくは成形温
度で溶融しない有機のフィラーをブレンドする内部エン
ボス剤ブレンド法、成形温度条件等の最適化により表面
に微細な凸凹を形成させる方法などが考えられるが、一
般には押し出し直後のエンボス加工が採用される。
【０００８】本発明におけるフッ素樹脂における四フッ
化エチレン／エチレンの共重合割合は４０〜６０モル％
／６０〜４０モル％、好ましくは４５〜５５モル％／５
５〜４５モル％であり、第３成分の共重合割合は０．１
〜１０モル％、好ましくは０．５〜３モル％である。
化エチレン／エチレンの共重合割合は４０〜６０モル％
／６０〜４０モル％、好ましくは４５〜５５モル％／５
５〜４５モル％であり、第３成分の共重合割合は０．１
〜１０モル％、好ましくは０．５〜３モル％である。
【０００９】フィルムは無延伸でも使用されるが、強度
向上の目的のため１軸、２軸延伸を施してもよい。ま
た、既知のどのような添加剤を添加することも可能であ
る。例えば、帯電防止剤、取り扱いを容易にするための
各種無機フィラーを挙げることができる。更に、物性改
良の目的で耐熱性を損なわない範囲で他の樹脂、例えば
ポリプロピレン、ポリエチレン、ＰＶＦ等を５０ｗｔ％
以下、好ましくは２０ｗｔ％以下ブレンドしてもよい。
向上の目的のため１軸、２軸延伸を施してもよい。ま
た、既知のどのような添加剤を添加することも可能であ
る。例えば、帯電防止剤、取り扱いを容易にするための
各種無機フィラーを挙げることができる。更に、物性改
良の目的で耐熱性を損なわない範囲で他の樹脂、例えば
ポリプロピレン、ポリエチレン、ＰＶＦ等を５０ｗｔ％
以下、好ましくは２０ｗｔ％以下ブレンドしてもよい。
【００１０】
実施例１ 最外層を、ＣＦ2 ＝ＣＦ2 ／ＣＨ2 ＝ＣＨ2 ／ＣＨ2 ＝
ＣＨ−Ｃ4 Ｆ9 （５３／４７／０．７モル％）の組成を
有する弗素樹脂からなる離型フィルム（３５μｍ）とす
る、離型フィルムとガラス−エポキシ製プリプレグ（住
友ベークライト製スミライトＥＬＣ−４７５６）の交互
積層体を形成させ、この積層体をシリコーンゴムにはさ
み、熱プレス機に投入した。その後、室温から約１時間
かけて昇温すると同時にプレス圧を上げ、温度２００℃
・プレス圧１４ｋｇ／ｃｍ2 に達した後、その温度・圧
力を１０分間保持した。その後速やかに冷却し、熱プレ
ス機から積層体を取り出し、１次プレスを終了した。次
に離型フィルムを剥離し、同じプリプレグを重ね合わ
せ、最高温度が１７０℃、プレス圧３０ｋｇ／ｃｍ2、
プレス時間が２０分で２次プレスを行った。離型フィル
ムの剥離は特に問題なく、また得られた積層体も外観上
特に問題なかった。
ＣＨ−Ｃ4 Ｆ9 （５３／４７／０．７モル％）の組成を
有する弗素樹脂からなる離型フィルム（３５μｍ）とす
る、離型フィルムとガラス−エポキシ製プリプレグ（住
友ベークライト製スミライトＥＬＣ−４７５６）の交互
積層体を形成させ、この積層体をシリコーンゴムにはさ
み、熱プレス機に投入した。その後、室温から約１時間
かけて昇温すると同時にプレス圧を上げ、温度２００℃
・プレス圧１４ｋｇ／ｃｍ2 に達した後、その温度・圧
力を１０分間保持した。その後速やかに冷却し、熱プレ
ス機から積層体を取り出し、１次プレスを終了した。次
に離型フィルムを剥離し、同じプリプレグを重ね合わ
せ、最高温度が１７０℃、プレス圧３０ｋｇ／ｃｍ2、
プレス時間が２０分で２次プレスを行った。離型フィル
ムの剥離は特に問題なく、また得られた積層体も外観上
特に問題なかった。
【００１１】比較例１ 最外層に、エンボスタイプのポリフッ化ビニル製フィル
ム（デュポン社製テドラーＰＶＦフィルム）を用いる以
外は、実施例１と同様にして１次プレスを行った。プレ
ス機から取り出したところ、フィルムが熱により溶解し
たため、皺が激しかったり、プリプレグから剥離できな
い等の問題があり、２次プレスにかけるサンプルを得る
ことができなかった。
ム（デュポン社製テドラーＰＶＦフィルム）を用いる以
外は、実施例１と同様にして１次プレスを行った。プレ
ス機から取り出したところ、フィルムが熱により溶解し
たため、皺が激しかったり、プリプレグから剥離できな
い等の問題があり、２次プレスにかけるサンプルを得る
ことができなかった。
【００１２】
【発明の効果】本発明の離型フィルムを用いることによ
り、１９０℃以上での高温下でエポキシのプリプレグ
を、プレス・積層することが可能となり、積層板の生産
効率を向上させることができる。また、従来にない組成
のエポキシ樹脂もしくはエポキシ／ガラス繊維複合体等
を使用することができ、電子部材としての性能を向上さ
せることも可能である。さらに、エンボス加工で表面粗
さを制御することにより、フィルムの取扱いを容易に
し、離型作業・プレス作業の効率を更にアップすること
も可能である。
り、１９０℃以上での高温下でエポキシのプリプレグ
を、プレス・積層することが可能となり、積層板の生産
効率を向上させることができる。また、従来にない組成
のエポキシ樹脂もしくはエポキシ／ガラス繊維複合体等
を使用することができ、電子部材としての性能を向上さ
せることも可能である。さらに、エンボス加工で表面粗
さを制御することにより、フィルムの取扱いを容易に
し、離型作業・プレス作業の効率を更にアップすること
も可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０８Ｌ 27:12 (72)発明者 永野 陽子 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 金子 勇 神奈川県茅ケ崎市茅ケ崎３丁目２番10号 セイミケミカル株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】四フッ化エチレン４０〜６０モル％／エチ
レン６０〜４０モル％に対して一般式ＣＨ2 ＝ＣＨ−Ｒ
f （但し式中のＲf は炭素数２〜１０のパーフルオロア
ルキル基を示す）で表される第３成分を、四フッ化エチ
レンとエチレンの合計量に対して０．１〜１０モル％共
重合させた弗素樹脂を主成分とし、片面もしくは両面に
エンボス加工が施されているフィルムからなる熱硬化性
樹脂積層板用弗素樹脂離型フィルム。 - 【請求項２】フィルム厚みが、１０〜２００μｍである
請求項１の離型フィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3413493A JPH06228336A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 熱硬化性樹脂積層板用弗素樹脂離型フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3413493A JPH06228336A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 熱硬化性樹脂積層板用弗素樹脂離型フィルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06228336A true JPH06228336A (ja) | 1994-08-16 |
Family
ID=12405756
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3413493A Withdrawn JPH06228336A (ja) | 1993-01-29 | 1993-01-29 | 熱硬化性樹脂積層板用弗素樹脂離型フィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06228336A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002219750A (ja) * | 2000-11-10 | 2002-08-06 | Asahi Glass Co Ltd | 機械的強度の高いフッ素樹脂フィルム |
| JP2006231540A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-09-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シートの製造方法および化粧シート |
-
1993
- 1993-01-29 JP JP3413493A patent/JPH06228336A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002219750A (ja) * | 2000-11-10 | 2002-08-06 | Asahi Glass Co Ltd | 機械的強度の高いフッ素樹脂フィルム |
| JP2006231540A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-09-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シートの製造方法および化粧シート |
| JP4690071B2 (ja) * | 2005-02-22 | 2011-06-01 | 大日本印刷株式会社 | 化粧シートの製造方法および化粧シート |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041210 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041221 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20050210 |