JPH0622707Y2 - バランサ付昇降作業台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈考案の利用分野〉 本考案は、果実の収穫及び木や葉の剪定等に使用する昇
降作業台に関するものである。

〈従来の技術〉 従来の昇降作業台では、重心が水平保持台中央よりず
れ、昇降操作によっては水平保持台より重心が外れるた
め、該昇降作業台の安定性が悪く、又作業台の回転移動
が困難で作業範囲が狭いという欠点があった。

〈考案の解決しようとする目的〉 本考案は従来の昇降作業台の問題点を解決し、常に重心
を水平保持台中央に保つことが出来、安定性の良い回転
移動の出来るバランサ付昇降作業台を提供する事を目的
とする。

〈問題を解決するための手段〉 本考案は以上の問題点を解決するために水平保持台中央
に取付けした垂直支柱上端部に水平柱の支点となる一点
を回動自在に結合させて構成し、該水平柱の一方に作業
用ゴンドラ、他方に移動バランサを備え、水平柱を固定
するシリンダを備えると共に、垂直支柱下端に回転盤を
備えた。

水平柱固定用シリンダには、方向制御弁を備え使用流体
は油圧作動油で駆動ポンプ等を使用せず、シリンダのピ
ストン運動を利用して油流を弁で制御する。

バランサの移動並び回転盤の回転移動は作業者がゴンド
ラに乗り込み安全を確認して行う必要が有るため、該移
動は駆動モータ又は手動作等の遠隔操作とする。

〈作用〉 本考案は、以上の構成を備えているため水平保持台中央
に取付けした垂直支柱を支点とする水平柱の一方のゴン
ドラに作業者が乗り込み、もう一方側のバランサを移動
させて水平柱のバランスを取り該水平柱をシリンダで固
定する。

これによって重心は水平保持台中央に取付けした垂直支
柱に有り、作業者の安定が良く、又、回転盤によってゴ
ンドラが移動しても重心が変わらないため安定性の良い
作業が得られる。

〈実施例〉 以下、実施例を掲げ考案実施の一例について述べるが、
例示は単に説明用のものであって考案思想の限定を意図
したものではない。

実施例１ 第１図乃至第６図に於て、金属製水平保持台１（以後保
持台という）に金属製軸２（以後軸という）を取付け固
定し、該軸２の両端に円すいころ軸受け３，３′を介し
て垂直支柱４を嵌着し、垂直支柱４の下部に回転盤５を
取付け固着する。

駆動モータ６のシャフトに硬性ゴムを施した駆動盤７を
嵌着し、該駆動盤７と回転盤５とを係合する位置に駆動
モータ６を保持台１に取付ける。

第２図において、ブレーキシュー８の中心を軸棒９を介
して遊嵌取付けする。

該ブレーキシュー８の一方には電磁ソレノイド11を取付
けし、他方には保持台１に取付けしたスプリング固定金
具10′とブレーキシュー８の間にスプリング10を取付け
する。

因みに、回転盤５の停止時はスプリング10を介してブレ
ーキシュー８を回転盤５に押し付け該回転盤５を固定す
る。

駆動盤７の回転によって回転盤５が回転している時は、
該駆動盤７と連動し電磁ソレノイド11を動作させ、回転
盤５のブレーキシュー８の押し付けを解除する。

尚、回転盤５の外周側面にはスベリ止めのローレット目
12を施す。

垂直支柱４の上端部4a，4bにピン13，13′を嵌着し水平
柱14，14′の支点となる一点に透孔14a，14a′を設けピ
ン13，13′を該水平柱14，14′に回動自在に結合する。

水平柱14，14′の右端透孔14b，14b′に作業用ゴンドラ
16をピン15，15′で回動自在に結合する。

該水平柱14，14′の左端14c，14c′にはブラケット17を
固着し、該ブラケット17の両端には軸受け18a，18b，18
c，18dを固着し、中央にはボールネジ角形ナット20a，2
0bを固着する。

又、軸受け18a，18b，18c，18dにシャフト19，19′を、
ボールネジ角形ナット20a，20bにボールネジ軸21を各遊
嵌する。

シャフト21，21′の左端にバランサ取付金具22を固着
し、ボールネジ軸21の左端に乾式負作動電磁ブレーキ付
駆動モータ23の軸に連結固着しバランサ取付金具22の中
央部に取付する。又、該バランサ取付金具22の下端面に
バランサ24を固着する。

作業用ゴンドラ16の水平を保つための水平棒25，25′を
設け、該水平棒25，25′の右端にゴンドラ16を、左端に
垂直支柱４をピン26，26′，27，27′にて、回動自在に
結合支持する。

ブラケット28を水平柱14，14′に固定し、該ブラケット
28と垂直支柱４には連結金具29a29bを、使用流体が油圧
作動油で方向制御弁30を備えたシリンダ31の上下部には
連結金具29c，29d各固着し、該シリンダを、連結金具29
cと29a、29bと29dを各ピン32，32′により回動自在に連
結支持する。

因に第６図はシリンダ装置回路図で方向制御弁30が開の
時、シリンダ31のピストンが上下移動で油流し、方向制
御弁30が閉の時、油が停止するため、シリンダ31のピス
トンが止る。

又、シリンダ31のピストンの上下移動はバルブ33にてス
ピード調整が出来る。

〈考案の効果〉 本考案は以上の構成を備え、このバランサ付昇降作業台
を作業車等の荷台中央に水平保持台を据付ける事によっ
て移動が簡単で重心が垂直支柱、つまり作業車中心部に
有るために安定性がよく作業用ゴンドラもシリンダの作
用によりスムーズな昇降運動をし、回転移動することに
よって作業範囲が広く安全性の有る作業がえられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る一実施例の正面図であり、第２図
は線Ｘ−Ｘに沿う拡大断面図で、第３図、第４図は、第
５図は平面図、左側面図、背面図を表し、第６図はシリ
ンダ装置回路図である。 各図中の主要な符号の意味は以下の通りである。 １：水平保持台 ２：軸 ３，３′：円すいころ軸受け ４：垂直支柱 4a，4b：上端部 ５：回転盤 ６：駆動モータ ７：駆動盤 ８：ブレーキシュー ９：軸棒 10：スプリング 10′：スプリング固定金具 11：電磁ソレノイド 12：ローレット目 13，13′：ピン 14，14′：水平柱 14a，14a′：透孔 14b，14b′：右端透孔 14c，14c′：左端 15，15′：ピン 16：作業用ドンゴラ 17：ブラケット 18a，18b，18c，18d：軸受け 19，19′：シャフト 20a，20b：ボールネジ角形ナット 21：ボールネジ軸 22：バランサ取付金具 23：乾式負作動電磁ブレーキ付駆動モータ 24：バランサ 25，25′：水平棒 26，26′，27，27′：ピン 28：ブラケット 29a，29b，29c，29d：連結金具 30：方向制御弁 31：シリンダ 32，32′：ピン 33：バルブ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】水平保持台中央に取付けした垂直支柱上端
   部に水平柱の支点となる一点の回動自在に結合させて構
   成し、該水平柱の一方に作業用ゴンドラ、もう一方には
   移動バランサを備えたことを特徴とする昇降作業台。
2. 【請求項２】水平柱を固定するシリンダを備えた登録請
   求の範囲第１項記載の昇降作業台。
3. 【請求項３】垂直支柱下端に回転盤を備えたことを特徴
   とする登録請求の範囲第１項記載の昇降作業台。