JPH06227970A - 細胞の活性を減じるための方法及び医薬製剤 - Google Patents

細胞の活性を減じるための方法及び医薬製剤

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JPH06227970A
JPH06227970A JP5296934A JP29693493A JPH06227970A JP H06227970 A JPH06227970 A JP H06227970A JP 5296934 A JP5296934 A JP 5296934A JP 29693493 A JP29693493 A JP 29693493A JP H06227970 A JPH06227970 A JP H06227970A
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cancer
growth
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cell
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JP5296934A
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Joseph Levy
レビー ジョゼフ
Yoav Sharoni
シャロニ ヨアブ
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Adama Makhteshim Ltd
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Makhteshim Chemical Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 リコペンを含んで成る医薬製剤及びそれを用
いての細胞の活性を減じるための方法。 【構成】 活性成分として癌細胞増殖阻害有効量の下記
式に示すリコペンを含んで成る、癌細胞の増殖を阻害す
るための医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、リコペンを含んで成る医薬製剤を用いて、細
胞の活性を減じるための方法に関する。本発明はさら
に、抗癌活性剤としてリコペンを用いての癌細胞の増殖
の阻害に関する。
【0002】発明の背景 カロテノイドは癌の発生を阻止することにおいて活性的
であることが示唆されており、そして癌細胞の増殖を阻
害することにおいて効果的であることが示されている。
β−カロテンは疫学的研究及び遊離基スキャベンジャー
としてその効果を示す実験の両者から抗癌性質を長期
間、示すことが知られている。
【0003】最近、α−カロテンがβ−カロテンよりも
癌細胞増殖のより一層可能性あるインヒビターであるこ
とが示されている〔アメリカ特許第5,008,295
号;Murakoshi など., J.Natl.Cancer Iust., 第81巻、
No21, Nov.1, 1989 〕。他の最近の研究は、種々のレチ
ノイド及びアロテノイドの抗癌活性をインビトロ〔Wan
g, C.J.及びLin, J.K.Pruc.Natl.Sci.Counc.B.ROC、第1
3巻、No.3, (1989), 176 〜183 〕及びインビボ〔C.J.W
angなど., Cancer Letters, 48(1989), 135〜142 〕で
比較した。これらの研究は、リコペンがβ−カロテンの
活性に相当するが、しかししばしばその活性よりも低い
抗癌活性を有することを示した。リコペンは下記式を有
する:
【0004】
【化1】
【0005】当業界によれば、リコペンは通常、それ自
体活性的ではないと思われる。なぜならば、一定のカロ
テノイドの抗癌活性はプロビタミンA活性に関連してい
るとしばしば思われているからである〔VanEenwyk, J.
など、Int.J.Cancer:48, 34〜38(1991)〕。β−カロテ
ンは、ビタミンAの前駆体であるが、ところがリコペン
はそうではない。
【0006】発明の要約 最っとも驚くべきことには、リコペンは、インビトロ及
びインビボの両者で、細胞の全体の活性を減じることに
おいて活性的であることが見出されており、そしてこれ
が本発明の目的である。従来技術の教授に反して、リコ
ペンが癌細胞の増殖の阻害のための活性剤として使用さ
れ得、そして阻害のために要するリコペンの濃度は、た
とえばα−カロテンに関して、必要とされる濃度よりも
一層低いことがさらに見出されており、そしてこれが本
発明のもう1つの目的である。
【0007】リコペンは、いくつかの従来使用されて来
た抗癌薬物により単にわずかに阻害されて来た特定の攻
撃的な癌細胞の増殖を阻害するために効果的に使用され
得ることがさらに見出され、そしてこれが本発明のもう
1つの目的である。リコペンは癌細胞数及び腫癌の大き
さを減じるために効果的に使用され得ることがさらに見
出されており、そしてこれが本発明のさらにもう1つの
目的である。
【0008】活性成分としてリコペンの使用を包含す
る、細胞の活性を減じるための方法を提供することが本
発明の目的である。活性成分としてリコペンを含んで成
る、癌増殖阻害組成物を供給することが本発明のもう1
つの目的である。その必要な患者により比較的良好に耐
えられ得る、リコペンに基づく抗癌組成物を供給するこ
とが本発明のもう1つの目的である。
【0009】活性材料としてリコペンの使用に基づく、
種々の癌患者のために有用な処理方法を提供することが
本発明のさらにもう1つの目的である。本発明の他の目
的及び利点は、次の記載から明らかになるであろう。
【0010】従って、1つの観点において、本発明は、
細胞活性低下有効量のリコペンをその必要な対象の細胞
に直接的又は全身的に投与することを含んで成る、細胞
の活性を減じるための方法に向けられる。
【0011】本発明の好ましい態様によれば、その活性
を阻害することを所望される細胞は癌細胞である。従っ
て、もう1つの観点において、本発明は、増殖阻害有効
量のリコペンをその必要な対象に投与することを含んで
成る、本発明の癌細胞の増殖を阻害するための方法に向
けられる。リコペンが試験される場合〔Wangなど.,前
記〕、その得られる結果はβ−カロテンの活性に近いか
又はそれ以下であるリコペンの活性を評価することによ
って本発明からそれていることが注目される。これまで
の研究者により得られる落胆する結果はたぶん、彼らに
より使用される特定の実験条件に帰するが、但し、本発
明者はいづれの特定の理論により結合されることを所望
しない。
【0012】発明の特定の記載 リコペンは、トマト及び他の果実及び野菜に多く見出さ
れる、天然に存在する物質である。それはまた、合成的
に、又は生合成的に、たとえばEP第393,690号
に記載される遺伝子工学法により生成され得る。天然
源、たとえばトマトからリコペンを調製する場合、トマ
トは押しつぶされ、濃縮され、そしてリコペン含有膜質
画分が適切な溶媒、たとえばアセトン又は油を用いて、
それらから抽出され、次にそれから分離される。リコペ
ンは実質的に水不溶性であり、そして従ってその追加の
精製は比較的簡単である。当業者に明らかなように、ト
マト又は他の天然源、たとえば藻類からのリコペンの抽
出は、特定の技術的問題を有さない。
【0013】リコペンはミトコンドリアの活性の可能性
あるインヒビターであることが見出された。細胞活性
は、ミトコンドリアのデヒドロゲナーゼの活性に基づか
れるMTT法により測定される。驚くべきことには、そ
の細胞活性は、癌細胞の増殖の直接的な測定ではなく、
そしてそれらの2種の値は高いリコペン濃度でのみ十分
に相互関係する。換言すれば、ミトコンドリアのデヒド
ロゲナーゼ活性により測定されるような細胞活性は、低
いリコペン濃度で癌細胞増殖の低下に直接的に比例しな
い。従って、本発明においては、細胞活性の低下は癌細
胞増殖の阻害よりも広い意味で解釈されるべきである。
MTT法により測定される場合、細胞活性の低下の正確
な性質及び結果は十分に説明されていない。しかしなが
ら、ミトコンドリア活性の低下の部分は、この後に十分
に記載されるように、癌細胞の増殖に対して明白な阻害
効果を有するように思われる。
【0014】本発明の好ましい態様によれば、本発明の
方法に使用されるリコペンは、天然抽出物、特にトマト
抽出物である。本発明の他の態様によれば、使用される
リコペンは生合成又は合成生成物である。
【0015】関与する疾病のタイプ及び効果を及ぼされ
る領域に依存して、リコペンは種々の手段で投与され得
る。局在化した表面上の腫瘍においては、リコペンは局
部的に又は現場注射により投与され得る。全射法活性が
必要とされる場合、リコペンは注射され又は経口又は直
腸投与され得る。その脂質分解性質のために、リコペン
は、全身活性が必要とされる場合、局部的にまた投与さ
れ得る。
【0016】前記のように、リコペンは実質的に水不溶
性であり、そして従って一定の適用は、微細懸濁、界面
活性剤の使用、複数の可溶化手段の組合せ、等によりそ
の可溶化を必要とする。当業界において良く知られてい
る他の従来の医薬ビークル及び投与システムがもちろん
使用され得、そして従って、ここでは詳細には論ぜられ
ない。
【0017】リコペンは、単独で、又は他の医薬的活性
材料、キャリヤー、アジュバント及び添加剤と一緒に投
与され得、そしてさらに、それは多くの異なった路によ
り投与され得る。それらの従来の材料及び投与路は、ア
メリカ特許第5,008,295号に記載されている
が、但しこれだけには限定されない。
【0018】リコペンは種々の癌細胞の増殖を阻害する
ことに驚くべき活性的であることが見出されており、そ
して本発明はいづれかの特定タイプの癌細胞に限定され
るものとして解釈されるべきでない。その増殖が本発明
の方法に従って阻害され得る癌細胞の例示的及び非制的
な例は次のものである:乳癌、子宮内膜癌、前立腺癌、
卵巣癌、肺癌(小さな及び小さくない細胞型)、黒色
腫、膀胱癌、膵臓癌、胃癌、肝臓癌、白血病、芽細胞
腫、神経芽細胞腫及び他の脳腫瘍、並びに頸部癌。
【0019】本発明はまた、哺乳類細胞の活性を減じる
ための、特に癌細胞の増殖を阻害するための医薬組成物
にも向けられ、ここで前記組成物は、活性成分として癌
細胞増殖阻害有効量のリコペンを単独で含むか又は医薬
的に許容できるキャリヤー、アジュバント又は添加剤と
一緒に含む。
【0020】好ましい態様の特定の記載 本発明は次の例示的且つ非制限的例を通してさらに例示
されるであろう。一般的な方法 カロテノイド源 リコペンを次の種々の源から得た:1)Sigmaから
の市販の材料;2)上記に説明されるように、トマトか
らの抽出により下記実験のために特別に調製された抽出
物(5%トマトオレオレジン);3)すべてのトランス
合成リコペン(Hoffman La−Roche)。
F6(a)に示される市販のリコペン(Sigmaから
の)と、下記実験のために新しく調製された抽出物(図
6(b))とを分光光度的に比較し、そして実質的な差
異は見出され得ないことが見出された。α及びβカロテ
ンはSigmaから購入された。
【0021】細胞系及び培養物 HEC−IAヒト子宮内膜細胞系を、American Type Cu
lture Collection(Rockville, MD) から得た。それは7
1歳の患者の乳頭腺癌に起因するクローンを示し、そし
てホルモンに無関係である。十分に分化された腫瘍に起
因するホルモン依存性Ishikawaヒト子宮内膜細
胞系は、H.Rochefort により供給された(Institute Nat
ional de la Santeet de la Recherche Medicale, Mont
pellier, France) 。十分に分化された腫瘍に起因する
MCF−7ヒト乳癌細胞は、H.Rochefort により供給さ
れた(Institute National de la Sante et de la Reche
rche Medicale, Montpellier, France) 。
【0022】細胞培養物 MCF−7(乳)Ishikawa及びHEC−IA
(子宮内膜)ヒト癌細胞を、ペニシリン(100U/m
l)、ストレプトマイシン(0.1mg/ml)、ナイスタ
チン(12.5μg/ml)、インスリン(0.6μg/
ml)及び10%ウシ胎児血清を含むダルベッコ変性イー
グル培地(Biological Industries, Beth Haemek, Israe
l)を有する75cm2 フラスコにおいて増殖せしめた。
【0023】細胞増殖 細胞を、10%及び次に3%の木炭−剥離された胎児血
清(FCS/DCC)を含むが、フェノールレッドは含
まない培地において連続的継代し、インスリンを含まな
い3%FCS/DCCの培地を有する96−ウェルプレ
ートにプレートする(ウェル当たり12,000〜2
0,000個の細胞)ことにより、Vignonなど。
〔Biochem.Biophys.Res.Comm., 第 146巻、No.3, 198
7〕の方法に従って、内因性ステロイドから取り除い
た。1日後、培地を、種々の時間、数字手段で示される
ように、添加により補充された3%FCS/DCCに変
えた。
【0024】MTT法による細胞活性 インキュベーションの後、ミトコンドリア活性を、生存
細胞のミトコンドリアのデヒドロゲナーゼによるブルー
ホルマザン生成物(Sigma)へのMTTの細胞還元
により評価した。この生成物がDMSOに溶解される場
合、その吸収性は、ELISAにより分光光学的に測定
される。
【0025】チミジン組込みによる細胞数の評価 インキュベーションの後、細胞の数及び細胞増殖の速度
を、細胞DNA中への〔 3H〕チミジンの組込みにより
評価した。10μCのラベルされたチミジンを個々のウ
ェルに添加し、そしてインキュベーションをさらに4時
間続けた。組込みを停止するために、培地を除去し、ウ
ェルをPBSにより1度洗浄し、そして細胞を50μl
のトリプシン(0.25%)により分離し、ガラス繊維
フィルター上での真空濾過により収穫し、そしてシンチ
レーションカウンターにより計数した。その方法を確認
し、そして計数された放射能と細胞の数とを相互関係せ
しめるために、対応するウェルを血球計数器により計数
した。良好な相互関係が前記2種の方法間に存在する
(図7)。
【0026】カロテノイド可溶化 カロテノイドを、次の2種の異なった方法により細胞に
供給した:1)溶解された材料として(下記を参照のこ
と)及びテトラヒドロフラン(THF)における溶液と
して。実験に必要とされる溶解性の最大濃度のカロテノ
イドのために十分である、0.1%又は0.5%THF
最終希釈を用いての細胞増殖に対する有意な効果は、明
白でない。
【0027】カロテノイドを、2mMの最大濃度で、酸化
防止剤として0.05%のBHTを含むTHFに溶解し
た。それらの溶液を実験の日に使用し、又は後での使用
のために−70℃で貯蔵した。この溶液をTHFにより
希釈し、そして激しく撹拌された培地中に添加した。最
終THF濃度は0.5%であった。最終カロテノイド濃
度を確認するために、インキュベーション培地をイソプ
ロパノール、及びヘキサン/ジクロロメタン(5:1)
の混合物により抽出し、そして吸光度を分光光度計によ
り測定した。すべての方法は、薄暗い中で行なわれた。
【0028】2)カロテノイドを、それらと界面活性剤
とを混合することによって溶解した。リコペンについて
の典型的な調製法は、1部の5%リコペントマト抽出
物、1部のTween40(ソルビロンモノパルミテー
ト、Atlas Corp., U.S.A.)及び1部のCroduret
50−S(水素化されたヒマシ油、Croda Chem Ltd.,
Englantからの)を添加し、加熱下で混合し、冷却の
後、得られた溶液に二重蒸留された水中、アスコルビン
酸の溶液を添加し、そして必要なら、濾過することを包
含する。対応する調製法は、α−及びβ−カロテンに適
用された。図1〜5に示された結果は代表的なものであ
る。類似する結果がすべての細胞系で得られた。
【0029】
【実施例】例1 Ishikawa子宮内膜癌細胞活性 細胞活性に対するリコペン、α−カロテン(Sigma Chemi
cal Co. からのものである)及びβ−カロテン(Sig
maからのものである)の用量依存性効果を、Ishi
kawa細胞増殖について試験した。細胞を、前記に示
された濃度でカロテノイドの存在下で3日間増殖した。
細胞活性を記載のようにして測定した。その結果は3種
の異なった実験の平均であり、個々の実験は10回の反
復試験で行なわれた。
【0030】この実験の結果は図1に示される。リコペ
ンによる細胞活性の阻害のためのED50は約3×10
-10 M(53×103 から33×103 への細胞活性の
低下)であり、そしてα−カロテンについてのED50
約3×10-7Mである。他方、β−カロテンは、この細
胞系において効果を示さない(その効果は統計学的に有
意ではない)。
【0031】例2 MCF−7癌細胞の活性に対しての異なった起源のカロ
テノイドの効果 異なった源からのリコペンの効果と、他のカロテノイド
の効果とをMCF−7癌細胞において比較した。細胞
を、前で示された濃度でカロテノイドの存在下で3日
間、増殖せしめた。結果は図2に示され、ここで“トマ
ト”はトマトから抽出され、THFに溶解され、そして
2×10-8Mのリコペン含有率にされた溶解化リコペン
である。対照(添加を伴わない)及びTHFの0.1重
量%水溶液をまた試験した。
【0032】“藻類”は藻類から抽出され、そしてThe
Institutes for Applied Researchof the Ben-Gurion U
niuersity of the Negev, Beer-Sheva, Israel から得
られた材料であり、ここで“β”はβ−カロテンであ
り、そして“canta”は、カンタキサンチンであ
り、それらはTHFにおける初期溶解の後、細胞に供給
される。“Sigma”とは、Sigma Chemical Co., S
t.Louis, Mo., USAから購入される材料であり、ここで
“β”とはβ−カロテンであり、それらは上記のように
細胞に供給される。
【0033】“Hoffman La−Roche”
は、水混和性ビーズとして、HoffmanLa-Roche, Inc., N
utely, NJ.USAから得られる材料であり、ここで“β”
とはβ−カロテンであり、そして“canta”とはカ
ンタキサンチンである。どんな起源にもかかわらず、リ
コペンは細胞活性の低下において実質的により効果的で
あることが図2から容易に見出される。
【0034】例3 HEC−IA子宮内膜細胞系の活性に対する効果 HEC−IA子宮内膜癌細胞の細胞活性に対するリコペ
ン、α−カロテン及びβ−カロテン(3×10-7M)の
効果の時間を試験した。細胞を96−ウェルプレート中
で、示されるカロテノイドと共に2日間インキュベート
した。細胞の活性を、MTT法により評価した。
【0035】2種の起源(Sigma及び新鮮なトマト
抽出物)及び2種の異なった調製法(0.1%THF及
び水溶解された)のリコペン、α−カロテン及びβ−カ
ロテンの効果を比較した。結果は図3に示される。図3
(a)は、上記のようにして調製された水溶液におけ
る、β−カロテンの効果とトマト抽出物由来の溶解され
たリコペンとを比較する。細胞活性を減じることにおけ
るリコペンの劇的な効果は明白であるが、ところがβ−
カロテンは実質的に不活性であり、その挙動は対照の挙
動と実質的に同じであった。図3(b)は、α−カロテ
ン及びリコペン(該リコペンはSigmaに由来し、そ
して0.1%THFに溶解されている)の活性を比較す
る。図3(a)におけるのと同じ効果が得られ、ここで
α−カロテンはまた、対照として実質的に挙動する。
【0036】例4 MCF−7乳癌細胞の活性に対してのくり返しての毎日
(複数回)のリコペンの適用対一回のリコペンの適用の
効果 3×10-7Mのリコペンを、毎日(第0,1及び2日
目)、又は1度(第0日目のみ)で適用した。対照は
0.1%のTHFを含んだ。結果は図4に示される。培
地を毎日交換した。その結果は、毎日の適用がMCF−
7細胞に対するリコペンの活性低下効果を劇的に改良す
ることを示唆する。これはたぶん、インキュベーション
培地において、カロテンの短い半減期のためである。こ
の結論は、リコペンが、1度で添加される場合、第2日
目においてより効果的であるとは思われない事実によっ
て支持される(対照及び実験系は対応する)。
【0037】例5 IGF−I−誘発性MCF−7細胞の活性に対するリコ
ペンの効果 インスリン様増殖因子−I(IGF−I)−誘発性増殖
がリコペンにより影響されるかどうかの質問を答えるた
めに、MCF−7細胞をIGF(3×10-8M)と共に
インキュベートした。リコペンは、IGF−Iの不在下
で腫瘍細胞の及びIGF−Iにより刺激された腫瘍細胞
のミトコンドリア活性を減じた。図5において、3×1
-7Mのリコペンの存在下での活性はIGF−I単独に
よる活性よりも低い。次の例において、癌細胞増殖のイ
ンビトロ及びインビボ阻害が示される。生体の細胞活性
低下は試験されず、そして単に、癌細胞増殖に関する直
接的な阻害効果が試験される。
【0038】例6 Ishikawa子宮内膜癌細胞増殖の阻害 この実験の結果は図8に示される。これらの結果から、
リコペンは、18×103 から9×103 への細胞数の
50%低下を達成するために、3μMのβ−カロテンに
比較して、たった0.8μMを要することが見出され
る。
【0039】例7 H226肺癌細胞増殖の阻害 この実験の結果は図9に示される。これらの結果から、
リコペンは、17×103 から8.5×103 への細胞
数の50%低下を達成するために、3.5μMのβ−カ
ロテンに比較して、たった1.8μMを要することが見
出される。α−カロテンの高い濃度が、そのような効果
のために必要とされる。
【0040】それらの結果は、リコペンの種々の調製物
(図10)、たとえばSigma, Hoffman-La Roche 及びト
マトオレオレジンから得られた調製物により確かめられ
た。従って、使用されるリコペンの正確な起源は必須で
ないことが見出された。
【0041】例8 インビボでのDMBA誘発性ラット乳癌の誘発及び増殖
に対するカロテノイドの効果 この実験の目的は、DMBA誘発性ラット乳癌の数及び
大きさに対するリコペンの効果を研究すること及びそれ
とβ−カロテンの効果とを比較することであった。ラッ
ト乳癌は、腫瘍増殖速度がエストロゲン及び他のホルモ
ンにより容易に操作されるので、ホルモン依存性ヒト乳
癌のための卓越したモデルである〔Levy,J.など, Eur.
J. Cancer. Clin. Oncol., 17:1023〜1026, (1981) ;
Sharoni,Y.など., FEBS Lett., 189 : 133〜136, (198
5) ; Johnson, M.L. など., Cancer Res., 43:2199〜2
209 (1983) 〕。
【0042】8〜15匹のラットが、次の4種の実験グ
ループの個々に存在した: a.いづれの処理も伴わない対照。 b.カロテノイドの溶解のために使用されるビークルに
よりi.p.注入されたプラセボ。 c.溶解された5%リコペンオレオレジンによりi.
p.注入されたリコペン。 d.Hoffmann-La Roche により生成された合成材料によ
りi.p.注入されたβ−カロテン。 この実験は3度くり返えされた。
【0043】プラセボ及び2種のカロテノイド(水溶解
された)を、1週当たり2度(10mg/kg)、i.p.
注入した。処理は、DMBA腫瘍誘発の2週間前に開始
され、そして20週間、続けられた。正常なラット規定
食は50%のコーン及び50%の合成成分から成る。こ
の規定食は、ひじょうに低い含有率のカロテノイドを提
供する。
【0044】乳癌を、前で記載したようにして、20mg
のDMBA(7,12−ジメチルベンズ〔a〕アントラ
セン)によりラットに誘発した〔Sharoni, Y. など., E
ur.J. Cancer Clin. Oncol., 20 : 277〜281, (1984)
〕。ラットを1週当たり2度観察し、そして腫瘍サイ
ズを、お互い垂直な2つの寸法での直径の1週当たり1
度のカリパスによる測定により決定した。2つの直径は
腫瘍領域を生成した。カロテノイド投与の開始の20週
後、すべての動物を殺害し、そして腫瘍を除去し、そし
て凍結せしめた(−70℃)。血液を集め、血漿を分離
し、そしてカロテノイドレベルの測定のために窒素下で
凍結せしめた。動物の病理学的分析は、プラゼボ又はカ
ロテノイド処理のいづれかにより、いづれの組織損傷も
示さなかった。
【0045】カロテノイド投与の効力を評価するため
に、血液中のそれらのレベルを、上記のようにしてカロ
テノイドにより処理されたラットの別々グループで測定
した。ラットを2週ごとに、最後の注入の48時間後に
殺害し、そして血液をHPLC分析のために貯蔵した。
この分析は、種々のカロテノイド及びそれらの異性体の
レベルを測定する〔Elinder, L. S.及びWalldius, G.,
Journal of Lipid Research, 33 : 131 〜137 (1992) ;
Stahl, W.など., Archives Biochem. Biophys.,294 :
173〜177, (1992)〕。
【0046】血漿カロテノイドレベル リコペン及びβ−カロテンは、対照及びプラゼボ処理さ
れたラットの血漿に検出されなかった。カロテノイド
は、リコペン及びβ−カロテン処理されたグループに検
出された(図11)。β−カロテンのレベルはリコペン
のレベルよりも有意に高いが、但し、ラットは2種のカ
ロテノイドの等量により注入された。未確認のピーク
が、リコペン処理された動物の血漿に検出された。これ
はリコペンの酸化形を示す。
【0047】腫瘍数及び大きさ 10匹のラット当たりの腫瘍の数は、リコペン処理され
たグループにおいて最低であった(図12)。この結果
は3種の実験において再生可能であった。平均の腫瘍サ
イズは、ほとんどの実験の間、リコペン処理されたグル
ープにおいて小さかった(図13)。
【0048】例9 ヌードマウスにおける生存性 生存実験を、Ovcar−3ヒト卵巣癌腫によりi.
p.移植されたヌードマウス(雌、C.riners,
25g,d.fix)において行なった。5%リコペン
懸濁液(Makhteshimからの)を、エマルジョ
ン/塩溶液により希釈し(殺菌ガラスビーズと共に1.
2gのリコペンを含むバイアル)、1:10(w/v)
の希釈度を付与した。60匹のヌードマウスを、それぞ
れ10匹のマウスの6種のグループにおいて、実験に使
用した。腫瘍を第0日目に移植し、そしてリコペンを第
1〜10日目の間、毎日i.p.注入した。そのグルー
プは次の通りに処理された: グループ1(対照):Emalphor グループ2:100mg/kgのリコペン グループ3:50mg/kgのリコペン グループ4:25mg/kgのリコペン グループ5:12.5mg/kgのリコペン グループ6:6.25mg/kgのリコペン
【0049】マウスを、生存について毎日試験した。そ
の結果は図14に示され、これは50日までの後−移植
効果を示す。有意な腫瘍抑制活性が12.5mg/kgの用
量まで、この実験において見出された。当業者により認
識されるように、個々の場合に使用されるべきであるリ
コペンの用量は、腫瘍のタイプ、投与路及び症状の重症
度に依存して変化する。代表的なリコペンの用量は、た
とえば7mg/kg〜200mg/kgである。しかしながら、
理解されるように、リコペンは多の癌薬物に関連する重
度の毒性問題を有さず、そして従って、比較的高いリコ
ペンの用量が患者に与えられ得る。
【0050】さらに、細胞活性に対するその効果のため
に、リコペンはまた、他の及び/又は従来の抗癌剤又は
他の医薬剤、並びに他のカロテノイド及び医薬的に効果
的な添加剤の混合物を含む抗癌医薬製剤における成分と
して便利に投与され得る。リコペンは、種々の路、たと
えば静脈内、皮下又は筋肉内注入により、局部的又は経
口的に、又は座剤による直腸から投与され得る。
【0051】治療的有効量のリコペンを含む本発明の医
薬製剤は、既知方法による医薬的に許容できるキャリヤ
ーとの組合せにより調製され得る。許容できるキャリヤ
ー及びアジュバントの例は次のものである:界面活性
剤、たとえばスクロース脂肪酸エステル、プロピレング
リコール脂肪酸エステル、レシチン、等;スクロース、
ラクトース、スターチ、マンニトール、炭酸カルシウ
ム、炭酸水素ナトリウム及び他の有用なビークル;結合
剤、たとえばアラビアゴム、ゼラチン、等;滑剤、たと
えばタルク又はステアリン酸マグネシウム;風味剤、及
び保存剤;油、たとえばココナッツ油、オリーブ油、ダ
イズ油;充填剤、コーチング、乳化剤及び同様の従来の
添加剤。
【0052】製剤は経口投与のために、ソフト及びハー
ドカプセル、錠剤、顆粒、粒子、粉末形で製造され、そ
してそれらは持効形で存在し、又はそれらは液体形、た
とえば懸濁液として存在できる。非経口投与のために
は、他の通常使用される形、たとえば注射、ドロップ、
座剤、等が使用され得る。代表的な製剤の例は次のもの
である:製剤A 10gのリコペンが1kgのダイス油に懸濁される。その
懸濁液をゼラチン性カプセルに充填する(約1000個
のカプセル)。製剤B 12gのリコペンをemulphor/塩溶液により希
釈し、1:10(w/v)の希釈溶液を得る。その得ら
れる溶液を、注射用溶液として使用する。製剤C 1gのリコペンを、液体ホホバワックスにおける13kg
のグリセロールモノステアレート及び1.7kgの水素化
されたホホバワックスを含む混合物3kgと共に軽く暖め
ながら混合する。局部的適用のために適切な軟膏を得
る。
【0053】本発明は例示的に説明されて来たが、それ
らは本発明を限定するものではない。多くの変更が論ぜ
られ材料及び方法において行なわれ得る。たとえば種々
の可溶化法、ビークル及び投与システムが使用され得、
他の濃度が使用され得、そして他のタイプの細胞が本発
明の範囲内で処理され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】これはIshikawa子宮内膜癌細胞に対し
ての種々の用量のカロテノイドによる細胞活性の阻害の
比較を示す。
【図2】これは、MCF−7乳癌細胞増殖に対しての異
なった源から得られたいくつかのカロテノイドの阻害活
性を比較する。
【図3】これは、HEC−IA子宮内膜癌細胞増殖に対
しての、THF又は水溶液のいづれかに始めに溶解され
た種々のカロテノイドの阻害活性の比較である。ここで
(a)はβ−カロテンとリコペンとの比較であり、そし
て(b)はα−カロテンとリコペンとの比較である。
【図4】これは、MCF−7乳癌細胞の増殖に対して、
1回の適用にわたってリコペンの毎日の適用の改良され
た阻害効果を示す。
【図5】これはリコペンによるヒトMCF−7乳癌細胞
のIGF−I誘発性増殖の阻害を示す。
【図6】これは、異なった2種の源、すなわちSigm
aからの精製されたトマト抽出物(a)及び新たに調製
されたトマト抽出物(b)からのリコペンの拡大された
吸収スペクトルを示す。
【図7】これは、異なったリコペン濃度でのIshik
awa子宮内膜癌細胞におけるチミジン組込みと細胞計
数との間の相互関係を示す。
【図8】これは、Ishikawa子宮内膜癌細胞の増
殖に対する溶解されたカロテノイドの効果を示す。
【図9】これは、H226肺癌細胞の増殖に対しての溶
解されたカロテノイドの効果を示す。
【図10】これは、H226肺癌細胞の増殖に対しての
異なった源からの溶解されたリコペンの効果を示す。
【図11】これは、10mg/kgのβ−カロテン又は約2
0%のβ−カロテンを含むリコペンを週2度注射された
ラットにおける血漿カロテノイドレベルを示す。
【図12】これは、例8のインビボ実験における腫瘍の
累積数/10匹のラットを示す。
【図13】これは、例8のインビボ実験においてリコペ
ンにより得られた、DMBA−誘発性ラット乳癌の平均
腫瘍領域の低下を示す。
【図14】これは、ヌードマウスにおける生存実験の結
果を示す。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細胞の活性を減じるための方法であっ
    て、リコペンの細胞活性低下有効量をその必要な対象の
    細胞に直接的に又は全身的に投与することを含んで成る
    方法。
  2. 【請求項2】 その活性を阻害することが所望される細
    胞が癌細胞である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 癌細胞の増殖を阻害するための方法であ
    って、リコペンの増殖阻害有効量をその必要な対象に投
    与することを含んで成る方法。
  4. 【請求項4】 前記リコペンが天然抽出物である請求項
    1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記抽出物がトマト抽出物である請求項
    1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記リコペンが合成生成物である請求項
    1記載の方法。
  7. 【請求項7】 リコペンが局部的に投与される請求項1
    〜6のいづれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 リコペンが注射により投与される請求項
    1〜6のいづれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 リコペンが経口投与される請求項1〜6
    のいづれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 その増殖が阻害されるべき細胞が、乳
    癌、子宮内膜癌、前立腺癌、卵巣癌、肺癌(小さな及び
    小さくない細胞型)、黒色腫、膀胱癌、膵臓癌、胃癌、
    肝臓癌、白血病、芽細胞腫、神経芽細胞腫、及び他の脳
    腫瘍、並びに頸部癌から選択される請求項3〜9のいづ
    れか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 癌細胞の増殖を阻害するための医薬組
    成物であって、活性成分として癌細胞増殖阻害有効量の
    リコペンを含んで成る組成物。
  12. 【請求項12】 医薬的に許容できるキャリヤー、アジ
    ュバント又は添加剤をさらに含んで成る請求項11記載
    の組成物。
  13. 【請求項13】 前記リコペンが天然の抽出物である請
    求項11記載の組成物。
  14. 【請求項14】 前記抽出物がトマト抽出物である請求
    項13記載の組成物。
  15. 【請求項15】 前記リコペンが合成生成物である請求
    項11記載の組成物。
  16. 【請求項16】 前記リコペンが局部的製剤である請求
    項11〜15のいづれか1項記載の組成物。
  17. 【請求項17】 前記リコペンが注射できる形で供給さ
    れる請求項11〜15のいづれか1項記載の組成物。
  18. 【請求項18】 前記リコペンが経口投与できる製剤で
    供給される請求項11〜15のいづれか1項記載の組成
    物。
  19. 【請求項19】 乳癌、子宮内膜癌、前立腺癌、卵巣
    癌、肺癌(小さな及び小さくない細胞型)、黒色腫、膀
    胱癌、膵臓癌、胃癌、肝臓癌、白血病、芽細胞腫、神経
    芽細胞腫、及び他の脳腫瘍、並びに頸部癌から選択され
    る癌細胞の増殖を阻害するための請求項11〜18のい
    づれか1項記載の組成物。
  20. 【請求項20】 実質的に記載されるような、リコペン
    を含んで成る医薬製剤。
  21. 【請求項21】 実質的に記載されるような、細胞の活
    性を減じるための方法。
  22. 【請求項22】 実質的に記載されるような、癌細胞の
    増殖を阻害するための方法。
  23. 【請求項23】 癌患者の処理方法であって、前記患者
    に医薬的に有効な量のリコペンを投与することを含んで
    成る方法。
  24. 【請求項24】 腫瘍の処理方法であって、増殖を阻害
    する及び/又は減じる有効量のリコペンをその必要な対
    象に投与することを含んで成る方法。
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